「みずきっ、きいてるの!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
返事は、ない。
さきほど瑞樹から一方的に連絡が断ち切られ、繋ごうにも向こうが返事をしないのでどうにもならなかった。
「~~~~~~~~~~~っっ!!!?」
「ふぇ、フェイト、落ち着きなよっ。枕に罪はないよ・・・・・」
バスバスと枕を殴りつける己の主を、アルフは戸惑いつつも諌める。
「だって・・・・・」
危険なことをするなと言うくせに、自分は敵のど真ん中に突撃するとは何事か。
しかもなりゆきで泊ってくるなんて常軌を逸している。
そもそも朝食の買い物のために出て行ったのに、どうしてなのはの家にいるのか。
なのはが悪い人間だとは思わない。
でもその関係者全員がいい人だとは限らない。
なのはが何もしなくても、瑞樹が常に危険にさらされている状況にあることにかわりはない。
もし瑞樹に何かあったら―――――――。
そう考えるとフェイトはいてもたってもいられらなくなる。
今すぐにでも瑞樹の元に駆けつけたい衝動に駆られてしまう。
「あいつなら大丈夫だよ。何でか妙にしぶといところがあるし・・・・それにこれだって何かの作戦かもしれない」
そんなフェイトをアルフが止める。
そしてあてずっぽうにしては、微妙に的を射ている。
「アルフ・・・」
「フェイトはちゃんと寝るのが仕事だよ。瑞樹がいないからって無茶はしようとしてもあたしが許さないからね」
「しないよ・・・・・ちゃんと寝るから、アルフももう休んで」
「ダメだよ。あたしはフェイトが寝るまでここにいるからね」
そう言ってアルフは、いつも瑞樹が座っている椅子を引っ張り出してきた。
「うん・・・・わかった」
フェイトはそんなアルフに苦笑すると、ベッドに潜り込み天井を見つめる。
そうだ。
瑞樹のことだから大丈夫。
彼は自分が思っている以上に強い。
アイリスもいるし、逃げてくることくらいはできるはずだ。
なのに、何故か胸のあたりがもやもやする。
大丈夫だとわかっていても、瑞樹がなのはのところにいると思うと、どうしようもなく嫌な気持ちになってくる。
「・・・・・・・ね、ねれない・・・・・・・っ」
瑞樹のことばかり考えてしまって、フェイトはいつまでたっても寝付けなかった。
「・・・・・・・・・・」
アルフは椅子の上で器用に寝ていた。
それぞれの夜は更けていく。
「つばさくん・・・・・・」
「む・・・・・この家の人間は朝が早いんだな」
さっきはランニングに行く恭也と美由紀にあった。
家人が起きる前に帰ろうと思ったのに、出かける寸前になって今度はなのはにつかまった。
「もう行くの・・・・?」
「ああ、良い子は学校に行ってこい」
「つばさくんは?」
「オレは・・・・・いいんだよ。悪い子だからな」
「つばさくんは・・・・悪い子じゃないよ」
「ふむ・・・・・・少し歩くか。まだ学校まで時間があるだろう?」
このまま立ち去るつもりだった。
しかし、なのはの顔を見ているうちに少し気が変わった。
昨日の公園のベンチまでやってきた。
道中、なのははずっと何かに思い悩んでいるようで、終始無言だった。
ランニングで公園を使用する人間は多いようだ。
なのはが口を開くまでの暇つぶしに、朝の風を浴びながら通りすがる人たちをぼんやりと眺める。
「ん・・・・?」
「かお、大丈夫?」
