<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

ゼロ魔SS投稿掲示板


[広告]


No.5425の一覧
[0] わたしのかんがえたかっこいいるいずさま(ルイズ魔改造)(更新停止)[Leni](2011/06/05 21:17)
[1] デカとヤッコサンその1[Leni](2008/12/25 15:31)
[2] デカとヤッコサンその2[Leni](2009/01/02 06:16)
[3] デカとヤッコサンその3[Leni](2010/03/29 14:24)
[4] デカとヤッコサンその4[Leni](2008/12/24 14:15)
[5] 三人の魔女その1[Leni](2008/12/25 01:46)
[6] 三人の魔女その2[Leni](2008/12/25 16:01)
[7] 三人の魔女その3[Leni](2010/03/29 14:24)
[8] 三人の魔女その4[Leni](2010/03/29 14:25)
[9] 三人の魔女その5[Leni](2008/12/27 03:35)
[10] 三人の魔女その6[Leni](2009/01/08 18:37)
[11] 三人の魔女その7[Leni](2009/01/02 06:15)
[12] がんだーるう゛その1[Leni](2008/12/28 13:37)
[13] がんだーるう゛その2[Leni](2009/01/02 06:17)
[14] がんだーるう゛その3[Leni](2010/03/29 14:25)
[15] がんだーるう゛その4[Leni](2010/03/29 14:25)
[16] がんだーるう゛その5[Leni](2008/12/30 03:39)
[17] がんだーるう゛その6[Leni](2008/12/30 04:20)
[18] 好きな焼気持ちその1[Leni](2008/12/30 16:23)
[19] 好きな焼気持ちその2[Leni](2008/12/31 07:52)
[20] 好きな焼気持ちその3[Leni](2008/12/31 13:16)
[21] 正しき少年の日々その1[Leni](2009/01/01 00:11)
[22] 正しき少年の日々その2[Leni](2009/01/01 01:45)
[23] 雪風さんちのタバサさん[Leni](2009/01/02 06:14)
[24] 天才達その1[Leni](2009/01/02 06:27)
[25] 天才達その2[Leni](2009/01/02 20:09)
[26] 最強の証明[Leni](2010/03/29 14:26)
[27] 風雲ニューカッスル城その1[Leni](2009/01/03 23:37)
[28] 風雲ニューカッスル城その2[Leni](2009/01/04 14:44)
[29] 風雲ニューカッスル城その3[Leni](2009/01/05 02:17)
[30] 風雲ニューカッスル城その4[Leni](2009/01/06 02:29)
[31] 風雲ニューカッスル城その5[Leni](2009/01/07 18:13)
[32] 風雲ニューカッスル城その6[Leni](2009/01/08 05:48)
[33] 風雲ニューカッスル城その7[Leni](2009/01/08 18:18)
[34] 風雲ニューカッスル城その8[Leni](2009/01/10 17:17)
[35] 風雲ニューカッスル城その9[Leni](2009/01/12 11:58)
[36] 風雲ニューカッスル城その10[Leni](2009/01/15 01:16)
[37] 風雲ニューカッスル城その11[Leni](2009/01/16 06:42)
[38] 風雲ニューカッスル城その12[Leni](2009/01/16 07:04)
[39] 風雲ニューカッスル城その13[Leni](2009/01/17 17:11)
[40] 風雲ニューカッスル城その14[Leni](2009/01/25 00:37)
[41] 異国のグルメ トリステイン魔法学院食堂の和風賄い食[Leni](2009/01/25 00:36)
[42] 遥かに仰ぎ、麗しのその1[Leni](2010/03/29 14:23)
[43] 遥かに仰ぎ、麗しのその2[Leni](2010/04/01 07:09)
[44] 暴君その1[Leni](2011/05/22 20:42)
[45] 暴君その2[Leni](2011/05/23 22:26)
[46] 暴君その3[Leni](2011/05/23 21:21)
[47] 暴君その4[Leni](2011/05/26 13:56)
[48] 暴君その5[Leni](2011/06/04 17:05)
[49] 暴君その6[Leni](2011/06/04 17:08)
[50] 暴君その7[Leni](2011/06/05 00:51)
[51] 暴君その8[Leni](2011/06/05 14:10)
[52] 暴君その9[Leni](2011/06/05 21:16)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[5425] 天才達その2
Name: Leni◆d69b6a62 ID:d0c01066 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/01/02 20:09

