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No.37930の一覧
[0] 万事屋はやてちゃん(リリカルなのは×銀魂)[ファルコンアイズ](2013/09/16 03:07)
[1] プロローグ 雪の中の誓い[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:23)
[2] 第1話 高町なのは 魔法少女始めます 前編[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:25)
[3] 第2話 高町なのは 魔法少女始めます 中編[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:25)
[4] 第3話 高町なのは 魔法少女始めます 後編[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:27)
[5] 第4話 星光と孔雀姫[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:28)
[6] 第5話 星光と夜王[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:31)
[7] 第6話 星光と醜蜘蛛[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:32)
[8] 第7話 親の心子知らず 子の心親知らず[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:33)
[9] 第8話 目覚める魔導書[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:33)
[10] 第9話 新しい家族[ファルコンアイズ](2013/06/25 00:34)
[11] 第9.5話 星光と月光[ファルコンアイズ](2013/12/05 20:50)
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[37930] 第1話 高町なのは 魔法少女始めます 前編
Name: ファルコンアイズ◆49c6ff3b ID:5ab2f191 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/06/25 00:25
 涙は嫌いだ。
 それが悲しみを呼び、悲しみは憎しみを生む。その憎しみが糧となって世界を壊す力となる。私が肉体を手に入れて数百年、涙が負の連鎖以外を呼び寄せた事なんて皆無と言って良い。
 だから私は泣く事を止めた。それで歪められてしまった今の私を止める事はもう叶わないけれど、少なくともかつての主が絶望していたこの世界を覆う闇に、この心まで支配されないように、そう固く誓ったはずだったのに。

 ・
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 ・

 血と硝煙、後は狂気か。私が目覚める世界は決まってそんなものが充満している所だった。
 この場所も同じだ、肌を合わせた事も言葉を交わした事もない騎士達がその時代の主の命令のままに戦いを繰り広げ、最期は目覚めた私がその世界を破壊する。
 いつまでも代わり映えしない私の視界、違う所があるとすれば、目の前の壮年の男が激しく息を吐きながら未だに私の攻撃を受けて生き残っているくらいか。
 本来なら目覚める前にすべての敵対者を騎士達が葬るのだが、この男はその彼女達の攻撃を掻い潜り、ほぼ無傷でここにたどり着いたのだ。
 なるほど、少ししか戦ってないが確かにその実力が常軌を逸しているのが分かる。あらゆる時代で確実な勝利を上げてきた彼女達を退けるだけの事はあるな。私が相手でなかったら生き残れたろうに。

「ズァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 男はまるで地鳴りのような咆哮を上げながら血みどろの体で跳躍し、右手に持った番傘を音速で振り下ろす。もう何十回と見てきたが確かに凄い、剣よりも速く、それでいて鉄槌よりも重い一撃だ。
 そんな愚にもつかない事を考えながら左手をかざし、番傘を受け止める。次いで残った右手を握りしめ、驚きと焦りが入り混じった表情を浮かべる男の腹にめり込ませる。

「ガ八ッ!!」

 振りかかる血と唾液に不快感を覚えながら今度は左手で奪い取った番傘を男の頭上に振り下ろす、それより先に男が私の左側に回り込み、手刀を繰り出そうとする。満身創痍のはずだというのによく動けるなと感心しながらも私は番傘を離し、首を切り裂こうとする手刀を逆に手刀で貫く。
 貫かれた手から新たな鮮血が噴きだすが、この程度ではもう痛がってくれないらしい。男は間髪入れずに残った左手を握り締めるが、その上から私の右手が覆い、そのまま握り潰す。

「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!!!」

 肉から突き出る骨と血、想像を絶する痛みに耳をつんざく男の叫びが辺りに響き渡る。
 不愉快な叫びだ、こんな情けない声を上げるくらいなら何故私に挑む? 背中を向けて逃避する者を撃つなんて真似はしない。この男ほどの実力なら私が力を抑えている間にこの世界から逃げる事だって容易なはずだ。

「そんな醜態を晒してまで手に入れたいのか、私の力を?」

 無意味な問いを投げかける。この男が力に取り憑かれた愚か者なのは理解してるはずなのに、何故今になって私は口にしたのだろうか。両腕を塞がれ、後はせいぜい命乞いをするしかないはずの男に向かって。

「答えろ、今この瞬間にも私の体を食い破ろうとする力は、お前程度に制御する事は絶対にできない。それが理解できないほど愚か者ではあるまい、なのに何故求める?」

「……何を世迷い言を」

 もはや沈黙するだけだと思っていた男が初めて言葉を口にする。だがその声は弱々しく、このまま右手の力を強めればそれだけで死んでしまいそうだ。

「自身が御しきれぬからワシには不可能だと? 何と傲慢で愚かな考えだ。食い破られる? それは貴様が弱者に過ぎんからだ、その圧倒的な力は貴様という弱すぎる器を認めんだけだ」

