あとがきの1。終わりました…………最初の投稿は2009年6月07日。そこかれ実に1年と半年あまり。思いつきで投稿、そして妹と飲みに行った後にまた投稿。思えば最初の方は一日二話投稿とかしてましたね。多分にノリの要素が強かったので、あの時は何とかなりましたが。プロットなしで材料を散りばめながら突き進んで、随所に要所となるキーワードと後に活かすものを仕込んで………“いきあたりばったりじゃん”と言われた後に悔しくて更に練って。―――いや、でも、長かったです。読者様方の感想が無ければ、きっと途中で未完で終わっていたと思います。さて、ここからは裏話。聞かずともよく見ずともよいあくまで楽屋裏の戯言ですが、見たければどうぞご自由に。書き始めはぶっちゃけていえばノープラン。思いついたから書こうぜ。それがこのSSの始まりでした。考えるままに書き、思うがままに書いて、読者様方の意見を取り入れて、その度に混ぜては混ぜ。最初期にも書いていましたが、見られた方は多くいられるでしょうけど………ほんと前半は、ノリと読者様の感想と作者の趣味だけで書いていまして。まじでごった煮になってたんですよ。特に顕著なのが、感想の要望を受け入れて、急遽仲間に加えた多由也嬢。作者も好きでしたが、書き始めも中忍選抜試験時も、メンマ側の仲間に加えるというのは考えもしなかった。あるいは、彼女が居なければ、もっと違う方向に進んでいたかもしれませんが。でも、彼女が居たから、このSSの一つのテーマを貫けたかもしれないという奇跡。お気づきの方が居るかもしれませんが、このSSのテーマの主たるものとして、『共感』と言う言葉があります。でも表立っては出していません。意識して書いた単語、という程度の扱いですね。“感”は感情―――喜怒哀楽であり、感覚――――主に味覚と聴覚と視覚でもあります。味覚と嗅覚(料理的な意味で)はメンマ、視覚はサスケ、聴覚は多由也。触覚はそれぞれ、誰かの肌に触れた時。ちなみにその相手はもちろんのことに異性です。多由也が入ることによって、色々な部分が描きやすくなったんですよね。肌が触れるという表現は、意中の相手とのやり取りに使うのに一番相応しくて。でもサスケがハブじゃん。いやでもサクラじゃ不足だろうと思って――――そこで多由也。ぶっちゃけて言えば、ナルトと多由也の恋愛は想像もつかなかった。そこで、同じ境遇ということで二人をかけ合わせてみました。すると一話で良い感じに。不思議。眉なし氏ね。あと一つ、感情の方はキューちゃんこと九那実ですね。あとは、隠した感情もありますが。代表格はマダオ、次点にペイン。彼等の複雑な感情は、言葉には出来ませんよダンナというか、それも運良く重なった部分もあります。多由也の例のように、キャラに関してはほんとノープロットすぎるにもほどがあるだろうという感じですし。というかキューちゃんはほんと、唐突に現れました。一話を書く前は考えもしなかった存在です。一話を投稿した時に『そういや昼のキュウリのキューちゃん美味しかったなあ』と想い、浮かんで、何も考えずに出したのがキューちゃんで。マダオのキャラもそうです。一話~木の葉崩しだけはノンプロットの完全ノリだけでしたからね。でも一度書けばまあ、動いてくれる動いてくれる。マダオとキューちゃん、この二人が居なければここまで続けることはできなかったでしょう。キリハもそう。元々は別のSSの構想であった、“天鳴霧羽”というキャラのアレンジですが、二話までは出すことを考えてもみませんでした。でも必要だから出して、生い立ちを考えて、三話書くくらいまでには出来上がって。ナルトの穴埋めも必要でしたので、いい具合になりました。ちなみに兄妹カプの要望が多かったのですが…………絶対に無理です。自分リアル妹居ますので、それは無理。書けない。というかこのSSを書いているのが俺だって知っているの、唯一妹だけですから。話したの妹子だけですから。書けるものかよ(涙ちなみにキリハと妹、性格は似てもにつかない。メンマもそう。全くの別キャラで書いています。でも無理。リアル妹が居る人には分かってもらえると思ふ。閑話休題。テーマの共感ですが、読者様方の視点と思考も意識しました。ネタやパロがそうですね。同じものを見て、他人がどう思うか。同じ想いを持ってくれるのか。だからネタを取り入れたのもあります。知っているからこそ面白い。同じものを読んだからこそ、にやつける。そういうのもあります。後半は特にマイナーネタが多いですけど。ネタパロも、分かるように、でもあからさまには配置していません。関連するキーワードが複数あって、そこで初めて使っています。分かる人には分かるように、あるいは分かっているのは自分だけかも、というのが一番“にやつける”要素だと思いますので。最終話あたりですと、感想にもありましたように“ブレスオブファイア5”とかありますね。憑依と融合と青空、これらのキーワードがあるから、アレンジし、最後にまとまるように書きました。あとは“八雲立つ”とか。草薙と負の思念、そして八雲立つ一巻末の青空とか。宿主が死ねば中の化物も死ぬというのは、恐らく人柱力と同じかと思われます。フウで言えば、緑の髪にボロボロハウスとか。アカネハウス。これ家じゃなーい。服、皺になるよ。パワポケは至高。