「頂きまーす」
全員の声が揃い、実に気持ち良い。
さすがに、チビッ子二人は少しずれるのは愛敬だ。
昨晩の夕食と違い、アリサがいないと変な緊張感が無い分楽だ。
まあ、アリサには慣れて貰わなきゃどうしようもないんだが。
「グロリア、ヴィオラ、上手いもんだな」
俺はチビッ子二人が身に付けているメイド服を指し示した。
大量に用意してある黒のメイド服が、仕立て直したかのようにぴったりだった。
ちなみに五人が着ているのは赤み掛かった濃紺の方だ。
素材は一緒だが、差別化を考えて二種類用意したのは正解だったようだ。
「ありがとうございます」
二人とも誉められて嬉しそうだ。
「リリーとクリス、今日から色々学んで頑張れよ!」
「ハイ、がんばります!」
うんうん、元気な返事が返って来る。
しかし、ご主人と言うより大家族の家長にでもなったような感じだな。
うん、今日の俺は機嫌が良いのでそれしきの事、気にもならない。
「あー、私のご飯はー」
全員の顔に緊張が走る。
いや、チビッ子二人とアンジェリカは、変わらないか。
「おはようございます、アリサさん、こちらにどうぞ」
グロリアが素早く立ち上がり、俺から一番遠い席を指し示す。
「えー、私アルの隣が良いなあ」
おお、グロリアとゼルマ、うんヴィオラも顔を強ばらせているな。
「アリサ、遅れて起きてきて無茶言うな、それに、俺の両隣はゲスト用だ」
「ハーイ」
渋々と言う感じでアリサが腰を下ろす。
「はい、アリサさん、おはようございます」
アリサが現われた時点で厨房にプレートを取りに行ったアマンダが、すかさずアリサの前に皿を置く。
「アマンダ、ありがとね、ああ、みなさんおはよう」
アリサがにっこり微笑んで皆を見回す。
「アリサ、あまりふざけるなよ、それでなくとも皆緊張してるんだから」
「はーい」
気のない返事を返して、アリサはフォークを玉子料理に突き立てる。
「あら、おいしい!」
一口食べてみて、驚いたように目の前のオムレツを見つめる。
あー、ゼルマガッツポーズが俺から丸見えだぞ。
「ふーん、チーズにハムね、食材もかなり良いものを使っているわね」
ぶつぶつ言いながら、ぱくぱくと食べだしたアリサのおかげで緊張した雰囲気が紛れる。
俺が再び食事に戻るのを見て、皆も食べ始めるのだった。
「ところで、今日は全員の身体測定をするからな、食事の片付けが済んだら風呂場の更衣室に全員集合するように」
しばらくしてから、俺は全員に告げる。
今日はあちらの世界に行って色々仕入れて来る積もりだ。
「でだ、その後俺はあっちの国まで買い出しに行く」
へえーともほおーとも言うような、感嘆とも驚きとも取れる声が零れる。
うん、アリサも手を止めて聞き入っている。
「でだ、一人サイズを合わすためについて来て貰いたい」
「ハイ!あたし、あたし!」
やはりアリサが一番に反応した。
「あー、アリサ、お前は今回はダメだ。
まずはここにある魔道具の使い方に慣れて貰わねば、飯がくえん」
「ちぇー、そんなー」
ぶつぶつ言ってるが、諦めたのは判る。
「リリーとクリスもまだダメだ、それとアマンダ、お前もな」
「えっ?私も?」
アマンダがびっくりしたように聞いてくる。
まあ、行きたいと言うよりダメだと言われた事に驚いてる。
「昨日の事を忘れたとは言わせんぞ」
軽く釘を刺すとシュンと小さくなる。
「でだ、残り四人、誰か一人連れて行く」
ゼルマ、アンジェリカ、グロリア、ヴィオラの四人がそれぞれ顔を見合わす。
俺とのお出かけと言う事で行く気満々なのが二人。
ゼルマとグロリアだ。
あっちの国と言う事で興味津々なのがアンジェリカ。
何故か気合いを入れているヴィオラ。
うん、彼女の場合四人に一人と言う状況だけで力が入るのかな?
