おはようございます。
フェイト・テスタロッサ、コックの修行の旅から海鳴に帰ってきました。
久しぶりにはやてのお家に行くと、誰もいなくて、表札もなくなってました。
アリサ曰く、はやて一家となのははミッドチルダに引っ越したそうです。
・・・・ところで、前回から思ってたのですが、はやてたち以外のおまけは誰?
隣の席の山田さんじゃないなら・・・・もしかして、私の好きだった鈴木無敵君?
私と結婚したら、無敵・S・テスタロッサとかっこいい名前になる予定だったのに、残念。
でも、やっぱりお父さんを超える人と結婚するのが目標だ。
パーフェクト・テスタロッサ・・・・母さんは次元世界中を探して、ミッドチルダの飲み屋でバイトしてた父さんをお持ち帰りしたって言ってた。
魔法少女フェイト・テスタロッサ改め、素敵なコックのフェイト・テスタロッサ、頑張ります。
「まてぇぇぇぇぇいっ!?
初っ端から、変な事を宣言するな!!
ってか、あれか。
フェイトと雷刃の好みは、実は名前だったの!?」
「新人さんも狙ってたから、好みは一緒だったんじゃないの。
無敵君、かっこよかったからね」
名前が。
でも、父さんには負けてるし。
どこかにいないかな、私の結婚相手。
オ・R・テスタロッサって、出来る人いないかな?
Rは、レガ。
これだったら、父さんと引き分けだよね?
「当時は、好みについて詳しく聞かなかった・・・・微妙っては思ってたけど。
まあ、鈴木君は残念だったわね。
雷刃に正面から好意向けられて・・・・その隣、すずかが黒く微笑んでたからね。
あれは私も怖かった。
はやてと、どちらが止めに行くか揉めたし」
新人さんは駄目駄目だね。
私みたいに隙を狙って、とりあえず有無を言わせず持ち帰ろうとすればいいのに。
母さんも、これで父さんを捕まえたって言ってたし。
まあ、アリサとはやてに止められたけど。
残念。
「さて、今日はなにから話そうか」
「とりあえず、最初から話なさい。
私達に一言も言わず、ミッドチルダに行った理由を」
「・・・・思い立ったが吉日。
タジン鍋で焼き芋作ったけど、出来が悪かったのが理由かな」
少し生っぽかった。
シャリシャリしたから、新聞紙巻いて電子レンジを使ったよ。
「で、本当の理由は?」
「何となく、ミッドチルダに留学しようと思ったから。
ミッドチルダ近郊に、母さんの使えないお弟子さんが住んでたから、そこに下宿してた」
「弟子って、なんの?
凄く嫌な予感がするんだけど」
「テスタロッサ式魔法。
その使えないお弟子さん、私は大家さんって言ってるけど、本名は・・・・たしかJ・S博士だから・・・・ジェット・ストリーム?
ああっ、思い出した!!
ジュエル・シード博士」
どこかで聞いたことがある名前だから、間違いない。
「ジュエル博士って人の所にいたのね」
「そうだよ。
大家さんって、結構子沢山で、娘さんが沢山いたんだ。
奥さんいないのに、娘さんの数が増えたりしたけど、みんな良い子だったよ」
「・・・・孤児を引き取ったりしてたの?
ジュエル博士」
「違うみたい。
まあ、私に関係無いことだから特に興味はなかったけど」
娘さん達は良い子だった。
全身タイツなのが、少しだけ気になったけど。
でも、全身タイツが大家さん家の正装なのでしょう。
ちなみにテスタロッサの正装(大人のみ)は、胸元が開いた服です。
母さんにリニス、ついでにアルフも胸元が開いた服着てたしね。
私も最近着始めたんだ。
これで大人の仲間入り。
「アリサ、頭押さえて・・・・頭悪いの?」
「痛いの、って言いなさい!!
