警告!この文章は『魔導師たちの群像作品群』のイメージをいちじるしく損なう恐れがあります。閲覧のさいは用法・用量を守り、自己責任の上でご(以下省略)
航空12部隊の、お疲れ様会での一幕。
全てはルルーが言った「副隊長の嬢ちゃんの騎士服って、赤くてヒラヒラしてドレスみたいで、可愛いよな」が始まりだった。副隊長の嬢ちゃん、ヴィータのことである。
「そうか、お前は子供に手を出す危険な人種だったのか。そこに座れ。そして自らの腹を掻っ捌け。我らが航空12部隊を、主はやての足跡を汚すようなペドフェリアはこの隊には必要ない」シグナムが妙に勘違いをしてレヴァンティンを起動、機械仕掛けの魔剣が刃をさらす。「なに、介錯くらいはしてやるさ」
どうやら、酔っ払っているらしい。彼女のテーブルの上にはソラが実家から送ってもらったという一升瓶「鬼舞」、市蔵ソラの故郷は桃太郎の鬼退治で有名な岡山である。
「冗談だろ」
「冗談かどうかは、次にお前の口から飛び出す言葉にかかっている」
「本気じゃないか。家族思いだな」
「いや、うん。そうなんだ。たぶん。ありがとう」
ほめられて、機嫌を元に戻すシグナム。大きすぎる情緒の起伏と振れ幅。やはり酔っ払っているらしい。「隊長すこし風に当たってきましょう」とファビアンがフォロー、席をはずす二人。
「さて、堅物の隊長殿も退場したところで。さっきの話、みんなはどう思うか?」議長然とした最年長の雰囲気で、ルルーはバードランド分隊の面々に問う。
「副隊長の騎士服が可愛らしいって話か?」ペルランの応答。
「ああそうだ」
リヴィエールが「たしかにあのガサツな副隊長にしちゃ、おしとやかというか、綺麗というか。そもそも、あんなドレスを魔力精製できるようなセンスを持っていることに驚きだな」。もうボロクソである。
「でも、副隊長。私服のセンスはなかなかだったけど。パンキッシュというか、でもゴシックロリータぽいともいうか」洒落者ペルランが第97世界のファッションの名前を幾つか挙げながら、説明。しかし、どれも分からないバードランドの男たち。
「しかしながら、あの服はそれとは毛色が違うような気もするが」とロビーノ。「まるで彼女自身の趣味でないような」なかなか鋭い突っ込み。
「ほう。すると、あれだな。嬢ちゃんには、あの服を着なければいけない理由がある」ルルーが議長らしく意見を拾う。「なら、その理由はなんだ?」
「機能性、ではないだろうな」リヴィエールの答え。
「お洒落ともちがうだろうな」我らが戦技教官でもある服隊長の厳しい訓練を思い出しながらロビーノが。
「でも、彼女。隊服を改造していたけど」ペルランによる、驚きの暴露。
うそだろと、をぱちくりさせる男たち。
「肩パッドを変えてしまうんだ。あのブレザー、やたら肩のパッドがはっているんだよ。きっと腕の金属プレートの重みで型崩れしないようにしているんだろうね」
そんなうんちくをペルランが垂れていると「ルルーさん、おかわり」と、ハーマンミュートなマイルス・トランペットに似た、メゾソプラノの女の声。車椅子でカラカラと駆け寄ってくる、市蔵ソラだった。ルルー秘蔵のウイスキーが目当てである。サナトリウム(病院)小説な見た目に反して、ハードボイルドな肝機能と舌の持ち主。
「もう飲んだのか。明日二日酔いでグロッキーになってもしらないぞ」
「大丈夫です。私の肝臓は、合金製ですから」嘘か真か、笑うべきか慰めるべきか。真顔で訥々淡々と話すため、対応に困るバードランドの男たち。
「なあソラの嬢ちゃんよ。ヴィータ副隊長の騎士服について、どう思う?」すぐさまペルランが話をそらす。遊撃手らしい、フォロー。
