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No.12606の一覧
[0] 【2章完結】魔法少女リリカルなのは 心の渇いた吸血鬼(型月さっちん×りりなの) [デモア](2021/10/29 12:22)
[1] 第0話_a[デモア](2012/02/26 02:03)
[2] 第0話_b[デモア](2013/06/10 12:31)
[3] 第0話_c[デモア](2013/08/17 03:19)
[4] 割と重要なお知らせ[デモア](2013/03/11 21:50)
[5] 第1話[デモア](2013/05/03 01:21)
[6] 第2話[デモア](2011/07/05 20:29)
[7] 第3話[デモア](2013/02/16 20:33)
[8] 第4話[デモア](2014/10/31 00:02)
[9] 第5話[デモア](2013/05/03 01:22)
[10] 第6話[デモア](2013/02/16 20:43)
[11] 第7話[デモア](2013/05/03 01:22)
[12] 第8話[デモア](2012/02/03 19:23)
[13] 第9話[デモア](2012/02/03 19:23)
[14] 第10話[デモア](2012/08/10 02:35)
[15] 第11話[デモア](2012/08/10 02:38)
[16] 第12話[デモア](2013/05/01 04:48)
[17] 第13話[デモア](2013/10/26 18:49)
[18] 第14話[デモア](2013/07/22 16:51)
[19] 第15話[デモア](2012/08/10 02:41)
[20] 第16話[デモア](2013/05/02 11:24)
[21] 第17話[デモア](2013/05/02 11:09)
[22] 第18話[デモア](2013/05/02 11:02)
[23] 第19話[デモア](2013/05/02 10:58)
[24] 第20話[デモア](2013/03/14 01:03)
[25] 第21話[デモア](2012/02/14 04:31)
[26] 第22話[デモア](2013/01/02 22:45)
[27] 第23話[デモア](2015/05/31 14:00)
[28] 第24話[デモア](2014/04/30 03:14)
[29] 第25話[デモア](2015/04/07 05:15)
[30] 第26話[デモア](2014/05/30 09:29)
[31] 最終話[デモア](2021/10/29 11:51)
[47] Garden 第1話[デモア](2014/05/30 09:31)
[48] Garden 第2話[デモア](2013/02/20 12:58)
[49] Garden 第3話[デモア](2021/09/20 12:07)
[50] Garden 第4話[デモア](2013/10/15 02:22)
[51] Garden 第5話[デモア](2014/07/30 15:23)
[52] Garden 第6話[デモア](2014/06/02 01:07)
[53] Garden 第7話[デモア](2014/10/21 18:36)
[54] Garden 第8話[デモア](2014/10/24 02:26)
[55] Garden 第9話[デモア](2014/06/07 17:56)
[56] Garden 第10話[デモア](2015/04/03 01:46)
[57] Garden 第11話[デモア](2015/06/28 22:41)
[58] Garden 第12話[デモア](2016/03/15 20:10)
[59] Garden 第13話[デモア](2021/09/20 12:11)
[60] Garden 第14話[デモア](2021/09/26 00:06)
[61] Garden 第15話[デモア](2021/09/27 12:06)
[62] Garden 第16話[デモア](2021/10/01 12:14)
[63] Garden 第17話[デモア](2021/10/06 11:20)
[64] Garden 第18話[デモア](2021/10/08 12:06)
[65] Garden 第19話[デモア](2021/10/13 12:14)
[66] Garden 第20話[デモア](2021/10/29 13:09)
[67] Garden 第21話[デモア](2021/10/15 12:04)
[68] Garden 第22話[デモア](2021/10/21 02:35)
[69] Garden 第23話[デモア](2021/10/22 21:49)
[70] Garden 第24話[デモア](2021/10/26 12:37)
[71] Garden 最終話[デモア](2021/11/02 21:52)
[73] あとがき[デモア](2021/10/29 12:50)
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[12606] Garden 第10話
Name: デモア◆45e06a21 ID:64bf4932 前を表示する / 次を表示する
Date: 2015/04/03 01:46
恭也とノエルが月村亭へ着くと、玄関ホールで忍が待っていた。
兎に角急を要する事態だったため、ノエルには例の件がらみということで早急に飛び出してきてもらい詳しい事情は車の中での説明だった。
保護した少女がこうなった原因がまだどこにあるか、いるかも分からない状況だったのだから仕方のないことだ。
それ故忍はまだ詳しい事情を何も知らない。
そんな中ノエルが抱える少女を見て、忍は息を呑む。勿論、その少女の惨状にだ。
明るい光の下では、少女の状態はよく見えた。体中、それこそ長い髪からつま先まで汚れまみれ。胸元には大きな傷、そして青白い顔に動かない体躯。

