第十六話 ようやくタイトルコール
「汎用人格言語機能を再起動」
さて、ジュエルシードが俺の演算結果とほぼ等しい発動をしてくれたのは喜ばしいことだが、そう喜んでばかりもいられない。
「カートリッジロード」
ジュエルシードを発動させた二人を中心に力場が形成されて、二人を外界から遮断。
さらにそれを守るように大きな木が地面から生えてきた、ここまではいい。
だが、ジュエルシードの有り余る魔力がそのまま木を拡大させようとしており、抑えなければ街に相応の被害が出る。
後々のことを考えるとここで管理外世界の住人に被害が出るのはよろしくない。それにやはり、ジュエルシードには的確な制御を行わなければ際限なく力を放出するような性質もあるみたいだ。
力の放出量は願いの強さに比例すると考えられる。
アリシアの“生きたい”という本能的な願いを受信してしまえば、おそらく有り余る魔力は彼女の肉体を人とはかけ離れた存在にまで変貌させることだろう。
過ぎたるは及ばざるがごとし、何事にも適量というものがある。人間の身体にジュエルシードの魔力はやはり大き過ぎるようだ。
「“ミョルニル”再発動、ジュエルシードの効果拡大を抑制」
ボシュゥゥ! という音とともに、俺の尻から排出ガスとカートリッジが出てくるが、魔力を可能な限り使用しなければならないので、外聞を気にしてはいられない。
使用するカートリッジも“クズカートリッジ”や低ランク魔導師用の汎用型カートリッジではなく、フェイトが魔力を込めてくれた高ランク魔導師用の専用カートリッジを使用する。
今のプレシアには余計な負担はかけられないので、最近はフェイトの魔力が籠ったものしか作っていない。
バルディッシュにもカートリッジシステムを搭載出来ればいいのだが、まだ技術的にそれは危うい部分が多く、時空管理局本局の専門のデバイスマイスターが調整しない限りは安全性が信用できない。
低ランク魔導師の汎用型カートリッジと異なり、高ランク魔導師のカートリッジとはフルドライブ状態に似た威力を引き出す機構と言ってよいのだ。
当然、例の男が高ランク魔導師の死体を用いて作った『バンダ―スナッチ』というISを備えた機体以外では、専用カートリッジの膨大な魔力の負荷には耐えられない。
一般型の機体では“クズカートリッジ”であっても一発で回路が焼き切れる。コンピューターのマザーボードに100ボルトの電圧をかけるようなものだ。(普通は3~5ボルトくらい)
現在使用している魔法戦闘型ならば“クズカートリッジ”や汎用型カートリッジには耐えられる。マザーボードは無理でも、掃除機ならば100ボルトの電圧で動くことができ、性能次第では200ボルトも可能ということだ。
しかし、掃除機に数千ボルトの電圧をかければ電気回路が焼き切れるに決まっている。
現に専用カートリッジの魔力に耐え切れず、一度で既に魔力回路が悲鳴を上げている、封印作業が終わる頃にはこの肉体はもう使い物になるまい。
――――だが、それで不都合があるわけではない。
肉体に負荷がかかり過ぎる点で問題がある専用カートリッジだが、肉体の取り換えが効くのならば壊れようが別に問題はない。
時の庭園から運んでおいた予備の肉体にチェンジすればいいだけの話。
掃除機がいくつもあるならば、数千ボルトの電圧をかけて一時的に吸引力を上げることも可能ということだ。当然、その掃除機はジャンンクとなるが。
【トール! ジュエルシードが発動した! それも高魔力反応!】
【落ち着けフェイト、俺が何とか抑えているから救援に来てくれ。多分こっちに着く頃には木の根が広がってそうだから周囲にいるかもしれない一般人の避難を最優先で頼む】
といいつつもさらにカートリッジをロード。
今回の“ジュエルシード実験”はプレシアにとって最重要の案件なので出し惜しみはしない、
数年前のまだかろうじて元気と言えたプレシアの魔力が籠った“トール”専用品を使用する。
