「というわけで付き合ってくれませんか?」「アリシアも世話になってるし、いいわよ」「ありがとうございます。くれぐれもこのことはナズナに内緒で」「わかってるわ」第24話「恋に年の差って関係ない? いや あるだろ」sideナズナ「ナズナ、訓練のときずっと考え事してたけど、なんか悩みでもあるのか?」「……いえ、別に」訓練を終えたマスターに心配されてしまった。こんなことでは、いけない。主に心配される従者など役に立たない同然だ。「そっか、なんか悩みがあるなら相談してくれ」「…お気遣いありがとうございます」マスターは私にそう伝えると、ドクターを置いてプレシアさんの元へ行ってしまった。…悩んでいるのはマスターのことですよ…「どうしてマスターは私に…」---三日前「おばちゃん、セリアさんがどこにいるのか知りませんか?」「セリアさんかい?セリアさんなら自分の部屋のいると思うよ」「わかりました」マスターの訓練のカリキュラムに新しい訓練を組み込んだ資料を作りプレシアさんに見てもらおうとプレシアさんを探していたら、おばちゃんは部屋にいると言っていた。部屋にはいないのにおばちゃんが部屋にいると言っているのならプレシアさんがいるのは、サラーブの研究室だろう。『master. Alicia approaches(マスター、アリシアが近づいてきてます)』「ナズナーー!」「アリシア、どうしました?」「嵐見なかった? ねこじゃらしで遊ぼうと思ったのに、いないんだよ~」「マスターですか? 私も見てませんが」そういえばさっきから全然マスターの姿を見ていない。いつもならアリシアとねこじゃらしで遊んでいるのを見る時間なのに「う~、どこいったのかな?」「見つけたら、伝えます」「うん、ありがとう!私ももっと探してみる!」そう笑顔でアリシアは言うと、走ってマスターを探しにいってしまった。「私もプレシアさんの所に急ぎましょう」プレシアさんに資料を渡してアリシアに協力しようと思い私は急いでプレシアさんの研究室に向かった。「あれ?開いている…」たどり着いたプレシアさんの研究室は扉が少し開いていて中から話し声が聞こえてきたいた。少しだけ気になって、中をのぞくとマスターとプレシアさんが何かを話していたのが見えた。「マスター、こk「付き合ってくれませんか?」っ!?」マスターに話しかけようと思って中に入ろうとした瞬間マスターからとんでもない発言を聞いてしまった。ぷっ、プレシアさんには、子供もいるのに告白なんてっ!?何を考えているんですかマスター!?「アリシアも世話になってるし、いいわよ」っ!?!? プレシアさん!? OKしちゃうんですか!?確かにアリシアとマスターはとても仲がいいと思いますが、だからって!?「ありがとうございます。くれぐれもこのことはナズナに内緒で」その内緒でという言葉を聞いた瞬間、いてもたってもいられなくなって私はその場から逃げ出してしまった。---現在「今思えば、もっとしっかり聞いとけばよかった…」『It is late even if sorry now. master(今更後悔しても遅いですよ。マスター)』「わかってるよ…」今考えると、もしかしたら聞き間違いかもしれない。そうだ、きっと聞き間違えたんだ。マスターとプレシアさんが付き合うなんて私の勘違いに違いない。「今日は何だか疲れました。家でゆっくりしましょう」『It is all right.(それがよろしいですね)』ミーティアに相談して少しスッキリしたな。今日は、もうマスターの訓練もないし、家でゆっくりさしてもらおう。そう思い、私はサラーブを出て、しあわせ荘に戻ってきた。「あ゛~~~~~~~~~」部屋に戻るとなぜかアリシアがこの部屋にいた。扇風機で遊びながらそろそろ9月も終わりのだし、扇風機も片付けないといけないな。「アリシア、何故一人でこの部屋に?」「あっ!ナズナ! 一人じゃないよ! スカリーも一緒!」『ああ』「いえ、何故この部屋に?」「えっ? ああ。退屈だったんだよ~」「退屈?」この時間はマスターと遊んだりプレシアさんと遊んだりしている時間にはずなのに退屈とはいったいどういうことなんだ?