「おばちゃん…運転荒すぎだろ…うっ…」「目が…回り…ました…」「久々に車乗ったから若いころ思い出しちゃってねぇ~」「玉ちゃんもまだまだ衰えてないわね~」吐きそう…うぇっぷ…第13話「未来のエースとの出会い」よく晴れた、旅行の日。おばちゃんが友達の車でおばちゃんが運転して旅館まで向かったのだが…おばちゃんの運転で早く旅館に着いたんだが、かなり荒かった。死ぬほど荒かった。いや、死ぬ。着いた頃には自分が地面に立っているのか、ちょっとわからなくなるほどだ。「帰りはゆっくりでお願いしよう…」ちなみに俺たちの設定は路頭にさまよってる俺たちをおばちゃんが慈愛の女神のごとく俺たちを保護したという、無理な設定があったらしい。それを聞いたとき思わず、指輪を地面に叩きつけてしまった。しかし罅一つ入らない。「いい湯だ…」ここにいる間は猫モードでいようかと思ったが、ずっといると淫獣よろしく的な展開になりそうなので風呂のときは、解除して一人で風呂を楽しんでいる。『私は別に気持ちよくないけどね』…“二人”で楽しんでいる「あっ、マスター」あまり長湯しているとなのは達が来てしまうので早めに上ると頬をピンクに染めて浴衣を着ているナズナが俺を待っていた。この様子を見ると、どうやら俺が出るのを待っていたっぽいな。なら、言ってくれればよかったのに…「悪い、待たした?」「いえ、私も今出たところです」「おばちゃんたちは?」「お土産を見てくるらしいです。これは部屋の鍵なので部屋に行くなら使って、とのことです」「ん~…どうしようか」そんなにうろつくとちょっとまずいけど暇だし少しぐらいならうろついたって大丈夫だろ。まだ多分来てないだろうし…「なのは~、すずか~、早く温泉行きましょうよ~」「まってよアリサちゃん」「そうだよ、急がなくても温泉はにげないよ」「わかってるわよ! それでも早く行きたいの!!」……OK、直ちに離脱する。「部屋に戻ろう」「はい」「あら! 鈴木君達もう部屋に戻ってたみたいよ玉ちゃん」「この子達かなり大人びているからねぇ~。角ちゃんのとこ確か今年で大学生だっけ?」「そうなのよ~。いろいろと難しい年頃が終わって、やっと楽できるわ~。そういえば…」おばちゃん達が帰ってきていきなりのマシンガントーク。正直部屋で喋らなくてもいいと思う。俺たちは部屋に戻った後、スカさんが部屋に海上戦のときに張った結界を展開してくれた。そしてマーキングポイントという転移魔法のポイントを設置してくれた。この後は特にすることがなかったので、大量に持ってきておいたトランプなどで時間をつぶしていた。≪王手≫「…待った」≪それ4回目だよ≫無謀にも俺はスカさんにゲームで挑むという暴挙を行っていた。UFOキャッチャーの雪辱が晴らせればいいとか、軽く考えてたときの俺を殴り飛ばしたい。ナズナに念話で代打をしてもらい対戦しているのだが頭を使うゲーム、オセロ、五目並べ、チェス、将棋、神経衰弱など全て惨敗した。神経衰弱は自身があった分、ショックがデカかった。「…UNOしよっか…」いつかスカさんに地団駄踏ませたいな…足ないけど…『君もやるね』「そうだろ…これさえ置けば…」豪華な夕飯を食い終わり、皆が隣の部屋で寝静まっているときに俺は机でトランプをしていた。正確にはトランプタワーを飯が食い終わった後、どうにかしてスカさんを負かせようと考えた俺はスカさんの体ではできないことをしようと思い今に至る。『七段タワーだとさすがに大きいね』「そしてこの二組で完成だ…」さあスカさん! ない足で地団駄踏むがいい!そしていま感動の瞬間が………!?「マスターー!!」訪れなかった。