やはり、“トール”というインテリジェントデバイスはプレシアのために作られたデバイスであり、最も制御しやすい魔力はプレシアの魔力に他ならない。
―――マスター、私は貴女のために生まれてきたのですから―――
【木の根? 今回の媒介は木なの?】
【ああ、幸い攻撃の意思はないようだから人間目がけて根が伸びるとは考えにくいが、それでも巨大な木が出現すりゃそれだけで危険だし、車が吹っ飛んだり電柱が倒れればそれだけで魔導師じゃない人間は死ぬこともある。だから、油断は禁物だな】
【周囲の状況は分かるのかい?】
【いいや、“ミョルニル”の発動を維持するだけで俺の演算能力は限界だ。サーチャーに振り分けられる容量はほとんどない。前回までの思念体や暴走犬相手なら封印まで持って行けたが、今回の相手は分が悪いな。こいつを封印するならAAランク相当の魔力が必要になるぞ】
カートリッジを高ランク魔導師用にしようが、俺の最大出力はAランクで変わらない。
魔法の持続時間や演算性能は多少向上するが、機能的に出力の限界は決まっているのだ、俺ではどうやっても封印は不可能。
それに、予想通りジュエルシードは人間が発動させた時に最も効果を発揮するようだ。
加えて今回は二人の人間の願いが重なったことによる相乗効果もあるのだろう。
放出されている魔力がこれまでより圧倒的に多い。
現在は――――27万――――28万―――――29万――――どんどん上昇していく。
【だから、とりあえずは一般人を除外するための結界を全力で展開してくれ。チーム・スクライアの結界担当はまだ弱っているだろうから多分不可能、座標はバルディッシュに送っとくからそこを中心に遠距離から思いっきりやれ】
俺とバルディッシュはかなり距離があっても相互リンクが可能だ。
今回のような状況においても俺と意識を共有し、俺が置かれている状況をバルディッシュからフェイトに伝えることもできる。
あとはフェイトの力量次第だが、あいつなら遠距離からでも結界を発動させることもできる。
リニスの教育は伊達じゃない上、結界の敷設を得意とするアルフのサポートもある。
【分かった。すぐ向かうよ】
【あたしらが着くまで持ちこたえな】
実に頼もしい答えが返ってくる。
「さてと、チーム・テスタロッサはそういう方針で行くとすると、チーム・スクライアはどうなるかな?」
これほどの魔力が解放されれば気付くだろうが、現在は俺が抑えているから正確な位置は分かりにくい。木の大きさも今のところは普通と同じサイズだから遠くから探すのは骨だろう。
「とと、抑えていても内側からどんどん魔力が来てる。このペースだと、もって1分、いいや、2分ってとこか」
現在32万、このまま上昇すれば厄介なことになりそうだ。
それに俺の肉体の限界も徐々に近づいてきている。
魔法戦闘型とはいえ、やはりジェイル・スカリエッティが作り上げた素体に比べれば性能は格段に落ちるのだから。
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「え、何これ!」
「結界! ジュエルシードの効果――――じゃない、僕達以外に魔導師がいるのか!?」
そして、ジュエルシードの魔力を感知して現場に向かったユーノとなのはは、その途中で予期せぬものを察知した。
「ゆ、ユーノ君、これって何なの?」
「多分、魔力を持たない者を外側に送り出すタイプの結界だよ。これがあれば普通の人がジュエルシードの被害に遭うことはないと思うけど、一体誰が………」
「へえ………って、それより! ジュエルシードを封印しなくちゃ!」
「そ、そうだね、多分あそこの徐々に大きくなっている木だよ。ジュエルシードの魔力はあそこを中心に展開されている――――けど」
「けど?」
「反応がおかしい、これまでのジュエルシードモンスターも発生するときは一気に顕現していたのに、今回は最初の魔力の発動から随分時間がかかっている。これじゃあまるで誰かが外側から抑えこんでいるみたいだ」
