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エトランジュが成長してる!!!w 読んでて驚きました。 ミレイがいつの間にか騎士団入りしてるとはw 裏を知らないから、玉城も善意からなんだろうけど…。 小ネタ満載でしたね。 読んでてクスッってしました。 誤字に関しては待ってる間に読み返したりしてたのですが、どっちが正解なのか分からなくなってきました(苦笑) 返信の内容からすると毎週更新はまだまだ無理そうって事ですよね? 2012/Jan/07(Sat) 09:31 pm
所々出てくる小ネタが自然に入っていますね。 ・ナナリーのおでん →サウンドステージネタ ・100万の仮面 →R2の特区からの脱出 こうした公式との繋がりを発見すると思わずにやけてしまいます。 今後の更新楽しみにお待ちしております。 2012/Jan/07(Sat) 03:55 pm
玉城も公人じゃなく私人としちゃ付き合いやすい良い奴なんだなぁw 何時の間にかネットワークが広がって、ルルーシュの把握できないレベルでミレイが大暴れしてるなw しかしアドリスさんもコードの影響か色々ありそうですね 次回も期待して待ってます 2012/Jan/07(Sat) 01:59 pm
三か月以上更新が止まってしまったことを、深くお詫び申し上げます。 少し周囲がゴタゴタしていることと、年末で仕事が膨大に出てきたこともあり、落ち着くまで執筆出来ず誠に申し訳ありませんでした、 年内完結とのたまった自分を殴りたいです。 今年こそ!!と己を鼓舞して、感想をお返しさせて頂きます。 >>オレンジ卿様 >>まずはしっかりと治療に専念して下さい。 動かさなければ治りも早いと言われましたが、仕事をしているとそうはいかず、長期化してしまいました。。 とりあえず土日だけ小説を書こうと思っていたら、怒涛の仕事量に加え色々起こってしまい長く止まってしまいました。 申し訳ありませんでした! >>バイヨネットですが、銃剣という意味です。 中の人ネタでしたか、納得です。 ちょっと調べてみましたが、そのシーンを脳内でシャルルの顔に置き換えたらものすごい笑えました(爆笑)。 私がヘルシングを知らなかっただけですので、ややこしくはないと思います。 ご丁寧な説明、ありがとうございました。 >>水十様 >>無理をなさらないように、治療に専念してください。 とりあえず平日は小説を書くのをやめて土日にだけ書くことにしていたものの、ちょっと長引いています申し訳ありません。 少し遅くなっても必ず完結させますので、気長にお付き合い頂ければ幸いです。 >>蜃気楼に並び立つ紅蓮聖天八極式とランスロットアルビオンまさにギアスファンにとってはある意味夢見た光景ですね。 この三体が揃ってしまえばもうチート過ぎるなーと思いました(笑)。 ブリタニア側も機体強化に頑張っていますが・・・勝敗は見えているけど物語としては盛り上がってほしいので頑張って貰いたいと思います。 >>エトランジュ、アドリスや天子、カグヤ、ユーフィミア、アッシュフォード生徒会がほぼ名前のみで出てきてなかったのがちょっと残念でしたが、彼女(彼)にも、この後見せ場があることを願っています。 彼らにももちろん見せ場はあります。特にエディとユフィには頑張って貰わなくてはなりません。 今回ルルとちょっと見つめあってたシャーリーの話も挿話で予定しています。 それにしても本当に魅力的なキャラが多いですよねコードギアス(笑)。 誰を出そうかと迷ってしまって大変です(汗)。 >>たぬき様 >>原作とどこまで違うか、戦闘シーンが楽しみです。 アニメ通りですと無双もいいところになりますが、ブリタニア側も機体強化フラグがあるのでそこそこいい勝負はして貰う予定です。 オリキャラなども出して盛り上げようと思案中ですので、楽しんで頂ければ嬉しいです。 >>シュタットフェルトのお父つぁん、あんたも娘檄loveかい!! 娘が猪突猛進娘ですから、シュタットフェルトも気苦労が絶えません(笑)。。 カレンは以前父が何もしていないと思い込んで嫌っていたので、あれこれ口出しすることを嬉しく思っています。 ただツンデレなので口では恥ずかしいとか言っていますが、一緒に食事したりと仲良し父娘やってたりします。 >>支配地域ではやっているという事なのかな? はい、いくつかの植民地エリアから物資を奪って本国防衛のために撤退していきました。 これは物資の補充と黒の騎士団に物資を提供されることを防ぐためで、一種の焦土作戦です。 次回はそのあたりの描写も盛り込む予定なので、何かありましたらお手数ですが突っ込んでやって下さいませ(汗)。 >>多少更新が遅れても、しっかり治療に専念して下さい。 自己管理が出来ずに申し訳ありません。完治したらバリバリ執筆したいと思いますので、しばらくお待ち下さいませ。 嬉しいお言葉、ありがとうございました! >>フタバー様 >>腕の炎症が多少はましになったようで重畳です 一度は腫れて凄かったのですが、今は普通に動かせます。 ただ長時間動かしたら駄目だと医者から言われているので、平日は仕事、土日に小説という形にしようと思います。 そのためこれだけ更新停止していたくせに更新速度は遅れてしまいますが、気長にお待ち頂きたいと思います。 >>フレイヤの無効化ができないってのは読者からはかなり不安なところですね まだフレイヤ自体が出てきていないので、ニーナもそれほど必死ではありません。 それより開発しなければならないものがたくさんあったので、ウランエネルギーシステムについても進められず、暴走防止システムも同じです。 ただ現時点でアニメと同じ十九秒とコンマ0.4秒レベルの防止システムは出来あがりました。アニメのような切羽詰まった状況でもない限り超人しか使えないシステムなどないも同然になるわけですが(汗)。 >>なんだろう、今凄いオデュッセウスに死亡フラグが立ってる気がするw オデュッセウスも結構大変な立場にありますからね。 アニメでも思いっきり気の毒としか言えない仕儀になってしまいましたし(汗)。 彼がどうなるかもきっちり描写するので、お待ち下さいませ。 >>双翼 義人様 >>ナナリーは居残りですか。 年齢制限のため居残り組です。 確かに正体を暴露してナイトメアで颯爽と戦場に現れたら、さぞブリタニア陣営からの寝返りが来るでしょうね(笑)。 ジェレミアとかは滂沱と涙を流して喜びそうです。 オーベルさんなら手段選びませんから使いそうですね確かに。あとはシュナイゼルくらいでしょうか? ナナリーはまだやっと普通にPCを学び始めた頃ですから、絶対無理ですね。でももし使えるようになったら・・・うん、ブリタニアは実に幸運といえましょう。 >>片手で書くときっついですよね…… 片手打ちをなさったのですか、大変でしたね(汗)。 私は両手は使えることは使えるのですが、長時間使い続けると痛みが来るので休日しか文章が打てません(泣)。 悪化しないようマイペースにやっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ご心配いただき、ありがとうございました! >>悠様 >>無理せずに更新停止期間を設けた方がいいような気がします。 無理はせず土日だけゆっくり書いていこうと現在は計画しています。 腱鞘炎のせいばかりではないのですが、更新を停止してしまいました(汗)。 これでも悪化したら再度そうさせて頂く方向で考えています。 読者様にご心配をおかけして申し訳ありませんが、その際は今度こそきちんとお知らせさせて頂きますのでご了承頂ければ幸いです。 >>誤字報告 やってしまいましたか(汗)。 修正させて頂きました。ご指摘ありがとうございました。 >>やっぱりこれは玉城かしら? はい、玉城ですね。 アニメのような活躍が出来るか否かは不明ですが、やる気だけはあるようです。 >>ホテル争奪戦にも驚きだ!!。 最寄駅にホテルが2つしかなく、うち一つは高級ホテルなので安いビジネスホテルの争奪戦が特に激しいです。 高級ホテルの方は安くても一泊一万超えるので、相当余裕がなければ諦めるしかありません。 ちなみに私は今年の大阪コミケのホテル争奪戦に敗れました。 >>コンテナ様 >>やはり健康が一番大事ですから。 無理をしないように土日だけ小説を書くことにいたしました。 更新停止を長らくしてしまい申し訳なかったですが、よろしくお願いいたします。 >>きっとお残しを絶対許さない最強の食堂のおばちゃんがいるに違いないw はい、その学校で正解です。 担任の先生もきっとそのお方ですね(笑)。 今回はちょっと解り辛いネタだったようですが、解って頂けて嬉しかったです。 >>あちらを立てればこちらが立たず。難しい。 そうなんですよね~、どっちにしようかと今も悩んでいます。 アンケートでも取るか、くじで選ぶかと、エンディングに向けて考え中ですが、感想でアンケートっていいのかなーとまた悩んでます(汗)。 >>無事に家族のもとに帰れるか? ここまで露骨なフラグですから怖いですよね(汗)。 実はブリタニアから邪魔ばかりする青い虫と呼ばれてそこそこ恨みを買ってますから。 無事に戻れるか、どうか見守ってやって下さいませ。 >>ルーア様 >>事情も判明したので2週1でも月1でも全く構いませんよ。 