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No.14347の一覧
[0] ハルケギニアの舞台劇(外伝、設定集、ネタ)[イル=ド=ガリア](2010/02/22 18:09)
[1] 外伝・英雄譚の舞台袖 第一話 魔法の国(前書き追加)[イル=ド=ガリア](2009/12/02 20:37)
[2] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二話 ハインツという男[イル=ド=ガリア](2009/12/02 21:02)
[3] 外伝・英雄譚の舞台袖 第三話 東方出身の使い魔[イル=ド=ガリア](2009/12/02 20:42)
[4] 外伝・英雄譚の舞台袖 第四話 決闘[イル=ド=ガリア](2009/12/03 18:04)
[5] 外伝・英雄譚の舞台袖 第五話 使い魔の日々[イル=ド=ガリア](2009/12/06 00:11)
[6] 外伝・英雄譚の舞台袖 第六話 武器屋にて[イル=ド=ガリア](2009/12/06 00:11)
[7] 外伝・英雄譚の舞台袖 第七話 土くれのフーケ[イル=ド=ガリア](2009/12/06 00:13)
[8] 外伝・英雄譚の舞台袖 第八話 破壊の杖[イル=ド=ガリア](2009/12/07 16:32)
[9] 外伝・英雄譚の舞台袖 第九話 平民と貴族 そして悪魔[イル=ド=ガリア](2009/12/08 19:46)
[10] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十話 気苦労多き枢機卿[イル=ド=ガリア](2009/12/08 19:44)
[11] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十一話 王女様の依頼[イル=ド=ガリア](2009/12/09 16:31)
[12] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十二話 港町ラ・ロシェール[イル=ド=ガリア](2009/12/11 21:40)
[13] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十三話 虚無の心[イル=ド=ガリア](2009/12/13 15:25)
[14] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十四話 ラ・ロシェールの攻防[イル=ド=ガリア](2009/12/14 22:57)
[15] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十五話 白の国[イル=ド=ガリア](2009/12/15 21:48)
[16] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十六話 戦う理由[イル=ド=ガリア](2009/12/16 16:02)
[17] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十七話 ニューカッスルの決戦前夜[イル=ド=ガリア](2009/12/18 12:24)
[18] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十八話 ニューカッスルの決戦[イル=ド=ガリア](2009/12/20 19:36)
[19] 外伝・英雄譚の舞台袖 第十九話 軍人達の戦場[イル=ド=ガリア](2009/12/22 22:23)
[20] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十話 トリスタニアの王宮[イル=ド=ガリア](2009/12/23 15:43)
[21] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十一話 神聖アルビオン共和国[イル=ド=ガリア](2010/01/01 00:03)
[22] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十二話 新たなる日常[イル=ド=ガリア](2010/01/01 22:34)
[23] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十三話 始祖の祈祷書[イル=ド=ガリア](2010/01/10 00:43)
[24] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十四話 サイト変態未遂事件[イル=ド=ガリア](2010/01/15 12:32)
[25] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十五話 宝探し[イル=ド=ガリア](2010/01/27 18:31)
[26] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十六話 工廠と王室[イル=ド=ガリア](2010/02/01 16:53)
[27] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十七話 灰色の君と黒の太子[イル=ド=ガリア](2010/02/03 17:07)
[28] 外伝・英雄譚の舞台袖 第二十八話 揺れる天秤[イル=ド=ガリア](2010/02/18 17:11)
[29] 3章外伝 ルイズの夏期休暇[イル=ド=ガリア](2009/12/04 20:37)
[30] 2章外伝  人界の闇と異界の闇 ■■■   起   ■■■[イル=ド=ガリア](2009/11/29 00:51)
[31] 2章外伝  人界の闇と異界の闇 ■■■   承   ■■■[イル=ド=ガリア](2010/03/07 05:15)
[32] 2章外伝  人界の闇と異界の闇 ■■■   転   ■■■[イル=ド=ガリア](2009/11/29 00:53)
[33] 2章外伝  人界の闇と異界の闇 ■■■   結   ■■■[イル=ド=ガリア](2009/11/29 00:54)
[34] 外伝 第0章  闇の産道[イル=ド=ガリア](2009/11/29 00:56)
[35] 小ネタ集 その1[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:00)
[36] 小ネタ集 その2[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:00)
[37] 小ネタ集 その3[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:01)
[38] 独自設定資料(キャラ、組織、その他)[イル=ド=ガリア](2009/11/29 00:57)
[39] 設定集  ガリアの地理[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:04)
[40] 設定集  ガリアの歴史(年表)[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:06)
[41] 設定集  ガリアの国土  前編[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:06)
[42] 設定集  ガリアの国土  後編[イル=ド=ガリア](2009/11/29 01:06)
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[14347] 設定集  ガリアの国土  後編
Name: イル=ド=ガリア◆8e496d6a ID:cb049988 前を表示する
Date: 2009/11/29 01:06