「この学院の教師はね」

 紙を片手に夜空の下を歩くルイズが才人に語る。

「優秀なメイジが多いの」

 すっかり陽が沈んだ後だというのに、すれ違う人の数は多い。いずれも使用人。
 舞踏会の後片付けに追われているのだろう。

「土のミセス・シュヴルーズはトライアングル、風のミスタ・ギトーはスクウェア。いえ、そもそも教師は全員トライアングル以上ね。メイジの区分についてはもう知っているでしょう?」

「ああ、ドット、ライン、トライアングル、スクウェアだっけ? 確か重ねられる魔法の数で決まるとか何とか」

「属性の数、ね。魔法というのは生まれつきの才能の締める割合が大きくてね。どれだけ努力してもライン止まりなんていう人もざら。トライアングルのメイジというのは魔法の盛んなトリステインでもそうごろごろ転がっているようなものじゃないの」

 才人はルイズの周りにいる貴族達を思い出す。爆発の魔法しか使えないルイズは置いておくとして、キュルケ、タバサがトライアングル。そしてギーシュはドットで、ルイズの周りをよくうろうろしているマリコルヌとかいうメイジもドットだ。
 同じ二年生で、トライアングルとドットという大きな差が出来ている。

「でも、この学院はそんなトライアングル以上のメイジをたくさん教師として抱えている。当然ね。ハルケギニア中の貴族の子女を教育する場ですもの。生徒に少しでも多くの魔法を見せる必要がある」

「ふうん。で、それが自転車と何が関係が?」

「優秀な教師陣。元軍人や元魔法職人、元研究員もいるわ。そんな中でもね、やっぱり居るの。突出した才能を持つ人、天才というのが」

 ルイズはそう語りながら本塔の脇を進む。
 そして本塔と火の塔の中間、そこに何故か建っていたボロ小屋の前で足を止めた。

 ルイズは塗装のはげかかった木の扉をノックする。

「ミスタ、いらっしゃいます?」

 数秒の時間をおいた後、中から扉が開かれた。

「やや、これはミス・ヴァリエール、それにミスタ・ヒラガ。私に何かご用ですかな?」

 そう良いながらハゲ頭の中年メイジが中から姿を現した。





□天才達その2~わたしのかんがえたかっこいいるいずさま~□





 才人はこのメイジを知っていた。
 学院の教師。ルイズ達には火の魔法を教え、皆からはミスタ・コルベールと呼ばれている。
 そして自分が召喚されたあの日、ルイズの傍らに立っており、さらには才人の正体が『ガンダールヴ』であると知る数少ない人物である。

 ルイズは彼に一言、研究の種を持ってきたと言いボロ小屋の中へと入っていった。

 才人も「お邪魔します」と呟いてからその中へと入っていった。ちなみにトリステインには靴を脱ぐ玄関という概念がない。

 足を踏み入れたコルベールの部屋。
 それは、一言で言い表すならば「混沌」そのものであった。

 壁は全て棚で埋め尽くされており、書物や瓶が置かれている。
 机の上にはどの惑星を模したのか天体儀が置かれており、その下にはペンで書き込みのされた紙がばらまかれている。
 そして、床の上には様々な動物を入れたケージ。足下の篭で大きな蛇が動き、才人は思わずびくついてしまった。

