私達は風竜のシルフィードに乗って、タルブの村へ向かっていた。
今回はピクニックが目的で、戦闘することはないため、黒猫のブリスも連れてきている。
解除されてしまったブリスとの契約は、もう再契約して結びなおしている。
契約が解けていた時も今までと変わらずに甘えにきてくれて、自分を慕ってくれるブリスの姿が嬉しかった。
シエスタの故郷であるタルブ村は、もうかなり近づいてきているそうだ。
生まれて初めての、友達とのお出掛け。
とても嬉しいことだ。かけがえのない思い出になるだろう。
……けど、どうしても思ってしまう。
私にその幸せを味わう権利があるのか、と。
アルビオンで私が行った、『レコン・キスタ』兵の殺戮。
あの惨状の光景は、映像として記憶に深く刻まれている。
皆には「アルビオンでのことを覚えていない」と嘘をついてしまい、そのことにも自己嫌悪している。
私を心配して励まして、こうやって気分転換に誘ってくれている皆を、私はまた騙している。
何故、咄嗟に「覚えてない」なんて嘘をついたのか。
私が殺人の罪に耐えられなくなるのでは、と皆に心配かけたくないから?
……違う。本当は気付いている。そんな綺麗な理由じゃない。
私は本心で――アルビオンでのことを、一刻も早く忘れたいと思った。無かったことにしたかった。
それが理由だ。どこまでも自分勝手で、無責任な理由で、私は友達を騙した。
忘れたい記憶を呼び覚ますような話題がもう出ないようにしたいと願い、「知らない、覚えていない」と言い張った。
そうすることで、皆が私にアルビオンの話題を振ることを避けようとしたんだ。
(……自分のことなのに、嫌になる。
償うべき罪から目を逸らせるばかりか、忘れたい、なかったことにしたい、だなんて)
こんな最低な私は、いつか地獄に落ちるだろう。
けどもう、今更皆に本当のことを言うのは、怖い。
嘘つきだと失望されてしまうだろう。
友達を騙してまで隠している秘密は、それだけじゃない。
もしも、私が死から蘇ったと知られたら……皆、私を化け物と呼んで、もう二度と話しかけてはくれないだろう。
化け物を生かしてはおけないと言われて、退治されるかもしれない。
あるいはアカデミーにでも送られて、解剖でもされるだろうか――。
「……なあ、リース。大丈夫か?」
サイトに声を掛けられて、我に返る。
「だ、大丈夫って、何が?」
「いや、なんかまた悩んでるように見えてさ。
困ったことがあるなら相談してくれよ。俺にできることならするから」
どうやら、表情に出てしまったらしい。
これではいけない、と気を引き締めなおして、微笑みを作る……なんとか作れたと、思う。
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「……そっか。なんかあったら遠慮せず言えよ、力になっから」
「むぅ、馬鹿犬のくせに……リース! 私も、私だって相談に乗るんだからね!」
サイトとルイズが、私を気遣ってくれている。
その優しさがとても嬉しい。だからこそ、そんな優しい2人を騙している自分への嫌悪感がますます膨れ上がる。
秘密を全て明かせば、楽になれるのだろうか。だけど、その決断が最悪の末路に繋がっているかもしれないと思うと、どうしても言えない。
現状維持のためには、皆を騙してでも秘密を守らなければいけない。しかし、友達を騙している間は自己嫌悪が続いていく。
悪循環だと気付きながら、その輪を断ち切る術を私は知らない。
自分の在り方に思い悩んでいるうちにも時間は過ぎていき、私達はタルブの村へ到着した。
○
ハルケギニア最大の大国とされるガリア王国。
その首都リュティスに、ガリア王国の政治の中心であるヴェルサルテイル宮殿が存在する。
巨大な宮殿の中に、一際大きな建物があった。
ガリア王家の一族が持つ青い髪にちなんで、青いレンガで造られたその宮殿は、グラン・トロワと呼ばれている。
そのグラン・トロワの一番奥の部屋に、ガリア王ジョゼフは暮らしていた。
国王なのに魔法が扱えない、内政も外交もろくにしない、無能の王。そのように城下で噂されている男。
『無能王』――そう揶揄される男は、朝から夢中で1人遊びに興じていた。
国中の細工士に作らせた巨大な箱庭の中に、実際の軍種を模した人形を並べている。
それらの駒を実際の兵隊に見立てて、戦わせているのだ。
やってることは子供の兵隊ごっこのようである。
だが、その精巧に作られた箱庭と人形達……そして、ジョゼフの指す見事な戦術の数々が、その遊びを児戯とはまったく別格のものへと昇華させていた。
『――ジョゼフ様』
と、王へ呼びかける声が室内に響いた。
だが、室内にはジョゼフと、二人の小姓しかおらず、その小姓達は静かに口を閉ざしている。
ジョゼフは箱庭の上から一体の人形を取り上げる。
黒い髪を持つ、痩せた長身の女性の姿をした人形だ。
声はその人形から聞こえてきたのだ。ハルケギニアとは異なる世界で普及している『電話』のように。
ハルケギニアではとても希少な効力を持つ、珍しい魔法の品物の人形に、ジョゼフは語りかける。
「おお、ミューズよ! 余の可愛いミューズ! そちらは順調か?」
『ええ。全てはジョゼフ様の計画の通りに進んでおりますわ』
「そうか、そうか! おまえはいつも良い働きをしてくれるな、ミューズ! 褒美をとらすぞ!
