おはようございます。
フェイト・テスタロッサ、9歳です。
暇だったので新人さんと2人で、喫茶翠屋にケーキ全種類を食べに行きました。
私はスクラッチでお財布の中を補給、新人さんははやてと紫さんにお小遣いを貰って来たそうです。
お互い1歩も譲らず、無事に全種類を完食出来ました。
ケーキ作ってる桃子さんと仲良くなって、娘と仲良くしてねって言ってたけど・・・・娘って誰?
私は知らないし、新人さんも知らない。
まだ見ぬ桃子さんの娘さん、仲良くなったらケーキ食べ放題にならないかな?
魔法少女フェイト・テスタロッサ、頑張ります。
「なっ!?
てめぇ、プーギー君を返しやがれ!!」
「ああーーーっ!?
プーギー君がいなくなると温泉に入れなくなるよ」
新しいぬいぐるみをゲットしたので、プーギー君の中身を移そうとしたら怒られた。
ってか、微妙に縫い直した後があるね、このうさぎさん。
殺陣の練習でもして、斬られたのかな?
「えっと、びー太だっけ?」
「ヴィータだ!!」
『フェイト嬢。
ヴィータ嬢の名前を間違えるのは良くない』
・・・・凄く久しぶりに声を聞いたね。
中身バルディッシュ。
「びー?」
『ヴィー』
「Wii?」
『ヴィー』
「うぇい?」
『ヴィー』
「た」
『タ』
・・・・うん、理解した。
「ベジータ」
「ええっ!?
ヴィータってサイヤ人だったの?」
「違う。
あたしは、戦闘民族の王子じゃない!!
雷刃もなに言ってやがる」
『はい、もう一度』
「ヴィータ?」
「ちげぇぇぇぇうぇぃぃつ!?」
違った?
「いや、今のであってる」
あってた。
ばんざーい。
「プーギー君の友達だから、ちゃんと名前で呼ばないと駄目だよね」
「そうだよ。
ちゃんと名前で呼ばないと駄目だって、すずかも言ってた」
紫さんか、凄くスペック高いよね。
体育の時とか、手元に新人さんいないと勝てないし。
テスタロッサ式魔法をおおっぴらに使えたら良いんだけどな。
魔法が認識されてない世界で、魔法を知らない人達が大勢いる所では使っちゃ駄目って教えられてる。
逆に言えば、大勢いなければOK。
「よし、紫さんに勝負を挑みに行こう」
タイマンなら、魔法使っても大丈夫。
「すずかの所?
僕も行く」
「お前は、一体なにしに来たんだよ」
何しにって・・・・プーギー君の新しい体を届けに。
あっ。
そう言えば、お部屋に置きっぱなしだったね。
「えっと、私のお部屋に繋げて・・・・」
宅配魔法で、私のお部屋の机の上に繋げて、荷物を取る。
「ふぃっしゅ。
プーギー君、新しい体だよ」
うさぎの口に手を突っ込み、バルディッシュをOUTさせる。
お次は新しいぬいぐるみに、バルディッシュをINする。
「動くリラックマ完成」
「う、うさぎが。
・・・・でも、またうさぎに戻れるよな?」
『着脱可能ですが、なにか?』
整備員も言ってましたよ、足なんて飾りです。
バルディッシュをOUTしてINすれば、外見は関係無いと思います。
「って言うか、元の豚さんのプーギー君はどこ行ったの?」
『はやて嬢のお部屋に安置してる。
次回使うときに、良いにおいが付いていることを願って』
におい?
ファブるの?
ファブリーズでしゅっしゅと。
「でも、ファブったらにおい取れるね」
『ファブってはないけど、天気の良い日には天日干ししてる。
そして夜は、ボディチェンジして一緒の布団で睡眠。
地道な努力が実ってます』
ぽかぽかだね。
あと、プーギー君が言ってること、良くわかりません。
「ねーねー、すずかのお家に行っておやつ食べようよ」
「お前、ちょっとは遠慮しろよ。
最近、そのすずかって奴の入り浸り・・・・最近じゃないか。
ずっと入り浸ってるけど、迷惑じゃないのか?