「ミスタ・コルベール。ちょっと見ない間にまた散らかってるじゃないですか!」

「いやはや研究に没頭するとどうしてもこうなってしまいましてね」

「またキュルケが怒りますよ。あ、言っておきますけどあれでも彼女、ミスタに関しては本気ですよ? 最近他の男性といちゃいちゃしているのを見たことがありません」

「いや、そう言われましても教師が生徒に手を出すというのは……」

「ミセス・シュヴルーズの夫は彼女の元生徒らしいです」

 ルイズはそう言いながら小さな机の前へと行き、椅子を引いて座った。
 そして、手に持った紙をコルベールに向けて突きつける。

「ミスタ・コルベール。話というのはこれについてですの」

「む、何かの設計図ですかな。む、むむむ、これは……!」

 コルベールは差し出された紙を受け取ると、眼鏡のかけられた瞳を見開いてそれを眺め始めた。
 目がぎょろぎょろと動き、なめ回すように紙の表面を視線でさらっていく。

「ミ、ミス・ヴァリエール、これは一体!?」

「わたしの使い魔が異国から来た賢人だと言うことは何度もお教えしましたよね? 彼の国にあるという乗り物の話を聞いて、設計図を起こしてみましたの。名前は自転車」

「ふむ、自ら転がる車ですか。面白い、これは面白いですな」

「これを一週間後の使い魔品評会に披露しようと思いますの。間に合いますか?」

「一週間ですか。なかなか厳しいですな。しかし、これは実に面白い。む、ここについて少し質問してよろしいかな?」

 設計図の一部を指さしながらコルベールはルイズに訊ねる。
 それを受けて、ルイズは横を振り向く。

「サイト、ちょっとここに来て一緒に見て」

「あ、うん、解った」

 檻の中の角ウサギを物珍しそうに見ていた才人はルイズに呼ばれルイズの横に着席した。

 それと同時に、コルベールは質問を開始する。
 ペダルをスムーズに回すにはどのような構造が良いのか。初心者は加速がつけられず倒れてしまわないのか。
 才人は自分が乗っていた自転車を思い出しながらそれらの質問に何とか答えていった。

 質問が終わりやがて会話はコルベールとルイズの二人の議論へと変わる。
 素材はどうするだの強度はどうだの道の平坦さがどうだの骨組みをどう加工するだの、話が理解の範疇を超えた才人は、一人席を立って部屋の中を眺め始めた。

 分野を問わない様々な道具が部屋の中に乱雑に散らばっている。才人の知らないハルケギニア独特のオブジェもあり、才人にはこの小屋がおもちゃ箱のように思えた。

 床を見ると、物の散らかりように反して意外と汚れが無いことに気付く。
 先ほどルイズはキュルケがどうこうと言っていた。言われてみればキュルケは確かに面倒見の良い性格をしている。案外この部屋も彼女が片付けていたりするのかも知れない。
 料理も上手で掃除も出来るとなると、何とも家庭的だ。才人は貴族に対し抱いていた偏見を少し和らげた。

 そして顔を上げると、そこには立派な柱時計が置かれていた。才人にはそれが機械式なのか魔法の産物なのか理解は出来なかったが、秒針は正確に動いていた。
 才人はそこに刻まれた時刻を確認すると、ポケットの中に手を入れ中から懐中時計を取りだした。
 ルイズからもらったその時計を覗きこんだ後、才人は設計図を前に未だ議論を続ける二人の方へと向く。

「ルイズ、コルベール先生、もう夜遅いんで帰っても良いですか?」

「え、ああ、こんな遅くまで引き留めて申し訳ない。戻っても構いませんぞ」

「鍵は持っているわよね? 帰って良いわよ」

 そう言いながら二人は机の前から一歩も動こうとはしなかった。
 才人はそんな二人を置いて小屋の中から出て行く。
 品評会はデルフと漫才をする案でいくか。そんなことを考えながら部屋へと戻った。