「ジュエルシードの反応です! …マスター?」「……キャアァアトオォオっフオオォオォムウゥウゥ!! (キャットフォーム!!)」『クッ!』涙目になりながら猫に変化しナズナの方に飛び乗った。「いくぞ! ナズナアァ!!」「はっ…はい!」『クククっ!!』俺たちが部屋を出た後に残ったのは襖を開けた衝撃で倒れた七段トランプタワーの残骸だけだった。「また随分と出遅れたな~」急いで駆けつけたはずだったが、もうなのはとフェイトの戦いは終わっているようだ。フェイトがなのはにバルディシュを突きつけている状況だった。この場面でこんなに勝ってたのに、未来では互角なんだから分からないよなぁ。それにしても今回介入は少し面倒だなぁ、とか考えてる矢先に『よし、あれ打ち落とそう。ナズナ』「はい」『Shooting mode.Divine buster Stand by.』スカさんとナズナは行動を開始していた。ナズナはどこか嬉しそうにしている気がする。ど、どうしたんだナズナ!? もしかしてお前、トリガーハッピーだったのか!?「えっ? ちょっとまt「ディバインバスター」待て! お願い!」俺の悲願むなしく黒い砲撃は寸分の狂いもなくなのは達がいる場所に向かい二人を飲み込んだ。『No Hit(当たっていません)』「っち」『気絶してくれればよかったのにね』…ナズナさんが素の顔でする舌打ち…笑顔のスカさんより怖いよ。「あなたは!?」「一体なんだったの…」攻撃をかわした二人の様子はフェイトは攻撃した方向に俺たちがいるのに気づき、なのはを放ってこちらに注意を払ってきた。なのはは急速に移動したからか、ふらふらしている。「あんたたちだね! 前にフェイトからジュエルシードを盗ったてのは!」狼状態のアルフさんがこれでもかというほど鋭い牙を見せ威嚇してくる。「ふぇええぇえ!! また私以外の魔法使いなの!?」「そんな! まだ他にもいたなんて?!」ようやく周りの状況を把握したなのはさん。ユーノも三人目は予測してなかったらしく慌てふためいてる。「ジュエルシードは…回収されたか」前回同様できるだけえらそうに喋ることを気にしながら会話した瞬間アルフが肩にいる俺に噛みかかってきた。「ショット」ビビりまくってる俺と違い焦りもせず俺に向けて来ると予想でもしていたのか簡単だが高密度な魔法を放つナズナ。「かはっ!!」「アルフ!?」顔面に食らいそこそこのダメージを食らったと思ったのだが、よろりと立ち上がるしかし頭に食らったので少しふらふらしている。「あなたも今から私と勝負して…あなたが負けたらあなたの持っているジュエルシードを渡して」アルフの無事を確認し、こちらに勝負を挑んでくるフェイト「断る。そのジュエルシードは預けとこう。俺たちは撤退させてもらおう」何個かはプレシアさんにあげといた方が後々俺たちのためになりそうなので今回の賭けはスルーしとくことにした。≪ということで今日は引こうよナズ「させない!!」へっ?≫早く帰ろうとナズナに念話で話しかけていると声が後ろから聞こえたと思うとフェイトが後ろに回りこんでいたらしい。鈍い音をたててぶつかるデバイス。フェイトさん1個俺たちに取られているから焦ってますな?「まって! あなたとその子はどういう関係なの!?」混乱の極みにいるなのはがフェイトに質問しているが振り向いてさえあげないフェイト。嫁が泣くいてるぞ。≪あれ、利用しよう。スカさんは部屋へのマーキングポイントに転移準備して≫≪はい≫≪了解したよ≫力任せにデバイスを振りフェイトを引き離したナズナは、すばやい速度でなのはに向かい移動した。フェイトは逃げられると思ったのかすぐについてきた。