第十四話 初戦
今朝、気がつくと学校にいた。私、確か寝てたと思うんだけど? 夢遊病とかじゃないよな。
誰かが動かしたなら、カナコが怪しい。さっそく聞いてみる。
(おい! カナコ、おまえ、体動かしただろ)
(まあね。少し百合子に用があったのよ。私の魔法の実験につきあってもらったけど、私の魔法、魔力のない人間には効果はないみたいね。なのはには通用したみたいだから、魔力のある人間限定みたいね)
(どんな魔法だよ? どうせ答えてくれないだろうけど)
(聞かないほうがいいわよ。私を信用できなくなるから、でもあの世界の私の役割を考えれば、少しはわかるはずよ)
(なんかいつもそんな感じだな)
カナコが秘密主義なのは今に始まったことじゃない。もはや慣れつつある。まだ、信用というか信頼してくれないのは寂しい。
休み時間になのは様が変なことを聞いてきた。
「希ちゃん、なんで今日は私の頭ばかり撫でてたの? 」
カナコはなのは様の頭をずっと撫でてたらしい。どういうことだ?
そして、何日か過ぎて、すずかの屋敷に遊びに行く日がやってきた。
女性のメイドが多くて気分が悪くなったところに、すずかが目を輝かせて話しかけてきた。
「希ちゃん、気分悪い? 私の部屋で休もうよ。ちょっと血を抜くと楽になるよ」
心配しているようで、実は喜んでないか? 吸血のチャンスを狙っているのかもしれない。
「…お断りします」
「ちょっとチクってするだけだから」
すずか、涎拭こうね。もはや隠す気ないのだろうか?
気がつくと、なのは様がいない。どうやら始まったな。私は抜け出して、姿を捜す。見つけたときにはすでに決着がついていた。
なのは様が落ちていく。私は急いで駆け寄る。
「なのはちゃん大丈夫? 」
「希、なんでこんなところに、危ないよ」
「だって、あの子になのはちゃん落とされちゃったし、怪我とかしてない? 」
「大丈夫。僕が受け止めたから、気絶してるだけ」
そんな私たちを尻目に、フェイトはバルディッシュでジュエルシードを封印した。こちらを見ている。何の感情も感じさせなかった。お初ですフェイト。
「なのはちゃんごめん。レイジングハート借りるね」
私はレイジングハートをなのはちゃんから借りるとフェイトに近づく。
「希、何をする気なの? 」
「決まってるよ。なのはちゃんとユーノ君はジュエルシードを探しているんでしょ。でもあの子に先に取られちゃった。だから、勝負を挑んで取り返すの」
(そうだそうだ)
希ちゃんの声も聞こえる。シンクロ状態だ。
(危ないって言っても聞いてくれないわよね。無茶して怪我しないように)
カナコは反対のようだが、説得はあきらめたらしい。
ふふふっ、これが俺のデビュー戦だ。
まだ、簡単な魔法しか使えないが、真の力は実戦で覚醒すると相場が決まっている。
「無茶だよ。希、なのはだって勝てなかったんだよ。君じゃあの子には勝てない」
「わかってる。でも、友達にこんなことされて、黙っていることなんかできないの。レイジングハートもお願い! 」
(そうだそうだ)
友達のために戦う俺格好いい。……ふっ
「許可できません。あなたが勝てる確率はありません。静観が最善です」
あれっ? …レイハさんなら、力になってくれると思ったんだけどな。ええいっ! 仕方ない素手でいくか。私はフェイトにさらに近づき指をビシッと指して宣戦布告する。
「お待ちなさい! 私の友達にここまでしておいて、ただですむと思わないで! 」
「……」
ユーノ君は心配そうに見ている。フェイトの表情に変化はない。う~ん手強い。私はさらに続ける。
「今度はわたくしがお相手いたしますわ。さあ、回復……うげ」
最後まで言い終わることなく、フェイトの放ったバルディッシュの雷球が腹に命中する。容赦なしですかフェイトさん。痺れるなぁ。
( …プロファイル開始)
