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No.15302の一覧
[0] 【完結】リリカルなのは ~生きる意味~(現実→リリカル オリ主転生 最強 デジモンネタ)[友](2015/01/12 02:39)
[1] プロローグ[友](2010/01/04 15:51)
[2] 第一話[友](2010/01/04 15:52)
[3] 第二話[友](2010/01/04 15:55)
[4] 第三話[友](2010/01/05 00:19)
[5] 第四話[友](2010/01/17 13:53)
[6] 第五話[友](2010/01/17 14:31)
[7] 第六話[友](2010/01/24 12:46)
[8] 第七話[友](2010/01/31 15:55)
[9] 第八話[友](2010/02/07 10:27)
[10] 第九話[友](2010/02/14 15:40)
[11] 第十話[友](2010/02/21 11:01)
[12] 第十一話[友](2010/04/04 09:45)
[13] 第十二話[友](2010/04/04 09:46)
[14] 第十三話[友](2011/05/03 21:31)
[15] 第十四話[友](2010/03/28 07:45)
[16] 第十五話(前編)[友](2010/04/04 09:48)
[17] 第十五話(後編)[友](2010/04/04 09:49)
[18] 第十六話[友](2010/04/04 09:51)
[19] 第十七話[友](2010/04/18 07:24)
[20] 第十八話[友](2010/04/25 14:47)
[21] 第十九話[友](2010/05/02 21:59)
[22] 第二十話[友](2010/05/09 07:31)
[23] 第二十一話[友](2010/05/16 15:36)
[24] 第二十二話[友](2010/06/06 15:41)
[25] 第二十三話[友](2010/05/30 09:31)
[26] 第二十四話(前編)[友](2010/06/06 15:38)
[27] 第二十四話(後編)[友](2010/06/06 15:39)
[28] 第二十五話[友](2010/06/06 15:36)
[29] 第二十六話 (2013年11月14日 改訂)[友](2013/11/14 22:27)
[30] 第二十七話[友](2010/06/27 17:44)
[31] 第二十八話[友](2010/08/17 21:11)
[32] 第二十九話[友](2010/08/17 21:11)
[33] 第三十話[友](2010/09/19 16:35)
[34] 第三十一話(前編)[友](2010/09/19 16:30)
[35] 第三十一話(後編)[友](2010/09/19 16:34)
[36] 第三十二話[友](2010/11/07 14:58)
[37] 第三十三話[友](2010/12/05 15:37)
[38] 第三十四話[友](2010/12/05 15:36)
[39] 第三十五話[友](2011/01/16 17:21)
[40] 第三十六話[友](2011/02/06 15:02)
[41] 第三十七話[友](2011/02/06 15:00)
[42] 第三十八話[友](2011/03/13 18:58)
[43] 第三十九話[友](2011/03/13 18:56)
[44] 第四十話[友](2011/03/27 15:55)
[45] 第四十一話[友](2011/04/10 20:23)
[46] 第四十二話[友](2011/04/24 16:56)
[47] 第四十三話[友](2011/05/03 21:30)
[48] 第四十四話[友](2011/05/15 14:37)
[49] 第四十五話[友](2011/05/29 20:37)
[50] 第四十六話[友](2011/06/12 22:18)
[51] 第四十七話[友](2011/07/10 23:20)
[52] 第四十八話[友](2011/07/25 01:03)
[53] 第四十九話[友](2011/07/25 21:26)
[54] 第五十話[友](2011/09/03 21:46)
[55] 第五十一話[友](2011/10/01 16:20)
[56] 第五十二話[友](2011/10/01 16:27)
[57] 第五十三話[友](2011/10/01 16:19)
[58] 第五十四話[友](2011/10/30 20:17)
[59] 第五十五話[友](2011/11/27 20:35)
[60] 第五十六話[友](2013/04/21 19:03)
[61] 第五十七話[友](2013/04/21 19:00)
[62] 第五十八話[友](2013/04/21 18:54)
[63] 第五十九話[友](2013/08/22 00:00)
[64] 第六十話[友](2014/03/23 23:15)
[65] 第六十一話[友](2014/03/23 23:13)
[66] 第六十二話[友](2014/05/06 17:27)
[67] 第六十三話[友](2014/08/13 19:34)
[68] 第六十四話[友](2014/11/30 22:33)
[69] 第六十五話[友](2014/12/31 20:29)
[70] 最終話[友](2015/01/12 02:26)
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[15302] 第六十四話
Name: 友◆ed8417f2 ID:7a8c92be 前を表示する / 次を表示する
Date: 2014/11/30 22:33


