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No.8004の一覧
[0] 転生生徒 裕也(現実?→ネギま) 習作[TY](2009/10/22 23:38)
[1] 転生生徒 裕也 プロローグ[TY](2009/09/28 21:38)
[2] 転生生徒 裕也 第一話[TY](2009/09/28 21:39)
[3] 転生生徒 裕也 第二話[TY](2009/09/28 21:40)
[4] 転生生徒 裕也 第三話[TY](2009/09/28 21:41)
[5] 転生生徒 裕也 第四話[TY](2009/09/28 21:42)
[6] 転生生徒 裕也 第五話[TY](2009/09/28 21:43)
[7] 転生生徒 裕也 第六話[TY](2009/09/28 21:44)
[8] 転生生徒 裕也 第七話[TY](2009/09/28 21:47)
[9] 転生生徒 裕也 第八話[TY](2009/05/14 16:28)
[10] 転生生徒 裕也 第九話[TY](2009/05/16 20:30)
[11] 転生生徒 裕也 第十話[TY](2009/05/22 22:07)
[12] 転生生徒 裕也 第十一話[TY](2009/05/31 21:40)
[13] 転生生徒 裕也 第十二話[TY](2009/06/22 23:54)
[14] 転生生徒 裕也 第十三話[TY](2009/07/15 00:04)
[15] 転生生徒 裕也 第十四話[TY](2009/07/15 00:02)
[16] 転生生徒 裕也 第十五話[TY](2009/09/28 21:37)
[19] 転生生徒 裕也 第十六話[TY](2009/10/22 23:35)
[38] 転生生徒 裕也 第十七話[TY](2011/09/04 18:31)
[49] 転生生徒 裕也 第十八話[TY](2011/09/04 18:25)
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[8004] 転生生徒 裕也 第九話
Name: TY◆7afd6ba4 ID:b5f22841 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/05/16 20:30

転生生徒 裕也
第九話

白衣を着た裕也は考え事をしながら学園長室に向かって歩を進めていた。

(なんだったんだ、コレは…?)
裕也は簀巻きにして引きずっているモノに目を向けながらここに至るまでを思い返す。

裕也は呉氏妖炎拳のコツを掴んでから不届き者について調べていた。
だが、いくら麻帆良のデータベースをあさっても該当する者がいない。
仕方なしに学園長や形だけだが高校のクラス担任で魔法先生の葛葉 刀子に連絡を取ろうとしたがどちらも繋がらない。
いつまでも研究室に放置しておく訳にもいかないのでこちらから出向く事にしたのだが…

「自分の事を主人公とか…」
裕也は独り言を呟きながら簀巻きの言動をツヴァイがメモしたものを見る。

曰わく、「俺は主人公なんだぞ」
曰わく、「この世界で俺はハーレムを築くんだ」
曰わく、「俺はエヴァンジェリンの従者になる存在だ」
曰わく、「俺が覚醒すればお前なんて…」
曰わく、「仮契約さえしていれば…」
何故、ツヴァイに向かってトリモチを投げたかという問いには
「ロボ娘が欲しかった」との事…この時に呉氏妖炎拳のコツを掴んだのは余談である。

「……どこからがギャグなんだろうか?」
意味不明な言動を思い出しながら裕也は近道の為に林の中へ入っていった。


「で、逃走者の現在地は掴めておるのか?」
学園長がガンドルフィーニに問い掛ける。

「いえ…魔力遮断をして監視カメラの無い林や山を進んでいるのか地下入り口の映像を最後に足取りは掴めていません。現在、シスターシャークティが探索しています」
ガンドルフィーニは間髪入れずに答える。

「何故そんなに騒いでるんだ?ジジイ」
エヴァンジェリンが口を挟んでくる。

「わし等が要注意侵入者としとるのは一人だけじゃ…そやつは他の不審者より更に膨大な魔力で「学園長!!」ふぉ?今度はなんじゃ」
学園長の説明は駆け込んできた葛葉 刀子によって遮られた。

