「…ちょっと悩み聞いて欲しいんだけど」『なんだい?』「俺って、いつから、お悩み相談始めたっけ?」『…まあ、君の性分みたいなものだ』「…………」第70話「探すのをやめて夢の中に行く前に見つかった」「情熱の~赤い薔薇~」今日も今日とて掃除を頑張っている。そう! 俺の目的はこの六課を綺麗にし、皆が心地よく過ごせる空間にすることなんだ! うん!!って感じの目的だったら簡単だったんだけどな…。掃除職人 クリーン鈴木! 始まります!「おっかさんのためならえんやこら~」だけど、掃除しないわけにもいかない。掃除していないと、堂々と六課を動くことが出来なくなるからな。そのためには、働かなくてはいけない! そう! 働かない者、食うべからず!「おい! 終わったのか!」「はい! 終わりましたゴリさん」「そうか、ご苦労。ん? ゴリ?」「お昼、お昼」朝からの掃除を終え、ようやく食事にありつける。そう思い食堂に行くと「あ、ベルツリーさん!」「こんにちは」スバルとティアナに会ってしまいました。…こいつらとは、縁でもあるんだろうか?「あ、ああ、久しぶりっすね。今から食事?」「はい。あ、ベルツリーさんもどうぞ」なし崩し的に、俺もスバルたちと一緒に飯を食うことになってしまった。正直、俺以外の清掃員の視線が痛い。何、女と食ってんだって視線をしてる気がする。いや、している。みんな、俺は、悪くない。というか、出来れば関わりたくなかったんだ! 本当なんだ信じてくれ!食事を取り、スバルに引っ張られる形になり、お子様二人が座っている机に向かっていく。お子様二人とは、もちろん、エリオとキャロだ。あれ? 何故かキャロが暗い表情をしている? 気のせいか?「あれ? スバルさん、その人は…」「あ、エリオは、会った事なかったよね! 清掃員のベルツリーさん。あたしとティアの訓練に付き合ってくれてたんだよ」「そうなんですか?」エリオ! キャロ! くは!? 六課のフォワードメンバー全員と知り合っちまった!もう、あれだな。いつバレてもおかしくない状況だな。「ベルツリー・ストームっす」「あ、キャロ・ル・ルシエです」「エリオ・モンディアルです」ほんとにこいつ等礼儀正しいな。十歳とは、思えないぞ。隣に座ってガバガバと飯食ってるスバルの方が精神年齢低いんじゃないか? 頬に食べかすがついてる。「ベルツリーさんは、訓練に付き合っていたということは、魔導師なんですか」「ん~、元ね」魔導師やってるけど、この六課では、引退した魔導師という設定を貫くんだよ!「え? 辞めちゃったんですか?」「いろいろと事情があってね」犯罪的な意味でな。お前達に話したら、現行犯逮捕だよ。「あ、すみません」「気にしないでくれ」何か勘違いしたのか、キャロは、頭を下げて謝罪してきた。いや、別に謝られるほど辛い過去が原因で魔導師辞めたって設定なわけじゃないから。ただの魔力量だから。「それと、ベルツリーさん。この前はありがとうございました」「え? 何かしましたか?」「なのはさんから聞きました。ベルツリーさん、あたしのことをなのはさんと話し合ってくれたって」…え? いや、ティアナのことは、そんなに話してなかったと思うんだけど…いや、確かに訓練のこととか、ナズナの訓練の方法とかは話たけど、ティアナについては直接的にはそんな話してないよな?まあ、感謝されて悪い気はしないけど。「ちょっと話しただけだ。ティアナが気にすることはないよ」「それでもです」「ふむ? ほうういへは、ふぇふひぃーふぇんは、ふぃっふぉんひゅっひんふぁんふぇふか?」「スバルー、口の中のもの片付けてから喋りなさい」ティアナの注意を受け、ごっくんと、口の中に入っていた食い物を一気に飲み込む。よく、吐きそうにならないな。「っぷは! すみません。えと、ベルツリーさんって、気になってたんですが、あたしみたいにご先祖は、日本出身なのかなって?」