なのはの手が瑞樹の頬に優しく触れる。
冷たい感触が心地いい。
「ん・・・・大した傷じゃない。なのはの兄貴が手加減してくれたようだ」
「ごめんね・・・・・」
「なのはが悪いわけじゃないだろう。悪いのは・・・え、え~、白い・・・変な、奴だ」
自分で言っていて泣きそうになってくるが、グッとこらえて笑顔を浮かべる。
「うん・・・・」
「んで・・・・・オレに何か話があるんじゃないのか?」
「にゃはは・・・・迷惑じゃなかったら少し聞いて欲しいの」
打って変わったような決意に満ちた表情を見せるなのは。
話の内容は、だいたい理解している。
卑怯だが、ここは手を回させてもらおう。
瑞樹の予想通り、なのはの悩みはフェイトについてだった。
魔法うんぬんは上手く誤魔化していたが、要するに友達になりたいけどなれないというものだ。
「わたし・・・・どうしたらいいのかな・・・・・」
弱気だな、と瑞樹は思う。
原作でのなのはは、躓くことはあってもその道を諦めたりはしなかった。
今こうしている弱いなのはがイレギュラーである瑞樹のせいだとしたら、上手く方向修正できるのはやはりイレギュラーな存在だけだろう。
「迷うことないだろ」
「え・・・・」
「なのははその娘と仲良くしたいんだろ?だったら迷わずに思いを伝え続けるしかない」
「でも・・・・もし上手くいかなかったら・・・」
少し背中を押すだけでは足りないほど、なのはは自信を喪失している。
これがなのは曰く『白い変人』の登場によるものだと思うと少しばかり罪悪感が疼く。
「『絶対に大丈夫』だ」
「ぜったいにだいじょうぶ・・・・?」
「とある魔法少女の無敵の呪文だ。くじけそうになったら唱えるといい」
真面目な顔で気休めにもならないことを言う瑞樹になのはは呆けてしまう。
瑞樹はいたって真面目なのだが。
「よーするに、諦めなければ最後にはどうにかなるってことだよ。『絶対に大丈夫』だ。オレが保証する」
「うん・・・・・」
一応頷きはしたが、曖昧な笑顔だ。
無理をしているのが丸わかりである。
これではまたすぐに折れてしまうだろう。
「なのは・・・・・」
「うん・・・・・」
「どうしても・・・・またくじけそうになったら、オレが助けにくる」
「うん・・・・・えっ?」
「呼んでくれればどんなときでも、オレはなのはを守るよ」
「えっ・・・・えっ・・・!?」
突然の宣言になのはは顔を赤くして狼狽する。
ぼぼぼっと顔を真っ赤にしたなのはの反応に、ヤッベ選択肢ミスったとばかりに瑞樹が目を逸らす。
「・・・・いらないなら、別にいい」
「そ、そんなことないよっ・・・!」
「・・・・・そうか?」
「うん。ありがとう、つばさくんっ」
満面の笑み。
良かった。
これで、大丈夫。
「ああ―――――やっぱりなのはは笑顔が一番綺麗だ」
「わ、わたしっ、もう学校にいかなくちゃ!!ま、またねっ、つばさくん!」
大いに慌てて、途中ですっ転びそうになりながら走り去るなのはを、瑞樹も満足げでいて、どこかほっとしたような笑みで見送る。
余談になるが、そのむず痒すぎるやり取りに、アイリスが人知れず悶絶していた。
『とりあえず、生存フラグが一つ立ちましたね』
「ああ・・・・なのはが原作通りフェイトを管理局に引っ張り込んでくれることを祈ろう。・・・・・ところで、アイリスよ」
『なんですか?』