 ……あぁなるほど、どうやら私はこの男を勘違いしていたようだ。この男は愚か者ではない、愚か者とは同等の思考能力のある者が間違った選択をするからこそ例えられる言葉だ。

「ワシを貴様と同一と考えるでないわ、世界の半分、夜を統べるこのワシが必ずその力を掌握してみせる。その暁にはすべての世界がワシの手中に収まるのだ、所詮はその時代の所有者を利用しなければ現界できん人形が、ワシを下に見るなどおこがましいわぁ!!!」

 思考が殺すか食うかの二択しかない下等生物には愚か者という言葉さえ褒め言葉になってしまう。
 もはや哀れで直視さえできない。そう思い込んだ瞬間、男の膝が大きく上がり、腹部に強烈な激痛が襲った。

「かはっ!?」

 騎士甲冑の上からでも悶絶するほどの衝撃が体を駆け巡る。
 拘束から抜けだした男はまだ使える右手を突き出す。完全に予想外の行動に対応できなかった私はそのまま右手で首を掴まれ、男に高々と持ち上げられる。

「侮りすぎたな」

 勝利を確信した笑みを浮かべならがも、首を絞める力が強くなるのが見て取れた。首の骨を折るなんて生易しいものではない。このまま引きちぎるつもりだ。

「そうだな」

 あぁそうだ、お前如きにこれだけの力が残っていたなんて思ってもいなかった。確かに侮りすぎた、お互いにな。

「ぬうっ!」

 男の体が白く光る無数のヒモで縛られる。この程度の相手に魔法を使う必要もないと思っていたが、流石に手加減をし過ぎてしまったようだ。首への拘束から逃れた私は苦悶の表情を浮かべる男を数メートル離れた所から凝視する。

「侮りすぎたな、いつまでも魔法を使わないと思っていたか?」

 右手をかざす、正三角形の魔法陣が浮かび上がり、その中心で白く輝く魔力の塊が膨れ上がる。手刀で首を跳ねるだけでも良いのだが、ここまで健闘した男に対してはそれなりに敬意を払う必要がある。

「ヌウウウウウウウウウッ!!」

 男は必死に拘束を解こうと体を震わせているが、疲弊しきった体に破られるほどヤワな魔法ではない。いや、例え万全の状態だったとしても男が拘束を解くのは不可能だ。

「これが実力の差だ、下等生物。砕け得ぬ闇に挑んだ無知を胸に、そして過ぎた欲望を抱えたまま、深淵の闇に呑まれろ」

 遂に私の体ほど巨大になった魔力の塊、見る者に死を連想させる魔力弾が私の手のひらで激しく輝く。
 あの男の耐久力は熟知している。防御に優れた魔導師でさえ塵芥(ちりあくた)にするこの魔力弾、如何なる防御を施した所で耐えられる道理は男にはない。
 たかが1人の為に過ぎた事をしていると心のどこかで笑う。敬意なんて言葉は自分を納得させるための言い訳でしかない、これはやり過ぎだ、だが同時に必然だ。自身の矮小な器を理解せず、膨大な闇を収めようとするその傲慢。私を弱い器と誤認する程度の知れた見識と知能。すべてを兼ね揃えた男が生き残るという選択はこの場にない!

「……手に入れるのだ」

 目前にまで迫る死に気でも触れたのか、男は私の存在を無視して何かを言っている。

「今度こそ手に入れてみせるのだ。憎き天敵を、この夜王の頭上で輝き続ける不遜な光を、このワシを」

「……」

「このワシを拒んだ太陽を、この手に……!!」

 まるで懇願するかのように叫ぶ男の姿に、先ほどの野獣の如き強さと気高さはなかった。

「……本当に救いようがない。本当にお前は」

 そして理解してしまった。その言葉が本心であると、世界を手中に収めるという言葉がその想いを隠すための詭弁でしかなかったのだと、たった今知ってしまった。

「哀れだな」

 放たれた魔力弾が男を覆い尽くし、そして泣かないと決めたはずの目から涙が溢れる。男の少年のようなウブな気持ちに気づき、それを表に出せない事を哀れに思った。
 そしてその気持ちが、かつての私が羨んだもので、それを今更になって思い出した自分こそが愚か者だと、理解してしまった。

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 二十数年前、突如宇宙から飛来してきた異星人、天人(あまんと)の台頭によって、侍の国と呼ばれた江戸は過去の物となった。
 圧倒的な武力を背景に結ばされた不平等条約によって、江戸には様々なものが彼等の都合によって流入し、そして淘汰されていった。
 澄み切った青い空は空力をまるで無視したゴテゴテの船が飛び交う事で発生する排気ガスで濁り、風流溢れる町並みはやれグローバルだの流行だのでハイカラなものへと変質していった。
 これは、そんな江戸で暮らす人達の話。

