お久しぶりです。
フェイト・テスタロッサ、先週小学校を無事に卒業しました。
泥棒さんは休みが多かったけど、出席日数とか大丈夫だったのでしょうか。
やっぱり、泥棒家業が忙しかったのかな?
あと卒業祝いとして、母さん謹製のカードデッキ(デバイス)をGET、新人さんに自慢しました。
ちゃんと契約モンスターとの契約も完了済み、鏡要らずで仮面ライダーに変身出来る優れもの。
その代わり、ミラーワールドに行けないのが残念です。
契約モンスターは、ドラグレッダー(偽竜)。
第6管理世界へ観光旅行に行ったついでに、ドラゴンの産地?まで出向いて、一番でかいのを凹って話し合いで契約させたって、母さんが言ってた。
本名は、なんとかテールとか言う尻尾さん。
でも、ドラグレッターなのに・・・・西洋竜なのがちょっと不満です。
母さんも、残念だけど返品は不可よ、って言ってた。
尻尾さんの種族、東洋龍に変わらないかな。
魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。
仮面ライダーによるバトルロワイヤル。
ぶっちゃげ、ライダーでやる意味なくない?
それで、最後の1人になるまで戦わなくてはならない、神崎ルール。
まあ私の場合、最後の1人になっても、特に商品は出ないけどね。
「ああ、ちょっとだけ気持ち大切な事を忘れてた。
仮面ライダーは、最初っから私1人だよ」
最後も何も、最初っから最後の1人だし。
「むーーーっ!!
卑怯だよフェイト!!
僕もカードデッキ欲しい」
「行くよ。
尻尾さん」
ストライクベント【あつでのぐんて】を装備。
足を肩幅に広げ、腰を落とす。
拳を握り、大きく弓なりに引く。
「尻尾さんファイアー」
「ちょっ!?
その昇竜突破は、威力がでかすぎだよ」
ちょこまか動き回る新人さん。
なかなか当たらないね。
尻尾さん、もうちょっと良く狙おうよ。
「尻尾さん、真面目にやってくれないと。
艦長さん謹製の毒物を、また飲ませるよ」
多分凶悪犯とかの尋問に使ってると思う、緑色の毒物。
材料とか成分とか、致死量とか不明。
ザラメとか上白糖、氷砂糖とか黒砂糖などをキロ単位でお土産に持って行くと、この毒物が貰える。
トゲトゲさんの顔が凄く歪んでいた事からも・・・・果てしない威力を物語っていると思う。
実際、尻尾さんも倒せる威力だしね。
「わっ!!
わわっ!?
ちょっとフェイト、凄く危ないよ!!
いくら僕が、凄くて強くてかっこよくても・・・・武器が無いとドラグレッターには勝てないよ。
だから僕もカードデッキが欲しいよ」
正直な話、新人さんのおもちゃの剣があっても、倒せないと思う。
てか、新人さん弱いんだし、さっさとやられてよ。
本番は、紫さんなんだからね。
「尻尾さんが使えないから、私が直接戦うよ」
カードを1枚取りだしセット。
ソードベント【ひのきのぼう】。
ついでに宅配魔法で、緑の毒物を尻尾さんの胃に射出。
「ちゃんと風魔の小次郎を読んで予習したから、ひのきのぼうの扱いは完璧だよ。
あと、尻尾さんうるさい」
侍だったら真剣使わないといけないけど、忍なら木刀でOK。
人体貫通出来る木刀って、なにげに凄くない?
あと、ソードベントが真剣じゃ無い理由は、銃刀法違反で警察に捕まりたくないから。
たしか刃渡り15センチ以上を持ち歩いたら、犯罪だっけ?
あと、尻尾さん暴れすぎ。
宅配魔法で、再度緑の毒物を胃に流して黙らせる。
「よし、暴れてた尻尾さんがおとなしくなったことで・・・・勝負再開だ」
「フェイトがドラグレッターと争ってる間に、僕も武器を手に入れたぞ。
これから反撃開始だ!!
君を倒して・・・・僕は飛ぶ!!」
「ピッチャー振りかぶって・・・・投げた。
剛速球」
「なんでっ!?」
ひのきのぼうを投げて、新人さんの額に見事命中。
私、コントロールは良いんだよ。
「なんで投げるの?
斬り合いが出来ないじゃないか!!
僕の見せ場は、どこなの?」
弱っちい新人さんの見せ場?
・・・・なにそれ。
「メンドイし、トドメ行くよ。
ファイナルベント」
ビデオで見た龍騎と同じポーズをとる。
本当なら、私の後ろで尻尾さんが叫ぶんだけど・・・・根性がない尻尾さんは倒れたまま。
とりあえず、新人さんに向かってダッシュ。
「ていっ」
ファイナルベント【ろーきっく】、新人さんに炸裂、粉砕大喝采。
バットは折れないけど、うまい棒は粉砕出来るよ。
「こうして今日も、地元の平和を守りきりました。
あなたの町にも仮面ライダーはいるかも知れません。
きっと、どこかで誰かのために戦っているはずです。
・・・・無給で。
一部、私利私欲で戦っているかも知れませんが、気にしたら負けです」
仮面ライダーって、ボランティアの一種だよね?
