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No.8004の一覧
[0] 転生生徒 裕也(現実?→ネギま) 習作[TY](2009/10/22 23:38)
[1] 転生生徒 裕也 プロローグ[TY](2009/09/28 21:38)
[2] 転生生徒 裕也 第一話[TY](2009/09/28 21:39)
[3] 転生生徒 裕也 第二話[TY](2009/09/28 21:40)
[4] 転生生徒 裕也 第三話[TY](2009/09/28 21:41)
[5] 転生生徒 裕也 第四話[TY](2009/09/28 21:42)
[6] 転生生徒 裕也 第五話[TY](2009/09/28 21:43)
[7] 転生生徒 裕也 第六話[TY](2009/09/28 21:44)
[8] 転生生徒 裕也 第七話[TY](2009/09/28 21:47)
[9] 転生生徒 裕也 第八話[TY](2009/05/14 16:28)
[10] 転生生徒 裕也 第九話[TY](2009/05/16 20:30)
[11] 転生生徒 裕也 第十話[TY](2009/05/22 22:07)
[12] 転生生徒 裕也 第十一話[TY](2009/05/31 21:40)
[13] 転生生徒 裕也 第十二話[TY](2009/06/22 23:54)
[14] 転生生徒 裕也 第十三話[TY](2009/07/15 00:04)
[15] 転生生徒 裕也 第十四話[TY](2009/07/15 00:02)
[16] 転生生徒 裕也 第十五話[TY](2009/09/28 21:37)
[19] 転生生徒 裕也 第十六話[TY](2009/10/22 23:35)
[38] 転生生徒 裕也 第十七話[TY](2011/09/04 18:31)
[49] 転生生徒 裕也 第十八話[TY](2011/09/04 18:25)
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[8004] 転生生徒 裕也 第十話
Name: TY◆7afd6ba4 ID:b5f22841 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/05/22 22:07

転生生徒 裕也
第十話

戦闘の翌日、裕也は超と葉加瀬に事の顛末を説明し頭を下げていた。

「彼女たちが自分で決めて行動した結果なら…裕也が謝る必要はないヨ」
超はそれだけ言うとアインの状態チェックを始める。

「そうですね…生みの親を守ろうとしたんですから。沙霧さんは私たちに謝るのではなく三人を褒めてあげて下さい」
葉加瀬も責める事無くパソコンを起動する。

「だが…私は「沙霧 裕也!!」っ!?」
なおも謝ろうとする裕也に超が一喝する。

「裕也は彼女たちの行動を否定するのカ?」
超が裕也に向き直り問う。

「いや…そんな事は…」
裕也は目を逸らしながらもごもごと答える。

「ならばいつまでもウジウジするな!!彼女たちの残したデータで更に人らしいガイノイドを作ってやる位言ってみろ!!」
超が胸元を掴み無理矢理目線を合わせながら叫ぶ。

「…………やってやろうじゃないか。アイツらが残したものを根こそぎ使って…作り上げてやろう、アイツらがなれたかもしれない人のようなガイノイドを!!」
裕也が超や葉加瀬、そして何より自分自身に言い聞かせるように宣言する。

「ふふふ、それでこそ私の協力者…いや、共犯者に相応しいヨ。さあ、早速始めるヨ。まだ、彼女たちのリペアが不可能と決まった訳じゃないしネ」
超は胸元から手を放し裕也に工具を渡す。