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 江戸の海鳴市にある町、かぶき町。
 ターミナルと呼ばれる宇宙船発着施設の恩恵をもっとも受けながら、古くからこの町に居を構える住人たちの非常識過ぎる気風が、同じく植民地に対する態度が非常識過ぎる天人達の性格と合致したからか、天人が我が物顔で闊歩する今の江戸では珍しく、基本的には平等な関係を築いている。
 同時に国家、酷い時には地球規模の問題の大半はここから発生することが多く、良くも悪くも地球の生命線を担っている町である。そんな町のとある住宅地にその家はあった。
 古き良き2階建ての木造住宅。その1階の屋根には『スナックお登勢』と書かれた、見るからに上等な物であることが分かる木製の看板が掲げられている。名前のとおり夜に営業するスナックバーの事であり、お登勢とはそこのママの名前である。
 そしてそのすぐ上の手すりには、1階とは対照的な安っぽいステンレス材の看板が貼り付けられており、『万事屋(よろずや)銀ちゃん』という文字が書かれていた。こちらは2階に住んでいる住人が営業しており、万事屋というのはようは頼まれればどんな内容の仕事でも請け負う何でも屋である。ちなみに『銀ちゃん』という文字のすぐ下には『はやてちゃん』と可愛らしく書かれている。
 今、『スナックお登勢』の脇に設置されている階段を一人の青年が上がっている。これといった特徴のない顔に丸めがねを引っ付けた様な青年は、万事屋の従業員、志村新八である。
 今日も今日とて今閑古鳥が鳴いている勤め先の前に立ち、引き戸を開けようとした瞬間。

「銀ちゃん! 人のものにイタズラせんといてって前も言うたやん! 何で約束を守らへんの!!」

「耳元でギャーギャーうっせぇよ、どうせ読めねえもんなんだから問題ねえだろ」

「中身が読める読めないの問題ちゃう! 人としてのマナーや!」

 突如、耳を塞ぎたくなるほどの怒声が居間から響き渡る。

「また怒らせやがったよあの野郎……」

 聞き覚えのある2つの声に新八は大きく肩を落とし、呆れながらも引き戸を開ける。草履を脱いで正面に続く廊下を進み、事務所として活用している居間の前で立ち止まる。
 喧騒の正体はやっぱりというか当然というか、中央のソファーで週刊少年ジャンプ片手に寝転がっている銀髪の男、万事屋のオーナー坂田銀時と、その銀時の横で目に涙を溜めながらもの凄い剣幕で睨みつけているおかっぱの少女、万事屋の古株従業員であり、一応は銀時の娘という事になっている八神はやてだった。
 よくもまあ飽きもせずに喧嘩できるものだと新八は呆れてしまう。彼が普段から知っているはやてならばこんな言い争いが起こる前にうまく立ち回るのだが、相手がダメ人間の化身で、人を怒らせる事に関しては天才的な話術を誇る銀時が相手では年相応の少女に戻ってしまう。

「あれ、なに? 自分だって人の大切なものを奪っといてどの口がマナーとか言ってんの? 人の振り見て我が振り直せって言葉知ってるぅ、はやてちゃ~ん?」

 お前にだけは言われたくないしそれが自分の行いを正当化する理由になると本気で思っているのか。まるで核心をついたと言わんばかりの銀時に、新八は軽蔑の目を向ける。
 正直この2人が何故ここまで言い争っているのかは自分の知る所ではないが、少なくとも目の前で半泣きになっている少女は理由もなく人を傷付けるような真似は絶対にしないし、この喧嘩もどうせ銀時が原因だという事だけは分かる。長年万事屋に足を運び、このデコボコ親子と行動を共にしてきたからこそ断言できる。
 しかしそんな新八の考えとは裏腹に、銀時の言葉を聞いたはやては先程までの強気な態度とは一転、モジモジと体を縮ませてしまう。まるで小動物のような弱々しさだ。

「うぅ~、その事はちゃんと謝ったやんか、そもそもあれは銀ちゃんが先に意地悪したのが原因やろぉ?」

「え? 都合の悪い事実は捏造するの? テメエの体を思っての善意をそう解釈しちゃうんだ。もう銀さん情けなくて涙がでてくらぁ」

 絶対に嘘だ、その言葉がまず頭の中によぎった。普段から間違った意味で唯我独尊で、傍若無人が服を着て歩いているような人間という、ジャンプ作品の主人公らしくない振る舞いの多いこの男が他人の体を気遣うなんて考えられない。そもそも他人の前に自分の体が糖で蝕まれているというのに。

