『夜が明けれる前に見つけれてよかったね』「ほぼ徹夜に近いけれどな」『ナズナに連絡して置こう』「よろしく」第15話「小さなことからコツコツと」なのはたちとの戦いが終わった後、家に帰ってきたのだがこの後すぐに重要なイベントがあることを思い出し徹夜であるものを探していた。そのあるものとは…『こんな見つけやすいところに住んでるなんて思わなかったね。灯台下暗しとは、このことだ』「隣町だけどな…」フェイトの潜んでいるマンションを探していたのだ。「さっきフェイト出っていったのが見えたから、多分土産かなんか買いにいったんだと思う」今日を逃してしまうと、フェイトが時の庭園に行くのは、先になってしまう。それを回避するために昨日は睡眠時間を潰して探していたのだ。おかげで寝不足だ。今すぐ家に帰って布団に寝転がって7時間くらい寝続けたい気分だ。『その内にこうやって屋上に盗聴器を潜ましておくなんて、もう君も引き返せないね』「…あれ?これスカさんの提案じゃなかったっけ?あれ?」sideナズナ「ここにマーキングポイントをセットして…あれ?あっちだっけ?」マスターたちの指示でマーキングポイントをセットしながら海に来て、指示されたとうりに行動してるんだけど…「何か意味があるんでしょうか?」『Doctors will have some measures(ドクターたちになにか策があるんでしょう)』「そうだね。あと少しで作業が終わるし、頑張ろう。次は…」こんなに広い海に複数“これ”を設置するなんて意味あるんだろうか?sideout「スカさんあの金髪は…」『フェイト・テスタロッサだね。何か手に持っているが、あれが君の言うお土産なんだろう』屋上の遥か上空に俺たちは待機していた。盗聴器をセットし終わった俺は、一回ナズナに連絡を取り、ナズナも終わったようなのでこっちに来るように指示したのだが、ナズナがこっちに来る前にフェイトが先に帰ってきた。フェイトは、屋上にアルフと上がってきて、何かを呟いている。そして、その手にはお土産らしき物も持っていた。そこで俺とスカさんは計画どうり息を殺し、フェイトの動向を探っていた。『…60、779F3125、開け誘いの扉、時の庭園テスタロッサの主の下へ』盗聴器から聞こえてくるフェイトの声。ややこしい数式が終わったとたん光がフェイトたちを包み消えてしまった。「出来た?」『次元座標確認。飛ぼうと思えばいつでも飛べるよ』何とか成功したようだ。これで、いつでも時の庭園に飛べることが出来る。「パーフェクトだスカさん」「お待たせしました」遅れてナズナもやって来たようだ。「ナズナお疲れ」「いえマスターに言われたとおり設置してきました。しかし何故男性用の魔h『ご苦労だったねナズナ』…はい」フフフ…計画は順調、奴の悶える姿が頭に浮ぶわ。「そろそろ出ようナズナ」「はいマスター」サラーブに戻り次元座標を一応正確に確認していたのだがスカさんが言うには確実に時の庭園に飛べるらしい。確認を済ましたのですぐに飛ぼうと思ったんだけど、スカさんに止められたのだ。『今日は、何も起きないのかい?』次元座標が確認出来て舞い上がっていて今日の起こるイベントを忘れていた。あの戦いのあと、すぐになのはたちはもう一戦するはず。それを思い出し夕日が綺麗な空を飛んでいた。「このネコ型って裸みたいでちょっと恥ずいよな…」服を着ている感触がなくなってしまうので、裸になっている気分になってしまう。『フフ…その内、快感に変わっていくさ』「……」「マスター見えてきました。あの暴れている木ですね」「…あぁ…それそれ」この呪われたデバイスの処理法を考えるのはあとにしよう。どうやら到着したみたいだしナズナが茂みに着地しそこから観察する。そこには枝? を振り回し暴れている木がいた。その振り回してる枝? をフェイトのアークセイバーに切り裂かれているとこだった。「撃ち抜いて! ディバイン!!」『Buster.』そこになのはのディバインバスターを食らい体を地面に沈下させている。「貫け轟雷!」『Thunder Smasher.』追い討ちをかけるようにフェイトのサンダースマッシャーが木に襲い掛かった。これって自然破壊じゃない?まあ、あの木が自然と呼ぶのかどうかも怪しいが、確かに自然破壊ではないんだろうか?木は攻撃に耐え切れず体が光り、その体からジュエルシードが排出された。『Sealing Mode Set up.』『Sealing Form Set up.』「ジュエルシード、シリアル7!」「封印!」暴走が止まりおとなしくなるジュエルシード、というか…「…リリカル・マジカルは?」呪文言ってないじゃん…。などという俺の戯言を放って二人は空に上った。「ジュエルシードには衝撃を与えたら行けないみたいだ」「うん、夕べみたいなことになったら、私のレイジングハートもフェイトちゃんのバルディッシュもかわいそうだもんね」今思ったけど、俺があの時にぶつかればよかったんじゃないか?レイジングハートたちみたいに、スカさんもバキッと……いや、その後が怖すぎる。自爆とかして俺の体を半分ぐらい抉って行きそう。「…だけど、譲れないから」『Device Form.』「わたしは…、あの子やフェイトちゃんと話をしたいだけなんだけど」『Device Mode.』