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No.8004の一覧
[0] 転生生徒 裕也(現実?→ネギま) 習作[TY](2009/10/22 23:38)
[1] 転生生徒 裕也 プロローグ[TY](2009/09/28 21:38)
[2] 転生生徒 裕也 第一話[TY](2009/09/28 21:39)
[3] 転生生徒 裕也 第二話[TY](2009/09/28 21:40)
[4] 転生生徒 裕也 第三話[TY](2009/09/28 21:41)
[5] 転生生徒 裕也 第四話[TY](2009/09/28 21:42)
[6] 転生生徒 裕也 第五話[TY](2009/09/28 21:43)
[7] 転生生徒 裕也 第六話[TY](2009/09/28 21:44)
[8] 転生生徒 裕也 第七話[TY](2009/09/28 21:47)
[9] 転生生徒 裕也 第八話[TY](2009/05/14 16:28)
[10] 転生生徒 裕也 第九話[TY](2009/05/16 20:30)
[11] 転生生徒 裕也 第十話[TY](2009/05/22 22:07)
[12] 転生生徒 裕也 第十一話[TY](2009/05/31 21:40)
[13] 転生生徒 裕也 第十二話[TY](2009/06/22 23:54)
[14] 転生生徒 裕也 第十三話[TY](2009/07/15 00:04)
[15] 転生生徒 裕也 第十四話[TY](2009/07/15 00:02)
[16] 転生生徒 裕也 第十五話[TY](2009/09/28 21:37)
[19] 転生生徒 裕也 第十六話[TY](2009/10/22 23:35)
[38] 転生生徒 裕也 第十七話[TY](2011/09/04 18:31)
[49] 転生生徒 裕也 第十八話[TY](2011/09/04 18:25)
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[8004] 転生生徒 裕也 第三話
Name: TY◆7afd6ba4 ID:b5f22841 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/28 21:41


転生生徒 裕也
第三話

強化アーマー改め、正式名称・強化外骨格『陽炎』が完成してから実戦配備にいたるまで色々あった…主に装着者の裕也に。

エヴァンジェリンが所有している一時間が一日になるという別荘で稼働試験として裕也はアインと模擬戦をしていたのだが…

それを見ていたエヴァンジェリンが
「甘いな…」
と言い放った。

「ん…?どうしたネ、エヴァンジェリン」
それを聞き止めた超が聞き返す。

「いや…学園の奴らには私の従者として話を通すつもりなのだが…この程度のレベルでは話にならん」
とエヴァンジェリンは呆れ顔である。

「なら、エヴァンジェリン。アナタが鍛えてみるカ?」
と超がノートパソコンをいじりながら提案する。

「何?私はハイテクとかいう奴はよくわからんぞ」
エヴァンジェリンはどこか年寄り臭い台詞を返してきた。

「いや…裕也本人にネ。陽炎による身体強化と対物理・対魔法障壁は問題無く機能してるヨ。陽炎の強化より装着者の技量の向上の方が手っ取り早いネ」
超は噛み砕いた説明をする。

「…気は進まんが暇つぶし位にはなるだろ」

との成り行きで裕也がエヴァンジェリンに師事する事が本人の預かり知らぬ所で決まっていた。


エヴァンジェリンの修行の前に説明が始まったのだが
「貴様の魔力容量は並以下だから魔法使いには向かん」
と断言された。

「そうなのか…」
魔法技術には興味はあったが魔法を使ってみたいとは思わなかったから差ほど落胆はなかった。

「貴様には気を修得してもらう。まあ…ついでに付け焼き刃の体捌きも何とかなるだろ」
と修行の方針を続いて言っていく。

「今回の修行の最終目標は虚空瞬動の修得だ」
と説明を終了して本格的な修行に移って行った。

以下ダイジェストでお送りします。

「ケケケ、モタモタシテルト切リ刻ンジマウゾ」
殺戮人形に森の中を追いかけられながら気を修得…そして基礎体力の向上(二十日間)

「私の魔法は覚えたての気で防げるほど優しくないぞ!!」
エヴァンジェリンの放ってくる魔法の弾幕を避けきる為に瞬動を修得…ついでに体捌きも洗練されてきた(七日間)