「でだ、一人選ぶのにこんなもん作った」
籤引きである。
四本の棒に一本だけ色が付いており、それを引いたものが当りとなる。
簡単な説明の後、四人に籤を引かす。
ハイ、予定通りグロリアが当りを引きました。
別に魔法でも何でもない。
こう言う新しい事する場合、大抵グロリアが最初になる。
俺のする事は、グロリアに悩む暇を与えず籤を引かす事だ。
そう、取りやすいように、少し前に浮かせた当り籤を。
ムフフ、やはり色々楽しみたいじゃないですか、特にあの胸とか、胸とか。
さて、身体測定である。
メイド達の健康管理も主人の大切な役目である!
まあ今回はあちらの世界に買い出しに行くのに、彼女達の正確なサイズを知って置く必要があるからだが。
いや、知りたいのは主に靴のサイズだけどね。
いやいや、やはり健康管理は大切!
特に館の食事はおいしいものばかり、俺もデブ専ハーレムなんて遠慮したい。
あ、いや、まあ、グダグダ理由付けしてるだけです。
目の保養と、ムフフな目的です、ハイ。
で、この日の為に用意した体重計や身長を計るあれ、足のサイズを計る器具もある。
それらを下着置場の奥からひっぱり出させている間に、一応目の検査もするのでその準備。
勿論俺は白衣を羽織ってお医者さまルック。
ああ、でも内診は無いからな。
「ふむ、この辺は痛いかね」
「あん、せ、先生、そこは」
と言うようなシチュ、ものすご~~~く憧れます。
でもな~、医者でもないのに、出来ないんだよね。
うん、嘘はつきたくないヘタレです。
うん、久々にヘタレが出たような?
「ご主人さま~、これはどこに置くんですか~」
アンジェリカの声に慌てて現実に戻る俺だった。
準備が出来たので、簡単に各種器具の説明を行なう。
体重計は今後も置いておくので、毎日チェックし急な増減があったら報告するよう念を押す。
正確な体重を計るため、それと身体のサイズを計るので下着姿になるよう指示する。
鍵は下心なんてありませんよと言う表情を如何に上手く作れるかだ。
これが難しい、何せ下心もあるんだから。
メイド達はお互い顔を見合わせて躊躇っている。
そんな中、アリサだけ着ているものをホイホイ脱ぎ捨ててあっと言う間に裸になってしまう。
「アリサ、お前下着は?」
「えっ? 着けてないけど?」
ホントこいつは規格外だ。
「ヴィオラ、奥から合いそうな奴見繕ってやってくれ」
ハイと言う返事を残してヴィオラが下着置場に走って行く。
「アリサは下着が来るまでそこで待ってろ」
「残りはさっさと脱ぐ!始めるぞ!」
まあ、アリサのおかげで全員の躊躇いが消え急いで下着姿になってくれた。
中々見事な眺めです。
ここに彼女達が来た時も同じ姿を目にしたが、今とあの時とでは俺の心の持ち方がかなり違う。
今なら彼女達の下着姿をゆっくりと楽しむ余裕があると言う処か。
うん、実績って大切だな。
まあ、チビッ子二人はおまけだ。
順番に体重計に乗って行く。
ふーん、アマンダは着痩せするタイプだな。
全員の計量が終わる頃にはアリサも下着を着け終わっていた。
「風呂に入った時に言われなかったか?」
俺はさり気なく彼女に聞いた。
「えー、何か言われたけど面倒だったから」
全く、まあ少なくとも彼女達はちゃんと俺の言った事は守ったのだ。
これが変な嫉みや嫉妬なら対策を考えなければならなくなる。
「これ良いね」
アリサが身体を動かしながら言ってくる。
「ああ、俺の国の女性用のだ、ここにいる以上ちゃんと身に付けてくれよ」
そう言って計量を促す。
しかし、エルフの血のせいなのか、アリサはメチャクチャ抜群のプロポーションである。
どこぞの虚無の担い手みたいな巨乳と言う訳でもないが、均整の取れた姿態を惜しみなく曝け出している。
