「オッス! オラ鈴木! 何だか知らねえけどわくわくしてきたぞ!」「ああ、マスターが壊れてしまった…」『まあ、現実逃避しているだけだろうけどね』「俺は怒ったぞ! アリシアーーーー!!!」第23話「人間諦めが大事だよね、でも諦めたらそこで試合終了」「なんでまた厄介なイベントに足突っ込んでんだ! あのじゃじゃ馬娘は!!」『これはおもs…厄介なことになってきたね』「マジで今回は洒落にならんぞ!」なんでよりにもよって出会っているのがアリサなんだよ! せめて他の奴にしろよ!…石田先生とかそういうマイナーキャラとかに出くわしとけよ!石田先生に怪我したから治療してもらうとか! 医者と患者の関係に留めとけよ!アリサってお前、百歩譲ってはやてとか、いや、はやても駄目だ。「くそっ、簡単な任務だと思っていたのに、一気に難易度アップじゃないか」難易度やさしいから一気に修羅だよ。凡人ティアナから魔王なのはさんだよ。『プレシアのストラップの機能に念話システムがある』「っ! ならすぐに連絡をっ!」『だが、まだ未調整だから起動するには、手に持っていてもらわないと駄目だね。ポケットから出してもらわないと』なんだよその微妙な弱点は、徹夜したんだったらもうちょい気合入れろよ。ていうか会話できないことに困ってるのにポケットから出すように言うとか不可能だろ。「ああ、もうアリシア放って帰りたい!ものすごく帰りたい気分だ!」「マスター、あんまり大きな声は…」はい? 何で?「…? あそこの木の陰から物音が聞こえたわね?」『残念、聞こえてしまったようだよ』 ナズナが注意してくれた理由はアリサが結構近くに来ていたからだったらしい。確かに見てみればアリサは刻一刻とこちらに迫ってきている。『君のせいで余計状況が悪化してきたね』「うっ、うるさい! 自分のケツは自分で拭いてやんよ!」スカさんの地味な嫌味が癇に障った俺はすぐさまキャットフォームに変化し木の陰から堂々とアリサの前に躍り出た。「何だ猫だったのね」俺の姿を確認し、すぐに未だ倒れているアリシアの元に戻っていった。そして、俺の姿を確認したアリシアは、ビックリして口をポカンと開けていた。アリサがこっちを向いてないのをいいことに俺はアリシアにプレシアさん人形を放さず持っているようにボディランゲージで必死に伝えようとした。(すぐに家に帰るぞ! プレシアさん人形はずっと手に持ってろよ!)←手とか足をバタバタしている(えっ? もう少し遊んでてもいい? やった! あっ! 母さんのストラップ汚れてないかな)完璧だ! あの表情は確実に伝わっただろう、現にストラップをポケットから出している。さすが俺とアリシア。伊達にねこじゃらしで遊んだ仲じゃないぜ。『よし、今なら念話可能だ』≪アリシア! 聞こえるか≫≪あっ、嵐! 聞こえるよってあれ? どうしていきなり念話が?≫≪そこはどうでもいい!! どうしてこんなとこにいるんだ!≫≪えと…それはいろいろ事情がありまして…≫いろいろ事情とかで来れる距離じゃないいんだけど、ここ。ていうかお前はどうしてそんなに危ない地雷地帯を歩いてるんですか!sideアリシア・テスタロッサうひゃ~~、嵐、結構怒ってるっぽいや声になんだかいつも以上に怒気が感じられるよ~~…≪とにかく! そいつt「えと…サラ、立てる?」っちょ!≫念話に集中していて周りのことに意識を飛ばしていなかったら目の前の相手…アリサさんが心配して私に手を差し伸べてくれてた。「あっはい、ありがとうございます」「いいのよ、困ったときはお互い様、それにしてもあなたの服装…ドロドロになっちゃったわね」「はい…」改めて服装を見てみるとッスカートは無事なのに真っ白だった服は土に塗れてドロドロだった。手で払ってみたけどあんまり意味がないみたいで、汚れは取れなかった。「うぅ…お気に入りが…」「あなた…家は近くなの?」「ええと≪言うな! とりあえず遠いところって言って誤魔化せ!≫…遠いところです」話そうとした瞬間、突然頭に念話が割り込んできた。なんだかかなり必死そうなのが伝わってきて、思わず息を呑んだ。「遠いところ? …う~ん、その格好で帰ったらママに怒られそうね。…そうだ! あなた、ちょっとついてきて!」「ふぇ?」