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No.372の一覧
[0] フロントミッションゼロ File31~(FM3×ゼロの使い魔)■完結■[Shinji](2007/12/28 09:56)
[1] フロントミッションゼロ File32(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/11/23 06:23)
[2] フロントミッションゼロ File33(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/11/27 05:18)
[3] フロントミッションゼロ File34(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/11/30 04:11)
[4] フロントミッションゼロ File35(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/02 06:01)
[5] フロントミッションゼロ File36(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/04 14:02)
[6] フロントミッションゼロ File37(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/06 09:01)
[7] フロントミッションゼロ File38(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/09 05:59)
[8] フロントミッションゼロ File39(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/14 11:41)
[9] フロントミッションゼロ File40(FM3×ゼロの使い魔)[Shinji](2007/12/28 11:01)
[10] フロントミッションゼロ あとがき[Shinji](2007/12/28 10:04)
[11] フロントミッションゼロ 自己満足な補足(余裕がある方だけどうぞ)[Shinji](2007/12/28 09:58)
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[372] フロントミッションゼロ File31~(FM3×ゼロの使い魔)■完結■
Name: Shinji◆11e0ef28 次を表示する
Date: 2007/12/28 09:56
●はじめに●
この作品は『フロントミッションゼロ』の途中からになります。
1話から読んで頂ける方は是非本家の誤字修正版を先に読んで下さい。


Front mission Zero
File31:ゼニスレヴ


「任務を果たせず、申し訳ありません……姫様。
 あのワルドを見抜けなかった、わたくしに一番の責任があるのです。」

「顔を上げてちょうだい、ルイズ・フランソワーズ。
 裏切りがあったにも関わらず 貴方達が無事に戻って来ただけで、わたくしは……」


要領や運の良さが重なり、無事アルビオンから帰還した和輝達。

まず帰って直ぐに、ルイズは一人でトリスタニアに向かい、
アルビオンで起こった出来事をアンリエッタに報告しに行った。

要点だけを纏めれば、ワルドの裏切りによる任務の失敗。

これはルイズにとって、いくら意図的に和輝が彼女の結婚を肯定したとは言え、
自分がワルドと2人で行動してしまった事から来た結果だと負い目を感じていた。

しかし、アンリエッタは深い理由も聞かず・責任を追及することもせず、ルイズを労った。

その"姫"であり"友"でもあるアンリエッタの言葉を嬉しく感じながら、最後に一つ"希望"を嘆いた。


「ですが、ウェールズ皇太子様は生きておられます。」

「――――えッ!? ど、どう言う事なの? ルイズッ?」

「危うく私の目の前で、皇太子様はワルドの手に掛けられようとしたのですが、
 カズキ……わたくしの使い魔が、命を救ってくれました。」

「使い魔さんが? そ、それよりもウェールズ様はッ? まさか、まだアルビオンに――――」

「それは……申し上げられません。」

「――――!?」


アンリエッタが恋をしているウェールズが、生きている。

その事を聞いた時、彼女は明らかに驚いた様子だった。

任務が失敗したという事から、彼の死の覚悟もしていたようだが、そうではなかったからだ。

……だが、ウェールズから口止めされている……とルイズが答えると、
彼女は立場からして、迂闊にそれ以上 聞き込む事ができなかった。

今頃なら彼はラ・ロシェールに到着しているかもしれないが、
正直な話、ルイズも詳しくは彼が潜む場所を聞いていないのだ。

ウェールズがアルビオンに居るか・居ないかでも答えられれば、
後者を言う事によってアンリエッタの気がかなり楽になる可能性が高いが、
彼に"生きている事しか伝えるな"と言われている以上、それ以上の彼に関しての情報を伝えられない。

