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No.8004の一覧
[0] 転生生徒 裕也(現実?→ネギま) 習作[TY](2009/10/22 23:38)
[1] 転生生徒 裕也 プロローグ[TY](2009/09/28 21:38)
[2] 転生生徒 裕也 第一話[TY](2009/09/28 21:39)
[3] 転生生徒 裕也 第二話[TY](2009/09/28 21:40)
[4] 転生生徒 裕也 第三話[TY](2009/09/28 21:41)
[5] 転生生徒 裕也 第四話[TY](2009/09/28 21:42)
[6] 転生生徒 裕也 第五話[TY](2009/09/28 21:43)
[7] 転生生徒 裕也 第六話[TY](2009/09/28 21:44)
[8] 転生生徒 裕也 第七話[TY](2009/09/28 21:47)
[9] 転生生徒 裕也 第八話[TY](2009/05/14 16:28)
[10] 転生生徒 裕也 第九話[TY](2009/05/16 20:30)
[11] 転生生徒 裕也 第十話[TY](2009/05/22 22:07)
[12] 転生生徒 裕也 第十一話[TY](2009/05/31 21:40)
[13] 転生生徒 裕也 第十二話[TY](2009/06/22 23:54)
[14] 転生生徒 裕也 第十三話[TY](2009/07/15 00:04)
[15] 転生生徒 裕也 第十四話[TY](2009/07/15 00:02)
[16] 転生生徒 裕也 第十五話[TY](2009/09/28 21:37)
[19] 転生生徒 裕也 第十六話[TY](2009/10/22 23:35)
[38] 転生生徒 裕也 第十七話[TY](2011/09/04 18:31)
[49] 転生生徒 裕也 第十八話[TY](2011/09/04 18:25)
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[8004] 転生生徒 裕也 第八話
Name: TY◆7afd6ba4 ID:b5f22841 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/05/14 16:28