「カップル限定ケーキを買う為だけに恋人役やらせてそのケーキを独り占めしといて何が善意や! 娘に恥ずかしい真似させてまで甘い物食べようとするお父さんの方がよっぽど情けないわ!」

 その事を思い出しているのか、顔を真っ赤にしながらはやては叫ぶ。恥ずかしかったのなら何でわざわざ恋人役なんてしたのかと問いたくなったが、それよりもケーキの為に親子ほど年の離れた少女を恋人に仕立てあげる銀時に対して頭を抱えずにはいられなかった。お前にはプライドとか男としての誇りはないのかと。

「オイオイ遂には責任転換し始めちゃったよこの子、そんなに自分から謝るのが嫌なの? あぁ~昔は生意気でも可愛げがあったってのによぉ、こんな大人げない子に育っちゃって銀さん悲しいなぁ」

 しかし銀時はそんな新八の心からのツッコミに気づかずに嫌らしい笑みを浮かべながらさらに訳の分からない御託を並べる。どこまでも自分が悪いとは微塵も思わないとはいい性格をしている。これが新八か、もしくはこの場にはいない万事屋の住み込み従業員の神楽なら至極まっとうな正論かさらなる屁理屈で返すか、鉄拳で物理的に黙らせる事ができるのだろうが、残念ながらはやてはそこまで口が達者でもなければ暴力で解決するような乱暴者でもない。

「……そんなんちゃうもん」

 もう精神的に疲弊しきっているというのに、銀時の屁理屈で構成された台詞に対して辛うじて反論するはやて。ある意味で健気だ。

「あれ、よく聞こえなかったけど何て言ったの? 謝るならちゃんと言ってくれねえとなぁ。はい、せぇの。『銀ちゃんごめんなさ~い、私が間違ってましたよ~』。ほら、ここまで言わないと将来ロクでもない大人になっちゃうよ、はやてちゅあ~~ん」

 しかしそんな少女の抵抗もどこ吹く風、わざわざ裏声まで使ってまるで似ていない声マネで人の気持ちを逆なでするような喋り方をしながら、銀時はニヤついた顔をこれでもかとはやてに見せ付ける。

「むうぅぅ~……!!」

 次々と出てくる挑発的な言動に、はやては言いたい事も満足に言えずに頬を赤くして下唇を噛み締め、下を向きながら恨めしそうに声を上げるだけだった。目尻に浮かんでいた涙はボロボロとこぼれていき、スカートに大きなシミを作っていく。

「……」

 新八は思った。これは親子喧嘩ではない、体と態度だけが無駄にでかいガキが小さい子を苛めて楽しんでいるだけだ。しかも無駄に口が達者なものだから相手の嫌がる言葉を使って主導権を握っていて悪質極まりない。

「アンタの方がよっぽど大人気ねえよ! なに子供相手にムキになってんだ!!」

 挨拶も忘れて額に十字の筋を立てながら思わず銀時にツッコミを入れる。家に入って第一声が虐待一歩手前の喧嘩に対する苦言という辺り、自分というキャラクターがどこまでいってもツッコミなのだなと悲しい事実を認識させられる。

「……し、しんぱちく~ん!!」

 もう白旗を上げる寸前だった状態でまさかの援軍登場に、はやてはさらに大粒の涙を流しながら手元のジョイスティックを操作して車椅子を新八に近づける。自分の服を掴んで声になってない声を上げるはやての頭を撫でながらハンカチでボロボロと溢れる涙を拭うている。

「聞いてや新八君、また銀ちゃんが私の本を変な事に使ったんや。今朝に高さを調節する為とか言って冷蔵庫の下敷きにしたんよ、神楽ちゃんも助けてくれる所か煽るだけ煽って遊びに行くしもう嫌やこの人等!」

 あぁ、どおりでいないと思ったらそういう事かと勝手に納得してはやてが掲げている物を見る。百科事典ほどの厚さを持つ革表紙の本が鎖で十字に縛られているという不気味な装飾で、幼い少女が所有するには似つかわしくない代物だが、普通の人間と感性が違うのか、はやてはどういう訳かこのイカつい本を気に入っており、大切に保管している。良く見ると鎖と重なっている部分がへこんでいる、冷蔵庫の下敷きになったせいで鎖が表紙に食い込んだのだろう。

「またぁ? ちょっと銀さん、いい加減にして下さいよ。この本はやてちゃんが勝手に触るなって何度も言われてたじゃないですか」

 もう何度目になるかわからない軽蔑の眼差しを向ける新八に反応した銀時は横にしていた体を起こし、普段は見せない真剣な目線を周りに向ける。

「……っうぅ!」

 その殺気の篭った眼光に新八は思わず怖気ずく、普段は死んだ魚の眼と言われるほど覇気のない銀時だが、今のような真剣な眼つきをしている時は冗談などは決して言わない。はやてに対する大人気ない行動も、彼にとってはやらざるを得ない程の理由があるのだが。

