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すみません。つんでれダンジョンの時のようにはいきませんね。 ここの感想ページの最後にこっそり移転します。 以降、感想返しです >最初から最後まで蝉でしたね、この竜は 蝉だって転生すれば蝉でしたねえ >そしてすばらしい読了感でございました。 ありがとうございます。どんな作品でも、読了感を大事にしたいのです。 >と未だ土の中にいる自分を振り返りました。 実は私もずっと土の中にいたのです。結局土から抜け出すことは出来ませんでしたが、別の形で抜け出すことができた気がします。 >竜がミンミン鳴いてることにもはや笑うのではなく感動してしまってる 言葉というものは不思議なもので、同じ言葉がいろんな意味に変わっていきます。いろいろなミンミンがこの作品にはありました >とても楽しく読ませていただきました。 ありがとうございます。私もとても楽しく完結させることができました。 >電車の中で眼から…眼から汗が… これは蝉のおしっこだと、言い訳しましょう。 >一発ネタだと思ってたのに感動で泣くなんて… 作者は一度も一発ネタだと言ってませんよー >がんばって、生きる、命。 そこを共感していただきたくて、沢山笑ってもらえる滑り出しを書きました。 >久しぶりにここを覗いてわが目を疑いました 疑われるほど放置していてスミマセヌ >笑いあり、涙ありの良作なんて久しぶりです。 いっぱい笑って、いっぱい泣いてもらう、それがこの作品のコンセプトでした。 >例え前々世の事を憶えていてもいなくても、彼がまたここに帰ってきた 魂が覚えているから、大丈夫です! >-鳴こうよ- 最初は鳴け! だったのですが、それだと白々しくて。 小さな魂らしく、鳴こうよ、と変えました >あの出発点からこの着地点へと辿り着くとは、始まったときには思ってもみませんでした 作者には着地点は最初から見えていたのですが、 この話が受け入れられるかどうかは、ずっと怖かったところです。 よかった。本当によかった。 >完全にではないにせよ、覚えていてくれて、また会えて良かったね! 思い出なんていくらでもまた作ればいいのですよ。というラストでした。 以降、あとがきです。 以降は、作品の中で説明不十分な所の解説となります。 作品としては、エピローグで完全に完結しているので、蛇足です。 読後感が台無しになる恐れもあるため。一度間を置いてから、読み進めることをおすすめします。 むしろ読まないほうがいいかもしれません。 それでも読みたいという方だけ、読み進めて見て下さい。 ○幕間について。 死んだ後、竜はもう一度蝉に生まれ変わります。 実は一度だけではなく、何度も蝉に生まれ変わっています。 迷って迷って、ようやくユグドラシルの元へと辿り着く事ができました。。 転生ということで、時間の概念がないので、蝉の魂が竜にもう一度宿ったのは死んだ直後のことになりますが、蝉は実はずいぶん長い旅をしてきたのだと思います。 あの幕間は、何度も繰り返した内の一つの生でした。エピローグの「ずっと探していた」というのは、そういう意味です。 空海の引用もそういう意味でした。 ○エピローグの登場人物について エピローグに登場した人物達は、トーテムポールの人達+ラミアの娘です。 あの日、皆が集まっていたのは、蝉竜の命日だったからです。 幼女ラミアの誕生日と、二代目蝉竜の誕生日は同じ日となります。 ○卵はどこにあるの? 描写はされていませんが、竜の卵は世界樹の窪みにずっと大事に嵌めこまれていました。 その窪みとは、竜がいつも樹液を飲んでいた割れ目です。 ユグドラシルと竜の思い出の場所であり、2人の繋がりを感じる場所です。 ちなみに、この話を聞いてほっこりとした人はいい人。 エロい想像をした人はゲスい人です。 ○蝉竜二世の今後について 蝉竜二世の大きさは1m50cm程です。ショタ竜になってしまいました。 記憶も残っていません。ただ、ふとした時に、デジャブのように思い出す程度です。 幼馴染となるラミアの娘や、娘と竜を見守りつつも時々ドキッとすることをするラミア母、程よい大きさになったことで障害が無くなったハーピーとか、良くないことを教えようとするリザードマンの巫女とか、教師役として接しながら友情以上の気持ちをもっているニュージュとか。小さくなった蝉竜を相手に母性全開のユグドラシルとか、 その辺りのことは、妄想で。番外編は書きません。 なお、ずいぶん小さくなってしまった竜二世ですが、ちゃんと大きくなります。但し、大きくなるのに凄く時間がかかると思います。 ○竜が寝ている7年間に起こったこと 竜が死んでから一年後、人が船にのって何万という大群で竜の島に攻めてきます。 トーテムポールの主力達を中心に、島の生き物が一致団結して、島と竜の卵を守る戦いが始まります。 