「ああ…」
裕也もツヴァイの状態の確認を始める。

(なんて言うか…あの二人のさっきの体制は端から見たら小学生に無理矢理キスをされそうになってる高校生でしたね)
葉加瀬は一人妙な事を考えながら行動を開始した。


学園長室には主要な魔法関係者が集められていた。

「昨夜の逃走者と不審者ですが…共に死亡が確認されました」
刀子が皆に資料を配布しながら説明をする。

「死亡…ですか。逃走者はこの右腕欠損というのが死因かな?」
タカミチが資料を捲りながら聞く。

「逃走者の死因はエヴァンジェリンの氷結系の魔法です。腕の傷口は炭化していたため出血はありませんでした」
刀子が補足説明する。

「炭化という事は火か…それもエヴァンジェリンが?」
ガンドルフィーニが顎に手を当てながら問う。

「いえ…先に私が到着した時点で侵入者の腕は無くなっていたので、沙霧 裕也によるものかと」
刀子が昨夜の状態から推測する。

「そうですか…生徒が人を殺めるという最悪の事態は防げたが、本当にギリギリだったのか…」
ガンドルフィーニが深い溜め息をつきながら言う。

「彼の精神面は大丈夫なのですか?昨夜の状態から立ち直るには時間がかかりそうですが…」
シスターシャークティが懸念を口にする。

「それに関して我々に出来るのは見守る事だけだ。彼に近しい者以外が下手なことを言うと悪化しかねん」
神多羅木が腕を組んだまま言う。

「彼のマスターはあのエヴァンジェリンじゃ。穏便に…とはいかんが上手くやるじゃろ」
と学園長が続く。

「彼の件はエヴァンジェリンと彼女達に任せましょう。で、新たな不審者も…やはり今までのと同じような言動ですか」
明石教授が話の方向を戻す。

「そのようですね…彼から受け取ったメモを読む限りでは新手の不審者は気と魔力の存在は知っていたが使えなかったようです」
刀子は資料を見ながら答える。

「ふむ、始めの頃は中二病の類かと思っていたが…ここまで多いとなると裏がありそうですね」
弐集院が呟く。

「その事なんじゃが、ドネット君からとある案件の報告書が来ておっての…」
学園長が机から書類の束を取り出し続ける。
「並行世界、パラレルワールドの人格を憑依させる儀式魔法を使用していた違法研究者を確保した…との」
学園長は報告書の内容を告げる。

「パラレルワールド…ですか?」
シスターシャークティが半信半疑といった表情で聞き返す。

「うむ、本来なら当事者に説明してから話すべきなのじゃが…」
学園長が沙霧 裕也と両親について説明し始めた。


「アインのAIの修理は難しいヨ…四肢は見ての通りだが、頭部は見た目のダメージは少ないが中身がボロボロネ」
超がカルテを見ながら説明する。

「ツヴァイは…メモリー自体は無事だが人格プログラムが破損している。バックアップが間に合わなかったのだろう」
裕也はノートパソコンを操作しながら告げる。

「ドライですが…バッテリーが刀に貫かれてショートを起こしたため、回路が全滅。バックアップの回収も不可能でした」
葉加瀬がパソコンのデスクトップから目を離しながら言う。

「結局、誰一人直せないカ…少しばかりキツいヨ」
超が椅子に座ってぼやく。

「そうですね…って、沙霧さん何をしてるんですか?」
肩を落としながら葉加瀬が問い掛ける。

「いや、ツヴァイの残したフォルダの整理をしていてな…」
裕也はノートパソコンに向かったまま答える。

「そうカ……って、フォルダ!?バックアップは間に合わなかったんじゃないのカ?」
超が椅子から立ち上がりバタバタと裕也に近づく。

「ツヴァイが人格プログラムよりも優先してバックアップを取ったフォルダ…ですか?」
葉加瀬も裕也のノートパソコンを覗き込む。

「いや…初めからバックアップの中で作っていたファイルのようだ。余程大切なのか、見られたくないデータなのか…っと開いたぞ」
裕也は作業を続けながら言う。

「『Design figure』と『Diary』?」
葉加瀬が読み上げる。

「設計図と日記…カ。日記はわかるが設計図は何のカナ?」
超は意図的に興味を設計図に向ける。

「今、開くから少し待て」
裕也が『Design figure』のフォルダを開き
「『Project・Angraecum』…超、葉加瀬何か知っているか?」
後ろからのぞき込んでいる二人に問い掛ける。