「……ぱっつぁん、テメエに血糖値のせいで週一でしか食わせてもらえないパフェを奪われた男の気持ちが分かるか?」

 他人にとっては大概どうでもいい事で怒っていたりするのだ。

「分かるわけねえだろ、んなくだらねえ事! つうかいい加減にしねえとほんとに糖尿病になるぞアンタ!」

 予想の斜め上を行った理由にキレる新八、いい年した大人が娘といっても通用する年の少女にパフェを横取りされた程度で根に持つのだから仕方ないと言えば仕方ない。そもそもはやてを利用して手に入れたカップル限定ケーキを独り占めしておいて奪われたとかどの口が言うのかとしか思えなかった。
 だが銀時はそんな新八を小ばかにするような表情で見据えて首を横に振り、言葉を続ける。

「オイオイ、あんま銀さん舐めると痛い目見るよ? こちとらパチンコでスッちまったもんだから財布の中身は五円しか常備してないんだ、だから甘いもん食いたくても食えねえんだよ、分かったかコノヤロー」

「それ偉そうに言うもんじゃねえし僕の給料はどうなるんだテメェェェエエ!!!」

 意味不明な事を得意げに語るその姿に我を忘れた新八は思わず銀時の頭を掴み、そのまま机に叩き付ける。木製の机は破片を飛び散らせながら真っ二つになり、床を陥没させるまでに至った。居間を粉塵が覆う。

「何が週一や! 銀ちゃん三日前に翠屋でケーキ1ダースも食べてたってすずかちゃんが言ってたよ、全然守れてないやんか! その事をなのはちゃん達に笑い話にされてほんまに恥ずかしかったんやからな!!」

 同時にそれまで自分の涙を拭くことに必死で、会話に参加してなかったはやてが思い出したかのように銀時に怒鳴り込む。
 こいつ医者の言いつけを一欠片も守ってねえ。そう呆れる新八を尻目に銀時は先ほどと同じ真剣な目線をはやてに向けるが、最初の事もあったのではやてにはその眼差しがもの凄くうそ臭く見えていた。さらに先ほどまで床に顔を突っ込んでいたせいで木片が頬や鼻の穴にいくつか突き刺さって血だらけになっており、それがうそ臭さに拍車を掛けている。
 余談だが翠屋とははやての友達の高町なのはの両親が経営している喫茶店の事である、外国で修行を積んだ高町桃子の作る洋菓子は非常に人気があり、甘い物に目が無い銀時はよくツケで食べに来る。

「はやて、ガキのお前には分かねえかも知れねえがな。恥とか世間体とか、んなもんかなぐり捨てて男は初めて一人前になれるんだ」

「恥と一緒に常識と人間の尊厳までかなぐり捨ててる人が言ったって説得力なんかないわ!」

 状況によっては割とカッコ良かったであろう台詞も、しかし普段この男の素行を誰よりも良く知っている少女には情けない言い訳でしかなかった。決まったと自負していた台詞が通用しないと判断した銀時はワザと聞こえるように舌打ちする。

「違ぇってほら、士郎さんが食いきったらタダにしてやるって言うもんだからつい張り切っちまってよぉ。これもあれだよ、友情を深め合う大人の付き合いって奴だよ」

 友情が食い過ぎの言い訳に使われていると知ったら士郎さんは何て思うだろうなぁ、と新八は僅かに考えた。店の商品を勝手に賭け事に使ってる時点であまり気にしないかもしれないが。

「自分の健康もきちんと管理できないのに大人の付き合いとかカッコええこと言うな! そんなんばっかりやから信用無くなって最近は依頼も全然こおへんねん!」

「テメッ、なに仕事が来ないの銀さんのせいにしちゃってるの!?」

 聞き捨てならないといった感じで銀時は顔から流れ出る血をボタボタと垂れ流しながらはやてに近寄る。それによって彼の通った跡の床が血で覆われていき、微妙にホラー染みていた。

「だってそうやもん、普段がダメダメやから誰も当てにしてくれなくなったんや、大体銀ちゃんは長谷川さんをマダオマダオ言ってるけど最近は住み込みでしっかり働いてるから今は銀ちゃんの方がよっぽどマダオや!」