第六十四話 クーデター勃発! もう1つの真実。




【Side ティアナ】




私達がレジアス中将に連れられ、機動六課の隊舎の通路を進む。

すると、この先には行き止まりの壁しかない通路を曲がった。

「あれ? この先って行き止まりだったよね? ティア」

スバルが小声で聞いてくる。

「そのはずだけど……」

レジアス中将は行き止まりの壁の前で立ち止まると、壁に手を当て、押し開いた。

「「えっ?」」

思わず声を漏らす私達。

「か、隠し扉?」

「何でそんなものが?」

私達の疑問を他所に、レジアス中将は隠し扉の奥にあった下り階段を進んでいく。

薄暗い階段を5分ほど下りた先に出口らしき光が見えた。

その出口を潜ると…………

「「え………?」」

私とスバルは再び声を漏らした。

目の前には広大な地下ドッグと、1000人を超える管理局員。

そして、旧式だけどL級の次元航行艦がそこにあった。

私達は、レジアス中将の指示でその管理局員たちの最後尾に並ぶ。

すると、レジアス中将が前にあった壇上に上った。

『諸君! 諸君らの中には何故このような場所へ連れてこられたか分からぬものもいるであろう! しかし、ここにいる者は、全員が我々と同じ志を持つものと信じて話をしたい!』

レジアス中将がマイクで突然話しだした。

『諸君らは、今の管理局の現状をどう思っているのかね? 深刻な人手不足。 それによる強引な勧誘。 その為に年端も行かぬ子供達すら戦場に立たせなければならない非情さ。 挙句の果てには、人手不足を解消するために、人造魔導師や戦闘機人といった違法行為にすら手を出す者すらいる』

レジアス中将の言葉にスバルが俯く。

多分、自分の身体のことを考えているんだと思う。

すると、レジアス中将はひと呼吸置き、

『この際だから白状しよう…………この私も人手不足解消のために戦闘機人という違法行為に手を出そうとした時期があった』

その言葉に、管理局員達に動揺が広がる。

私とスバルも顔に出るほど驚愕していた。

『私の事はいくら非難してくれても構わない。 それだけの事をしようとした事は自覚している。 だが聞いて欲しい。 私が戦闘機人に手を出そうとした理由は、あくまでも管理局の人手不足解消の為なのだ。 現に成人すらしていない管理局員がこの場に何人いる? ヘタをすれば一桁の年齢から戦いの場に赴いている者もいるはずだ』

それを聞いて私はハッとする。

よくよく考えれば私とスバルもまだ15、6に過ぎない。

周りから見れば、十分に子供と取られる年齢だ。

『私は友のお陰で道を完全に踏み外す前に間違いに気付くことが出来た。 そして同時に、新たなる道も見つけた。 BTT社が開発した『Magilink Elementary』、魔力が無いものでも魔法が使えるようにしたデバイスだ。 既にこの機動六課で実用試験にこぎ着けており、その成果も十二分に発揮している。 これがあれば人手不足もいずれ解消できるであろう。 しかし! それ以前に我々にはやらねばならぬことがある! それは、最高評議会の打倒である!!』

先程以上の動揺が局員たちの間に広がる。

『突然こんな事を言われて困惑する者もいるだろう。 だが、これを見て欲しい。 これが最高評議会の正体だ』

次の瞬間空中に映し出されたモニターには、培養液のカプセルの中に収められた、3つの脳髄。

「なっ!?」

「これが………最高評議会?」

私とスバルは顔を青くする。

『最高評議会とは、150年前時空管理局を発足させた3人の人物………その本人達が脳髄だけの姿で延命し、生き存えてきたものなのだ』

私達は、息を詰まらせる。

『この3人は確かに正義のために管理局を発足させ、今までの次元犯罪やロストロギアの暴走による世界の崩壊を食い止めるのに貢献してきた。 しかし! その正義は今やねじ曲がり、自分達がいなければ世界を守れないとまで思っている! 最高評議会は、次世代を全く信用していない! 脳髄だけで延命しているのがその証拠だ! 更には、自分達で決めた法を自ら破り、違法行為に手を染めている! その最大の犠牲者が彼だ!』

レジアス中将がそう言うと、壇上に上がった人物がいた。

それは、ジェイル・スカリエッティ。

『何故こんなところに次元犯罪者であるジェイル・スカリエッティがいるのかと疑問に思うものが殆どであろう。 驚かないで聞いて欲しい…………ジェイル・スカリエッティは我々の協力者なのだ』

その言葉にざわめく局員達。

『スカリエッティには明日の為にひと芝居うってもらったのだ。 民間人に被害を出さないためにな………だがしかし! 彼こそ最高評議会の最大の犠牲者なのだ!』

レジアス中将は拳を握り締めながら、力強くそう言う。

『彼は、最高評議会が伝説のアルハザートの技術を使い、生み出された存在なのだ! 更に! 最高評議会は彼に人造魔導師や戦闘機人といった違法技術を研究させ、自分達はのうのうと法の守護者を名乗っている!』