嬉しいお言葉、ありがとうございます! これまでずっとペースを守って来たので悔しかったのですが、そうおっしゃって頂けて本当に安心しました。 完結だけは絶対にいたしますので、どうかよろしくお願いいたします。 >>これまでの経緯からワンさんVSスザク、ジノVSカレンが堅いかな? ルーア様のご予想通り、現時点ではその組み合わせを考えています。 スザクには生きろギアスはありませんが代わりにランスロットの機能が原作よりもアップしているとはいえ、あちらも機体性能がアップしているので解りませんね。 勝負の行方をどうか楽しみにお待ち下さいませ。 >>フレイヤエリミネーター フレイヤがまだ出てきてないのに、先にエリミネーターが出来上がっていたというカオス(笑)。 エネルギーに使用するための安全弁としてですから、誰もが使えるようにならないといけないので目下改良中です。 >>C.Cは「若い女」とは言えないぞ 外見的には若いのできっとルル的にはそうなのでしょう(笑)。 さてルルはあまたいる女性陣から誰を選ぶのか、決断の時が近づいています。 >>週1更新に慣れきってましたね。俺も。 ご心配をおかけして、申し訳ありません! 諸事情あってネット環境がなかったものですから、ご連絡が遅れてしまいました。 今後はこういうことがないようにお知らせいたします。ご心配、ありがとうございました! >>幻の犬様 >>体が第一の資本です。どうか無理だけはなさらないでください。 ご心配して下さってありがとうございます。 無理をせず出来る範囲で更新をしていきますので、長引きそうですがよろしくお願いいたします。 >>修正案 とても多いのでこの手の状態も悪いこともあり、参考にさせて頂いて修正は出来ません。 連載終了後に改めて検討させて頂きたいと思います。 細かいところまでいろいろとアドバイスを頂き、ありがとうございます! >>ブリタニア侵攻の決議が出てからすぐに騎士団が出撃しているのは明らかに矛盾しています。 前回のラストのシーンですが、決議が出た日にルルーシュがそれを受諾しブリタニアへ進撃することを宣言しただけで、出撃はまだしてません。 戦いの幕が上がったとは書きましたが、出撃したとはありません。 いくら根回しが済んでる決定事項とはいえ、当然その後組織全体で準備をしますからルルーシュの言う三日かかる準備はそれを指しており、三日後の出立のシーンが今回の更新された話になります。 >>蒼き星様 >>それなら仕方がありませんので休養に専念してください。 お待たせしてしまって申し訳ありません! 残業が続いているわ手は痛むわで、なかなか進まず・・・ですがもう少しなので必ず完結いたしますので気長にお待ち頂ければ幸いです。 嬉しいお言葉、本当にありがとうございます! >>羽深秀樹様 >>エトランジュにはこんな事をしっかり伝えてやれば良かったのかな? アルは医療に関する研究をしていただけに、拭うことができないと解っている血でその手を染める道に入ることに相当の覚悟が必要でしたからね。 だからエディに八当たりをしてしまうほど苛立っていました。 戻れなくなることを解っていたからこそアルはエディの手を汚すまいとしていたのですが、目を離した隙に人質事件が発生し、エディも同じ道に来てしまいました。 >>るえ様 >>ルルーシュの言う事を皆気持ち悪いくらい信じ過ぎてないですか? 誘拐されたルルーシュを助けた藤堂達はルルーシュを信じたというより桐原の命やエトランジュの依頼というのが大きいですし、まだ裏切りフラグのない状態なのでそれほどではないと思います。実際過去に何があったかを彼は知っていたわけですからなおさらです。 星刻らも結果を出して中華と天子を守り、放っておけば中華にとってまずい組織であるギアス嚮団の件まで教えてくれたのですから、信じなければえらいことになります。 カレンも同様で、神根島でにゼロバレ、約束通りに日本解放と原作と異なって結果を出しているのですから信じないほうが無理があると思ったのでこうなりました。 扇はそもそもヴィレッタと同じブリタニア人の仲間であるはずのディートハルトをタコ殴りにしたような人間性の持ち主ですし、原作であれだけ無理がある理論を信じたのでああなっただけで、戦争が終わりヴィレッタのことさえふっきれれば立ち直れる余地を与えたつもりです。 >>この世界ではどんなモチベーションで戦ってるのか?疑問に思うんですよ。 ブリタニアを倒さないと日本は脅威にさらされたままだと理解しているため、戦っています。 あの通り頑固でまっすぐな性格していますから、日本解放された!まだ戦い続くけどこれでいいよね、なんて思考をするタイプには見えませんでしたので、続投になりました。 日本人でありブリタニア人でもある自分が戦って両国の関係を良くしようという意図が現在名乗っている「カレン・紅月・シュタットフェルト」に表したつもりでしたが、表現が足りなかったようですね失礼いたしました。 >>kk様 >>お元気ですか? ご心配をおかけしてしまったようで、申し訳ありませんでした!! ちょっと諸事情で更新が止まってしまいましたが、完結だけは意地でも成し遂げますのでもうしばらくお付き合いいただきたいと思います。 お気づかいのお言葉、本当にありがとうございました。 2012/Jan/07(Sat) 09:28 am
さすがにそろそろ現状報告をお願いしたいです。 とはいえ、3か月放置で心配になるとは… 週1更新に慣れきってましたね。俺も。 2011/Dec/17(Sat) 05:56 pm
2011/Nov/19(Sat) 06:42 am
終息しそうに見えます。 というか、ルルーシュの言う事を皆気持ち悪いくらい信じ過ぎてないですか? 確かに不憫なキャラだし救済は望むところではあるのですが…。 反対意見の心情をこの場合は扇の心情や心理を詳しく書くことを放棄して 或いは簡単に周りがルルーシュの方を三秒で信じ過ぎてる気がします。 要は敵対組織の内面や人間関係に手を抜きすぎてるような気がするのです。 そもそも扇は確かに微妙ではありますが、俺としてはカレンも玉城も他の騎士団も 結末としては微妙でした。 アンチするなら、そこらへんも落としたらどうでしょう? 明らかに私怨でこいつだけは落としたい、っていう風に感じるんです。 状況は原作から違ってるので、何とも言えませんが…カレンは色々な動機もありますがルルーシュに対する恋慕とゼロに対する敬愛で動いてるのは確実だと思います。 しかし横にはc.cが既にいる時点でいる理由はパイロットくらいの理由しかないでしょうし。 この世界ではどんなモチベーションで戦ってるのか?疑問に思うんですよ。 兄との約束、日本人の誇り?色々あるでしょうけど…。 その年で形のないものを大事にできるのはある種の老成と寂しさがカレンから出てる気がします。 せめて戦線離脱して普通の学生で恋させて終わらせた方が良かったような気がするんです。スザクが代わりに頑張るでしょうし。 2011/Oct/17(Mon) 12:40 am
エトランジュにはこんな事をしっかり伝えてやれば良かったのかな? 2011/Sep/22(Thu) 11:16 pm
それなら仕方がありませんので休養に専念してください。 ブリタニア陥落の知らせと共に待っています。 2011/Sep/22(Thu) 04:33 pm
修正案 「カンボジアにあるうちにどうにかするべきではあったが、シュナイゼルが妨害してきたからな。ダモクレスと相対する時に備えて、策を練っておかねば」 マオはシュナイゼルの思考を読んだものの、詳しい内部構造や設備に関しては専門用語が多くとても憶え切れるものではなかったため、ダモクレスに関しては深く調べられたわけではなかった。 大まかな構造だけで布陣を考えるのは無謀なので出来る限りの情報を収集したいところだが、さすがはシュナイゼルというべきか、なかなか調べが進んでいないのが現状だ。だがいくら情報収集が大事だといえど、これ以上ブリタニア進攻を遅らせるわけにはいかない。こちらがイニシアチブを取るためにも、軍を進めなくてはならないのだ。 ルルーシュはそう決意すると、室内の電話を取って桐原につなげた。 ↓ 「カンボジアにあるうちにどうにか出来ていれば一番よかったのだが……その可能性もシュナイゼルはしっかり予測し、厳重な警戒をしていたからな。やむを得まい」 厳密に言えばダモクレスについての情報をルルーシュたちは全く持っていないわけではない。マオが読み取ったシュナイゼルの思考の中に、他ならぬダモクレスに関することも含まれていたからだ。しかしダモクレスの情報の全てを読み取れたわけではなく、読み取れた部分も専門の知識が必要であったり、情報漏えいを防ぐための隠語が多用されていたりととても解読しきれるようなものではなく、結局ダモクレスの機能や装備などについてはほとんど分かっていないのが現状だった。唯一確実に分かっていることといえば、あの要塞が世界中に大量破壊兵器をばら撒くことが出来、放置しておくことなど到底出来ない危険極まりない代物だということだけ。 だからこそ、より確実にあれを破壊するためにも出来る限りの情報が欲しい所なのだが、さすがはシュナイゼルというべきかそのあたりの対策に抜かりはなく、送り込んだ諜報員達も情報を掴むどころか何人かは逆に見つかり消される始末で、調査はほとんど進んでいない。 