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No.12384の一覧
[0] 【A’ce編開始】破壊少女デストロえるて(オリ主・最強・TS・多重クロス?・転生?)[ADFX-01 G-2](2010/08/21 14:58)
[1] 1覚醒[ADFX-01 G-2](2009/11/22 09:44)
[2] 2移民[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:19)
[3] 3Birth Day[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:19)
[4] 4日常からその崩壊まで[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:19)
[5] 5はじめてのまほうせん[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:19)
[6] 6日常と非日常の両立[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:21)
[7] 7Re Birth[ADFX-01 G-2](2009/10/25 04:19)
[8] 8日常に於ける非日常への欺瞞[ADFX-01 G-2](2009/11/08 16:24)
[9] 9真意[ADFX-01 G-2](2009/11/08 16:28)
[10] 10非日常の合間の日常風景[ADFX-01 G-2](2009/11/17 20:13)
[11] 11訓練・訓練・訓練[ADFX-01 G-2](2009/11/08 16:37)
[12] 12歪みゆく世界[ADFX-01 G-2](2011/02/21 20:44)
[13] 13まさかの邂逅[ADFX-01 G-2](2009/11/08 01:14)
[14] 14傍観者の苦悩[ADFX-01 G-2](2009/11/08 12:45)
[15] 15躯を持て余した破壊神と少女達の戯れ[ADFX-01 G-2](2009/11/14 23:09)
[16] 16Fate and Fortuna[ADFX-01 G-2](2009/11/17 13:35)
[17] 17八神家のとある一場面ZERO[ADFX-01 G-2](2009/11/18 00:11)
[18] 18人は考えるカノン砲である[ADFX-01 G-2](2009/11/22 09:36)
[19] 19全知全能の神はすべからく不完全[ADFX-01 G-2](2009/12/06 01:55)
[20] 20運命への反逆[ADFX-01 G-2](2009/12/12 14:27)
[21] 21カオス・オブ・ジ・イヤー[ADFX-01 G-2](2009/12/20 22:34)
[22] 22誤算[ADFX-01 G-2](2010/01/03 03:45)
[23] 23Rota Fortunae or Witch[ADFX-01 G-2](2010/01/09 13:04)
[24] 24The final countdown[ADFX-01 G-2](2011/02/21 20:53)
[25] 25She is active behind the scenes, Unknoun isnt.[ADFX-01 G-2](2010/02/20 20:01)
[26] 26Ende der Alptraum[ADFX-01 G-2](2010/06/09 00:14)
[27] 27グッドラック~そしてまた日常へ[ADFX-01 G-2](2010/06/09 00:28)
[28] 28Answer was neer they[ADFX-01 G-2](2010/06/09 00:51)
[29] 29変わりゆく日常[ADFX-01 G-2](2010/07/04 05:13)
[30] Ex1非日常に悪ふざけの花束を[ADFX-01 G-2](2010/07/19 21:11)
[31] 30八神家のとある一場面04[ADFX-01 G-2](2010/08/08 11:21)
[32] 31What is he?/How do they enjoy that world?[ADFX-01 G-2](2011/02/21 20:49)
[33] 31.5猫元帥の休憩[ADFX-01 G-2](2010/10/18 00:41)
[34] 32物語が始まる日[ADFX-01 G-2](2010/12/17 15:20)
[35] 33万人閑居せずとも不善を成す[ADFX-01 G-2](2011/02/21 19:35)
[36] 33.5アーク・ジィルの受難[ADFX-01 G-2](2011/02/21 21:00)
[37] 34遭遇[ADFX-01 G-2](2011/05/22 08:02)
[38] 35覚悟[ADFX-01 G-2](2012/04/15 19:40)
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[12384] 5はじめてのまほうせん
Name: ADFX-01 G-2◆a9671369 ID:b14f60b8 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/10/25 04:19
 ユーノ・スクライアのものとおぼしき声が聞こえた。公園で張り込んでいる私も、『声』の主を探し始める。
 アルトにも聞こえたらしく、私の腕の中で眼を醒ます。