「いいえ、私達は知りませんよ。ところで…アングレカムって何でしょう?」
葉加瀬が否定しながらも聞いてくる。

「アングレカムはマダガスカルに分布する蘭科の花の名前ネ。で、裕也中身は何の設計図カナ?」
超は葉加瀬の質問に答えながら裕也に問う。

「強化外骨格の機能を搭載したガイノイドの設計図らしいが…」
裕也が設計図に目を通しながら答える。

「強化外骨格の機能を搭載…と言うことはガイノイドを装着するんですか!?」
葉加瀬が目を見開きながら聞き返す。

「ああ、理論ではそうなってはいるが…この設計図は未完成のようだ」
裕也が画面を二人に見えるようにしながら告げる。

「む…ここまで複雑な代物を科学の力のみで作るのは今の時代では不可能ネ。というかここまで設計したのにも驚きヨ」
超が画面を睨みながら呟く。

「そうですね…ガイノイドを装着出来れば今設計中の『不知火』よりも理論上は高性能になるのですが…」
葉加瀬が残念そうに言う。

「…この設計図は科学の力だけでは無理だ。だが…超、出来るか?」
裕也が超に問い掛ける。

「私の知識では無理ネ…それこそ熟練の魔法使いでもなきゃ…ん?」
超が裕也の主語のない問いに答えてる内に何かに気づく。

「居るじゃないか…心強い協力者がな」
裕也が人の悪い笑みを浮かべながら言う。

「…まさか、エヴァンジェリンを利用するのカ?」
超が頬をひきつらせながら聞いてくる。

「利用するだなんて人聞きの悪い…少し予定が早まるだけだよ。っと、そろそろ出なくては修行の時間に遅れてしまう」
裕也はパソコンを超に渡して立ち上がる。

「……何で私に渡すのカナ?」
超は受け取りながら問い掛ける。

「言わなくてもわかるだろ?」
裕也は外出用の白衣を着ながら言い返す。

「…一応煮詰めてみるヨ」
超が溜め息をつきながら答える。

「頼んだよ。では、行ってくる」
答えを聞くと裕也は研究室を出て行った。

「いってらっしゃい……沙霧さん、無理してますね」
葉加瀬が裕也を見送ってから超に話し掛ける。

「当たり前ネ。私が少し発破かけただけで立ち直れるような図太い神経をしていたらあんな目標を掲げないヨ…」
超は設計図を自分のパソコンにコピーしながら言う。

「人のようなロボットをつくる…ですよね。私は細かい理由は聞いてませんが超さんは知ってますか?」
葉加瀬は作業の後片付けをしながら聞く。

「私は聞いてないヨ。ハカセ、ちょっと来てくれないカ?」
超は早々に話を切り上げ葉加瀬を呼ぶ。

「はい、何でしょうか?」
葉加瀬が片付けを終わらせ超の方へ行く。

「ここだが…ハカセの開発中の武装変形機構を使えないカナ?」
超が設計図を指差しながら聞く。

「そうですね…そこの噴射機構もドライのを流用できれば…」
と二人は設計図の補完にのめり込んでいった。


「…以上が彼と両親についてと追加報告書の内容じゃ」
学園長の説明が終わると辺りに静寂が訪れる。

「………彼は偶然成功した実験体という可能性が濃厚ですかね」
タカミチが眼鏡を押し上げながら言う。

「ならば、彼がガイノイドを作り上げる程の知識を持っているのは…」
ガンドルフィーニが誰にともなく問い掛ける。

「その平行世界の知識もあるかもしれませんが…彼自身の努力によるものですよ。ガンドルフィーニ先生」
明石教授が答える。

「化学の分野なら知識だけでもそこそこ戦えますが、工学や情報処理は実技も必要になってくるからねぇ…」
弐集院が明石教授の言葉を補足するように続ける。

「では、不審者が麻帆良の内情や人員について偏った知識しか持ち合わせていなかったのは…」
刀子が青筋を浮かべながら言う。

「ああ、調べたのではなく、知っていたのだろう。我々の世界に似ている何かがある世界の知識でな。あと…葛葉、ちょっと落ち着いてみたらどうだ?血管が浮いてるぞ?」
神多羅木が刀子をやんわりとたしなめる。