 ある日の午後。才人はルイズのいない授業には出ず、広場で一人剣を持ち素振りをしていた。
 いや、正確には一人ではない。

「どうした! なんだそのへっぴりごしは! じじいのファックの方がまだ気合いが入っている! 返事はどうした!」

「サー、イエス、サー」

「ふざけるな! 聞こえんぞ! 大声出せ! タマ落としたか!」

「サー! イエス! サー!」

 一人で剣を振るのに飽きた才人は、手に握るデルフリンガーとフルメタルジャケットごっこをしながら素振りを行っていた。
 レンタルビデオで映画を見るのが好きな才人の母。
 それに影響されてか才人もそれなりに映画に詳しかった。

 罵倒の声に気合いを入れて叫び返し、才人は剣を振る。
 数千年剣をやってきたデルフリンガーはそれなりに剣技に覚えがあった。

「よし! 良いぞ! 家に来て妹をファックしていいぞ」

「サー! ……って、デルフの妹ってどんなのだ。レイピアか何かか」

「あー? いや、何となく言っただけだ。なんか槍とか居た気もするが……」

 ひとしきり剣を振り終えた才人は、首にかけた柔布で顔の汗をぬぐう。
 ハルケギニアにやってきてまだ二十日も経っていない才人だが、身体は少しずつ武人のそれに作り替えられつつあった。
 ガンダールヴのルーンで過度に酷使された肉体は超回復を経て確かな筋力へと変わる。夜は筋肉痛に蝕まれながらベッドに身体を投げ出し深い眠りについている。

 インターネットやアクションゲームが趣味だった才人がここまで運動に熱中しているのも、ひとえにガンダールヴの力のおかげであった。まるで漫画の中の主人公のように素早く動く自分の身体。彼がタバサに語った『気』という説明も、漫画の影響であった。

 デルフリンガーを鞘に収め、次はジョギングでもしようかとする才人。
 学院の内壁へと足を踏み出したその時だ。

「サーイートー!」

 遠くから、何かが土煙を上げながら迫ってきた。

「出来たわよー! サイトー!」

「ええっ!?」

 それは、自転車にまたがったルイズの姿だった。
 ゴムの巻かれた前輪に付けられたペダルを踏み込み、立ちこぎで進むルイズ。
 後輪には、自転車初心者向けの追加オプション、補助輪が備え付けられていた。

 ちなみに立ちこぎをしているルイズ。前から吹く風にスカートが舞い上がっていた。水色だ。才人は思わず前屈みになった。

「眼福……って、違う違う! ルイズ! 何でたったの二日で完成しているんだよ! おかしいだろ!」

「何でって、出来た物は出来たんだから仕方が無いじゃない!」

 初めての走行にテンションが上がりっぱなしのルイズ。
 目の下には大きなクマができていた。徹夜で作業をしていたのだろう。

 ルイズは才人に近づくとペダルから足の裏を離して速度を緩める。
 ちなみにブレーキは付いていない。危なくて仕方が無かった。

 日本で使われる自転車がアスファルトの上を走るのとは違い、草の生えた地面の上を進む手製自転車。
 見えない位置にあったぬかるみに前輪を取られ、ルイズは地面へと投げ出された。

「あいたぁ……」

「あー、ルイちゃん大丈夫ですかー」

「誰がルイちゃんよ!」

「は、しまった、その背丈で補助輪なんて付けてるからつい」

 一人で起き上がったルイズは、服に付いた草を払って倒れた自転車を起こす。

「やっぱりまだまだね。車輪が固いからがたがたして腰が痛いし、止まれないし、何より石畳の上じゃないとまともに進めない。もし完璧になったとしても馬や馬車で荒らされた街道は走れそうにもないわ」

「でも二日でそこまでできれば十分だろ。いや、十分と言うかありえねぇ……。あれだ、さてはお前ら馬鹿だろう」

「誰が馬鹿よ! ……まあでもこれで品評会まで安心して改造し続けられるわ。さあ、サイト行くわよ」

「は? 行く?」

「ミスタ・コルベールのところによ。チェーンとブレーキと空気タイヤについて詳しく話しなさい」

 有無を言わさずルイズは才人を引きずっていく。
 こうして才人はまた夜が更けるまで質問攻めにされるのであった。












 虚無の休日。コルベールの研究室に籠もるルイズと、それに付いていったキュルケ。
 自然と才人はタバサと二人きりになった。

 剣の練習でもするかということになり、衛兵長からそろそろ組み手も含めて練習しようと提案される。

 才人達が使っているのは木でできた木剣。
 練習用の物と言えど、頭を強打すれば死の危険性もある。才人はそれを小さなタバサに振るうのは抵抗があった。
 そこで才人は、タバサと二人で組み手用の剣を作ることにした。