不確定要素を、それも敵の切り札とも呼べるものの詳細も掴めぬまま攻撃を仕掛けるという事に、正直なところ不安はある。あらかじめ情報を集めて策をめぐらし、出来る限り勝率を上げてから勝負に臨むのがルルーシュのやり方だからだ。 だが、ダモクレスがブリタニア本国に運び込まれた以上は、そんなことも言っていられない。元々ダモクレスは、シュナイゼルが世界中を恫喝するために造らせた、世界のどこにでも攻撃可能な戦略級の兵器でもあるのだ。今、あれをその手にしているのがシャルルかシュナイゼルかは分からないが、もしもブリタニアがその気になれば、世界を人質にしてこちらに降伏を迫るなどということも可能になる。それを防ぐためには、これ以上ブリタニア進攻を遅らせるわけにはいかない。 先制攻撃を仕掛ければ、ダモクレスはブリタニアの「守り」として動かざるを得ず、余計な動きを封じられるだろう。そのためにはどうしても、こちらがイニシアチブを取る必要がある。 (敵の戦力が不明瞭であるのなら、先手を取ることでその動きを制限する……やはりここが勝負どころだな) 心の中でそう判断を下したルルーシュは、執務机の上の電話を手に取った。繋ぐ相手は当然桐原だ。 ・ 翌日、ブリタニアへ進軍する際の戦意高揚のために、完成した紅蓮聖天八極式とランスロット・アルビオンのお披露目が海上にて行われた。 完成した斑鳩の完成式も兼ねており、雄大に海を進んでいる。 赤と白のナイトメアが美しく曲線を描いて空を舞う雄姿に、観客席にいる者達は息を漏らして見惚れている~優雅に空を舞う姿に、それを見ていた者達からは嘆声が漏れる。 士気を上げるためのセレモニーなので全力ではないにせよ、それでも充分感嘆に値するだけの技量を見せつけた黒の騎士団の幹部達の雄姿に団員達は大きく歓呼の声を上げていた。 ↓ 翌日、間近に迫ったブリタニアへの進軍に備えて全軍の戦意高揚を図るべく、完成した新型ナイトメアのお披露目も兼ねた、黒の騎士団エースたちによる模擬戦が取り行われることになった。 黒の騎士団の新たな旗艦となる戦艦・斑鳩も、その威容を一般団員の前に現すのは今回が初めてであり、雄大に海を進む姿は見物する者たちの心を捉えた。 しかし、やはりこの日の主役は二人のエースが駆る二体の新型機だろう。 赤と白のナイトメアが美しく曲線を描いて空を舞い、激しくぶつかりあうその様子に、観客席にいる者達は目を凝らし、息をすることすら忘れて見惚れている。 一方その頃、モニタールームでは、自分たちの自信作が刃を交える様子を見ながら、相変わらず仲がいいんだか悪いんだか分からないおしゃべりに興じるラクシャータとロイドの姿があった。 「白兜のメーザーバイブレーションソード…威力が段違いに増しているって聞いたけど、紅蓮にはほとんど通じてないみたいねえ。いくら模擬戦用に出力を抑えているとはいえ、あれじゃ実戦でも紅蓮をどうこうするのは難しいんじゃない?」 そう言ってせせら笑うラクシャータに対し、ロイドは面白くなさそうな顔をしながらも、いつもの調子は崩さず反論する。 「紅蓮が無駄に頑丈になったのは、シュタットフェルト伯爵の意向と資金援助のおかげだってこと、分かってる~?それにあの頑丈さの理由の一つ、エナジーウイングは元々ランスロットの装備としてこっちが考え付いたものじゃないか。言っとくけど、今のソードはラウンズ機でも一撃で倒せるくらいの攻撃力は余裕であるんだからね~」 ロイドのこのセリフは決して嘘でも負け惜しみでもない。 ブリタニアを裏切る際にこっそり失敬してきたラウンズ専用機のデータと強化したランスロットのデータで戦闘シミュレーションを行ってみたところ、なんとナイトオブワンのギャラバッドを相手にしても勝率が八割を超えるという驚きの結果が出たのだ。 最も、戦いにはパイロットの技量も絡むし、あちらだって機体の強化ぐらいはしているだろう。さすがのロイドも、このシミュレーションどおりに易々と事が運ぶとは思っていない。 ラクシャータへの対抗心も手伝い、ランスロットを紅蓮を上回る高性能機として仕上げようと考えていたロイドだったが、紅蓮の側にはシュタットフェルト伯という個人的スポンサーが付き、使える予算がランスロットよりずっと多かった。さすがにこの差はいかんともしがたく、結局完成したランスロット・アルビオンは、性能面で新たな紅蓮に一歩譲ることとなった。そのことに悔しさを感じないかといえば嘘になるが、それでも与えられた予算の中において最高の結果を出せたと感じ、ランスロットが大幅な性能アップを果たしたことにロイドはそこそこ満足していた。そもそも紅蓮よりはるかに小額の予算の中で組み上げたにも拘らず、その紅蓮と互角に渡り合えているということは、自分の技術がラクシャータのそれを上回っているという、何よりの証拠ではないか。 実際、ランスロット・アルビオンの性能は、現在黒の騎士団が保有するナイトメアの中でも紅蓮に次いで第二位を誇っている。パイロットであるスザクとカレンの腕の差を考えれば、紅蓮にだって決して引けを取ってはいないだろう。いや、むしろ上回っているのではないだろうか。 「ユグドラシルドライブの出力上昇が成功したのに加えて、日本の発達した省エネ技術を取り込めたのがよかったですね。エナジーを無駄なく効率よく使って機体を動かせるようになって、エナジーフィラーの消費が抑えられるようになりましたから。おかげで継戦能力の大幅アップに成功したわけですし」 戦いを観戦していたセシルの言うとおり、ランスロット・アルビオンの最大の特徴は、機体出力と機体性能が上昇したにも関わらず、全体的なエナジー消費量は上昇するどころか逆にその削減に成功したという点にある。 ナイトメアはエナジーフィラーというバッテリーを積んで戦い、エナジーが切れるとまともに戦う事も出来なくなる。どんな高性能機であろうともこれは変わらない。だからこそ、高出力による高い性能を実現しながらもエナジー消費量を減らすことに成功したランスロットの継戦能力の高さは強い武器となる。それはつまり、敵の機体がエナジー切れを起こす頃になっても、こちらは余力を充分に残した状態で戦いを継続できるということだからだ。 また機体出力の向上も目覚しく、武器をもたない素手の状態で暁のスラッシュハーケンをたやすく破壊出来るほどだ。ロイドの計算によると、トリスタン程度の相手までなら同じことが出来るらしい。 だが、「たったそれだけ」の目立たない強化だけでロイドが満足するはずがない。 機体出力の向上に合わせ、先にあげた高出力のメーザーバイブレーションソードはもちろん、ランスロットが装備していた可変弾薬反発衝撃砲…通称ヴァリスも、ハドロン砲の発射も可能となったスーパーヴァリスに変わり、その火力は大幅にアップ。そして最後の極めつけが、フロートユニットに代わる新たな飛行用装備として取り付けられたエナジーウイングだ。 セシルが考案したこれは、エネルギーシールド「ブレイズルミナス」の技術をフロートユニットと融合させたものであり、ブレイズルミナスと同質のエネルギーで翼を形成、これをフロートユニットとすることで、フロートユニット以上の高速機動を可能とした画期的なもので、しかもランスロット・アルビオンに装備されたこれは、エネルギーの放出による砲撃などが出来るよう調節を受けた「兵器」であり、翼で機体を覆うことで敵の攻撃を弾ける「盾」でもある。 これらの改修により大きく向上したその攻撃力はすさまじいの一言に尽きる。 強固な敵陣を単機で切り裂きうる黒の騎士団最強の白き剣。それがスザクとランスロット・アルビオンだ。 一方、紅蓮可翔式に更なる強化改造を施して完成した新たな紅蓮。その名も紅蓮聖天八極式の戦いぶりを見ながら、開発者たるラクシャータは、その出来栄えに技術者としての喜びと満足感を噛み締めていた。 (これもシュタットフェルト伯の資金援助のおかげねえ。公私混同の親ばかといえばそれまでだけど、それで私はお金を気にせず強化プランを組めたわけだし、全くカレンはいい親を持ったものだわぁ) 第二次日本防衛戦で被害を被った戦力の強化と再編が終了したら、遠からず黒の騎士団はその最終目標であるブリタニア陥落を目指して攻勢に打って出る。それを知ったシュタットフェルトは気が気ではなかった。 ブリタニア本国への侵攻となれば、その戦いの規模は今までのそれとは比べ物になるまい。首都ペンドラゴンに迫れば、あのナイトオブワン・ビスマルクを始めとするナイトオブラウンズも出て来るだろう。思い出すのは、ラウンズの少女にやられ、撃墜された娘の姿。幸い大きな怪我もなく済んだものの、あんな心臓に悪い思いは二度と味わいたくはない。 出来ることなら出撃などしてほしくないのだが、娘が黒の騎士団の中でも指折りのパイロットとしてゼロからも信頼されているのは知っているし、何よりあのカレンがこんな説得を聞き届けるわけがない。誤解を解き共に暮らすようになってからのこの数ヶ月、娘が自分を父と認め慕ってくれていることはよく分かったが、同時に黒の騎士団としての活動にだけは驚くほどに頑固ということも、嫌というほど知ることになった。 悩んだ挙句彼が訪ねたのは、カレンが乗り込む紅蓮の開発者ラクシャータだった。 『騎士団からの予算とは別に、私のポケットマネーからも出来うる限り費用を捻出しよう。だから、第二次日本防衛戦の時のような事だけは起きないように紅蓮の安全性を更に高めてくれ』というシュタットフェルトの頼みをラクシャータが呑んだ事により、新たな紅蓮は攻撃力の上昇と、何より大幅な防御力強化がコンセプトとなった。 