「ヴィータ先輩の、あの赤いパンツァー・クライトのことですか?」
「ぱんつくらえと?」
「パンツ喰らえと、じゃなくて、パンツァー・クライト。ドイツ語とかベルカ語で“装甲ドレス”を意味します」やけに良いベルカ語で発音、音楽隊時代のベルカ・リート(ベルカ歌曲)の練習の成果。
「それそれ。アレを見て、イチクラは疑問に思わなかったか?“ぱんつ”、装甲にしちゃ可愛すぎるって風に」
「“パンツ”じゃなくて、“パンツァー”」。このセクハラ男と呟きかけ、しかしペルランがホモセクシャルであることを思い出し『さてゲイが女に「ぱんつ」と言ってそれが果たして性的なニュアンスを持つのか?彼の中身は女性では無く、男好きの男性だ。異性ではあるが性的親愛の対象ではない。つまり性的なニュアンスは無い?セクシャルハラスメントではない?分からない。なら多様化してしまったジェンダーの物差ではなく、もっと確実な実例で考えよう。例えば男性が女性の尻を触れば痴漢になる。一方、ゲイが男の尻を揉みしだいても、故郷の何とか迷惑条例の違反者として捕まるらしい。ならばペルランが私の胸を触ったら?なんというか限りなくグレーだ。グレーな気分だ。スキンシップの一言で済ませられそう。嗚呼、くそ。(胸が)コンプレックスなのを思い出した。胸に浮いたあばら骨の隙間から、心臓の脈動が見えてしまうくらいに、痩せすぎな胸。まったく、こんなこと思い出すなんてペルランが社会問題になるようなややこしい性別の持ち主だからだ。そして、ゲイとかレズビアンとかを色物あつかいして面白がって、社会問題にする世界のせいだ。男と女だけでも面倒くさいのに、神様はいろんなジェンダーを作りすぎた。作るなら、作るで、聖書にゲイとレズビアンの聖人を登場させておけば万事上手くいくはずなのに。そういえば男と女は最初は一つの体で、それを神様が二つに掻っ捌いたから男と女は惹かれあうんだって話、どこの民族の創世記だっけ?』と569文字にわたる壮大な神話のジェンダーの海を、魔導師のマルチタスクと魔法飛行使の思考加速というアトミック・スクリュー(原子力螺旋動力)で駆け抜けた一秒半、口にした言葉は結局「セクハラです」だった。
「でも、その疑問。私も持ったことがあります」
だろだろ。それでお前はどう思う?バードランドの男たちが、教えてくれこの疑問とねっだて来る。「偵察兵な私としては、あんましデマみたいな嘘みたいなこと、口にしたくないのですが。まあ、一個人の妄想か空想と思って聞き流してください」。そして咳払い。喉の調子は、ウイスキーの43度で熱い以外は問題なし。口を開き、訥々淡々と、しかし通信任務の調子で歌うように喋り倒す。
「まず、ヴィータ先輩のパンツァー・クライトを見たときに目に付くのは、あちこちにあしらわれた十字の意匠です。これが意味するのは、おそらくは剣十字、聖王教会に伝わるシンボル、聖王をしめすイコン(象徴)とも考えられます。これは他のヴォルケンリッターには見られないものであり、本人でさえ昔過ぎて知り得ない、かつての彼女の『本当のポジション』を知るための貴重なヒントとなります。次に彼女を象徴づけるグラーフアイゼン金槌の姿。これは敵を切り捨てるのではなく、殴り倒す、無血の制圧の象徴と見て取れます。ここで重要になってくるのが、最初に話した剣十字と聖王教会。たとえば聖職者の場合、人殺しとは死の穢れを意味します。しかし、それでも、宗教を守り広めるためには、聖職者でありながら戦わねばいけないときもあります。僧兵の出現です。