これさえなきゃモテモテだろうに。
俺は、目の前で『おりゃ』とか、『そい』とか言いながら見せ付けるように様々なポーズを取っているアリサを呆れたように見つめるのだった。
体重、身長、足のサイズと計り終わり、視力検査。
これには驚かされた。
皆抜群に目が良い。
アリサは規格外なので勘定に入れないにしても、一番悪いアンジェリカですら、2.0はクリアしている。
計り方が判らないが、一番良さそうなヴィオラなんか、部屋の端に立って一番下のもはっきりと読めるから驚きだ。
最後は嬉し恥ずかし、メジャーでの各部の計測。
それぞれのサイズを計るのと同時に、連れて行くグロリアを基準にどれだけ違うかを計る。
こうすれば、彼女を基準に色々服も揃えられる。
まあ、俺的には十分各自の身体を堪能させて頂けた楽しい時間だったと言っておこう。
今回は、部屋に設置したゲートを使ってあちらの世界へ移動する。
術式を展開すると、ゲートが拡大して人が通るには十分な大きさに広がった。
「グロリア、行くぞ」
「は、ハイ…」
流石に未知のゲートを前にして、グロリアは震えている。
俺は彼女の肩を抱きかかえるようにして、ゲートを潜った。
「あっ、あれっ?」
グロリアが驚いた顔でキョロキョロ辺りを見ている。
屋敷の俺の私室とは違い、明るい室内。
大きな窓からは、カーテン越しに日の光が差し込んでいる。
「ようこそ、日本へ」
「は、はあ…」
グロリアは戸惑いが隠せない。
「おいで、ハルケギニアとの違いを見せてあげよう」
ご主人さまに、手を引かれ窓際に連れて行かれます。
「わあ!」
カーテンが引かれ、目の前に広がる光景に唖然とするしかありませんでした。
ヴィンドボナにあるブリミル教の大聖堂、ううん、あれとは比較にならない高い建物が沢山眼下に広がっていました。
「キャ!」
眼下?
そう、下に見ている事に気がついて慌ててご主人さまにしがみつきました。
建物の中なのでしょうか、こんな高い所なんて信じられません。
「ああ、大丈夫、大丈夫、ここは頑丈な建物の中だから」
それでも、私はご主人さまにしがみついたままでした。
だって、怖いのは事実ですし、こうすればご主人さまにくっついていられます。
おおっ、服の上からとはいえグロリアのむ、胸の感触が…
これは、もう頑張るしかない!
そう、わざわざチートな籤引きまでして、グロリアをこっちに連れてきた理由。
うん、じっくりとグロリアとイタシタカッタンデス。
朝のアンジェリカの過激なお目覚め。
勿論じっくりと楽しませて頂きましたが、何分朝だったので時間に制限がありました。
そりゃ、一回は致しましたが、それだけなんです。
物足りないんです。
でもまだ今の状況だと、呼びつけてイタすなんて事は出来ないヘタレな俺です。
夜まで我慢しかない。
しかも、困った事にアリサまでいる。
そりゃ、彼女なら案外昼間からでもオーケーとか言いそうだが、それはそれで他のメイド'sの視線が怖い。
特にグロリアとかゼルマとか、後グロリアとかの視線が。
で、今に至る訳です。
身体測定なんぞしてしまったお陰で、俺的に準備は万端です。
「グロリア」
俺はゆっくりと彼女を抱きしめる。
「アッ…」
腕の中で、彼女の身体から力が抜けるて行く。
唇を重ねると、グロリアも積極的に応じて来る。
ハイ、最早我慢の限界です。
俺は東京シティレジデンス、28階2LDKに設けられた寝室に彼女を誘うのだった。
「ご主人さま、これで宜しいですか?」
メイド服で連れ回して奇異の目に晒されるのは遠慮したい。
彼女に俺のシャツとジーンズを渡し身に付けさせた。
先程まで身に着けていたメイド服は忘れずに指輪に仕舞い込む。