転生生徒 裕也
第八話

裕也とツヴァイはフードを被った男、クウネル・サンダースの後に続いて図書館島の深部に進んでいた。

「で…どのような本をお探しですか?」
クウネルが話し掛ける。

「気の応用についての入門書のような本を探しているんだが…」
裕也は前を歩いてるクウネルから注意を逸らすこと無く答える。

「ふむ、ならもう少し下の階ですね。…なぜそんなに警戒するんです?」
クウネルが苦笑しながら聞いてくる。

「いきなり現れた得体の知れない魔法使いを初対面で完璧に信じれる程、人間出来ちゃいないんだ…」
と裕也は呆れながら言い返す。

「…ならばどうしてついて来るのですか?信じれないなら断ればよかったじゃないですか」
クウネルが問い掛ける。

「いや…なんか頼むまで何回も出てきそうな気配が…」
裕也が曖昧な答えを返す。

「………ふふふ、そんなギャルゲの必ず選ばなくてはならない選択肢みたいな事はしませんよ」
クウネルは一瞬硬直してからしゃべる。

「何だ、今の間は」
裕也はやはり胡散臭いモノを見る目を向ける。

「おっと、ここの書架ですよ」
クウネルが唐突に足を止める。

「…そうか、礼を言う」
裕也がそこの書架を見に行こうとすると

「そしてこれらがその本です」
クウネルが5冊程の本をどこからともなく取り出して言う。

「…………何が目的だ」
裕也は脱力しながら問い掛ける。

「いえいえ、目的だなんてとんでもない。純粋に厚意からですよ。ささ、どうぞ受け取って下さい」
クウネルは相変わらず胡散臭い笑みを浮かべながら答える。

「……わかった。有り難く受け取ろう」
裕也はクウネルから本を受け取る。

「それらの本は私の私物なので返却しなくて結構です。では私はこれで」
それだけ言い残すとクウネルは消えていった。

「ツヴァイ、これに発信機の類は着いてるか?」
裕也は受け取った本をツヴァイに渡し確認する。

「いいえ、科学的な発信機は確認出来ません」
ツヴァイは一冊一冊調べて答える。

「…用事はすんだから帰ろうか」
裕也はツヴァイから本を受け取り道を戻って行く。

「はい、ドクター。あと、荷物は私が持ちます」
ツヴァイも後を追っていく。


「失礼しますよ」
と断ってクウネル・サンダース、もといアルビレオ・イマが現れる。

「ふぉ?お主が学園祭以外に出てくるとは珍しいの」
一人書類仕事をしていた学園長が迎える。

「はい、沙霧 裕也について速やかに報告すべき事がありましたので」
アルはいつもの軽い雰囲気ではなく真面目な調子で告げる。

「…何かわかったのか?」
学園長も手を止め聞く。

「彼の人生の収集を完了し読んでみたのですが…無理でした」
アルがイノチノシヘンを取り出しながら言う。

「無理とはどういう事じゃ?記憶に何らかの呪術的な処理がされておるとかかの」
学園長が顎髭をさすりながら問う。

「いえ…読めるのですが、一気に何人もの人生が流れてしまうのですよ」
アルビレオがイノチノシヘンを見せながら答える。

「…一人の人間が全く関係ない複数の他人の記憶を受け入れる事は出来るのかの?」
学園長がイノチノシヘンを眺めながら聞く。

「受け入れる事は出来るのでしょうが…これだけの人数ならかなりの痛みを伴うはずです。これは仮説ですが、彼は無意識の内に自分の脳に魔力で何かしらの処理をしたのではないでしょうか」
アルビレオが説明する。

「必要ない知識を無意識に切り捨てておるのか?」
学園長も仮説を言う。

「はい、もしくはファイヤーウォールとプロキシサーバと言ったところですか…」
とアルビレオも続くが

「ふぁいやーうぉーるとぴろしきさーば…何じゃそれは?」
学園長には理解出来なかったようで聞き返してくる。

「おっと…そろそろ戻らせてもらいますよ。世界樹の魔力が充ちていないと結構キツいんで」
と言ってアルビレオは消えていった。

「おーい…せめて、ぴろしきさーばが何か教えてから帰っとくれ…」
一人残された学園長の声が虚しく響いた。


「呉氏妖炎拳?」
研究室に戻っていた超が聞き返してくる。

「ああ、図書館島の胡散臭い魔法使いから貰った本に書いてあるんだが…」
裕也はページを開いて超に渡す。

「むぅ…どこかで聞いたことはあるんだがどこだったカナ…」
超は渡された本を見ながら唸る。

「それよりも沙霧さん、ここの研究室は掛け持ちOKですか?」
葉加瀬が身を乗り出し聞いてくる。

「別に構わないが…どことなんだ?」
裕也は超から葉加瀬に意識を向ける。

「はい、ジェット推進研究会にも行こうかと」
葉加瀬が言ってくる。

「…そうか。葉加瀬、行ってもいいぞ。超も色々と顔を出してるみたいだからな」
裕也はあっさりと許可を出す。

「そうだ、裕也。私もちょっと話があるんだが…いいカナ?」
超は思い出す事を諦め裕也に話し掛ける。

「…少なくともゴ○ディオンハンマーはつくらないぞ」
裕也は妙に警戒しながら聞く。

「何故それを知っているのか気になるガ…そっちじゃないヨ」
超が顔の前でパタパタと手を振りながら言う。

「では何だ?」
裕也がもう一度聞く。

「ここの研究室の事ネ。裕也、この研究会の正式名称は何カナ?」
超が真面目に言ってくる。

「ガイノイド研究会だろ」
裕也が何を今更と言った感じに返す。

「そう…噂に疎い裕也の事だから知らないと思うが、最近ロボット開発研究会なるものを立ち上げようとしている輩がいてネ。その面子がここの研究室の乗っ取りを企てているヨ」
超がひそひそ声で話す。

「何故、今更になって…ああ、そうか」
超の話を聞いて考え込んでいた裕也が理解する。

「多分、ドライの飛翔試験の時にツヴァイが目についたんですね。御披露目も目的としていましたが嫌な方々に見られましたね」
葉加瀬もひそひそ声で参加してくる。

「オマケにここのパソコンのセキュリティーは我等三人によって完璧、常時起動しているアインとドライのお留守番組のお陰で侵入者は再起不能に…」
超はひそひそ声で続ける。

「どうりで最近、アインのロケットパンチが多用された形跡があったのか…そしてドライは索敵役か」
裕也は高性能AIを駆使した無駄にハイレベルなジャンケン勝負をしている二人に目を向ける。