「え? 何で?」名前は、ベルツリーだぞ? どこの日本人がそんなしょぼい名前付けたがるんだ。俺だったら、絶対に嫌だね。絶対に親に講義する。そして変える。「いや、ベルツリーさんの髪の色ってミッドでは、あまり見ない色なんです」「…あ」そうだった。俺って一応黒色だったんだな。このミッドで、黒髪黒目の人って何故か少ないからな…黒とかがいない代わりに、蒼とか、黄とか、緑とか、ありえない色の方が圧倒的に多い。う~ん、ファンタジー。「まあ、よくわからないけど、確かに先祖は、日本に住んでいたって聞いたことがある」先祖って言うか、元の世界にいる家族のことだけど。俺の家族に海外の血が混ざっているなんて凄い奴はいないはずだ。純正の日本人だ。「やっぱりですか! あたしも同じなんです!」自分の予想が当たって嬉しいのか喜んで自分のことも話し出す。正直、あまり話題がなかったので、スバルのこの性格は便利だと思った。こう言う知らない連中の相手をする時なんていいんじゃないか?スバルのおかげでエリオとキャロも知らない人だから緊張していた様子だったが、ちょっと和らいだ気がした。「そういえば、キャロ。さっきから暗い表情で、どうしたの?」「え、暗い表情してましたか?」「そうだよ~。ご飯のときに暗い顔してると、ご飯がおいしくなくなるよ~」あ、やっぱり気のせいじゃなかったのね。初対面だから気のせいだと思ってた。「実は、今日の訓練の後、フリードが突然、どこかに飛んでいってしまったんです」へえ、確かにいつもそこら辺を羽ばたいてるフリードが見当たらないな。飯食ってたんじゃないのか。というより、フリードがキャロから離れていくなんて珍しいな。「え! フリードが!」「竜ってやっぱり制御が難しい生物なのかしら」「い、いえ! フリードは、ちゃんと私の言うことを聞いてくれてたんです!」そうだよな。竜って制御とか難しそうなイメージがある。プライド高そうな感じだもんな。実際、キャロもヴォルテールとフリード同時に二体制御って出来るようになったんだよな? 考えたらすげえな。そのフリードが言うことを聞かなくなるなんて、何かキャロに悩みとかでもあるんだろうか?「だけど、この前からフリードの様子がちょっとおかしくて、最近は収まってきたんですけど…」「この前?」「ホテル・アグスタの任務が終わってからです」「ああ。あれね」…ああ。俺が原因ね。「探してみたんだけど、見つからなくて…なのはさんは、午後の訓練の時は、フリード抜きの訓練をするから、今日は大丈夫とは、言ってくれたんですけど…」「明日までには見つけとかないといけないわね」「はい…」キャロは、しょぼんと、頭を下げた。今日の訓練では、問題ないが、訓練が終わるのは、体が疲れきった後それでフリードを探すとなれば、明日の訓練にも支障が出るかもしれない。「召喚で、呼べばいいんじゃないの?」「はい。最悪、それに頼るしか…」「フリードも人騒がせだね~」「あんたが言うな。あんたが」「あ、俺が探しとこうか?」「え?」食事を平らげ、そろそろお暇しようかと思ったが、会話を聞いているうちに、思いついた。今日は、お昼からは仕事はないし、それに、多分、フリードがそうなった原因は俺にある確立が非常に高い。だったら、暇つぶし感覚でフリードを捕まえておくのもいいかもしれない。信頼も得れるし。「いいんですか?」「昼からは、暇だったからちょうどいいよ」「大丈夫ですか? 大人しいとは言え、竜ですけど…」エリオが心配したような声で、俺に話しかけてくる。大丈夫大丈夫。力が開放されてないフリードくらいの大きさなら昔に会った竜の方が何倍も恐ろしかったからね。あれのおかげで、フリードにもそれ程恐怖感ない。いや、全くないから。「大丈夫だよエリオ! ベルツリーさんは、凄いんだから!」