「誰か―――って、ユーノ君の知り合い?」
「多分僕の知り合いじゃないよ、知り合いだったら僕達に気付くと思うし」
実はユーノもジュエルシードを探索している“テスタロッサ一家”については聞いたことくらいはある。
とはいえ直接的な面識はないので知り合いとも言い難いところだ。
さらに、ユーノ達の存在に気付いているうえで“ジュエルシード実験”の実行者としてユーノとなのはを計画に組み込み、とあるインテリジェントデバイスが観測者として彼らを監視していることなど知る由もない。
「とにかく、封印するなら今がチャンスだ。木が広がり切ってない状態なら簡単に近づけるし、ジュエルシード本体がどこにあるかも分かりやすい」
「分かった。行くよ! レイジングハート!」
なのはがレイジングハート起動させ、バリアジャケットを構築し駆け出そうとした瞬間―――
【あー、ちょっといいかな? あまり近寄られると“ミョルニル”の封印術式に支障が出そうなんで、出来れば遠距離からの砲撃かなんかで仕留めてくれるとありがたい】
魔導師にしか聞こえない念話で、ある声が響いた。
「え!?」
「誰!?」
【お、届いたか。一般の魔導師にも聞こえるように改良した甲斐があったぜ。少年よ、君の念話を受信できずに済まなかったな。って、今はそんな話をしてる暇はないか。さっきも言った通り、俺が一応あの木の増殖を抑えているんだが、君達に近くに来られるとその術式が乱れそうなんだ。だから遠距離から一気に決めてほしいところなんだよ】
「あ、あなたが抑えているの?」
「僕の念話を受信って、ええと、貴方は一体?」
いきなりの通信に困惑する二人だが、この状況で冷静に対応しろという方が無理な話である。
【俺のことは気にするな、まあ、ライアーとでも名乗っておこう。とある理由があってジュエルシードを追っているんだが、そこは今気にするな、それより、遠距離からの封印は可能か?】
「えっと、レイジングハート、大丈夫?」
『all right』
「って、出来るのなのは!」
「うん、多分大丈夫」
【そいつは僥倖、ついでに言えば確実に一発で仕留めて欲しいからエリアサーチで本体の位置を正確につかんでからやってくれ。タイミングは口で言ってくれればそれでいい】
なのはとユーノは気付いていないが、声の主はなのは達の肉声に合わせて念話を飛ばしている。
これは結界内に配置されているサーチャーが魔導師に反応して近づき、音声を収集しているためであり、声の主がサーチャーの管制者であるから可能な芸当である。
「レイジングハート、お願いっ!!」
『Area Search』
「リリカルマジカル 探して、災厄の根源を」
レイジングハートから大量の魔力の帯が放射され、木の周囲をくまなく探索していく。
『Coordinates are specific. Distance calculated.(座標特定、距離算出)』
「行くよ! レイジングハート!」
『Shooting Mode』
レイジングハートが変形し、長距離射撃に適した形状へと作り変わる。
『Set up』
「行って、捕まえて!!」
そして、桜色の魔力が収束し、AAAランク相当の魔力がレイジングハートに集中していく。
「ユーノ君! カウントして伝えてあげて!」
「わ、分かった! えっと――――【カウントします、いけますか?】」
【OKだ、この距離で念話を正確に飛ばすとはやるな、こっちはサーチャーの補助がないと不可能だぞ】
トールの肉体は通常の魔導師とは異なるので、念話を飛ばすのにもコツがいる。
それを苦も無く行うユーノ・スクライアの魔法技能は極めて高い、攻撃系以外に関してならば、なのはの上を行く。
【ええと、攻撃魔法が使えないのでそういう魔法ばかり………って、カウントします!】
「5【5】、 4【4】、 3【3】、 2【2】、 1【1】、 0!【0!】 」
ゼロカウントと同時にレイジングハートから収束された魔力が解き放たれ、ジュエルシード本体へと突き刺さる。