カナコの謎の台詞を聞きながら、私は腹の衝撃と痺れで気絶した。
なのはちゃんごめんね。
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フェイト視点
私は背中を向けて歩き出す。相手は大きな魔力を持っていたが素人だった。ちょっと痛い思いすれば、もう関わってこないだろう。それが一番いい。私だって好きで乱暴はしたくない。
「 …待ちなさい。」
呼び止める声がする。さっき攻撃した弱いほうの子だ。完全に気絶したと思ったがダメだったらしい。今度はちゃんと眠らせてあげよう。バルディッシュを構える。
彼女はまだ何か言っている。
「今回は静観するつもりだったけど、気が変わったわ。…あなた希を傷つけたわね」
低い声だ。強い怒りを感じさせる。さっきの子と雰囲気がまるで違う。黒い魔力がほとばしっている。少し警戒を強める。
「希? 」
あの小動物も様子がおかしいことに気づいたようだ。魔法を使っていたから変身魔法を使う種族だろう。こちらに攻撃してこない限り気にすることはない。
やることは変わらない。現時点の脅威はあの子だ。戦う気を削いでおかないといけない。今度は強めに打とう。そう考えて先ほどより強めの魔法を放つ。素人には避けることはできない。
「おそいわ」
彼女はすんなりと避ける。魔法を展開している様子はない。単純な身体能力でよけたようだ。見誤っていた? でも、最初はなんでよけられなかったんだろう? そんな疑問が湧いたが、まだ続いていると、戦闘用に思考を切り替える。
「レイジングハート力を貸しなさい! 」
あの子は命令口調でデバイスに言っている。
「許可できません。外部使用者では機能制限があります。使用登録者でなければ戦闘は困難です」
「使用登録者 …なのはだったらいいのね。じゃあこれならどう? 」
彼女はデバイスに魔力を込める。様子が変だ。彼女の魔力の色は黒のはず。しかし、デバイスを持つ手がピンク色に輝く。まるで最初に戦った子のようだ。
「魔力波長安定。魔力に不純物なし。使用登録者と100パーセント一致します。質問があります」
「何? 」
「私の現在の使用登録者は一名です。今、私の回路に流れているのはそれと完全に同種のものです。なぜですか? 」
「そういう能力なのよ。あなた達でいうところのレアスキルといえばいいかしら」
「あなたの魔力訓練にも今のスキルの記録がありません」
「どうして今まで使わなかったかってこと? それはね、使わなかったんじゃなくて、今の私じゃないと使えなかったの。
あまり話している余裕はないわ。セットアップはいけるわね」
「はい、では杖とバリアジャケットをイメージしてください」
「イメージ? そういうのは苦手だわ。なのはと同じにするわね」
彼女はデバイスを天にかかげ宣言する。
「レイジングハート。セットアップ」
ピンク色の光の柱が立つ。彼女は最初に戦った子と全く同じバリアジャケットと杖を纏っていく。私は攻撃するチャンスにもかかわらずその光景を見ながら考えごとをしてしていた。
あり得ない。
魔力の質はひとりひとり違う。遺伝的に特徴は出ても全く同じになることはない。例えば、私と母さんは同じ雷系の魔力変換資質が高いけれど、私は高速機動も得意で防御を苦手にしている。母さんは外からエネルギーを取り込んで魔力として運用する特殊技能を持っている。魔力の色は私と母さんで黄色と紫色と違いがある。
魔法の模倣はそんなに珍しいことではない。しかし、魔力の質を変えることができるなんて、そんなことがあり得るのだろうか? まして色まで変化させて合わせている。リニスにはこんなこと習わなかった。母さんだったら何かわかるかもしれない。
どうやら、終わったようだ。そうだ。今は戦闘に集中しよう。まだ、彼女はデバイスと何か話している。
「どう、レイジングハート? 」