「オレは自分でも上手くやったと思う・・・・・なのになんだろう。さっきから猛烈に嫌な予感がするんだが・・・・・」
『生存フラグと死亡フラグは表裏一体ということですね』
「なに言って・・・・・はっ!?!?」
今まで気付かなかったことが不思議なほどの強烈な怒気が、グワァッと瑞樹に牙を向いた。
恐る恐る背後を振り返ると―――――――――。
また―――――――修羅がいた。
今度は金色で、下手をするとスーパーサイヤなんとか4より恐ろしい死神が。
「おかえり、瑞樹」
ああ―――――死んだな、こりゃ。
フェイトは笑顔だ。
今まで一番サイコウの笑顔だ。
普段は薄らとしか微笑まないフェイトだから、満面の笑みというのはとてもレアで価値のあるもののはずなのだが、何故だろう・・・・・・何をやっても死以外の未来が視えてこない。
「すぐに帰るって言ってたのに・・・・・・そんなになのはと仲良くなったの?」
「な、仲良くといいますか・・・・その、これは、生き残るために必要な・・・・・」
『ぶっちゃけ最後のセリフは余計でしたけどね』
瑞樹がなのはに何かされてたらどうしよう。
また余計なことをしてトラブルを呼び込んでいたらどうしよう。
考えていたら、いつの間にか朝が来ていた。
そんな眠れぬ夜をすごし、フェイトは朝日と共に起き出し瑞樹を探しに行った。
たまに自分でも散歩に来る公園に差し掛かると、見なれた男の子の後姿が見えてきた。
その姿を見たとき、フェイトは安堵のあまり少し涙ぐみそうになってしまった。
瑞樹が無事に帰ってきたことは、フェイトにとってそれくらい感動ものだったのだ。
しかし―――――現実はあまりに無情だった。
はやる気持ちを抑えて早足に駆け寄ろうとすると、見せつけられたのがなのはと瑞樹の、聞くに堪えない悶絶モノのやりとりだなんてもうなんてことだろう。
苛立ちなんてとうに通り越して、フェイトは怒りも限度を超すとワラエてくることを実感した。
「す、すまん・・・・・・」
「・・・・・いいもん。みずきはなのはと仲良くしてればいいんだ」
「ぬあっ・・・・だから別に仲良くしてたわけじゃ・・・・」
「してたよっ」
『してましたね』
「ぐぅ・・・・・・」
ぐぅの音しかでない。
むすっとして、すっかり拗ねてしまったフェイトの機嫌はなかなか直りそうにない。
頬をちょいちょいと突いてみるも、ふるふると顔を振られてしまう。
ぺしぺしと優しく当たるツインテールにした金糸の髪がくすぐったい。
「フェイト・・・・悪かったって」
「・・・・・(むぅ)」
普通に謝っても効果なし。
強いていうなら、頬がさらに膨らんだ。
フェイトが怒ると怖いというよりはむしろ微笑ましくて可愛いのだが、それを本人に言うと無表情になってしまって、本気で怖いので絶対に言わない。
可愛いならいいじゃん、とそのままにしておくわけにもいかず、瑞樹はご立腹なお姫様のご機嫌をなんとか直そうとする。
「ごめんなさい、もうしません!!」
「・・・・・・(ぷい)」
そっぽを向いてしまう。
「(アイリス・・・・・どうにかしてくれ・・・・・)」
『(おやおや、この局面で私に頼ろうとは・・・・マスターはそんなに修羅場がお好みですか?)』
「(違うわッ!!なんだかわからんが、フェイトはご立腹だ・・・・原因がわからん以上オレにはどうにもできん・・・・・)」
アイリスははぁ?と抜けた声を上げそうになった。
――――とぼけている?
