突然攻撃された事を、死にかけた事を、怒っていない訳じゃなかった。
頭のゆるい馬鹿ガキが、面白半分にこんな事をしたのであれば、魔人の力を使ってでもしばき倒してやっただろう。
しかし、相手は高町なのは。善意が服着て歩いているような女の子である。
俺にディバインバスターを撃ってきたのだって、大木の一件を見逃して被害を出してしまった事への、罪悪感と責任感から
の行動だろうし、先程の戦闘時の言動を鑑みれば、本気で俺の身を案じていたこともわかる。
そんな彼女に、怒声や罵声を浴びせることなど、俺には到底出来ることではなかった。
そもそも、「こんな状況」のなのはに、そんな死人に鞭を打つような行動が出来るのは余程のドSか、性格の捻くれ曲がった
鬼畜ぐらいなもんだろう。
……誰だ、俺をへタレって言ったのは。否定は出来んが。
閑話休題。だいたい、俺はこんな状況望んじゃいなかった。
適当にさっきの攻撃はちょっとやばかった。大怪我したかも? って位に言っておき、なのはに「今回はいいけど、次は気を
つけてね? それと他人(主に今後登場する管理局関係者)にはマタドールの正体は黙っておいてね?」という、軽い注意と重
要なお願いをしようと考えていた。
考えて、いたんだが──
(…どうして、どうしてこうなった?)
目の前には「ごめんなさい」を繰り返しながら泣き続けるなのは。
(どこぞのポンコツの余計な言葉のせいで台無しだ。どーすんだよコレ?)
俺はジロリと自分の胸元を睨みつける。
(……正直すまんかった)
(死ねっ!)
俺はこのロクデナシがポツリと漏らした一言に対して、心の底からの罵声を浴びせた。
第三話 武装TAKAMACHI 魔王再臨。(後編)~なのはの気持ち~
俺の目の前には、未だ泣き止む気配も無いなのはと、オロオロとしながら慰めの言葉をかけ続けるユーノ。
こういう状態になった幼女に、勝つ手段は無い。男子諸兄には覚えがあるだろう、小学校時代に女の子を泣かせた男が、どんな
理由があろうと一方的に悪者にされる状況。そして開かれる、帰りの会と言う名の魔女裁判──と、やめよう鬱になる。
(どうしろってんだよ、彼女いない歴=年齢だった俺に…)
大体、まともに異性と話した事だってほとんど無い俺が、女の子を慰めるスキルなんぞ持っている筈も無い。
そのくせハーレムなんぞ作ろうと思っていたんだから、救いようの無い阿呆だ。
(ああもう! グズグズ考えていても仕方がない! とりあえず声をかけよう!)
意を決し、ちゃぶ台に勢いよく両手を着いて立ち上がる。が──
「っ!?」
勢い余ってちゃぶ台を叩く大きな音が居間に響き渡り、その衝撃に驚いて小動物のようにビクリと体を震わせ、悔恨の念に
満ちた視線をこちらへ向けてくるなのは。
オマケに卓上のコップが倒れ、ジュースがこぼれていく。
(うおおっ、出だしからつまずいてどーすんだよ俺! フォローしようとした筈が怯えさせちまった!)
心中で己を罵るものの、既にサイは投げられた。こんなとこで突っ立っていても始まらない。
とりあえず俺はちゃぶ台の縁から畳に落ちそうな、こぼれたジュースの上に、先程脱いだ上着を無造作に放り投げ、雑巾
代わりにする。どうせ洗濯するつもりだったので構う事はない。
そして、これ以上なのはを怯えさせないよう、ゆっくりと慎重に彼女に話しかけた。
「あ~、高町? 俺そんなに気にしていないからさ、その、もう泣くのを止めて、元気出せよ?」
言ってすぐに、もっと気の利いた台詞はねえのかよ! と、心中で自分を罵倒したくなった。ジゴロとまではいかなくても、
もうちょい女の子の琴線に触れるような言い回しはなかったのか?