「そうね。スバルの言うとおり、魔法を使わなくてもかなり動けるわ。それじゃあ、お願いできますか? ベルツリーさん」「ああ、任せてくれ」「フリードのこと、よろしくお願いします」暇つぶしには持って来いだな。コーデリア探しも今日は、ちょっと休憩っと。『なるほど、それで、今日は、コーデリアの情報収集もお休みなわけだね』食事が終わった後、スバルたちは、午後の訓練に向かってしまった。俺は、作業をしていたスカさんを取りに一端部屋に戻ることにした。予想通りスカさんは、結界の点検も作業をしていた。そして、俺は、フリード探しをしながらスカさんに事情を話した。「ああ、フリードのことも、元は俺の責任の可能性が高いしな。それに最近働いてばっかだったし、ちょうどいいだろう」『休息かい? まあ構わないよ』「にしても、見つからないな」『そうだね』「キュルル」探し始めて30分。結構色んな所を探し回ったり、聞きまわったが、フリードは見つからなかった。まさか、外に出たってわけじゃないだろうしな。やっぱりどこかに隠れている可能性が高いか…「キュル」「今ちょっと考え事してるから、静かに…って、おい!?」「キュル!?」さっきから、肩が重いと思ったらフリードがいつの間にか乗っていた。「いつから!?」『ついさっきだよ』俺の声にビックリしたのか、フリードは、俺の肩から離れていった。しかし、ちょっと離れた地面に着地するとジッと俺のことを見つめてきている。動く気配は感じられない。ただこっちを見ている。「な、なんだ?」このままのわけにはいかないと思い、フリードを捕まえようと近づくと、近づいた分だけ、フリードは離れた。一歩、するとフリードも一歩。二歩進んで三歩さがる。フリードも同じように動いた。近づくと離れるが、離れていくと近づいてくる。まるで磁石になった気分だ。というか、こいつは、一体何がしたいんだ?「キュルル」「そぉい!!」離れる振りをし、フリードが近づいてきた瞬間、地を蹴って、フリードに飛び掛った。「キュル!!」しかし、間一髪かわされてしまい、地面と熱い抱擁を交じわす。かなり痛い。「あ、あいつ…何がしたいんだ…」『…多分、君と遊びたいんじゃないかな? ほら、君を待ってるよ』痛む体を起こしてみると、フリードは、またジッとこちらを見ている。まるで「その程度か? 興味が失せたぞ小僧」という感じだ。いや、悪魔で俺の想像なんだけど。「に、人間を舐めるな!!!!」魔力を使うわけにはいかない。俺は自分の体力だけで、フリードを捕まえることにした。『…化けた時に、仲間とでも思われたか? だけど姿見られてないし…同じペットの匂いを感じたか?』「おおぉぉおぉおおぉお!!!! 待て待て待て!!!」俺の本気のダッシュの前を優雅に飛んでいるフリードは、何だかちょっぴり楽しそうに見える。俺の気のせいかもしれないけど。そんなこと考えているうちにも、フリードと俺の距離は、縮まったり、開いたりの繰り返しだった。フリードの飛行速度はそこまで速くはないんだが、階段などは、一瞬で突破できる。そこが距離を開かれるポイントだった。それに、俺も何時までも体力が続くわけじゃない。時折、止まって、息を整える。フリードもその間に休憩する。そして、また走り出す。「くそぉ、あの竜舐めやがって…、とお!!」ある程度、距離が縮まったように感じた俺は、再びフリードに飛び掛るが、やはりギリギリでかわされてしまう。しかし、俺も、今度は、うまく着地でき、地面と抱擁せずに済んだ。「紐が使えれば、簡単に捕まえれるものの…」魔法に頼りすぎるのもよくないが、今だけは、使いたかった。潜入じゃなかったら…『駄目だからね』「わかってる」フリードは、俺の突撃をかわした後、また逃げ出し、分かれ道を右に曲がった。見失っては、不味いと思い。全速力で追うと「わっ!? りゅ、竜!?」