「おねえちゃん、今の……」

「……大丈夫。既に私が動いている」

 アルトの頭を撫でて、安心させる。

「私達が介入せずとも、あの子は無事だ。この世界で、私達は不純物なのだから」

「私、あの子を助けられないの?」

「あの子は助かる。何もしなくてもな。私はその運命を知っている」

 なのはがあの声を聞いているはずだ。そして明日、ユーノはなのはに発見され、動物病院で治療を受ける。
 そしてその夜、なのはは魔法の力に目覚める。

「大丈夫。ほら」

 額を合わせて、私の視界の一つをアルトに見せる。『双子のようなもの』だからできる技。
 フェレットに意識がないことを確認して、魔力が回復しないように傷を治していく。

「犬猫に襲われないように監視もする。それに、明日になれば……」

「明日になれば?」

「面白いことになる。そしてこの事件を経て、私達にもう一人、友達ができる。その子に逢うためにも、アルトは寝るべきだ」

「……ねえ、どんな子?」

「合うまでのお楽しみだ。さあ、いい子だから寝よう」

「うん」

 アルトはおとなしく眼を閉じる。
 素直で優しい、いい子だ。私のようなひねくれ者が育てたとは到底思えない。目覚めた時に、ある程度自我があったからか……

『セレスタル・ストライカー、Ready』

「誘導は任せる。目標選択と制御は私がする。危険な動物を表示して」

『まるでオービターアイズかSOLGですね』

「エイダ、お前ダメな方に進化してないか?」

 酸素もなく、温度もない高空で、ひたすら監視している。雲の向こうに、遥か大地に、フェレットがいる。野良犬や野良猫に襲われないように、肉食の野生動物が公園に存在しないように牽制射撃を行った。威力を極限まで下げ、ただひたすら速く、速く。誰の眼にも止まらぬ速さで、狙った場所から寸分違わぬ場所へ。この時だけは、私は精密機械になる。再優先事項が無い限り、時が来るまでこの行為に集中する。
 やがて、牽制射撃をするまでもなく、動物が公園に寄り付かなくなった。

 そして朝が来て、眼下に私が見える。このまま衛星兵器として常駐するのも悪くは無い気がしたが、流石にこの過酷な環境では魔力の消費が激しい。人間のいられる環境じゃないから、魔法で空気とか温度とか有害光線とか防御しているのだ。わりと短期間で交代せざるを得ないし、戻った躯は魔力すっからかん。SSTOよろしくカートリッジを輸送して、魔力を回復し続ければ結構長い時間いけるが、カートリッジのチャージが面倒であまり使いたくない。もう少し効率がよければずっと空にいるのに……

 学校が終わり、帰り道において、やはりなのはが反応した。
 予定通り。順調に、ユーノを発見。ユーノは動物病院に入院し、シナリオは順調に進んでいる。
 私はまだ、天空で下界を見ている。夜になり、動物病院を襲撃する影、家を飛び出すなのは。

『今のうちにとっとと片づけましょう』

「アルトと話していたの、聞いてなかったか?」

『はい。既にバタフライ効果による影響はかなりのものと予測されます。大々的に関与するのが最適です』

「人間の機微ってのを判ってないな。なるべく秘密にしたいんだ」

『ランナーなら目標を遮蔽物ごと無力化できます。今なら目撃者もいません』

「笑えない冗談だ」

『あいにく、冗談を発するプログラムは』

「あるだろ。システムの根幹に」

『あります』

 最初は『製作者GJ』などと思っていたが、私と一緒に漫画とか小説とかゲームとかをやっているうちにその影響を受けだして、どんどん『ADA』とかけ離れていっているような気がしてならない。KOS-MOS、バトルシップガールナツミと並ぶ三大萌えAIの一柱が。

「動き出したな」

 そんな馬鹿をやっているうちに、状況は動き出す。なのはがユーノを連れて獲物と対峙している。あ、逃げた。

『援護しますか?』

「いや、足止めだけだ。派手にすると魔力反応でバレる」

 なるべく手を出さない。危険になるまで。
 今のところ、順調だ。レイジングハートをセットアップし、バリアジャケットも装備している。予定が変わって少々ボコられても、しばらくはもつだろう。

