それは一種のギャグシーンであった。そこはどこかの道場であった。怒る妻に謝るその旦那、そして今にも泣きそうな三人娘。その子達が心配するは頭から血を流している青年。壁に寄りかかって座っている状態である。・・・はたから見れば漫画みたいだがな、
頭から血を流してる本人から見れば冗談じゃねぇ!!!!!
第十四話「潜入!高町家!!・・・・・・望んだことじゃねぇけどな!!」
ちょっと前にさかのぼってみよう。『一戦どうだい?』と士郎さんに言われた時最初は怪我を理由に断ろうとしたのだが言おうとするとすずかちゃんが『自分のせいで~』的な表情をするため強がっているうちにうやむやになって、まさになし崩しに勝負となったわけだが、とりあえずその道場に行く途中から話を始めよう。
「え~っと、なのはちゃん達はできれば見ないでくれるかな?」
「え?なんでですか?」
「いいじゃない、ちょっとくらい!」
「それに心配ですから。」
俺の言葉にそういう仲良し三人娘達。
「あはは、多分俺かっこ悪く負けちゃうと思うし、そんなところ見られたくないな~て。」
本当はうっかりアイゼン起動させたり、うっかり魔力漏れしないか心配なだけだが。その後なんとかなのは達を説得して俺は今士郎さんと対峙している。武器はお互い木刀である。
「ん?見たところ君は木刀を使うのは始めてみたいだが?」
「あ、いえ。別に真剣勝負ってわけでもないですから・・・・・てか俺が使ってるのに似たやつがなくて・・・・・」
最初はアイゼンを布にくるんでやろうか考えたけど・・・・・そしたら向こうは真剣使うだろうしな。(汗)
『アイゼン、相手に合わせた肉体強化・・・なのはには気付かれないようにな?』
『Jawohl』
待機中のアイゼンに指示を出す。さて、準備完了・・・現役ではないとはいえ純粋な剣術の技能ではシグナムより上なはず。勝てはしないだろが、ま、いろんな意味でいい経験になるだろう。
そして模擬戦は始まった。つか完全に稽古付けてもらっている感じだ。やっぱ俺の手が怪我してるのも考えてくれているのだろうか?それなら一戦なんて言って欲しくないわけだが・・・そして俺は隙あらばキツイ一撃が容赦なくくる中・・・俺はつい肉体強化の出力を上げてしまった。(ちょっとムキになってしまった)そして、
気付いた時にはぶっ飛ばされ壁に叩きつけられていた。
見えなかった。もう一度言おう、気付いた時にはすでにぶっ飛ばされていた・・・これが噂の神速と言うやつか?そんな事を考えていると。
「ちょっと、今の何の音よ!!」
「ど、道場のほうからだよ!!」
あ、やべ。なのは達がくる。そう思いながらいつの間にか意識を失っていた。
んで、気付いたときにゃ冒頭の状態であった。
そんなこんなで誰もが混乱してる最中、む?新しく誰か来るな?
「あ、やっぱり道場にいた。騒がしいと思ったら・・・ってなにこれーーーーー!!?」
おそらく女子高生と思われるその人は俺に気付いて驚いた。特徴は眼鏡とおさげにリボン・・・たしか、高町美由希だったけ?