ミディ=ピレネー地方
 人口 48.2 [万人]    面積 96.7 [千k㎡]
 圏府 ディジョン
 主要産業  鉱業・交易

 主要都市

 交易都市 ディジョン   人口 5万
  ミディ=ピレネー地方の圏府であり、この地方の鉱山都市の鉱物資源はすべてがここに集まり、
  イザール川を通ってマルティニークへと運ばれ、大陸公路を通ってロレーヌへと運ばれる。

 鉱山都市 ボース   人口 3万5千

 鉱山都市 ベリグー   人口 2万7千

 鉱山都市 ラルハイ   人口 3万5千

 鉱山都市 モンテス   人口 3万

 鉱山都市 マイヤーヌ   人口 2万6千

 鉱山都市 ナルボンヌ   人口 3万

 鉱山都市 ラ・サルト   人口 2万6千

 鉱山都市 イストル   人口 3万8千

 城塞都市 ベルフォール   人口 5万
  ロマリアとの国境を守る街であり、ジュリオ・チェザーレの大侵攻以来、強固な城壁を備え
 た防衛都市として大陸公路に作られ、常に軍が配備されている。

特徴
 主要都市の人口が全部で34万、街の人口が全部で10万、残りが約4万2千で北部の街道付近の

 村や南部の高原地方の少数部族で構成される。

 主産業は鉱業であり、西部では4千~5千メイルの山々の鉱山都市で採掘される鉱物資源が川を下って

 ディジョンへ集められる。しかし、農業生産がほとんどないため食糧はロレーヌやマルティニークなど

 の穀倉地帯から購入しており、その代りに大量の鉱物資源をマルティニークやロレーヌへと輸送している。

 この地方の鉱物資源はガリアで最も質がよく、そのため鉱山都市の人口も多くなっている。東部はロマ

 リアからの街道を守る要衝となっており特にベルフォールには軍が常に配備されていると同時に交易も

 また盛んである。

 この地方の山岳地帯にはラルハイ族という山岳民族が古くから住んでおり、ランバルト王国と敵対し

 ていたが、ガリアが鉱山開発を始める際に融和し現在は共同で鉱山開発を行っている。

 ミディ=ピレネー地方の南部にはラルハイ族とも抗争に敗れた少数民族が暮らしており、ガリアとは同盟

 こそ結んでいるがほとんど交流がない。文化がブリミル教と大きく異なるのでロマリアに与しないという

 点では信頼関係が成り立っている。また、これらの部族の戦士には傭兵としてベルフォールに住んでいる

 ものも多い。








マルティニーク地方
 人口 147.3 [万人]    面積 92.6 [千k㎡]
 圏府 グルノーブル
 主要産業  工業・農業・交易

 主要都市

 工業都市 グルノーブル   人口 22万
  マルティニーク地方の圏府であり、大陸公路が交差し、イン川とイザール川の
  合流地点でもある。大陸公路を通して各地と交易を行う大交易地であり、イン川と
  イザール川流域の穀倉地帯の農作物が集まる集積地であり、ピカルディ、レユニオン、
  ノール=ド=カレー、ミディ=ピレネーの鉱物資源が集まる大工業都市である。それ
  ゆえに「鋼の街」と呼ばれる。

 交易都市 ヴェルダン   人口 7万
  二つの大河の中間に位置し大陸公路をつなぐ中継都市であり、農作物が集まる集積地である。

 農業都市 アヴィニョン   人口 3万
  マルティニーク北西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 オンフルール   人口 3万
  マルティニーク南西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 レ=サーブル   人口 3万5千
  マルティニーク北部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 カリュイール   人口 3万5千
  マルティニーク東部の農作物が集まる集積地である。

 工業都市 バルスロネット   人口 6万
  ミディ=ピレネーからイザール川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、イザール川の中継地。

 工業都市 アングリ―ム   人口 5万5千
  ミディ=ピレネーからイザール川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、イザール川の中継地。

 工業都市 サン・テミリオン   人口 5万
  ミディ=ピレネーからイザール川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、イザール川の中継地。

 工業都市 シャトール   人口 5万5千
  ノール=ド=カレーからイン川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、イン川の中継地。

 工業都市 フォール   人口 5万
  ノール=ド=カレーからイン川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、イン川の中継地。