「私が勝ったら…ただの甘ったれた子じゃないってわかってもらえたら……お話、聞いてくれる?」「……」無言は肯定なのか?「彼女、かなりおせっかいですね。行き過ぎるとウザイと思われますよ」「このぐらいならいいんじゃない?」『君の原型なんだけどね』主人公だからね。二人がお互いに迫りデバイスを振り下ろそうとしたときに奴は来た。「ストップだ!」はい来ましたー! 真っ黒クロノすけ。ここで止めるとか仕事とは言え空気読めよ「ここでの戦闘行動は危険すぎる!」ここじゃなくても魔法の戦闘は危険だと思うんだが…ジュエルシードが近くにあるからか?「時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ! 詳しい事情を聞かせてもらおうか」フェイトは時空管理局が出てきたことに混乱しているのか、おとなしくクロノとともに地面に降りてくる。「まずは二人とも武器を引くんだ。このまま戦闘行為を続けるなら…」クロノが二人に注意を払いながら、事情を聞こうとしていたとき、オレンジ色の魔法がクロノのいる場所に炸裂した。だが執務官のクロノには不意打ちも意味がなく、防がれてしまった。「フェイト! 撤退するよ、離れて!」≪俺たちも行動開始!ナズナGO!!≫≪はい≫アルフが魔法を地面に当てて砂埃を立てて煙幕のようにしクロノの気をそらしている間にフェイトはジュエルシードに飛んでいた。「させるかっ!!」クロノが即座にスティンガーレイを放ちフェイトに攻撃するが≪マスター、お願いします≫「ブラッティ・プロテクション!」フェイトを庇うように出た俺たちによって攻撃はとどかなかった。スティンガーレイは威力自体は弱く感じたがプロテクションを貫いてくる感じを受けた。だけどこのブラッティ・プロテクションは貫けない。こいつの防御力はスカさんも評価している。いきなり現れた俺とナズナにそこにいる者全員が驚愕の表情を浮かべていた。「新手!?」「えっ!なんで」「えっ!ええぇえ!!」クロノは俺たちのことを援軍と勘違いして焦り。フェイトは敵対していたはずの俺たちが助けたことによりさらに混乱している。なのはは純粋に俺たちがこの場にいることに驚いてるようだ。「あんたたちなんで…」「べっ別にあんたのために助けたんじゃないんだからね!」『気持ち悪い』「スカさんだけには言われたくねえ。それより早くジュエルシードを」「えっ! あっ、はい」ジュエルシードを格納してなかったことに気づきいそいそとバルディッシュにジュエルシードを格納するフェイト。格納した後、フェイトは俺たちと地面に降りてきた。「っ! 止まれ!」そのまま立ち去ろうとした時、クロノが杖を突きつけてきたがそこに一つの人影がその方向を遮った。「駄目!!」予定どうりなのはが壁になってくれます。「やめて! 撃たないで!」このままここにいたら、いつクロノがなのはを押しのけこっちに向かってくるかわからないのでナズナに設置しておいてもらったマーキングポイントに向かった。「ついて来い」アルフに一声かけてると、少し迷ったようだが黙ってついてきた。そして設置しておいたマーキングポイントに乗り旅館に転移し次に路地裏、最終的に最初に寝た公園に転移した。公園についてようやく一息つけたとき、アルフがおずおずと話しかけてきた。「あんたたち、なんであたしたちを…」「管理局ってのが嫌いでね、つい手助けしちゃった」≪本音一言も喋ってないね≫≪管理局が嫌いってのは本当だ≫こいつらにジュエルシードをいくら渡しても計画上、全く問題ないからな。「一応、礼は言っとくよ、…ありがとう」キューンと声を出し、耳をたらしてお礼を言ってくるアルフ…かわいいじゃないか…「この次に会ったら容赦しない」この台詞といい、今の俺って最高にカッコよくないか? やべフェイトとアルフ惚れたんじゃない? メロメロじゃね?「なんで猫のあんたが威張ってんだい」…そういえば、まだ俺猫のままでしたね。そうですか、猫にはときめきませんか。そうですね。俺はおとなしくメス猫にでも発情しときますね。≪帰ろうナズナ≫≪はい≫≪家に帰ったらあの計画を実行に移すんだね≫≪スカさん、頼りにしてるよ≫「待って!」「なんだよ、まだ何か? ジュエルシードは今ないぞ」一個はナズナが持っているけどな!「あなたの…名前は」…やっぱ俺に惚れたんだな。そうだな! 絶対そうなんだな!ふふ、俺も罪作りな男(猫)だぜ。いいだろうかわいい子猫ちゃん。俺の名前を教えてやろう。「鈴k「きみじゃないよ。あなた」…ですよね」まあわかってたから、別に悔しいとか悲しいとか全然感じないけどね。…はぁ…≪どうしますマスター?≫≪名乗らないといけない雰囲気っぽいし、今だけ喋っていいよ≫≪わかりました≫念話を終え、ナズナがゆっくりとフェイトの方を向いた。「…ナズナ」「じゃあ、俺たち忙しいから、これで」一言だけナズナが名乗った後、すぐに空を翔け、この後の計画を実行しに家へと向かった。「ナズナ…」「フェイト! 早く家に帰ろうよ」「うん」<あとがき>ナズナちゃんとうとう名乗る。今のところ、ナズナの名前を知っている敵はフェイトだけですね。でもナズナは特にフェイトのことを思っていません。せいぜい腕がいい魔導師くらいです。フェイトは…では!また次回!!