……して、ミューズよ。先の報告にあった、あの少女の様子はどうだ?」
『――っ』
人形から響く声が、一瞬途絶えた。
女性にとって、今問われたことの内容は、大きな意味を持つ。
今後の計画の障害となる可能性を持つ存在であり……己の愛する男性の関心を引いているという、嫉妬の対象でもあった。
無論、ジョゼフの関心は、色恋とは無縁のものだろうことは、女性も理解している。
それでも、『自分をもっと見てほしい。関心を持ってほしい。愛してほしい』と願う彼女にとって、ジョゼフが件の『少女』に注目していることが、たまらなく不快だった。
「どうしたミューズ、聞こえなかったか?」
だが、愛する男の問いかけを無視するわけにはいかない。
彼女――ミューズと呼ばれ、シェフィールドと偽名を名乗る女性は、感情を押し殺して返答した。
伝説の使い魔『神の頭脳・ミョズニトニルン』であるシェフィールドは、使い魔としての能力を駆使して魔法の道具を自在に操る。
その能力で、魔法の力で自立して行動する魔法人形(ガーゴイル)を使役して、情報を集めていたのだ。
対象の近くに潜ませていた、小鳥型の魔法人形から読み取った情報を、彼女は話す。
『リース・ド・リロワーズは、数日前に意識を取り戻しました。
今は、仲間達と共にタルブの村へ向かっているようです』
「タルブの村か……ふむ、次に攻める場所だったな」
ジョゼフは話を聞いて、箱庭に目を向けた。
そこには、兵を模した駒達が数多く配置されている。
戦略を練り、犠牲を払い、自軍の勝利のために戦う兵士達。
ジョゼフは箱庭の隅に置かれた新たな駒を、殺意渦巻く戦場の中心へ置いた。
それはリース・ド・リロワーズという少女を模したものだった。
およそ、戦場には似つかわしくないはずの、まだ年端のいかない少女だ――見た目だけは。
ジョゼフが、己が使い魔のシェフィールドから特徴を聞いて、それを細工士に伝えて作らせたものだ。
写真などの存在しないハルケギニアでは、実際に会ってモデルの姿を確認しなければ、本人を真似た彫像を作ることなんてできない。
そのため、本物のリース・ド・リロワーズを再現しているとはいえない出来ではあったが、ジョゼフはその駒をリースと見立てて、箱庭に置いた。
何を思ったのか、単身で戦場に飛び込んだ少女。
周囲は敵兵に囲まれており、仲間もいない孤立無援。
絶体絶命の危機に自ら踏み込んだ少女は、しかし人の姿をした『化け物』だった――。
ジョゼフはさらに別の駒を大量に掴み取り、リースの人形を包囲するように兵達を配置していく。
敵兵の数は、最早数え切れぬ程の大軍。1人の少女に立ち向かえるようなものではない。
しかし、アルビオンにてリース・ド・リロワーズは、圧倒的な力で兵達を蹴散らしていったという。
試しにジョゼフは、勝敗を決するサイコロを振ってみることにした。
リースを力を現すサイコロは二つ。それに対して敵軍のサイコロは、六つにしてみる。
普通ならどう考えてもリースの不利。少女の勝利はありえない。
ジョゼフは、小姓を呼び、サイコロを振るように命じる。
二人の小姓は頷いて、それぞれリース側、大軍側として複数のサイコロを振った。
出た目の合計を数えて――ジョゼフはとても愉快そうに、笑った。
リース・ド・リロワーズの勝ちだった。
「知略も兵数も何もかも――人間の道理を薙ぎ払い、単身で勝利を掴むか!
正しく化け物だな、はっ、ははは! ああ、我が軍勢の絶望はいかほどであっただろうか!
