「で? どうなのスカさん?」『君の話どうり、微弱な魔力の反応がある』「動き出したか…」『我々も、うかうかしてられないね』「ちなみにアルハザードの“あれ”何回できるの?」『3回だよ』第11話「桜+金=黒い魔法少女!?」樹木暴走事件で手に入れた、ジュエルシードはサラーブに保管しておくことになった。もう一つのジュエルシードはナズナのミーティアに保管してある。スカさんとの話し合いで、一つはナズナに持っといてもらうことに決まった。大丈夫だとは思うが、一応の保険だ。あの樹木騒動の時、あまりにもナズナに頼りすぎるのもよくないと思い。俺の魔法の技術を上げるためスカさんと魔法の練習をしたんだができるようになったのは、魔力変換を失敗なしにできるようになるくらいだった。スカさんいわくかなりの進歩らしいが、あまり上達した気にはならなかったのが本音だ。デバイスカの形は両腕に装着するタイプとSTSの片腕に装着するタイプがあり、身体能力の強化を自動でしてくれてるらしい。詳しく自分の体を調べれたのはいいが、やはり今の時点では、ナズナの枷にしかなれないらしい。「なんか…まさに紐だな…俺…」『紐しかうまく使えないしね』「マスターの代わりに、私が頑張ります!」正直どうなんだ? 年下の増してや少女に守られる男って…「今日は運命に接触しようと思う」「運命ですか?」場所は変わっておばちゃんの管理人室。ナズナとスカさんで今日の会議を行った。『今日動くという保障はあるのかい?』「ふふふ、抜かりはない」---昨日「? おばちゃん機嫌いいね? どしたの?」「あら、鈴木君! 今日ね~、翠屋の近くを通ったときに恭也くんを見れてね~おばちゃんの胸がもうキュンキュンよ~~」「そ…そう…よかったね…」「そうよね~、あっ、よかったら今度ナズナちゃんと翠屋行ってきたらどうだい?」「考えておきます」「明日は恭也くん居ないって小耳に挟んだけど、別に鈴木君は恭也くんはどうでもいいでしょ?明日行ってみたら?」「明日は居ないんですか…」---現在「という情報をおばちゃんからいただいたんだ!」おばちゃんたちの情報は的確だからね。『おばちゃん大活躍だね』「でも、おばちゃんが翠屋を知ってるってやばいんじゃないか? ナズナとなのは似てるってレベルじゃねえよ」おばちゃんと話をしながら、その話題が出たらどう言い訳しようって焦ったんだが。『その点は大丈夫だ。私が保証しよう』スカさんは自信たっぷりに俺に返事をしてくれた。やっぱりスカさんは凄いなぁあれ? ちょい待て…「…改造とかしてないよね?」『………シテナイ』「……今日は少し遠く行くから、ナズナ準備して」「はい」改造したかと思ってちょっと焦っちゃった!ふふふ、仲間を疑うなんて駄目だなぁ俺。今度おばちゃんに会ったら日頃の感謝を込めて肩でも揉んであげなきゃね!! うふふ!「ここか…でかいな…」「大きいですね」『大きいね』あの後、すぐに着替えて月村邸に来た俺達は想像を遥かに凌ぐ家?の大きさに驚き、道で固まっていた。これ本当に日本なのか? と疑いたくなるでかさだ。「門の前まで行くとナズナとか監視カメラに写ったら面倒だし、フェイトと同じく空から進入しよう」人目のつかない場所まで移動してデバイスを起動する。ナズナは今ばれるといろいろと面倒くさいことになるので、目に黒いマスクを足してもらった。見えるのは髪と口だけだ。バリアジャケットが似ているのは、少しまずいが大丈夫だろう。「じゃあ俺も…へんし~ん!!」前回の戦いの教訓で、体が小さいほうが守りやすいと思ったのでスカさんに頼み込み変化魔法を作ってもらったのだ。「…猫?」