ちなみに脱ぐ手間が無い分、グロリアの着替えはあっという間でした。
ダボダボのシャツを羽織り、腕は捲り上げています。
ジーンズもベルトで無理矢理腰に止めていますが、裾も捲り上げてます。
おお、カッターシャツ一枚でおねだりさせたくなるような姿です。
とにかく思いました。
美人は何着ても似合うと。
ご主人さまに服をお借りして、サンダルだけはそのままで表に向かいます。
この格好だと、何だがご主人さまに包まれているようで、自然と笑みがこぼれます。
「うん? どした?」
「何でもありません、フフッ」
何がおかしいのかとご主人さまが怪訝な顔をしていますが、教えてあげません。
グロリアだけの秘密にしておきましょう。
鉄のような扉を開き、外に出ます。
明るい通路の突き当たりに、エレベーターがありました。
これは、屋敷にもありましたので、知っています。
でも動き出すと、あちらのあるのより浮き上がるような感覚が強く、またご主人さまにしがみ付けました。
何でもご主人さまのお部屋は、二十八階にあると言う事です。
エレベーターが無ければ、まるで城の尖塔の上まで登るみたいに階段が大変な事になりそうです。
エレベーターから降りて、勝手に開いてゆくガラス製の扉の外に出てびっくり。
「ご、ご主人さま、本当に沢山の人がいますが今日は祭典か何かあるんですか?」
「いや、駅なんだよこれ」
グロリアが唖然とした顔で、目の前を行過ぎる人の流れを見ている。
まあ、今の時間帯ならばこの程度で済んでいるが、通勤時間帯なんか見た日にはどうなる事やら。
「行くぞ、しっかり摑まってないと、はぐれるからな」
「は、ハイ!」
返事と共に、グロリアが腕をきつく握り締めてくる。
うん、頼られていると言うのはこんなに心地良いものだったのかと改めて認識する。
決して、押し付けられる胸の感触が気持ち良いだけじゃないぞ。
今回の目的は、グロリア達の靴を買う事だ。
まあ、折角グロリアを連れてまで来たのだから、お土産代わりに服も買って帰る。
このような買い物は、一度で何でも揃うデパートが良い。
ただ、デパートは山手線に乗って数駅向こうだ。
グロリアが電車に乗れるか不安だが仕方ない。
切符を買うか、スイカにするか少し悩んだがスイカを選択。
自動改札で、切符を入れたら前から飛び出すなんて説明するより、カードをかざす方がありそうに思える。
うん、あれは魔法に近いな。
何とか自動改札は無事に切り抜け、次はエスカレーターだ。
初めてエスカレーターに乗るのはかなり難しいと、昔テレビでやってたからな。
人のいない時を見計らって、グロリアに挑戦させる。
「あっ、うわっ、わっ」
何とか無事に乗る事は出来た。
降りる時もこけそうになったが、俺が支えたので問題は無い。
周りからの視線が少し痛いが、気にしたら負けだ。
「ご、ご主人さま、ま、魔物が迫ってきます!」
「あー、済まん、これからあの中に入るんだ」
「えっ、ええっ!」
ま、魔物のお腹の中に入って移動するなんて。
ご主人さまは『電車』っておっしゃってましたが、もうビクビクものです。
電車は、私達を乗せるとすべるように飛んで行きます。
もう、怖くて怖くてご主人さまにしがみ付いた手を離せません。
あっ、でもおかげでずうっとしがみ付いてられましたから、電車さんに感謝ですね。
扉が開き電車から降りると、またエスカレーターが待ち受けていました。
でも、二回目ですから今度は何とか無事通れました。
ちょっと自慢です。
ご主人さまに頂いたカードをかざして、小さなゲートが開くのはまるで話に聞く迷宮の入り口のようです。
本当に人が多いのに目を回してしまいそうになりながら、やっと落ち着いた所に出ました。
何か宝物庫でしょうか、色々なものが棚に並んで置いてあります。