「お、いたいた。美由希、道場の前でなにしてるんだ?」
「やっほ~、すずかが泊まるって聞いて私も泊まりに来たよ~。」
そこに高町恭也と月村忍も乱入してくる。
「た、ったたたた大変だよ恭ちゃん、忍さん!!ひ、人が死んでる~~!!!」
「な、なんだと!?」
「はぁ!?」
ああ、さらなるカオスが・・・・・誰か早く手当てして・・・・・シャマルゥ・・・今ならシャマルが天使に見える。ああ、ついにシャマルの幻覚までもが見えてきた・・・・・って、
「シャマル!!それ俺のアイス!!!」
「り、隆二さん!?」
「気を確かに!!」
それから数分後、なんとか混乱から解放され美由紀さんと忍さんに治療してもらっている。
「そっか、すずかを助けてくれたんだ?ありがとね隆二君。」
「あ、いえ。たまたまそこにいただけですから。」
「そう言って今時動ける人は珍しいよ、それからうちのお父さんがほんとにゴメンね?隆二さん・・・怪我をしてまですずかちゃん達を助けてくれたのにさらに怪我をさせるなんて・・・」
ありゃ?美由希さんはさん付け?・・・あ、そうだな俺年上だっけ。
「いえ、合意の上の勝負でしたから。あまり気にしないでいいけど・・・」
すると士郎さんが豪快に笑って言う。
「いやぁ、すまないすまない。まさかあのタイミングでさらに速い攻撃が来るとは思わなくてついちょっと本気を・・・」
「あ・な・た~?」
「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」
「そもそも怪我をしてる人にあんな事を~~~~~~~~。」
うぁ・・・尻に敷かれてるなあの人。ん?なんか説教していた桃子さんが急に何か思いついたような顔をしてこっちを向いた。
「あ、そうだ!隆二君明日は日曜だけど何か用事あるの?」
「へ?いや、とくには・・・」
「よかったら今日泊まらない?一人暮らしだと食事の準備とか大変でしょう?ご馳走するわ。」
「は?いやそんな初対面な俺に・・・」
「いや、いいんじゃないか?」
「うんそうだね、怪我させておいてはいさよならっていうのもね~。」
み、美由希さんに恭也さんまで!?俺はこの事態を回避するため忍さんに助けを・・・・・
「あ~、一応私も泊まる身なので発言権は無いよ?」
求める前に断られた。いや、まだだ士郎さんはすでに真っ白になってしまっているが、まだなのはのやつが・・・・・何か期待した目でこっち見てる!!見た目十年上なんだぞ!?何の期待だよ!!く、くそ~
「世界はいつだってこんな筈じゃない事ばかりだ~~~!!!」
ちょっとクロノの気持ちが分かった。な、泣いてないもんねぇ~!!
『つーことで、今日は帰れん。』
『どういうわけだ!?』
俺は今シグナムに念話をしている。無論気付かれんように処置はした。
『とにかくうまくはやてに誤魔化してくれ、お礼の挨拶にこられるといろいろまずい。』
『どういうことだ?』
『前に話したこの世界の魔導師がいるんだよ、この家!』
『・・・そうか、念のため主の家は伏せたほうがいいな。』
『ま、そういうことだ。わりぃな?迷惑掛けて・・・』
『気にするな、我らは仲間だ。』
?なんかやけに素直にだな?
『あ、そうだ。あたしの分のドーナツは・・・・・』
『で、ではな!切るぞ!!』
『は?待ておい!!・・・・・くそ、念話拒否してやがる』
さては、俺の分のドーナツ忘れてみんなで食ったな!?それを誤魔化すために・・・・・
「世界はいつだってこんな筈じゃない事ばかりだ~~~!!!」
「隆二さんそれ二回目ですよ?」
「うぁ!?なんだ、すずかちゃんか・・・どうしたの?」
「あ、そうです。テレビお借りしてもいいですか?」
ん?あ、そうか夕飯ができるまでテレビ見て紅茶でも飲んで待ってて言われたんだ。見てる振りして念話してたからな・・・ちなみに美由希さんと恭也さんは今日の分の稽古に忍さんは見学のため道場に行った。士朗さんはいまだに真っ白であった。