「ってか、普通に痛いんだけど!!
ちょっとくらい手加減してよ!!」
紫さんだと、手加減しなくても普通に避けられるし。
「めでたしめでたし」
「めでたくないし、僕もカードデッキ欲しいよ!!
うわーーーん、すずかーーーっ!!」
いろいろと、間をぬっ飛ばして・・・・新人さん用のカードデッキを探す旅に出ました。
まずは母さんに。
「メンドイわ。
あと、良さそうなモンスターが思いつかない」
「お家に、ザッフィーいるよ。
だからカードデッキ頂戴。
ザッフィーと契約してくるから。
それに、ザッフィーなら人間食べないし、餌はドックフードだから契約無視しても安心だよ」
「在庫自体ないわよ。
1つしか作らなかったし、それに飽きた」
「えっ」
はい、終了。
次、紫さんのお家。
「すずかーーーー!!
カードデッキが欲しいの。
フェイトの持ってるカードデッキ、僕も欲しい!!」
「こう言うの。
仮面ライダー龍騎で出てくるカードデッキ」
「それは見たこと無いかな。
ボン太くんスーツなら、姉さんが作ってたけど・・・・それじゃ駄目なのかな?」
「ボン太くん・・・・それも欲しいけど。
今はカードデッキが欲しいの!!」
私、量産期じゃなくて角付きが欲しいです。
新人さんは、初期の着ぐるみで十分だと思います。
「海鳴よ、私は帰ってきたー!!」
凄く久しぶりの里帰り。
中学校卒業して以来、何年ぶりかな?
話が全く繋がっていないような気がしなくもないが・・・・別にどうでも良いよね。
「アリサも、そう思うでしょ」
「・・・・卒業後、いきなり音信不通になって、一体何処にいたのよ!!?」
「ミッドチルダにある、料理の関係の学校に進学したけど。
言ってなかったっけ?」
「聞いてないわっ!!
ってか、ミッドチルダって、なのは達がいる所じゃない」
「・・・・だれ?
アリサの知ってる人?
高校時代の知り合いとか?」
「・・・・小学校から付き合いのある親友よっ!!
ってか、あんたも中学卒業まで同じクラスだったでしょ」
いたっけ?
「ああっ!!
思い出した、隣の席の山田さんだっけ?
確か・・・・山田筑前守太郎」
「それ、いつの時代の人よ!!」
農民から始めて、下克上ルール適用で天下取れそうな良い名前だと思うけど。
「あと、どこになのはの名前が言ってるのよ?」
「幼名とか?」
「あんた的には、泥棒さん。
雷刃的には、うるさいの」
・・・・・・・・・・・・あっ!!
「やっぱり、知らない人だよ」
「もういい、疲れた。
それにしても、数年ぶりに会うけど、全然変わってないわね。
主に私が疲れる事に関して」
「お年寄りだね」
あっ、ぷるぷる震えてる・・・・足腰弱いのかな?
今度、おいしい料理作ってあげるからね。
肌年齢とか、若返るやつを。
「久しぶりすぎて、あんたに対する付き合い方が錆びついてる見たいね。
で、その料理関係の学校に行って、それ以降は何してたの?」
「いろんな土地に行って、雇われコックしたり、屋台引いたりしてたよ。
2ヶ所ほど、地球の海鳴以外の場所でも働いたし。
でも、日本って凄かったんだね。
私、中学まで海鳴から遠くに出たことなかったから、他の県について知らないことだらけだったんだ」
宅配魔法で、違う世界には行ってたけどね。
「へー、何が凄かったの?」
「九洲は、電気・ガス・水道が通ってなかった。
あと魔獣とか魔人とか、人間を頭からばりばり食べる生物が生息してる。
買い物が、基本物々交換だったよ」
始め、歴史のお勉強のためにビデオ屋さんで借りた、火魅子伝っぽい世界と間違えたかなって思ったけど・・・・墨火様が何処にもいなかった。
墨火様、墨火様とか言っても、知ってる人がいなかったから、ちゃんと地球の日本の九洲で間違いないはず。
洲って、この字であってるよね?
「それ何処よ!?」
「それと東京にも行った」
「・・・・今度は普通ね」
「東京って凄いね」
「そりゃあ、日本の首都だしね。
無駄に発展してるし」
「巨大ロボットがいるしね」
「・・・・・はっ?」
「政威大将軍ってお偉いさんが、帝都城に住んでる。
それに、べ、べ・・・・べ?
ベジータって言う宇宙人が攻めて来るみたい」
多少名前が違ったかも知れないけど、宇宙人だし良いよね。
「日本って、外国と違って小さいけど・・・・県超えるといろいろと違うことがあるって知ってビックリだ」
移動は宅配魔法って一気に行けるし、今度暇なときに探検に行っても良いかな。
行ってない県とかに。
「それ絶対に日本じゃないから!!
例え日本だとしても、私の住んでる日本じゃないから!!
って言うか、それくらい分かるでしょ!!」
「県外出たの初めてだったから、あれが九洲と東京の普通じゃないの?」
「絶対に違う!!」
「その話は、また今度にしよう。
私、疲れたからお家に帰るね。
ばいばい」