閑話またまた休題。原作ですが……随所に、意識して原作のパーツを使っています。サスケが角都を貫いた時とか、その最たる例ですね。登場する予兆は“忍歌忍機”という、かつての合言葉。千鳥で背後から貫くという結果は、原作でのカカシの立ち位置。あとはサスケとイタチ。「これで最後だ………許せ、サスケ」からの逆流です。使った場面とパーツは似たり寄ったり。沿いながら随所で変えています。そう、原作者様が生み出したオリジナルな魅力的なパーツをいかに配置して、良く見せるか。そして二次創作としての醍醐味である、ifの世界にどこまで引き込めるか。それがSSの本領だと思います。そして原作を越えることはできない。なぜなら副産物なのですから。使わせてもらっているのに、越えたとか間違っても言えない。そして愛が無ければ成り立たない。それが作者にとっての二次創作で、SSです。でも、少年誌ではできないだろうキャラごとの掘り下げもやってみました。再不斬の過去と今までの行動と、その理由。カカシの過去と今までの行動と、その理由。原作の情報をまとめた上で、それなりの解釈を加えました。戦争とかもね。必要以上に重くせずに、それなりに描けたとは思っています。最後の六道仙人の言葉とか。月は見ているぞ――――これ、真なる“月の眼計画”なり。なんちて。あと、忍術。これはネタ一色と、原作にあるならあるだろうというのが数点。ネタではないのもありますが。余談ですが、太極螺旋丸についてはほんと焦りました。最後の術は螺旋丸でと決めて、螺旋丸、つまり球体の絵面で、その究極は―――材料は忍術、五行、八卦。陰陽五行。うん太極図か、と決めて。『易に太極あり、これ両儀を生じ、両儀は四象を生じ、四象は八卦を生ず』の言葉通り、八門開放から太極まで、という絵図を描いた後に、夏のあれでしたから。何故か背中に冷や汗が。まあ、いい具合にまとめられたので逆に良かったのですが。五行の印を順繰りに、やがて太極にという劇場版が出る前に構想はあったのですが、勾玉の形になるという発想はなかった。でも合わせれば太極図になりますですねっ!! ―――採用、とか。ちなみに疾風伝のオープニングの一つ、ブルーバードの場面を使うというのは、二章終わりの時点で決めていたんですよ。その後いざ書くか、と思った時に原作でガイが青い汗書いて………「じゃあ使おうぜ!」と決めたのはいい思い出です。なんというタイミング。逆をいえば、原作で最後の最後というか、“底”の部分が出ていないキャラは早々に退場願いました。ぶっちゃければうちはマダラとか。どう書けばいいのか分からなかったので、じゃあ居なくなればいいじゃん、と。長門ことペインの存在感を前面に押し出すのも必要でしたしね。ペインの強さとその本質の異様さを描くために、マダラさんには退場してもらいました。紅やアスマ、バキなどのいわゆる“ちょっと大人な三十代キャラ”もそうですね。物語の流れを留めそうなキャラは、極力書かないようにしました。テンポが崩れそうだったし、何よりそんなもん書けば二百話越えるだろうと。その点で言えば、作者はまだ未熟なのでしょうね。つかナルト世界キャラ多すぎ。特に五影会談から戦闘シーンはほんと考えましたよ。一場面にのべ十人強ですからね。そこら辺が漫画に出来てSSに出来ないことでしょうか。一目見て分かる絵と、文を読んで理解する小説の違いですね。その分、小説は描写を具体的に生々しく、共感を得られるように出来ますが。そして戦闘や展開ですが、いくつか決めていた方針があります。まず戦闘シーンですが、必要以上に真剣にならず、そしてギャグでキャラの必死さを壊さず。これは一話から意識していたことです。もうひとつは、原作で死んでいない登場キャラを殺さないこと。殺して泣かす、というのは極力控えました。それをやると、ギャグが萎えるんですよね。どうしようもなかった三代目などはもうどうしようも無かったからああなりましたが。でも理由もあったので別の扱いですし、老人は宝ですから!ちなみに書いていませんが、初代から三代目までの火影の魂も輪廻の輪に戻っています。大蛇○の腕も。そこはご愛嬌。最強であったペインの発する言葉も意識しました。“死ね”、ではなく、“居なくなれ”という言葉を使うようにしてました。あいつを殺した、とか、あいつは死んだ、とかはなるべく使っていません。これらの要素を詰めて煮て、読者と作者と原作の意識が混ざり合って出来たのが小池メンマのラーメン日誌だと思っています。作者一人だけでは、絶対に書ききれなかったと思います。でもいい具合にまとめられたようなきがしないでもない。共感があってからこそ。様々な材料から出汁が出て、混ざり合ってこそですね。うん、ラーメンだけに。さて。あとがきの1は取り敢えずここで終わり。各キャラのテーマソングとか、各話の裏話なども色々ありますが、それはまた後日。“その後”の外伝を投稿するあいだあいだに追記していきます。ちなみに外伝はギャグが8割、砂糖が2割。展開の都合上、全開のギャグが書けなかった作者のテンションは有頂天になっています。書くぜ、ギャグを! 人は笑わせてなんぼ!だって関西人だもの!それではまた、次の外伝で。そして、ありがとうございます――――――最後まで読んでいただいて。まいどあり。