「うん、別にいいよ特に見たい番組やっているわけじゃないし。」
「ありがとうございます。なのはちゃん、アリサちゃん。OKだって!」
「あ、ありがとうございます隆二さん!」
「ありがとう!」
お?三人で見るのか?どれ・・・・・
「え~と、チャンネルはどれ?この時間アニメをやってるのは・・・・・」
「あ、ち、違うんです!」
なのはがあわてて言う。しかしコイツの敬語は何か慣れんな・・・・・。そんな事を思っているうちになのはが嬉しそうに手に持っていたDVDをみせてきた。
「えへへ、実はビデオメールを見たくって!遠い友達から届いたんです。」
その瞬間俺は飲んでいた紅茶を噴き出しそうになり我慢してむせた。
「ゴホッ!ゲホッ!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
ああ、そうかフェイトからのビデオメールか。となれば・・・
「そっか、じゃぁ俺は席を外そうか?」
「え?い、いいですよ。そのまま座ってゆっくりしていて!」
「そうですよ。頼んだのはこちらですし。」
「ま、見られて困るものでもないからね。」
ふむ、なんか今日あったばかりなのにえらい信用されてるな?それなら見させてもらうか、俺もフェイトの近況知りたいし。
「ん、それじゃぁずうずうしいけどここでみんなのもう一人の友達を見させてもらおうかな?」
「はい!」
あはは、うれしそうだな?なのは。フェイトもクロノ達と仲良くしてるといいけど。そして俺は彼女達と共にビデオメールを見た。
『えっと、なのは久しぶり・・・てちょっと言うのは変かな?』
「あ、フェイトちゃんだ!」
「はいはい、分かってるから落ち着きなさい。」
「ふふふ」
はしゃぐなのはをなだめるアリサちゃん、それをやさしげに見守るすずかちゃん。そして俺は
-元気そうでよかった-
そう思っていた。うっかり声に出しそうにもなった。その後もフェイトの近況報告は続いていた。途中で俺・・・というかヴィータの話題が出たときは少し心苦しかったが・・・・・そして、
『それじゃぁ、なのはまたね?みんなにもよろしくね?』
ビデオメールを俺達は見終わった。それぞれちょっと余韻に浸ってる中俺はトイレに行くふりをしてその場を離れ、ちょっと泣いた。別に悲しいわけじゃなくむしろ逆に嬉しさからくるものだった。あの時絶望しかなかった少女が笑ってたのがどうしようもなく嬉しかったからだ。
その後みんなで楽しく夕食をとった後一息ついたときのこと。
「あ、そうだ!みんなでこれからフェイトへのビデオメール撮らない?」
アリサちゃんが提案をした。みんなこれに賛成をして(夕食前に復活していた)士郎さんがビデオカメラを持ってきたが、
「あれ?おかしいな・・・」
「ええ!?壊れてるの!?」
どうやらビデオカメラが動かんようだ。ふむ・・・・・
「あ、ちょっと貸してください。」
「?いいけど・・・どうするんだい?」
そう言って士郎さんからビデオカメラをかりた・・・ん、ちょっといじればいいなこれ。
「はい、これで動きますよ。」
「お?本当だ、直ってる!」
「ほ、本当?」
「隆二さんすごいです!」
おおう、何か凄いほめられてる。忍さんが私の見せ場が~とか言っているけど・・・あ、あの人機械系得意なんだっけ?
「たいしたこと無いですよ、姉貴のせいと言うかなんというか・・・・・」
そう、こんなことできるのは姉貴のせいでもある。俺は語った、俺の姉はこれまた大変な子煩悩でしょっちゅうビデオやらカメラやらえを撮っていて壊れるたびになぜか俺に持ってくる。直せるはずが無いといえばボコってくるし、その後になら直せるよう鍛えろとか無茶なこと言うからなぁ・・・旦那に頼めよ、まったく!!・・・・・・・あれ?