特徴
 主要都市の人口が全部で74万、街の人口が全部で14万、残りがおよそ59万3千。

 主要産業に工業・農業・交易があり、イン川とイザール川の二つの大河の流域では古くから農業が発達

 し穀倉地帯となっており、農作物はレユニオンやノール=ド=カレーなどの鉱山地帯に輸送されている。

 リュティス、ラヴァル、カンペール、カルカソンヌなどの大都市と火竜山脈の鉱山地帯とも大陸公路で
  
 つながっているため、交易は非常に活発に行われている。また、イン川とイザール川を下ってノール=

 ド=カレーとミディ=ピレネーから大量の鉄鉱石や石炭が運ばれグルノーブルを中心とした工業都市に
  
 よって金属製品や兵器が生産され、ガリアで最大の工業地帯となっている。
 
 最初はアキタニア王国の領土だったが、のちにランバルト王国に併呑され、その後はロレーヌ地方と

 競い合いながら発展していった。ロレーヌ地方が守勢の土地だったためかガリアと矛を交えることは少
 
 なく、3003年にガリアに併呑されてからは一度もガリアに背かずに、ガリア三大都市の一つである

 グルノーブルを中心に発展してきた。













ロレーヌ地方
 人口 136.4 [万人]    面積 87.9 [千k㎡]
 圏府 カルカソンヌ
 主要産業  工業・農業・交易

 主要都市

 交易都市 カルカソンヌ   人口 21万
  ロレーヌ地方の圏府であり、大陸公路が交差する交易の要衝である。リュティスとベルフォール
  をつなぐ中央公路の中継点にあり、ガリア南部の東西交易の中心地ともなっているガリア最大
  の交易都市である。そのため「街道の街」と呼ばれる。また、同時に強固な城壁に囲まれた城塞
  都市であり、リュティスと並んで古い都市のため発展するにつれ大きくなった結果、三重の城壁
  をもつ防衛都市となった。防衛力ならばリュティスを上回る都市である。

 交易都市 ブリアンソン   人口 6万5千
  ロレーヌ南部の大陸公路をつなぐ中継都市であり、農作物が集まる集積地である。

 農業都市 ポントワーズ   人口 3万2千
  ロレーヌ北西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 タラスコン   人口 3万5千
  ロレーヌ中央部の農作物が集まる集積地である。

 工業都市 アランソン   人口 4万5千
  ミディ=ピレネーから大陸公路で運ばれてきた鉱物資源を加工する工業都市であり、ソーヌ川の
  中継地。

 工業都市 ヌヴェール   人口 7万3千
  リムーザンとラング=リションからルトニ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、
  ルトニ川の中継地。

 複合都市 サン・サヴァン   人口 5万5千
  ソーヌ川の中継地であり、農業都市の機能と工業都市の中間の機能を有する都市。
 複合都市 サントローぺ   人口 5万
  ソーヌ川の中継地であり、農業都市の機能と工業都市の中間の機能を有する都市。
 複合都市 フォルケイル   人口 6万5千
  ソーヌ川の中継地であり、農業都市の機能と工業都市の中間の機能を有する都市。


特徴
 主要都市の人口が全部で63万、街の人口が全部で14万4千、残りがおよそ59万。

 主要産業に工業・農業・交易があり、ルトニ川とソーヌ川の二つの大河の流域では古くから農業が発達

 し穀倉地帯となっており、農作物はミディ=ピレネーなどの鉱山地帯に輸送されている。大陸公路とル

 トニ川を下ってリムーザンとラング=リションとミディ=ピレネーから大量の鉄鉱石や石炭が運ばれ工

 業都市によって金属製品や兵器が生産され、ガリアで三番目の工業地帯となっている。ロマリアとリュ

 ティスをつなぐ重要地でありガリア南部の大陸公路はロレーヌに集中するため、イル=ド=ガリアが

 ガリアの心臓ならばロレーヌはガリアの肺といえるの大交易地となっている。

 614年に二番目にガリアに併合された地域であり、一度もガリアと敵対したことがない唯一の土地

 である。1946年にリュティスが陥落した際には王政府がカルカソンヌに移ったこともあり、271

 0年から2742年までの32年間、ジュリオ・チェザーレの侵攻を三重城壁によって防ぎ続けたこと

 もあった。ガリアの分裂時代や混乱時代においても最も王政府に忠実でありガリアを支え続けた地域で

 ある。














イル=ド=ガリア
 人口 225.3 [万人]    面積 133.2 [千k㎡]
 王都 リュティス
 主要産業  魔法・工業・農業・交易

 主要都市

 王都 リュティス   人口 30万
  ガリアの王都。ガリア中の大陸公路の出発地にして終着地となっており、シレ川、ルトニ川、
  エルベ川の3つの大河が合流するガリア最大の交易地である。あらゆるものがガリア全域から
  集まってくるが、何よりも魔法の研究とマジックアイテムの生産が盛んであり魔法先進国と
  呼ばれるガリアの象徴で「魔法都市」とも呼ばれる。また、魔法だけでなく、3つもの大河が
  集中するため洪水対策の治水技術や、そのような土地に強固な城壁を建造する建築技術や、船を
  造る造船技術など、あらゆる技術が進んでおり「技術都市」とも呼ばれる。また、リュティスに
  人口が集中しすぎるのを避けるため東西南北に衛星都市が置かれている。