私を含め、その事実に驚愕するほぼ全ての局員。

『こんなことが許されていいのか!? 否!! 確かに彼らは正義の元、管理局を発足させた功労者である! しかし! 今の彼らが行っている行為は間違いなく法に背くものであり、かつ人道的に見ても、間違いなく悪である!! 故に、我々は明日09:00において、最高評議会に反旗を翻す!! スカリエッティが行った警告のお陰で、民間人はほぼ全て避難している。 民間人への被害は安心して欲しい。 この考えに賛同するものは明日の07:00までにこのL級次元航行艦『アースラ』に搭乗して欲しい。 また、反対する者も拘束はしない。 このまま戻ってもらい、この事を報告してもらっても構わない………だが、我々は止まらない! それだけの覚悟をもってここに立っているからだ!! …………以上だ。 願わくば、我らの考えに賛同する者が多くいることを切に願う』

レジアス中将はそう言って壇上から降りた。

そんな中、局員達には大きく2つの動きがあった。

1つはL級次元航行艦に向かう者達。

もう一つは、その場に立ち尽くす者達。

前者が6割、後者が4割。

そして、私とスバルは………後者だった。

突然の事態にどうすればいいかわからなかった。

「スバル、ティアナ」

ふと名を呼ばれ、私達は振り返る。

そこには、なのはさんが立っていた。

「なのはさん…………」

スバルが呟く。

「驚いた?」

なのはさんがそう聞いてきた。

「はい………」

「どうすればいいか………わからないです……」

私とスバルはそう呟く。

「なのはさんは………どうするんですか?」

スバルが問いかける。

「私? 私はクーデターに参加するよ。 むしろ、レジアス中将にクーデターの話を持ちかけたのは私達だしね」

その言葉に驚愕する私とスバル。

「「ど、どういうことですか!?」」

私とスバルは同時に叫ぶ。

「まず初めに謝っておくけど………ごめんね」

突然なのはさんが謝罪の言葉を口にした。

「な、なんで謝ったりするんですか!?」

スバルが叫ぶ。

「私は、2人がイメージしてる『なのはさん』みたいに立派な人間じゃないの。 本当の私は、自分勝手で、我が儘で、自分の幸せの為に他人を蹴落とすような人間なんだよ?」

「そ、そんな事……!」

そんな事ありませんと言いかけたところで、なのはさんは首を横に振る。

「ううん。 現にこのクーデターだって、元をたどれば私達が自分の幸せの為に持ちかけたんだよ」

「「えっ?」」

「自分の幸せの為に、ミッドチルダの………ううん、全ての管理世界に多大な影響を与える事も厭わない。 それが私達の本性だよ」

なのはさんはそう言って自傷気味に笑う。

「でも、忘れないで。 あなた達の力はあなた達だけの物。 その力をどう使うかは自分次第だよ。 クーデターに参加しても、クーデターに反対しても、私は2人の選択を尊重するよ。 でも、敵同士になったら、そのときは容赦しないけどね?」

なのはさんは最後に本気とも冗談ともとれる言葉を残し、その場を立ち去った。

「「……………」」

私達はとりあえずその場を後にし、2人で真剣に話し合うことにした。










「スバル………どう思う? さっきの話………」

私達は、自分たちの部屋で話し合う。

「正直……迷ってる。 レジアス中将の気持ちも分かるし、それでもクーデターはやりすぎなんじゃないかって気持ちもある」

「そう…………私も同じね………」

「……ねえティア」

「何よ?」

「なのはさん達の幸せって…………何なのかな?」

なのはさんが言っていた、なのはさんたちが自分の幸せの為にクーデターを持ちかけたという話を思い出す。

「なのはさん達の幸せ…………か。 真っ先に思い付くのはユウさん………なんだけど……」

「ユウさんと最高評議会に関係なんて…………」

スバルがそう言いかけたとき、私はふと頭に過ぎるものがあった。

「ちょっと待って! 確か、最高評議会は人造魔導師の研究にも手を出してたって言ってたわよね?」

「えっ? う、うん………そう言ってたけど…………」

「なら………可能性はあるかも………」

「何かわかったの? ティア」

「ええ………あくまで仮説だけど、ユウさんの魔力ランクは知らないけど、少なくとも類希な才能があることには気づいているわよね?」

「う、うん………今の私達でも、手も足も出ないぐらいだって事はわかってるけど………」

「ええ。 それなら、管理局から見れば、ユウさんは喉から手が出るほど欲しい存在ってことになるわ」

「あ………そっか」

「表向きには、ユウさんに断られたら管理局は引かざるをえない。 でも、裏じゃ………」

そこまで言ってスバルは目を見開く。

「もしかして、裏で最高評議会がユウさんに手を出そうとした?」

「ええ。 それで、怒ったなのはさんたちが犯罪者にならないように最高評議会を潰すために、レジアス中将にクーデターを持ちかけた………あくまで仮説だけど……」

「………でも、なのはさん達の事を考えるとそれも、否定できないかも………ユウさんの事になると、割と見境ないようだし…………」

「そう考えると、それしか理由が無いように思えてくるわね」

「うん! 絶対間違いないよ!」

「その根拠は?」

「勘!!」

「はぁ~~……」

スバルの言葉に、私は思わず溜息を吐く。

でも、私もそれで間違いないと自分の勘が言っている。

「それじゃあ、私達の選択は決まっているわね」

私は笑みを浮かべ、スバルを見る。

「そうだね。 クーデター側に参加しよう! ユウさんのお嫁さん候補の身としては、ユウさんのピンチに黙って見ていられないよ!」

スバルも私に笑いかける。

でも、その理由はどうなのよ!?