「なんだろう・・・目から汗が・・・」
「隆二さん!!しっかり!!」
「ま、負けないで!!」
みんなが俺を慰めてくれた。ちょっと心が温かくなったよ・・・・・そして撮影が始まった。
「そしてこの人が私のお姉ちゃんとお兄ちゃん!」
「よろしくね~フェイトちゃん!」
「よろしく。」
「も~恭ちゃん!もっと愛想よくしなよ!!」
「む、そんな事無いぞ!?」
「そしてこの人は私ことすずかのお姉ちゃんにして恭也さんの恋人の・・・・・」
「忍だよ~妹をよろしくね~!」
そんな感じで撮影が続いていく、俺は微笑ましくそれを見ていたわけだが予期せぬ事態が発生した。
「そして最後に特別ゲストの紹介だよ!」
誰だろ?あれ?何でこっちにくるんだ?なのはとその愉快なお友達よ・・・
「今日あたしとすずかを助けてくれた・・・」
「隆二さんです!」
「な、なんだってーーー!!!?」
「おおう、隆二君いい反応♪」
忍さんちゃかさんといでください。
「ちょ、ま、お、おおお落ち着くんだなのはちゃん!!俺初対面、ゆえに紹介おかしい、OK?」
「NO♪」
NO言われた。
「ほらほら、もうカメラまわってるんだから諦めなさい。」
「ですよ?」
すずかちゃんとアリサちゃんにも駄目押しをくらった。
「~~ったく。(ため息)え~っと、はじめましてフェイトちゃん?今紹介してもらった秋山 隆二って言います。正直君のことはよく知らないけどこれだけは言わせて欲しい、あまり焦っちゃ駄目。心配しなくたって君の友達はちゃんと君の事をちゃんと待っててくれるから。とにかく今は自分にできることを一つずつしっかりやっていくといい。・・・・・って、なにえらそうに言ってるんだろう?」
何か自分でも何言いたいかわから無くなってきた。なんかフェイトが少しでも早くなのは達会いたそうにしてたから、あんま慌てるなって言いたかったんだけど・・・・・・
「ごめん!!やっぱ今の無し!!消して!!他に言うから!!!」
「だめ~~♪」
「結構いいこと言うじゃない・・・・・ちょっと説教くさいけど。」
「だから嫌なの!!お願い消して~~!!」
「「だめ~~!!」」
なのはとアリサちゃんがいじめる~!!そう思って凹んでいると、
「隆二さん、元気出してください!」
「・・・・・すずかちゃん・・・」
すずかちゃんが慰めてくれた。
「ありゃ?すずかひょっとして隆二君のこと・・・・・・」
「お、お姉ちゃん!!」
あれ?何か顔を真っ赤にしてる。なんだろ?
そんなこんなでドタバタしているうちにもう寝る時間となり俺は道場に布団を敷いて寝た。客間はなのは達がみんなで寝ると言ったためである。最初はまだスペースがあるのでいっしょに、となのは達に言われたがさすがに遠慮した。
つか士郎さんとか恭也さんとか【信用してるよ、隆二君】的なオーラをだしてたので拒否るしかなかった。OKしてたら信頼が殺気になってただろ。(汗)忍さんは恭也さんの部屋で寝るそうな、『恭也って、二人っきりになってもなかなか手を出さないのよねぇ~』とか言っていた。いくら何でも家族のいる家でんなことはせんだろ、つか俺にぼやくな!!!
次の朝。
俺は何かの音で目が覚めた。
「あ、ごめん隆二さん。起こしちゃった?」
「あれ?美由希さん?」
どうやら美由希さんの素振りの音らしい。あ、メガネはずしてる。
「ごめんね、こんな朝早くに?」
「えっと、六時半か・・・・・いや、かまいませんよその分昨日は早寝でしたし。朝練ですか?」
「うん、まぁね。あと別に敬語じゃなくていいよ。・・・て、あたしが使うべきかな年下なんだし?」
「別にいいよ、かたっくるしくしないで、それじゃあ俺も今から敬語は無しと言う事で。」
「うん、よろしく!」
あれ、そういえば恭也さんと士郎さんはどうしたんだろう?と思い聞いてみたところ二人はちょっと遠くまで走っているとかたまに二人で走るらしい。そういえばアニメにも二人だけで走る描写あったな。
「ん~・・・あ、そうだ!眠気覚ましに軽く組み手をしてみない?」
「へ?」
ふむ、まぁこれと言ってやる事もないし。別にいいか、士郎さんと違ってうっかり神速使うことも無いだろ。つか美由希さんって神速使えたっけ?そんな事を思いながら軽い気持ちで模擬戦を始めた・・・これが(いろんな意味で)あんな事に繋がるとは・・・・・・
<カンッ!!>
「ふ!」
<カンッ!!>
「は!!」
一閃一閃でわかるやっぱこの人も強い。
「っ!?さすがだな、俺じゃどうあがいても勝てんよ美由希さん。」
「あはは、そんなこといって。けど慣れない武器でここまでできる隆二さんって何者?」
「ま、近くにバトルマニアがいてね!!」
無論シグナムである。たまに朝練に付き合わされる。いい迷惑だ。
「へぇ、その人も剣士?妙に刀相手の戦いに慣れてる気がするけど?」
「するどいね!とにかく何もできんで負けたって知られた日にはなにされるか分からん、一矢くらいむくいらせて貰うよ!!」
「あ、言ったね?そう簡単にはさせないよ!?」
俺は勝負に出ようとして力んだ、しかし!!