「ほら、崖を上がってくるだけでいいんだ。前のに比べたら各段に楽だろ」
高速で崖を登るために虚空瞬動を修得…だが、エヴァンジェリンが魔法で弾幕を張っていたためより細かい制動と集中力がついた(三日間。撃墜された回数測定不能)

総修行日数三十日間
結果、裕也は気を用いた瞬動と虚空瞬動を修得した。


「まあ、何も出来ない状態からこれなら及第点はやれるな」
とエヴァンジェリンは血を吸いながら評価した。

「…マスター。毎日、血を吸うのは止めてくれないか?流石にキツいのだが…」
エヴァンジェリンを師事するにあたって彼女の事をマスターと呼ぶことになった。そして…

「授業料だと思って黙って吸われていろ」
日の終わりに血を吸われるのも日課となっていた。最初は採血だけだったのだが…

もう無駄かと諦めて今は別荘に居ない超の事を考え始める。
(マスターの説明を聞いている途中で何か閃いたようで陽炎を持ってさっさと研究室に戻って行ったが…)

裕也が思考を飛ばしているとエヴァンジェリンが
「貴様の両親は何をしている?」
と聞いてきた。

唐突に感じながらも大した事じゃないので
「何をしているだろうな…夜逃げされたから解らんよ」
裕也はあっさりと答える。

するとエヴァンジェリンは
「夜逃げ…か…本当にそうなのかな」
と裕也に聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。

「何か言った「おや、修行は終わったのカナ?」
裕也が聞き返そうとしたタイミングで超が別荘に戻って来た。

「ああ、初歩は叩き込んだ」
エヴァンジェリンは裕也の腕から口を離してから超に言う。

「ということは間に合ったみたいネ」
と安堵の表情を浮かべる超。

「何が間に合ったんだ?」
裕也が超に聞くと説明を始めた。
「本来、気と魔力は相応の訓練がなきゃ相反しあうネ。しかも余程才能があっても数ヶ月で習得出来る技じゃないヨ」
と更に続けていく。
「裕也の気を用いた身体強化は陽炎も強化すると同時に対物理・対魔法障壁の展開に必要とする魔力と相反してしまうネ。そこで私は呪紋回路の起動を音声認識システムにしてきたヨ」
と得意げにぺらぺらと語る超。

「気と魔力の相反はわかったが…何故、音声認識システムなんだ?」
と素直に聞く。

「口にした方が気での強化を解くのを忘れるという事が減るから最終確認の意味合いも含めてネ。」
少なくとも超は真面目に答えているように見える。

「で…その音声認識の言葉は何なんだ?」
嫌な予感がしつつも裕也は超に聞く。

「よくぞ聞いてくれたネ、それは勿論、プロテクトシェ…痛っ」
超が言い切る前に瞬動で一気に接近し叩く。

「ロマンを求めるのとネタに走るのは似ているようで違うぞ、超」
一応、忠告しておく。

「今の裕也に私の固有結界では…」
とかよく分からない事をのたまい始めたので超はほっておく。

「トコロデ御主人、コイツニ教エルノハ気ノ扱カイト体捌キダケデ良カッタノカ?」
とチャチャゼロがエヴァンジェリンに話しかけている。

「裕也がどんな武器を使うかわからんからな。変な癖をつけさせるよりはマシだ…決まってからでも遅くないしな」
裕也の修行方針について話し始めた。

「…私は技術屋なんだがな」
一応前々から思っている事を聞いてみるが

「こちら側に関わってくるんだ。自衛の手段はあっても困らんだろ」
と正論で返されこの会話は終わってしまった。

「修行は今出来る分は終わりだ。明日にはココを出るぞ」
と言い残しエヴァンジェリンはチャチャゼロを引き連れ塔に入っていった。

私と超は別荘から出れるようになるまで陽炎と試作ガイノイド二型『ツヴァイ』の武装について煮詰めていった。

別荘から出たら研究室に戻り、私と超は武装の開発に没頭していった。


そして今日、裕也は強化外骨格『陽炎』を纏いエヴァンジェリンの裏の仕事…麻帆良学園の夜の警備に連れてこられて居たのだが…
「マスター…何なんだ、この至る所から感じる視線は…」
あくまで気がついていない振りをしながら聞いてみる。