「いや、でも竹が無いとは思わなかったな。竹刀にしようと思ったのに」

 そう言いながら才人はナイフで木を削っていく。

 鉈で丸太を八分割にもできる才人。ルーンの恩恵で器用度も向上している彼は伸縮性の高い木材を軽々と加工する。
 その横でタバサは才人の削りだした部品を組み合わせて剣の形を整えていく。いびつだが、竹刀っぽい何かが少しずつ完成していった。

 朝食後から始めた作業はもう少しで夕食という時間で終わり、二本のしなやかな竹刀型木剣が完成した。

「よし、打ち合わせてみるか。タバサ、ここに目がけて思いっきり振り下ろしてくれ」

 木剣を横に構える才人。
 そこに向けてタバサは言われたとおり体重を乗せて木剣を振り下ろした。

 次の瞬間、タバサの木剣は半ばから見事に折れた。

「ありゃ?」

 想定外の結果に、才人は首をひねる。
 何が駄目だったのだろう。組み立て方か、それともやはり竹を使っていないせいか。

「乾燥が足りない」

 折れた木剣を眺めながらタバサはそう呟いた。

「乾燥かー。確かになんかそれっぽいなー。くそ、物を作るのってこんなに難しいのか」

 才人は地面に散らばった木片を集めながら、ルイズにでも相談しようかと考えた。

 そんな時のことだ。

「サーイートー!」

 遠くから、何かが土煙を上げながら迫ってきた。

「出来たわよー! サイトー!」

「ええっ!?」

 それは、補助輪付きの自転車にまたがったルイズの姿だった。

 踏み込むペダルの位置は前輪ではない。前輪と後輪の間に設置されたペダルはその回転を歯車に伝え、さらに後輪へと繋がれたチャーンへと力を伝える。チェーン式の自転車。この数日で時代は数十年スキップしていた。

「って、ありえねえだろおおおおおおおお!」

「うっさい!」

 才人の叫びにルイズは怒声を返し、ハンドルに据え付けられたブレーキを握りこむ。
 ゴムがこすれる音を立てて、自転車は華麗に停止した。

 そしてルイズは右手を才人へと付きだし、サムズアップをした。

「どうかしら、サイト?」

「どうかしら、じゃねぇーっ! もっと考えろよ、文明レベルとか! ここは中世ファンタジー世界じゃなかったのかよ!」

「うっさいわねぇ。ほら、品評会は明日なんだから補助輪無しで走れるようになりなさい才人」

 そう言うルイズの言葉も聞かず頭を抱える才人。
 そんな才人の袖をタバサは軽く引いた。

「あ? どした?」

「……乗りたい」

 そういってルイズから自転車を借りるタバサ。
 補助輪付きの自転車に乗る142サントの小柄な少女の姿は、どう見ても自転車を覚えたての小学生のそれであった。


 翌日、使い魔品評会は滞りなく行われた。

 ルイズは観客の皆に才人の知識と氷の魔法で作ったカキ氷を使用人達に配らせ、自転車に乗った才人を皆に紹介する。

 ブラスナックルを持ち身体能力を上げた才人は、仮面ノリダーのテーマを口ずさみながら自転車で爆走した。

 才人の見せるウィリーなどの未知の自転車トリックに生徒達は魅せられ、その日以降コルベール式自転車二型は魔法で空を飛べるメイジ達の人気の遊具になったのであった。



□天才達 完□


あとがき:コルベール先生の部屋にある天体儀って何の天体なんでしょうね。まさかハルケギニア?


前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.034842014312744