「リリカルマジカル ジュエルシードシリアル10 封印!!」
『Sealing』
そして、桜色の魔力が通過した先には、折り重なるように横たわる少年と少女の姿があり――――
【ヒャッハー! ジュエルシードはいただいたあああああああああああああああああああああああ!!!】
という念話と共に尻からガスを噴出して飛行する謎の物体が現れ、急降下してジュエルシードをつかみ、そのまま去って行った。
「……………」
「……………」
長く大いなる沈黙
「えっと…………」
「あれは…………」
彼らは目に映ったものが何であるのか理解できなかった、いや、したくなかったというべきか。
「変なところから変なものが出てた気がするけど………」
「あまり深く考えない方がいいと思うよ、なのは」
ユーノの判断はおおよそ正しい、唯一の問題は例の謎の存在が今後も彼らと関わる可能性が高いということだが、そこまで考える余裕は彼にもなかった。
だが―――
「あの人(?)に、街は助けられたのかな?」
「ええと、ジュエルシードの暴走を防いでいたのはあの人(?)みたいだし、被害者が出なかったのはこの結界のおかげ、だと思うよ」
街は救われた、それはとてもいいことだ。だがしかし―――
「うん、現実って、非情なんだね」
「現実はいつも、辛いことばっかりだよ」
自分の愛する街が、尻から“何か”を噴出して空を飛ぶ怪人に救われた。いや、救われてしまった。
世界の過酷さを、身をもって知ることとなった少年と少女だった。
この事件以降、『自分なりの精一杯』ではなく、本当の全力でもうこんなことが起きないようにジュエルシード集めを続けることを新たに誓うなのは。
自分が愛するこの街が、尻から“何か”を噴出して空を飛ぶ謎の存在に救われるようなことがないように、自分達の力でこの街を守れるように。
ユーノもまた、自分の発掘したジュエルシードが災厄をもたらした上に、変態によって阻止され挙句の果てに持ち去られるようなことがないように。
少年と少女は―――――強く誓ったのだ
余談だが、後にこの結界を張ったのは謎の怪人ではなくフェイトであることを知り、心の底から喜ぶとともに涙を流しながらフェイトに抱きつくなのはの姿があったりなかったり。
※レイジングハートの記録情報より抜粋
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その日の夜 テスタロッサ本拠地
「ジュエルシード一個目回収、お疲れさん、フェイト」
拠点となるマンションに帰ってきたあたりで、専用カートリッジの負荷に耐えきれなくなった肉体は機能停止に陥った。
現在は魔法を使えない一般型の肉体を使用している。最も、外見と声は何も変わらないのでジュエルシード探索を行うとき以外はこれで問題はない。
予備の魔法戦闘型の肉体は一応最終調整が済んでからになるので、取り換えは多分明日の昼頃になるだろう。
「被害者も出なくて良かった」
「本当だよ、例の“アレ”が被害者に見せられるのかと思うと気が気じゃなくてさ」
“アレ”とは多分この前見せたホルマリン漬けの腕を指しているんだろう。
「だが、よくあの短時間であれだけの結界を張れたもんだ。その上、バルディッシュを介して“ミョルニル”の制御を並行してやるとは」
俺はユニゾン風インテリジェントデバイスであり、バルディッシュと同調することでフェイトの負荷を減らせることが出来る。
が、その逆も効率は落ちるものの不可能でない。
フェイトがバルディッシュを介して俺の本体であるデバイスに魔力を注ぎ込み“ミョルニル”の封印術式を安定させる。
遠隔なため魔力の伝達効率は低いがそれでもありがたく、肉体の回路に負担をかけずに直接デバイスの演算用の分だけ送られてきた。
カートリッジから取り出された魔力はデバイスの演算用と肉体の駆動用の二つに分けられる。そのうち片方をフェイトが外から補ってくれたわけだ。