この子の悪い癖は目的だけに目がいっちゃうことだよね。「へっ? えぇええ!!」ナズナはなのはの場所まで移動しなのはの首根っこを掴み思いっきりフェイトに投げつけた。悪人ならそのまま払いのけて俺たちを追うだろうが、フェイトはいい子なので減速しなのはを受け止めた。≪転移準備完了。転移するよ≫こちらに走ってくるアルフが見えたが残念ながら間に合わず一瞬で風景が外から和室に変わった。「フェイトに1個渡ったか」『まあ計画には大した問題じゃないだろう』「あの…マスター、何故賭けに乗らなかったのですか? 絶対とは言いませんが、それでもこちらの方が勝率は高かったです」「んー、あんまりにもジュエルシードの集まりが悪かったら機嫌悪くなる人がいるからね~。交渉をうまくするためにまずあっちの機嫌が悪くて話も聞いてもらえないじゃ困るからね」「…? よくわかりません」『わからなくても別にいいと思うよ』side高町なのは「なのは大丈夫?」「うん…フェイトちゃんが受け止めてくれたから大丈夫だよ」私は今ユーノ君と一緒に旅館に帰っていた。ユーノ君があの時、投げ飛ばされた私の心配してくれている。確かにあのままだったら危なかったけど、フェイト…と名乗ったあの子に受け止められて怪我はなかった。「それにしてもまだなのはとあの子の他にも魔導師がいたなんて」「フェイトちゃんはジュエルシードは私ので2つ目だって言ってたから、街のジュエルシードを封印したのはあの子だったのかな?」私を投げたフェイトちゃんとは別の黒い魔法使い。顔が隠れていてよくわからなかったけれど、フェイトちゃんよりも、もっと真っ黒だった。あの子も私と同じくらいでこの夜と同じくらい綺麗な黒い髪「うん、あの子も理由はわからないけれどジュエルシードを集めているようだね」「あの子ここに来てから一言も喋らなかったの」「全部あの猫の使い魔が喋っていたね」フェイトちゃんは狼の使い魔さんを連れていたけど、あの子はユーノ君より少し大きい猫を連れていた。「あの子の名前…聞けなかったね…」フェイトちゃんの瞳にはなんだか真剣な意思が見えてそれでいてなんだか寂しそうな思いが見えた。けれどあの真っ黒な魔法使いさんは、瞳が隠れてて、見えなかったしなんだか意思がないように見えた。唯一、意思が見えたのはフェイトちゃんの使い魔さんが、あの猫の使い魔さんに飛び掛ったときだけだった。あの時、あの子からすごい怒りのような感情を発するのを感じた。「あの魔導師たちが味方同士ってわけじゃないみたいだけど、こっちの味方ってわけじゃないみたいだ」「そうだね…次からはフェイトちゃんだけじゃなくてあの子とも戦わなきゃいけないんだね」「なのは…」「大丈夫だよユーノ君…私は大丈夫…」フェイトちゃんとお話がしたいけどフェイトちゃんは私とお話してくれなくてそれにもう一人お話してみたい人ができて、私の頭の中はどうすればいいのかわからなくて混乱していた。「それにしてもあの子のデバイスにバリアジャケット…どことなくなのはに似ていたような…」<あとがき>なのは第3勢力にさらに混乱する。ていうか主人公がユーノ達の中では使い魔という括りになっています。なのは達はナズナがジュエルシードを集めたいと思ってると勘違いしています。肩に乗っているにゃんこの首輪が黒幕なのに気づきません。……あれ? 黒幕ってジェイルだっけ? あれ?…では!!また次回!!おまけキャラ紹介名前:松田 角代【マツダ カクヨ】通称:角ちゃん年齢:47歳血液型:O型出身:第97管理外世界「地球」極東地区日本・海鳴市所属:自宅階級:グレートマザー役職:パート魔法術式:なし所持資格:英検3級/漢検2級/家庭料理技能検定2級