幕間15・その頃。そして残された手紙ダレがドコでナニを思うのか。知ることはできないから、知らないでおく。ま、どーせ私への感情なんて、ダメなのしかないしな!うん!<Side Another>「暑いわね!」何かを蹴飛ばした感触で目を覚ます。部屋は真っ暗で何も見えなかった。まだ真夜中なのだろう。手探りで杖を探し、灯をともす。どうやら蹴っ飛ばしたのはサイトだったようだ。やっぱり一緒のベッドじゃなく、どこか別の場所で寝かせるべきだったかも。それにしても、床に落ちたってのによくグースカ寝てられるわね。…まあ、最初は毛布だけ被って床で寝てたんだし、きっと図太いんでしょ。わざわざ叩き起こすのも可哀相なので、毛布だけ掛けてやる。暑いから風邪をひくこともないだろうけど、一応ね。「…イズもラリカも……れは1人……ケンカは……取り合っ…へへへへへ………」サイ…バカ犬が物凄く幸せそうににやけながら寝言を言う。何の夢を見てるんだか。やっぱり毛布剥ぎとるべきかしらね?それとも軽めに爆破させようかしら。机の上に置いてあった温いワインを一口飲み、ふぅ、と汗を拭った。昨日の夜もだったけど、暑過ぎね。サイトの世界じゃ、冷たい風を出し続ける“えあこん”?とかいうマジックアイテムがあって、暑い夏も快適だそうだけど、ハルケギニアにも必要だわ。金貨300枚くらいなら出すから、こっちでも手に入らないかしら。“ぜろせん”があったくらいだし、どこかにあるかもね。ご神体みたいになって。…まあいいわ。ないものねだりしても仕方ない。もっと根本的な解決策を…。やっぱりラリカの部屋に泊まるしかないわ。うん、それで解決じゃない。好きなだけお喋りして一緒のベッドでぐっすり寝て、朝起きたら髪を梳かしあっこして、朝食を作ってもらって、私は盛り付けとか手伝って。完璧じゃない?となると後はラリカが魔法を使わなくて済む方法を考えればいいってわけね。やっぱりサイトの言ってた“えあこん”が…いや、“えあこん”なんてあるかどうか分からないから他の方法を、ん?そうそう、魔法を使わないとあんなに快適にはならないのよね。魔法を使ってたから快適だったのよ。でもラリカの部屋には泊まりたいし、…あれ?ええと、だから、ああああああぁぁぁぁぁ!もうっ!暑いわね!!考えも纏まらないわよこれじゃ!窓を全開にし…ようとしたけど、ラリカに言われたのを思い出して思い留まる。これだけ暑ければ風邪なんてひかないだろうけど、いつも彼女の言う事は正しかったし、万が一ホントに風邪をひいたりしたら叱られそうだし。暑い、暑い、暑い。ずっとラリカの部屋で快適な夜を過ごしてたから、余計に暑い。ちょっと体温下げないと眠れそうにないわ。溜息をつき、何気なく扉を見る。外の空気を吸いに行こうかしら。でも、そうしたら確実に足がラリカの部屋に向かうわね。断言できる。…むぅ。ワインを一気に飲んで無理矢理眠ろうと思えば何とかなるかもしれない。でもラリカが、快適な部屋が…でも今日ああ言われたばっかだし…。!!そうよ、今日は疲れたとか言ってたからダメだけど、明日以降なら大丈夫かも!それにもう嫌だって言われたわけじゃないしね。うん、きっと大丈夫。明日、2人で一緒に眠れて暑くならない方法を考えればいいのよ。私1人じゃ思い付かなくても2人なら何とかなるかもしれないわ。だから、“今日だけ”。“今日だけ”我慢しよう。そうしよう!だったらもう今日は無理矢理でも寝るしかないわね。さっさと“今日”なんて終わらせるわよ!そして葛藤の末、私は“今日だけは”我慢することに決めたのだった。他のいつでもなく、“今日”を。「はしばーみ」その声に、思わず振り返る。立っていたのはネグリジェ姿のキュルケだった。「…」見詰めていると、キュルケは微笑みながら近付いて来て、私の髪を軽く撫でた。「ホントに、この合言葉にはすぐ反応するのね」楽しそうに言う。「眠れないの?学院よりは快適だと思うけど」「眠れないの?学院よりは快適だと思うけど」小さな友人は自分を見上げ2、3度瞬きをした。「そう、まあそんな日もあるわよ」言葉で返事が返ってきたわけじゃない。でも、何となく分かる。以心伝心?前にラリカがそう言って笑っていた。「今日は疲れてると思ったんだけどね。でも、眠らないと明日大変よ?」「…」「まあ、別に昼過ぎまで寝てたっていいか。どうせやる事なんて街で買い物くらいだし。観光とかは興味ないんでしょ?」早朝からシルフィードに乗って、殆ど休憩もせずにゲルマニアへ。疲れていないわけはないと思う。…まあ、タバサはいつも通り本を読み続けていただけだけど。