「鮫島! 大至急私の昔の服持ってきて」私はあそのままアリサさんに手を握られ引っ張っていかれた。そして大きな車がいきなり目の前に現れて、その中に私は引きずり込まれた。≪アリシア~~~~!!!≫嵐の叫び声がよく頭に響いてた。「これでいいわ、よく似合ってる」「なんか悪いような気がします」「いいのよ、すずk…あたしの友達たちが今日遊べなくなったから、そのまま帰ろうかと思ってたからね」「でもこんな服まで…」「あたしのお下がりだし、別にいいわよ」車の中で鮫島さんが持っていたのは、オレンジ色のかわいい服だった。突然何をするのかと思ったら、アリサさんは私に服を持ってきてくれたみたいだった。「それにしてもサラ…あんた一体いくつなの?あたしより年下よね?」「えt≪詳しいことは話すな!≫そうです年下です」「…? まあいいわ、サラ、今日暇かしら?」「? はい一応」私の返事を聞くとアリサさんはにっこりと笑いました。「あたしと今日一日遊ばない?」sideout『あたしと今日一日遊ばない?』な、何ですとぉーーー!?なんだよこのアリサは! まさかアリシアの正体を知っているんじゃないのか!?着替え貸したりとか普通しないだろ! そんで、いきなり遊ぼうとか!『えと…何で?』『あたしも暇だったし、あんた、何か寂しそうな表情してたからさ』そんなはずはない! 俺といつもねこじゃらしで遊んでるもんね!俺が遊ばれているとかふざけた意見も聞いたことあったけど、そんなことないもんね!まあそんな誘いに家のアリシアは乗らないk『はい!』…えっ?『私もアリサさんと遊びたいです!』『よし、なら早速遊びにいくわよ! それとあたしのことはアリサでいいわ』『はい、アリサ!』…何いっちゃってんのこの子?えっ? 今のは俺の耳がおかしくなったのかな? 遊ぶって聞こえたけどこの子、遊ぶって言ったよね?さっきジェスチャーで伝わったんじゃなかったのか?『お昼は街で済ましょう。それで新しく出来たゲームセンターがあるの、そこに行きましょ』『私ゲームセンターって初めてです』俺の葛藤をおいて車は無慈悲にも発射した。「マスター! 追いましょう」「…ああ、うん…」見ろよナズナ…雲が綺麗だぜ…「なんていうかさ、差を感じるよな」『我慢しなさい』街に走る車の方向にあるマーキングポイントなどを利用しながらアリサたちを追いかけようやく車が止まったと思えば、二人は車を降り、なんだかすこしオシャレな感じの店に入り食事をしていて俺たちは追う途中にあったコンビニで買ったコンビニ弁当を貪っている。なんだ、この差は…「いいよなぁ…俺もこういう店入ってみてえなぁ」『金はあるんだ。今度来てみたらどうだい?』「いや、こういう店は緊張して入れないんだ」『…貧乏性…』うるさいな、しかたないだろ。元の世界じゃそんなに裕福じゃなかったんだ。ビビリの俺がこんなとこに一人でこれるわけないだろうが「コンビニ弁当もおいしいですよ?」「まあ、そうだけどね」そんな感じにくだらない会話をしながら飯を食い終えるとあっちも食べ終えたみたいで店から出てきた。今回は車を使わずに、歩いてどこかに遊びに行くようだ。≪飯はうまかったか?≫≪あっ、嵐! おいしかったよ!≫≪そうか、よかったな。ていうかマジで遊ぶのか≫≪何回も言ってるでしょ! 今日は遊ぶって≫≪…18時までだぞ≫飯を食っているときから、念話で帰るように伝えたのだが今日はどうしても遊びたいらしく、しかたなく監視しながらということで許可した。べっ別にプレシアさんに言いつけてやるとか言われたせいじゃないんだからね!本当だからね!sideアリシア・テスタロッサ「えいっ! やっ! とうっ!」「ふふん、まだまだ甘いわね」アリサに連れてきたもらって、始めてきたゲームセンターは、とても大きかった。前にナズナから聞いたゲームセンターは、もう少し小さかったと思う。『25点モグ~、モグラ研究員モグね、モグたちを捕まえようとしても無駄モグ』「全然駄目だぁ~、このモグパニ難しいよ~」初めて来たゲームセンターで、一番目をひいたのが、このモグラパニックだった。穴から出てくるモグラを延々と叩き続けるだけのゲームだけど結構難しい。この挑戦でもう3回目だけど、一向に記録は伸びない。