さて、彼らが死に穢れず人を殺すための手段とは、撲殺、すなわちハンマーのような物での殴打です。己が手を血で汚さない戦い。言い訳じみてはいますが、宗教は教義のなかで歪められていくもの。そういう物です。ヴィータ先輩の場合、万が一血で汚れても、それは騎士服の赤が隠してしまいますし。さらにハンマーは鉄を意味するものであり、同時に鉄を鍛える鍛冶を意味します。人の文明、魔道文明についても科学文明についてもですが、金属の鋳造は技術でありながら神と関わりの深いものであり、その技術を継承する者は即ち神職のようなポジションだったという説もあります。つまり、ヴィータ先輩は自分でさえ知らない大昔、聖職者のポジションでヴォルケンリッターの主、夜天の書の主人に仕えていたんじゃないかと、」
「あんな子供で聖職者?」リヴィエールが反論。しかし。
「私の故郷では、初潮前の少女には神が宿るっていわれています。男と女の中間って認識なんです。だから、男と女の中間である神様は、少女に宿り、少女は巫女と呼ばれるって。故郷は多神教の国でしたけど、男と女の中間っていう概念は聖王教会の天使たちにも言えることです。赤い服は突然の初潮の血を隠し誤魔化すための赤ともとれますし。ともかく、ヴィータ先輩の容姿って意外と宗教的なんです」
紅の鉄騎ヴィータ、前世では聖職者、しかも巫女説が急浮上。何気ない上官のファッションチェックから、思いもよらない宗教学。ただただ、ぽかんとするばかし。つまり観測兵の兵站偵察は味方にまでも対象だったということ。
「なんというか仕事熱心だな」これも新手のジョークかと、そんな驚愕のルルー。
「もしかして俺たちも分析されてる?」危惧するリヴィエール。
「きっとフロイトみたいに卑猥にね」とペルラン。
「またセクハラだ」とロビーノが諭す。
「まあ、全部嘘なんですけどね」しれっとソラが白状。868文字に亘る、長い、長いブラフ。電子戦や心理戦もこなす、嘘つきな通信兵「全部、たった今作った作り話です。ヴォルケンリッターの皆さんの騎士甲冑って、ぜんぶ八神部隊長がデザインしたんですって。それどころか航空12部隊の灰色コートのバリアジャケットも八神部隊長のデザインですし」テーブルのウィスキーをグラスに注ぎ、一口。そして「まさか本気で信じていました?」
その時だった。「いっちくらぁ、のんでいるか」呂律、人格、女性としての最後の防衛線や騎士としての誇り、そして付き添っていたはずのファビアンをアルコールの忘却の渦中に投げ捨てたシグナムが襲来。いろいろ捨てているのに、なぜか色っぽい。恐らくは、眠たげな潤んだ瞳や、乱れた髪や服、普段なら絶対に有り得ないマリリン・モンロー風舌ッ足らずな声のせい。遠くのほうに鼻血をふいたファビアンが、目の前のシグナムと、故郷に残してきた、愛する婚約者との狭間で悶えている。地獄の第二圏、愛欲者の地獄を見ているらしい。
「ふぁびあんのやつぅ、だきついたらああなった」
ダンテ曰く、地獄の第二圏には暴風が吹き荒れているという。暴風の正体は目の前の酒臭い女隊長の肌蹴たシャツから覗く、グラマラスな――。
ソラが俯く。どうやら自分の“物”と比べてしまって、落ち込んでしまったらしい。自棄酒、手元のウィスキーを一気に煽る。ちなみに、十杯目である。合金製の肝臓、絶賛フル稼働中。一気に頭の中はほかほか。ハートに青い火が灯る。燃料はウィスキー。
顔は真っ赤、耳の穴辺りからカードリッジ・リロードな蒸気が吹き出ていそうな雰囲気。厚ぼったい黒縁メガネがずるりとずる。