気を取り直して、私達はアースラへと乗り込んだ。

すると、

「あら? やっぱりアナタ達も来たのね」

そう言って話しかけてきたのは、アリサさん。

「ふふっ! 思ったとおりだったね」

そう笑みを零す、すずかさん。

「私も初めからこうなると思ってたよ!」

アリシアさんも笑う。

「皆さん……」

「ここに来たってことは覚悟があるわね? 何て、野暮なことは聞かないわ! お互いに頑張りましょう!」

そう言って手を差し出してくるアリサさん。

「はい!」

私もその手を握り返す。

すると、スバルが何かに気付いたように掛けていった。

「ギン姉! お母さん! お父さん!」

見れば、ギンガさんにクイントさん、ゲンヤさんが居た。

「スバル! 良かった………あなたもこっち側を選んでくれたのね………」

クイントさんが心底ホッとした表情を見せる。

自分の娘と敵対する可能性があった事は、かなりの精神的不安になっていただろう。

そのまま家族と話を続けるスバル。

「ティアナ」

突然名を呼ばれ、私は振り返る。

「………兄さん!」

そこに居たのは兄さんだった。

「ティアナ。 お前もこっちの道を選んだんだな………」

兄さんはホッとしたという表情で微笑む。

「うん………兄さんは良かったの? その………兄さんの夢は……」

「私の夢は、執務官となりより多くの人々を救うこと………だが、その救いの裏で犠牲になる者がいると言うのなら、私はそれを黙って見ているわけにはいかない」

兄さんは真剣な表情でそう言った。

私は嬉しくなって笑みを作る。

「兄さん………」

「さあ、明日に備えて、今日は休もう」

「うん」

私は、自分に割り当てられた部屋に行き、休むことにした。





【Side Out】








そして、運命の日の当日。

俺達翠屋のメンバーと子供達も、アースラに搭乗していた。

このアースラは、原作通り廃艦となる筈だった所を、クーデターの旗艦とするために秘密裏に回収。

機動六課地下の秘密ドックで、修理、改修が行われていた。

現役の次元航行艦を使うと、そこからクーデターの情報が漏れ出す恐れがあった為、廃艦寸前だったアースラは都合が良かった。

でも、俺は手を出すつもりはない。

この戦いは、なのはたちの戦い。

なのは達の、自分達の為の戦い。

俺は、本当にギリギリになるまで手を出すつもりはない。

桜やリニス、アルフ達は始めっから参加するつもりらしいが………

一応、子供達にも手を出さないようには言ってある。

あと、当然ながらユーノとヴィータもアースラに乗っている。

だが、1つ懸念事項がある。

スカリエッティが言っていたが、最高評議会に潜入していたドゥーエと連絡が取れないらしい。

通信出来ない状況が続いているだけならそれでいいのだが、万が一の事もある。

俺達の仲間内では、ドゥーエの捜索も目的の1つになっている。

尚、次元航行部隊の方はクロノが既に手を回しており、即座に動ける艦はクロノが艦長を務めるクラウディアと、クーデター賛成派が艦長を務める艦のみとなっている。

そして、いよいよクーデター開始の時間が迫っていた。

この時点で、アースラに搭乗した局員は、あの場にいた9割以上。

僅かながらクーデターに参加しなかった者もいたが、それでもクーデターの事を報告する者はいなかったようだ。

間もなく時計が9:00を指す。

それと同時に、

「今こそ立ち上がるとき! アースラ、発進せよ!!」

艦長席に座ったレジアス中将の号令により、秘密ドッグに海水が流れ込み機動六課近くの海底に作られた出口からアースラが発進していく。

海面を隆起させ、アースラは大空へと飛翔する。

そして、アースラの目の前に地上本部を捉えた。

レジアス中将は、広域通信と艦外放送で呼びかけた。

『こちらは、レジアス・ゲイズ中将である! 地上本部、最高評議会に告げる! 貴様達が行った非道は、もはや筒抜けである! 直ちに投降し、法の下で裁きを受けよ!』

通信と共に最高評議会が行ってきた悪事を証拠の情報と共にばら撒き、クーデターの開始を告げた。








【Side カリム】







聖王教会の一室で、スカリエッティの警告に備え、事務仕事を行っていると、

「騎士カリム! 大変なことが!」

シャッハが慌てた表情で部屋に駆け込んできた。

「どうしたのシャッハ。 そんなに慌てて?」

私は落ち着いて聞き返す。

すると、

「たった今、地上本部でレジアス中将がクーデターを起こしたと報告が!」

シャッハは驚くべき事実を言った。

「なんですって!?」

私は思わず椅子を倒すぐらいの勢いで立ち上がって叫んだ。

何故このタイミングで!?