「で、でも私、御剣君に酷い事を……」
やっぱり、こんな気休め程度の言葉ではどうにもならなかった。
(何か、何かいい考えはないのか!?)
必死で考えを巡らせるが、そう都合良くアイディアや、上手い言い回しが出る筈も──
(──いや、そもそも上手く言いくるめようって考えが間違いなんじゃないのか?)
俺自身、「気にするな」なんて台詞が、気休めにもならない思っていたんだ、そんな言葉が相手に伝わる訳がない。
ミスブルー曰く、『自分も騙せない嘘は、相手を不快にさせる』というやつだ。
(……となれば、本音で相手にぶつかって行くしかないってことか?)
正直、どう転ぶかわからない博打のようなものだ。
が、なのはをこのままにしておく訳にもいかず、他に良い案がある訳でもない以上、コレでいくしかあるまい。
(ええい! ままよ!)
「高町っ!」
俺は覚悟を決めてなのはに近付くと、がしっとその肩を両手で押さえた。
「ひゃっ!?」
体を震わせ、その瞳に怯えと後ろめたさが入り混じった色を浮かべるなのは。
すべておっぽり投げて、逃げ出したい気分をどうにか堪え、俺は真面目な顔で目を逸らすことなく彼女を見つめながら、
一言一言、ハッキリと伝わるように言葉を紡ぐ。
「スッゲエ怖かった。死ぬかと思った。何で俺がこんな目に遭うんだって、怒りもある」
「……」
なのはは青白い顔で、黙って俺の言葉に耳を傾けている。
俺はそんな彼女の顔を見ながら、「けどなぁ」と言って表情を崩した。
「高町だって好きで攻撃した訳じゃなくて、俺を助けるつもりだったんだろ? まあ、こっちも無傷で済んだし、今回は
チャラって方向でいいんじゃねえか?」
「「えっ!?」」
俺の言葉に、驚きの表情で顔を上げるなのはとユーノ。
しかし、それはほんの数秒の事で、なのははすぐにまた暗い顔で俯いてしまう。
「……それでも、私があの時、もっと気を付けていれば、あの大きな木も出ないで街も壊れなかったし、御剣君だって
あんな大怪我もしなかったし、悪魔にもならなかった…」
ある程度は予想していた答えだった。まあ、アニメでも大木事件に大きな責任を感じていたし、俺があの場で死にかけていた事にも
罪悪感があるんだろうな。
それが更に、なのはに大きな罪の意識を持たせてしまっているのであろう。
俺個人の意見としては、大木事件に関して言えばなのはに過失は無いと思うが、それはまあさておき、まずは目の前の
問題解決が急務だ。
「つーかよ、高町はこの場合無罪だろ?」
「無罪って、そんな──」
俺の言葉に反論しようとするなのはを押し留め、まあ聞け、と話を続ける。
「この世界には、魔法関連の出来事を裁く法律は存在しない。つまり高町は『法的には』無罪という事になる」
しかしだ、と言葉を繋ぎながらなのはを見る。
「法律はいいとしても、良心の呵責や罪の意識、被害者の気持ちはまた別問題だ──もっとも、最後に関しては俺がさっき言った通り
チャラでいいと思っている。
と、なれば問題なのは前者の二つ。高町の内面だ。だから、そうだなぁ…」
上手くいくかなあと、内心で一抹の不安を抱えつつ、俺は先程思いついた、その場しのぎの折衷案を口にした。
「じゃあ、貸し一つでいいよ」
「かし、ひとつ…?」
オウム返しに尋ねるなのはに、頷く俺。
「とりあえず今回の一件は貸しにしておいて、そのうち何らかの形で返してくれればいいよ」
「そんなのおかしいよ!」
まあ、予想出来た反論だったので、俺は冷静に切り返す。
「そう言うがな高町、裁判官も弁護士も検察官も関与出来ないこの状況じゃ、当事者同士で話し合うしかないだろ? その場合、
