誰かが俺の体を…触ってる…「ここを…こうして…」? なんかスースーする。「これでいいかな。よし出来た」誰だ…「あっ、起きましたかマスター。初めまして、NF14と申します。汗をかいていたようでしたので、お着替えを持ってきたのですが、気持ちよく寝てるのを起こすのも悪いと思いまして、寝ている間に着替えさしておきました」「いろいろ言いたいことあるけど、とりあえずスカさあぁぁあぁあん!!」ズボンとパンツまで変えるなんて…もうお婿に行けない!!第6話「2P白い悪魔」『呼んだかい?』俺はすぐさま部屋から飛び出し白い悪魔様そっくりの少女をおいてそのままスカさんの所まで全速力で走っていった。スカさんは、人形に抱えられながら俺に話しかけている。今日の人形は、昨日見た人形とタイプが違うな。昨日より若干華奢に見えるぞ…、ってそうじゃない!!「あれ! いや、あの方はいったい!? ていうかマスターって?!」『ああ、あの子かい? なかなか似ていると思わないかい。データによるとあんな感じだったと思うが…』「確かに似てるけどなんか色が2Pカラー…じゃない!! あれは何!?」『Fプロジェクトで作った高町なのはにフェイト・テスタロッサを混ぜたクローン…いや、オリジナルがいないね。オリジナル二つを混ぜた新しい人造魔導師だね。高町なのはを台にフェイト・テスタロッサを混ぜたら少々色が変わったが、まあ問題ないだろう』なのは+フェイト=なのフェイですね。わかります。ていうかそれなんというチート。そんなバカなことを考えてるうちにスカさんはどんどん話し続ける。『平均魔力発揮値は164万、最大発揮値はその3倍以上だ。デバイスは高町なのはのデバイスのデザインでね。そして何よりすごいのが高町なのはとフェイト・テスタロッサの戦闘の遠距離戦闘と近距離戦闘が出来るというところさ。だが、劣化したところもあってね。遠距離型のとき高町なのはに比べて防御が薄いんだ。まあこれも然したる問題じゃないね。長い年月をただ過ごすだけじゃもったいないからね。人と人との合成理論、それをFプロジェクトで試していたんだが…。そもそも二人の人間を合わせるということ自体が難しいんだ。融合させた瞬間に拒絶反応が出てどんどん死んでってしまったんだが、この子だけは成功してね。体色が少々変化してしまっただけですんでよかったよ。まあ完成まであと僅かだったんだが、なんだか萎えてね。奥の倉庫にしまっておいたんだが、君との話で思い出して倉庫から出してきたんだ。』…途中でとんでもないことが聞こえたような気がしたがスルーしとこう。話し聞けば聞くほどチートだな。「いや、そんなことよりマスターとは?」俺に女の子にあんな呼び方される趣味はない筈だ…ない筈。いや、そりゃあ俺も男だから。あんな可愛い子にマスターって呼ばれて嬉しくないわけじゃないよ?『君は戦闘がない世界からやってきたんだろう? そんな君がいきなり戦闘してジュエルシードを奪うなんて無理だろう?』「面目ないがそのとうりです…」今の状態で白い悪魔や電気娘に挑むなんて、初期のティアナが2期のティアナに挑むくらい無謀だ。がっくりと肩を落としてると奥の部屋からなのは(仮)が入ってきた。『そんな君に私からのプレゼントというわけさ。君に服従するようにしてあるし、戦闘経験は私のお墨付きだ。これほど頼もしい従者はいないだろう? フフフ…』「マスターのために頑張ります」高町なのは(仮)はムンッと拳を握っている。気合を入れてるようだが、その見た目でやっても可愛らしいだけだ。夜の闇のように黒い髪にそれと同じくらい黒い目、そしてアルビノかと疑ってしまうほど透き通るように白い肌。…かわいいじゃないか。「よろしく。えー…っと名前は…」「NF14です。マスター」「NF14…なんかその呼び方嫌だな…」「すみません…」俺の言葉に自分が悪いかのように頭をうな垂れるNF14。「いやっ! そうじゃなくて、なんかその番号みたいな名前が嫌だなって! そ…そうだ! 俺が名前考えよう! それがいい!」まだ暗い顔をしているので強引に話を変えた。あの空気に耐えられない!それより名前だ。なのはは菜の花からだから…この子は…花つながりで…花…「え…っと…そっそうだナズナ! ナズナちゃんなんてどう? かっ、可愛くない?」ジーーーッと擬音がつきそうな視線が俺を見る。見るな! 見ないでくれえ! そんな目で見ないでぇ!「…マスターがくれた名前に文句なんてありません。私はこれからナズナと名乗ります。名前を考えていただき、ありがとうございます。」「えっ? いいの? こんな適当に考えたっぽい名前で」「はい」返事が終わるとナズナは、また奥の部屋に戻っていった。少し顔が赤くなっていたが…「怒ったのか…?」『照れ隠しだよ。』「照れ隠し?」『彼女は高町なのはの記憶やフェイト・テスタロッサの記憶を多少は持っているが、まだ生まれたばかりだ。赤ん坊が親にあやしてもらうと喜ぶだろう? それと一緒だよ。だけど喜んでる顔をあまり君に見られたくなかったんだろう』「だといいけど…」『それにしてもナズナとは、君もやるね』「は? なにが?」ナズナなんてけっこう何処にでも生えてるもんじゃないか。ていうかスカさんナズナ知ってるのね。『…もしかしてわかってなかったのかい? 彼女が照れていた理由はそれも含めてなんだが…』「だからなにが?」『…まあいいよ。私は作業に戻るから君はナズナと一緒にあとで研究室に来てくれ』そういうとスカさんは、人形で奥に行ってしまった。…いったいなんなんだ?『…ナズナの花言葉は“貴方にすべてを捧げます”だよ。それを理解してないであの名前を付けるなんて…天然か?』<あとがき>話が進まない?!早く無印に行きたいんですが、うまくいきませんね。感想で指摘されましたが、千年後の世界に主人公はいますがあまり周りの環境は千年前と変わりありません。アルハザードの外に出れば千年後ですが、ここに来た研究員たちは千年後の技術をほとんど持ってきてません。闇の書の幻覚魔法が必要なのは次回くらいにわかる…と思います。原作時代に戻らなきゃいけない理由も一応あります。文才がなくてすみません。では!!また次回!!