普通ならば装甲を分厚くし、コックピットへの衝撃を減らすなどの策を施すのだが、これまでのシュタットフェルト伯の要望に従った結果、すでに紅蓮のコックピット周りの装甲は充分に分厚くなっていて、下手にこれ以上装甲を加えてしまうと、機体全体のバランスが狂う恐れがある。それに、せっかくユグドラシルドライブの出力向上に成功して得た高い機動力を失うような真似もしたくない。そこでラクシャータが考え付いたのが、モルドレッドから押収したシールドからヒントを得た電磁装甲だった。 ただそれだけでは、出力の問題から向上した機動力との両立が難しいため、防御力にあまり影響が出ない範囲で機体全体の装甲を削り、軽量化させることでこの問題を解決。更にセシル考案の新型フロートユニット、エナジーウイングをランスロット・アルビオンのそれよりも多い八枚の翼を形成するようにして装備。これは砲撃機能がない代わりに機体全体を隙間なく覆い隠すことが可能で、その防御力はランスロットを上回る。…まあこれは、防御形態をとった状態での高速突撃が出来るようにという意図の元、ラクシャータがシステムを調整した結果であり、シュタットフェルト伯の希望とは真逆といっていい理由なのだが、防御力が高まったのは事実なので問題ないだろうとラクシャータは特に気にもしていない。 更に紅蓮最大の特徴にして最強の武装である巨大な右腕に内臓された輻射波動機構にも改良が加えられ、荷粒子を用いたハドロン砲の一撃すら耐え切るほどの出力を得たほか、右腕部のみを有線飛行させての遠隔操作など、よりバリエーションに富んだ攻撃も可能となった。 こうして紅蓮聖天八極式は、シュッタトフェルトの要望に沿えるだけの防御力と、カレンが満足するだけの攻撃力を持った超高性能機として完成した。 その防御力は、冗談のような攻撃力を誇るランスロット・アルビオンをもってしてもなかなか効果的な一撃が与えられない程のものであり、模擬戦という形でそのことを確認したシュタットフェルトは、これなら娘も大丈夫だろうと大きく安堵の息をついた。もっともその本人のほうは、強化された機動性の高さに感激し、この防御力があるなら多少無茶をしても大丈夫だなどと考えているのだが、これは知らないほうが幸せだろう。 ともあれそれは、反ブリタニアの象徴、奇跡を起こす者ゼロを最も近くで守る者として、申し分のない存在だった。 守り手でありながらブリタニアの暴虐に猛然と立ち向かう刃をも備えた黒の騎士団最強の紅い盾。カレン・紅月・シュタットフェルトと紅蓮聖天八極式の姿がそこにあった。 模擬戦ということもあり、両者が使用を許されたのは近接戦用の武装だけだが、赤い八枚羽と緑色の六枚羽のエナジーウイングを煌めかせてこれまでのナイトメアとは段違いのスピードで空を駆け、時に激しいチェイスを繰り広げ、時に激しく舞うようにして切り結ぶ二機のナイトメアの雄姿に、観客の間からは嘆声が漏れ、黒の騎士団員の士気は留まることなく上がっていく。 結局決着は付かず勝負は引き分け。そして観客の興奮も収まらないうちに、今度は黒の騎士団基地の演習場を舞台に、星刻の駆る神虎と藤堂の操る斬月による模擬戦の幕が切って落とされた。どちらも外見や装備に大きな変更はないが、内部にはかなりの手が加えられ、その性能は以前とは比べ物にならない。 機体性能は神虎の方が上だが、歴戦の軍人である藤堂はその経験を生かし、巧みに攻撃を避けながら、的確に相手の隙を突いていく。しかし対する星刻も負けてはいない。地道な治療によりかつてのキレを取り戻した卓越した身体能力と天性のセンスにより、藤堂の鋭い攻撃を凌ぎながら逆転の機会を虎視眈々と狙う。 あくまで模擬戦、互いに全力ではないにせよ、それでも充分感嘆に値するだけの技量を見せつける黒の騎士団幹部達の雄姿に団員達は大きく歓呼の声を上げ、思い思いに声援を送っていた。 ・「第九世代、十世代ていってもいいくらいにナイトメアの性能が一気に上がっちゃったね。ま、こっちのイリスアゲートシリーズは戦闘補助が目的の特殊なタイプだから、せいぜい第六世代くらいだけど」 アルフォンスがモニターを見ながらそう呟くと、ロイドがにいっと笑って言った。 「でもソローのバリアの範囲を広げたから数十体のナイトメアを保護出来るってのはけっこういいよ~。フィーリウスとパターの有線電撃アームを強化したから決まれば相手のナイトメアの動きはほぼ確実に止められるし、スピードも上げたから捕獲の成功率はグンと高まったしね。ゲフィオンディスターバーも搭載済みだから、うまくやればラウンズだって倒せるよ」 動きを止めてしまえばナイトオブワンのギャラハッドであろうとも鉄の塊の人形でしかないのだ。 彼は最初に決意したとおり、ブリタニアを滅ぼし家族みんなで祖国に戻るために現実的な手段を選んだだけだ。 戦争ほど矛盾に満ち溢れた場所はない。そこに望むと望まざるとに関わらず足を踏み入れた以上、いちいち取り合っていたら自分が壊れるだけなのだから。 「・・・僕は僕の守りたいもののために、持ち得る全ての手段を使うだけだ」 「ま、君は最初から矛盾だらけの道だってぜーんぶ解ってこの道に来たんだろ? スザク君をコテンパンにのしたって本人から聞いたけど、結果を出すのにどれだけ苦労するかも解ってない子に偉そうに言われたのが気に入らなかったんでしょ。 ・・・最後まで貫きなよ。戦いが終わるまでね」 矛盾を抱えているからこそ開き直ってここまで来たのだからと先にこの道を進んできたロイドの忠告を、アルフォンスは無表情で聞きながらモニターを見つめた。 「それはそうとニーナ君のウラン理論なんだけどね、エネルギーに変換するためのシステムについての論文見た?」 「見たよ、やっとシステムが暴走しても止められる理論が出来たって聞いた。でも、すっごい複雑なシステムだよ・・・ゼロクラスじゃないと動かせないんじゃない? 「うん、でもエネルギーとしては効率がいいから、この戦いまでに何とか形にしたかったって残念がってたね。この戦争が終わったら、暴走を止めるシステム作るの手伝おうかな~。復興作業には膨大なエネルギーが必要だからね」 戦争が終わったら、復興を。 当たり前のことなのに、まだまだ戦争のことばかりを考えていたアルフォンスは目を小さく開いた。 「・・・そうだね、戦争が終わったら必要かも。でもロイド博士、知ってた?『戦争が終わったら僕は何かをするんだ』って言った人には亡フラグが立つってさ」 冗談めかして笑うアルフォンスに、ロイドは飄々と言った。 「僕は科学者だから、迷信は信じなーい。君ってけっこう縁起担ぐんだね~」 ロイドの笑い声に苦笑しながら、アルフォンスは思った。 (戦争が終わったら、か・・・やっと終わりが見えかけてる) 終わりが見えないと思っていた戦争だったが、ゴールの文字が見え始めた。 やっとここまで来たのだ。ロイドの言うとおり、最後まで貫かなくてはならない。 ↓ 「第九世代、十世代っていってもいいくらいにナイトメアの性能が一気に上がっちゃったね。ま、こっちのイリスアーゲートシリーズは戦闘補助が目的の特殊なタイプだから、せいぜい第六世代くらいだけど」 ノートパソコンの画面から顔を上げ、モニター越しにぶつかり合う二機のナイトメアを見ながらアルフォンスはぽつりと感想を漏らした。独り言のつもりで特に返事を求めてはいなかったのだが、同じくモニターを見ていたロイドが顔をこちらを向けると、にいっと笑った。どうやらさっきの言葉が聞こえていたらしい。ちなみにラクシャータとセシルの姿は、今はこのモニタールームにない。用事が出来て席を外しているのだ。 「何言ってるんだか~。その代わりソローはバリアシステムを改良して、バリアの強度と発生限界時間が上がったじゃない?あと索敵能力や情報解析能力も向上したし~。フィーリウスとパターの有線電撃アームも強化したからね~。速度が上がった分操作は少し難しくなったけど、使いこなせれば今までより格段に相手を捕獲しやすくなるし、電撃の出力も上げたから、決まりさえすれば相手のナイトメアの動きはほぼ確実に止められる」 新しい電撃アームの操作、もう出来るようになったんでしょ~?というロイドの問いかけに、アルフォンスは黙ってうなずく。 出来るか出来ないかではない。出来なければならないのだ。今度の戦いに勝たなければ故郷を取り戻すことはできない。この意気込みはアルフォンスだけではなくクライスやジークフリードも同じであり、それを糧として三人は早々と改良されたイリスアーゲートを以前と同じかそれ以上のレベルで動かせるようになっていた。 「しかもゲフィオンディスターバーまで搭載してるんだから、うまくやればラウンズだって楽勝~とはいかないかもだけど、倒すことは出来るんじゃない~?」 確かにロイドの言うとおり、動きを止めてしまえばナイトオブワンのギャラハッドであろうともただの鉄の塊、金属製の人形でしかなく、後はこちらの好きなように料理できるということは、中華でラウンズの一人、モニカ・クルシェフスキーをその方法で仕留めたアルフォンス自身がよく分かっている。 あの時は、モニカがこちらの策に乗って単機で突っ込んできてくれたし、モルドレッドを捕獲するために使用した時も、周囲にブリタニア兵の姿はなかった。断言は出来ないが、ゲフィオンディスターバーの情報は、まだ向こうにいっていないはずである。 