「ほう…気づいたか」
エヴァンジェリンは驚愕で目を見開いてから笑みを浮かべる。

「気がつかない訳ないだろ…で、何なんだ?」
と再度問う。

「悪の魔法使いとして名高い『闇の福音』が新しい従者を連れて行くと言ったんだ。この学園の『立派な魔法使い』にとっては見過ごせぬ事態だろ。改めて裕也よ、魔法世界の闇への道へようこそ。」
と言ってきた。

「闇への道…ね。どっちでも良いんだがな」
裕也は気にしてない風に流す。

「…まあ、いい。それよりも来てるぞ」
雑談を切り上げて眼前の十体程の鬼の集団に目を向ける。

「…マスター、どうすれば?」
この場ではエヴァンジェリンの立場が上であるから指示を仰ぐ。

「今回は術者も一緒のようだな…術者は殺さずに生け捕れ。殺すと周りがうるさい」

「…了解した」
それだけを聞くと陽炎の右腰アーマーに収納されているスチェッキン・オートマチック・ピストルを取り出し、集団に向かって掃射する。
20発撃ちつくすと同時に、左腰アーマーから取り出した予備の弾倉を補充しさらに追撃を加える。

「召喚された鬼の掃討と術者本体に負傷を確認。術者の確保に向かう」
と言い残し裕也は逃走した術者を追っていった。

「そこにいるのだろ?ジジイにタカミチ」
裕也が見えなくなってからエヴァンジェリンが声をかける。

「ふぉふぉふぉ、おぬしにはバレておったかの」

「久しぶりだね、エヴァ」
各々挨拶をしながら姿を現したのは
麻帆良学園学園長 近衛 近右衛門
麻帆良学園の魔法先生 高畑・T・タカミチ
の二人だった。

「学園のトップとAAAの出張帰りが直々に従者一人の初陣をわざわざ見にきたのか?」
とエヴァンジェリンは皮肉気に聞く。

「いや、ワシ等は気にしてないんじゃが…」
学園長の言葉に続けて

「他の魔法関係者はいきなり現れた君の従者が気になったんだろうね。それに良からぬ事をするのでは…と疑心暗鬼になって抑止力として僕等も出る羽目になったんだ」
とタカミチはタバコをくわえながら答えてくる。

「ふん…下らん奴らだ。ところでジジイ、沙霧 裕也について何か知っているか?」
エヴァンジェリンが聞く。

「ふぉ?ワシは特例という事と去年定年退職した西教授からの話ししか知らんが…どうかしたかの?」
と事実かどうか判断しかねる返答をしてくる。

「まあいい…む、戻ってきたようだが貴様等は居てもいいのか?」

術者を右手首から出ているワイヤーで簀巻きにして担いできた裕也が戻ってきたので確認する。

「ワシは一応顔見せをな…トップだし」
と学園長は答え

「僕は侵入者を引き取りらなきゃならないからね」
とタカミチが答えている内に裕也が近づいて来ていた。

「マスター、術者の捕獲に成功した。でこちらの方々は?」
新参者なので口調に気をつけながら裕也は問う。

「フォフォ、ワシは関東魔法協会の理事、近衛 近右衛門じゃ」

「はじめまして、高畑・T・タカミチだ。魔法先生をやっているよ」
自己紹介をしてくる。

「此方こそはじめまして。沙霧 裕也です」
と返答もそこそこにエヴァンジェリンに向き直り、
「ヒートワイヤーの電撃で意識を刈ったので外傷は初めの弾丸のものと火傷くらいです」
結果の報告をする。