「いいのみっぷりだ」。シグナムも負けじと「鬼舞」をラッパのみ。「いっちくら。おまえのこきょうのさけはうまい」
「あったりまえです。じゃけんど、のみすぎにはきいつけてください。おにもよっぱらう、さけですから」。市蔵のセリフである。けして「広島抗争編」等と銘打たれた仁侠映画のセリフではない。酒でたがが外れて、方便だとか、裏返る声だとか。もうぼろぼろ。岡山人って、方言で喋ると怖がられるんです。得に彼女の故郷である県北のほうは。
「いっちくら。てすたろっさのさけ、すすみがおそい。うっ(しゃっくり)。さけをつぎにいくぞ」
「やー。りょうかい」
バードランドの男たちが、なにやらゲッソリとした表情で耳打ちしあう。嗚呼、次の犠牲者はフェイト・T・ハラオウン執務官かと。
酒盛りは続く。
†
酔っ払って夜風に当たっていたヴィータが食堂に戻ってきた時、そこは地獄だった。
右を見る。ファビアンが血を噴出しながら呻いていた。バードランドの男たちが、その血塗れの同胞を介抱している。まるで戦争映画の一場面、涙を誘う感動の殉職シーン。しかし背景である酒瓶の山と、鼻からアブクブクと流れ出す血を見て、一気に醒める。セリエ(悲劇)と思ったらブッファ(喜劇)だったという話。
左を見る。フェイト・テスタロッサ・ハラオウンがさめざめと泣いていた。「ヴィヴィオがね、一緒にお風呂に入ってくれないんだ」。若干二十一歳にして、早くも思春期の娘を持つパパの悩みを持つ彼女。性別的にも年齢的にも、その悩みは色々と突っ込みどころ満載なのだが、そこは管理局最速の高速戦闘を繰り広げることで有名な『雷光』のテスタロッサ・ハラオウン執務官。性別や年齢など、音速の彼方にでもすっ飛ばしてきたのだろう。「今は涙を拭いて、ヴィヴィオの成長を素直に喜びましょう。さあ」。めでたく補佐官から執務官に昇格したばかしのティアナ・ランスターが、フォーロー。「ティアナも執務官になって、成長して。こうやって皆大きくなって、私の元から去っていくんだ」。唯々泣き上戸なお母さんであった。
その横では、シグナムが緩みきった顔で寝ている。殆ど空な「鬼舞」なんていう物騒な名前の一升瓶、ラベルには60パーセントの文字。六割、一升=1・8リットルの内、1リットル強がアルコールという計算。
歩き寄っていき、上着でも掛けてやろうかと思う優しいヴィータだったが、
「てすたろっさ、ヴィヴィオのかわりに私が」
我らがヴォルケンリッターの将の口から、騎士らしからぬとんでもない問題発言が飛び出してくるのを予感して「頭を冷やせ、そんでもって風邪を引いて垂れちまえ。おっぱい魔人」と椅子ごと廊下へと蹴り飛ばしたのだった。
「ヴィータせんぱい!」ソラが車椅子ごと突っ込んできた。そして高等専門学校ロボットコンテストの面白ロボットの器用さでヴィータを捕獲、車椅子に二人がけの状態。「うわ。さけくせー。大丈夫かお前」と叫んでしまうくらいのヘベレケっぷり。頬をすりすりと摺り寄せて抱きついてくる。
「せんぱい。わたしのしゃべりかたって、へんですか?」。突然の質問。若干、呂律が回っていない。人形めいた表情は、ひたすらぼんやりとした夢見心地で、ずり落ちた黒縁メガネだけが愛嬌を振りまいている。
「ろれつが回ってない所をのぞいたら、大丈夫だけど」
「じゃけんど、みんなへんっていうんけど。どないしよう」
「前言撤回。お前、相当変だぞ」。ひきつった笑みで、ヴィータが回答。
「けいご、ていねいご、ひょうじゅんご。どこかにおとしてきたんかね。ぶれいこうってことで、ゆるしてもらえるとうれしんじゃけど」
「許すから、水飲んで、ベッドにもぐって寝てろって」