重要になるのは当然、被害者の証言だ。その被害者である俺がそれでいいって言ってるんだから、いいんだよ。はい決まり、
決定、キャンセル不可!」
「だ、だけどそれじゃ──」
かなり無理矢理ながら屁理屈で追い詰めるものの、まだ納得いかないご様子のなのは。
……こりゃもう一押しか。
「じゃあ聞くけど高町、俺が『絶対許さない、謝罪と賠償を要求する』って言ったらどうするんだ? 謝罪はともかく、賠償金
なんて払えるのか?」
「それは……」
案の定、なのはは言葉につまる。
俺はそこで一気にたたみかけた。
「魔法云々なんて事情で親が金を出してくれる筈は無いし、金融業者だって子供に貸してくれる訳が無い。俺だってそんなもん
貰っても、親への説明に困るからいらねーし」
「うう……」
俺は次々となのはの逃げ道を塞ぎ、追い詰める。
もはやぐうの音も出ない様子でうなだれるなのはに、俺は「だからさ」と、幾分か口調を柔らかくして語りかけた。
「貸しって事にしておけばいいんだよ。現時点で高町が俺に出来る事は無い。だから俺がヤバイ時とか、困っている時に
助けてくれよ。な?」
そう言いながら優しく肩を叩くと、なのはは不安げな表情ながら、ようやく顔を上げて俺と視線を合わせてくれた。
「本当に、それでいいの?」
「おう、男に二言は無い! だからホレ、そろそろ泣くのはやめろって」
窺うようななのはの問いに、俺は力強く返答しながら少し乱暴に彼女の頭を撫でる。
「きゃわ!? ……み、御剣君、その、こう言っていいのかわからないけど、ありがとう…」
その行動に驚きの声を漏らしたなのはだったが、そのおかげで幾分か落ち着きを取り戻したようで、ぎこちなく
はあるが、俺に微笑みを見せてくれた。
──よし、まあ今はこれでいいだろう。
貸し一つなんて問題の先送り、無責任かもしれないが今ウジウジ考えていてもどうにかなるものではない。
なのはの人生はまだまだ先が長いのだ。その中でじっくりこの事と向き合っていけば「ただいまー!」いいって──
突然、ドアが開いて響いた声に俺は我に返った。
「令示ー。今日は仕事が終わるの早かったから、お母さん急いで帰ってきちゃっ──」
喋りながら居間の入口にかかる暖簾を開いて、顔を出したのは上下黒のスーツ姿の女性。俺の母さん──御剣綾乃だった。
しかし、どういう訳か、母さんは俺の方を見た途端、いつもおっとりとしているその表情を凍りつかせた。
「れ、令示? あなた、何をしているの…?」
「は? いや、何って──」
ぷるぷると震える指先でこちらを示しながら、意味不明な事を言う母さんを怪訝に思いながらも、俺はその言葉の意を
探ろうと自分や周囲を見回し──そして気が付いた。
①俺は上半身半裸(シャツ一丁)
②なのはは涙を流し、顔に赤みがある。
③俺となのはは息がかかる位近距離。かつ、俺の手がなのはの肩と頭に乗っている。
結論。
客観的に見て、俺は母親のいない隙に女の子を連れ込んでよからぬ事を(性的な意味で)しているように見受けられる。
俺\(^o^)/オワタ
「ご、ごめんね令示、お母さんてっきり…」
「いや、もういいって母さん、いいかげん頭上げてくれよ!」
俺は左頬の痛みに耐えながら、畳に手をつけて謝る我が母を立ち上がらせる。
「でも私、何も悪くない令示に手を上げたりして……」
「まあ、間違いは誰にでもあるよ、むしろ、誤解を招くような格好して、ビンタ一発で済んだんだから、安いものだって!」
