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No.21011の一覧
[0] 【チラ裏より】ラ・ヴァリエール家の不破(転生とらハオリ主 ) 十話追加[水無月](2010/09/19 13:49)
[1] プロローグ (改)[水無月](2010/09/12 21:28)
[2] 転生先は如何に?[水無月](2010/09/12 21:40)
[3] 三年目に思う事[水無月](2010/09/12 21:52)
[4] 主人公設定[水無月](2010/09/12 22:00)
[5] 護りたいから[水無月](2010/09/12 22:13)
[6] 剣術事始[水無月](2010/09/12 22:27)
[7] その名は『霊力』【副題 虚無少女の更なるチート】[水無月](2010/09/12 22:40)
[8] 外伝 ゼロの○○[水無月](2010/08/18 21:23)
[9] 剣を捧げるべきか否か 前編[水無月](2010/09/12 22:53)
[10] 剣を捧げるべきか否か 中編[水無月](2010/09/12 23:28)
[11] 剣を捧げるべきか否か 後編(改)[水無月](2010/09/01 01:09)
[12] 天高き国にて縁を紡ぐ 前編[水無月](2010/09/01 00:42)
[13] 天高き国にて縁を紡ぐ 後編[水無月](2010/09/05 20:40)
[14] 閑話 剣の行く先[水無月](2010/09/10 21:12)
[15] 手段は変われど想いは変わらず 前編[水無月](2010/09/15 22:36)
[16] 手段は変われど想いは変わらず 後編[水無月](2010/09/15 22:44)
[17] 日記 ①[水無月](2010/09/19 13:46)
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[21011] プロローグ (改)
Name: 水無月◆b60bbd75 ID:d8185a60 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/09/12 21:28
…‥とある時代
‥…とある場所
【最強】を義務付けられた、剣術流派が存在した……
 
 戦えば勝ち、大切な“モノ”を護る時にこそ真価を発揮する……
 
 永全不動八門一派 御神真刀流 小太刀二刀術
 
 今宵 その御神の歴史に名を残し、御神を正統とし【最強】を守護する【無敵】たる分家にして流派を創始した男が、息をひきとろうとしていた……
 
 その男、名を『不破』斗真といい、
本家たる御神の次男に生まれ、幼い頃から類い希なる剣才を発揮。
 
 学問にも優れ、正に『一を聞いて十を知る』という有り様。
 
 周囲の者達の
『長男たる兄より、当主に相応しいのでは?』
と言う無責任な期待を掛けられ続けていたが、本人は至って無関心。
 
 公の場のみならず、ありとあらゆる場にて兄を立て、
『次代の当主は兄である』
と暗に示し、周囲の期待もどこ吹く風と、夢物語のような自らの将来を嬉々として語っていた。
 
 御神史上最も早い、齢17の頃に皆伝を受けると
 
『武者修行の為、諸国漫遊の旅に出ます。』
 
 という内容の書き置きだけ残し、日も明けぬ内に本家を出奔。
 
 その後は本人曰く
 
『大うつけ殿と友となった』
 
『猿顔の手助けをした』
 
『神咲とか言う方と共に研鑽を積んだ』
 
『伊賀の里で求婚されたが逃げた』
 
 等と嘘か真か、真偽が定かではない経験を積み、十数年の時を経て帰還。
 
 その後 当主となった兄の補佐の傍ら、知り合った
『大うつけ殿』や『猿顔』に助力し続け、齢30の頃に始祖に続き 史上二人目となる奥義の極の会得を成し、長老衆一致により、
『主家たる御神を守護する分家』
 