「……そんな、こんな小さな子まで……」

かなりのショックを受けた様子で、震えた声を出す忍に、恭也はとりあえず忍が抱いているだろう誤解を解く。

「安心しろ忍、この子は生きてる」

「!!」

思わずはっとノエルの顔を見た忍に、ノエルは1つ頷きを返した。忍の中に安堵が広がる。

「それでは私はこの子を綺麗にしてきます」

「ああ、頼んだ」

忍に対して頷いた後、すぐさまそう言って奥へと向かうノエルと、当然のようにそれを送り出す恭也に、忍は思わず恭也にまくしたてた。

「え、あの子、まだ無事ならそれよりもまず治療をしないといけないんじゃあ」

慌てたように言われる当然といえる疑問に、恭也は困ったように返す。

「ああ、それがあの子な、車の中である程度調べたんだが、大した怪我はしてないみたいなんだ」

「……え、
 あの格好で?」

数瞬、恭也の言葉を理解すると共に忍が感じたのは、まるで肩透かしを喰らったかのような安堵と、大きな戸惑い。
あの汚れ方や服の破れ方からして、とてもじゃないが信じられそうにないその言葉。
恭也も当然それは理解できるため、これまた困ったような顔で頷く。

「ああ、胸と腹に大きな痣があるだろうけど、それは俺がやったやつだし」

「……え?」

「いや、気絶させる時に峰打ちでな、胸を打って肺の中の空気を吐き出させた後、腹を打って呼吸困難に」

「あんな小さな子に何やってるのよ恭也ぁ!?」

恋人のまさかの言葉に忍は目を剥いて驚愕の叫びを上げた。
しかも峰打ちということは刀でぶっ叩いたということである。
勿論それ相応の理由があるのだろうとは察せられるがそれにしてもだ。

「いや、だってやらなければ俺が危ない状況だったんだよ」

実を言うと、恭也の強さはかなりのものだ。そこら辺の不良数人とか引き合いに出すのもかわいそうな、それこそ銃で武装したプロ相手にも立ち向かえる程の腕を持っている。
というか正直人間やめてる。
そんな恭也の強さを忍はよく知ってるため、あんな女の子をそんな方法で気絶させなければいけなくなる状況なんて本当に想像できない。

「……とりあえず、詳しい話を聞かせて頂戴」

事の重大さから嘘を言っているわけもないため、忍は頭を痛ませながらひとまず恭也を休める場所へと誘った。















さて、どんな厄介で摩訶不思議な状況に巻き込まれたのかと身構えていた忍だったが、女の子を気絶させた問題の行動の原因は、ただ単純にあの女の子が襲ってきたからだという。
それこそまさかだろう。恭也の実力云々を抜いても、推定小学生の女の子に襲われたからって無理矢理気絶させる大人がどこにいるという話だ。
しかし恭也の話だとそうしなければ自分の身が危なかったらしい。体が危険を訴えたからだけでなく、少女の動きそのものや攻撃の威力も人間離れしていたと。
ことそういう事に関して忍は全面的に恭也を信用できるので、本当にあの少女がそれだけの脅威だったということになる。

まぁそれは分かった。一体どういうことなのか、とりあえず仮説はいくつかたてられるが、色々な話し合いの前に、忍はとにかく言いたいことができた。

「それにしても、こう、もうちょっとやりようはなかったの? ほら、首筋を叩いてとか」

「あれで気を失うのはアニメや漫画だからだよ。あれで脳を揺らせば確かに出来るかも知れないけれど、そんなに強く叩いたら下手したら首の骨を折ってしまうかも知れないし、そうでなくても脊髄を傷付けてしまったら大惨事だぞ。
 確実性からもそれをやるんだったら後頭部や側頭部、顎を殴った方がまだいいし、安全だ」

しかもあの状況では刀で、になる。確かにそれだったら、まだ恭也の取った方法の方がいいのかも知れない。
後頭部を刀で殴るとかそれこそ殺す気かだし、女の子の顔を傷物にする危険性のある他の方法も却下だ。頭が歪んでしまったり顎が割れてしまったりしたらどうするつもりだ。
しかしそれにしても、やってることがえぐすぎるだろう。

「……大した怪我はさせてないのよね?」

「内臓破裂とかはしないように加減したけど、もしかしたら肋骨を骨折してるかも……まず間違いなくヒビは入ってるなぁ」

忍は頭を抱えた。ほんとうに、あんな小さな女の子になんてことをしてくれているのか。
だがそれはもう言っても詮無きことだ。忍は首を回して窓のカーテンの隙間から見える外へと目を向ける。
深夜をとうに過ぎているそれは当然既に真っ暗だ。

「それで、どこの子かは分かってるの?」

「いや、そういうのが分かりそうな物は何も持ってなかった」

恭也の答えに、忍は遠い目になる。あのくらいの歳の子なら別におかしくも何ともないのだが、出切ればそこは何かしら持っていて欲しかった。
忍は再び恭也へと視線を向けて、その目を見て、確認する。