心身ともに成長したニュージュや、実は竜の次に強かったゲーコが大活躍して人間の侵攻を防ぐことになります。 ニュージュが育ての魔導師との因縁に決着をつけたり(三度目の「すまんな。」)、未だ生き残ってた巨人族に人間達が驚いたり、ハーピーの歌が船乗り達を海に沈めていったり、実は人望のあるリザードマンの巫女がリザードマン達を引き連れたり、ユグドラシルの樹液に含まれている癒しの効果で(エリクシールほどではありません)島の亜人達の怪我がみるみる回復したりと、最初は島の生き物の優勢がつづきます。 しかし人間側にとっては、竜が卵になっている今が島を征服する絶好のチャンスです。 劣勢とみるや、現在、人間としては唯一の古代兵器の使い手である英雄アキレウスを投入します。 アキレウスは不死身です。その為古代兵器に命を喰われていない唯一の人間です。 心は喰われてしまっているので、命令に従うだけの生きる兵器として、もう何百年も生かされ続けています。 アキレウスは、赤ん坊の頃に、足首を掴まれたまま死の川で産湯を浸かり、足首以外の場所はどんな攻撃も通さない不死身の英雄です。 さらに、彼の古代兵器はヘルメスの靴という物でした。 ひざ下まである、ブーツ型の古代兵器で、アキレウスの弱点である足首を完全に覆っている為に、古代兵器の防御力を貫けない攻撃は完全に無効化されます。 古代兵器を破壊できるのは、竜の爪と牙だけ。つまり、島の住人たちには為す術はありません。 竜の島は、アキレウスに率いられた人間達に蹂躙されていきます。 しかし、そこに立ちふさがったのがゲーコでした。 ゲーコはアキレウスに打ち勝ち、不死身のアキレウスは兵器としての悲しい人生からついに解放されます。死という形によって。 アキレウスの死に様を見た人間達は、踵を返し、竜の島から逃げ帰っていきました。 こうして、島には平和が訪れるのです。 古代兵器を持つ不死身のアキレウスに、ゲーコはどうやって勝ったのか。 実はアキレウスにはもう一つだけ、弱点があったのです。死の川の水を浴びていなかった場所が。 アキレウスが死の川で腸内洗浄をしていたなら、竜の島は人間に敗北していたに違いありません。 ○一度でいいから、メスゼミと交尾をしたかった・・・・。 蝉の前世での未練となった、この目的。目的が達成されてないじゃないかと思われるかもしれませんが、実はちゃんと目的は達成されています。 樹液が頭部の穴に流れ込むことによって、卵を産むことが出来た竜。 一応、交尾に近い形の愛の営みになっています。 ただ、相手がメス蝉ではなく木で、孕ませたのではなく、自分が孕んだという予想外の結末になってしまいましたが。 なお、ユグドラシルは女性です。竜は男性です。心配しないで下さい。 野生の生き物には、必要に応じて性転換する生き物が沢山いますから(フナとか、ベラとか)、その亜種だと思っていただければOKです。 ○「ン」について 七章最後の「ン」あれは、いろんな意味を込めた言葉でした。 ミーンミンミンミンの「ン」だけしか言えなかったというのが、一つの意味。 もはや口を動かす力もなかった蝉竜は、イの音を発音出来ませんでした。 また、「ん」とは五十音順の最後の音です。最後の言葉としての最後の文字。 そんな記号的な意味もあります。 それとは真逆の意味としては、始まりの言葉でもあります。 ラストまで読んだ後に、もしも読み返して貰えたなら、あの「ン」が始まりの言葉に聞こえるかもしれません。 あの「ン」という言葉と共に、竜は卵に変わります。 必ずもう一度会いに行くという決意の言葉や、卵を産んだ時の声にもとってもらえればいいなと思っています。 ○隕石について 隕石は恐竜を滅ぼしたと言われる隕石とほぼ同じ設定にしてあります。竜つながりということで。 隕石って本当にチートだと思うの。 ○隕石VS竜 竜VS蝉 ラストシーンは、隕石VS竜というよりも、竜VSセミという内面の戦いに終始しました。 ドラマティックな戦いではなく、センチメンタルな戦いです。 そのため、地味だったかもしれません。でも書きたいのはやはりセミとしての生き様だったのです。 地味だと言われなくて、本当によかった。 ○ユグドラシルの被害状況。 ユグドラシルも無傷とは行きません。砕かれた流星が降り注ぎ、彗星から振った赤い雨がユグドラシルを真っ赤に染めます。 隕石の一番大きな塊は木の上にずっと残ります。 それでも、蝉竜がもう一度生まれた頃には、新しい葉が生え変わり、綺麗なユグドラシルになっていました。 ○ユグドラシルがキリストっぽい 聖杯だとか、最後の七日間だとか、自己犠牲だとか、色々とキリストっぽいユグドラシルの描写ですが。 キリストの十字架≒生命の木≒ユグドラシル というのは神話学ではよく言われることで、書くのが面倒くさい色んな裏付けがあったりします。 ○セミもカエルもメスは鳴かない。 両生類=両性類というダジャレがこめられています。 なお、最後にミンミンと鳴いたユグドラシルですが、彼女は断じて女性です! 植物は両性のものが多いですが、一応、性別の分かれている木もあります。イチョウとかね。 最後のシーン、おねがいですから不穏な想像はやめていただきたい。 ○みなさん、見えていますか? 彼が輝きを増し、きらめく様が… (ワーグナー) これはオペラ『トリスタンとイゾルデ』の、イゾルデの最後のアリアからの引用です。 この作品、トリスタンもイゾルデも死んでしまいますが、実は悲劇ではないのです。イゾルデは、幸せのあまりに死ぬのです。絶望の中で死ぬ『ロミオとジュリエット』との大きな違いです。(スラヴォイ・ジジェク著『オペラは二度死ぬ』より) 蝉は幸せに歌って歌って、結果死んだだけです。 ○ニュージュについて ニュージュは蝉竜と比較するためのキャラでした。 7年の暗い生と7年の暗い生。その後の羽ばたきの質の違い。 ニュージュの自己犠牲と、蝉流の自己犠牲の質の違い。前者が悲劇なら、後者は幸せな話です。 竜は卵になって生まれ変わりましたが、少女は卵にはならずに生まれ変わりました。 転生モノが大流行の今ですが、人間は転生せずとも生まれ変わることができる筈です。 そんな願いを込めたキャラと6章のエピソードでした。 なおニュージュのュをョと読み間違えてはいけません。 もっと私の作品を読んでみたいという奇特な方がいらっしゃいましたら、オリ板「つんでれダンジョン」か、ゼロ魔板の「ご主人様は思春期」などを読んでみてください。蝉竜のようなドラマチックな作品ではありませんが、どちらもコメディー+スッキリとしたラストになっているはずです。 後は、オリ板に投稿してある、迷宮甲子園という作品ですが、タイトルを変えて、一週間以内には二章を再開しようと思います。 ダンジョンでスポコンと恋愛やる話です。キャラと世界観紹介に重点をおいた1章も終わり、好きに書くことが出来ます。 よろしければ、そちらも是非、御覧ください。 それでは、皆様。あとがきまで読んでいただいて、ありがとうございました。 蝉竜はこれで完結ですが、 いつか夏の暑い日に、ふと思い出してもらえるような作品になってくれれば本当に幸せです。 2014/Jan/11(Sat) 07:59 pm
ミンミン竜物語感動した 2014/Jan/11(Sat) 07:41 pm
完全にではないにせよ、覚えていてくれて、また会えて良かったね! 2014/Jan/11(Sat) 07:24 pm
あの出発点からこの着地点へと辿り着くとは、始まったときには思ってもみませんでした。 月並みなようですが、長旅おつかれさまでした。 すごいお話をありがとうございます。 2014/Jan/11(Sat) 05:52 pm
-鳴こうよ- なきました... 2014/Jan/11(Sat) 01:07 pm
完結おめでとうございます。 蝉がこれからも鳴き続けることを祈って。 2014/Jan/11(Sat) 12:35 pm
その結末だけで十分です あと17年ゼミに転生しなくて良かったねw 2014/Jan/11(Sat) 02:35 am
たまたまやって来たオリジナル板で、たまたま見つけて読んでみたら……。 これは酷い(褒め言葉)www 一言で言えば、「蝉が木に止まって蜜吸って鳴く」だけの話なのになんでこんなに感動するんでしょう??? 最後はオチを探していたんですけど、何故かありませんでした>< ……と思ったら、名前が落ちでしたか? 「蝉」の話を書いたのが「虻」という。 笑いあり、涙ありの良作なんて久しぶりです。 いいものを読ませていただきました。 ありがとうございました! 2014/Jan/11(Sat) 01:24 am
完結おめでとうございます! 2014/Jan/11(Sat) 01:10 am
GetBackers―奪還屋―の鬼里人編思い出したぜ。 虫の帰る場所は、木しかねえだろ。魂の寄る辺ってやつだろ。 完結、ほんとうにほんとうにおめでとうございます。 2014/Jan/11(Sat) 01:09 am
いや正直もう脱帽です。こんな綺麗な話になると思ってなかった。 2014/Jan/11(Sat) 01:03 am
電車の中で眼から…眼から汗が… 2014/Jan/10(Fri) 09:41 pm
完結おめでとうございます。 とても楽しく読ませていただきました。 2014/Jan/10(Fri) 09:35 pm
完結おめでとうございます 2014/Jan/10(Fri) 09:35 pm
予想の斜め上でタップダンスを踊っている作品でした 2年もROMれば十分じゃないか と未だ土の中にいる自分を振り返りました。 2014/Jan/10(Fri) 09:25 pm