 並びに
 
『盾たる【最強】に対なす剣たる【無敵】』
として『不破』の名を賜った。
 
その後も波乱万丈な生をまっとうし続けていたが…
 
 
如何に【無敵】と称されようと、所詮人の身。
 
 病を得て、余命幾ばくも無く…
 
 然りとてその生に後悔は無く…
 
 心残りを強いて言えば、後少しで達成されるであろう
『大うつけ殿』の天下統一への助力……
 
 まぁそれは 何時までも半人前だが『不破』に相応しい、自慢の馬鹿息子に任せれば良いかと折り合いを付け……
 
 後は逝くばかりと床にて横たわっていた…
 
「…振り返ってみると、俺の人生 なかなか悪くなかった」
 
 目を瞑り呟く。
それを最期の言葉として、最期を看取られるのを嫌い、一流派の先代当主の住まう家とは思えぬ荒ら屋にて、息を引き取った。
 
 何もない真っ白な空間
 上下左右の判断もつかず、途方にくれそうになった。
 
「……此処は?」
 
 自分は死んだ筈では と、自問自答してみる。
 
 最期の言葉を呟き意識が遠くなり、気がつけば此処にいた。
 
「ふむ……此処があの世か?」
 
 自分は死んだのだから、死んだ者が行く場所はあの世しかない、と一応の納得を示す。
 だが……
 
「…………ふむ」
 
 生前 考えていたあの世とは、似ても似つかない。
 
 仏教等でよく云われる三途の川なども無く、ただただ真っ白な空間が続くだけ……
 
「…考えていても仕方ない。取り敢えず進むか」
 
 取り敢えず判断の付く前方を目指し、一歩踏み出そうとした。
 
「ちょぉぉぉと待ったぁぁぁぁ!!」
 
 突然響くかん高いアニメ声
 
「…アニメ声?」
 
 知らぬ筈の知識が頭に浮かんだ為、首を傾げる。
 
「やぁぁっと見つけたぁ。探したんだからね!」
 
 声がする後方を振り向いて見る。
 
「…………うわぁ」
 
 それしか言う台詞が浮かばなかった。
 
 長く伸ばした髪。
 それだけを聞けば普通だが、それを七色に染め、頭頂部に猫耳。
 
 少々露出の目立つ、所謂『魔法少女』のいでたち。
 
 顔立ちが絶世と言っても良い程に整っている分、残念さが引き立つ。
 総評『痛い娘』
 
「…うわぁ?」
 
 半眼で睨んでくる 斗真評『痛い娘』
 
「…ナンデモアリマセン」
 
 障らぬ神に祟り無し
 こういった輩には逆らわない方が良いと、知り得ぬ筈の『知識』のまま行動。
 
「むぅぅ、納得出来ないけど、時間も無いし良いや!!」
 
 取り敢えず危地は脱した様で、斗真は深々と溜め息を吐いた。
 
 しかし、 と斗真は考える。
 
先程から頭に“浮かぶ”知識。
 
これは一体何だ?
 痛い娘が何やら言っている様だが耳に入らず、しばし沈思黙考。
 
 そうしていると、朧気だった知識は鮮明に。
 
 それに関連した記憶という情景が浮かんできた。
 
「あ‥ああぁぁぁぁ!?」
 
 自分が此処に来たのは二回目で、その前の生では只の少しばかりオタク知識豊富な会社員として過ごしており、二次小説でお馴染みの暴走トラックにて亡くなり、此処に来ていた事を思い出した。
 
 その時にもこの『痛い娘』とも会っていた事(本人曰く『三千世界に並ぶ者無しの女神』らしいが)も思い出し、更に
 
「って、あそこ『とらハ』だったのかよ!!」
 
 またも二次小説にてお馴染み『転生』で渡った世界が、大好きだったとらハ
『とらいあんぐるハート』
の世界だったと知り、今更興奮が隠せない様子。
 
 尤も、時代はかなり違うのだが…
 
「しまったぁ。そうだと知っていれば、もっと楽しんだ……「……と言う訳で、アナタには今度こそ私が用意した世界に転生していただきます!」……のに……はぁ!?」
 
 聞いて無いよ!某ダチョウ並のリアクション。
 
 もし渡る世界がお笑い系でも、彼ならばやっていけると信じれる!
 
「ふざけんな!!」
 
 地のにまで突っ込める彼に幸あれ!!
 
「じゃあ、逝ってらっしゃぁぁぁい!!」
 
 悪ふざけも程がある地の文と、喜色満面の笑顔にて手を振る“自称”女神に見送られ
 
「それ、誤字だよなあぁぁぁぁ!!?」
 
 突然足下に開いた黒い穴になすすべ無く墜落していく、希代の御神流真伝初代継承者。
 
 最後の最後まで突っ込みを忘れない、そんな彼の明日はどっちだ!?









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