最悪、ウェールズはアルビオンにおり、まだ其処で果てる事を望んでいる確率もゼロでは無いのだ。


「今は皇太子様を、信じて差し上げてください。」

「……ッ……」

「では、この"指輪"を……」

「いえ……ルイズ・フランソワーズ。 それはまだ、貴女が持っていて。」


……


…………


―――― 一方、トリステイン魔法学院。


「まさか、本当に見つけて来るなんてな……」

「ミスタ・コルベールの張り切り様は大したものでしたわ。」

「いや~、今迄 このような探索は外れてばかりでしたからなぁ~。
 カズキ君の情報であれば確かな気がしまして、年甲斐も無く張り切ってしまいましたよ。」

「とにかく、これで"三機目"か。」

「改めてみ見ると、随分と凛々しい感じなヴァンツァーですわね。」

「……確かにそうかもな、最初も俺は"これ"に随分と世話になったよ。」


和輝達が魔法学院に戻って来た日……即ち、出発してから三日目の夜。

既に"新たなヴァンツァー"が発見されており、それは"鉄騎 4型"の右隣に並んでいて、
和輝・コルベール・ロングビルの3人は、並んでいるWAPを見上げていた。

これで112式 法春・鉄騎 4型と加えて3機となった事で、
流石に学院内の庭に置いておくと、存在感はかなりのモノとなっている。


「世話になったと言う事は……"これ"も何か知っているのですか?」

「何という名のヴァンツァーなのでしょうか?」

「"ゼニスレヴ"……まぁ、ゼニスって呼べば良いと思う。」


――――ゼニス。


全長5,8m、重量24t。

OCUオーストラリアの"ジェイドメタル社"が開発した、非常に知名度の高いシリーズだ。

歴史も他のWAPと比べると深く、"ゼニスレヴ"はシリーズの発展型のひとつ。

ゼニスとは"頂点"を意味し、名の通り人間に近いWAPの意味ではまさに"頂点"である。

しかし、これは前途の通り外国産のWAPであり、横須賀基地に存在するのは不自然だ。

それなのに何故MIDASのサンプルの爆発に巻き込まれたかと言うと……和輝は何となく判った。


――――おい、和輝ッ! それは作業用のポンコツだぞ!?


横須賀基地に居た妹(アリサ)の生死を確認する時、和輝は大胆にも生身で基地に忍び込んだ。

その時、偶然置いてあった作業用のWAPに乗り込んだ事があり、それが"ゼニスレヴ"だった。

目の前にあるゼニスは"その時のゼニス"では無いのだが、
"このゼニス"は、MIDASに巻き込まれてハルケギニアに現れたゼニスなのだろう。

"武器"も持っているし何だか作業用にしては新しいような気がするが、
MIDASを管理していたような、重要な場所に置いておくWAPであるし、
大方 納品されたばかりの新品でも置いていたのであろう。

また、日本製のWAPに比べれば比較的安価であるし、日防軍の表の警備は日本製だが、
内側を警備するのは外国製のゼニスを使い、コストを抑えていたのかもしれない。

思ってみれば作業用には、同じくOCUオーストラリア製である、
レオノーラ・エンタープライズのWAP(メレディンM1)も混ざっていた気がする。


「ほほぅ、ゼニス……ですか。」

「法春や鉄騎と比べれば、言い易い名ですわね。」

「ところで、どうやって此処まで運んで来たんだ?」

「あぁ~、それはミス・ロングビルが操縦してくれたのです。」

「駄目かと思ったのですが、"ぱすわーど"と言うのは無かったので、安易に動かせましたわ。」

「成る程な……そう言えば"俺の時"も作業用だったし、普通に乗れてたからな。
 武器は少し古いけど、"こっち"なら特に問題は無いか……」

「ご安心くだされ、動した時は"人払い"をしましたぞ?」

「ふふ……初めての操縦でしたし、人が多くては危ないですしね。」

「そうか? 俺の考える限りじゃ、ロングビルさんとゼニスは合いそうな気がするけどな。」

「ほほぉ。 ミス・ロングビルはどう思われますか?」

「そうですわね……わたくしも、何となく"ゼニス"が気に入りましたわ。」

「ゼニスは機動力があるしな、ロングビルさんの戦い方に合ってるんだ。」


ロングビルはシュミレーターにおいて、火炎放射を持った鉄騎での電撃戦に優れていた。

だがゼニスはそれ以上に機動を活かした戦いに優れており、
彼女が扱えば、鉄騎以上のスピードで戦場を駆ける事が可能になりそうなのだ。

今までのシュミレーターではロングビルは鉄騎のスピードを重く感じていたが、
更に機動に優れる法春には相性が良いルイズと、狙撃が得意なタバサばかり乗っており、
必然的にロングビルは鉄騎に乗る事が多かったが、キュルケには遅れを取っていた。