いや・・・・ボケに命をかけるほど瑞樹は平和な人生を送ってきていない。
まさか・・・・本当に気づいていない・・・・・・いやいや、いくらなんでもそれは―――――――。
『(・・・・一応確認しておきますが、フェイトさんはマスターがなのはさんの家に泊まったことで怒っています。何故だがわかりますか?)』
「(さっぱりわからん。今回のはおおっぴらに言えないが『ツライ現実を生き残れ、負けるなくじけるな作戦』の一環だったはず・・・・・なぜフェイトが怒る?)」
『(作戦名のセンスのなさはこの際タナに上げておきましょう。なのはさんは今現在ではジュエルシードを奪い合う敵です。いわば高町家は敵の本拠地、ガン○ムで言うところのア・バ○ア・クーです)』
「(いや、あれは・・・・・まあいい。それで?)」
『(そんなところにヘボでろくに戦闘のもできないマスターが拉致されたとなれば、普通はいてもたってもいられないでしょう。下手に戦闘状態になれば、マスターの負けは火を見るより明らか。どんなに頑張ってもボ○ルじゃデビ○ガンダムは落とせないのです)』
「(拉致されたわけじゃ・・・・というかシリーズ違うぞ。ゴ○ラとウルト○マンの共演が不可能なように、それはありえない組み合わせだ)」
『(そして高町家に襲撃をかけてしまいそうになる気持ちを抑えてマスターを迎えに来たら、聞こえてきたのは聞くに堪えない悶絶トーク。・・・・・ここまで言えばフェイトさんが何故に怒っているのかおわかりでしょう)』
はぁ、とため息をついたアイリスの説明でなんとなくはわかった。
フェイトは魔法については半人前以下の瑞樹が、なのはにボコボコにされてしまわないか心配だったらしい。
なのははそんなに悪い娘じゃないというのに、まったくフェイトは心配症である。
瑞樹はやれやれとばかりに笑った。
『(・・・・・ちっともわかってやがりませんねこのダボハゼマスターは。ふざけるのもいい加減にしないと本気で血を見ることになりますよ?)』
「(だ、ダボハゼ・・・・・それは困る。なんとかしてくれ)」
『(・・・・・・・・仕方ないですね。今から私が言うセリフをリピートしてください)』
「(お、おう!ありがとう!)」
無邪気に喜ぶ愚かなマスターにアイリスはフッと邪悪にワラう。
他にすがる藁がないからとはいえ、アイリスに頼ってしまったのは一生の不覚だったと、後に瑞樹は語った。
『(フェイト・・・・少し話を聞いてくれないか?)』
「フェイト・・・・少し話を聞いてくれないか?」
瑞樹はむっとしたままのフェイトの正面に回って、脳内で響くアイリスのカンペ通りに言う。
「・・・・・・(むー)」
膨れてはいるものの、ぷいとそっぽを向かれることはなかった。
そのまま話せということだろう。
『(フェイトには余計な心配をかけた。悪かったよ、ごめん)』
「フェイトには余計な心配をかけた。悪かったよ・・・・ごめん」
「・・・・・本当だよ」
心配したんだから、と拗ねた顔でいうフェイト。
『(フェイトがそんなにオレのことを心配してくれたなんて嬉しいよ。ありがとう)』
「フェイトがそんなにオレのことを心配してくれたなんて嬉しいよ。ありがとう」
「みずき・・・・ううん、いいんだ。わたしのほうこそ怒っちゃってごめんね・・・・」
あっという間にフェイトの機嫌を取ってしまった。
さすが策士アイリスである。
このときばかりは瑞樹も、普段の行い(主に嵌められたこと)を忘れてアイリスを拝み倒したくなった。
しかし、緊急時でもないのにアイリスが何のメリットもなく瑞樹を助けるはずがないと、ここで彼は気づいておくべきだったのだ。
そう、このまま終わるはずないと。
『(でもわかってくれ。あのままなのはを放置しておくわけにもいかないだろう?風邪でも引いたら大変だ)』
「でもわかってくれ。あのままなのはを放置しておくわけにもいかないだろう?風邪でも引いたら大変だ」
「うん・・・・・」
『(しかも放っておいたら誰かに誘拐されるかもしれない。なのはは可愛いからな)』
「しかも放っておいたら誰かに誘拐されるかもしれない。なのはは・・・か、可愛いからな」
「かわいい・・・・・」
『(ああ、なんていうか・・・・大事にしてあげたくなるような娘だよ)』