(…まあ、ビンタというよりは、フック気味の掌底と言った方が近い一撃だったけど)
──あの後、九割がた有罪に近い状況を見て、パニクった母さんをどうにか宥めすかした俺は、『なのはが誤って、
俺の服にジュースをかけてしまったのを気にしていたので、慰めていた』というカバーストーリーを作り、「話しを合わ
せろ」とアイコンタクト(目配せ)で二人に合図を送って伝え、どうにか事無きを得た……キツイ一発は喰らったが。
「ほ、ほら母さん、そんなことよりも紹介するよ、この子は高町なのは。今日の買い物を手伝ってくれたんだよ」
「あ、た、高町なのはですっ! あと、こっちはフェレットのユーノ君です」
「キュッ!」
俺の言葉に、弾かれたようにピンとして挨拶をした後、頭を垂れるなのは。と、それに続くユーノ。
「あら、これはご丁寧にどうも。御剣令示の母の御剣綾乃です」
母さんもそれにつられ、慌てて挨拶を返した。よし、このまま畳み掛け、さっきの事はうやむやにして早く忘れてもらおう。
そう画策する俺。
しかし──
「それにしても、なのはさんもユーノ君もとても礼儀正しいのね。感心するわ」
ニコニコとしながらなのはたちを見る我が母に、俺はヤバイな、と思った。
精神年齢上の理由も大きいが、俺は自分の家に同年代の友達を、それも女の子を連れて来た事など無かったのだ。そんな俺が初めて
家に上げたなのはに、母さんは大いに興味をそそられたのであろう。
しかし、ここであれこれと聞かれるのはあまりよろしくない。
現状、精神的に不安定ななのはが、俺の事故や魔法関連の事を、うっかり口にしてしまう可能性はゼロじゃないのだ。
(ここはさっさと、なのはたちを退避させちまうべきだな)
そう判断した俺は、部屋の柱の壁掛け時計を確認して、母さんに声をかける。
「あ~、母さん? そろそろ六時になるから、いいかげんこの子も家に帰さないと。親御さんも心配するだろうしさ。それと、高町は
この辺は不慣れらしいから、俺送ってくるよ」
言いながら、チラチラとなのはに視線を送ると、俺の意を読んで小さく頷きを返してきた。こういうところは鋭いようで、大変助かる。
が、しかし──
「あらそう? それじゃ母さんが送ってくるわ」
(なん…だと?)
予想外の母さんの受け答えに、俺の表情が固まった。
マズイ。非常にマズイ。この場で話をする分には、俺が口を挟んで誤魔化す事も出来るが、二人だけで外に出られては俺も対処の
しようがない。原作でも自分の家族にすら事情を漏らす事はなかったから、まず大丈夫だと思うが、イレギュラー満載のこの状況で
そんな楽観視が出来る程、俺は図太くない。
「ちょ、ちょっと待ってよ母さん。今しがた帰って来たところなのに…そこまでしなくっても俺が行くって!」
慌てて母さんを止める俺。しかし──
「ダメよ。こんな時間に子供だけで出歩くなんて危ないじゃない。私が責任を持って送るから大丈夫。令示は留守番をお願いね」
取り付く島も無く俺の提案は却下されてしまった。
母さんに連れられ、なのはも出口に向かう。そんな僅か数秒の間に次の手など思い付く筈も無く、二人は外へと出てしまった。
「ど、どうしよう…」
こうなってしまった以上、最早なのはが母さんに変なことを言わないよう祈る以外にない。
(頼むから、母さんに魔法関連の話を漏らさないでくれよ!?)
俺は懇願しながら、玄関を見つめた。
~なのはサイド~
すっかり日が暮れて、暗くなった道を御剣君のお母さん──綾乃さんと並んで歩いています。
綾乃さんは何だか嬉しそうにニコニコと笑っています。どうしてかな?