「これが落ち着いてられますかっ!!私はまだ交際相手すらいないのに既婚者扱いされ、オマケにバツイチとまで言われたのですよ!!」
刀子は素の性格丸出しで叫ぶ。

「それは…辛いですね」
シスターシャークティがしきりにうなずきながら肯定する。

「……では、侵入者の魔力保有量が総じて大きかったのは?」
ガンドルフィーニは女性二人の会話をスルーして話を進める。

「推測じゃが、沙霧君の成功例から一般人で保有量が多い者を選んだのか、魔法薬などを投与して底上げをしてたのじゃろ」
学園長がそれに答える。

「ですが…死亡した不審者は気も魔力も使えなかったそうですから、研究がさらに進んでいると見た方がいいですね」
タカミチも新たな情報を合わせて推測する。

「では、膨大な魔力に頼った戦いしか出来ていなかったというのも…」
明石教授が不審者の戦い方を口にする。

「不審者の大半…というか全員が独学だったからでしょうね。基礎が出来てないから発展まで持っていけなかったのでしょう」
弐集院がそれに答える。

「それに、いくら魔力を得たと言っても元々は一般人…実戦に通用する体捌きなど一朝一夕で身に付くものでは有りません」
正気に戻った刀子も口を開く。

「ところで…憑依された側の人の人格はどうなっているのでしょうか?」
シスターシャークティが問い掛ける。

「そこまではわからんのじゃよ…上書きされてしまったのか取り込まれたのか、それとも脳の一部に眠っているのか…」
学園長が目を伏せながら答える。

「その辺りの検査も含めて不審者らは本国に送還されるという措置になったのですか…」
ガンドルフィーニが呟く。

「本国の検査機関は魔法関連なら麻帆良以上だからね。僕らにはお手上げでも彼らなら何か掴めるかもしれない」
タカミチがガンドルフィーニの呟きに答える。

「…学園長、沙霧 裕也については本国からは何も言われてないのですか?」
神多羅木が学園長に問い掛ける。

「何も言われてない…と言えば嘘になるの。一部のお偉方からは彼の引き渡し要求もきておる」
学園長があっさりと認める。

「な…何故ですか?」
シスターシャークティが説明を求める。

「沙霧 裕也の両親は時空魔法の違法研究者であり、彼自身も実験体のため精密な検査をする…とか言っておったの」
学園長は髭をいじりながら答える。

「何ですか…その薄汚い欲が見え透いた要求は」
刀子は嫌悪を露わに言い捨てる。

「これこれ、刀子君。そんな事を言ってはならんぞ。まあ、エヴァンジェリンの名前を出しただけで引き下がったがの」
学園長が刀子の発言に注意しながら言う。

「はっ、失礼しました」
刀子は失言を詫び、引き下がる。

「エヴァンジェリンの名前を出したという事は結構な権力者ですか…」
タカミチが確認する。

「うむ、彼を無理矢理本国に連れて行けば彼のマスター、エヴァンジェリンが何をするかわからんぞ…と言ったらあっさりとの」
顎髭を撫でながら学園長は肯定する。

「エヴァンジェリンの名前で思い出しました。学園長、何故あのエヴァンジェリンが魔法を使えたのですか?」
ガンドルフィーニが学園長に問い詰める。

「ふぉ?その時は原因不明の停電が偶々起こっての…学園結界が落ちてしまったのじゃ」
学園長は悪びれなく言ってのける。

「…原因不明なら仕方ありませんね」
明石教授があっさりと同意する。

「大方、工学部の連中が無茶をやったのでしょう」
弐集院も続く。

「………はぁ、皆さんがそうおっしゃるならそうなのでしょう」
ガンドルフィーニもこれ以上追求出来ないと悟り引き下がる。

「ふぉふぉふぉ、それでは質問が無いのなら臨時集会は終了じゃ。では解散!!」
これ以上質問が出ないので学園長が解散を宣言し集会は終了した。


「ほう…昨日の今日のでしっかり来るとはな」
いつも通りに現れた裕也にエヴァンジェリンが言う。

「サボりでもしたら地獄を見るからな…」
裕也は少し前の事を思い出しながらいう。

「ふん、空元気でも立ち直っているには違いないな。今日の所は普通の修行にしといてやる」
と言ってエヴァンジェリンは城に入っていく。