「白銀の狩人と呼んでもらおうか」この屋敷に潜入するのに、目立たない動物を考えたら猫しか思い浮かばなかったんだ…だってここ猫屋敷だし…。アリサの家に侵入するんだったら犬か狼になってたかもな。「じゃあ行きましょう。白銀の狩人」「…ごめん、やっぱ恥ずかしいから、いつものでお願いします…」「はい、マスター」ナズナは俺を肩に乗せて空に羽ばたいた。しばらく飛んでると首輪になっているスカさんがなにかに反応したらしく突然光った。『これは…結界? …なるほど、なかなか腕が立つようだね』屋敷に張られている結界に気づいたらしい。そういえば、ユーノがなんか結界張ってたようなないような…「マスター、あそこに魔導師2人が戦闘をしています」「気づかれないように近づける?」「はい」ナズナは静かに空から降りて茂みに隠れながら、なのはたちに近づいてくれた。近づくにつれて声と魔法のぶつかる音が大きくなってきた。「申し訳ないけど…頂いていきます」「あなたが私以外の魔導師なの?!」…あれ? なのは、そんなにフェイトに驚いてなくない? 動揺が少ない気が…俺の考察してる間に2人はお互いのデバイスを向け魔法を放とうとしていた。『猫が起きたよ』後ろの茂みが揺れたと思ったらどうやら猫があの巨体を動かしていたようだ。俺と同様なのはも、猫に気を取られた隙を突かれてやられてしまった。「そろそろ行動するんで、あの猫の近くの茂みに移動してくれ」「はい」フェイトが封印作業に入っているうちに、ナズナに移動を頼む。自分でも動けないことはないんだが、俺が下手に動いてフェイトに感ずかれても困るしな。----ニャアァアアァ!!移動中に封印を開始したみたいで、猫に電流が走っていた。猫好きの俺には心が痛い光景だ。その巨大な猫の体からぼんやりと宝石、ジュエルシードが浮かび上がってきた。『Order.』「ロストロギア…ジュエルシード、シリアル14、封印」『Yes sir.』遠くからかすかに聞こえてくるフェイトの声とともに空から光が降ってきて…『Sealing.』さらに巨大な光が猫を覆いつくした。…フェイトの封印ってなのはに比べるとずいぶんと派手だよな。「来ました」光が止み、小さくなった子猫と、ジュエルシードが浮かんでいる。そしてフェイトがこちらに近づいてくる。今が好機!!「ニャアァアアァ! (頂きぃいいぃい!)」喋れるけど、なんとなく猫の声で叫びジュエルシードを口にくわえる。「あっ! 駄目…」フェイトは俺を本物の猫と勘違いしてるのか、本気を出さずに歩いて近づいてきている。好都合なのでそのまま茂みに飛び入りナズナの肩に乗る。「封印よろしく」「はい、ジュエルシード、シリアル14、封印」『Receipt Number XIV』封印済みのジュエルシードがミーティアに格納された。「それは危ないんだよ…!?」遅れてフェイトも茂みの奥から登場するが、一足遅かったな。「…!! あの子とは別の魔導師?!」すぐにバルディっシュをこちらに向け戦闘体制に入るフェイト。その眼差しだけでお兄さんはビビって漏らしそうです。「悪いがこいつはもらっていくぜ! 残念だったな金髪のお嬢さん」できるだけこちら(俺)がビビっているのを隠すために強気で喋る。その態度がいけなかったのか、フェイトはさらに眼光を鋭くして俺たちを睨んだ。「させない! バルディっシュ!」『Scythe form』≪来たーーー!!≫≪マスター、まかせてください≫さっすが頼もしい! ナズナさん! あんたがナンバー1だ!「ミーティア」『Blade Form』ナズナは俺を肩に乗せたまま、切りかかってきたフェイトを押さえた。その速度は俺には一瞬のはずだったが、ナズナはフェイトの細胞も組み合わされてる。