味方の補助に特化したナイトメア、というのはロイドの興味をいたく引いたようで、あれこれいろんなアイデアを提供してくれた。 そしてそれを参考にアルフォンスはひたすら相手の攻撃を妨害するというぶっちゃけ嫌がらせに特化したプログラムを作成し続け、ロイドが手直ししてより効率よく整えられたそのプログラムがインストールされたという訳である。 「モルドレッド戦の時のような目に遭うのは二度とご免だからね。ラウンズにはとっとと戦場から消えて貰わないと」 全身打撲という一番悲惨な目に遭い二ヶ月近く入院していたアルフォンスのモットーは、同じ失敗を二度繰り返さないこと。マリアンヌのような規格外がそうそういるとは思えないが、油断は出来ない。少なくともナイトオブワン、皇帝の右腕ビスマルクなら、マリアンヌと同等の技量を持っている可能性がある。それに第二次日本防衛戦でやりあった他のラウンズたちも、ただ数で押すだけではなかなか勝てない相手だということも分かった。ならばこちらは、これまで以上に悪知恵を結集して戦うまでである。 「お~、怖い怖い。でも~。ランスロット・アルビオンを始め黒の騎士団の機体はみ~んな強化して、イリスアーゲートシリーズも大幅改造。戦力としては超アップ!ブリタニアに攻め込む前にラウンズを二人どうにかすることも出来たし、第二次日本防衛戦も、悪いことばかりじゃなかったね~」 「これで最後にしたいものだけどね」 相変わらずお気楽な調子のロイドの台詞に対し、アルフォンスはその端正な顔になんともいえない憂いを浮かべた。 「新しい強力な兵器、それに勝つための更に強力な兵器、それをどうにかするための変則的な新兵器……まるで終わりが見えやしない。終わりがないから科学はやりがいがある……そう思ったからこそこの道を選んで、今もその選択に迷いも後悔もないけど……この分野に関していえば終わりが見たいよ」 ブリタニアが開発した戦闘用機動兵器「ナイトメアフレーム」には二つのルーツがある。一つはブリタニア軍が使用していた軍用二足歩行兵器「ナイトメア」。そしてもう一つはアッシュフォード財団の後援の元、福祉目的に開発された民生機「フレーム」である。 それが統合された結果が戦闘用ロボット「ナイトメアフレーム」であり、日本進攻時、本土上陸後の作戦行動に用いられたのがその始まりだ。そしてこの戦いにおいて兵器としての有用性が証明されたことから、ナイトメアは戦場の主役となり、その誕生から半世紀もたたないうちにここまでの進化を遂げてきた。 兵器としてのナイトメアフレームの基本となった第三世代機ガニメデの開発者達にランスロット・アルビオンなどを見せたら驚きのあまりひっくり返るかもしれないと思わせるくらいには。 こんなのがいつまで続くのか。あと10年もすれば、ナイトメアは真空中での活動すら可能とし、宇宙を舞台に戦うようになっているのではないかなんて、荒唐無稽な考えすら浮かんでくる。 アルフォンスが科学者の道に入り、機械について学び始めたのは医療機器の開発をするためだ。そしてその過程で、福祉用の民生機「フレーム」に何度か触れる機会があった。 人を助けるために作られた、ナイトメアフレームの片親を知っているからこそ、その技術やノウハウさえも人殺しの兵器として使われている現状にアルフォンスは辟易していた。 「駄目だねえ~、最後まで開き直らないと。君の言うとおり、戦争やってれば兵器開発なんて終わりのない競争さ。平和なときでさえ『他所の国を威嚇するため』とか『いざという時の自衛のため』なんて理由でいくつもの国が競い合うように新兵器の開発にいそしむ、なんて歴史の上では珍しくもないことだった。君達の国がどれだけ平和で穏やかな国だったかっていうのは知ってるし、そんな国で生まれ育ったらこんな話に抵抗を感じるのは無理もない話なんだろうけどね~。人間なんてのは所詮知恵を持った猿だって言葉聞いたことない?将来のことはどうあれ、今の僕達はまだその程度なんだと思うよ~。自分の都合のため、幸せのために他人のそれを踏み潰す。どんなに頑張っても世界中の人間を幸せには出来ないのさ。必ず誰かが割を喰う。ブリタニアに攻め込まれて、嫌でもその事を知ってしまったから、君達は戦う道を選んだんじゃないのかい?」 「・・・・」 アルフォンスは思い出す。 共に医療に関する知識を学んだ昔の学友の一人は、偶然再会した自分を非難し罵った。仮にも人命を救うための知識を学んだ人間が、戦争とはいえ人殺しに加担するなんて恥を知れと。 自分の故郷が攻め滅ぼされて、親しい人たちを何十人も殺されても同じことが言えるのかと思った。 殺したブリタニア兵の家族から、人殺しとなじられて、物をぶつけられた。 投げつけられた言葉も物も、黙って受け止め言葉一つ返さなかった。全くもってその通りだからだ。先に仕掛けてきたのはブリタニア側で、こちらには祖国を取り戻すという大儀があるが、そんなものは誰かの大事な存在を殺していいという免罪符にはならないし、奪われた者たちにとっては言い訳にもならない。自分たちがブリタニアの言い分を聞く気すら起こさないのと同じことだ。 そしてまだ何も解らずにいた大事な従妹に、嫌ならどうしてやるのかと涙ながらに言われたことも。 もちろんせずに済むならそれに越したことはない。しかし、自分の望みを叶えようとするなら、嫌でもやらなければならない時や物事があるという事を、アルフォンスは知っていた。 だからあの日の誓いを現実のものとするために、自分に出来る手段を選んだ。 二度とこんなことが起きないよう、ブリタニアの国是とその信奉者らを叩き潰し、家族みんなで祖国に戻ると誓ったあの日の願いを現実のものとするために。 例えその結果、自分自身が家族を奪い故郷の土を踏みにじった連中と同じ存在になったとしても…… 「僕は僕の守りたいもののために、出来るだけの事をする。それだけだ」 「な~んだ、きちんと分かってるんじゃないか。自分の選んだ道がどんなものか。 スザク君をコテンパンにのしたって本人から聞いたけど、結果を出すのにどれだけ苦労するかも解ってない子に偉そうに言われたのが気に入らなかったんでしょ。 ・・・最後まで貫きなよ。戦いが終わるまでね。譲れない願いがあって、そのためにたくさんの人間とその幸せを踏みにじってここまで来たのに、もう嫌だ~なんて途中で投げるのは無責任ってものだよ」 犠牲を出すことが避けられないのなら、せめてそうして進んだ道は最後まで歩ききるのが責任ってもんじゃないかい?と、先にこの道を進んできたロイドの言葉を、アルフォンスは無表情で聞きながらモニターに目をやる。どうやら模擬戦はまだ続いているらしく、巨大な金属の塊がぶつかり合うような音が、歓声に混じって聞こえてくる。 「それはそうとニーナ君のウラン理論なんだけどね、エネルギーに変換するためのシステムについての論文見た?」 暗くなった雰囲気など気にしていないのか、それともそもそも感じていないのか。いきなりがらりと話題を変えてきたロイドの変わりっぷりに呆れながらも、アルフォンスは頷いた。 「見たよ。やっと出来たっていってた『万が一システムが暴走した時それを止めるための理論』と一緒にね。でも、ウランのエネルギー変換のほうはまだしも、暴走したシステムを停止させるためのシステムってすっごい複雑なシロモノだよ……。こんなの動かせる人がいるとはとても思えないんだけど」 論文を読んだ限りでは、刻々と変化する組成に対応する反応を、周囲の環境を正確に反映した上でぶつけることで臨界反応を停止させるということらしいが、口で言うだけなら簡単というのはこのことだ。秒単位で変化していく状況を瞬時に把握し、最適な反応は何かすぐさま答えを導き出し、素早く正確にシステムを直接打ち込まねばならないのである。こんな神業が出来る者など、世界中探したところで一人か二人いるかいないかだ。そんな極めて少数の天才に頼らなければならないようなシステムなど使い物にならないと、アルフォンスは一蹴した。 「確かにね~。ルルーシュ殿下ならもしかしたらやれるかもしれないけど。エネルギー変換理論を何とか実用化させたいって必死だったのに、まとめて却下されちゃって、ニーナ君残念がってたよ~?」 そういう自分だってその場にいながら何も言わなかったくせに。心の中で愚痴りながら、完成した論文を持ってきた、少し地味な印象のある眼鏡の少女の顔をアルフォンスは思い出す。ユーフェミアに心酔し、何とかその力になりたいと必死に頑張っているその姿勢は微笑ましいものが、それとこれとは話が別だ。どんなに有用であっても、暴走の危険性を孕み、それを抑える方法が確立されていないエネルギーなど迂闊に使うわけには行かない。 「確かに今のままじゃあ使えないけど~あれが実用化できれば今までとは比べ物にならないエネルギーが手に入るよね~。この戦争が終わったら、僕も暴走を止めるシステム作るの手伝おうかな~。ルルーシュ殿下の考えどおりに事が運べば、当分の間はナイトメアを使うような戦争なんて起きないだろうし。復興作業には膨大なエネルギーが必要だからね~。あ、そっち方面の用途を持ったナイトメアについて研究してみるってのも面白いかな~」 戦争が終わったら、何をするか。 ロイドの言葉にアルフォンスは目を見開いた。気付かないうちに、この戦争がずっと続くような、そんな錯覚に囚われていたことに気付いたのだ。そうだ、ブリタニアを倒してそれで終わりではない。