「全体として、魔力量は同等、出力は劣ります。他にもイメージが不十分でバリアジャケットの強度が少し弱いようです」
「言ったでしょ。そういうのは苦手なの。まあいいわ。今回は勝つことが目的じゃないし、少し痛い目を見てもらいましょう」
私はバルディッシュを接近戦用に切り替えると、振り上げ彼女に襲いかかった。
不意はつけた。彼女はとっさに杖で受け止める。
デバイス同士がぶつかる金属音がする。私は正面から縦の振り降ろし、それを彼女が横で受ける。力はこちらが上だこのまま押し切る。
「あらあら、乱暴ね」
彼女は余裕をみせる。だが、有利なのはこちらだ。力の均衡は崩れつつある。徐々に後退している。私は出力をさらに上げた瞬間ーー
「ふふっ、ーーふん」
彼女がそう言うと、彼女は私の視界から急にいなくなった。拮抗していた力が急になくなり私はバランスを崩して前のめりに進んでしまう。それと同時に後頭部に衝撃が走り、私は吹っ飛ばされてた。
前のめりの姿勢で吹っ飛ばされて、すぐに全身に強い衝撃を感じる。どうやら、木にぶつかったらしい。痛みをこらえつつすぐに姿勢を正して起きあがる。
周りをみわたすと、私が飛ばされた衝撃であたりは砂埃が立っている。かすんで見えない。
油断した。あの子はおそらく、私が力を入れた瞬間を見極め、体を回転させて力を受け流すと遠心力で振り向きざまに杖の先端に魔力をこめた一撃を私の後頭部に当てたんだろう。そんなに早く動いた様子はなかったのに。
「プロテクション」
バルディッシュが反応して、防御魔法を展開する。一瞬で飛んできたピンク色の魔法弾を受け止める。こんなに早くどうやって私の正確な位置を? 幸いことにこれはそれほど強くない。
「やっぱり、今まで見たなのはの魔法じゃ弱いわね。あの子の魔法を使おうかしら」
何を言っているだろう。今度は油断しない、私はバルディッシュを構えて砂埃が晴れるのを待つ。
「え~と確か、フォトンランサーファランクスシフトだったかしら? 」
彼女は聞き覚えのある。単語を口にしている。どうするつもりだ? 砂埃が晴れる。あの子の姿が見えたとき、私は今度こそ本当に驚愕した。
「え~と。打ち砕けファイア」
「………エラー 使用登録者ロスト」
晴れた瞬間目に入ったのは、見覚えのある無数の魔法弾が私に向かって飛んでくるところだった。
私の魔法どうやって? あの子とは今日初めて会ったはずだ。まさか見ただけで?
私は立ち止まり、防御魔法を展開する。黄色い魔法弾が次々に命中する。しかし、私の防御魔法は揺るがない。
これも私ほどの威力は出せないようだが、完全にコピーされていた。
あの子に目を向けるとため息をついている。
「これはダメか。レイジングハートも不具合を起こしたみたいだし。もういいわ行きなさい。あなたの勝ちで良いわ」
一瞬何を言っているかわからなかったが、見逃してくれるようだ。相手は得体が知れない。ジュエルシードが手には入った以上、このまま戦うことに意味はない。でも、これだけは言っておかなければ。
「もうジュエルシードには関わらないで」
彼女が急に手をゆるめたことに疑問を持ちつつ、私はそう言ってこの場を去った。
どうやら、ジュエルシードを集めるのは困難になりそうだ。でも、母さんのためだ頑張ろう。私は後ろに警戒しながらそんなことを考えていた。
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カナコ視点
フェイトは去った。
良かった。ほっとする。かっとなってやったとはいえ、少し軽率だった。痛い目みせるとか、行きなさいとか言ったが、ハッタリだ。
最初に私の得意な接近戦を挑んできてくれたおかげで、有利に進めることができたと思う。不意をつけた最初の一撃で決められなかった時点で勝負はついた。遠距離ではフェイトの防御を破る手段がいまのところない。こちらも手詰まりだった。