「携帯も?」

「ああ」

忍は今度こそ両手で頭を抱えた。

「こんな時間に女の子を預かって、しかもあんな状態なのに、親御さんへの連絡方法も分からないのは……」

もうほんと、勘弁してくれと言いたいだろう。心配しているであろう親御さんのことを考えるとどうしても罪悪感を感じてしまう。
非常識な事態に巻き込まれたか、当事者かである女の子である。色々と事情を探らせてもらうし暴いたり隠したりもするだろうが、それはそれ、これはこれ。
この状況で子供の無事と所在を親御さんに連絡するのは、それ以前の問題として人として当然のことだ。

「だけど財布自体は持っててな、これがそれなんだが……」

恭也の言葉に忍が目を向けると、子供が持つには少し大人っぽい気がするがなんの変哲もない財布を恭也が開けていた。
そして札束入れの部分を開けて忍に見せる。

「諭吉が6枚入ってる」

思わず2度見した。1万円札以外にも千円札や小銭も入っているっぽいが、それは関係ない。
恭也や忍なら財布の中に見慣れたくらいの金額だが子供が持つには少々額が大きすぎやしないか。財布自体も、子供が持つには少し大人っぽい――若者の女性が持つようなものだ。
これらと先ほどの少女の格好を考えて最初に連想するものは、

「……盗んだ?」

「さあ、なぁ」

恭也は首を傾げて返すと、財布を閉じ直す。そしてそれを机の上に置いた。

「そもそも、あの子が何者なのかという話になるんだが」

「恭也ですら危ないと思わせるような何かを持っていたのよね?」

「何かというか、単純な身体能力だな。動きも早かったし、こっちに突き出して来た手は多分普通に人を殺せる」

それを聞いて、忍はふと不安になった。

「……ねぇ、今更だけどノエル大丈夫かしら」

「大丈夫だろう。女の子は手負いだし、意識が戻った直後っていうのはそんなに動けるものじゃない。
 このことも話してあるから警戒してれば彼女ならなんでもないさ」

恭也がそう判断したのなら大丈夫だろうと、忍は頷く。
それで、恭也は改めてまず最初に当たりをつけておくべき問題を投げかけた。

「それで、なんであんな小さな子がそんな力を持っているのかという話だけど。
 心当たりとかないか?」

色々と謎の多いこの状況だが、順番的にはまずこれになる。
恭也の追っていたあのピンクの長髪の女性、その女性らの先日の行動や、彼女の消えた路地。そこに現れた異様な姿の少女。
まず少女の正体を突き止めることから逆算していくべき場面だ。

「流石に夜の一族とはいえ、あんな歳の子じゃ恭也にやらなければやられると思わせるなんて無理だろうし……。
 後は、ノエルみたいに自動人形とか」

言って、恭也を見やるが忍はこれは無いだろうと思っていた。案の定恭也が首を振る。

「いや、あの子は違ったよ」

「そうよねぇ」

そうなのだ。女の子が自動人形だったなら、体を調べた時に恭也が気付いている筈なのである。

「じゃあ、後考えられるとすれば誰かに操られていたか、何かしらでドーピングされていたかかしら」

その言葉を聞いた恭也が渋い顔をする。

「その可能性は割と高いかな。襲い掛かって来た時も、意識朦朧でふらふらに見えた状態からいきなりだったし。
 ただあそこには他の奴の気配なんて感じなかったんだけどなぁ……」

とはいえあの女性が消え失せた場所である。何者かが潜んでいても不思議はないだろう。
しかし決定的な確証はない。ここまで不透明だとこのまま憶測で話を進めるのは危険なため、そこから考えられる様々な推測は各々の頭の中に留める。

ところで、今忍達がいるところは忍の自室などではなくごく普通の客間である。なお月村邸という豪邸においての普通なのであしからず。
何故そこを選んだかというと、ちゃんと理由がある。女の子を綺麗にしたノエルが、その子を連れて来るからだ。
そのまま待つこと数分、やがてメイド服を着たノエルが女の子を抱えてやってきた。

どうやらまだ目を覚ましていないらしい少女は旅館でよくあるような浴衣に身を包み、しかし何故か前は襟を重ねられているだけで帯は締められていない。
二人の髪は僅かに湿り気を帯びており、肩を覆うくらいに伸ばされた少女のそれは彼女の頭を支えるノエルの腕から零れている。
砂利まみれのゴワゴワだったその髪は綺麗に洗われ、元の綺麗なこげ茶色を艶やかに見せ付けていた。
暖かいお湯に浸かったからか、真っ青だった顔色には僅かに赤みが差しておりそのことに恭也達は安堵する。
しかし未だに顔色が悪いことは変わらないので気をつけなければならないだろう。