今度は自分たちが壊した、壊された世界を復興するという「戦い」が待っている。そしてその戦いが一段落つけば、次は自分の望む道を探して歩き出さなければならない。いや、ようやくきちんと歩き出せるというべきか。 「・・・そうだね、貴方が協力したらウランエネルギーを安全に実用化させる理論も見つかるかも。でもロイド博士、知ってた?『戦争が終わったら僕は何かをするんだ』って言った人には死亡フラグが立つってさ」 冗談めかして笑うアルフォンスに、ロイドは飄々と言った。 「僕は科学者だから、迷信は信じなーい。君ってけっこう縁起担ぐんだね~」 ロイドの笑い声に苦笑しながら、アルフォンスは思った。 (戦争が終わったら、か・・・やっと終わりが見えかけてる) 終わりが見えないと思っていた戦争だったが、ゴールの文字が見え始めた。 やっとここまで来たのだ。ロイドの言うとおり、最後まで貫かなくてはならない。 再びモニターに目をやる。現在開かれている超合集国連合会議の議題が可決されれば、黒の騎士団にその事を伝えるべくゼロが現れるだろう。あの珍妙な仮面を探しながら、アルフォンスは待ちきれないといった様子で小さく息を吐いた。 我々はブリタニアを倒し、世界を平和にするために立ち上がった正義の味方である!! ↓ 我々は悪逆なるブリタニアを倒し、世界を平和にするために立ち上がった正義を愛する同志である!! ~恨みや哀しみは確かにあるし、忘れるには重いものであることは承知している。 ↓ ~恨みや哀しみはあるだろう。忘れるには重いものであることも承知している。 おかしいと感じたところ ・時系列が不鮮明 ブリタニア侵攻について、桐原は「明日には決議が出る」と言い、その後ルル-シュは決議が出てから準備が整うのに三日かかると言っています。 なのにその翌日、ブリタニア侵攻の決議が出てからすぐに騎士団が出撃しているのは明らかに矛盾しています。 また「続けて星刻の神虎、藤堂の斬月の~」とありますが、この説明だとスザクとカレンの模擬戦が終わってから、という風に読み取れます。普通に考えても、戦意向上の為のデモンストレーションを、別の場所で同時進行するのは不自然でしょう。でもその後アルフォンスやナナリーたちがモニターで見ているのはスザクとカレンの戦い。時系列がよく分かりません。いっそ「模擬戦の様子を見ていた」として何が映っているのか細かい内容は省いたほうがいいかもしれません。 ・藤堂と星刻の機体 「星刻の神虎、藤堂の斬月のお披露目が行われ~」とありますが、この模擬戦の一番最初の段落を読む限りでは、これは「新兵器のお披露目も兼ねた模擬戦」であると読み取れます。しかし、斬月も神虎もすでに作中で登場しており、新兵器ではありません。「お披露目」が新兵器の事を指すのなら、この二機に対してこの表現を使うのはおかしいですし、そうでないならきちんとそれを伝える文章を書くべきです。 ・ロイドとラクシャータの会話 彼らはどこで話しているのでしょうか。場面が変わったのはわかっても、どこで話しているのかという記述がありません。付け加えるなら誰が話しているかという説明も後回しになっていて分かりづらいです。話し方などが特徴的なので、分かる人は分かるでしょうが、やはり違和感があります。 ・ランスロットと紅蓮について 「~紅蓮には難しいね」というラクシャータのセリフですが、これだと何が言いたいのかよく分からない文章になり、ランスロットが使っている装備を紅蓮が扱うのは難しい」という風にも読めてしまいます。ランスロットの装備が紅蓮の装甲に歯が立たないということを言っているのなら「紅蓮の装甲に傷をつけるのは難しいみたいだね」などという表現のほうが適切です。 「黒の騎士団に~出来るだけこっそり貰って来たラウンズの専用機とシミュレーションしたら、ナイトオブワンのギャラバッドとですら勝てるという確率が八割を超えた」 「できるだけこっそり~」この場合、「できるだけ」は文章がくどくなるだけなので不要と思います。「貰って来た」だと穏便に合法的に手に入れたというイメージが強いので「盗んできた」「いただいてきた」「失敬してきた」等のほうが窃盗行為の表現としては適切でしょう。 「ラウンズの専用機」『~のデータ』ですよね?これだと機体そのものを奪ってきたことになりますよ。あと、前後の文脈で想像は付きますが、何のデータと何のシュミレーションを行わせたのか、も書いておいたほうがいいと思います。 「ナイトオブワンのギャラバッドとですら~」ここも文章が荒いです。「ナイトオブワンのギャラバッドを相手にしても勝率が八割を超えたのだ」 「さらに攻撃力も大幅に上がり、武器をもたない素手でも暁のスラッシュハーケンをたやすく破壊出来るほどになっている」 出力(人間で例えると筋力)が上がった結果であり、厳密には攻撃力が上がったとはあまりいえないと思います。生身の人間なら、筋力が上がったなら攻撃力があがったといえるでしょうが、兵器としての機械にとって攻撃力あるいは火力が上がったというのは、破壊力の高い武器の装備や、装備している武器の総数の上昇などを差して言うものです。素手で殴りあうわけではないのですから。 ・エナジーウイング 原作を知っている人なら説明は不要かもしれませんが、ランスロットと紅蓮のこのパワーアップを語るなら、この装備に関する説明は欠かすべきではないと思います。攻撃、防御、機動性のすべての面においてこの装備は役に立つのですし、見た目的にもとても目立つ。しかも作中これを装備した機体はこの二機だけなのですから。ウィキペディアなどの資料を参考に簡単な説明を付け加えるだけでもだいぶ違いますよ。 ・「~十世代て~」「こっちのイリスアゲート」 「十世代って」「イリスアーゲート」では? ・アルフォンスとロイドはどこで会話しているのですか?おそらく前の場面でロイドとラクシャータが話していたのと同じ部屋なのでしょうが、描写がない上に、前の場面でアルフォンスがいるという描写がなく、この場面では何の脈絡もなしにラクシャータがいなくなってしまっているため、とても分かりづらいです。一言でいいので場所についての説明がほしいですし、その場にいるキャラクターの顔ぶれが変わったのなら、そのことに関する説明も欲しいところです。 ・「ソローのバリアの範囲を広げたから数十体のナイトメアを保護出来る」 バリアの性質にもよりますが、強力すぎ、そしてそれ以上に使い勝手が悪いと思います。 いきなりその場に発生するのか、内部から外部への出入りは自由なのか。数十体もの味方を保護できるバリアなど、めちゃくちゃ範囲が広いと思うのですが、味方の動きを阻害することにも繋がるため、集団での軍事行動に適したものではありません。バリアのパワーアップなら「強度が増した」「バリアを展開していられる時間が増えた」などが妥当でしょう。 ・「ひたすら相手の動きを阻害する~インストールされたというわけである。 一体「何に」「何のために」「どんな」プログラムをインストールしたのですか? 主語が抜けていてよく分かりません。イリスアーゲートに敵機の機能や動作に悪影響を与えるような特殊武装なんて装備されていましたっけ? ・「~第二次日本防衛戦も、悪いことばかりじゃなかったね~」 黒の騎士団の機体が改良された事を差して言っているのでしょうが、これでは第二次日本防衛戦との関係性が不明瞭で、何故悪いことばかりではなかったのか分かりません。 マリアンヌに圧倒されたことで、今のままの戦力では心もとないと皆が危機感を持ち機体の大幅な改修に繋がったからなのか、ブリタニアの力の象徴であるラウンズを二人も撃破したからなのか、それとも何か別の理由か。 その辺りの説明が上手く出来ていません。 後蛇足ですが、ここで「まあ、ランスロットを更に強く出来たし、珍しいナイトメアにも触れたからね。僕としては第二次日本防衛戦も、悪いことばかりじゃなかったね~」という理由にすれば、ロイドの、マイペースなナイトメアマニアというキャラクターを強調する事も出来ますね。 ・「もともとナイトメアフレームは医療目的として開発が起こったものだ。それがいつしか戦争方向に使用され始め~」 ウィキペディアで調べただけなのですが、それによるとナイトメアが医療目的で作られたというのは少し違います。「人命を救う」というのは間違いありませんが、「兵器から緊急脱出した後の、パイロットの生存率を高める特別なコックピット」というのが元々のコンセプトだったそうです。それがブリタニア軍が開発した軍用の二足歩行兵器「ナイトメア」と、アッシュフォード財団援助の下、福祉目的で作られた民生機「フレーム」の二種類として作り出され、この二つの技術を統合して完成したのがサクラダイトを燃料にし、既存の兵器を上回る新たな兵器として作られた「ナイトメアフレーム」であり、日本侵略時の地上戦において始めて投入され、大きな戦果を上げたことで本格的に運用されるようになったらしいですね。 ・「ナイトメアは当初は医療目的だったから、医学的知識がある奴が多かったしね。人体の構造を知っていて、ある程度治す知識があれば効率よく人が殺せる方法だって思いつける」 この理屈自体は間違っていると思いません。自分も正確なところは知りませんが、同じ理屈を色々な作品で見ています。 ですが、機動兵器であるナイトメアに乗り込んでの戦争や戦闘に医療知識が特に関係があるともましてや役に立つとも思えません。