あっ、綺麗な衣装も沢山ありご主人さまの国の人って、平民でも大金持ちに違いありません。
またエレベーターに乗って、連れて来られた所には沢山の靴が並んでいました。
その靴の数から出来栄えには、本当に驚いてしまいます。
「この辺りが良いかな、グロリア履いてみ」
パンプスの中から適当に選んでグロリアの前に並べる。
色やデザインの好みは全く判らないので、グロリアを連れてきたようなものだった。
結局グロリアが選んだのは、シンプルなローヒールの黒いパンプス。
サイズを併せて人数分揃える。
それでも八人分となると、結構な量だ。
一旦それらを持ち、人気の無い階段の踊り場に向かう。
魔法を使い、指輪に靴を仕舞い込む。
元々この世界では魔力が少なく、以前に魔法を使うのに苦労した。
その経験から、考え出したのがゲート構築の魔法との組み合わせである。
やっている事は、こちらでのゲート構築の魔法の起動。
但し、ゲートそのものはミクロン単位の小さなもの。
それに応じて、屋敷に設置した魔道具が反応する。
小さな穴を通して、魔力を供給するのだ。
要は、こちら側で乏しい魔力をかき集めるのではなく、魔力の豊富なハルケギニアから魔力を供給するのだ。
これにより、最低限の起動術式に必要な魔力だけで、指輪の魔法やゲート構築は可能となった。
靴を買って頂き、次にご主人さまに連れて来られたのは今履いているジーンズが大量に置いてある所でした。
グロリアのジーンズを仕立てて貰えるとの事で、とても嬉しいのですがゼルマ達に悪い気がします。
「全員の分を揃えるから」
ご主人さまがそう言ってくれたので、少し気分が楽になりました。
「あっ、ご主人さまこれはどうでしょう」
同じように見えるジーンズでも一つ一つ仕立てが違っていて凄いです。
ご主人さまが、店の人に何か話しかけました。
すると、店の人が色々なシャツと上着を持って来てくれます。
沢山あり過ぎて、とても一つだけなんて選べそうにありません。
置かれた服を次々に着替えて、どうしても悩んでしまうのは許して欲しいです。
さすが、女の子は何処に行っても女の子だった。
店員に声を掛け、ジーンズに合う上着を適当に見繕って貰った。
段々、グロリアも夢中になり、出される上着を次々に着替えて比較して行く。
こうなると、後は何処の世界でも一緒。
店員となにやら言いながら、色々選んでいる。
しかし、凄いな、方やゲルマニア訛りのハルケギニア語(と言うのかな)、方や日本語。
どうしてお互いの意思疎通が出来ているのか判らないが、店員は次々と服を持ってくる。
結局、その中から六着グロリアに選ばし、サイズに注意しながら全員のシャツと上着を揃えたのだった。
服を買い終わり、グロリアが着替えた服以外を再び指輪に仕舞い込むと今度はスポーツコーナーに向かった。
グロリアとアンジェリカ、それと新たにやって来たアリサの三人の足が大きく運動靴のサイズが合わなかったのだ。
グロリアに運動靴を選ばせている間に、俺は店員に相談だ。
サイズを書いた紙を見せながら、大切なスポーツウェアを仕入れて行く。
そう、エクササイズ用のレオタード。
今回の俺自身の大きな目的の一つだ。
レオタードをおまけのチビッ子用の二つも含めて、八着購入。
その頃にはグロリアの靴も決まり、アンジェリカとアリサ用のも同時に購入した。
流石にグロリアの顔に疲れが見える。
まあ、こちらの世界に初めて来てこれだけ連れ回したのだから仕方ない。
一旦、屋敷に戻りグロリアを開放する事にして、俺は誰もいない一画で転送ゲートを開くのだった。
まあ、俺的には有意義なお買い物だった。
やはりグロリアの胸は偉大だと思ったのは秘密にしておこう。