「先程、沙霧 裕也から連絡があました。別件の不審者を捕らえたので学園長室に向かって移動してるそうです。下手をすれば逃走者と遭遇する可能性も…」
葛葉 刀子が懸念を口にする。

「むむ…それはマズい。刀子君は沙霧君と逃走者の探索に加わってくれ。ガンドルフィーニ君はこれ以上逃走者が出んように手を打っとくれ」
学園長が指示を出す。

「「はい!!」」
二人は返事をすると学園長室から出て各々行動を開始した。

「で…お主はどうするんじゃ?」
未だに動こうとしないエヴァンジェリンに学園長が聞く。

「ふん…裕也自身はまだ基礎の段階だが、強化外骨格とやらを装着していればタカミチ相手にも引けを取らんよ」
余裕綽々と言わんばかりに茶をすするエヴァンジェリン。

「…その強化外骨格とやらは常に着ておるのか?それに逃走者はタカミチと一応対等じゃったぞ、膨大な魔力に物を言わせての戦い方じゃが」
学園長が素朴な疑問と情報を言う。

「…………さっさと行くぞ、ジジイ」
茶を飲み干したエヴァンジェリンが少し決まり悪そうに動き始めた。


裕也は林に入り少しして違和感を感じていた。
(妙だな…動物の気配が無い)
裕也が何があっても対応出来るように気を巡らせると

「『氷槍弾雨』」
いきなり上空から氷で作られた槍が雹のように降ってきた。

「なぁっ!?」
裕也はとっさに簀巻きを放り捨て回避行動に移る。

ドスドスと氷の槍があちこちに刺さる音が周りに響く。

「貴様が沙霧 裕也だな」
魔法を放ってきたフードを被った人物が降りてくる。

「…そうだと言ったら?」
裕也は氷の槍が刺さった簀巻きを気にしながら答える。

「我は闇之 氷夜、『闇の福音』エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルの従者に最も相応しい者だっ!!」
フードを脱ぎ捨て名乗りをあげたのは明らかに薬品で染めた青髪と青のカラーコンタクトを付け、豪奢な刀を持つ男だった。

「…………」
裕也は無言で相手の様子を伺う。

「ふん…我が気迫に気圧されて何も言えんか。ならばそのまま死ね。『魔法の射手・連弾・氷の1001矢』」
氷夜は再び空に上がり無詠唱で狙いも付けずに魔法の射手をばらまく。

「むっ…」
裕也は魔法の矢を木の陰に隠れてやり過ごす。

「そんな所に隠れでも無駄だぞっ!!リンク・ランク・ラン・ランック・ラインラック 来たれ氷精…」
氷夜は裕也の隠れた木ごと吹き飛ばそうとするが

「遅いな」
裕也は白衣から取り出したデザートイーグルで狙い撃つ。

「っ!?ふん…この程度で我の障壁を抜こうなどと片腹痛い。闇を従え吹けよ常夜の氷雪。『闇の吹雪』」
氷夜は何てこと無いかのように言い、エヴァンジェリンのサイズの倍以上の『闇の吹雪』を打ってくる。

「ちっ…」
銃弾が防がれると裕也は逃げながら思考を進める。
(障壁は厚いだけでマスター程の硬さはないと見た。さらに先の仕草から見るに銃を撃たれたのも初めて…魔力の練りとやらはイマイチ分からんが…デカいな)

「地べたを這っていては逃げれんぞ!!リンク・ランク・ラン・ランック・ラインラック 来たれ氷精、大気に満ち…」
氷雪は再び詠唱を始める。

「だから、遅い」
裕也は足を止め予備に持っていたスタームルガー・ブラックホークも取り出し全弾撃ち尽くす。

「くっ!?貴様…そんな俗物でしか攻撃できんのかっ!!それでよく『闇の福音』の従者が名乗れるなっ!!白夜の国の凍土と氷河を…『凍る大地』!!」
先程よりは余裕が出来たのか、饒舌になりながら詠唱を完成させる。

