皆さんはトリップというのをご存知でしょうか?麻薬を使って、精神が狂ったりするというあれではありません。異世界に飛ぶというあれです。数多の二次創作であったでしょう?車に跳ねられたら?寿命で死んでしまったら?神様にお願いして?他にも例を挙げたらきりがありませんね。そんなことを言っている俺も実はトリッパーです。いつもどうり学校が終わり家に帰りテレビを見て飯を食って風呂に入り明日も早くに起きようと眠りについて目が覚めて朝日が眩しいなと思いながら周りを見渡したら見知らぬ爺達だよ。-魔法少女リリカルなのは 現実回帰-「…え?」目が覚めて周りを見たら爺達が喜んでいる。なんだこの状況?新手の拷問?いやそれよりここ何処だよ!?「完成した! ついに完成しましたね!」「ああ! ついに完成したな…君!」「…たちの研究がついに実を結びましたね!」周りが騒がしいがまるで耳に入ってこない。自分が今どうなったのか、何故ここにいるのか?わからないことだらけで泣きそうになる。母さんは!? 親父は!? 自分は今どうなっているのか、周りの奴らは一体誰なのか。頭が痛い。「まさかあのレアスキルを持つクローンが出来るとは、先生にはかないませんね」「偶々だよ、た・ま・た・ま!」「ご謙遜を」「いやいや照れるねえ」俺は恐怖でそいつらの顔が歪んで化け物に見えた。「プロジェクトFでレアスキルが消えてしまうかと思いましたがどうにかなって本当によかった!」「魔力量は一般魔導師よりもかなり低いですが…」「元々オリジナルが魔力量が少ないからな、これでも増えたほうだが…」…プロジェクトF?確かリリカルなのはのクローンを作る技術の名前だったよな。俺は子供の頃からアニメが好きだった。だからリリカルなのははアニメは全て見たし二次創作も結構読んだ。ってことはここリリカルでマジ狩るな世界!?「しかしここまできたんだ」「そうだなオリジナルを上回るコピーがついに完成したんだ」「これで管理局に目にもの見せてやれますね」なんでこいつらこんな喜んでんだよ。人が悲しんでる最中にありえねぇ…知らず知らずのうちに俺は俺の入っていた入れ物?の割れた破片を掴んでいた。手が痛いのも手から血が出るのも無視して。<あとがき>トリップした後、真面目に帰ろうとする人って少ないよなとか考えて書いてしまった…多分不定期更新です。