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No.31071の一覧
[0] ゲート ZERO(ゼロ魔16巻時点 × ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり)[フェイリーン](2012/01/07 14:08)
[1] ゲート ZERO 2話[フェイリーン](2012/01/07 17:23)
[2] ゲート ZERO 3話[フェイリーン](2012/01/11 07:21)
[3] ゲート ZERO 4話[フェイリーン](2012/01/16 00:33)
[4] ゲート ZERO 5話[フェイリーン](2012/01/27 23:15)
[5] ゲート ZERO 6話[フェイリーン](2012/06/09 19:10)
[6] ゲート ZERO 7話[フェイリーン](2012/05/29 00:39)
[7] ゲート ZERO 8話[フェイリーン](2012/06/11 21:48)
[8] ゲート ZERO 9話[フェイリーン](2012/07/01 20:20)
[9] ゲート ZERO 10話[フェイリーン](2012/08/15 15:36)
[10] ゲート ZERO 11話[フェイリーン](2012/10/28 22:50)
[11] ゲート ZERO 12話[フェイリーン](2012/12/10 22:44)
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[31071] ゲート ZERO 9話
Name: フェイリーン◆2a205fc8 ID:fd7d0262 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/07/01 20:20
9 貴族達の事情

「うーん、そうね。やっぱり家具はロマリアの同じ工房で統一するべきね」
「はぁ?」

隣でルイズがいつものように唐突にそう切り出すと、才人は今度は何だと呆れた声を挙げた。

カタン、コトンッ

ここは都市オルニエールに向かって走る四頭立ての大型馬車の中である。
馬車のサイズは一度に十五人程度が乗れる程、高級なサスペンションが使われている為、
走行中の振動は極めて小さい。
そこで才人は前の席にルイズと並んで座り、彼女に声を掛けられるまでぼんやりと外の景色を
眺めていた。ちなみに馬車の後ろの方は酒と雑談に興じる水精霊騎士隊のメンバーにより
さながら酒の入ったバス旅行の如き雰囲気となっている。

「なんでいまさら家具なんているんだよ。屋敷にもうあるだろ。あれ、確か結構高かったはずだぞ」
「今ある家具も悪くはないけれど、ちょっと地味すぎるから嫌なの。
舞踏会や晩餐会を開いたりするときのことのを考えたらもっと見栄えのするものが欲しいのよ。
アンタは近衛の副長だから場合によってはアンリエッタ様御自身が公式におみえになることだって
ありえるのよ?」

そういってルイズは才人に数枚の詳細な図面の如きものが描かれた紙を差し出す。
どうやら家具のカタログらしい。図面の中にいかにもルイズが好きそうな瀟洒な細工がそこかしこに
施された椅子やらテーブルやらが鎮座している

「いくらするんだよ?」

またかと溜息をつきながら才人が尋ねるとルイズがカタログの下部分を指差す。
そこに書かれた数字に才人は一気に渋面になった。

「アホか、いくらなんでも高すぎる。却下だ、却下。本当に必要なものならともかく、
こんな無駄遣いなんかできるかよ」

それらの家具の値段は平民の収入から考えるなら明らかに正気を疑われる域に達していた。
だがオルニエール子爵としての才人の収入からすれば、実の所決して買えない金額でもなかった。
しかし才人は自分の領主としての収入はいわば一種の公金としての性格をもっていると考えるように
なっていた為、到底無駄遣いをする気にはなれなかった。
無論「貴族としての格式」とやらに必要なものについては一種の必要経費と考える事にしていたし、
ルイズが欲しいと言い出すものもこれまでのところ大抵は、しょうがねぇなぁ、といいつつも
買ってやってもいた。
しかし今回の「お願い」はいくらなんでも度が過ぎるように才人には感じられた。

「俺の金って結局領民から集めた金なんだぜ?
ってことはなんか災害とか問題とか起きたときはその金で対策しなくちゃならないってことだろ。
お前の親父さんだってそうしてるって前にお前自身がいってただろうが?」 

才人に自分の父親であるヴァリエール公爵の話を持ち出されるとルイズも流石に分が悪いと感じたようで
ムゥっと不満げな表情になりながらも才人につきつけた家具のカタログを戻し、
自分のすぐ後ろの席に座っている専属の「侍女」に手渡した。

「フラン、それしまっといて。後でまた使うから」
「かしこまりました。ルイズ様」

きっちりと髪を整えメイド服を着込んだ金髪碧眼の美少女メイド、フランシーヌは恭しくルイズの手渡した
カタログを受け取り、それを手にした旅行用鞄のなかにしまいこんだ。