「まあ…及第点だな。それはタカミチに渡してさっさと帰るぞ」
エヴァンジェリンはそれだけを伝えると返事を待つことなく歩き出した。

「わかりました。では高畑さんコレを」
裕也は捕らえた侵入者をタカミチに引き渡し、一礼をしてからエヴァンジェリンの後に続いて去っていった。


「で、君らは彼をどう見る?」
二人が去ってから続々と姿を現してきた魔法関係者に向かって学園長が聞く。

「体捌きは表の世界の達人にも劣るレベルでしょう。ですが…」
最近、西から東へ移ってきた葛葉 刀子の言葉に続いて

「瞬動の抜きと入りは見事だ」
深夜なのにも関わらず、サングラスをかけた強面の神多羅木が続ける。

「あの程度の気の強化で機関拳銃を片手で正確に撃てるとは思えないのだが…」
同じように銃器を扱うガンドルフィーニが疑問を口にする。

「それは着ていた強化服のお陰じゃないかな?見た感じだと他にも色々仕込んでそうだったし」
ガンドルフィーニの疑問に答えるのはポッチャリ系の弐集院 光だ。

「今の所、彼をそこまで危険視する必要は無いように感じられますが…」
とシスターシャークティが意見を述べる。

「いや…彼の研究室に天才・超 鈴音が入り浸っているとの情報があるから放っておく事はできないよ」
タカミチが注釈する。

「入り浸るというよりは共同生活…簡単に言えば同棲のような状況らしいですよ」
明石教授が補足する。

「ふぉ?それは初耳なのじゃが…」
学園長が明石教授に聞き返す。

「おや?結構学園内でも噂になってますよ。ねぇ、皆さん」
と明石教授が周りに確認する。

「ええ、男子が噂をしていたのを小耳に挟んでいました」
と葛葉 刀子。

「葛葉と同じで噂くらいなら…」
神多羅木も続く。

「私は書類で確認をしました」
とはガンドルフィーニ。

「僕もパソコンに入力する時に」
弐集院 光も。

「私は教会に来ている見習いから話を…」
はシスターシャークティ。

「あー、僕は先生方から」
最後にタカミチが。

「……知らなかったのワシだけ?」
との学園長の問いかけに周りの皆は目をそらすだけだった。


「で…初仕事はどうだったヨ?」
研究室に戻ったら布団に入ってる超に話しかけてきた。

「どうも何も、使った武装は携行していた銃とヒートワイヤーくらいだからな。急いで仕上げたガトリングガンも使わなかったし…」
と裕也は大したことでは無いように言う。

「…私が気になってるのは人に向かって引き金を引けたかどうかネ。術を施した弾丸は簡単に相手の命を奪える代物ヨ。稼働実験の時の様にダミーを撃つのとは全く意味合いが変わる」
何時になく真面目に超は問いつめてくる。

「何も感じなかった訳ではない。殺してしまうかもという恐怖もあった。だが、鬼を見た時には覚悟を決めた」
裕也は銃のメンテナンスをしながら話を続ける。

「命を奪い、奪われる覚悟をな…少なくとも鬼も一個の生命体だ。たとえ召喚を解かれ帰るだけでも、私が銃で撃った事には変わりない」
メンテナンスを終えた銃を陽炎の右腰アーマーに収納し、使った右手首のヒートワイヤーのチェックに移る。

「そんな風に考えてるといらないモノまで背負う事になるヨ」
超は布団から顔だけを出し裕也の後ろ姿を見ながら言う。

「そもそも、この世界の表側にも裏側にもいらないモノなんてのは無いんだよ、超。そろそろ寝ろ、明日も学校だろ?」
裕也はヒートワイヤーのチェックを終えたのか工具を片付け、寝間着に着替え始める。

「…そうするヨ。そうだ、裕也。気が滅入ってるなら一緒に寝るカ?」
超はニヤニヤ笑いながら言ってくる。

「少しは自分の年齢をわきまえろ…」
呆れながら裕也は隣の布団に入って、数分もしない内に寝息をたて始めた。

「少なくとも自分の行いから逃げずに向き合えているから私の協力者としては合格ネ。若干、重荷に感じすぎてる所もあるが…」
と呟いて超は眠りに堕ちた。


それから試作ガイノイド弐型『ツヴァイ』の完成を間近に控えたある日、一人に少女が研究室を訪ねてきた。

将来彼女が超をも凌駕するマッドサイエンティストになろうとは…




あとがき
どうも、TYです。
何か今回はツッコミ所満載のような気がしますが…よろしくお願いします。
近い内にガイノイドや強化外骨格についての設定も上げます。

感想レス
三輪車様
正直、失念しておりました。
なんとか矛盾のない設定でいける様に努力します。


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