 新八は首を上下に振って肯定する。かぶき町どころか海鳴市に住んでいる人間なら知らない人はいないと言われるほどの知名度を誇るこの万事屋だが、普段がダメダメというはやての言葉通り、その内容は決して良い物ではない。
 『テロリストと一緒に爆弾テロを引き起こした』
 『とある星の王女に腐った豆を食べさせた』
 『征夷大将軍を全裸にして王様ゲームを強行した』
 『オーナーが放送用カメラの前でチ○コを露出してお茶の間を騒然とさせた』
 正直言ってろくでもない悪評ばかりが広がっている。しかもそのすべてが嘘ではないから言い訳もできないときた。
 おかげで今では新規の客による依頼は殆どなく、知り合いからの同情で来る依頼で食い繋いでいる始末だ。そしてオーナーの銀時がそれらの悪評を払拭する為に努力しているかと言われればそんな事は微塵もなく、仕事が無ければ家でジャンプを読みふけるかさらに客足を途絶えさせるような騒動を引き起こしてばかり。マダオ――まるで、ダメな、オッさんの略――と呼ばれても仕方ない。
 だが当の本人はそれを頑なに否定したいらしい、銀時はドスの利いた声を出しながらはやてを睨みつける。
 
「バカ言ってんじゃねえよ、食べ盛りの娘2人にペットとメガネを死に物狂いで養ってる人間つかまえてマダオだ? テメエの目ん玉は節穴ですか?」

「オイイイイイイ!!! せめて物扱いは止めろ腐れ天パ! つうかテメエに養ってもらった記憶ねえぞコラ!!」

「月の家賃も払えんくせして良く言うわ! 神楽ちゃんと定春のエサ代なんて殆どグレアムさんのおかげで何とかなってるようなもんやないか! それにメガネは食費は掛かるけど毎日家事と電話対応してくれるから誰かさんと違ってスッゴク頼りになってますー!」

「はやてちゃんんん!? 僕なにかした! 君を怒らせるような事しちゃったの!!」

 最初にはやての本の扱いについて喧嘩してたはずなのにどうやったらここまで話がずれるのか、結局新八を交えたこの騒動は、家政婦ロボットが家賃回収の為にモップ型火炎放射器で強襲するまで続いた。

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 真選組屯所
 そう達筆に書かれた看板が掲げられている建物は、武装警察真選組の活動拠点である。真選組とは今の天人中心の世界を変えようと活動している攘夷志士から治安を守る武装警察である。ちなみに読みはしんせんぐみ、決してまえらぐみではない。

「何っ、本当かトシ?」

 決して広くない畳張りの一室で、真選組局長、近藤勲は怪訝な表情で手に持った報告書に目を通す。内容は攘夷志士の予測行動パターンをまとめたものに今日1日の天気。地球に持ち込まれた密輸武器の一覧と今月の隊士の献立表、さらにはキャバクラの明細書。そして。

「あぁ、落下地点でメーターを振り切るほどの魔力濃度もあった、確実だ」

 真選組の管轄内で起こった魔法関連の事件の内容だった。

「江戸だけで5つの地点で確認されている、他の場所でも同様の報告があったそうだ」

 真選組副長、土方十四郎は瞳孔の開いた鋭い眼光を近藤に向けながら咥えるタバコにマヨネーズそっくりな形のライター、マヨライターで火を付ける。傍から見るとシュール極まりない光景だが、昔から見慣れている近藤は特に気にする様子もなく目線を報告書に戻す。
 膨大な魔力を持った正体不明の物質が地球に落下、その簡潔な言葉に現場付近の写真を適当に貼り付けただけの、報告書というにはあまりにもおざなりな代物だった。

「だが現物が見当たらないのはどういう事だ?」

「誰かが持ち去った可能性があるな。何せ残留してる分だけであれだけの魔力だからな、本体を狙う奴がいてもおかしくはねえ」

 土方の言葉を聞いて近藤はふと考えこむ。幕臣や自分達のような警察を覗いて、それの価値を理解できるものがこの地球にどれだけいるのか。ただでさえこの世界は魔法関連の技術や情報は一般にはあまり知られていないというのに。

「思いつくのは魔法技術目的の闇商人くらいだが、連中にんな運搬能力があるとは思えねえ。一番臭ぇと思ってた春雨は最近ミッドの大魔導師に縄張りを荒らされてそっちに忙しいみてえだし、他に可能性があるとすれば」

「こいつの持ち主って所か?」

 無言で土方は頷く。桁外れに高い魔力を帯びた物質が複数も勝手に地球に落下するなんて都合のいい話はありえない、必ずそれを運搬してた人間がいるはず。2人の見解は完全に一致した。
 土方は懐を探り、一枚の写真を近藤に投げ渡す。そこに写っていたのはクリーム色の髪をして、中東で見かけそうな民族衣装を身にまとった少年だった。首には赤く光る宝石が掛けられている。

「山崎に探りを入れさせたら当たったぜ、そのスクライア一族のガキが入管を通して地球に入ってやがった、ご丁寧にデバイス持ち込みの許可証まで発行してな」

 吐き捨てるように言う土方。ミッドチルダに関係する部族が入国するだけでも最低2週間以上の手間がかかる入国管理局の審査をあっさり通り、さらにデバイスの許可証まで発行済みだ、否応なく背後で見え隠れする黒い存在を連想せずにはいられない。賄賂か恫喝か、どちらにしてもこの写真の子供は要注意人物と土方は読んでいた。