 交易都市 ネンシー   人口11万
  イル=ド=ガリア西部にある衛星都市の一つ、ガリア西部からの交易品は一度ここに集まって
  イル=ド=ガリア中に運ばれる。

 農業都市 アヌシー   人口 9万
  イル=ド=ガリア東部にある衛星都市の一つ、コルス地方につながる大穀倉地帯の食糧が集まる
  大集積地である。

 建築都市 レンヌ   人口 10万
  イル=ド=ガリア北部にある衛星都市の一つ、アジャンの姉妹都市でもあり、シュヴァルツ
  ヴァルトの森林資源が集まる大工の街である。

 工業都市 アラス   人口 12万
  イル=ド=ガリア南部にある衛星都市の一つ、ソーヌ川とルトニ川の合流地であり、鉱山地帯
  の鉱業資源が集う大工業都市である。

 交易都市 アヴランシュ   人口7万5千
  イル=ド=ガリア北西部の大陸公路交差地。「湖の街」ブレストに通じている。

 交易都市 オラドゥール   人口8万
  イル=ド=ガリア南西部の大陸公路交差地。「鋼の街」グルノーブルに通じている。

 交易都市 カルパンドラ   人口7万
  イル=ド=ガリア南東部の大陸公路交差地。「ガリアの食糧庫」ロン=ル=ソーニエに通じている。

 交易都市 ヴェズレー   人口6万5千
  イル=ド=ガリア北東部の大陸公路交差地。「匠の街」アジャンに通じている。

 農業都市 シャンベリ   人口 3万
  イル=ド=ガリア北西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 ドーウィル   人口 3万5千
  イル=ド=ガリア北部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 エヴィアン   人口 3万5千
  イル=ド=ガリア北東部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 サン・ジュリアン   人口 4万5千
  イル=ド=ガリア東部の農作物が集まる集積地であり、シレ川の中継地。

 農業都市 コンビエーニュ   人口 4万
  イル=ド=ガリア南東部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 フォンティーヌ   人口 4万
  イル=ド=ガリア南西部の農作物が集まる集積地である。

 工業都市 マリヤーヌ   人口 6万
  鉱山地帯からルトニ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、ルトニ川の中継地。

 工業都市 ブルボン   人口 5万
  鉱山地帯からルトニ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市であり、ルトニ川の中継地。

 複合都市 バステール   人口 7万5千
  リュティスの下請けの仕事をする工業都市であり、イル=ド=ガリア西部の農作物の集積場であり、シレ川の中継地でもある複合都市。


特徴
 主要都市の人口が全部で143万、街の人口が全部で25万、残りが57万3千。

 主要産業に魔法・工業・農業・交易がある。魔法先進国ガリアの中心として古代から魔法の研究及び

 マジックアイテムの生産が行われており、南部の鉱山地帯の鉱物資源も集中するため工業が発展し、

 シレ川、エルベ川、ルトニ川の3つの大河の流域には巨大な穀倉地帯が広がり、さらにシュヴァルツ

 ヴァルトの森林資源も集まるため建築も活発に行われている。政治・軍事・経済の中枢であり、陸運・

 水運・空運のすべてがそろっているガリアの心臓部である。イル=ド=ガリアの都市は古くからあるも

 のが多いが、ヴァンダル族の侵入や、ジュリオ・チェザーレの大侵攻などにより破壊されたことも多く

 あり、再建されるたびにより計画的に作られてきたため、現在ではほぼすべての都市や町が計画的に作

 られたものになっており、イル=ド=ガリア全体に大陸公路や街道が広がっている。

 ガリアの歴史はイル=ド=ガリアを中心とした歴史であり、一度ヴァンダル族にリュティスを奪われ

 たこともあったが、その後も中心であり続け、6000年王国の中枢にふさわしい土地となっている。

 また、土の国ガリアの基礎は農作物であり、当然その年の地方によって豊作や凶作があるが、それをイ

 ル=ド=ガリアの農作物によって調整することでガリア全体の食糧を安定させている。






コルス地方
 人口 117.2 [万人]    面積 106.3 [千k㎡]
 圏府 ロン=ル=ソーニエ
 主要産業  農業・交易・工業

 主要都市

 農業都市 ロン=ル=ソーニエ   人口 20万
  コルス地方の圏府であり、大陸公路が交差する交易の要衝である。ザーレ川の中継地ともなっており、
  ガリア最大の穀倉地帯であるザーレ川とシレ川流域の農作物が集中する大集積地であるため、
  「ガリアの食糧庫」と呼ばれている。また、リュティス、カルカソンヌ、二オール、トゥールーズ、
  エヴリー、アヌシーからの大陸公路が集中しているため交易も盛んであり、ガリア東部の工芸品
  などもはいってくる。