「聞いてよナズナ~、母さんったら私を置いてどっかいっちゃったんだよ!」「ああ、なるほど」プレシアさんがいないから、この部屋でマスターが帰ってくるのを待っていたのかあれ?でもそれなら、マスターと遊んでいるはずじゃ?「嵐も母さんと一緒にどこかに行っちゃうし「その話詳しくお願いします」っ」「ひっ!何か怖いよナズナ…」「すみません。で?」何だかアリシアが怖がっているような気がしたけれどそんなことは気にしてられなかった。「ええと…母さんたちがさっき一緒にどっか行っちゃうのがここから見えて…」「どこに?」「わっ、わかりません。ごめんなさい…」「…」さっき自分の中で解決したことが私の胸にまた大きくなって戻ってきた。二人で? お出かけ?私に話さず? …デートか「今すぐ追いましょう。ドクター」『待っていたよ。我が最高傑作ナズナ。今の君はとてもいい表情をしている』「どうでもいい。情報、早く」『……私を連れて行けば、嵐の場所はすぐにわかる』「行きますよ」「私も行くよ!」マスターにもしものことがあったら危ない、そう敵の襲撃があるかもしれない。だから、私は影から護衛をしなくてはならないのだ。これは、護衛。マスターを守るためには必要なことなんだ。『doctor. Do not you know you truth?(ドクター。あなた本当は知っているんじゃありませんか?)』『さて何のことかわからないな』『It is angry at Ran(嵐に怒られますよ)』『私を置いていった罰だということだ』『ここ結構おいしいってアリシアが言ってたんですよ』『本当、おいしいわね』今私たちはドクターから、マスターたちの声を盗聴していた。マスターたちは一ヶ月くらい前にアリシアと、アリスだっけ? そんな感じの名前の子が食べていた。少しオシャレな店でマスターとプレシアさんがご飯を食べている。「いいなぁ、私もここでまた食べたかったなぁ」『彼は臆病だからプレシアとか大人と一緒じゃないとこんなとこに入れないんだよ』「二人が出てきました。追いかけますよ」『「Yes Ma'am」』二人がおいしそうに食べているのを見ているとなんだかムカムカしてきたがここでマスターを見失うわけにはいけない。気を取り直し追跡…、じゃない。護衛を再開した。追跡していると二人は、デパートに入り、服のコーナーに入っていった。『……は、これとか…うかな』『そう…黒…そ…ね』…?さっきまできれいに聞こえていたマスターたちの声にいきなりノイズが入る。マスターたちの声がうまく聞き取れなかった。「ドクター?」『…すまない、少し調子が悪くてね』「そうですか」ならしかたない。けれどあの二人あんなに仲がよかったなんて…服…このまま行ったら…~~~妄~~~☆~~~想~~~「あなた! ネクタイが緩んでるわよ!」朝日がまぶしい朝、マスターがプレシアさんが作ったご飯を食べ仕事に向かおうとしているとき、プレシアさんに声をかけられる「全く! あなたは本当に…」「ああ、すまないプレシア」怒り顔のプレシアさんに苦笑いを浮かべるマスター「あなたがこんなのだからアリシアも真似するのよ、よし!出来た」「ごめんごめん、それじゃあ行ってくるよ」プレシアさんはネクタイを締めなおし、そのまま行こうとしたマスターの背中を叩くそしてマスターが振り向いたとき、二人の口が一つに…~~~終~~~★~~~了~~~「だめだめ! 絶対だめ! 私は認めません!!」「わっ!? どうしたのナズナ」「いっ、いえ! 何でもありません!」『何考えていたんだい? 二人はそのまま行ってしまったよ』ドクターの言うとおり二人は、服のコーナーを出て違うところに行っていた。「い、行きますよ!」『「…Yes Ma'am」』二人は服コーナーから出た後宝石店を見ていた『いや、これは高いんじゃないんですか?』『だけど女はこんなのがよろこぶものよ』マスターたちはいかにも高そうな宝石を見ながら会話をしている確かに私には宝石の値段はわからないけど、とても高くつきそうだ。宝石…か…~~~妄~~~☆~~~想~~~「最近の宝石ってのはかなり高いんだな」「そうね、だけどそれだけを払ってでも買う価値があるから買うものよ」結婚した二人はある宝石店に来ていた。