ノエルは二人に会釈をしてから「こちらへ」と言い、客間のマットが敷かれている場所へと歩を進めた。
恭也と忍も目を見合わせるとそれに付いてゆく。
足裏を包み込むようなフサフサのマットの中ほどまで進むと、ノエルはどこからともなく枕を取り出して少女を寝かせた。
と、少女を寝かせるためにノエルが身を屈めたところで、忍が何かに気付いた。

「ちょっとノエル、その首筋のところ、どうしたの?」

それは、不自然な痕だった。ノエルの首筋にある赤いそれは一見人の歯型のように見えるが、そんな場所にそんなものが付いているのはおかしい。
しかも一度注目してみると、その歯型は傷痕だった。だが人の歯にしては傷痕が深くて鋭い。

「噛まれました。この子に」

端的なノエルの返答に、忍はその意味を理解するのに一瞬かかり、そして目を細めた。
噛まれた。普通なら蚊などの虫を想像するがそうではない。ノエルは確かにこの少女に噛まれたと言った。

「つまり、その子は」

「やはり夜の一族、でしょうか」

忍の言葉に被せるように、ノエルが言う。忍はそれにまず間違いないでしょうと頷いた。
まぁ、予想できたことではある。むしろそうでなければ余計に頭を悩ませることになっただろう。
と、忍はふと気付いた。噛まれたーー噛んできた、ということは。

「って、起きてるのこの子?」

「うたた寝状態、と言えばよいのでしょうか。
 時折覚醒した様子を見せはするのですが、またすぐにうとうとと眠ってしまいます。余程疲れているのでしょう」

体を洗われても起きないというのであればそれはそれで心配だったが、それならばまぁ安心である。
疲労している寝起きに周囲の環境が心地よいものであれば、頭がしっかり回る前に再度意識が落ちてしまうというのはままある。湯船や人肌のぬくもりというのはえてして心地よいものだ。
この年頃の子なら尚更だろう。ただでさえとっくに寝入っているであろう時間帯だ。
首筋に噛んできた時も殆ど無意識だった様子で、数回吸っていたようだったが血が出なかったからかすぐに気絶するように眠ってしまったのだという。

一方、恭也は血が出ないという部分に微妙な面持ちになっていた。
自動人形。機械の体でありながら人と変わらぬ見た目と感情を持つ、夜の一族の失われた技術を詰め込まれた明らかなオーパーツ。
それにあたるノエルやその妹のファリンに血が通っていないのはまぁ理屈としては分かる。
だがしかし、なら緊張したり興奮したりするとしっかりと上気したり、人肌の温もりがあったりするのを知っている恭也としてはそこら辺どういうことなのと思わざるを得ない。
恐るべし夜の一族の失われた技術というべきか。

「それと恭也様、恭也様はこの子の胸とお腹を打ち据えたと聞きましたが」

と、そんな風に悶々としていた恭也へ、ノエルから声がかかった。
何かまずいことでもあったかと思いつつも、恭也は頷く。

「これを」

そう言って、ノエルは女の子に着せていた浴衣を開けっぴろげにはだけた。当然、女の子の裸の胸と腹部が蛍光灯の下に晒されることになる。
帯を締めていなかったのはそのためだったのかと頭の片隅で納得する一方、忍は怪訝な顔に、そして恭也は驚愕を表にする。
年端もいかぬ少女特有の、柔らかさを感じさせる綺麗な肌には、青痣の1つも存在していなかった。
胸元の、丁度服が破れていたところが少し赤黒くなっているが、それだけだ。丸いそれは少なくとも刀で打たれたような痕ではない。

「そんな馬鹿な。子供の柔らかい骨じゃまず骨折するくらいの力だった筈だぞ」

忍が凄く何か言いたげな表情かおになった。が、恭也はそれには気付かないままに女の子の胸元に手を伸ばす。
が、いくら見ても腹にも胸にもそんな感じの痣はないし、記憶を頼りに肋骨の上の殴打した部分を押してみても骨に違和感も感じなかった。

「どういうことだ……?」

実行した張本人だけに、その異様さは実感しやすいのだろう。下手なホラーよりも現実味のある異常に、自分の記憶すらも疑い始める。
と、まぁそこまでされると流石にと言うべきか、女の子が目を覚ました。まだ意識がはっきりしていないようだが、小さく唸って、身じろぎをして上体を起こそうとしているように見える。

「あ、恭也様、腕をこちらに」

「あ? ああ」

恭也は返事をするが、実際はその前にノエルが恭也の腕を掴んでいた。
女の子の胸を触っていた恭也の右腕を左手で掴み、それをぐいと持ち上げる。
次いでノエルは腕をその位置で掴んだままに女の子の背中とマットの間に右腕を差し込み、その背中を持ち上げると、
腕を曲げて背中を支えたまま手の平で女の子の頭を支えて腕全体を使って女の子の上体をゆっさゆっさと優しく揺らした。