 交易都市 ブールジュ   人口 5万
  ロレーヌ北部の大陸公路上の中継都市であり、ニオールとアヌシーにコルスの農作物を届けている。
  北部の農作物が集まる集積地でもある。

 複合都市 サン・ルミアン   人口 5万
  コルス南東部の農作物が集まる集積地であり、ラング=リションからフランシュ=コンテを経由して
  シレ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市でもある。

 複合都市 ルーアン   人口 4万7千
  コルス中北部の農作物が集まる集積地であり、シレ川とザーレ川の合流地であり、ラング=リション
  からフランシュ=コンテを経由してシレ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市でもある。

 農業都市 ムーラン   人口 3万
  コルス中央部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 ボン=サン   人口 2万5千
  コルス東部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 モントーマ   人口 1万8千
  コルス西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 リール   人口 2万
  コルス南西部の農作物が集まる集積地であり、ザーレ川の中継地である。

 農業都市 ロリアン   人口 2万
  コルス南部の農作物が集まる集積地であり、ザーレ川の上流である。




特徴
 主要都市の人口が全部で46万、街の人口が全部で10万、残りがほとんど農村で61万2千。

 主要産業に農業・交易・工業があり、シレ川とザーレ川の二つの大河の流域では肥沃な土地と豊富な水源

 と温暖な気候に恵まれ、ガリア最大の穀倉地帯となっている。コルスの農作物はラング=リション、オー

 ト=ルマン、アルデンヌ、サントルに運ばれ、さらにはゲルマニアにも輸出されている。大陸公路の集結

 地でもあるため各地の特産品も集まり、農産品と交換されている。ラング=リションからシレ川を下って
 
 きた鉱物資源はリュティスまで運ぶと輸送費がかかりすぎるので主にコルスで加工されている。

 672年に三番目にガリアに併合された地域であり、一度リンギア王国として独立したが結局989年

 にガリアに併呑された。その後はガリアの州として安定していたが、ジュリオ・チェザーレの侵攻により

 征服されコルスの穀倉地帯は植民地となり、苦難の時代となった。しかし、大王の死からわずか2年で

 ガリアが奪還し植民地から解放された。それ以降はガリア最大の穀倉地帯として分裂時代や混乱時代も

 叛かずにガリアを支え続けた。













ウェリン地方
 人口 63.4 [万人]    面積 71.3 [千k㎡]
 圏府 アジャン
 主要産業  林業・農業・交易

 主要都市

 建築都市 アジャン   人口 7万5千
  ウェリン地方の圏府であり、ゲルマニアからの大陸公路とイル=ド=ガリアからの大陸公路の交差点
  であり、エルベ川とナイセ川の合流地でもある。ナイセ川を下ってシュヴァルツヴァルトから採れる
  木材が運ばれる集積地であり、建築技術が進んだ大工など職人の街である。そのため、「匠の街」
  と呼ばれる。また、ガリア各地へ向かうゲルマニアからの輸入品が必ず通る交易の要地でもある。

 建築都市 カンブレー   人口 4万5千
  シュヴァルツヴァルトから木材が陸路で運ばれる都市であり、ゲルマニアとの交易も盛んである。
  アジャンと同じく優秀な職人を輩出する建築都市である。

 交易都市 ディーニュ   人口 3万
  ウェリン北西部のエムス川を下ってくる木材がレンヌへ続く街道降ろされる都市。

 農業都市 サン・ナゼール   人口 2万
  ウェリン東部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 トゥールコワン   人口 2万
  ウェリン中央部の農作物が集まる集積地である。