私は驚愕するが、直ぐに気を取り直す。

「シャッハ! 直ぐに機動六課に報告を! 直ぐに対処に当たらせて!!」

私はそう指示するが、シャッハはいつものように直ぐに返事をせず、表情を曇らせ、何か言いにくそうにしている。

「そ……それが………」

「どうしたの?」

シャッハの様子に私は思わず聞き返す。

シャッハは覚悟を決めたように顔を上げ、

「機動六課も…………クーデターに参加しているとの情報です!」

私が顔を青ざめさせる程の驚愕の事実を言い放った。

「そ……そんな…………はやて………どうして…………?」

私はその事実を即座に受け止めることができずに、力が抜けたようにその場に座り込む。

何故………はやてが………

私は、昔からの友人を思う。

「騎士カリム!」

シャッハは、座り込んだ私に慌てて駆け寄ってくる。

「大丈夫ですか?」

「え……ええ………」

私はシャッハの手を借り、何とか立ち上がる。

そうだ、こんな所で呆けてる場合じゃない。

私はそう思い立つと、直ぐにシャッハに指示を出す。

「シャッハ! 直ぐに動ける騎士達を集めて! 私も行きます!」

私の言葉にシャッハが驚く。

「騎士カリム!? どうなされるおつもりで!?」

私はシャッハをしっかりと見つめ、

「私が機動六課を………はやてを説得します!」

そう言い放った。






【Side Out】







【Side なのは】






レジアス中将がクーデターを宣言して数分も経たない内に地上本部には1000人を超える魔導師達が防衛網を敷いていた。

いくら最高評議会の悪事を暴いたとはいっても、その最高評議会を心酔する人達には、殆ど効果が無かったみたい。

程なくして戦闘が開始される。

魔力弾が飛び交い、爆発が起こる。

数ではこちらが不利でも、質ならこっちが上だと言い切れる。

その筆頭となっているのは、

「うぉおおおおおおりゃぁああああああああっ!!」

「はぁああああああああああっ!!」

ウイングロードで相手の集団の中に殴り込み、その後ろをベヒーモスで爆走するティアナが超圧縮魔力弾を正確な射撃で連射する。

遠くの相手はティアナが射撃で撃ち落とし、近付く相手はスバルが叩き落とす。

やっぱりあの2人、いいコンビだね。

私がそう思っていると、見覚えのある魔力弾が私に向かって飛んできた。

この魔力弾は、

「見損ないましたわよ高町さん。 よもやあなたともあろう者が、このような低俗なクーデターに参加するなど」

「レイシス一等空尉……」

そこに居たのは、ローザ・レイシス一等空尉。

またこの人?