「わん!」「キュルル~!」犬に捕まっていた。「今日から、ここで働くから、いろいろ見回っていたら、まさか竜に会うとは思わなかったよ」「そうですか」竜、フリードを捕まえられたのはよかったが、更に驚いたこともあった。フリードを捕まえたのは俺が、調べに調べていた、コーデリア・マセラティだった。初め会った時は、驚いて、返事が出来なかった。「こっちでいいの?」「こっちで、フリードを見つけたら来てくださいと言われてたんで」会話しながら、コーデリアを観察する。草色の髪に後ろに、太陽の形をした髪留めをしてある。この髪留めって、昔、シントラに渡したもう一つの方によく似てる…。シントラは、月の髪留めをいつもしてる。太陽の方はなくしたらしい。そして、なんか、犬もいる。ハスキーに似てるけど、毛色が茶色だ。雑種? スカさんの話では、この犬からも魔力を感じるらしい。「あ! ベルツリーさん!」ちょうど訓練も終わったのか、ボロボロの服装のスバルたちが走ってきた。「フリード! もう! 勝手にいなくなったりしたら駄目だよ!」「キュウ~」俺の腕に抱かれていたフリードは、俺の腕からキャロの隣に飛んでいった。スバルとエリオは、フリードの申し訳なさそうな声に笑っていたが、ティアナだけは、俺の隣の人物、コーデリアを見て固まっていた。「こ、ここ、あ、え、ま、マセラティさんですか!?」「コーデリアでいいですよ」「じ、自分はティアナ・ランスターと申します!」…あれだな。スバルがなのはに会ったときの再現みたいだな。緊張してか、口調が変になってるし。「フェイトいるかな?」「フェイトさんですか? フェイトさんならなのはさんと一緒に」「ありがと」コーデリアは、キャロの頭を撫でた後、スバルたちの来た方向に行ってしまった。ティアナは、まだ微妙に興奮してて、キャロは、頭を撫でられることに慣れてないのか呆然としていた。エリオは、何が起こったのか理解できてない様子で、スバルは、やっと謎が解けたかのように大声で叫んだ。「あー! コーデリアさんってティふむっぐ!?」「いいから! 黙ってなさい」憧れってことは、前に話を聞いたから知ってるが、エリオたちに知られるのも恥ずかしかったんだろうか?―――深夜 ベルツリーの部屋『つまり、レリックが欲しいわけね』『ああ、スカリエッティとの交渉のために一つは、欲しい』『わかったわ。レリックが出たら連絡を』『頼んだよプレシア』『レリック回収は、アリシアが適任かしら…。リニスに伝えておくわ』『本格的に動くか…。忙しくなるよ。嵐…』おまけ今日のナズナさんサラーブであまり人が近づかない場所、プレシアの研究室。そこにサラーブの女性全員が集まり、なにやら話し合っているようだった。「全く、ナズナも嵐がいなくて寂しい気持ちはわかるけど、水行は、やり過ぎ!」「そ、そういう訳じゃないんですが…」「言い訳は駄目!!」「はい!!」アリシアに怒られながら、ナズナはメイド服を着ているクマの人形を抱きしめている。「大体、ナズナは、嵐が寝てるときとかは、大胆のくせに、嵐起きてると、全然駄目だよ!!」「まあ、姉御は、嵐が意識してると恥ずかしいみたいだからな」「カルの一緒にいる時のあたしも似た経験があるな」「というか、いい加減素直になったらどうだ? 断られることはプレシアがアリシアを嫌いになるくらいの確立だと思うぞ」それぞれ言いたい放題である。全員の言葉を受けながら、涙ぐんだり、赤くなったりとナズナは忙しそうだった。そんな、乙女の会話を尻目に、プレシアは、D-スカリエッティが書いた研究資料を優雅に紅茶を飲みながら、まだまだ青いわね…、と考えていた。「そうだ! ナズナって、嵐にプレゼントあげたことある?」「プレゼントですか?」「うん。