手から血を流す少年が一人。そしてその周りに倒れてる三人の研究員。これだけ聞けば殺人が起こったと思えるのだがそこには明らかに常識では考えられないことが起きていた。第1話「それは衝撃的な出会い…なのか?」「なんで…」誰もいない部屋に俺の声が響く。「血が…出ない…?」さっき自分がカッとなり、つい爺達の首を切り裂き爺達が倒れてから手が切れるよ痛みで冷静を取り戻し、何てことをしてしまったと後悔して意味はないが謝罪しようと爺達を見て違和感に気づいた。「こいつ等…人形なのか…?」首を切り裂いてパックリ切れてるのに血が一滴も出ていない。恐る恐る死体?をつついてみるが反応は全くない。だけど感触は人のものだと思う……どうしよう。ていうかこれかなりのホラーだよな。首と体がはなれそうになってるなんて俺、こういうの苦手なんだよ。『まさか作品が創造主を殺してしまうとはね』「へうっ!?」『後ろにはいないよ。その壊れてる人形の指輪だよ』声が何処からかしたと思ったらこの死体? からだったらしい。…ビビってちょっと漏らしそうだったのは秘密だ。「あんた誰だ…ていうか何だ」『君が壊してしまった人形のデバイスさ』デバイス? ていうことは、ここはやはりリリカルな世界で間違いないらしい。だが、俺がこの世界に来た理由は一体なんだろう?車にひかれたりは、していないはずだ。まさか本当にやばい薬を飲んでトリップしてるのか?それとも、この後にわけの分からない神様が登場でもするんだろうか?いや、それはない。答えを出そうにも今は情報が少なすぎる。『…なにか反応してくれないかい?』「あっ悪い、ちょい考え中だった」情報が聞けるのはこのデバイスしかないみたいだし、とりあえず仲良くしておくのがいいだろう。今が無印ぐらいなのかstsぐらいなのか知りたいし、無印前でもstsでもあまり白い悪魔には関わりたくないけどね!「えと…まず名前を教えてくれないか?あっ!もしかして名前付けてくださいとかか?」それなら少し考えないとな。いい名前をつけてやるぜ、へへへ…エターナル・サンダーなんてどうだろう?名前を聞くだけでワクワクしてこないか?『前の持ち主がいたのにそれはないだろう』「…それもそうか」『まぁいいだろう…私の名前は…』『ジェイル・スカリエッティだ』「…えっ」