「しまったっ!?」
裕也は氷柱は避けきったが足を地面に凍結れてしまう。

「鬼ごっこもここまでだな…沙霧 裕也よ。我が愛刀、草薙剣の錆となれ」
氷夜は『戦いの歌』を使いわざわざ刀で斬りかかって来る。

「ぐっ…」
裕也は二丁の銃を強化して受ける。

「その程度で我が刀が止められるかぁ!!」
氷夜は『戦いの歌』を最大出力にして押し切る。

「ぐぁっ…」
裕也は斬り裂かれるが白衣と銃の残骸を残して消える。

「分身だとっ!?卑怯なっ…!!」
氷夜は周りを見渡しながら叫ぶ。

裕也は木の陰で気配を絶ちながら考える。
(チャチャゼロとの鬼ごっこで身につけた気配遮断だ。ある程度は保つだろうが…これほど魔法を乱発しても誰も来ない所を見ると…)

「このまま救援を待っても無駄だぞ!!ここら一帯に我が作ったオリジナルの人払いの結界を張ってあるからな!!」
氷夜は空に上がり見かけだけの警戒しながら声を張り上げる。

(自分から種明かししてくれるとはな。だが、さっきの分身で気がかなり減ったし、手持ちの銃が一丁しか無い…迂闊にっ!!)
裕也が打開策を考えていると後ろに気配を感じて音をたてずに振り向くと

「私です、ドクター」
かなりの大きさの鞄を背負ったツヴァイが腹這いの体勢でいた。

「……何故ここにいる?」
裕也は未だに騒いでいる氷夜を警戒しながらツヴァイに話し掛ける。

「ドクターが発砲したら私達に連絡が来ようになってます。不測の事態に備え私が強化外骨格『薄刃陽炎』の運搬と装着の補助を、アイン姉様とドライが装着にかかる時間稼ぎをします」
ツヴァイが背負っている鞄から『薄刃陽炎』を取り出し告げる。

「何?アインとドラ「何だ!?貴様ら、我に楯突くとでも言うのか!!」っ!?」
裕也がツヴァイに問い掛ける声に被せるように氷夜が騒ぎ出した。

「標的を確認、アイン姉さん攻撃開始です」
飛翔ユニットを取り付け、両手にハンドキャノンを持ったドライの上に、強化外骨格用の装備を無理やり装着したアインが乗り氷夜に攻撃を仕掛けていた。