この眼で直接見れていたのならば、余は泣けたのであろうか? くは、はははは!」
己の用意した戦力を、真正面から返り討ちにされたジョゼフ。
それなのに、彼はとても嬉しそうに高笑いしていた。
まるで、その危機と絶望こそが望みであるのかのように。
○
「わぁ……」
思わず、感嘆の溜め息がもれた。
タルブの村に到着後、シエスタの案内で向かった村近くの草原は、とても綺麗だった。
暖かい春の日差しに照らされた草原を、風が優しく通り過ぎていく。
ピクニックに誘われた時、シエスタが私やサイトに『見せたい』と話していた草原。
それはとても素敵な景色で、いっしょにいるルイズ達も(タバサは無表情なのでよく分からないが)気に入った様子だった。
「皆さん、お食事の用意ができましたよ!!」
景色を堪能していた私達に、シエスタが声をかける。
見晴らしの良い場所に広げたシートの上に、シエスタが腕によりをかけて作ってくれた料理の数々が並んでいる。
良い匂いが鼻を刺激して、食欲がわいてくる。とてもおいしそうだ。
「どれどれ……うむ、うまいな!」
ギーシュが良く焼けた肉を頬張り、舌鼓を打つ。
それに誘われるように皆もその焼肉を口に運び、うまい! と騒ぎ始めた。
私も食べてみたが、とてもおいしい。あまり脂っぽくなくて、食べやすい。
肉を食べ終えたギーシュの「何の肉かな?」という質問に、シエスタは微笑んで答えた。
「オーク鬼の肉ですわ」
ぶほっと、ギーシュが口にしていたワインを噴き出した。
私も、他の皆も唖然としてシエスタを見つめている。
「もちろん冗談ですわ、うふふ……」
「ま、まったく、驚かせないでくれたまえ。
それで、本当は何の肉なんだい?」
「…………うふふ♪」
「ちゃんと答えて!? はぐらかそうとしないで怖いから!」
ギーシュの必死な叫び声に「正解は野うさぎです」と答えるシエスタ。
……ついこの間まで、貴族に怯えていたとは思えないお茶目っぷりだった。
「先程、実家に寄った際にもらってきた食材です。
今はすぐに用意できる食事ばかりですが、今夜には村の名物のヨシェナヴェを作りますから、ぜひ楽しみにしてくださいね!」
村に到着した際、シエスタの実家に挨拶へ行った。いま並んでいる料理は、その時両親からもらった食材を使っているという。
無論、オーク鬼の肉は混じっていない。……いない、よね?
シエスタが手紙で今回の帰郷と貴族の客を連れていくことを知らせていたため、村長まで集まる騒ぎとなった。
「私が奉公先でお世話になっている人達よ」とシエスタが伝えると、シエスタの家族は私達を歓迎してくれて、いつまででも滞在してくれと言ってくれた。
ご好意に甘えて、しばらくお世話になることになった。
学院の方はキュルケ達が交渉して『姫様の極秘任務とフーケ討伐のご褒美』という形でオスマン校長から休暇をもぎ取って……もとい、許可をもらっているため、問題ない。と、思う。
綺麗な風景と美味な昼食に、座は和んだ。
おいしい食事を味わい、会話を楽しみながら、友達といっしょにのんびりと過ごす時間。
化け物な自分が、こんな素敵な時間を過ごせるなんて、思っていなかった。
『私にこの時間を楽しむ資格なんてない』という思いが何度も頭によぎる。
けど、その苦悩を表情に出さないように注意を払いながら、できるだけ微笑みを浮かべられるように意識する。
最も、微笑みはわざわざ演技なんてしなくても、自然と浮かんでいた。
友達に囲まれて、平和な時間を過ごす。
夢にまで見た光景が、目の前に広がっているんだ。
楽しくないはずがない。嬉しくないはずがない。
この幸せに浸っていたいと思った。いつまでも続きますように、と願った。
それが、たくさんの人間を殺した化け物で、自身のために友人を騙している私が願うには、許されない願望だと思いながらも。
○
あっという間に夜になった。
夕食はシエスタが言っていた通り、タルブ村の名物料理『ヨシェナヴェ』。
シエスタの曽祖父が村に広めたという、その独特なレシピのシチューはとてもおいしくて、普段はあまり食べない私もおかわりしすぎて、食べ過ぎてしまった。。
……ひたすら食べ続けているタバサ程ではないけれど。
「おかわり」
「タ、タバサ……もう九杯目よ? さすがに食べすぎじゃない?」
「まだ腹八分目」
キュルケがそれとなく止めようとしているが、タバサはまだいけると主張する。
村の名物を気に入られたことが嬉しかったらしいシエスタの両親が『遠慮せずどんどん食べてくださいね!』と言ったこともあって、タバサの食事はまだまだ止まりそうになかった。
やがて、賑やかな夕食が終わる。
しばらくは皆で歓談を楽しんでいたが、やがて就寝の時間となる。
それぞれに割り振られた寝室に向かい、学院から持ってきたパジャマに着替えた。