例えば、人間なら首にナイフを刺されれば死にますが、ナイトメアの場合はどうでしょう?頭部の機能は『死ぬ』かもしれませんがそれだけです。爆発するとは思えませんし、コックピットさえ無事ならそのまま離脱することも戦闘を続けることも可能でしょう。 ナイトメアはあくまで人間の形をした機械であり、人間のように生きているわけではないからです。 もう一つ言わせていただくと、人間同士の戦いに限定しても、医師として人体の知識に精通しているから効率よく人を殺すことも出来ると言うのは、個人戦や少数対少数の戦い、あるいは暗殺などの小規模戦闘の場合です。 大人数同士が隊列を組み、指揮官の指示と作戦にあわせてぶつかり合う戦争では、いちいち「効率のいい」殺し方をするよりも、同士討ちにだけ気をつけて闇雲にでも武器を振り回し、非効率であろうとも目の前に立った敵を確実に仕留めることを求められることのほうが多いでしょう。 ましてや、銃火器が発達した現代の戦いでは尚更です。マシンガンを構えて敵を撃てば、何十発、何百発もの鉄の弾が相手の体をめちゃくちゃにして確実に殺します。手榴弾を転がし相手の足元で爆発させれば、そいつは粉々に消し飛んで跡形も残らないでしょう。 近代以降の発達した銃火器は、いずれも直撃すればほぼ確実に人の命を奪えるだけの火力を持っているため、わざわざ効率のいい殺し方などにこだわる必要は微塵もないのです。もちろん心臓や頭など、狙ったポイントに命中させるための技術などは必要ですが、それはあくまで銃を使うために必要なスキルであり、医療の知識などはまるで関係ありません。 ・神聖ブリタニア帝国との開戦を宣言する!! 開戦は戦争を始めること。この時点で第二次日本防衛戦が起き、ブリタニアが攻めてきて交戦しているのだから、宣言するまでもなくすでに開戦しているでしょう。EU軍などと協力して、ブリタニア植民地を解放するため騎士団側からもなおのことです。 「神聖ブリタニア帝国への進軍を宣言する!!」などのほうがいいでしょう。 失礼ですが、読書はされますか?児童文学でもライトノベルでもいいので、小説を注意深く何度か読めば、文章の組み立て方などは何となく分かってくると思います。 いつも以上に長くてぐちゃぐちゃな文、加えて未熟者の分際で偉そうなことを言ってすみません。修正案はこちたのほうがいいと感じたのでしたら遠慮せず使っていただいて結構です。 お体のほうご自愛ください。では失礼します。 2011/Sep/22(Thu) 10:17 pm
ですが、手の炎症というのも決して軽く見ていいものではないでしょう。私生活の事もあります。小説のことは二の次、三の次にして、まずは炎症を完治させることを第一に考えてください。 体が第一の資本です。どうか無理だけはなさらないでください。 修正案 ギアス嚮団の捜査から数ヶ月が経過した。 季節は陽気な春になっていたが、ブリタニア進攻の準備に加え、大規模な戦争こそないが世界のあちらこちらでブリタニア植民地エリアで反乱が起きたのでその援護を行ったりシュナイゼルのダモクレス計画を阻止するために動いたりと、黒の騎士団は忙しい。 ↓ 中華の領内に密かに建設されていたギアス嚮団施設の強行捜査と、それによって明らかになったブリタニアの新たな非道や、マグヌスファミリア前国王アドリスの国王補佐就任などのニュースが世界中に発信されて数ヶ月が経過した。 気付けば季節は春へと移ろい、日本や合衆国ブリタニアの人々は、穏やかな陽気と温かい日差しの下、一年前には考えも付かなかった位に穏やかな日々を満喫していた。しかし、それはあくまで民間人に限っての話。黒の騎士団の団員達は、そんな気候の変化を楽しむ暇もなく忙しい毎日を送っていた。 世界各地のブリタニア植民地の解放及び開放運動への支援や、新兵器の開発やパイロットの技量の向上といった黒の騎士団戦力の更なる充実。そしてブリタニアへの諜報活動など、来たるべき日に備えてするべき事、やるべき事が山のようにあったからだ。 そんなある日、執務室で大量の書類と格闘していたルルーシュの元に上がってきたのは、待ち望んでいたある報せだった。先の防衛戦でアーニャに――いや、マリアンヌによって黒の騎士団は大きな損害を受け、エースたちの機体も、その多くが大なり小なり被害を受けた。そのため、来たるべき決戦に備え、その修理と同時に機体性能の更なる上昇を図り大幅な改造が行われることになったわけだが、ほとんどの機体が改造を終える頃になってもなお強化改造が終わらなかった機体が二機あった。紅蓮とランスロット。黒の騎士団でも指折りのエースであるカレン・紅月・シュタットフェルトと枢木スザクが駆り、開発者であるラクシャーサとロイドが特別扱いするこの二体は、ほかの機体よりも大幅な強化改造を施されていたためである。 そしてこの日、ルルーシュが受け取ったのは、ついにこの二機の改造が終わったという報告だったのだ。藤堂や星刻、四聖剣の機体の改造や、一般団員用の新型量産機の配備は既に終了している。つまり、これでようやく黒の騎士団のパイロット全員が、強化改造されたカスタム機や高性能の新型機を手に入れたことになる。そしてそれは、ついに来たるべき日が来たということだ。仮面の下でニヤリと笑みを浮かべると、ルルーシュは藤堂と星刻を呼び出し、その事を告げた。 「ようやく黒の騎士団戦力の強化と再編が終了した。新たな旗艦として建造していた浮遊航空艦・斑鳩も既に完成している。これでブリタニアに侵攻する全ての準備は整った…と私は思うのだが、どうだろうか?念のため二人の意見も聞きたい」 ルルーシュの言葉に、藤堂も星刻も異論を挟むことはなく、ただ静かにうなずきを返すことで賛意を示す。 「俺に異論はない。多くの植民地を開放し、国力をそれなりに削りはしたがそれでもブリタニアという国は侮れない。こちらの戦力が充実し、勢いにも乗っている今が絶好の好機だろう」 「私も同意見だ。至急、超合集国連合に提案し裁可を下して貰うべきだろう。向こうも軍を再編し、守りを固めている。これ以上相手に時間を与えてはこちらが不利になるだけだろう。ダモクレスの要塞とやらもブリタニアへ移送されてしまったからな」 星刻の苦々しげな声に、隣に立っていた藤堂は顔をしかめ、そしてルルーシュも仮面の下で眉をひそめざるをえなかった。 第2次日本防衛戦以降、ブリタニア本国は不気味なほどに沈黙を守り、他国への大規模な侵略活動などは見られなかったが、代わりに奪い返された元植民地の敗残兵を中心に世界各地から戦力を集め、本国の守りを固めている。 そしてカンボジアのトロモ機関で建造されていた巨大空中要塞ダモクレスも、そのための戦力として、ブリタニアへ移送されようとしているという情報を黒の騎士団が入手したのは先月のこと。出来ることなら輸送中に攻撃を仕掛け、破壊してしまいたかったのだが、当時はまだ新たな航空母艦たる斑鳩が未完成であった事もあり、ブリタニア軍の厳重な護衛に守られたあの要塞にはとても手を出すことは出来なかった。しかもブリタニアは、ブリタニアのみに的を絞りそれ以外の国との戦闘行為を避けている黒の騎士団の方針に目をつけ、出来る限りブリタニアの同盟国の領空を通過するルートでダモクレスを運んだ。こうなると黒の騎士団はますます手を出すことが出来ず、指をくわえているしかなかったのである。 ・疑問など 「大規模な戦争こそないが~」戦争とは国家同士の戦いのことですが、すでに戦端が開かれ、停戦も和解も行われていないこの状態においてこのような使い方はしません。こういう場合は「大規模な戦闘」もしくは「小競り合いぐらいならあったが~」等のほうが表現として適切です。 星刻がいること自体は構いませんが、黒の騎士団の方針を話すなら藤堂も同席させるべきだと思います。日本人で、黒の騎士団の古株で戦闘時の前線指揮官的役割にいる彼を放って、星刻にだけブリタニア侵攻のことを話すのは不自然に感じます。 「ダモクレスの要塞とやらがブリタニアへ移送されたらしい~」ダモクレス計画は既に黒の騎士団や超合衆国の上層部にとっては周知の事実ではないのですか?そしてそうだとするなら明らかに事の次第を知らされている星刻が「要塞とやら~」と断言しないのは少しおかしい気がします。まあ、これは彼が詳しい名前にまで興味を示さなかったということで済ませることも出来ますが、輸送中に襲撃出来ないかと計画しながらも、それが果たせずダモクレスがブリタニアに運び込まれるのを黙って見ているしかなかったと、このあと明言されているのに、「移送されたらしい~」と曖昧な表現なのは明らかに矛盾しています。 「カンボジアで研究開発されていたという巨大空中要塞ダモクレスがつい先月、 トロモ機関からブリタニアへ移送しているようだと」研究は物事の内容や原因、結果などを科学的に調べ、明らかにすること。開発は山や原野を切り開くことや、新しい物を考え作り出すこと。フレイヤのような兵器ならこれでも構いませんが、ダモクレス要塞という建造物には不適格です。ほかにも船舶など巨大なものの場合、建造している、という表現のほうが正しいでしょう。 また、「カンボジアのトロモ機関で~」と一まとめにしたほうがすっきりします。 「斑鳩も完成したしな。これで新たな移動基地のもと、ブリタニアに進攻出来る」 「移動基地のもと~」とありますが、「下」という表現は、影響下や支配という意味があります。ただの浮遊航空艦に使う表現ではありません。