故にゼニスの存在はロングビルにとって願っても無く、見た目もあって一目で気に入ったようだ。

ちなみに持っている武器は、右手にナックル・左手にショットガン。

主な戦法はナックルと使った格闘戦であり、ショットガンの弾数は"こちら"では抑えるべきだろう。

……そんな事を考えながら和輝はWAP達を見上げ、各々はひとまず解散する事にした。


……


…………


「わ、私が"虚無のメイジ"ですってぇ~ッ!?」

「そうらしいぞ、今じゃ"失われた伝説の魔法系統"とか言われてるらしい。」

『……(ま~、目覚めて無ェんだけどな。)』


――――逃げられはせん、"虚無"の末裔よ。


魔法学院に戻ったルイズは、アルビオンで言われたその言葉が気になっていた。

よって和輝(+デルフリンガー)に何気なくその事を聞いてみると、
誤魔化しても無駄と思ったか"お前が虚無のメイジだからだ"とアッサリ言ってのける。

"目覚める"まで内緒のハズであったが、勘付いてしまったのであれば、仕方なかった。

それに自分にコンプレックスを抱いていたルイズが驚かないハズは無く、仰天する。


「伝説のッ!? でも、そんな凄い魔法……わ、私は普通の魔法だって……」

「今はそうだが、お前にはその"才能"があるんだ。」

『相棒はガンダールヴだしな、娘っ子が"虚無"なのは間違いねーよ。』

「が、"ガンダールヴ"って?」

「何だか知らないが、"伝説の使い魔"らしい。 ワルドに勝てたのも、そのお陰だ。」

『俺様のお陰でもあるけどな~。』

「……私が……虚無の、メイジ……嘘でしょ……?」

「なんでそう思うんだ?」

『疑う気持ちも判らなく無ェけどな、お得意な"爆発"も立派な虚無系統魔法の一種なんだよ。
 それにだな、娘っ子の才能は今 何もしね~でも発揮されてるんだぜ?』

「!?」

「そうなのかッ?」

『……"魔法防御"だよ。 目の前で錬金を失敗させても擦り傷 程度で普通 済むか?
 周囲の人間はぶっ飛ばされて気絶したりしてんのに、おめ~さんは それだけで済んでる。
 まともに魔法を食らった事なんて無ェから気付かなかったかもしんね~が、
 ドット・メイジの魔法を受けたって、耐性で大して堪えね~のは確かだ。』

「!? 考えてみれば、アンドバリの指輪で操られてた時も……」

『おうとも。 "普通の人間"は、あんな簡単に呪縛が解けたりしね~んだよ。
 それなのに相棒が押しかけたダケで解けたって事は、操られてても意識はハッキリとしてたんだろ?』

「でも、でも……」

「気にし過ぎだ、ルイズ。 言っただろ? "何時も通り"にしてれば良いってな。」

『そうそう、無駄に気張っても無意味だぜ?』


もし、ルイズが血筋を純粋に受け継ぎ、トライアングル・メイジ以上の存在だったなら。

今以上に平民を見下し、決して平民に憧れられる存在にはなっていなかっただろう。

そう考えれば、もし魔法を使えていれば、和輝との信頼関係も築けなかったハズだ。

だが……幾らなんでもドット・メイジ未満と言うのはあんまりで、尋常ではない劣等感を抱いていた。

今は表情豊かだが和輝が召喚されるまでは、顔を赤くして照れる事も怒る事も殆ど無かった。

その彼女の心に安らぎを与えたのが和輝とWAP……であり、劣等感をも温和させてくれた。

こんな中 告げられた、自分が"虚無のメイジ"と言う衝撃の事実……驚かない訳が無かった。

今の彼女は見るからに動揺しており、"気にし過ぎだ"と声を掛けるが、その言葉は意味を成さなかった。


「…………」

「とにかく、そろそろ夕飯だ。 行くぞ?」

「……うん。」

「……(参ったな、こういう形でバレるとは。)」


……


…………


……それから、数十日が経過した。

今のところアルビオン……いや、レコン・キスタは動かず、戦争の準備でもしているのだろう。

当然アンリエッタが纏めるトリステインもワルドが欠けた穴を埋めるダケで無く、
ゲルマニアの支援を諦めた今、必死で部隊を編成しているであろう。

しかし、アンリエッタの手紙の事を知らない者の一部は、ゲルマニアの支援を前提としている事から、
彼女の命令には非協力的であり、状況は芳しくないと言える。

当然 アンリエッタが嫁がずにトリステインだけの力でアルビオンを倒す方が、
ゲルマニアに対して強い圧力になるのだが、リスクが高すぎるので、
結局はゲルマニアに頼る……と言う楽な方向へと逃げる者が殆どであり、
酷い者はアンリエッタを"自分の肌が可愛い悪女"と罵り、不信感を強めようともしていた。