「ほら、あたしに貸してみて」そう言うとアリサはハンマーを構えてモグラパニックの前に立った。『逃げるモグ~』「たっ! ていっ! とりゃっ!」アリサは私とは全然違う速さでモグラを叩いていく、ポイントもどんどん上っている。そして終了の合図がなったときにはかなりの高得点になっていた。『80点モグ~、モグラキラーモグか! みんな巣に帰るモグ~』「こんなものものね」「すご~い、アリサ、こういうの得意なの?」「ゲームは結構得意よ。次はあれやりましょう」「うん、ゆーふぉーきゃっちゃー?」『97点モグ~、モグラの天敵様モグか! 食べないでくれモグ~、許してモグ~』「生贄を捧げたら許してやろう」『何してるんだ君は…』「マスター、上手です」「これ何?」「これはプリクラって言って、写真のシールが…まあ説明するよりやるほうが早いわね」アリサはまた私の手を引いて、大きな箱?見たいな部屋に入っていった。「中は結構狭いんだね」「写真取るためだしね、フレームはこれで、よしっと」きょろきょろと部屋?を見回していると突然アリサが引っ付いてきた。「ほらっ、もうちょっとこっちよって」「う、うん」アリサの言うとおりアリサの方向によってみると、どこからか音が聞こえてきた。突然の音に私はビックリしたんだけど、アリサは下から何かを取り出してきていた。「うん、うまく撮れてるわ、もう一枚はサラ用に撮りましょう。好きなフレームとか選んで」「えっと、ここで操作するんだよね」「あのアリサの写真は」『簡易の幻覚魔法でバッチリだよ』時間はあっという間に過ぎて気づいたら時間はもう18時前だった。「今日は楽しかった~、こんなに遊んだの久しぶりだよ!」「久しぶりって、サラ、あたしより年下なのに毎日何してんのよ」このこと話したら、嵐にまた念話で怒られちゃう、うまく誤魔化さないとけど、私、嘘付くの下手だって母さん言ってたし、下手に嘘ついたらすぐバレるかな…「私、あんまり遊べなかったんだ」「どうして?」うぅ…どうしよう、死んでましたなんて言ったら、頭おかしい子だって思われちゃうかもしれないしそれに、もし信じてくれてもそれはそれで嵐に怒られる…「えとs「サっ…サラっ!?」えっ?」どうやって言い訳をしようか考えていると突然アリサが焦った声を出して、私のほうを見つめていた。一体どうしたんだろう?「あ、あんた、う、腕が消えてってる!」アリサの視線を辿り、腕を見てみると確かに腕が消えていっていた。…あっ、時間切れなのかな?sideout俺たちは木の上から二人の様子を伺っていた。どうやらアリシアも終わりの時間が来たことには気づいてるようだ。「そろそろアリシアを転移させて終わりにしたいんだけど」『なら転移魔法を発動するよ』「ちょい待ち、すこし注文があるんだけど」『なんだい?』「地面の下に魔法陣を展開してさ、アリサの目に魔法陣が入らないようにしてほしいんだけど、出来る?」今回は出来るだけ魔法的な要素はアリサには伏せておきたい。どうせAs編では知るんだが、今知るのは早すぎる『ふむ、出来ないことはないが、効果が半減する』「どんな?」『転移に時間がかかるし、何よりバグが生じて何が起こるかわからない』…それは、無理だな。アリシアの体には傷一つでもつけたら殺される。『人体に影響は出ないと思う、君のためだやってみよう』「えっ? 中止でお願いしたいんだけど」『転移開始』「ちょっと待てーーー!!」スカさん全然話し聞いてくれないんだけど! 確かに注文したけど俺のためを強調するのやめてくれないかな! 責任全部俺が背負うみたいじゃん! あれ? 背負うのか?「時間切れみたいだね」「どっ、どういうことよ!」下から突然アリサの叫び声が聞こえてきたかと思うと、アリシアの体が徐々に消えていっていた。腕から消えているのが少しグロイ「もともとここ(翠屋付近)には長くいられなかったんだ。あっち(しあわせ荘)に帰る時間みたい」「ここ(この世)って、あんた幽霊なの!? それにあっち(あの世)って…」どうやらアリシアとアリサの意見に食い違いが出てるような気がする…まあ別に構わんが「(幽霊って何だろ?)えと、そんな感じなのかな?」「嘘…」アリシアの返事を聞いた瞬間、アリサは信じられないようなものを見る目でアリシアを見ていた。