さらにアルフはフェイトが張った広域結界の維持をしながら万が一取り残された人間がいないかどうかをチェックしていた。
実に息の合ったコンビネーションである。
「アルフのおかげだよ」
「何言ってんだい、頑張ったのはフェイトの方さ」
「あー、譲り合っても仕方ないから両方のお手柄ということにして、とにかくジュエルシードをこうして回収できたのはいいことだ」
俺達が海鳴市での探索を開始してからでは最初の成果となる。
それに“ジュエルシード実験”の面でも実に素晴らしい観測データが取れたのでまさに言うことなしだ。
なのだが―――
「だけど………」
「最後のあれは、何とかならなかったのかい………」
二人ともどこかげんなりした表情をしている。原因はどう考えても最後のあれだろう。
「しゃあないだろ、チーム・スクライアの思考を空にして“ジュエルシードが持ち去られた”という事実から目をそらすにはあれが最適の方法だったんだから、お前達もあの二人の呆然とした顔は見ただろ」
「無理ないと思う………」
「あれをいきなり見たらね………そりゃ、呆然とするなっていう方が無茶だよ」
「だろう、あれこそがまさに最良の手段だった。間違いない」
誤魔化すのも面倒だったし、ついでに撤退も出来て一石二鳥ではあったのだ。
「だけど、チーム・スクライアとはこれからもジュエルシードを巡って競うことになるんだね」
「だろうな、向こうも向こうの都合でジュエルシードを回収しているだろうからな」
「じゃあ、あの女の子と対峙することになったらその時は――――」
「とりあえず撤退するか、もしくは正面から戦ってジュエルシードを奪うか、俺が現場にいたら判断してやれるが、いなかったらお前が判断しろ」
とはいうものの、それ以前の話で多分フェイトは高町なのはという少女に興味を持っているのだろう。
学校には行っていないし、8歳でAAAランク魔導師になって遺跡発掘を行ってきたフェイトには同年代の友達がいない。
だがそこに、敵対関係にあるとはいえ、同年代でおそらく同等の魔法の才能を持つ少女と巡り合った。管理世界であってもフェイトと同年代でこれほどの魔力を持つ存在は希有だろう。
「私が?」
「ああ、お前の自由でいい」
だから、ここはフェイトに任せるとしよう。
この“ジュエルシード実験”はジュエルシードの特性を調べるためのものではあるが、フェイトのための実験でもある。
既に高い確率でプレシアが助からないことは分かっている。 確率的に考えれば“死ぬことが決定”しているのだから、俺としてはプレシアが死ぬことは前提として動く。
故に俺はフェイトが悔いを残さないようにしてやるためにジュエルシードを集めていると言い換えてもよい。
だからこそ、高町なのはという存在は僥倖だ。
彼女の存在があれば、フェイトは己の全力を出しつくしてジュエルシードを集めることが出来る。
時にはぶつかることもあるかもしれないが、今のフェイトにとっては全力でぶつかることが重要なのだ。
まあ、多少は管理局法に引っかかるが、そのリスクを負うだけの意義がある。
高町なのはとの競争の果てに、彼女がフェイトの友達になってくれて、プレシアが死んだ後のフェイトを支えてくれれば幸いだ。
そして、俺は“虚つき”としてせいぜい二人の魔法少女を騙すことにしよう。
即興で思いついた名だが、“ライアー(うそつき)”っていうのも案外的を射ているかもしれないな。
バルディッシュにいわせれば”He is a liar device”というところか。
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第16話にしてようやくタイトルコール。遅すぎるだろ。実はこのタイトルは結構な意味があったりします、バルディッシュの台詞であるという点が重要。また今回の※の部分もちょっとした伏線です。まあ、この伏線が回収されるのはずっと先になると思いますが。