ほら、その首飾りも嵐から貰ったでしょ? だけど、ナズナって嵐に何かあげたことあるのかなって」ナズナが首からかけている首飾りは、嵐が昔、プレシアと買いに行った首飾りである。そして、アリシアは知らないが、クマの人形も、実は嵐(D-スカ?)がゲームセンターで取って、ナズナにプレゼントした物である。「そうだな。たまには、此方からプレゼントと言うのもいいんじゃないか」「姉御があげたら、あいつ喜んで鼻血出すと思うぜ」「だけど、嵐…いや、男が喜ぶ物ってなんだ?」嵐に何か、プレゼントしようという話の流れになったのは、いいがサラーブにいるのは、全員女性。男性の欲しがる物が簡単に言える物は、いなかった。プレシアは、休憩中。そこでアリシアが、考えた策は――「僕が欲しい物ですか?」同じ男である、デ・トに話を聞くことであった。「うん」「欲しい物ですか? (こ、これは…、こんな人数の女性に囲まれて欲しい物を聞かれるということは…、まさかモテ期!?)」かなり勘違いをしたデ・トは、気分をよくし、アリシアの問いに答えた。「いやぁ、綺麗な女性から貰える物に文句をつける男なんていませんよ (僕はいつでもOKです!)」「そうですか。ありがとうございました。アリシア、行きますよ」「あ、うん。じゃあね~」「はいはい~ (美しい人だ…)」デ・ト 彼女いない歴=年齢「ナズナが作った物だったら絶対喜んでくれるってことだね!」「そ、そうでしょうか?」デ・トの意見を聞いたアリシアは、早速、ナズナに何か作ってみてはどうかと提案した。「そうだよ。いっそのこと、私をあ・げ・る、にしちゃう?」「アリシア。姉御にそれはキツイだろ」「想像しにくいな…」アリシアの言葉を聞いて、ナズナは、いつも通り、そのことを思い浮かべるが普通なら、ナズナが体にリボンを巻いて、嵐に迫っているのを想像しただろう。事実、アリシアたちは、それを想像していた。しかし、ナズナは違った。~妄★想~「ま、マスター!!」「おお、ナズナか。どうかしたか?」ナズナは、体をリボンで結んだ状態で嵐に愛にきていた。今、ナズナの体を覆っているのは、布切れ一枚だけだ。それをなくせば、リボンで結ばれたナズナが姿を現すだろう。「わ、わた、私を…」「ナズナ…」だけど、主を前にしたナズナは、緊張のあまり、私をプレゼントとは言えない。そんなナズナを見て、嵐は、椅子から立ち上がった。そして――「え!?」服を一瞬で脱いだ。すると、何故かリボンで包まれた嵐が、現れた。「俺が先に言わしてくれ…ナズナ。俺を…食べてくれないか」妄想(空想)の中でしか生きられないパーフェクト嵐。パーフェクトな彼の辞書に恥ずかしいの文字は、ない。そんなパーフェクト嵐の言葉に顔を真っ赤にしたナズナは、ゆっくりと主に近づき…「い、いただきます!!!」噛み付いた~終★了~「くはっ!?」「え? な、何で!? 今の鼻血出すとこ!?」「いや、自分が嵐に食われるのを想像したんじゃないか?」それは、逆だった。どちらかと言うと、食った。「あ、姉御ーーー!! しっかりしろ!」シントラが、幸せそうな顔して倒れ付したナズナを起こしている。「…この鼻血プレゼントしたらいいんじゃないか?」「カーミラ…。それは、いろいろとまずい」小さい体の二人が、ナズナの流した血を見て溜息をついていた。「犬。あれ、掃除」「ははぁ!」<あとがき>コーデリアさん登場! さて、次回はヴィヴィオ回収編かな。電撃家族は、ヴィヴィオ編が終わってからの方が、いろいろと都合がいい気がしたので、後回しに…感想のナズナたちの髪型ですが、ナズナは、昔と変わらずポニーテールです。アリシアは、ツインテール。ツインテールネコミミ。これだけは譲れない。それと、ナズナは普段はクールですが、それは、嵐がいる時だけですね。いや、いない時もクールですけど、嵐がいると失態を見られたくないみたいな…頭の中では普段もいろいろと想像してます。では!また次回!!