「はいどうぞ血液ですよー」

女の子の顔の前には、丁度ノエルが掴んだままの恭也の右腕。

「ノエルお前な……」

呆れたように恭也が声を上げる。
確かに、血色の悪い顔、疲労困憊している体、夜の一族。それに加えて寝ぼけて首筋に噛み付いたとなれば女の子が何を望んでいるかなど明白というものだろう。
別に恭也としても血を飲ませてあげることに否はない。どうせ慣れてるし。
しかしだからといってこの扱いはどうかと思うんだ。

そんな恭也の内心も知らず、目を覚ました女の子は目の前に差し出された誰のとも知れない腕を見てーー
ーー戸惑うことも一片も躊躇することもなくガブリと行った。

「痛ってーー!」

恭也の腕が邪魔で女の子から見えない今のうちにと、ノエルは恐るべき素早さで女の子の浴衣を直して帯を締めていた。










口内に広がる新鮮で甘美な血の香りに、さつきの意識は一気に覚醒していった。
口の中には誰かの腕。目の前にはその腕の持ち主の男の人。

―― チュー

とりあえずさつきは構わず吸い続けた。
あーまたやっちゃったかー程度の感慨である。どうせ後から魅了で少し記憶を失って貰えばいいのだ。
と、意識を周りに向けるとそこは何処とも知れぬ明るい部屋の中。部屋には今さつきが噛み付いている男の人以外にも女の人が二人。
しかも何やら身体がサッパリしてる。
ん? と思い男の腕を咥えたまま腰を曲げて体を覗き込むと、自分が着ているのは身に覚えのない寝巻き用の浴衣。
そして覚醒からここまで時間が経てば気を失う前に何があったのか――紅い魔導師の少女に襲われて、命からがら逃げ出したところまで――も思い出す訳で。

―― チュー、ピタッ

そんな擬音がピッタリな感じで、さつきは血を吸っていたのを止めた。
目線を上に向けると、(恐らくは痛みで)引きつった笑みを浮かべている男性と目が合う。普通ならここで暴れ防止と麻酔兼用で魅了をかけるところだがここまでの情報を整理するとつまり……。

「ご、ごごごめんなさい!」

さつきはカパッと牙を突き立てていた腕から口を離して慌てて頭を下げた。
いくら種族的に下に見てしまうと言っても命の恩人でしかもよくしてくれた人に対して、そんなの関係ないと思うわけがない。
しかも今さつきがしていたことと言えば恩を仇で返す行為だ。

「いったたたたたたた。忍、お前って上手かったんだな」

対してさつきに血を吸われていた方は右腕の肘の辺りを掴んでそんな風にぼやいていた。
近くにいた、メイド姿の女性にガーゼと包帯で手早く止血されている。残る一人の女性は何故か誇らしげだった。

「えっと……」

そんな様子にさつきは困惑した。なんというか、何で3人とも全然動じていないのというか、どこか手馴れているのというか。

「あー、ごめんなさいね。うちの恭也が」

そんな風にポカンとするさつきにそう言って、一人離れていた女性が歩み寄る。
近くまで来ると屈んでさつきと目線を合わせてくれた。

「まずはお名前、教えてくれないかしら」

「あ、はい。弓塚さつきって言います。こちらこそごめんなさい助けて頂いた人にえっと……その……噛み付いちゃって」

流石に血を吸っちゃってなどと言える訳がないのだが、苦しいのはさつきも自覚している。

「丁寧にありがとう。私は月村忍って言うの。
 恭也のことなら気にしないで。彼なら大丈夫だから。ね、」

忍はそう言って男性――恭也の方を向き、

「恭也?」

何故か怪訝そうな声でその名前を呼んだ。
さつきもそれに釣られて視線の先を辿る。

「い、いやっ、いや、後で、いや、何でもない。いやうん、俺は大丈夫だから気にしないでくれ」

そこでは、恭也と呼ばれた男性が何やら視線を忍とさつきとの間で彷徨わせてそう言っていた。
最後の『いやうん、』以降はしっかりとさつきの目を見て言っていたためそこは明らかにさつきへと向けられた言葉なのだろう。
その様子は確かにどこかおかしかったが、そうではなく、さつきはやはり何かがおかしいと思う。
噛み付かれて血を吸われておきながら普通そんな風に流せる訳がないだろう。

そんな風に怪訝に思うさつきに、こちらはこちらで何かを納得したのか忍が向き直った。

「えっと、じゃあさつきちゃん。まずは――」「あの、忍様その前に」

と、その忍の言葉をメイド姿の女性が遮った。
忍はそちらへ目を向ける。

「なに、ノエル」

「この少女ですが、この」

ノエルと呼ばれたメイドはスッとさつきの背後へと歩を進めた。
当然さつきはそれを目で追うが、座ったままのため途中で視界から外れ、そのまま目の前にいる忍へと視線を戻す。