「最高評議会に反旗を翻すとは、そこまで堕ちましたか」

「堕ちるも何も、私は元からこういう人間だよ」

私は勘違いしてるレイシス一尉にそう言う。

「減らず口を!」

レイシス一尉はそう叫んで魔力弾をばら撒いてくる。

私は、もうワザと負ける必要が無いからその魔力弾を避けようとして………

「ッ!?」

一斉に私に向かって向きを変えてきた。

「クッ!」

私は咄嗟にプロテクションでその魔力弾を受け止める。

魔力弾に込められてる魔力も前と変わりないから結構キツイ。

私は魔力弾を防ぎきると、レイシス一尉を見上げる。

「驚いたよ。 まさかあれだけの数の魔力弾を一斉に操作するなんて」

私は素直に感心した言葉を漏らす。

「フッ、あなたのお姉さんに敗北してから、屈辱を晴らすためにこの数ヶ月鍛え直しましたの。 今ならあなたのお姉さんにも負ける気はしませんわ!」

なるほど。

元々才能は高かったし、プライドの高さもいい方向に持っていったのなら、これだけ短期間に成長したのも頷ける。

今ならSランク魔導師を名乗っても恥ずかしくないレベルかな。

「なのはさん!」

スバルが今の様子を見て、私が不利と悟ったのか、ウイングロードで私の前に出てくる。

「ここは私達が!」

続けてティアナもスバルの横に並ぶ。

あはは、気持ちは分かるし、ある意味嬉しいといえば嬉しいんだけど………

「いいよ、2人とも。 2人は下がってて」

「で、ですが………」

ティアナが言いにくそうに今の私とレイシス一尉の実力差を示唆する。

けどね………

「あの人は、私が直々に墜としてあげないと気が済まないから………!」

私の実力があの程度と思われるのは、心外だなぁ……

「「ッ!?」」

私の雰囲気に押されたのか、2人は若干引いた。

私は2人の真ん中を通ってレイシス一尉の前に出る。

「あら、高町さん。 まだ実力差がわからないのかしら?」

レイシス一尉は先程の攻撃で気を良くしたのか、いつも通りの上から目線で話しかけてきた。

「ううん。 この数ヶ月のあなたの努力は認めるし、実力が桁違いに上がったのは、否定できない事実だよ」

「フフッ………それならば観念なさい? 今なら私が擁護してあげても宜しくてよ?」

はぁ、一々頭に来る言い方だなぁ………

「………けどね」

でも、漸く………

「高々数ヶ月の努力で、この私の8年間の努力に勝てると思うなんて………笑わせないで欲しいな!」

私はそう言いながら不可視魔法を解除する。

私の両腕と両足に掛けられていた枷が顕になる。

「なのはさん!? それってまさか………」

「トレーニング………バインド……!?」

スバルとティアナが驚愕している。

「解除!」

私の言霊でトレーニングバインドが弾け飛ぶ。

そして、久々に感じる、私自身の本来の魔力。

それが私の体から吹き出した。

「なぁっ!?」

レイシス一尉が口を大きく開けて固まってる。

「行くよ、レイシス一尉」

私はレイジングハートをレイシス一尉に向け、バスターモードに変更する。

「クッ!」

気を取り直したレイシス一尉は私に向かって大量の誘導弾を発射する。

けど、そんな豆鉄砲を何発用意したところで無駄。

「ポジトロン………レーザーーーー!!」

久しぶりに撃ったポジトロンレーザーはレイシス一尉の魔力弾を何もないかのように飲み込み、突き進む。

「なっ!?」

レイシス一尉は反射的に回避行動をとり、ポジトロンレーザーから逃れる。

目標を見失ったポジトロンレーザーはそのまま突き進む。

そして、

「なぁっ!?」

レイシス一尉が再び驚愕した声を上げる。

何故なら、私の放ったポジトロンレーザーは地上本部の防壁を紙のごとく突き破り、本部の塔のど真ん中に風穴を開けた。

「う………嘘………」

レイシス一尉は呆けていて隙だらけ。

だから私は………

「はっ!?」

レイシス一尉がこっちに気付くけどもう遅い。

私の頭上には巨大な魔力球が存在していた。

「な………あ………」

絶句するレイシス一尉。

「メガ………」

私はその魔力球を振り下ろす。

「………デェェェェェス!!」

私の放った巨大魔力球はレイシス一尉を呑み込み、そのまま地上に激突し、大爆発を起こした。

「…………ふう! スッキリ!」

今まで溜め込んだストレスを、一気に開放した感覚だね。

こんな清々しい気持ちは久しぶり。

そんな私を、

「な、なのはさん………やっぱりすごーい………」

「こ、これがなのはさんの本気…………」

スバルとティアナが唖然として私を見ていた。





【Side Out】






【Side はやて】




「邪魔やぁぁぁぁぁ!!」

枷を外した私は存分に魔力を振るう。

結構暴れたで、もう地上本部の防衛人員は、もう半分を切ってるんやないかな。

その時、

『新たな増援部隊を確認! 所属は…………聖王教会の騎士団です!!』

私はオペレーターの報告に一度溜息を吐く。

やっぱり来てもうたんやな………

私は気を取り直し、オペレーターに報告する。

「聖王教会は私に任せて貰う! リインフォース! 付いて来てや! 他はこのまま地上本部へ!!」

私はそう言って、リインフォースとユニゾンし、聖王教会の騎士達の元へ急ぐ。

そこに居るだろう友人の事を考えながら…………




枷を外した私のスピードなら然程時間は掛からず聖王教会の騎士達の元へたどり着いた。

私は騎士達の前に降り立つ。

すると、思った通りの人物が私の前に現れた。

「はやて………」

「…………カリム」

私の前に現れたのは思った通りカリムやった。

「はやて………何故こんな事を………?」

カリムは本当に悲しそうな表情で私に問いかける。

私は少しバツが悪そうに頭を掻き、

「何で言われてもなぁ………私らが管理局に入ったのは、元々最高評議会を潰すのが目的やったし………」

私の言葉を聞いて、カリムはショックを受ける。

「私は…………はやての事を友人だと思っていたわ…………はやて……あなたは私を騙していたの?」

「それは違う!」

今のカリムの言葉には、即効で否定した。

「私もカリムの事は仲のいい友達や思っとる。 そりゃあ、本当の事を黙っとったのは悪いと思うとるけど…………」

「それなら! ………私の事を友人だと思ってくれてるのなら……! お願い! こんな事はもうやめて! 私ははやてとは戦いたくないわ!」

カリムの泣きそうな顔での懇願。

私は一度目を伏せる。

「…………正直、私もカリムとは戦いとうない…………カリムは、なのはちゃんやフェイトちゃんに並ぶ友達や。 普通やったら、こんなことせえへん」

「それなら!」

私は顔を上げ、

「けど、ここで止めるわけにはいかん! 最高評議会がおる限り私は………ユウ君は絶対に幸せになれへんのや!」

私は叫ぶ。

「カリム、人には優先順位いうものがある。 私にとっての一番はユウ君なんや。 ユウ君が幸せになれな、私も幸せになれへん! 私は自分の幸せの為に最高評議会を潰す! その邪魔をするんやったら、カリムが相手だろうと、私は戦うで!」