「――――――――っ!!?」
力んだせいで昨日怪我した頭と右腕が痛くなってしまった。それに気付いて慌てて駆け寄る美由希さん。
「だ、大丈夫!?」
「ああ、心配ない。ちょっと痛んだだけ・・・」
「ごめん、昨日平気そうな顔してたからすっかり忘れてた・・・と、とにかくちょっと見せ・・・きゃっ!!」
「うぁ!!?」
美由希さんつまずいて転んでしまった。・・・・・しかも俺を押し倒す形になって。
「あ・・・///」
「え・・と、・・・・///」
お互い顔を赤くして固まってしまった。いまなら漫画のキャラの気持ちがよくわかる・・・本当に思考が停止してしまうんだ!そうたとえいつもは気配とか気付く人でも声を掛けられない限り・・・
「お?いつのまにそんな関係に?」
「へぇ、美由希にも春が来たのか。」
「き、恭ちゃん!!お父さん!?」
いつのまにか士郎さんと恭也さんがいた。急いで誤解を!!
「ち、違います!!誤解です、偶然の産物なんです!!たしかにメガネはずした美由希さんはかわいいとも思いましたが・・・・・は!?」
て、てんぱって余計な事まで言ってしまった!!
「り、隆二さん・・・////」
ああ、美由希さん顔真っ赤!!
「おお?これは本気で期待してもいいかも・・・」
「だな?」
しーなーいーでーーーーーーー!!
「世界はいつだってこんな筈じゃない事ばかりだ~~~!!!」
ああ、何かこの姿だとよくトラブルに巻き込まれる気がするよぉ・・・・・・・。
その後朝飯をご馳走になって今度こそお別れとした。みんなが見送ってくれた・・・望んでよいのならもう一度ここを訪れたいものである・・・・・【秋山 隆二】として。
あと怪我は家に帰った後はやてに気付かれんうちにシャマルに治してもらおうと思ったら、出迎えがはやてだったためばれてこっぴどく怒られた。
おまけ
それは朝食の時の事、目玉焼きが出たので俺は醤油を取ろうとした。俺は醤油派だからだ、だが・・・
「「え?」」
美由希さんも取ろうとして手が重ってしまった。道場のこともあり二人して顔を赤くして黙ってしまった。
「どうしたの?二人して?」
「はっはっは、これは近いうちの美由希は嫁に行くかもな?」
桃子さんと士郎さんのそんなやり取りの後、忍さんと恭也さんが・・・
「じつはさっき道場でな・・・・・」
「へ~いつの間に二人とも~。」
なんかにやぁ・・・としてるよ忍さん
「「ち、ちがう!!あれは偶然・・・・・え!!?」」
これまた声が重なってしまった。再び顔を赤くしてだまる俺達。
「あらあら、二人とも息ピッタリね♪」
「ほんと、ほんと。」
ううぅ・・・・・穴があったら入りたい・・・いっそ埋まりたいよぉ・・・その後しばらく俺達二人はからかわれてしまった。なんかすずかちゃんが必死に『本当ですか、隆二さん!?』とか聞いてきたけど・・・当然か、すずかちゃんにとって友達のお姉ちゃんにしてお姉ちゃんの恋人の妹なんだもんな、美由希さんは。
・・・・・・・・だれだニブイとか言った奴?
あとがき
一応アリサとすずかはまだ【ちゃん】付け、年上として会ってるから。つか最初は早めにアリサとすずかを出したかっただけなんだけど、何かこんな展開に・・・・・てかいつの間にかフラグが2つぐらい立った!!どうしよう!?
とりあえず隆二の姿はこれからもちょくちょく使おう。