「失礼します、さつきお嬢様」

と、背後からそんな声が聞こえ、さつきは自分の髪が持ち上げられるのを感じた。
さつきの背後では、ノエルがさつきの髪を二房掴んで頭の上で固定していた。丁度いつものさつきの髪型のように。
そんなノエルの様子に残された二人は怪訝な顔をするも、一瞬後、二人して声を上げた。

「……あっ」「……あっ!」










いつまでもマットの上では何だろということで、一先ず皆席に着くことにした。とはいえメイドであるノエルは一人、忍達の後ろで立って待機状態である。
さつきは勧められるままにソファーに座りながらも、先程声を上げられた理由を考えていた。
あの流れからして以前どこかで会ったことがあるのだろうが、一体どこで会ったのだろう。その後二人してこそこそと2言3言話していたのも気になる。

「それじゃあさつきちゃん、まずはお家への連絡先を教えて貰えないかしら。
 実はもうこんな時間なのよ。お家の方々、絶対心配してると思うの」

そんな事を考えていたら、いきなり困る質問が飛んできた。
差し出された時計を見ると、なるほどもう2時を軽く回るような時間だった。
しかしどうしたものか。相手が3人もいれば魅了も使えない。食事にならば問題ないが、記憶を誤魔化すとなると絶対無理だ。
さつきがどう答えようかと悩んでいると、それを見た忍が続けて言う。

「もう知っていると思うけれど、私もあなたと同じで夜の一族よ。
 だからそこら辺のことは気にしないでいいわ」

さつきは目を丸くした。それはもう、飛び上がらんばかりに驚いた。
と同時に、色々と納得する。先程から感じていた違和感が、物凄い勢いで消化されていった。
いきなり噛み付いて血を啜っていたというのにあの反応だったのも、そもそも腕をこちらに差し出すような格好だったのも、もしかすると。
そしてその驚きが風のように過ぎ去ると、次いでさつきの胸中に湧き上がってきたのは歓喜だった。
やっと、やっと同族に出会えた。自分以外、周りは皆人間。それの、どれだけ孤独だったことか。
自分以外の全員が、種として、意識として自分と違う。そんな『自分の居場所のない世界』、それがどれだけ寂しかったか。
なまじその中で日常を暮らすことを許されてしまった分、その想いは以前よりも強くて。
そんな中での、昨日の桃子相手での自滅と、先程の悪意の暴力で。
だから、さつきの胸を締めたのは、溢れんばかりの興奮と喜びだった。

夜の一族なんて仰々しい呼び方をしているけども、もしかして位の高い人だったりするのだろうか。
部屋の中を見るだけで凄いお屋敷だと分かる家だし、従者も遣えているしと、さつきは一人で納得していく。

古来、吸血鬼の呼び名など無数にあり、世の中には吸血鬼を夜の王ノスフェラトゥやら不死者の王ノーライフキングなんて呼ぶ者もいるのだ。
夜の一族なんて正に吸血鬼のことを刺していますな名称、さつきのこの勘違いは致し方のないものだった。どちらかと言えばこれはむしろ『あなたと同じ』なんて言った忍が悪い。

「あ、あの、では改めまして! わたし、新米の死徒で弓塚さつきです。
 親からは独立していて、今は一人で活動しています」

興奮気味に、さつきが述べていく。
ちなみに、死徒の間では親とはその者を死徒化させた者のことを刺す。

「使途……」

「悪趣味だな」

さつきの言葉に忍と恭也が眉を顰めた。
本人達は声を潜めて呟いたつもりだったが、さつきの耳にはしっかりと届く。

「あの、やっぱりわたしも夜の一族って言った方がよかったですか」

わざわざそんな風に名乗っているということは、威厳とか好みとか以外にも、『死徒』という名称に何か思うところがあったのではないかとさつきは思った。
しかしその申し出に忍は首を振る。

「いいえいいのよ。さつきちゃんの好きな風に話して」

そう言ってにっこりと微笑む忍。

「それで、一人で活動しているって言ってたけど、それじゃお家はどうしてるの? 一緒に住んでいる人は?」

「繁華街の裏の方の廃ビルに住んでます。死者も居なくて、わたし一人です」

流石に忍の笑顔も凍りついた。
忍が恭也に目を向けると、それを見た恭也も一つ頷く。

「さつきちゃん、ちょっとそこまで案内してもらっていいかな?」

「え、わたしの家まで、ですか?」

「そう、そこまで」

さつきは少し悩む。今外に出て、しかも他人を連れて大丈夫だろうか。
その様子に矢張り流石に嘘があったのかと思う忍達だったが、さつきは然程間を置かずに顔を上げた。
問題ないという結論に達したのだ。