私は杖を突きつけ、覚悟を示す。

「はやて………」

カリムは俯く。

さて、ここでカリムがどう出るかで私の対応も決まってくる。

出来れば、このまま引いてくれることは私は願う。






【Side Out】








【Side 三人称】





とある場所。

そこに3つの脳髄が培養液のカプセルの中に浮かんでいた。

『やれやれ、よもやレジアス中将だけではなく、ジェイルまで裏切るとはな……』

『所詮奴らに我々の崇高な正義など理解できぬという事だ』

『しかしどうする? このままでは地上本部の陥落も時間の問題だぞ?』

3つの脳髄は話し合う。

『仕方あるまい。 アレを使う。 更に保険として、ゆりかごの用意も』

『いいのか? ゆりかごはともかく、アレはまだコントロールが完璧ではない。 最悪こちらの被害もバカにならんぞ』

『問題ない。 魔導師がいくら死のうがアレの研究が完成すれば、魔導師など取るに足らん』

『それもそうだな。 では、アレの転送の準備とゆりかごの起動を』

3つの脳髄が入ったカプセルの台が下がり始め、床の下へと消えていった。







【Side Out】







戦闘が始まって約1時間。

この戦いの大局は、クーデター側に傾いていた。

このままいけば、後1時間もすれば地上本部の制圧も完了するだろうと思っていた。

その時、

『レジアス中将』

最高評議会から突如として通信が入った。

しかし、その画面に映ったのは紋章が描かれた画像が映るだけのサウンドオンリーの通信だった。

「最高評議会………!」

レジアス中将は拳を握り締める。

『残念だよレジアス中将………君はもっと、賢い男だと思っていたのだがね』

「だまれ! 私は友のお陰で自分の正義を取り戻しただけだ! キサマらに賢いだの何だの言われる筋合いはない!!」

『やれやれ。 まあいい。 我々に逆らったのだ。 その報いは受けてもらわねば』

「何?」

最高評議会の言葉にレジアス中将は怪訝な声を漏らす。

『見よ!! これが我らの正義の力だ!!』

通信で最高評議会が叫ぶと地上本部をそっくり覆うような巨大な召喚魔法陣が浮かび上がる。

「何だと!?」

レジアス中将が驚愕した声を上げる。

そして、次の瞬間その魔法陣から途轍もなく巨大な魔法生物が姿を現した。

「なっ!? 馬鹿な!!」

その魔法生物は、地上本部を同化するように取り込んでおり、全高はおよそ1km。

顔はまるで竜のようであり、腕は細長く、腕の先には4本の鋭い爪。

両腕を広げれば、手の両端は最大2km程になるだろうか?

背中には禍々しい紅の翼。

そして、全身を鱗とも甲殻とも違う不思議な外殻を纏っていた。

「グギャァァァァァァァァァァァァッ!!!」

その魔法生物は、禍々し叫び声を上げる。

敵味方を含め、多くの局員がそれを見て絶句する。

その魔法生物が腕を振り回すと、凄まじい衝撃波が発生し、敵味方問わず吹き飛ばす。

その衝撃波は、聖王教会の騎士達の所にも達し、倒壊したビルの瓦礫が騎士達に降りかかる。

「カリム!!」

はやては咄嗟にカリムを抱き抱え、その場を離脱し、カリムを瓦礫から救った。

「だぁぁぁっ! 敵味方関係無しかいな!!」

はやてが叫ぶ。

その威力に

再び多くの局員が絶句した。

しかし、俺にとっては、別の意味で言葉が出なかった。

あの魔法生物を見て、俺の記憶にある2つの存在が頭に過ぎった。

一つは前世の記憶。

細部はかなり違うが、全体的なシルエットはデクスモンにそっくりだった。

そしてもう一つ。

それは、父さんと母さんが死んだ、最も直接的な原因となった、あの時の魔法生物。

その魔法生物に共通する部分が、目の前の魔法生物に多く見て取れた。

『どうだね? 我らの正義の力は?』

「グ………」

レジアス中将は歯を噛み締める。

だが、俺はそんな事は気にしていられなかった。

俺は前に出て、

「答えろ最高評議会。 あの魔法生物は、12年前、クルーザーの部隊が遭遇した魔法生物と関係があるのか?」

感情を押し殺し、淡々と問いかけた。

『ほう? よく気がついたな。 あの時の魔法生物はコレの試作品だよ。 あの部隊にはSSランクが2人も居たからね、実験テストにはちょうど良かったのさ。 SSランク魔導師を2人も倒せればコレの有用性が証明できるし、ついでに彼らの子供は類希な魔力資質を持つ子でね、人造魔導師の実験材料にするには一石二鳥だったわけだよ。 まあ、その子を取り込むことは失敗してしまったがね』

その言葉を聞いた瞬間、俺は頭が真っ白になった。

「キサマら! それだけの事をしておいて、それでよく堂々と正義を名乗れるものだな!!」

レジアス中将が激高する。

『何を言っている? 我々こそ正義なのだ! 我らの行うことこそ正義であり、唯一次元世界を守れる方法なのだ!!』

最高評議会が何やら言っているが、もう何も聞きたくない。

「黙れよ」

俺は淡々と、それでいて有無を言わさぬ言葉で最高評議会を黙らせる。

俺は目を瞑る。

「…………そうだったのか…………どちらにせよ、俺の父さんと母さんは、殺される手筈だったというわけだ……………正義の名の元に……………」

俺の目からは涙が溢れる。

俺は目を開く。

「俺は…………この戦いに介入するつもりは無かった…………だが! お前達が父さんと母さんの本当の仇だと言うのなら話は別だ! 覚悟しておけ最高評議会! キサマらは俺が直接消し飛ばす!!」

俺はそう言って転移魔法を発動させる。

まずは、あの目障りな魔法生物を消し飛ばす!!