「フォイア」

 小さく弱く、しかし速い魔力弾が化物の躯を叩く。

『ゼロシフト、Ready』

 打ち合わせ通り、ゼロシフトをいつでもできるように準備しておく。

『ソニックブームキャンセラー、Run』

 衝撃波対策は重要だ。なのはをフッ飛ばすわけにもいかない。

『警告。別の危険要素が防衛対象に向け高速移動中。飛行しています』

「なんだと!?」

『ジュエルシード反応あり。セレスタルストライカーの使用を提案』

 今、なのはは化物を封印した。目的を達成した今、もはや警戒などしていないだろう。バリアジャケットも解除している。
 俺が撃てば管理局にその存在を知られかねない。だが、なのはの安全と天秤にかければ、当然の結果が出てくる。

『ゼロシフト』

 エイダの言った通り、もう介入しか道は残されていない。俺が存在するだけで、シナリオは変わってしまった。

「きゃあ!」

 衝撃波はなくとも、強風は発生するらしい。なのはが転んでしまった。改良の余地あり、などと冷静に判断できるこの頭が腹立たしい。

「あ、あなたは?」

 フェレットのユーノが声をかけてくるが、素直に名乗るわけにはいかない。エルテ・ルーデルという存在は、まだこの件に関与する訳にはいかないのだ。

「すまない。危険だ、離れてろ」

『ロードカートリッジ、ピャーチ』

 アヴェンジャーをバルカンモードにして、カートリッジをロードする。

『クーゲルシュライバー、Ready』

「こんな時に冗談か!」

 一気に気が抜けた。訓練の模擬戦でも勝手に魔法をロードしていたが、俺の知らない魔法を、しかもクーゲルシュライバーなんてふざけたものを使おうとするのはどうかと思う。

『対人ミサイル(ペンシル)があるならば、ボールペンがあってもいいかと』

「カートリッジ5発分の効果があるんだな?」

『はい』

 勝手に魔法を構築するエイダの優秀さを褒めるべきか、そのネーミングセンスをけなすべきか、冗談と区別がつかないことを叱るべきか。
 ともかく、エイダが自信を以て勧めるこのクーゲルシュライバーは信用してもいいだろう。

「ア゙ァァァァァァァァ!」

 かなり接近された。見た目は、影でできた巨大な黒い鳥。カラスのできそこないのような鳴き声をあげ、俺を見ている。

「いけない! そこの方、逃げてください! あれは危険です!」

「黙って、そこの子を守ってろ。エイダ」

『フォイア』

 クーゲルシュライバーの名に恥じない、立派なボールペンが、『針千本』のように飛んでいく。何故かほとんど魔力反応の感じられない弾幕。「これは魔力弾ですか」「いいえ、ボールペンです」と言い訳ができそうなくらい。カートリッジ5発分の殆どは、物質化と欺瞞に使われている。
 それらはばらまかれながら、正確に敵に誘導し、一本も外れることなく刺さる。えげつない。

『動きが鈍りました。エクスキャリバーの使用を提案』

「頼む」

『エクスキャリバー、Ready』

 なるべく魔力反応を出さずに目的を遂行する。エイダはそれをよく理解している。敵の速度を落とさず一直線にしか照射できないエクスキャリバーを放てば、敵の機動に翻弄されて照射時間が長くなる。オリジナルの『エクスキャリバー』が接近したガルムを落とせなかったのと似たような理由だ。それを少しでもマシにしようとクーゲルシュライバーを使ったのだろう。その発想は無かった。

「フォイア!」

 本来は青い、視認性を低くするために私の魔力光と同じ黒く紅くされた光が、目標に向かい一瞬で突き進み、それを包む。魔力でできたその躯を、魔力の奔流で吹き飛ばし、ジュエルシードと本体――カラスだった――を分離することに成功した。吹き飛ばされるジュエルシードとカラスをそれぞれ私の一人が回収し、そのうちジュエルシードは封印する。カラスの処遇はどうするか。