「? どうかした? なのはさん」
不思議そうに見ていた私に気が付いて、綾乃さんが私の方に顔を向けました。
「あ、あの、何だかとてもうれしそうな顔をしているなぁと、思って…」
「うれしそう、か…うん、そうね」
私が思っていたことを伝えると、綾乃さんはあごに手を当てながら少し考えて、笑顔でそう答えました。
「あの子が──令示がお友達を連れて来るなんて思っていなかったから、正直凄く嬉しいわ」
お友達が来ることがそんなに嬉しいのかな? その言葉を聞いて不思議に思った私に、綾乃さんが更に言葉を続けます。
「どこの子供でも当たり前にやることだけど、令示は働いている私に気遣ってそういうことを全然しないの。だから、なのはさんが
初めてなのよ、あの子が家にお友達を呼ぶのは」
「そう、なんですか?」
少し、驚いてしまいました。だって御剣君がお家に案内してくれた時、すごく普通な感じだったから。
「ええ…令示はすごく大人びていてね、親バカに聞こえるかも知れないけど、学校の勉強はちゃんとこなして、家事までやってくれて、
その上それが当たり前って感じで、わがままの一つも言わないの」
でもね、と言いながら俯いた綾乃さんは、何だか悲しそうな顔をしていました。
「時々、それがすごく寂しくなるの。もっとわがままを言って欲しい、もっと甘えて欲しい…そう、感じてしまうの
──って、ごめんなさい! つまらない話を聞かせてしまって…」
話の途中でハッと顔を上げた綾乃さんが、慌てて私に向かって頭を下げました。
「い、いえ、その…つまらなくなんかなかったです!」
「ほんとに…自分が情けなくなるわ。息子が無理をして大人になってくれているからこそ、安心して仕事に行けるのに、今度は
わがままさが欲しいなんてね…」
言いながら、綾乃さんが深い溜息を吐きました。
でも、それは──
「違うと、思います」
「え?」
こちらを振り向いた綾乃さんの顔を見上げながら、私は続けます。
「買物をしている時の御剣君、すごく楽しそうでした。あれは無理をしているとかじゃなくて、本当にお手伝いが大好きなんだと
思います」
「…………」
まっすぐに目を向ける私に、綾乃さんは少し驚いた顔をした後、微笑を浮かべました。
「そうか…なのはさんは私の知らない令示を知っているのね……あの子は、友達に恵まれているわね。こんなによく気が付いてくれる
娘が、傍に居るんだから」
「っ…!」
友達。
そう言われて私の胸がチクリと痛みました。
──ワタシハ──
「…なのはさん、不躾だけど、お願いがあるの」
綾乃さんがその場にしゃがみ、真面目な顔で私の顔を見てきました。
「毎日なんて言わない。気が付いた時でいいから、あの子の傍に居てほしいの」
言いながら、綾乃さんが私の手をそっと握りました。
──コンナ、ヤサシイヒトカラ──
「どんなに大人びていても、やっぱり子供にしかわからない事や出来ない事がある筈だから、なのはさんみたいに優しくて
よく気が付いてくれる娘が居てくれたら、あの子の交友関係が広がると思うの。今は、沢山の人と知り合うのが大切な時期だから…」
──アンナニヤサシイコヲ、ウバッテシマウトコロダッタ──
私は、綾乃さんの言葉を聞きながら、俯いてしまいました。
綾乃さんの言葉と、さっきの御剣君の「貸し一つ」という言葉が優しくて、それがつらくて、止まっていた涙がまた、私のほっぺた
を伝って落ちていきました。
第三話 武装TAKAMACHI 魔王再臨。(後編)~なのはの気持ち~ END
後書き
どうも、作者の吉野です。長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
キャラの心理描写は難しいですね。でもこれを疎かにすると、途端作品が薄っぺらになるから手抜きも出来ない。
さて、今回の「貸し一つ」を書いている途中で、ごうさんの「マシュー・バニングスの日常」で似たような言い回しが
出てたのを見て、「うわーやべえ、かぶっちゃったよ。どうすべえ…」と思い、書き直すかなぁとも考えたのですが、
既に伏線貼りまくっているんで容易に改変も出来ない。
それで結局「…まあ、シーンもキャラも台詞の背景も異なるし、コピペした訳でもないから大丈夫かな?」と考え、
そのままあげることにした次第です。問題は無いと思うのですが大丈夫ですよ、ね?
さて、次回はようやく本編突入です。やっとこさフェイト登場。ここまで長かった…
では、次の更新時にお会いしましょう。