ブリスを撫でながら、もう寝ようとしていると、ドアがノックされた。
扉を開くと、パジャマに着替えたルイズ、キュルケ、タバサ、シエスタが入ってきた。
キュルケが「パジャマパーティーしましょ!」と提案したそうだ。
先程の歓談の続きとばかりに、賑やかな会話を楽しむ時間になった。
さすがに大騒ぎするようなことはせず、小さな声で。だからこそ互いの声が聞こえるようにと、身を寄せ合って。
キュルケは晩酌も楽しんで、シエスタとルイズは私にたくさん話しかけてくれて……タバサは静かに本を読んでいたけど、話しかけられると小さく相槌を打ったりしていた。
とても、平和な時間。
夢にまで見続けてきた、友達と過ごす一日。
『私に、この幸せを受け取る資格はない』
その考えは、振り払おうとしても、何度も頭をよぎっていく。
まるで、『自分の罪を忘れるな』という戒めのように。
確かに許されないだろう。いつか、報いを受ける日が来るだろう。
だけど、せめて今だけは、この満ち足りた幸福に浸っていたかった。
○
翌日の朝。
シエスタの案内で、私達は村の傍にある寺院に訪れていた。
ここに『竜の羽衣』と呼ばれる村の名物が安置されていると聞いて、見せてもらうことになったのだ。
身に纏うと空を飛べる、と言われているらしいが、シエスタ曰く「名ばかりの『秘宝』なんです」とのことだった。
何でも、シエスタの曽祖父はそれに乗って東の地から空を飛んできたと主張したそうだが、実際に『竜の羽衣』を飛ぶところを見た人は誰もいなかったらしい。
地元の人はありがたがって、拝んでいる人もいるらしいが、魔法も使わず空を飛べるというのは誰も信じていないそうだ。
「こ、これは……!」
寺院の中に鎮座する『竜の羽衣』を見て、サイトは呆けたような表情で呟いた。
くすんだ濃緑色をした、不思議な形の……何と表現していいのか分からないものだった。
「これはカヌーか何かだろう? それに鳥の玩具みたいな翼をくっつけただけじゃないか」
ギーシュがそう評価して、呆れたように溜め息をつく。
キュルケもそれに同意しているようで、「こんなものが飛ぶはずがないわ」とギーシュといっしょに『竜の羽衣』を批評している。
タバサは珍しく、興味深そうに『竜の羽衣』を見つめていた。
私は。……私、は。
(なんだろう……これを見ていると、何か、思い出しそうな……)
こんなもの見たことあるはずがないのに、何故だかすごく気になった。
記憶を探り、それでも心当たりが見つからず、もやもやしていると……サイトがシエスタの肩を掴んで、熱っぽい口調で言った。
「シエスタ、お前のひいおじいちゃんが残したものは、他にないのか?」
「えっと……、あとは、お墓と、遺品が少しですけど」
「それを見せてくれ」
サイトの強い希望で、シエスタの曽祖父のお墓に向かうことになった。
村の共同墓地の一画に、1個だけ違う形のお墓があった。
黒い石で作られたその墓石は、他の墓石と趣が違っていた。
それが、シエスタの曽祖父が生前、自分で作った墓石らしい。
「異国の文字で書いているから、誰も銘が読めなくって。
なんて書いてあるんでしょうね」
シエスタが呟いた。
サイトがその字を見つめて、私達もいっしょに覗いて。
あの、頭痛が起こった。
だけど今回は、未来のイメージは浮かんでこなかった。
頭痛もそれほど激しくはない。痛いのは痛いが、耐え切れない程ではなかった。
何だったんだろう、と不思議に思いながら、墓石に刻まれた字を改めて見る。
(……あ、れ?)
見たことないはずの文字だ。
私が学んできた文字とはまったく違う、異国の文字のはずだ。
それなのに、今、私はその文字が――。
「海軍少佐佐々木武雄、異界ニ眠ル」
「かいぐん、しょうさ、ささきたけお……いかいに、ねむる」
サイトと私は、ほぼ同時にその文字を読み上げた。
すらすらと読み上げたサイトとは違い、私の声は言葉を覚えたての赤ん坊のようにたどたどしいものだったけど。
シエスタは、誰も読めなかった文字を私達があっさり読み解いたので、目を丸くしている。
びっくりしたような表情で、サイトは私を振り返った。
「リ、リース? この文字、読めるのか!?」
「今の……合ってた、よね」
無意識に呟いてしまったとはいえ、自分の口が読み上げたことなのに、自分でも何故その文字を理解できたのか、分からない。
読み上げた言葉の意味は、改めて整理していけば、なんとなく分かる。
『かいぐんしょうさ』は、軍の階級。『ささきたけお』は、おそらくは名前。
『いかいにねむる』は、この墓にシエスタの曽祖父が眠っていることを示しているのだと思う。
そこまでは把握できても、やっぱり、訳が分からない。
何で私は、その文字を読めたのか……。
「なんで、私……自分のことなのに、分からないことだらけなの……?」
自分自身に問いかけた所で、答えは返ってこなかった。