「なるほど、管理外世界である地球に迷惑を掛けない為に自ら回収に向かうか、自分のケツを自分で拭くなんてのは誰にでもできるものでもないのにこんな小さな子がねえ、ウチの隊士共にも見習わせてやりてぇな」

 だが土方とは対照的に、近藤はおおよそ警察とは思えない発言を濁りがまるでない笑顔ではっきりと言う。

「……近藤さん、普通に考えてそこは舐められてるって思う所だぜ、そうでないにしても、現地政府に報告しねえって事は、何かしら隠し事があるもんだ」

「バカ言うなトシ、舐めてるのなら隠してたとはいえ入管に手続きを取ると思うか? それにスクライアと言えば遺跡発掘を生業とする流浪の部族だ。別世界のお上の耳に入れたくない話の一つや二つあっても不思議はあるまい。」

 うんうんと1人納得したように頷く近藤を見て大きく息を吐き出す土方。昔から人を疑うのがとことんできないのは知っていたが、改めて目の当たりにするともはや一種の才能だなと悪い意味で感心してしまう。そもそもこんな密入国紛いな行為をしている人間を褒める事自体が土方にとっては理解できなかった。

「ま、だからってこんな危険な真似を黙ってやるのは感心しないな、さっさととっ捕まえて落し物探しでも手伝ってやるか」

 相手に邪な考えがあるなど欠片も考えない。救いようがないお人好しと呆れる反面、そんなお人好しだったからこそ、自分達を含めた隊士達が従うに値するリーダーである事もまた、覆しようのない事実だった。

「ったく、近藤さんは甘すぎらぁ」

 嫌味ったらしく言いながら、土方は写真の要注意人物改め『迷子』の捜索をする為、部屋を出た。

 ・
 ・
 ・

――助けて――

 学校の帰り道、性格は悪いが自分達を妹分と言って可愛がってくれる優しい友達と待ち合わせをしている公園に辿り着いた瞬間、助けてと声が聞こえた。
 耳にではない、頭の中に直接響くような形容しがたい音が聞こえた時、最初は春の陽気に触れてボケてしまったのかと思った。

――助けて――

 だが二回、三回と続く事で、それが気のせいではなく、誰かが自分に宛てたメッセージであると高町なのははようやく気づく。

「すずかちゃん、アリサちゃん、今誰かに呼ばれなかった?」

 傍らにいる二人の親友はそんななのはの言葉に首を傾げるだけだった。
 周りには聞こえない、だけど自分にだけ聞こえる声。やはり幻聴かと落胆した時。

――助けて!――

 再び脳に響き渡る助けての声。それもさっきよりも大きく、今まさに命の危険を知らせているようだった。
 間違いないと、これほどはっきりと聞こえる声が幻聴なわけがないと確信する。

「なのはちゃん!」

「なのは!」

 なのはは声の方向へと走る。突然の奇行に慌てる二人を尻目に林道へと入っていった。途中、常軌を逸した量の犬のフンとおしっこが散乱していて、常識のない飼い主とペットもいるものだと不快な気持ちになるが、今は人命(?)救助が最優先だと心で復唱して止まりかけた足を再び動かす。

――助けて!!――

「ここだ!」

 慣れない短距離走をやって息が上がりながら、声の発声地点と思われる場所に辿り着いた。しかし辺りを見渡しても声の主はいない。代わりに異様なまでに落ちている白い毛と、何故か処理されていないフン、恐らくさっきの林道に落ちてたフンと同じ犬のものだろう。まったく飼い主の顔が見てみたいと憤るなのは。

「おう、なのは、やっと来たアルカ」

 聞き慣れた声、そして何より独特な口調になのははすぐに気づいた。橙色の髪を両サイドでお団子状に纏めたチャイナ服の少女、神楽は嬉しそうに近づく。

「神楽ちゃん!?」

 何でここに? と思ったが、よく考えたら自分達3人は彼女と遊ぶためにここに来たのだから、むしろ会わない方が不自然だ。それよりももっと驚愕すべき事が目の前で起こっている。

「ちょうど良かったネ、お前等が中々来ないから適当に散歩してたんだ。そしたら定春が変な生き物拾って来たから見せてやるヨ」

 大人の倍はあろう巨体を持つ白い犬、神楽のペットの定春は口を大きく開けた状態で佇んでいた。いや、と目を凝らすなのは。よく見ると定春の口の中でイタチのような生物が四肢を大きく広げて食べられるのを必死に阻止しているようだ。