少なくとも、アンタ・・・・ちっ、そう言えばアンタは無駄に成績は良かったわね。
世間一般で普通と言われている人達より、何倍か頭は良いわよ!!」
「へー。
とりあえず、続き行くね。
下宿先が見つかって、次は調理学校への入学だけど・・・・母さんが以前取引してた人にお願いした」
「裏口入学!?」
「違う違う。
ミッドチルダって、管理局に入局するのは年齢不問だけど、普通の学校とかは日本と一緒。
高卒資格がいるって」
まあ、小学校も中学校もミッドチルダの学校には行ってないけど、多少授業の範囲が違っても問題ないね。
「ちょっとおかしいと思わない。
小学生が犯罪者とガチで戦うのに資格は必要無いけど、調理学校には高卒の資格がいるって変だよ。
ぶっちゃげ、訴えたら勝てない?
ミッドチルダの法律には詳しくないから知らないことが多いけど、義務教育制度ってないのかな?
あとPTAとかないのかな」
「いや、私にそんなこと言われても。
でも、なのは達は中卒で管理局って所に入ったけど・・・・本当に大丈夫かな。
まあ、フェイトが言ってることだし、話半分位で聞いていれば大丈夫でしょう。
実際、なのは達は元気にやってるし」
「母さんの取引相手、髭マッチョさんにお願いして、入学試験受けれるようになったの。
中卒だけど」
「受けれるようになったって・・・・良いの、それ?」
「髭マッチョさん、ミッドチルダにある管理局地上本部のお偉いさんだから、何とかしてくれたよ。
マッチョなのに、お腹が弱かったりするみたいだけど。
あと、胃薬を1瓶丸呑みしてた」
最初乗り込んだとき、急にお腹押さえだしたからね。
あの筋肉は、見た目だけなのかな?
「・・・・ああ、何となく理由が分かった気がした」
「調理学校の入試を受けたいことを伝えたら、いろんな所に電話して、特例で受験出来るようになった。
実際の所は、入試って言うより編入試験だけど。
時期的に入試終わって、発表も終わってるから。
あと、髭マッチョさんは仕事中だから、学生は髭マッチョさんの仕事部屋に来ちゃ行けないって言われた」
そこは大丈夫。
ちゃんと、宅配魔法でお邪魔したから、他の人の邪魔はしてない。
「お仕事の邪魔しちゃ悪いから、合格した後はお家にお邪魔したよ」
「・・・・うわっ」
「受験出来るようにして貰ったお礼を持って行ったのに、救急車で運ばれちゃった。
体弱かったのかな、マッチョなのに。
それか、管理局の仕事が激務なんだろうね、お偉いさんだし」
ちゃんと、後日病院までお見舞いに行ったよ。
果物と、私特製の具沢山シチューを手土産に。
「元々は、フェイトのお母さんと知り合いだし・・・・いろいろあったんでしょうね」
「ってな事があって、無事にミッドチルダ調理学校に入学出来たの」
「そう言えばさ。
調理学校なら、こっちの学校でも良かったんじゃないの?
高校行って、普通に受験すれば良いだけだし」
「ミッドチルダだと、他の次元世界の食材を使ったり出来るから、料理の幅が増えるし」
「へー」
「あと、モンハンのこんがり肉Gが作れると思った。
ミッドチルダの市場なら、探せば恐竜の肉とかありそうだし」
ぐるぐる回して、上手に出来ました。
って。
「調理学校に行った後は、特に何事もなく卒業出来たよ。
いろんな世界の料理が作れたのは良いけど、面白いのはあんまりなかった。
味付けが違っただけ、ってのが多かった。
見た目は同じだけど、甘かったり辛かったり、酸味が強かったり、その世界の地方独特の味付けだね」
「意外と真面目だったのね。
アンタのことだから、絶対に何かやらかしてると思ったけど」
「酷いなアリサは。
これでも首席卒業なんだよ」
「・・・・その学校大丈夫なの?」
「何言ってるの。
ミッドチルダ調理学校は、ミッドチルダ一歴史のある有名な学校なんだよ。
有名な料理人の多くが卒業生に名をつらねてるし」
「いや、本気で大丈夫なの!?
その学校」
アリサは、一体何に驚いてるんだろう。
不思議だね。
とりあえず、私が言えることは一つだけ。
塩味っておいしいよね。