降参したのもフェイトの性格的にジュエルシードの取り合いをしないなら、積極的に戦うことはないと考えたからだ。
私はなのはの魔力に切り替えると、先ほどの戦闘についてレイジングハートに質問することにした。むろん、今後の方針を決める材料を集めるためだ。特にデバイスと私たちのレアスキルがどう作用するか知っておく必要がある。
今、レイジングハートは不具合をチェックしている。その間に今まであった魔法のことをまとめることにした。
私と希の世界が魔力で構成されていることはこの間の測定でほぼ確信できている。さらに、希のちからはこの間の実験で、私でも使用できることがわかった。
【プロファイル】
相手の魔力に触れることで学習しデバイスすら欺くレベルで再現する希のレアスキル。汎用に優れるが使いどころの難しいちからと考えている。
私自身のちからはあの世界で記憶の本を整頓・編纂して、時には邪魔な記憶を封印しているから、他人の記憶を読み取り操るちからがあると考えていた。
実験のため最初に百合子の記憶を読み取ろうと使用してみたが無駄だった。百合子のあの優しげな目に怒りがこみあげて、問いつめてやろうかと思ったが、あの男のこともあるから今は見逃すことにした。
そう、今だけだ。
次になのはの思考を読んでみたがこれはうまく行った。しかし、相手の頭に触れて目を閉じて意識を集中する必要があるから戦闘向きではない。
まとめると、おそらく魔力資質のある人間しか作用しないのだろう。
記憶操作は外部からは無理だった。やはり希やあの男のように深く繋がっていないと操作することはできないのだろう。今の時点では現実で使えない能力だった。
その気になれば一人の人間の記憶全体の吸い出しもできるが、時間がかかるので今回はやめておいた。できれば早いうちに試しておきたい。他者の記憶と経験は使いようでは大きな武器になる。
読み取った記憶は本の形で私の部屋に保管されている。私と希の世界に持ち込むこともできるが、その場合は希が受け入れる必要があるから種類によっては難しいだろう。
他にもシンクロを違う人間に使用できるか試してみたいが、次の機会にしよう。
闇の書と私と希は魔力がある人間から収集するという意味でタイプが似ていると考えている。性能は闇の書のはるかに優れているけど。
そういえば、あの男を出来損ないの守護騎士システムに例えたこともあったわね。
ただし、希と私のレアスキルと組み合わせれば、他者の魔法の完全な再現度で闇の書を上回るだろう。それが何に利用できるかはまだまだ検討が必要だ。
魔法については以上ね。次は今後の方針を考えよう。
私は基本的にやっかいごとは避けるべきと思うが、今回の魔法については積極的に動くことに決めた。最大の問題は闇の書事件で魔力蒐集に巻き込まれることだ。海鳴から長期間逃げるのは今の私には困難だし、蒐集の範囲がわからない以上博打になる。負ければ最悪の事態が想定できるから、少なくとも管理局が海鳴に来るまでに時間稼ぎできる力が必要だ。希も魔法の世界に興味を示しているから一石二鳥と前向きに考えよう。
「再起動確認。エラーはありません」
レイジングハートがエラーチェックが終わったようだ。
「さっきの魔法どう? レイジングハート」
「魔力の質とパターンの急激な変化のため、使用登録者ロストと判断し処理中にエラーが生じました。威力はオリジナルの30パーセントと推測されます」
「そんなものかしら、なのはのパターンは? 」
「100パーセントですが、瞬間最大出力が劣るため攻撃は威力が落ちる可能性があります」
「デバイスの調整でなんとかなるのかしら? 」
「困難です。個人の資質の問題です」
「フェイ …じゃなかった、あの金髪の子となのはの魔法は同じ威力で使える? デバイスを変えることも考えていいわ」