……スラムより才人がフランシーヌ姉妹を館に連れ帰った後、当然のように騒ぎが起きた。
ルイズは無論自身の財布を掏り取ったフランシーヌに怒ったが、フランシーヌが少女である事と
その面倒を見る為に才人が彼女達を館につれてきた事を知るとそれ以上に才人に対して激怒した。
彼女に撒かれ面子を潰された形の水精霊騎士団のメンバーも同様だった。
 しかしその彼らの怒りはフランシーヌ達の境遇を知ると一気に冷めた。
いってしまえば彼らは良くも悪くも良家のお坊ちゃん、お譲ちゃんであり、実にあっさりと
フランシーヌの境遇に同情しきってしまったのだ。
 特にルイズのそれは激しく、国の為に犠牲になった人間の家族の面倒を見るのは貴族として当然、
などと言い出し彼女達を自分専属の侍女にする、侍女としての作法は私が躾けると言い出したのである。
(ただし給料は才人持ち、実質的な指導もシエスタが行う事となった)

もっとも才人はそんな彼らに

(だったら視界に居ないところにいる同じような境遇の人間はどうすんだよ)

と思わずつっこみを入れたくなったが話がややこしくなるのが目に見えていた為、自重した。
ただギーシュの反応だけは他の者とは異なった。彼はフランシーヌの父親が人夫としてトリステイン軍に
徴用され、現地で死亡したが戦死扱いされなかったという話を聞いた途端に顔色を変え、
そのまま急ぎの用件が出来たと皆に告げ才人の館を出て行ったのである……


「こんな隅っこで何をウダウダやっているんだ? 特に才人、こっちは君の故郷の手がかりが見つかった事を
祝って一杯やってるんだ。君も来いよ!」

いつのまにか後ろで宴会をしていたギーシュが才人を誘いにきた。
既にかなりの量の酒を飲んでいるらしく顔はかなり赤い、ろれつさえ少し怪しくなっている。
それでもいつものように薔薇の造花製の杖を持って格好をつけたポーズを作っているのだが、
見るからに酒が回っている今の状態ではいつも以上に滑稽で傍目には只の馬鹿にしか見えない。

「本当に申し訳ございません。ギーシュ様、才人様はルイズ様とお話中なんです」

もっとも極一部の脳内補正の掛かった人間にすればそんなギーシュの姿も滑稽どころか神々しいものに
見えるらしい。フランシーヌは心底申し訳なさそうに、しかし心底から賛嘆を込めた視線を向けて
ルイズの代わりにギーシュに答えた。
確かに主人の貴婦人の代理として回答する事も侍女の仕事の一つなのであるが、フランシーヌの
ギーシュに対する態度はあたかも敬虔なブリミル教徒がブリミル本人に回答しているかのように
見えるほど恭しいものだった。

(俺と話するときとは全然違うよな。……まあ、しょうがないけど)

……ギーシュが才人の館に戻ってきたのは二日後の朝だった。
そして彼は戻るとすぐフランシーヌ達の父親が公式に「戦死者」として認められた事と、
役所で補償金や遺族年金を受け取る為の手配が済んでいる事をフランシーヌに告げた。
 フランシーヌは号泣してギーシュに礼を述べ、それ以来彼に対し直接の雇い主である才人や
直接の主となったルイズに対するそれより遥かに恭しい態度で接している。
ちなみに才人はいくらなんでも余りに話が上手すぎると感じたので、後で二人きりになった時に
ギーシュに詳しい事情の説明を求めた。
彼が(いささか間がぬけているところもあるが)かなりの好人物と知っている才人にしても、
平民の一少女に対し彼がここまでするのはいささか以上に不自然に思えたのだ。
ギーシュはあっさりと理由を説明した。

「そりゃ君、放っておいたら我が国、特に軍関係の今後に明らかに実害のある話だったからね。
徴用した平民は戦死扱いされないって話が広まったままだったら、今後戦争が起きたときに徴用した
平民の逃亡やら徴用逃れやらが大量に発生しまくる事は目に見えてる。
というか今回の彼女の父親の場合は本来遺族に対して補償が行われるべきケースなんだよ。
そうならなかったのは補償関連の新しい責任者になった財務の役人が業務に不慣れだった事が原因さ。
平民の戦死者に関する補償は正式に法律にはなっていない、いわば慣例だったからある意味しかたないとも
いえるんだが……」
「けど責任者の役人が仕事の事をわかっていなかったって酷い話じゃないか。よくあんのかこんな事?」
「いや、この間の戦争で我が国の領土が一気に広がっただろう? それ自体は結構な事なんだが、
それで業務に一番精通している中堅官僚がかなりの数新しく領土になった地域に派遣されちまったらしい。
お陰で首都にいる官僚の層が一気に薄くなって新規採用された新人やら、今まで冷や飯食わされていたような
連中やらが表にでてこざるをえなくなっているそうだ。
ただ時間が経てば問題のある連中は淘汰されて新規採用された連中で有能なのが上にあがるだろうから
その辺はあまり問題ないと思う。トリステインはその辺りの制度は割と良くできているんだよ。
……大きな声では言えないけどね。まあ父上を通してデムリ財務卿に話をつけてもらったから
この問題は今後は発生しなくなるはずだよ」