アリシア、嘘はいけないぞ嘘は。「サラのママも、あっち(あの世)にいるの?」「うん。あんまりここ(外)にいると母さんを心配させちゃう」「そう…」アリシアはアリサの言葉に笑顔で答えているのだが、アリサは何だが泣きそうだ。「アリサ、今日は本当に楽しかったよ、ありがとう」「あたしも楽しかったわ、サラ」もうアリシアの体はかなり消えかかっている。そろそろアリシアの転移先に待機しといたほうがよさそうだな。「スカさん、しあわせ荘の入り口に転移よろしく」『全く、人使い…いや、デバイス使いが荒いね』「ナズナは鮫島さんが持っていると思うアリシアの服を転移しといて」「わかりました」そして俺は転移で先にしあわせ荘に飛んだ。無事に終わりそうでよかった。sideアリサ・バニングスあたしは今とても不思議な体験をしている。寂しそうな表情をしていた女の子が、なんと幽霊と言ってきたのだ。「そろそろお別れだね」幽霊の女の子、サラ・テスタブルは、あたしの目の前で体を光の粒子に変え消えていってる。その光はまるで蛍のようにきれいだった。「…あの、一つお願いして良いかな?」そして、体をほとんど消しながら、か細い声であたしに話しかけてきた。「いいわよ」「…こんなこと、あなたに頼むのはおかしいことなんだけど」「気にしないの!あたしたち友達でしょ」遊んだのはたった一日だけだったけれど、確かにサラとあたしは友達だ。人間と幽霊とかそんなのは関係ない。「えっと、私にそっくりな女の子がいると思うんですけど、もしですよ?もしそんな子を見かけたら伝えてほしいことがあるんです」サラとそっくりな女の子?その子はサラと違って幽霊じゃないのかしら?「お姉ちゃんは、フェイトの傍にいてあげられないけど、フェイトのことずっと応援してるよ、って伝えてください」「フェイト? フェイトって言うの?そのサラの妹さん」「はい、あっ!それと私の名前も実はサラってのが本名じゃないんです」「? …じゃあサラの本当の名前は?」もうサラの体は顔しか残っていない、少し不気味だけどそんなのあたしは気にならなかった。サラは、私の目をしっかり見据えて声を出した。けれど少し間に間に合わなかった。「私はアリシア、アリシア・テス……」全部言い終わる前にサラが消えてしまい、残ったのはあたしがサラ、いや、アリシアにあげた、夕焼けと同じ色のオレンジ色の服だけだった。「See you.アリシア…」家に帰って、アリシアと撮ったプリクラを確認してみるとアリシアの姿が透けていて奥が見えていた。アリシアの服も鮫島が言うには洗濯が終わって確認してみるときれいさっぱりなくなっていたらしい。後日、なのはに新しい友達からビデオレターが来てその差出人を見てあたしが驚いたのは、また別の話。おまけ「きゃーーーーー!!!」「なぜスカート一丁!?」「なんでもいいから服持ってきてよー!」『バグ発生かな? ククク…』「やばい!あんま大きな声出すな!?」「マスター、アリシアの服を回収しt…」「ナズナ!? これには深い訳が!いや俺のせいじゃないんだ!」「明日の訓練は朝早くからしましょう。アリシアの服はここに置いときます」「ナズナ! 信じてくれ!ナズナにそんな感じに接しられたら生きていけない!」「服ーーー!!」「アリシア? 帰ってきたの…ね…?」「プレシアさん! 聞いてくれ!これには訳が!?」「アリシア、こっちに来なさい。嵐、明日は一日中私が訓練を見てあげるわ」「ちょ! 待って!? 信じて! お願いします! 土下座でも何でもするから話は聞いてくれ! 「あっ、嵐、ねこじゃらしたくさん拾ったから後で遊ぼうね」「えっ、マジ!? やったね! ………っじゃねぇえぇええええ!!!!!」『フフフフフフ……』<あとがき>アリシアってリンカーコアなかったんですか…すいません、情報不足でした。ここのアリシアは低いけど魔力資質があるでお願いします。平穏編もあと2・3話ぐらいで、終わりと思います。では!また次回!!キャラ紹介名前:骨乃 踝【コツノ クルブシ】通称:スネ夫もどき(by嵐)年齢:9才血液型:B型出身:第97管理外世界「地球」極東地区日本・海鳴市所属:なし階級:金持ちの息子役職:なし魔法術式:なし所持資格:漢検7級