「あの、実はわたし、今狙われてるんです」

「……なんだって?」

「どういう風にわたしが保護されたのかイマイチ憶えてないんですけど、その前にわたし襲われてて」

忍達の顔が、厳しい、しかしどこか納得したようなものになる。

「それって、その家で待ち伏せされてるだろうってことなのかな?」

「いえ、そこまでは。わたしの住んでるところも掴めていないようでしたし」

「……襲われた理由に、心当たりってあるかな?」

「わたしが吸血鬼だからです」

「………」

そしてそれが、更に苦虫を噛み潰したようなものになった。










さつきが以前、月村邸に進入した少女だと気付いた忍達だったが、ひとまずその追求は後回しだった。
さつきの正体を把握していくうちにそこら辺も明るくなっていくだろうし、こういうことはやはり大元の部分から解き明かしていくに限る。
恭也の方にも何かあるようだが、そちらも忍と同じ考えのようだ。
そもそもがもう既に2時を回るような時間である。小学生の低学年くらいに見えるさつきにはかなり辛い時間だろう。
話をするにしてもそこまでしっかりしたものは望めないだろうと考え、ひとまずは手早く保護者の連絡先を聞き出してコンタクトを取ろうという話になった。
向こうもさつきのことを心配しているだろし、なんならそれ以上の話もそちらから聞き出せばいいのだ。

そうして忍はさつきに家への連絡先を尋ねるも、さつきの表情は芳しくなかった。
そこで忍は夜の一族の名前を持ち出す。一族として話をしましょうと言うーーそうすれば、子供なら自分の手に負えないと感じて大人に助けを求めるだろうと思ったのだ。
だが忍の予想に反して、さつきはそれに驚いた様子を見せた。
月村を名乗ったことからさつきの方もこちらの事に気付いているだろうと思っていた忍達だったが、どうやら気付いていなかったらしい。
以前忍び込んだ家なのにそれはどうなのよと思わざるを得ないが、さつきは途端に饒舌になったので忍達にとっては結果オーライだった。

そこで飛び出してきた数々の言葉、『使徒』『親からは独立している』『活動』。
忍は思わず眉を顰めた。悪趣味だという恭也に同意せざるを得なかった。
『使徒』――何らかの高位の者の遣い。自分達夜の一族は他の人間達とは違う、選ばれた存在だとでも言うつもりか。
そして『新米』『活動』。つまりこんな年端もいかない女の子にそんなことを吹き込み、更に一人で何かしらやらせている組織か団体かが存在する。これが悪趣味でなくて何だと言うのだ。
しかしその時は踏み込むべきはそこじゃなくて。

「それで、一人で活動しているって言ってたけど、それじゃお家はどうしてるの? 一緒に住んでいる人は?」

「繁華街の裏の方の廃ビルに住んでます。"使者"も居なくて、わたし一人です」

これには忍も流石に絶句した。
住んでいる? 何処に? 廃ビルに?
誰と? 何人で? 一人で? お仲間の同居人も居らず?
これは早々に真偽を確かめねばならない。
忍が恭也に目を向けると、恭也も同意見のようで彼はさつきに家へ連れて行ってくれと頼んだ。

そうして出てきたのは、外に出る前に伝えなければならない情報。
目の前の少女があんな状態で発見されたわけ。
何者かに集団で襲われて、そこから逃げ出してきた。
そしてその襲われた理由は――吸血鬼だから。
苦い思いを抱かざるを得ない。

「……成る程、じゃあさつきちゃんは外には出せないか。
 なら場所だけ教えてもらって――」

「あ、いえ、わたしは構いません。忍さん達が、付いてきてくださるなら」

そうして恭也が出した案に、さつきは否を唱えた。

「ふーむ」

予想外のことに恭也は思わず唸る。

さつきとしては、高位の死徒ならその力は凄まじいものになるだろうと、ゼルレッチを思い出しながらの考えであった。
それが1人でも付いてきてくれるというのなら、きっとあの魔導師達とも十分渡り合って、何とかしてくれる筈だと。
これはさつきがこの事を話しても問題ないと判断した理由の一つでもあるのだが、その理由は別にもう一つある。

「忍さんも、夜の一族――吸血鬼なら」

「私も狙われる可能性がある、ね」

そう、忍達は既に部外者ではない可能性が高い。これが一番の理由だった。

さつきの申し出に、恭也は唸り、忍は悩む。
悩むのは当然、先程襲われたばかりだという少女を連れ出してしまっていいのかというもの。
忍達から見ると、本人は大人が付いてきてくれるのならば安心だと思っているように見えるが、彼らからすればそんな無責任に信頼されても困る。
なら場所だけ聞いてさつきは置いて確認しに行けばいいじゃないかという話なのだが、それを悩んでしまう訳があった。