才人はギーシュが出した名前に驚いた。軍部の重鎮であるギーシュの父親と財務大臣のデムリ卿の事は
あまり貴族の名前に詳しくない才人でもさすがに知っていたのだ。

「グラモン元帥からデムリ財務卿に話を通したって? んな大事になっていたのかよ」
「いや僕や君でも財務大臣のデムリ卿と直接話をすることはできたんだぜ?
近衛の隊長と副隊長だから実際に動かせる部下の数とか影響力とかはともかく、一応格式「だけ」は
軍の元帥、将軍クラス扱いで宰相、大臣とほぼ同格だ。
もっとも僕や君みたいな若造が父親ぐらいの年齢のデムリ財務卿相手にそれをやったら相手の顔を
潰す事になりかねないし、絶対に周囲から反発くらいまくることは目に見えていた。
だから父上を通してお願いした。軍全体に影響のある話だし父上も快く引き受けてくださったよ。
 才人、君の性格上まずないとは思うがこの手の話があったときにアンリエッタ様に直接お願いするのは
本当に最後の手段だぜ? 近衛の地位を使った相手との直接交渉もできるだけ避けたほうがいい。
伝手があるなら出来る限りそれを使って相手の顔を立てれるようにすべきだ。
君は面倒くさいと思うだろうし、僕もそう思っているんだが残念ながらこれが貴族社会の現実ってやつだ」

いささか複雑な表情でそう答えるギーシュに才人は内心で、今後役所とかお偉いさん相手に交渉する必要が
ある場合は全部こいつに押付けようと実に友達がいの無い事を考えていた……


「ギーシュ! 才人はまだわたしとの話が残っているの。……家具の話はとりあえず置いておくとしても、
ちゃんとした専属の庭師は雇う必要があるわ。今は使用人や一時雇いの庭師に庭園の手入れをさせているけど、
庭園で園遊会を行う時の事を考えたら絶対に必要よ」

新しい家具の購入が困難と見たルイズは今度は館の庭園とその管理を任せる庭師についての話を持ち出した。
才人は彼女の話を聞きながらも、内心でこれなら先に馬でオルニエールに行ったほうがよかったかもと
溜息をついた。




「放っておいていいの、あれ?」

少し後ろの席で褐色の肌を持つ若い赤髪の美女が、隣に座る黒い執事服を着た三十台半ばの男に
面白がるようにそう問いかけた。

女の名前はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、ゲルマニアより
留学生としてトリステイン魔法学院にやってきた女性で才人とルイズの共通の友人でもある。
黒い執事服の男はムスカー、才人に雇われた家令としてオルニエール子爵家を実質的に差配している人物である。
ムスカーはキュルケの問いかけが理解できないというように軽い口調で応じた。

「はてさて、なんのお話でしょうか?」
「惚けるのはやめたら? 内装とか家具の配置とか、ルイズがオルニエール子爵家内部の運営に
直接口を出してることよ。才人はもうれっきとした爵位を有する一家の長。いくら公爵家とはいえ、
婚約者でもない他家の一令嬢に過ぎないあの子にあそこまで口を出させるなんて普通ありえないでしょう?
 ましてあの子達はまだ婚約者同士にすらなってないいってしまえば「ただの恋人同士」に過ぎないわ」
「いえいえ、我が主は子爵位を得てまだ日が浅いものでして、王家に連なるヴァリエール公爵の姫君である
ルイズ様より直接ご助言をいただける事は光栄の極みと申せましょう。
それに我々は直接ルイズ様からの指示を受けているのではなく、あくまでルイズ様のご助言を受け入れた
御館様のご指示に従っているに過ぎません」

問いかけるキュルケに答えるムスカー、どちらも会話自体を面白がっている様な微かな笑みを浮かべている。

「クスッ、実質的な正妻扱いを続ける事で既成事実を積み重ねさせようってことかしら?
 そうね、ルイズはもう才人の屋敷を「自分の屋敷」だと完全に思い込んでる。
これじゃ実家のヴァリエール公爵家があの子を連れ戻そうとしてもさぞかし手間取るでしょうねぇ。
でもそれでも婚約者でもないルイズを自分の屋敷にとどめ続けている事はオルニエール子爵家の落ち度に
されかねないんじゃないかしら?
「娘を傷物にされた!」といってヴァリエール公爵が激怒して直接兵を率いて攻めてくる可能性だって
あるでしょう?」