俺達がアースラで最高評議会に宣告していた時にも、なのは達はデクスモンモドキと戦いを続けていた。

枷を外したなのは達ですら、デクスモンモドキには大したダメージを与えられない。

俺はそんな中、あまり動いていなかったはやてを目印に転移した。

「あっ! ユウく……ッ!?」

はやては俺に話しかけようとしたが、その言葉が途中で止まる。

恐らく今の俺の状況に気が付いたのだろう。

冷や汗を流している。

「……はやて………悪いがこの戦い、俺にも介入させてもらうぞ!!」

俺はそう言って魔法生物を見上げる。

「ユウさん………? 翠屋のマスターの?」

カリムが突然現れた俺に呆然としている。

すると、デクスモンモドキが本能のままに振り回していた腕が、俺の方へと向かってくる。

だが、俺にはどうでも良かった。

「危ない!!」

カリムが叫ぶ。

そこで俺は叫んだ。

「オメガ!!」

叫んだ瞬間、腕が俺に叩きつけられる。

「ああっ!?」

カリムが悲鳴に近い叫び声を上げる。

でも、

「大丈夫や」

はやてがそう言った瞬間、俺の体から虹色の魔力が吹き上がる。

「に、虹色の魔力光!?」

カリムが驚愕した声を上げる。

俺はオメガを起動し、バリアジャケットを纏う。

その姿を見たカリムは、

「ち、『血塗られた聖王』…………?」

呆然と声を漏らす。

「久しぶりというべきか? 騎士カリム」

俺はグレイソードでデクスモンモドキの腕を受け止めながらそう言った。

「………ユウさんが…………『血塗られた聖王』?」

「そういう事だ」

カリムの呟きに、俺は肯定し、そして、

「はぁああああああああああああっ!!」

グレイソードでデクスモンモドキの腕を切り落とした。

「グギャァアアアアアアアアアアアッ!?」

デクスモンモドキは、痛みからか叫び声を上げた。

俺は地を蹴り、デクスモンモドキの顔の前に飛んでいく。

「ユウ君!?」

俺に気付いたなのはが叫ぶ。

「ユウ………さん?」

スバルとティアナが呆然としている。

「話は後だ。 まずはこいつを片付ける!」

俺は左腕を振り、グレイソードを展開。

続いて右腕を振り、ガルルキャノンを展開させた。

「ギガァァァァァァァァァッ!!」

デクスモンモドキは、完全に俺を敵と定め、残った腕で襲いかかろうとする。

しかし、俺は腕を振り上げ、

「グレイソーーーードッ!!」

振り下ろすとともに巨大な魔力斬撃が飛び、残った腕を根元から切り落とす。

「ギィャァァァァァァァァァッ!?」

叫び、暴れまわるデクスモンモドキ。

俺は、そんなデクスモンモドキに大した思いも抱かず、

「ガルルキャノン!!」

莫大な魔力を圧縮した魔力弾を、デクスモンモドキに撃ち込んだ。

着弾地点から魔力のドームとも言うべき魔力の連鎖爆発の範囲が広がっていく。

「ギャァァァァァァァァァァァァァッ…………!!」

断末魔の叫びと共に、デクスモンモドキは地上本部ごと消え去った。

「ち、地上本部ごと………一撃で………」

ガルルキャノンの威力に呆然とするスバルとティアナ。

だが、俺はまだ終わっていないと確信できていた。

デクスモンモドキが地上本部を取り込んだ時、最高評議会に変化は無かった。

つまり、最高評議会は地上本部にいない可能性が高いということ。

その時、突然強い揺れがグラナガンを襲った。

まだ、戦いは終わってはいない。









あとがき


第六十四話の完成。

っていうか、また凄まじく遅れてしまって申し訳ない!

え? 別に待ってないって何回言わせればわかるんだって?

それならばいいのですが…………

さて、今回はクーデター勃発。

視点がコロコロ変わるため読みづらいかも?

だけどなのはとレイシス、はやてとカリムの絡みはやっておきたかったので。

ユウ君の両親の死に最高評議会が深く関わっていたという事実。

こんな設定どう思います?

完全に最高評議会が狂っとりますが、脳髄だけで延命する奴なんてこんなもんでしょう?

はてさて、残りはあとわずか。

目指せ今年以内での完結。

では、次も頑張ります。





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