「困難です。彼女の魔法はデバイスが魔力の質と戦闘スタイルに合わせて調整されています。私も特性として出力・長距離・収束に適しています。両方を兼ねるのは許容量オーバーです」
それはそうね。レイジングハートとバルディッシュ両方の特性を兼ね備えるなんて夢みたいな話よね。結局は器用貧乏になるのかしら? 他にも聞いておこう。
「エラーについては? 」
「私には魔力の質とパターンの変化に対応する機構が存在しません。そのために生じたものです。通常使用登録者以外は使用できません」
「他のデバイスで対応できるかしら? 」
レイジングハートによるとロックを解除するか。パターンに合わせた複数の使用者登録をしておくのが有効みたいだ。その代わりデバイスは使用者に合わせて最適化されるから、複数の使用者登録は容量を必要するし、使用者登録の瞬時の変更は困難だ。
何でもできるが、何もできないってことね。確かに特化した方が戦術は狭くなるけど、自分のパターンに持ち込めば汎用より強い。
やはり私たちの魔法の利点は汎用性とその戦術の幅にあるようね。
「イメージは重要かしら? 」
「重要です。魔法の強度とコントロール能力に影響します」
そういえば、なのはとレイジングハートはかなり具体的なイメージトレーニングをやっていたわね。これは私の今後の課題だろう。今回はフェイトを退けたけど、初見殺しになっただけで、まともにやったら裏技警戒されて次も負けるだろう。こちらには魔力防御を破る手段がないのだ。
こんなものか。
「もういいわ。ありがとうレイジングハート」
「お疲れさまでした」
レイジングハートはそう言うと元に戻る。さて、ユーノだけど、どう言い訳しようかしら。
「希、君はいったい? 」
ユーノは表情はわからないが、声からして驚愕しているようだ。今まで初心者だった私がここまで戦ったから当然だ。頭の冴える子だから下手なことは言えないわね、ある程度真実は伝える必要があるだろう。
私はユーノを見つめるとにっこり笑って挨拶する。
「初めまして、ユーノ」
「初めまして? 」
「あなたのことはこの身体を通して知っているけど、直接話すのは初めてよ」
「どういうことですか? あなたは誰なんですか? 」
ユーノは警戒している。
「私はね希の身体に存在する別の意志を持った存在よ。いつもあなたと話している人じゃないわ。最初の攻撃で気絶したでしょ。そのときに入れ替わっての」
「入れ替わった? じゃあ希は? 」
「今は眠ってる。それから、私のことについては何も話せないわ。そして、私のことをなのははまだ知らないの。できればこれからも黙っていて欲しいの」
「どうしてですか? 」
「あの子が知ったら悲しむから、試しに希の事をなのはに聞いて見なさい。そうすれば、頭のいいあなたなら推測できるはず、誰にだって踏み込まれたくないことがあるものよ。
…じゃあ、誰か呼んできましょうか。なのは怪我してるわ。急ぎましょ」
そう言うと、私は話はここで終わりだとばかりに屋敷に向かう。私のことは別に知られてもいいが、ドクターや百合子たちの耳に入るのはよろしくない。こう言っておけばユーノも積極的に話すことはないだろう。
その後、人を呼んでなのはを屋敷に運ぶと適当な嘘をついて誤魔化した。希と私の世界のことは気になるがシンクロイベントのおかげで、最近は正の方向に流れている。少々私が離れても今は大丈夫だろう。ひとりで希を動かすときは全身に魔力を通し続けないといけないから疲れることに変わりはないけれど。
問題は希とあの男が鉢合わせすることだが、希には会話してはダメだと言い含めてあるし、心配ないだろう。
作者コメント
戦闘描写は難しいですね。カナコ結構強い。魔法にイメージが大切なのは作者の誇大解釈と考えてください。
そのうち設定矛盾とかつっこまれそうですね。
設定にどんどん縛られていく。