――……た、助け、て――

 硬直するなのはに再び聞こえる助けての声、そして何かを懇願するかのように涙目になるイタチ、間違いない。

「定春、その子食べちゃダメーーー!!!」

 渾身のタックルで定春にぶつかり、ペッと吐き出されるイタチをキャッチ。クリームの体色をしたイタチのような生物は、もう食べられる心配がない事を察してか、両手の中でグッタリとなってしまう。ヨダレまみれになって多少汚くなっていたが、一先ず安心だと思わず息を漏らすなのは。

「何するアルかなのは! せっかく定春が遊んでたのに!」

「ワンワン!」

「あれは遊びじゃなくてただのイジメ! そもそも定春は食べようとしてた! 第一あんなの見たら助けるのは当たり前です!!」

 神楽と定春の突っ込みどころ満載な怒りに対して矢継早に反論するなのは。そりゃあ目の前で生きた動物の解体ショーを友人がやろうとしてたら止めたくもなる。

「別に止められるような悪い事してないネ、大体定春の胃袋なめんなヨ、そいつくらいなら問題なく消化できるアル」

 サラッととんでもない事をのたまう神楽に反応してか、イタチは顔を青ざめ、体中を震わせるという、とても人間臭い挙動をする。

「それが悪い事なの! 無闇に他の生き物を食べちゃダメ、可哀想でしょ!」

「ふざけんな! そんな事言ってそいつを独り占めしようとしてんのは分かってんだぞ! 誰にいくらもらったアルか守銭奴が!」

 しかしそんな真っ当な理由をどう捻じ曲げれば嘘と判断できるのか。ドスの利いた声で言い掛かりも甚だしい暴言を吐くが、普段から行動を共にしているなのはは怖気づく様子はなく、真っ向から見据える。

「神楽ちゃんや銀さんじゃないんだからそんな事しません! 私は単にこの子が助けを呼んでたから助けただけです!」

 しかしいくら付き合いが長いと言っても所詮は小学3年生。自分の言葉の中に攻撃の余地がある事に気づいたのは、少女の顔が嫌らしい笑顔になってからだった。

「ブハハハハ! 何アルかお前! 動物が喋ると本気で思ってんのかお前は、小二が終わったからって中二病になるには早すぎるヨ。でもおめでとう、今日からお前の脳みそは立派な中二ネ、右手が疼くのはいつアルか、それとも眼帯付けるアルか、ゲハハハハハ!!」

 笑う笑う、人を小馬鹿にするなどという生易しいものではない。これまでの人生を歩んで来た事を後悔したくなるほどの罵詈雑言、同年代に比べて大人びていると評判のなのはも、これだけの言葉を前に目尻に涙を浮かばせてしまう。

「うぅ~、嘘じゃありません! そもそも年齢も頭の中も中二病な上にゲームでカグーラ・ジャスアントなんて名乗っちゃう神楽ちゃんが言っていい言葉じゃない! そんな名前読者に覚えられないし設定だけで編集者に笑われて終わるだけだもん!」

 具体的な反論に詰まり、つい神楽と同じような暴言をしてしまうなのは、普段の彼女ならこんな事が起こったらすぐに自分の過ちに気づき、相手が本格的に怒る前に何とか許してもらおうと謝罪をするのだが、頭に血が上ってしまっているせいか、はたまた相手が神楽だからなのか、全くそんな気配はなかった。

「テメエ今なんつった!? 人のセンスバカにするような育て方した覚えねえぞクソガキ! もう許さねえ、姉貴分としてテメエの間違い正してやるヨ!!」

「最初にバカにしたのはそっちだし神楽ちゃんに育てられた覚えなんかないもん! むしろ神楽ちゃんが育てたら絶対に悪い子になってたもん! 妹分として間違った事は何も言ってません!!」

 人は争いが活発になると、冷静な判断能力が鈍り、元の原因を忘れてしまう。
 どちらもこの喧嘩の原因の事なんてこれっぽちも思い出せないまま、勝手に争いを激化させるだけだった。

「……あの二人、何やってんの?」

「さ、さあ」

 なのはを心配して後を追った2人は、何故か会った瞬間に罵詈雑言が飛び交う口喧嘩をする友人達の奇行をただただ呆れながら見つめるだけだった。

――助け、て……――




あとがき
 本当はこのままなのはの初陣まで書く予定でしたが、アホみたいに長くなってしまうので分けました、プロットはあっても計画性なんてありません。
 今回の万事屋はやてちゃん、略して『よろはや』は、銀魂キャラvsなのはキャラを3つ同時に描いてみました。3つとも両方のファンが納得できるように頑張りましたが、やはり難しいですね。
 それはそうと、銀魂を知らずにこの小説を見てくださっている読者様がいらっしゃったら、銀魂キャラはなんて性格が悪いのだと深いの思うと思われますが、これはひとえに作者の技量の未熟さ故で、決してそれだけというわけではありません。確かに性格悪い奴が大半を締めてますけど。


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