「ああ、なんていうか・・・・・だ、大事にしてあげたくなるような、ならないような・・・・娘だよ」
なんか方向性ずれてる気が・・・と思った瑞樹だったが、ここは大人しくアイリスを信じることにした。
こくこくと素直に頷いていたフェイトはまた不機嫌そうな顔になる。
こうまで手放しになのはを褒められたら当たり前だ。
というかケンカを売ってるとしか思えない。
「・・・・、・・・・瑞樹は、なのはとわたしのどっちが大事なの?」
案の定、フェイトがむくれながら言ったとき、アイリスは誰にも気づかれぬように、心の中でキタ――――――!!!!とガッツポーズを決めていた。
弁解するに留まらずなのはを褒めまくった理由はここにある。
全てはこのときのため。
なのはを露骨に褒めることで、フェイトの嫉妬心を刺激するためだ。
もちろんこれは瑞樹をさらなる修羅場に陥れるための序曲。
覚悟するがいいですニブチンマスター、とアイリスは某特務機関指令ばりの子供が直視したら気絶しかねないほどの邪悪っぷりでほくそ笑んだ。
「(あ、アイリス・・・何やら雲行きが怪し・・・・つーか話題が変わってないか!?)」
『(首尾一貫していますよ。それよりリピート・アフター・ミー)』
「(う、うむ・・・・)」
雲行きが怪しいどころか、ところどころに雷雲が立ち込めているような気がしてならないが、初めに頼ったのは自分だし、と瑞樹は続行することにしたようだ。
『(大事、か・・・・そんなことは言わなくてもわかってもらえると思ってたんだけどな・・・・)』
「大事、か・・・・そんなことは言わなくてもわかってもらえると思ってたんだけどな・・・・」
物憂げな表情で視線を微妙にそらしなさい、というアイリスの細かいに指示も忠実に再現して見せる。
「みずき・・・・?」
『(オレは・・・・・最初からずっとフェイトのことしか見てない)』
「(って明らかにおかしいだろーが!!!)」
『(中途半端にすると本当に死にかねませんよ?)』
「(やればいいんだろ!!!)」
もうやけくそじゃー!!と心の中で絶叫する瑞樹にアイリスは成功を確信する。
「オレは・・・・最初からずっとフェイトのことしか見てない」
「え・・・・・・!?」
突然カミングアウトした発言に驚いたフェイトは瞳を大きく見開く。
『(フェイトとなのはを比べるなんてできないよ。オレはフェイトが大好きだ)』
「ふぇ、フェイトとなのはを比べることはできないオレはフェイトが大好きだ」
なんだかもうだいぶ棒読み臭くなっているが、瑞樹のキャパの限界が近いと納得していただきたい。
フェイトはフェイトで顔を真っ赤にして俯いてしまっている。
悪戯心全開でこの場を楽しんでいるアイリスも、ある意味でいっぱいいっぱいだ。
主に、笑いを噛み殺すことに。
『(フェイト・・・・・・・)』
「フェイト・・・・・・」
「う、うん・・・・・・・・」
フェイトの表情にはどこか期待の色が伺える。
幼いなりに次の瑞樹の言葉が予想できたのだろう。
『(・・・・愛してるよ。この地上で誰よりも・・・・)』
「・・・・愛・・・アイシテ・・・・って言えるかあぁぁああァァアァァァァァァッ!!!!」
「きゃっ!?」
ぬあぁぁぁぁぁ!!!と朝日に叫び始めた瑞樹。
ペタンと座り込んで呆然としているフェイト。
通行人はなんだなんだと、叫び始めた瑞樹を遠目に眺めている。
そしてチッと凶悪な舌打ちをしたアイリス。
もう少しでさらに面白い展開になったというのに、不完全燃焼である。
まぁそれでも十分に面白かったし、記録にもちゃんと残してバックアップも取っておいたことだしいいか、と納得することにした。
「なんでだろう・・・・どこからあんな話になったんだ・・・・教えてくれウーフ○イ・・・・ゼロはオレに何も答えてはくれない・・・」
『まぁ・・・さすがの私もゼロシ○テムは積んでませんからねー』
積んでいたとしてもマトモに使用されるのかどうか非常に疑問だ。
というかきっと当然のように悪用するだろう。
断言できる。
「・・・・なんか朝から激しく疲れた。フェイト、いつまでも座ってないで帰って飯にしようぜ」
「あ、うん・・・・・・・あの、瑞樹・・・・お買い物は・・・・?」
『「あ」』
その日は朝から外食になった。