不死鳥のごとく! 不死鳥のごとく! 記憶にひっかかるタイトルをTOPに再発見した時はびっくりしました。 まさか蝉(っつーかこの話)に涙する日が来るとは思ってもみませんでした。 そしてすばらしい読了感でございました。 完結ありがとうございましたー! 2014/Jan/10(Fri) 09:15 pm
いやー……読後感が素敵でした。 最初から最後まで蝉でしたね、この竜は。 大変楽しませて頂きました。 楽しい時間を有難うございます。 2014/Jan/10(Fri) 09:03 pm
少ない文章の割に長い長い時間(エタ期間)を経て、完結しました。 明日、補足の為のあとがきを投稿しますが、竜になった蝉の話はここで終わりです。 最後の幼女は何? とか、7年間に何があったの? とか、そのあたりは蝉竜の物語ではないので、ざっと説明するだけにとどめさせていただきます。 この作品に最後まで付き合ってくれて、忘れないでいてくれて、ありがとうございました。 以下、感想返しです。 >泣けてきた……あれ、すごくいい話……? ?マークのあたりに、私の業の深さを感じます。 いや、最初から、こういうストーリーを書くつもりだったのですよ。 >泣けた あのセリフはプロット段階からずっと温めていた言葉でした。 この一言のために、この作品を書き始めたのですよ。 >ちくしょうあの感動を返せって言えるオチを待ってます 今回はオチはありません。感動を返せと言われなければいいのですが。 >シリアスが信じられなくなってオチを血眼になって探している俺がいる なんと自分は業が深い。 しかし、今までのギャグがあったからこそ、三週間というセリフが心に響いたのではないかと、私は好意的に解釈します。 >泣けるぜ… 泣いてもらえるような作品を書きたいと思っていました。 >オチを探した ないた 上手いですねえ。オチがないから泣いた。思わずブラボーと言いたく成りました。 >幸せをなど望みません。だけどせめて、彼の鳴き声がどうか彼女の元に届きますように。 届きました。そのための転生の話ですから。彼が何度転生したのかはわかりませんが。諦めずに手を伸ばし続ければ届くものです。 >と言う未練は結局どうなるんでしょうか(泣きゲス顔) 交尾のようなものはしました。ユグドラシルの樹液と。 問題なのは、自分が卵を産む側だったということですねえ。 >迫り来る滅びに抗ったのは、大きな竜の力ではなく、小さな蝉の魂 ありがとうございます。ラストシーンは、竜VS隕石の話ではなく、蝉VS竜だったのですよ。外の世界で起きるドラマではなく、内の世界で起きるドラマ。 ハリウッド映画なら、外から見た隕石と竜の戦いを描写するところなのでしょうが。この話は内面のドラマに終始しました。 地味ではなかったかな? という不安があったので、月桂様にいいなあといっていただけて、ほっとしました。 >三週間も生きておきながら、まだ生にしがみつく竜には決して辿り着けぬ境地。 異世界転生最強ものと銘打ったこの話。本当に最強だったのは、短い生を駆け抜ける蝉の魂でした。 蝉は長生きする生き物ですが、この小説においては、暗闇を死と捉えているので、誰がなんと言おうと、三週間は長生きなのです。 >蝉に泣かされた! 負けた気分! これは蝉におしっこかけられて泣いた子供の頃を思い出しながら書いた作品です。 >このセリフが好きになりました。 ありがとうございます。このセリフのための。この作品だったのです。 >覚悟を決めさせたのは強大な竜の魂ではなく、ちっぽけな蝉の愛する心… 愛という言葉をあんなに何度も使って、白々しくならないのは、蝉の心のおかげでした。 音波攻撃については、それほど便利なものでもなく、隕石が巻き起こす轟音に威力を相当削られていたという設定でした。何度も何度も鳴かなければならないほどには。 何度も鳴いたからどうにか彗星の核まで届いたという感じでしょうか。 >ガチで感動してしまった… ありがとうございます。感動してもらえる作品を書きたかったの。 >今回のお話は、あまりにも真っ直ぐというか、なんと言えばいいのか。 最近は、ひねくれたお話や主人公の方が人気が出てしまうものですが。 真っ直ぐな生き様の作品を書いてみたかったのです。蝉のお陰で、書き切ることが出来ました。 2014/Jan/10(Fri) 08:29 pm
なんと感想を書いた物やら。 がつんときました。 今回のお話は、あまりにも真っ直ぐというか、なんと言えばいいのか。 まとまらないままですが、すごいのを読ませていただきました。 2014/Jan/10(Fri) 04:48 pm
蝉… 2014/Jan/10(Fri) 04:05 pm
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