「じゃけんど、まだねむくないんです」
「いいから寝ろ。口調が六十年後のはやてみたいになってんぞ」
「おかやま弁です。まーまー。こんくらい夜間飛行にくらべたらよふかしにもはいらんけん」
「お前、ほんとにソラか?」
「ちょー、しゃべりかたがかわっとるだけのに、そんなこといって。ひどいがん。ちなみにわたしは”つやま弁”に”びっちゅう弁”に”びぜん弁、”ひょうご”のほうのくちょうもまじったハイブリットおかやま弁」
「うわあ。もう何言ってんのかわかんねえ」
「せんぱい、すきー」
「ぎゃー。首、絞めんな。わかったから全力でだきつくなって」
「いいがん。いいがん。せんぱいもいってたがん。ぜんりょくぜんかい」
「それはなのはのセリフだ。あたしじゃない」
「ぜんりょくぜんかーい」
「うぎゃあ」
繰り返しになるが、ぼろぼろである。この激しく間抜けな方弁喜劇の真相を言ってしまうならば、市蔵ソラは激しくなまった口調の持ち主で、普段はそれを隠すために勤めて敬語・丁寧語を使っているということ。そして、すばらしきアルコールの魔力で敬語の化粧はボロボロとはげて、田舎娘な素顔がさらされてしまったということ。間抜けな真相である。
ソラの腕の中で、すき放題弄くられるヴィータ。カクカクとメトロノームのごとく揺さぶられ、ボサボサとおさげが解け、長い髪が軽やかなリリューで流れ落ちる。おさげ髪から、水のように流れるロングヘア。普段の活発な天真爛漫さも解けて、可愛らしい少女の似た目が先行する。遠視用メガネの凸レンズの奥で、拡大されたソラの黒い瞳に怪しい光。
「でーえれ、かわいいです」と、ずり落ちるメガネも気にせずに頬擦りするソラ。
「痛いから。メガネが硬いから」と、わやくちゃにされながら抵抗するヴィータ。
ほっぺフニフニ、髪の毛ボサボサ。猫かわいがり、副分隊長の威厳はいずこ。
結局、ヴィータがソラの魔の手から逃れたのは、明け方になってからだったという。因みに航空12部隊部隊長八神はやては、その様子を満足げに眺めながら「やっぱり方言はええね」と呟いていたとか、いないとか。同時に「でもあかん、方言キャラクターが二人も同じ隊におったら、いろんな意味でかぶってまう。芸人失格や」とも。彼女もソラと同じ、京都よりの柔らかな関西弁というハイブリット方弁の使い手だった。
さて、この物語で何が言いたかったというと、つまりソラがヴィータにたいして飾らない自分の口調をようやく晒せたということ。そしてそのことは彼女のセリエ(悲劇)な人生のなかで、数少ないひたすら馬鹿馬鹿しいお話だったということ。彼女にも故郷があり、それは確実に体に染み付いているということ。ただ、それだけのこと。
馬鹿馬鹿しいだけだと、市蔵ソラらしくもないので、最後に酔い覚めのソラとヴィータの会話を一つ、これにてブッファ(喜劇)は閉幕。
†
なあソラ。お前の故郷ってどんなところなんだ?
へんな街ですよ。さっきみたいな口調で、みんな喋りちらかしているんです。それに田舎だし、電車じゃなくて汽車だし。それも一時間に一本も出ないような。世界の果てみたいな街ですよ。
いい所は無いのかよ。故郷だろ?
一つ、大好きな所があります。
なんだ、それは。
空がとっても低いんですよ。雲が手にとどきそうなくらいに。空に近くて、雲が落ちてきやすい土地なんです。だからなんでしょうね。空が好きで、音楽家を目指していたはずなのに、気がつけば魔法飛行使なんてやっています。
空が近いのか。見てみたいな。
見に来てください。そして、一緒に飛びましょう。
約束したぞ。
はい。約束です。