特徴
 主要都市の人口が全部で19万、街の人口が全部で8万1千、残りが36万3千で半数は農村で、

 もう半分はシュヴァルツヴァルトの森近辺の樵を中心とした村である。

 主要産業は林業と農業であり、北部一帯に広がるシュヴァルツヴァルトの森林資源はガリア最大の生産量

 を誇る。需要に比べ森があまりに広大なため森林資源を減らすことなく伐採が可能で、一度木を切った区

 画は数百年放置しておき、木が十分に育ったらまた切るという長大なサイクルで木材を確保し続けること

 ができる。また、エルベ川流域の農作物がシュヴァルツヴァルト周辺の街や村に運ばれている。

 古代からリンゲン族という森の民が暮らしており、森と共に生きる文化を持っていた。ガリアの文化が

 入り一応王国となったが、各部族のまとめ役が国王といった感じであり、ガリアとは異なる文化をもって

 いた。ヴァンダル族の侵入を頻繁に受けたためガリアと共に戦い続け、ガリアと敵対せず対等な関係の

 協力者という珍しい存在であった。ガリアの州となった後も、森林資源の確保にはシュヴァルツヴァルト

 に棲む強力な幻獣の生息域や生態を知る彼らの協力が不可欠であり、友好関係が続いている。







サントル地方
 人口 38.0 [万人]    面積 81.8 [千k㎡]
 圏府 二オール
 主要産業  林業・農業・交易

 主要都市

 交易都市 ニオール   人口 4万
  サントル地方の圏府であり、ゲルマニアからの大陸公路とエピナル、ロン=ル=ソーニエ、
  アヌシーからの大陸公路の交差点であり、ヨンヌ川とオドラ川の合流地でもある。シュヴァルツ
  ヴァルトから採れる木材が運ばれる集積地であり、ゲルマニアに輸出する食糧の集積地にもなって
  いる。

 交易都市 ランジス   人口 2万
  サントル北西部で伐採された木材が集中する木材集積地。

 交易都市 ル・アーブル   人口 2万
  サントル北部で伐採された木材が集中する木材集積地。

 農業都市 アルベール   人口 1万5千
  サントル西部の農作物が集まる集積地であり、エルベ川の中継地である。

 農業都市 オーヴェル   人口 1万3千
  サントル南部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 アンスウィ   人口 1万2千
  サントル東部の農作物が集まる集積地である。

 城塞都市 ベルフォール   人口 5万
  ゲルマニアとの国境を守る街であり、古代はガリア王国が整備したヴァンダル族侵入を防ぐための
  万里の長城的な役割をもった都市だったが、現在ではゲルマニアとの交易路の安全を確保すること
  を主目的とした都市となっている。ただ、城壁は補修してそのまま使っており、侵攻に備えての軍
  も配備されている。


特徴
 主要都市の人口が全部で17万、街の人口が全部で6万、残りが15万で半数は農村で、もう半分は

 シュヴァルツヴァルトの森近辺の樵を中心とした村である。

 主要産業は林業と農業であり、北部でシュヴァルツヴァルトから大量の木材を生産しており、ウェリン

 に次ぐ林業地帯である。大河の周辺の土地は肥沃だが気候があまり良くなく、農業生産はそれほど豊か

 ではない。

 古代からアプリア族という森の民が暮らしており、ウェリンのリンゲン族と似た文化と歴史をもって

 いる。ただ、サントル地方は混乱時代にゲルマニアへの逃亡者が集まる地理条件だったため、ガリアに

 叛いたことがあった。








リムーザン地方
 人口 71.5 [万人]    面積 117.4 [千k㎡]
 圏府 トゥールーズ
 主要産業  鉱業・農業・工業

 主要都市

 複合都市 トゥールーズ   人口 7万
  リムーザン地方の圏府であり、大陸公路が交差する交易の要地であり、エブロ川とルトニ川を
  下ってくる鉱物資源が集結する川の合流地である。また、鉱物資源を加工する工業都市でもあり、
  リムーザン北半分の農作物が集中する集積地でもある。

 鉱山都市 スクラン   人口 2万5千

 鉱山都市 カドネ   人口 2万

 鉱山都市 ルーモス   人口 1万8千

 鉱山都市 クレルモン   人口 2万

 鉱山都市 バイヨンヌ   人口 2万2千

 鉱山都市 ダンケル   人口 2万3千

 鉱山都市 サロン   人口 2万

 鉱山都市 ギャップ   人口 2万2千

 農業都市 オーバーニュ   人口 2万5千
  リムーザン北東部の農作物が集まる集積地であり、ルトニ川の中継地でもある。

 農業都市 アングレット   人口 2万5千
  リムーザン北部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 ヴァランシェンヌ   人口 2万5千
  リムーザン東部の農作物が集まる集積地であり、ルトニ川の中継地でもある。

 工業都市 シャモニー   人口 5万
  ギルガール山脈からエブロ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市。