単なる恋愛ならいざ知らず爵位を持つ貴族同士の婚約、結婚は通常党首である親同士、「家同士」の
話し合いによって決められる。そこに当人同士の意思が介在する余地など無い。
その「家同士」の合意も無しに一方の令嬢を自分の屋敷に留め続けることは、
それがたとえ令嬢本人の意思であったとしてもその実家に対する敵対行動と看做されてもしかたがない、
キュルケはムスカーにそう指摘しているのである。
だがムスカーは自家を上回る力を持つ公爵家と敵対するかもしれないという指摘にもまったく動じた様子を
見せなかった。

「ハッハッハッ、それは怖いですな。……ですがそういった形でヴァリエール公爵が動かれる可能性は
ありませんよ。他の高位貴族の方々ならともかく、今のヴァリエール公爵家だけはない。
賭けてもよろしいですよ」

明確な確信をもったムスカーの言葉にキュルケは苦笑した。

「やれやれ、これじゃ賭け自体が成立しないわね。私も同感。
……ってことは貴方もやっぱりあの話を知ってるわけ?」
「それこそ「どの話」についてでしょうか?
若き日のヴァリエール公爵が嫡男だった時期に今の奥方であるカリーヌ夫人と駆け落ちした事でしょうか?
その後、偽名で男装した奥方とともに魔法衛士隊に入隊し、さまざまな武勇伝を立てられたことでしょうか?
それともそれらの功績で奥方が男爵位を得た後、フィリップ三世陛下直々の仲介によって実家に、奥方を
正妻として正式に認めさせたことでしょうか?
もしくは結婚後奥方との間に三人の姫君を得たものの、男児の後継者を得られなかったにもかかわらず、
周囲の勧めを拒み一人の側室も置かないほどの愛妻家であり続けておられることでしょうか?」
「さすがにその手の話には強いわね。確かに自分がそれだけ好き放題やっているのに娘に恋愛結婚は
認めないとか、相手が子爵家じゃ家格が足りないとか言えるわけないわよねぇ」
「加えて当家との縁組は現在の公爵家にとっても利益となる話です。先の戦役においてヴァリエール公爵家は
出兵反対派でした。その前のアルビオン侵攻軍相手の防衛戦でもさしたる働きはみせておりません。
無論、アルビオン側に通じていたわけではないのですが、本来王家にとって第一の盾となるべき公爵家が
なんの働きを見せなかったというのは相当に不味い。
王家の力が以前とは比較にならないほど強大となった現在ではなおさらです。
そして今の状況下でアンリエッタ女王陛下より厚い信頼を得ている当家と縁組する事の意味、
逆に敵対する事の意味を理解できない程ヴァリエール公爵は愚かでは無いでしょう。
はっきりいえば現在のヴァリエール公爵家は公的にも私的にも御館さまとルイズ様の関係を
到底咎めだてできる立場ではないのです。そう、よほど状況が理解できない愚か者でもない限りね」

ムスカーは不敵な笑みを浮かべてそう断言する。
キュルケもまた笑みを浮かべながらムスカーの言葉に付け足すように続けた。

「そして今のヴァリエール公爵家に男児の跡継ぎはいない。次女は病弱で子供は望めそうに無い。
長女は性格に問題がありすぎて到底結婚できそうにない。
……あらあらこのままいったらルイズの相手、つまり才人が次の公爵家の跡継ぎってことかしら?」

間違いなく目の前の男はその新たな公爵家の跡継ぎの腹心となる事を望んでいる野心家である。
キュルケはそう確信したが、欲の無い才人の部下としてはこれぐらいで丁度いいだろうとも思っていた。

「それは余りにも先走りすぎたお話ですなぁ。ヴァリエール公爵家長女のエレオノール譲がご結婚なされれば
それまでの話です。そう御年27歳で破談33回、公式婚約破棄1回、非公式の婚約破棄6回で
「結婚は人生の墓場」が現在の座右の銘であるエレオノール譲が御結婚なされれば……ね」
「……本人が目の前にいない場所でも女の歳を口に出すのは止めといてあげなさい」

キュルケは「若さ」という特権と多数の恋愛経験という絶対的アドバンテージを持つが故の優越感から
生まれた慈悲心で、ヴァリエール公爵家長女の良縁を祈った。
もっともブリミル御自身でもこの祈りを適えるのは多分無理だろうなと確信してもいた。

(続)


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