あと、あんまりはやてに心配かけるなよ」
私の主観だと、別に迷惑じゃないっぽい。
ただ、アリサが叫び疲れてるのが印象に残ってる。
大変だね。
「大丈夫。
ちゃんとお泊まりするときは、おっぱいかザッフィー、またははやてに伝言してるから。
それか花子にメモ渡してる」
「あたしには1回も言ったことないよな。
あと、シャマル」
「だって、ヴィータは良く出かけてるから、伝言頼めないし。
シャマルは・・・・駄目って言うんだもん」
「シャマルも寂しいんじゃねえか。
最近、お前はシャマルに甘えてねーしな」
ところで、出発しないの?
青犬ザッフィーは知ってるけど、おっぱいさんとシャマルさんって言う人は・・・・すれ違いで会ったことないね。
ヴィータも今日が初めて会うし。
なかなか微妙なエンカウント率だよね。
はやてのお家には、それなりに襲撃してるのに。
「私、先に行くから」
新人さんは、私がおやつを食べ終わった後に到着すると良いよ。
自動的におかわりが出てくる意味で。
「闇の書?」
「うん、闇の書。
僕は闇の書、その一部から生まれたんだ。
剥げた表紙や、その他いろいろ」
「書って事は、書籍?」
本屋さんで注文すれば、買えるのかな?
「本だね。
今は花子が食べちゃってるから、胃袋から取り出さないと使えないけど。
闇の書は凄いんだぞ。
いろんな願い事を叶えてくれるし。
世界征服とか世界破壊とか・・・・凄い力とか」
「へー」
ドラゴンボールみたいな本を食べちゃったんだ、花子。
「雷ちゃん、それって魔法の本って事?」
「そうだよ」
紫さん、既に魔法をご存知のようです。
新事実、実は新人さん・・・・本当は人形サイズだったようです。
ちょっとビックリ。
「・・・・本・・・・花子が食べた・・・・花子が吐き出した・・・・紙類のごみの日は来週」
封印した本のことかな?
「新人さん新人さん。
願い事が叶うドラゴンボールっぽい本って、これ?」
ポシェットから、打撃用武器として使おうと思っていた、封印された本を取り出す。
「・・・・闇の書は、こんなファンシーじゃないよ」
母さんの封印術(ラッピングテープ)が効いてるからね。
「この本、花子が吐き出した本だよ。
それを私と母さんで2重に封印したの。
この封印を解けば・・・・そのドラゴンボールっぽい本に戻ると思うよ」
多分。
「よーし、なら僕が封印を破ってやる!!
この偽・れば剣と、偽・げぼはんまーに破れないものはない!!」
おもちゃの剣とピコピコハンマーで、私と母さんの封印が破れるはずがない。
「んー、無理だと思うよ。
新人さんじゃ」
「べーだ、破れるもんね」
「よく分からないけど、頑張ってね雷ちゃん」
「うん、僕頑張るよ」
地面に本を置いて、剣とハンマーで叩くけど・・・・全く持って封印を破れる気配がない。
新人さんにはよわっちいから駄目駄目だよ。
「うわーーーん。
偽・れば剣が壊れたよ、すずか」
おもちゃの剣が、変な方向に曲がってる。
力の入れすぎだね。
「雷ちゃん、大丈夫。
あとで、新しいのを買いに行こうね。
それと、ハサミ持ってくるから、それでテープを切れば良いと思うよ」
「わーい。
すずか大好きー」
むむむ、凄くスペックの高い紫さんなら、もしかして本当に・・・・私と母さんの封印を破れる?
「じゃあ、お腹一杯おやつを食べたから、私帰るね」
紫さんとのタイマンは、今度で良いか。
今お腹一杯で気分良いし。
「明日も来るね。
その時に封印が破れてたら、ドラゴンボールみたいな本の使い方教えて」
「ちゃんと明日までに封印は壊すよ・・・・すずかが」
新人さん、自力は諦めたんだ。
その方が利口だよ。
明日、封印が破れてたら良いな・・・・自分で破るのメンドイし。