 工業都市 トゥーロン   人口 4万
 ギルガール山脈からミーネ川を下ってきた鉱物資源を加工する工業都市。


特徴
 主要都市の人口が全部で41万、街の人口が全部で9万2千、残りが農村で21万3千。

 主要産業は鉱業と農業と工業であり、北部がルトニ川とエブロ川流域の農業地帯となっており、南部が

ギルガール山脈の鉱山地帯で、その麓に二つの工業都市がある。

 古代はトスカナ王国の領地であり軍事国家として長くガリアに対抗してきた。ガリアに併呑されたあと

も独立心が強く幾度も反乱を起こしてきたが、混乱の時代にはロマリアへの備えから王政府の常備軍が

駐屯していたため反乱は起きなかった。安定期にはいってからは農業・工業・鉱業の3つが揃って発展

してきている。










ラング=リション地方
 人口 42.7 [万人]    面積 132.8 [千k㎡]
 圏府 ナンテール
 主要産業  鉱業・農業

 主要都市

 複合都市 ナンテール   人口 4万5千
  リムーザン地方の圏府であり、大陸公路が交差する交易の要地であり、エブロ川とルトニ川を

  下ってくる鉱物資源が集結する川の合流地である。また、鉱物資源を加工する工業都市でもあり、
  リムーザン北半分の農作物が集中する集積地でもある。

 鉱山都市 モンベリアル   人口 1万5千

 鉱山都市 ムートル   人口 1万5千

 鉱山都市 ルール   人口 2万

 鉱山都市 マコン   人口 1万2千

 鉱山都市 エスプレット   人口 1万5千

 鉱山都市 アンジュ   人口 1万3千

 交易都市 ロワイアン   人口 3万5千
  ロマリアからの大陸公路とガリアの大陸公路が交差する交易の要衝。

 農業都市 ラマノン   人口 2万
  ラング=リション東部の農作物が集まる集積地である。

 城塞都市 クレテイユ   人口 5万
  ロマリアとの国境を守る街であり、ジュリオ・チェザーレの大侵攻以来、強固な城壁を備え
  た防衛都市として大陸公路に作られ、常に軍が配備されている。


特徴
 主要都市の人口が全部で24万、街の人口が全部で6万8千、残りが11万9千。

 主要産業は鉱業と農業であるが、ラング=リション地方は土地が固く荒れ地に近いため農業が行える

 のはシェル川流域だけである。そのため、コルス地方から食糧を購入し代わりに鉱物資源を輸送して

 いる。また、ロマリアに続く大陸公路を有し、ミディ=ピレネー程ではないが交易が盛んであり、常備軍

 も配備されている。

 古代はナンテール王国の領地であり軍事国家として長くガリアに対抗してきた。リムーザン地方と昔

 から気風が似ており、ガリアに併呑されたあとも独立心が強く幾度も反乱を起こしてきた。しかし、

 ジュリオ・チェザーレの大侵攻以降はロマリアの侵攻に対する備えからガリアとの連携を進めてきた。

 ロマリアと仲が悪いため聖戦には反対であり分裂の時代や混乱の時代にはガリアに反旗を翻した。

 安定期に入ってからもロマリアへの備えは維持しつつガリアの州として平穏になっている。



フランシュ=コンテ地方
 人口 33.3 [万人]    面積 97.8 [千k㎡]
 圏府 エヴリー
 主要産業  農業・交易

 主要都市

 交易都市 エヴリー   人口 4万5千
  フランシュ=コンテ地方の圏府であり、大陸公路が交差する交易の要衝である。エンヌ川と
  シェル川の合流地でもあり、フランシュ=コンテ中の農作物が集中する。バル=ル=デュックから
  工芸品も入ってくる。

 農業都市 コルコール   人口 1万5千
  フランシュ=コンテ東部の農作物が集まる集積地であり、エンヌ川の中継地である。

 農業都市 カストル   人口 1万7千
  フランシュ=コンテ北部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 セーヴル   人口 1万6千
  フランシュ=コンテ西部の農作物が集まる集積地である。

 農業都市 フォワ=ブレス   人口 1万7千
  フランシュ=コンテ南部の農作物が集まる集積地であり、シェル川の中継地である。

特徴
 主要都市の人口が全部で11万、街の人口が全部で5万、残りがほとんど農村で17万3千。

 主要産業に農業・交易があり、シレ川とエンヌとシェル川の三つの大河の流域では農業が行われているが

 土地がさほど肥沃ではなく気候も農業に適しているとはいえないため穀倉地帯と呼べるほどの生産力は

 ないがオート=ルマンには食糧を輸送している。ラング=リションから鉱物資源がシェル川を下っては

 くるが工業都市はなく、コルスへ輸送されていく。

 古代はエヴリー王国の領土で、農業民族国家でありガリアと文化は近かったがトスカナ王国やナンテ

 ール王国と連合しガリアと敵対してきた。1573年にガリアに併呑されてからもたびたび反乱をおこ

 し、ジュリオ・チェザーレの侵攻や分裂の時代や混乱の時代にはガリアに反乱してきた。しかし、安定

 期にはいってからは特に大きな反乱もなくガリアの州として平穏になっている。







アルデンヌ地方
 人口 13.3 [万人]    面積 93.3 [千k㎡]
 圏府 エピナル
 主要産業  農業・伝統工芸
 主要都市
 交易都市 エピナル   人口 2万5千
  アルデンヌ地方の圏府であり、大陸公路がニオール、エヴリー、バル=ル=デュックへと続いて