今回の短期帰郷に付いて来た目的も、5割以上はその本のためだ。タバサの眼鏡にかなうような本が見付かればいいのだが。「食事は?」「ああ、それも3割くらいあったわね」「3割?」「こっちの話。残りの2割はお土産かしら」「…?」さすがに不思議そうにするタバサ。小首を傾げるその仕草が面白い。和む、というのだろうか。こういう状況でラリカはこの子の頭を撫でる。何となく思うが、やはり妹のように見ているのかもしれない。そしてきっと、タバサも。「でも、親友としてはちょっと嫉妬よね。あたしの方が付き合い長いんだし。…どっちとも」「何のこと?」「タバサ、あたしたちも何か合言葉考えない?」「…よく分からない」あたしはタバサの頭をもう1度だけ軽く撫で、笑みを向けた。「まあいいじゃない。それより眠らないんなら、街に飲みに行きましょ。着替えてくるから、タバサも着替えてシルフィード呼んどいてね」タバサは無言、でも“了解”。以心伝心。踵を返し、着替えに戻る。さてと、今夜はじっくりお話でもしようかしらね。「やめたまえマルコ!僕にその気は…!!って、夢か」…何だか酷く恐ろしくておぞましい夢を見ていた気がする。確か、途中までは彼女と2人きりで甘い時間を過ごしていたはずなんだが…どこでどう狂ったんだろう?というか、寝る直前に部屋に来たマルコの印象がやけにアレだったのがいけなかったかもしれない。汗だくで、いつの間にか付き始めた筋肉を自慢げに…。逞しいのは別に悪いことじゃないが、僕の美的感覚とはちょっと違うんだよ。それにマッチョと薔薇って…何かな、とても危険な感じがするんだ。でもまあ、モンモランシーはそういうのがいいんだろう。僕みたいな、どちらかというと優雅な薔薇に懲りさせてしまったのが原因かもしれない。うん、きっとそうだ。すまないことをしたな…ホント。でもまあ、きっとマルコは浮気なんてしないし、モンモランシーには幸せになってもらいたい。これは本心からそう思う。モンモランシーの事は多分、初めての“本気”だったからね…。…。よし、冷静になったところで寝よう。寝不足は美容に悪い。きっと近い将来、現実になるだろう夢の続きを見に、いざ眠りの世界へ。………もしマルコがまた夢に出てきたら、あいつの部屋にワルキューレ特攻させよう。「あ…もうこんな時間」編み物をしていたら、随分遅くなってしまった。2人分のマフラー、白とピンク、サイトさんとミス・ヴァリエールへのプレゼントだ。わたしたちを心配してタルブに駆け付けてくれた(その時ちょうどオーク鬼から避難していていなかったけど)お二人に何かお礼をしたいとミス・メイルスティアに相談したところ、『例の“ひこうき”は窓を開けると寒いらしいから、マフラーとかいいかも』とアドバイスをいただき、作ってみることにしたのだ。ミス・ヴァリエールは貴族の方だし、買えばもっといい物が…と言ったけれど、それは“気持ち”らしい。温かさが断然違うと力説された。…本当に、ミス・メイルスティアらしいと思う。わたしなんかの相談に気軽に乗ってくれるのもそうだけれど、何と言うか、やっぱり感覚が庶民と近しい。決して経済状況的がとか言うつもりじゃなく、心の距離が近いのだ。そしてそれは別の誰かの心と心をも近付ける。ミス・メイルスティアの周りを見れば、そんな方たちでいっぱいだ。貴族と平民、差別、確執、いろんなわだかまり。学院にも蔓延していたそれは、少しずつだけど薄れつつある。誰の所為かなんて、言わなくてもみんな分かっている。…編み物はどう頑張っても今夜中には終わらないし、そんなに急ぐ必要もない。わたしは編みかけのそれを、大事に机に置き、伸びをした。明日も早い。夏期休暇中とはいえ、学院に貴族の方が1人でもいればメイドの仕事はなくならない。でも、今残っている方の殆どは、その…“友人”だから。平民のわたしを“友人”と言ってくれる方々だから。明日も頑張ろうって、気持ちになれるのだ。キュルケが部屋に戻っていく。眠れないし、飲みに行くのは賛成だ。夕食の時に出た肉の香草焼きはこの街の名物らしいし、確かに美味しかった。少し足りないと思っていたのでちょうどいい。でも、なぜ急に合言葉だなんて言い出したのだろう。…。………分からない。合言葉?『はしばーみ』みたいなもの、だろうか。そもそも、『はしばーみ』が何なのか分からない。分からないが、言ってみたらラリカが喜んでくれた。嬉しそうに抱き締めて、髪を撫でてくれた。だから毎回、応える。そう、抱き締めて。石鹸だろうか?キュルケの香水とは違う、自己主張の小さな、でもなぜかとても落ち着く香りがした。