実のところ、さつきを襲ったという人物達と接触できた方が忍達にとっては都合がいいのだ。
というのも、これが本当なら早々に話をつけなければならないのである。
可能ならば今夜中に相見えて、詳しい事情と情報の確認が出来るのが望ましい。
さつきの居るところの団体でのゴタゴタならまだいいが、このままではすずかも自由に外を歩かせられない。

恭也一人では、その人物達と遭遇することはまず無いだろう。
何しろこちらにはそちらの情報は何一つないのだから。
このタイミングでは、向こうがさつきに気付いて接触してくる以外に話し合いの場を設ける方法はない。
それが、恭也と忍の悩む理由だった。

さつきの自称住居を確認しに行く前に、今から色々と情報を聞き出して纏めるような暇もない以上、仕方がなかった。今日のところは色々と手早く終わらせなければならないのだ。
具体的には興奮か何かかでまだ意識が冴えてしまっているさつきが寝落ちしてしまわないうちに。
実際はまだ十分さつきの活動時間内でも、忍達からのさつきはそうとしか見えないのである。そもそもが『深夜に意識を取り戻したばかりの子供』なのだから。

「あの、それと……」

と、悩む忍に、ソファーから立ち上がって近づいてきたさつきが前かがみになって口元に手を当ててささやいてきた。
内緒話をしたいというその様子に、忍は首をかしげつつも耳を近づける。

「わたしの着てた服、どうなってますか?」

さつきの問いかけに、忍は視線でノエルを呼び、そして彼女に同様の質問をする。

「さつきお嬢様の服は一応まとめて保管してありますが、損傷や汚れがとても酷かったため、恐らくもう使用できないかと。
 後ほどご確認いただいて、よろしければこちらで処分しようと思っておりました」

2人に合わせて、顔を寄せ合って小声でそう報告するノエル。
さつきはそれに、やっぱりそうですよねー。と遠い目をした。

「あの、それでわたし今、下着、穿いてないんですけど」

さつきのカミングアウトに、忍は軽く驚いた。
そういえば確かに、先程ノエルがさつきの浴衣をはだけた時――。

「お嬢様の控えはありますが、流石に、未使用の物とはいえお嬢様の下着を無断で貸し与える訳にもいかず」

「下着、取りに行きたいです」

それは確かに一大事だった。



そして――

「よし、じゃあ行ってくる」

「お願いね」

再度外へ出る準備を始める恭也。そしてそれを待つさつき。
勿論、恭也は何があってもさつきを守る決意をしている。

「あれ、忍さんじゃなくて……恭也さんですか?」

そして、支度を始める恭也とそれを見送る構えの忍を見て、アテの外れたさつきは疑問を呈した。

「そうだけど」

「でも恭也さんって、人間、ですよね?
 わたし、夜の一族の中でも少しばかり強い方だと思っていたんですけど、襲われた時手も足も出なかったんですけど」

血を飲んだ時に、恭也が死徒でもその他人外でもなく、人間であるということはさつきには分かっている。
だから不安になったのだ。高位の死徒である忍なら如何様にでもなっても、恭也では、と。

そんなさつきの様子に、恭也はふむ、と一つ考える。
確かに、基本的に人間よりは夜の一族の方が身体能力は高い。それも結構圧倒的にだ。だからさつきのその疑問も理解できた。
と同時に、彼はさつきの『夜の一族の中でも少しばかり強い方』という言葉にも注目した。
あの時の動きが本来の彼女の動きなのか、ついでに軽く確かめようと思ったのだ。
恭也はそこにあったテーブルを指差す。

「……ねぇ、さつきちゃんって、素手でこのテーブル壊せる?」

「そこら辺の壁くらいなら、軽く壊せます」

得意げに胸を張って言うさつきに、子供ゆえの大言壮語なのか本当なのか逆に分からなくなった。
だから、恭也はそこら辺全てを考えるのをやめて、こう返した。

「大丈夫、俺はそんな君を気絶させることが出来るくらいには強いから」

えっ、と、さつきはその恭也の言葉に『気絶させ……』と記憶を遡って、

「……ああっ!」

「……思い出した?」

両手で胸や腹をペタペタ触りだしたさつきに、恭也は当時の事を思い出したのだと判断して尋ねる。
さつきはそれに慌てて返した。

「あ、あの、わたし、あの時は喉が渇いててごめんなさ……いや、そうじゃなくて、いやごめんなさいなんだけど、え、ええー」

色々とテンパった頭の片隅で、高位の死徒の人達の周りにいる人間ってこんな人ばかりなのかと、さつきは思った。















あとがき
流石KYOUYA、エロゲ主人公は格が違った。

遅くなって申し訳ないっす! いやね! ラストクロニクルが面白すぎてね(
い、いや、最近はランキングにも名前載ってないし……(
ユーノにロジカニアバインドを使わせたい今日この頃。

しかし最近はSS界隈の勢いが落ちててちょっと寂しい。
あときのこ、月姫リメイクまだですか。

次話は夜に投下予定


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