だがゲルマニアを頼れないアンリエッタは耐えるしかなく、自分の役目を果たす事しかできないのだ。


「カズキ君……今日もミス・ヴァリエールは来ていないのですか?」

「また、魔法の訓練をしているのですか?」

「あぁ。」

「何でかしらねェ? 前までは、あんなにヴァンツァーの訓練に必死だったのに。」

「人それぞれ。」

「……そう言えば、昨日も傷だらけで医務室で治療を受けてました。」


……一方、トリステイン魔法学院。

WAPが三機となっても、変わらず訓練は続けられていた。
(余談だが、コルベールの働きによって機体迷彩は全て白く、ラインは黄色になっている)

かと言っても、ルイズは此処最近 ずっとシュミレーターには参加しておらず、
一人で魔法学院から何百メートルか離れ、ひたすら魔法の訓練を行っていた。

その成果は未だに出ておらず、地球に戻る為にルイズに覚醒してほしい和輝は、
複雑な気持ちであり、ただ授業の後に外に出て行く彼女の背中を見送る事しかできなかった。

さておき、今日も3機のWAPの前に集まった男性2名・女性4名。

和輝・コルベール・キュルケ・タバサ・ロングビル・シエスタ。

このうち、コルベールはレコン・キスタについてロングビルから教えて貰っているので、
シエスタ以外はシュミレーター訓練に熱心であり、その成長は著しい。

実際 キュルケとタバサはトリステインの人間ではないので無関係なのだが、
アルビオンで真実を知ってしまった以上、後に引く気は無いようである。

さておき、主にキュルケは鉄騎(火炎放射)、タバサは法春(ライフル)、
ロングビルはゼニス(ナックル&ショットガン)に乗り、これはもはや固定された。

武器も変わらず、実際 白兵戦であれば万能型の法春がゼニスよりも強いのだが、
ライフルを使いこなせる性能が有るのが法春だけなので、バランスを考えての配慮である。

ちなみに、こうなるとシエスタが余ってしまうが、彼女は何でも乗りこなせるので、
3機のうち開いた機体に乗り込み、無難な成果を挙げていた。

平民である彼女が命の遣り取りをする訓練をするのは極めて違和感が有るが、
何やら自分の曾祖父がそのような事を言っていたらしく、彼女もその血を受け継いでいるのかもしれない。

まぁ……とにかく、ルイズが不在とは言え 今日も訓練は順調であった。


……


…………


「……休暇を貰った?」

「はい。 "伝説の竜の居場所"の情報を聞いたので、明日には出掛けるつもりです。」

「伝説の竜……ねぇ。」

「この情報は確かだと思うのですッ、何せ――――」


……更に数日後、とある午後。

今日はロングビルは仕事があり、キュルケとタバサは目的も無く街へ出かけ、
ルイズは相変わらずの魔法訓練で、今日のシュミレーター訓練は中止。

よって何時もの様に研究所を尋ねていた和輝は、コルベールと向かい合っていた。

彼は何やら休暇を貰って旅立つようで、まだ見ぬ伝説に期待の眼差しを浮かべていた。

対して和輝は"伝説"と言われても実感が湧かず、首を傾げるだけだった。

あまり"地球"に戻る事にも繋がらなそうだし、適当に流そうと思っていると――――


≪――――ガチャッ≫


「失礼します。」

「おや? 貴女は――――」

「シエスタか。 何でこんな所に?」


コルベールが何か言おうとした時 入り口のドアが開き、シエスタがひょっこりと姿を現す。

訓練時と同様に私服姿では無く、いつものメイド服姿である。

平民にしてはノックをしていないので失礼に値するが、もはやシエスタも此処の常連だった。

彼女は和輝とコルベールの姿を確認すると、にっこりと微笑んでこう告げた。


「明日 一度 実家に帰ることになりましたので、ご報告に来たんですッ。」


――――間も無くレコン・キスタが、動き出そうとしている。


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