「今日の所は……だと?」
裕也は嫌な予感を覚えながらもエヴァンジェリンに続く。

「そうだ、裕也。受け取れ」
エヴァンジェリンは裕也が入ってきたのを確認すると広辞苑並みに分厚い本を投げ渡す。

「うおっ!?何なんだコレは?」
いきなり投げ渡された分厚い本を眺めながら聞く。

「私の武器庫から持ってきた武器が収納されている本だ。全ページに入れてる訳じゃないから5、6分で読み終えて選べ」
エヴァンジェリンはあっさりと言ってのける。

「選べと言われてもだな、扱い方がわからないし文字も読め…マスター、この剣は?」
ペラペラと流し読みしていた裕也が唐突に手を止めエヴァンジェリンに確認する。

「ん?フランベルジュか。まあ、貴様が炎を操れるようになったら様にはなるな」
エヴァンジェリンは一人納得する。

「いや…特性とか何かあるのかを聞きたいんだが」
裕也は更に問い掛ける。

「暇だった頃に色々いじっていたような記憶はあるんだが…はて?何かあったかな…」
エヴァンジェリンは唸り始める。

「いや…思い出せないならいい。コレにするから」
裕也はあっさりと決断する。

「随分とあっさり決断したな。お前みたいなのは悩みまくると思ったんだが…」
エヴァンジェリンは若干拍子抜けしたように言う。

「いや、絵と読めない文字では直感が頼りだ。で…どうすればいいんだ?」
裕也は文字とにらめっこをしながら問う。

「本に触れてページと武器の名前を読み上げればいい。そうすれば空いてる手の方に出てくる」
エヴァンジェリンが何かを考えながら答える。

「それだけか…では『第16頁フランベルジュ』」
裕也が読み上げると炎のような波型の刃で刃渡り1.5メートル程の長剣が現れる。

「では武器も決まったからさっさと…って、何だその妙な気迫は」
エヴァンジェリンは若干引きながら裕也に問い掛ける。

「マスター…この本、マスターが作ったんだよな?」
裕也は引かれた分だけにじり寄りながら問う。

「あ…ああ、そうだが?」
エヴァンジェリンは更に引きながら言う。

「ならばっ!!」
裕也が一気に距離を詰める。

「なっ…ひいいっ!?」
修行の時よりも素早い縮地に…というか妙な気迫の裕也に怯えるエヴァンジェリン。

「これを文庫本サイズにしたのを作ってください!!」
裕也はその勢いでエヴァンジェリンに頭を下げた。

「……は?」
エヴァンジェリンは若干涙目になりながら聞き返す。

「だから、この本を文庫本サイズにしたのを作ってくださいと…」
裕也がもう一度言ってから頭を上げると

「紛らわしい真似をするな、このボケ弟子がーっ!!」
エヴァンジェリンが回し蹴りを放ってきた。

「ぐっ…いきなり何を!?」
裕也は防御しながら問う。

「黙れっ!!リク・ラク・ラ・ラック・ライラック…」
エヴァンジェリンは問答無用と言わんばかりに呪文詠唱を始める。

「…最近唐突に修行が始まるのは気のせいだろうか」
裕也はそう呟くとエヴァンジェリンにフランベルジュで切りかかっていった。





あとがき
プロット修正にてんやわんやなTYです。
魔法先生たちの口調が難しい…もう少し原作でも出番があれば…
因みに刀子先生が結婚してないのは離婚などの時間軸が把握出来なかったためのオリジナル設定なので悪しからず…


感想レス
Marl様
トリッパーには一応伏線を張っていたつもりだったのですが…
作者の未熟故に唐突に感じさせてしまったようです。
アイン、ツヴァイ、ドライはここでリタイアです。

ガッツ様
トリッパー(闇乃 氷夜)については意図的にそうしました。
上位悪魔を利用するというのも考えたのですが、どうしても納得のいく理由が見つからなかったためこの方法にしますた。
決してアンチトリッパーではありません。

天気は曇り様
ありがとうございます。
これからも面白いと言ってもらえるよう頑張っていきます。

モリヤーマッ!様
ツヴァイ達の話は外伝で補う運びになりそうです。
これ以上はネタバレになりそうなので勘弁を…


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