「そう言うことですか…ハッキングもこそ泥も無理だったから私達の娘を権力で奪おうと言うんですね…」
葉加瀬が黒いオーラを発しながら呟く。

「おーい、ハカセ。なんかキャラ変わってるヨ」
超が若干引きながら声を掛ける。

「はっ!?うっかり暗黒面に堕ちるとこでした。で…どうするんですか?」
正気に戻った葉加瀬がやはりこそこそ声で聞いてくる。

「既に対策は打っているヨ。という事で裕也、説明よろしくネ」
と超は裕也に丸投げする。

「……何故私が?」
裕也が問い掛ける。

「いつぞやのお返しネ。どうせ私の対策がどんなのかおおよその見当はついてるのだろ?」
超がしれっと答える。

「まあ…ね。どうせ、研究会の名前を変えるのだろ?幸いにもウチの研究室では色々扱っているしな。今から立ち上げようとするよりも早く済む…と言うか既に手続きをしているな、超」
裕也が説明しながら確認する。

「という事は…ここの研究会の正式名称は何になるんですか?」
葉加瀬も超に聞く。

「よくぞ聞いてくれたネ…このガイノイド研究会は来月からロボット工学研究会として本格始動するヨ」
と超が宣言する。

「…まあ、妥当な所か」
裕也は少し考えてから口を開く。

「そうですね…超さんならもっとネタに走ると思ったんですが」
葉加瀬も続く。

「いや、G○Gとかネオ○オンにしようとしたら偶々出くわした明石教授に止められてネ…泣く泣くそれにしたんだヨ」
本気で残念そうに超が言う。

「で…本格始動と言うからには新しい事を始めるのだろ?」
裕也は超の危ない発言を無視して話を進める。

「非公式で進めていた強化外骨格をバージョンダウンさせた軍用強化服開発プロジェクトを私が、新型ロボット兵器開発プロジェクトをハカセが、そしてガイノイド開発プロジェクトを裕也がそれぞれ主任としていくヨ」
超がそれぞれに資料を渡しながら説明する。

「強化外骨格は魔法技術も使っているから公に出来ませんからね…と言うかモロに兵器と書いていいんですか?」
葉加瀬が資料に目を通しながら聞く。

「むしろ明記しておかなきゃいけないネ…と言うか意外といろんな研究室でロボット兵器開発が行われてるからアッサリ通ったヨ」
超が嬉しそうに答える。

「では…超の『魔法と科学のハイブリッド』はどうするんだ?」
裕也が資料を机に置いてから問う。

「それは今まで通りに秘密裏に進めて行くヨ…ただ、裕也の最終目標の『人のようなロボット』は学園長に許可を得なくてはならないがネ」
と超が言ってくる。

「…協力者がマスターだからか?」
裕也が聞く。

「その通り…彼女は元とはいえ凶悪犯には変わりないヨ。そんな彼女の扱いはかなりデリケートだからネ」
超も真面目に答える。

「…今日の所はここまでにしよう。少し疲れた」
と裕也が伸びをしていると

「ただいま戻りました。」
ツヴァイが何かを引きずりながら戻ってきた。

「お帰り、ツヴァイって…何だ、それは?」
裕也はツヴァイが引きずっている何かを指差しながら言う。

「私にトリモチなどを投げつけてきた不届き者です。せっかくドクターにオーバーホールしてもらったばかりなのに…」
ツヴァイがぶちぶちと文句を言いながら研究室の一室に放り込む。