  おり、オドラ川とヨンヌ川が接近する位置にあるため交易が盛んである。

 農業都市 アブウィル   人口 1万3千
  アルデンヌ北部の農作物が集まる集積地であり、ヨンヌ川の中継地である。

 農業都市 サン・ロー   人口 1万2千
  アルデンヌ東部の農作物が集まる集積地であり、ヨンヌ川の中継地である。

 農業都市 モンルージュ   人口 1万
  アルデンヌ南部の農作物が集まる集積地であり、オドラ川の中継地である。

 農業都市 ポワス   人口 1万
  アルデンヌ西部の農作物が集まる集積地であり、オドラ川の中継地である。


特徴
 主要都市の人口が全部で7万、街の人口が全部で2万3千、残りがほとんど農村で4万。

北東部は高原地帯で水が乏しい荒地なためほとんど人が住んでおらず、人がいるのは中部と南部の川沿い

の農業地帯のみである。気候も雨季と乾季に分かれた砂漠の気候に近く農業生産も余裕があるほどでは

なく、コルス地方から食糧を輸出している。その代りに伝統工芸品や磁器などを売っているが大量生産

にむかないため、人々が集まり都市国家型の人口構成となった。また、北部高原地帯の羊毛は高級品と

して取引されている。

 古代からハザール族という民族が暮らしており、ガリアとは土地も文化も気候も異なったため、互い

に侵略することもなく交易を行ってきた。しかし、ジュリオ・チェザーレの侵攻を受けた後は王国とし

てまとまり、その後もガリアと友好的な関係を続けたが、ガリアが聖戦を始めるとその関係も悪化して

いった。彼らの価値観からすると聖地回復軍はジュリオ・チェザーレと同じにしか見えなかったことと、

聖地回復軍が辺境で略奪をおこなったからである。ガリアが聖戦のやる気をなくした頃になるとまた交易

を始め、対ロマリアへ同盟という形でガリアに併合されることとなり、ガリアの州として現在にいたる。




オート=ルマン地方
 人口 9.3 [万人]    面積 266.1 [千k㎡]
 圏府 バル=ル=デュック
 主要産業  交易

 主要都市

 交易都市 バル=ル=デュック   人口 1万5千
  オート=ルマン地方の圏府であり、ガリア大陸公路の東の果てである。アンドル川とオアーズ川の
  合流地にあるため交易が盛んであり、エルフとの交易品が取引される唯一の都市である。

 交易都市 ミッテルベルカイム   人口 1万
  オドラ川が大陸公路よりになる場所にありアルデンヌ地方との交易の要となっている。

特徴
 都市人口が全部で2万5千、大陸公路にある街が全部で1万8千、川沿いの街が全部で4万、

 オアシスの街が総計7千5百という人口構成である。オート=ルマンは砂漠の土地のため人が住

 めるのは水場周辺のみとなる。よって、川沿いやオアシスの街などに人々は暮らしており、エル

 フとの交易品や、砂漠だけでの品や、たまにロバ=アル=カリイエから入る交易品などを売り買

 いしていて、エルフとはフリーゼン族を介した三角貿易を行っている。砂漠を旅する行商人と、

 彼らが休む場所を提供する人々と、食糧を届ける人々などが混じり合い街を形成している。

 古代からフリーゼン族という砂漠の民が暮らしており、彼らは王権に従うことはなくエルフともガリア

 とも一定の距離を置き、交易のみを行ってきた。ジュリオ・チェザーレの大侵攻のときも侵略こそ受けた

 が断固として戦い続け、ロマリアの背後で糧道を襲う存在となっていた。大王がガリアを落とせなかった

 のは彼らの働きによる部分もある。その後、ガリアと対等の同盟を結び、ガリア側からは対等の相手と

 してフリーゼン王国とされたが、彼らにとっては族であり指導者の呼び名は族長であった。

 しかし、聖戦には一切参加せず、聖地回復軍の一部が略奪を行ったため敵対し、糧道を絶った。第一回の

 聖戦がボロ負けした理由にフリーゼン族によって糧道を断たれたこともある。その後は聖地回復軍が略奪

 を行わない限りという条件で同盟を結んだが、聖地回復軍に手を貸すことはなかった。第五回聖戦によっ

 てアーハンブラ城が人間のものとなったため、砂漠の土地をオート=ルマンというガリアの州とすること

 になり、ガリアと同盟を結びなおした。フリーゼン族は砂漠の盗賊からものを奪うことと、ロマリアの

 密使、神官、聖堂騎士の身ぐるみを剥いで追い出すことの二つを行ってもガリア王政府は関与しないと

 いうこととなり、かつ、フリーゼン族はガリアの人口には含まれないとされ、公式にフリーゼン王国から

 フリーゼン族に戻ったのである。

 フリーゼン族は彼らだけが知っているオアシスを転々としながら、時には盗賊を襲い、時には聖職者を

 襲い、時には隊商の護衛をしたり、時には街にビールを飲みに行ったりと、今でもガリア王政府と対等な

 同盟者として誇りを持って暮らしている。


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