「ふん…命令された事しか出来ない人形風情がっ!!我をなめるなよ!!『魔法の射手・連弾・氷の1001矢』」
氷夜が無詠唱で魔法の射手を放つ。

「避けきれない分の迎撃を頼みます」
ドライがアインに持っていたハンドキャノンを渡しながら言う。

アインは頷き迎撃を始める。

「やめ「すみません、ドクター」むぐっ」
明らかに無理をしている二人を止めようと大声を出そうとした裕也のツヴァイが口を塞ぐ。

「何をする、ツヴァイ。あのままではあの二人が…」
裕也がツヴァイに抗議する。

「はい、姉様とドライが無理をしてまで時間を稼いでる内に装着を済ませます。そのまま、ドクターが出てしまうと危険です」
ツヴァイは有無を言わせない口調で答える。

「…わかった。手伝ってくれ」
裕也が上空の戦闘を気にしながら薄刃陽炎の装着を始める。

「了解しました、ドクター」
ツヴァイもそれに答え行動を開始する。


「飛翔ユニット燃料残り僅かのため射出準備開始。姉さんは先に降りて下さい」
ドライがアインに促す。

アインは頷くと弾を撃ち尽くした武装を氷夜に投げつけ、気を逸らしてから飛び降りる。

「ちっ…こんな物を斬るために草薙剣を振るうとは…」
氷夜は投げつけられた武装を切り捨てながら飛び降りたアインに目を向ける。

「飛翔ユニット射出します」
ドライがアインに気を取られている氷夜に飛翔ユニットを射出し自分も落下していく。

「この程度で我を打ち取れるとでも…っ!?」
氷夜は飛翔ユニットを斬った瞬間、爆発が起こる。

「超と葉加瀬に感謝です。花火ではなく爆薬を仕込んで…い……る…と…は?」
ドライは着地し立ち上がった瞬間、上から投げつけられた刀に胸を貫かれる。

アインが貫かれたドライに駆け寄ろうとするが…
「吹けよ常夜の氷雪。『闇の吹雪』!!」
爆発の煙の中から放たれた『闇の吹雪』を受け四肢をもがれて吹き飛ぶ。

「我をなめるなと言ったろ…人形がっ!!このまま叩き潰してくれるわっ!!リンク・ランク・ラン・ランック・ライ…!?」
氷夜の呪文詠唱を遮るように薄刃陽炎を装着し終えた裕也が殴りかかった。

「はっ、やっと出てき「少し黙れ」ぐがっ…!?」
氷夜が喋りきる前に裕也が炎を纏わせた拳で殴りつける。

「なっ…ぐおっ」
氷夜が口を開く隙を与えず一方的に攻撃を続け地面に叩きつける。

(呉氏妖炎拳…己の感情を炎とし体に纏うとはこの事!!)
怒りで理性が薄れた裕也は虚空瞬動で加速し一直線に氷夜に殴りかかる。

「このっ…我をなめるなぁっ!『断罪の剣』!!」
仰向けに倒れていた氷夜が『断罪の剣』を発動し突き出す。

「しまっ「ドクター、危ないっ!!」ぐっ」
『断罪の剣』の相転移の刃に貫かれそうになった裕也をツヴァイが体当たりをして押しのける。

「ちっ…まだ居たのか、この人形がっ!!」
氷夜は裕也をかばって『断罪の剣』に胴を貫かれたツヴァイを腕を振って両断する。

斬り捨てられたツヴァイの上半身が裕也の方に転がっていく。

「ツヴァ…イ?」
裕也は目の前にあるツヴァイの上半身を抱き上げる。

「ド…ク……ター、無………事で…」
それだけ言うとツヴァイは機能を停止した。

「ふん…人形なんぞに頼らなければならない時点で貴様は負けていたんだよ、沙霧 裕也。さあ、認めよ。我の方がエヴァンジェリンの従者に相応しいとっ!!」
氷夜は勝ち誇りながら『断罪の剣』を突き出す。

「…………」
裕也はツヴァイを静かに横たえて無言で立ち上がる。

「今更、怯えてもっ!!もういい、死ね…よ?」
氷夜が『断罪の剣』を振るった腕に違和感を覚え視線を向けると
「なぁぁっ!?我の腕がああぁぁぁ!?」
腕は完璧に炭化しており、地面に落ちて砕けちった。

「呉氏妖炎拳…この感情を一滴も外に漏らさず全て炎とすれば…これほどまでの火力になるか」
瞬動で氷夜の背後に回っていた裕也は鉤爪のよう開いた両手に黒い炎を纏わせながら呟く。