宝石を眺めながらプレシアさんが背の高いマスターと腕を絡んでる。「そんなものなのか? 俺はそこまでほしいと思わんが」「そういうものなのよ」プレシアさんの話を全く理解できないという表情をしているマスターその態度にプレシアさんは少し頭にきたのか、顔をプイっと背けてしまった。「おいおい機嫌直してくれよ」「……」突然不機嫌になってしまったプレシアさんにマスターは焦ったのか取り繕ってみるが、まるで駄目だった。「機嫌直してくれよプレシア。せっかくの美貌が台無しだぜ?」「うるさい」「宝石がきれいでほしいのはわかるけど、俺はもう宝石異常にほしいのが手に入ったからな。だからそう思うんだ」突然マスターは真剣な顔になってプレシアさんを見つめ「何よ?それ?」「お前だよプレシア」その言葉を聞いた瞬間二人の周りにピンクのオーラが…~~~終~~~★~~~了~~~「何ですかその台詞は!そんなのマスターは言いません!」『またかい?何を考えているんだか…』「それより二人を見失っちゃったよ!」アリシアの言葉どおり、プレシアさんたちは何処のもいなかった。いつの間に消えてしまったんだ!「ドクター!」『了解…? あれ、探知できない?』「どういうことですか!?」ドクターに探知してもらおうと考えたら、なぜかマスターたちの場所を探知できないらしい。『原因は謎だが、これはつまり…』『It is game over(ゲームオーバーですね)』そっそんな!? マスターの追s…護衛失敗なんて!?マスター…私たちを撒くなんて、腕を上げたんですね…うれしいような、かなしいような…「任務失敗です…帰りましょう」その後、夕飯の買い物をして帰り重い足取りで家に帰った。「ごちそうさま」夕食を食べ終わりマスターは食器を洗いに行った。私は帰ってきたから全然元気が出なかった。プレシアさんとマスターの関係に変化があるとは思えないけど、やっぱり変わってるんだろうか?「ナズナ、後で私の研究室に来て」ボーっとしながらご飯を食べていたら、プレシアさんから話しかけられた。なんだろう?この前の訓練のカリキュラムのことかな?待たすのは悪いと思い、急いで残り少ないご飯を食べ、プレシアさんの元に急いだ。「入ります」「おおっ!ナズナ、早いな」「マスターっ!?」プレシアさんの研究室にきてみると、なぜかマスターがいた。もしかしてこっそり会っていたんだろうか?だったら出直したほうが…「実はナズナに渡したいものがあるんだ」「渡したいもの?」マスターから私に?「いや、最近ナズナにお世話になりっぱなしだからさ、何か恩返ししないとと思ったんだけど、女性が喜びそうなものってわからないなって思ってさちょっとプレシアさんに相談してみたんだ」「ええ」「それで今日プレシアさんと買い物に行ってさ、アクセサリーを買ってみたんだよ」今日の買い物?デートじゃなかったんだ…「んで、これなんだけど」マスターは少し頬を赤くしながら、私に紙袋を渡してきた。袋を開けて中から出してみると黒い十字架がついた首飾りが出てきた。「俺の赤色のと色違いなんだけどさ」そう言うとマスターもポケットから、色違いの赤い十字架を出した。「プレシアさんに魔力加工してもらったから、いざって時に防御魔法とか発動してくれるらしい」マスターは頭を掻きながら、私を見た。「えと、よければ使ってくれ」そう伝え耳まで真っ赤にして研究室から出て行った。その後姿を見ながら自然と顔が緩んでいくのを感じた。すぐに追いかけようと研究室を出ようとしたとき、プレシアさんに肩を掴まれた。「なっ何ですか!?」「……」ビックリしながらプレシアさんのほうに振り向くとプレシアさんは不気味なほどの笑顔を浮かべていた。「安心しなさい。私が嵐とデートなんて次元震が起こって世界が滅びようとありえないから、趣味の悪い盗聴もほどほどにね」「はっ、はい」…プレシアさんには全部お見通しだったらしい<あとがき>主人公の出番がかなり少ない話でした。ナズナ書くのって楽しいんですよね。あんまりしゃべらないキャラだからさて、次は10月の終わりくらい、12月までもう少しだな。では!また次回!!