「あ、あの!」

「ん?」

 振り向けば、なのはがいた。当然、バルカンの砲身もぐるりと回転するわけで。

「きゃあ!?」

「あ」

 撃ってよし、殴ってよし、防いでよしと三拍子そろった頑丈で長大なデバイスは、なのはを薙ぎ払った。



 ユーノ君が教えてくれた、大きな魔力反応。それは空高くにあるらしくて、それを見ようとしたら、私を吹き飛ばす突風と一緒にその人は現れました。
 真っ先に目についたのは、その大きなガトリングガンと呼ばれる兵器と、それにつながっている樽みたいなものでした。

「すまない。危険だ、離れてろ」

 どこかで聞いたような、ぶっきらぼうな声。

『ロードカートリッジ、ピャーチ』

 この人が魔法使いなら、多分その手のガトリングガンが魔法の杖なんだ。杖が少し小さくなって、遠くの空を狙っています。

「カートリッジシステム……まさか、ベルカの?」

 ユーノ君がなにか知っているようだったけど、今はそれどころじゃないの。黒いコートと、黒い鎧を着ているその人は、まるでアニメのロボットのようで。その人が持っているぐるぐると回るその杖を見て、背筋が寒くなりました。
 姿の見えない誰かと何かを話している間に、私達が気づかなかった『それ』が、闇から現れました。大きなカラス、みたいななにか。

『フォイア』

 鎧の人の杖から放たれた『何か』が、飛んでいく。それは闇に消えて……黒い怪物をウニにしてしまっいました。

『エクスキャリバー、Ready』

「フォイア!」

 黒い、血みたいに黒い光が、真っ暗な夜でもよく見えて、怪物を包み込んで、その『影』だけを消し飛ばして。そして鎧の人影が二つ、落ちていく本体だったんだろうカラスとジュエルシードを持って、どこかに行ってしまいました。

「あ、あの!」

 多分、助けてくれた。なら、お礼を言わないと、と、声をかけた次の瞬間、

「ん?」

「きゃあ!?」



 眼が醒めれば、頭の下に硬い感触がありました。眼を開ければ、丸い紅い光と黒い眼が私を覗いていました。ヘルメット? と酸素マスクで顔は判らないけど。

「起きたな。具合はどうだ? 痛いところは無いか?」

 鎧で膝枕されていたので、後ろ頭が痛いです。

「後ろ頭が痛いです」

「あー、すまない」

 鎧の人は私を起こすと、温かい光を私に当ててくれました。後でユーノ君に聞くと、これが回復魔法らしいです。
 ここは動物病院の近くじゃないみたい。あの場所から離れた丘らしくて、遠くでサイレンの音が聞こえて、そっちの方を見ると、赤い光がたくさん回っていました。少し、冷や汗が。

「これでよし。もうないか? なければ帰れ。もう遅い」

「あ、あの!」

「あるのか。どこだ」

「い、いえ。助けてくれてありがとうございました」

「いや、いい。こっちも悪いことしたしな」

 それだけ言って、鎧の人は消えてしまいました。



《あとがき》

 あれ?
 魔法がめっちゃストレイト・ジャケット?
 そんな気は無かったのに、なんか似ていることに気づきました。
 まんま鎧だし、アヴェンジャーがスタッフみたいだし。
 エイダがダムキャストして、エルテがトリガーヴォイス。
 「イグジスト!」なんていったら完璧ですねぇ……

・クーゲルシュライバー
 ドイツ語でボールペンのこと。
 または、指の間にボールペンを挟んで、その拳で殴る必殺技。
 叫びながら使うとかっこいいが、ドイツ語圏で使うと恥ずかしい。

 はい、ドイツ語のカッコよさは異常シリーズ。
 エイダが壊れつつあります。フルメタのアルっぽい気もしないでもないが。
 原作で「面白ぇAI」と評価されていますしねー。
 KOS-MOSは判っても、AIナツミは知らん人多そうだな。

Oct,17.2009
 なのはサイドの地の文とか変更。
 でもなんかおかしい。


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