「ひぃぃ、来るな人殺しぃ!!」
氷夜は尻餅をつき、今までの態度からは考えられない程に怯える。

「………人殺し?それはお前だろ、闇之 氷夜。私はまだ、誰一人殺してはいない」
裕也は無表情のまま答える。

「我はまだ誰も殺してはいないっ!!」
氷夜は残っている腕を振りながら否定する。

「いや、殺したよ。アソコに在る簀巻きをね」
裕也は血だまりに沈んでいる簀巻きを指差し告げる。

「な…あれは貴様が…そう、貴様が連れていたんだ…だから貴様のせいで死んだんだ。我は悪くないっ!!」
氷夜は後ずさりしながら理論の破綻した事を喚く。

「正直…お前が人殺しかどうかなんてどうでもいい。ただ…」
裕也は言葉を止め、黒い炎を両肘まで纏わせる。

「何を言っている貴様。我は「黙れと言ったろ」がぐっ!?」
裕也は氷夜の膝を蹴り砕く。

「これはエゴだ…アイツ等を…私の家族を壊された事に対する怒り…」
裕也は両腕に纏っていた炎を右手に集中させる。

「あぐぁぁぁ、いやだぁ…」
氷夜は言葉にならない声を出しながら這いつくばって逃げようとするが膝が砕けているので思うように進まない。

「死「そこまでです」っ!?」
振り下ろそうとしていた裕也の右腕を葛葉 刀子が掴む。

「葛葉先生…何故?」
裕也は無表情のまま視線を移し問い掛ける。

「あなたとついでにソレを探していました。無駄に強力な魔力で張ってある結界を抜くのに少々時間を食いましたが…最悪の事態はギリギリ防げましたか」
刀子は現状を確認しながら言う。

「最悪の事態…!?やはりこの世界の意志は主人公である我を生かそうとするのだな!!さあ、正義の味方ならどちらが悪かわかるだろう!?」
氷夜が何故か強気に刀子に問い掛ける。

「正義の味方?あなたは何を言っているのですか?私は魔法先生ですよ」
裕也の右腕を離すことなく刀子は続ける。

「なっ…最悪の事態とは我が死ぬ事では…」
氷夜が愕然としながら問う。

「何を見当違いな事を…私達の最優先事項は沙霧君の無事救助。あなたは私の生徒に危害を加えようとした不審者に過ぎません」
刀子は裕也の状態を確認しながら言う。

「なん…だと?我はそいつに腕を焼かれたのだぞっ!?」
氷夜は口角を飛ばしながら喚く。

「何故、止めるのですか?葛葉先生…」
裕也は氷夜を無視して刀子を見ながら再び問い掛ける。

「私は形だけかもしれませんが…あなたの先生です。あの様なモノの為にあなたの手を汚させたくありません」
刀子は視線を逸らす事なく答える。

「そうだ。お前はまだ手を汚すことは無いぞ、裕也。リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 来たれ氷精、大気に満ちよ。白夜の国の凍土と氷河を…『凍る大地』」
どこからともなくエヴァンジェリンの声が続く。

「なっ…!?どうして…我の体…が凍って?」
いきなり体が凍りついた事に氷夜は愕然とする。

「マスターの魔法?どうして…」
裕也は効果範囲から離脱しながら呟く。

「エヴァンジェリンの魔法ですか…」
刀子は裕也の呟きを聞き止める。

「エヴァンジェリンだとっ!?どこだ、どこに我の主がっ!?」
凍結していない首を振って氷夜は周りを見渡す。

「貴様だな?勝手に私の従者を名乗っていた命知らずは…」
黒いマントを羽織ったエヴァンジェリンが裕也の側に降り立つ。

「あ、ああ…我が『闇の福音』の従者に最も相応しいから…そんな奴より我を従者に…」
氷夜は凍りついた寒さに震えながら支離滅裂な事を言う。

「ふん…貴様のような腑抜けな奴はお断りだ。そのまま凍えて死ね」
エヴァンジェリンはそれだけ言うと興味を無くしたのか氷夜に背を向ける。

「そん…な……我は…主……人」
氷夜は絶望仕切った表情を浮かべ力尽きる。

「アレは殺すなよ、裕也。いや…もう殺せんか」
裕也の方に向きながらエヴァンジェリンが言う。

「何故…ですか?」
裕也は拳を握り締めながら聞き返す。

「もう死んでいるからな。それよりも大切な事があるんじゃないのか?」
とエヴァンジェリンはツヴァイ達に目を向ける。

「あ…」
裕也はそれに気がつくとフラフラと四散しているパーツを集め始めた。





あとがき
やっちまった感じのTYです。
完全にプロットから逸れていく…組み直しかな
感想、批評その他諸々よろしくお願いします。


感想レス
テンプル様
不審者の扱いも考えなくてはならないのを失念していました…
ツヴァイというか、アインもドライも巻き込んでの死亡(?)フラグでした


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