ねえさま。…あの時何となく言ってみたけれど、悪い感じはしない。キュルケも、私とラリカは姉妹みたいだと言っていた。どういう意味だろうか。ラリカ。彼女は、私にとっての何?…。そうだ、着替えないと。キュルケが待っている。私は歩き出そうとして、立ち止まった。そして本当に何となく、呟く。「…はしばーみ」「それで思わず言っちまったのさ、“実力であんたを超えてやる”ってな。今思えば無謀なガキだった。今でも、酒の席でたまに話題に出されては冷や汗をかいてるよ」宮殿の中庭に男女の話し声。ヒポグリフ2頭が傍に控えるそこで、2人の近衛が談笑している。「しかし、その伯父上殿も人が悪いというか何というか。あなたの性格を知った上で焚きつけたのでしょう?まさに彼の思い通りに事は運んだわけですね」「ああ、何だかんだで伯父には感謝しているさ。そのお陰で俺は馬鹿みたいに鍛錬を重ね、こうやって魔法衛士隊に入れたんだからな。…っと、ほら、できたぞ」エルデマウアーは弄っていた銃をアニエスに手渡した。「ありがとうございます。いや、やはり見事ですね。改めて感心しました」「しかし、まさか俺が銃の修理をさせられるとは思ってなかった。いや、別に文句があるわけじゃない。これでも一応、ヒポグリフ隊再編までは銃士隊の“特別監理官”だからな。名前ばかりでまだ任務も決まっていないわけだから、こういう雑用も喜んで引き受けるさ」「おや、では現在修理待ちの20丁も修理していただけるのですね?」「…それ1丁じゃなかったのか?」「これは私の予備です。実はちょうど修理に出そうと持ってきていたので、…そういうことです」「ああ、分かった。冗談で頼んでみたら、本当に引き受けたって事だな。してやられたよ」楽しそうにエルデマウアーが笑みを浮かべる。アニエスもはじめから彼が真実を明かしたところで気を悪くすることはないと踏んでいたのか、悪びれる様子もなく笑っていた。「了解、二言はないさ。また折を見て持って来い。だが、ミラン、お前も最初に会った時と思うと随分変わったな。いや、それが地なのか」「“復讐を分け合った”相手に、猫を被り続ける必要はないと思いましたので。それとも、こういう私はお嫌いでしたか?」「いや、お前の言う通りだ。あんなに畏まられていては仕事も遣り辛い。だから、今のお前の方が断然いいぞ」「…そうですか」「そういうことだ」少しの沈黙、アニエスが何か言おうとしたその直前、エルデマウアーが苦笑しながら沈黙を破る。その視線は前方、明かりの消えていない女王の寝室に向けられていた。「陛下はまだお休みでないのか。…これでは護衛の任務も楽じゃないな、ミラン」「明日の事はご存知でしょう?というか、エルデ殿も私と共に明日はその護衛では?」「そうだが。…あれか、明日の事で興奮して寝付けないと」「そう仰っていました」「なるほど。まあ、分からんでもないか。あのマザリーニ殿までもが公認の“友人”ができるのだからな。もちろん、公のじゃあないが」アニエスはふむ、と小首を傾げる。「例の“最上の忠臣”とやらですか。“例の夜”に陛下を諌められた方との噂ですが、そこまで信用できる方なのですか?」「ああ、“彼女なら”できる」「…」エルデマウアーの即答、迷いの一切ない答えにアニエスは一瞬言葉を詰まらせた。「…即答、ですか」「ああ。お前も明日会えば分かるだろう。“彼女”は、そういう少女だ」「………」軽く笑いながら、女王の部屋から漏れる光を見詰めるエルデマウアー。その傍らでアニエスは無言で同じ光を見詰めている。夜は深く、しかしまだ、その光は消えそうになかった。※※※※※※※※<Letters>ルイズへ。この日記をルイズが見ているということは、私はもういないのでしょう。まあそれは別に全く気にしなくてもいいとして、とりあえず用件だけ。1.サイト君を信じてください。何があっても。サイト君を守って、守られてください。2.クロスボウもいいけど、ちゃんと虚無すること。おねーさんとの約束だ☆3.陰謀臭がするので気を付けてください。怪しそうなのには警戒を怠っちゃーだめだ!4.ちゃんとご飯を食べて早寝早起き、健康には気を付けましょう。体は資本です。5.楽しかったです。ほんとだよ。以上。頑張れルイズ、君がヒロインだっ!なんてねー。うん。…きっと、幸せに。※※※※※※※※サイト君へ。『サイト君はこの字読めないだろうから、誰か代読してあげてください』この日記を見てるってコトは、れでぃーの部屋を物色したって寸法ですな。はっはっは、よーしお仕置き…って、多分もうできない状況でしょうね。