スカさんが言うには完璧には難しいが、ある程度の戦闘の考えは、読めるらしい。何も知らないフェイトはこの距離で受け止められ、不安を覚え少したのか距離を開いた。「これなら」『Arc Saber』フェイトは距離をとってこちらを倒す作戦にしたようだ。アークセイバーを容赦なく放ったきた。「マスター、つかまってください」『Blade Shoot』俺につかまるようにナズナが言うとナズナは、ミーティアをフェイトに向けると、刀身、魔力刃の部分がフェイトに向かい飛んだ。そして魔力刃は、アークセイバーとぶつかり互いに相殺した。「ジュエルシードを返して…」お互いに戦力の測りあいで、本領を発揮していない。フェイトは戦闘力ガ未知数の魔導師相手に本気を隠すように戦っているように見えるしナズナは俺という枷のせいで実力を発揮できていない。「このままズルズル行って、ユーノの結界が解けると少し厄介だな…」すでにユーノは、アリサ達のところに向かったんだろうか?なら結界を解いていないのは、解き忘れか?「はああぁあぁああ!!」俺の考えている最中にも2人は互いのデバイスをぶつけて、火花を散らす。フェイトとこのまま戦い続ければ、いずれアルフが来てしまう…ここは、俺の出番!!「レッドワールド!」「えっ? うわっ?!」完全に俺の存在を忘れていたのか、奇襲をかけるのは、容易かった。猫に変化している、小さな俺の手をフェイトに向けて少量の魔力をぶつける。もちろん血に変換してあてる部分は目だ。この魔法?が当たった相手は目の前が真っ赤になってしまう。魔力を変換してる血なので失明の心配もない。威力を出してやったら失明するかもしれないが…聞くだけだと使える魔法に聞こえるが、実は弱点がありまくる。初見の相手にしかできないし、水で洗えばすぐに復活するし、絶望的に命中率が低い。弱点が多すぎて、スカさんに没をくらった魔法の一つだった。だが…「わわわ?! 目の前が真っ赤に!? しかもこれ…血!?」9才児のお子様に血はかなり効くだろう。実際にフェイトはかなり動揺してる。「うわわわ?! 母さん! アルフ! リニス!」頭に両手を置いてくるくる回るフェイトは見ていておもしろかったが、このままだとアルフが来そうなのでお暇させてもらうことにした。「失礼します」「また会おう!!」『フフフ…』sideフェイト・テスタロッサ「大丈夫かい? フェイト」「うっ…うん、大丈夫…」うぅ…ひどい目にあった…今日はジュエルシードを見つけてそれを集めている探索者、多分私と同じくらいの女の子と戦って勝ったまではよかったんだけど…「フェイトから逃げるなんて、その黒い魔導師、少しはやるみたいだね」そう。アルフの言う、猫の使い魔を持った黒い魔導師黒い魔導師の子も多分私と同じくらいだと思うけど、白い魔導師の子とは実力がかなり違った。白い魔導師の子は、まだ未熟なところが多かったけれどあの黒い魔導師の子は、かなりできる。少なくとも私と同等かそれ以上か決着はあの子の使い魔の邪魔が入ってつかなかったけれど、あのまま続いてて勝てたか、正直わからない。「まあ、フェイトを傷物にした猫の使い魔はあたしがボッコボコにしてやるけどね」「傷物って…アルフ…」…そういえば、あの白い魔導師の子と黒い魔導師の子…似てたな…この世界の魔導師ってみんなあんな感じなのかな?<あとがき>主人公とうとうフェイトと出会ってしまいました。次回、主人公がアルフさんから逃げれるのか?!では!また次回!おまけキャラ紹介名前:ナズナ通称:黒い女神(by嵐)年齢:9才血液型:O型出身:古代世界 アルハザード所属:しあわせ荘階級:従者役職:嵐の従者魔法術式:ミッドチルダ式所持資格:なし