「用いて」とか「使って」というほうがいいでしょう。また、「移動基地」という単語も違和感を覚えます。「基地」とは軍隊の補給や輸送、整備などの基点としての機能も備えた拠点のこと。ぶっちゃけ飛行船に適用できる言葉ではありません。それこそダモクレスのような「基地」としての機能も持ち移動も可能な建造物なら「移動基地」という表現もありでしょうが、機動兵器の運用を前提にし、前線本部としても使える空飛ぶ船なら「航空母艦」という方が適切でしょう。 「ブリタニアのみに的を絞りそれ以外の国との戦闘行為を避けている黒の騎士団の方針に目をつけ~ブリタニアの同盟国~黒の騎士団はますます手を出すことが出来ず~」ブリタニアの同盟国に侵略し、制圧するのを自重すると言うぐらいならまだ分かるのですが、軍隊とぶつかることすら避けているというのは、不自然すぎです。しかもブリタニアはその情報を持っている。この設定だと、もしブリタニアが同盟国に要請して同盟国の軍隊だけが攻めてきたら、黒の騎士団は戦うことが出来ず一方的にやられるだけになってしまうと思うのですが? 「自分の大事なものを守るため、他人の大事なものを奪うこともためらわない」のがルルーシュやエトランジュたちの覚悟のはずで、ただの理想主義のお姫様だったユーフェミアに対してもその「現実」を容赦なく突きつけた彼らが、どんな理由があるにしろブリタニアと手を組んでいる国の、それも軍隊を相手にして戦えない、戦わないというのは甘いというか筋が通っていないように感じます。 自国の利益や安全のためにブリタニアと組んだ国の兵士は殺せないけど、ブリタニアの兵ならば例え国是に批判的で命令に逆らえず出てきただけの相手でも殺すのにためらいを覚えないって矛盾していると思うのですが。だってルルーシュたちが殺すのは「自分たちの大事なものを脅かすものを排除するため」で、それに国籍なんて関係ないと思うのですが。 今回は長くなりそうなので、分けて投稿させていただきます。 2011/Sep/20(Tue) 10:40 pm
そもそも週一更新、しかも週2もあると言うのががとんでもない更新速度であって、名誉の負傷(?)でしかありませんよ。 事情も判明したので2週1でも月1でも全く構いませんよ。 >聖天八極式&アルビオンお披露目 聖天は防御力もチート域に達したのか…。 これまでの経緯からワンさんVSスザク、ジノVSカレンが堅いかな? ただ、ワンさんには予知と言うチート付きでスザクには生きるドーピングなし。 何気にキャンセラーなジェレミアの存在が勝利のカギっぽいなぁ(笑) 今、この二人ならキャンセルしても問題ないし。 >フレイヤエリミネーター 完成したとは言え、原作通りの無茶仕様。 もっとも、この話の場合ルルが存在を事前に知っているのは大きいでしょうね。 極端な話、届く前に撃ち落とすと言う手段すら……原作で出来てなかったな。 >ところでニンジャって何だろう? いかん、ロロ!それはあらゆる意味で危険な道だ(笑) ナナリーも身体スペック高いし、345と付き合い長いから心配だ。 >取り残される恐怖 言われてみて不老不死の危険性の一つと気付きました。 確かに他の人間が変わるのに自分だけ変わらないのは怖い。 >C.C最終決戦の前にフラグ立て なんと言うツンデレ…。 しかし、ルルよ。忘れてないか?C.Cは「若い女」とは言えないぞ では、最終決戦にむけて歌姫様がどう描くのか楽しみにしながら待っています。 2011/Sep/18(Sun) 05:11 pm
やはり健康が一番大事ですから。 >咲世子の母校 きっとお残しを絶対許さない最強の食堂のおばちゃんがいるに違いないw 咲世子さんの変装術は、老婆と美女の姿を使い分ける先生に習ったのでしょうねw 丸くなったと言われたC.Cですが、まだまだツンデレは健在。 この戦いが終わった後の彼女の行く末が気になります。 ルルとくっついてほしいですが、現状ではC.Cが黙って身を引く可能性が濃厚。 幸せになってほしいですが、あちらを立てればこちらが立たず。難しい。 ついに始まる最終決戦。 こちらの準備も整ったが、それは向こうも同じこと。 そして向こうには皇帝に宰相、ラウンズとまだ強敵が残っている。 誰も死なずに帰ってきてくれるのが一番ですが難しいと言わざるをえない。 今回フラグがたったアル、無事に家族のもとに帰れるか? 2011/Sep/18(Sun) 04:59 pm
炎症は長引かせると厄介なので無理をなさらないようにしてくださいね。 お大事にです。 更新が無理な時はタイトルに今週の更新は無理とか何とか書いて上げてみるのも手かもしれませんよ。 こう書いておいて感想欄の返信を見てびっくり。 無理せずに更新停止期間を設けた方がいいような気がします。 誤字報告 >イリスアゲート イリアスゲート ナナリーとロロが成長してるな~。 しかし、ロロのニンジャって何だろう?の問いに答えていないのはいいのか、ルルーシュと思ってしまいました。 C.Cが純粋に女してるw >「やっとかよ!!待ちくたびれたぜ!!」 やっぱりこれは玉城かしら? コミケ関連は大阪の方も凄いんですね。 ホテル争奪戦にも驚きだ!!。 2011/Sep/18(Sun) 01:16 pm
片手で書くときっついですよね……(←以前指の骨折って片手打ちを余儀なくされた人)。 完全に治るまではむしろすっぱり更新停止するのも1つの手ですよ。 下手に治らないまま無理使いして、悪化したり治らなかったりしたら最悪ですし。 2011/Sep/18(Sun) 12:17 pm
最終決戦にランスロット・フロンティア(攻撃力機動力はエアキャヴァルリー程度だが、装甲は紅蓮八極に匹敵するレベルある防御機体に魔改造) でも駆って参戦するのかと思ってましたw 出撃して、オープンチャンネルでブリタニアを非難すればまだ閃光のマリアンヌさんの威光がある軍人の動揺誘えるかと。 ……まぁんな策使いそうなの味方側ではいない(敵側ならギアス持ち時シャルルなら記憶改竄とコンボで使いそう)ですがw ありとあらゆるアニメや小説の主人公の味方側でこんな策使いそうなのと言ったら、銀英伝のオーベルさんぐらいか? 後、何でフロンティアに蜃気楼のバリア乗っけなかったかと言うと、 目が見えるようになったばっかでまともな教育受けてないナナリーがアレ扱えるとは全く思えなかったからですw 2011/Sep/18(Sun) 12:14 pm
準備万端、意気旺盛な騎士団ですけどキャンセラーが間に合わなかったのが痛いな… 作中じゃ結構なやっつけ仕様だったけど、効果はあったし、フレイヤの無効化ができないってのは読者からはかなり不安なところですね なんだろう、今凄いオデュッセウスに死亡フラグが立ってる気がするw 2011/Sep/18(Sun) 05:50 am
原作とどこまで違うか、戦闘シーンが楽しみです。 蜃気楼は指揮官機ですから、戦闘面での活躍など期待していませんが、神虎と残月も強化されているでしょうから楽しみ2倍ですね!! シュタットフェルトのお父つぁん、あんたも娘檄loveかい!! アドリスさんよりまだましとは言え、カレン嬢も何かと大変ですな~ まあ、一人娘死なせるよりましって事なんでしょうが、あんまり構い過ぎるのも嫌われる原因になりそうです。 略奪、暴行などの禁止ですが、ブリタニアの真似云々より、軍として機能する以上大前提ですね。 むしろ、ブリタニア軍がやっていたら、既に軍としての形態を保てないと思います。 略奪なら当然早い者勝ちで、歩哨や先行偵察などやる人員など居ませんから奇襲され放題。 そんなんで戦争に勝てるわけありませんから、ブリタニアがやっている様な表現は如何かと思います。 ああ、支配地域ではやっているという事なのかな? 腕が炎症起してらっしゃるとの事、大事なく安心いたしました。 多少更新が遅れても、しっかり治療に専念して下さい。 体は大事に使えば一生持ちます。御自愛ください。 2011/Sep/18(Sun) 02:01 am
連載物で更新を続けていくことは大事ですが、つらいときに無理をするとその行為自体が嫌になってしまうと思いますので無理をなさらないように、治療に専念してください。 蜃気楼に並び立つ紅蓮聖天八極式とランスロットアルビオンまさにギアスファンにとってはある意味夢見た光景ですね。 前回の番外の反動かこの局面でエトランジュ、アドリスや天子、カグヤ、ユーフィミア、アッシュフォード生徒会がほぼ名前のみで出てきてなかったのがちょっと残念でしたが、彼女(彼)にも、この後見せ場があることを願っています。 ウランのおかげ(笑)でニーナに出番があるとはちょっと今の日本(画面の前)では皮肉な限りですが。 それではお体に気をつけて頑張ってください。 2011/Sep/17(Sat) 11:38 pm
それからバイヨネットですが、銃剣という意味です。銃器の黎明期に小銃の先や銃身に取り付け槍のように使っていました。皇帝陛下がバイヨネットを持って~と書いたのはシャルルの声優である若本規夫さんがOVA版ヘルシングのアンデルセン神父の声優でもあるからです(彼はバイヨネットの二刀流で闘います)。ややこしいネタですいませんでした。 2011/Sep/17(Sat) 11:25 pm
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