残念無念。まあそれは別に全然いいので置いといて。メッセージをいくつか。1.ルイズを信じてください。何があっても。ルイズを守って、守られてください。2.デルフ使えガンダールヴ!3.陰謀臭がします。ルイズを悪い虫から守れるのは君だけだ!4.いのちをだいじに。無茶はイカンです。悲しむ人がいる的な意味でも。5.『この手紙を代読してくれたアナタ、ありがとう。最後に下の見たこともないような文字をサイト君に見せて下さい。』 < 才人君、おりがとを! らりか・らうくるるー・ど・ら・ぬいるすちあ > ※日本語表記※※※※※※※※タバサへ。はしばーみ。※※※※※※※※キュルケへ。いやー、今がいつかは分からないけど、人生何があるか分かりませんなー。まさか私がこんな事に…ってどんな事になったんだ私。予想は付くけど。とゆうかですね、キュルケはコレ読むのかな?まあいいや、読む前提で。以前、ワインの産地を巡って討論した件ですが、正直なところワタクシ味の違いなんぞ分かりません。知ったかぶってたんだ…ごーめんね☆あと、タバサをたまにはナデナデしてあげてください。キュルケに撫でられてるタバサは周囲に癒し効果をばら撒きます。嘘だけど。ホントのところは炎と氷の友情いつまでも。だからってルイズを蔑ろにはしちゃーダメです。え?ルイズはライバル?はっはっは、(いろんな意味で)聞こえませんなァ?周囲からはとっくに仲良しフレンズと認識されてるのですよ。諦めて友情しなさい。よし終わり。あ、最後に。サイト君が靡かなくても、キュルケはホントに“いい女”ってやつです。ナイスなバディ~だけじゃなく、ね。私には分かってるぜぃ!※※※※※※※※ギーシュ君へ。惚れ薬の一件は本当に(破れていて読めない)ミス・モンモランシーも実際はギー(破れていて読めない)(破れていて読めない)決して面(破れていて読めない)あば(破れていて読めない)モグ(破れていて読めない)です。ギー(破れていて読めない)※※※※※※※※シエスタへ。とりあえず私がいなくなってる状態だと思うのでコレを。(ジェネリック秘薬などの使用説明書)使用上の注意、用法、用量を守って正しく使って下さい。あとマルトーさんに伝えてください。『ごちそーさまでした。毎日ご飯おいしかったです』って。もちろん、他の厨房メンバーや掃除とかいろいろしてくれたメイドたちにも感謝してますよー。ルイズと才人君のお世話ヨロシク。報酬は来世払いとかで。※※※※※※※※タバサへ。最初のはちょっとしたジョークです。いや、しんみーりとかされてたらアレかなーと思って。あはは。怒って魔法とか撃たないで!なんて、できなかった系の冗談とかやってみたり。今はある意味実に安全だしね!まあいいや。ホントはタバサとあんまり親しくなれないかなーとか、出会った当初は思ってたんですよ、実際。それがね~、まさかね~、うんうん、分からないモノですなー。だから少しだけ、もう抱っこしてみたり、なでなーでするのが無理なのは寂しかったりするかも。タバサ的には子供扱いされるのは勘弁、だっただろーけど。ま、終わったことを言ってても仕方ないか。うん、一刻も早く忘れるべきだな!というわけで、タバサは幸せになってください。いや、なれ。なるけど。誰が何と言おうと、タバサは幸せになるのです。なってもらわなきゃー困る。最後の最後にもう1度だけ。はしばーみ。※※※※※※※※もう一回ルイズへ危ない危ない、書き忘れてた。アンリエッタ女王陛下に、もし気が向いたらとかでいいので伝えてください。『私のことなんてどうでもよく思えるくらい、“えらい”女王さまになってください。もう、私みたいなのに諌められたりしてちゃーダメですよ?』以上。こんな感じかな?敬語的なのはうまく付け足したりしてください。あ、それと友情パワーで陛下のガス抜きとかしてあげてください、ストレスとか溜まると負の感情増し増しになっていい事ないから。国民とかの前では営業スマイル強要されてるだろうし、愚痴とかも付き合えるのはルイズだけだしね。なるべくなら自然な笑顔でいてほしーものなのです。…恋人を、間接的にとはいえ死なせちゃった私的は。余計にね。ホント頼みごとばっかでゴメンねー。それじゃー今度こそ、終了。(ここから先はもう何も書かれていない)###############今回、やたら長くなってしまいました・・・orz気付けば100万PV、私の駄文にお付き合いくださっている皆さん、ありがとうございます!主人公が最初から精神的成長とかほぼしてないアレなSSですが、また暇つぶしにでも付き合ってやって下さい。