「なるほど…調度良いな。超、葉加瀬、私は少し自主トレをするから先に寝てて良いぞ」
裕也は貰ってきた本を持って先程ツヴァイが何かを放り込んだ部屋に入っていく。

「ほどほどにネ…」
超は寝間着に着替えながら答える。

「沙霧さんも大概、親バカですね」
葉加瀬は布団を敷きながら言う。

「…ハカセもじゃないカナ?」
超がボソッとつっこむ。

「何か言いましたか?超さん」
葉加瀬が未だ続いてたジャンケン勝負を止めながら聞き返す。

「いや、何でもないヨ」
超はもそもそと布団に潜りながら答える。

「そうですか…って、超さん?そこは沙霧さんの布団では?」
葉加瀬が自分の布団に入りながら聞く。

「そうだヨ。裕也は何か手応えを得ない限り自主トレを止めないからネ。この時間から始めるとかなり遅い時間に…」
ニヤニヤと楽しそうに喋っていた超が唐突に口を閉ざす。

「どうしたんですか、超さん。何かありましたか?」
葉加瀬が不思議そうに聞く。

「イヤ、ヤッパリヤメテオクヨ」
超はギクシャクと自分の布団に移る。

「?そうですか…」
葉加瀬は首を傾げながら布団に潜り込む。

(ツヴァイに銃口を向けられたら止めるしかないヨ。というか開発者の一人である私に攻撃を加えようとするとは…本格的にチェックが必要カナ)
と超が考えていると

「ところで超さん」
布団に入った葉加瀬が話かけてくる。

「何カナ?ハカセ」
超は間延びした声で答える。

「さっき話をしてた時どうしてひそひそ声だったんですか?私も釣られてしまいましたが」
葉加瀬が何てことない事を聞いてくる。

「何となくネ…内緒話をするときはひそひそ声にならないカ?」
超は何時もより投げやりな調子で話す。

「そんなもんですかねー」
葉加瀬も半分意識を飛ばしながら聞き返す。

「そんなものネ」
超は寝言のように答える。

そうして超と葉加瀬は時折部屋から聞こえてくる音を無視して眠りに落ちていった。


「…裕也が魔力を使えないのは常に自分の脳に何かしらの魔法を使っているからと言うのか?」
エヴァンジェリンが碁石を置きながら問う。

「うむ、少なくとも何の処理も無しに膨大な知識を引き出そうとすればかなりの痛みを伴うはずじゃからの」
学園長は次の一手を考えながら答える。

「ふん、魔力が使えなくとも何も困ってないからいいんだがな…で、本題は何だ?」
エヴァンジェリンは茶を啜りながら聞く。

「ふぉふぉふぉ、バレておったか」
学園長が笑いながら碁石を置く。

「当たり前だ。タカミチにでも言えば済む程度の事でわざわざ呼び出したんだ…これで逆に何もなかったらくびり殺すぞ」
迷うことなく碁石を置いてじろりと睨むエヴァンジェリン。

「実は最近不審者が増えての…」
学園長が顎髭をさすりながら切り出す。

「不審者?暖かくなってきたから頭の沸いたヤツらが出てきたか…」
エヴァンジェリンは茶を自分で足しながら言う。

「その不審者は厄介な事にお主を目的に出るのが大半じゃ」
学園長は辟易しながら説明する。

「何?私が目的だと?」
エヴァンジェリンは茶を飲もうとしていた手を止めて聞き返す。

「うむ、何でもここから解放したいとか協力体制を築きたいやら従者にしてくれなどの…」
学園長はため息をつきながら言う。

「………アホかそいつらは。で、そのアホ共はどうしているんだ?」
エヴァンジェリンは何とも言えない表情で聞く。

「取り押さえられて地下におる。魔法関係者に絡んで返り討ちにあったり、不審者や銃刀法違反で通報されての」
学園長は長考しながら言う。

「私の結界に引っかからなかったのは…」
エヴァンジェリンが眉をひそめて考える。

「高度な魔力遮断のフードやら術式を使って敷地に入って来たらしいぞ」
やっと碁石を置いてから教える学園長。

「返り討ちはともかく…後の二つは何なんだ?」
エヴァンジェリンは呆れながらも問う。

「言葉通りじゃよ…フラグがどうのこうのと言って女子校エリアに入ってきたり、許可証も無いのに堂々と刀や銃を持っていたりの。これらは一般人からの通報ばかりじゃ」
机から茶受けの饅頭を取り出しながら学園長が答える。

「で…そいつらのレベルはどの程度だ?」
饅頭を口にしながらエヴァンジェリンは問いかける。

「魔力が膨大なだけな者が大半じゃな。だが何人かは「学園長!!」ふぉ?何事かな、ガンドルフィーニ君」
学園長の説明はいきなり入って来たガンドルフィーニの声に遮られた。

「要注意侵入者が地下から逃走しました!監視カメラの映像と取り調べ時の発言から推測するに目標は『闇の福音』の従者、沙霧 裕也かとっ!!」
ガンドルフィーニは言葉を切る事なく報告してくる。




あとがき
迷走から暴走に移行しつつあるTYです。
プロットに無い事が勝手に起きるのは何故だろう…
感想、その他ご意見、質問お待ちしております。

感想レス
ハクコウ様
ありがとうございます。期待に応えれるよう精進していきます。
ドリル付属杭打ち機はアニメや漫画ではなく、インパクトドライバーという工具が元ネタです。


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