やぁ、よく来てくれたね。ここはこの作品の主人公、シオン君のネタバレを含む予告なんだ。嘘、というのは細かい部分の差異があったりするからなんだ。うん、そうなんだ。作者は仕事が続いていて疲れてるだけなんだ。みんなには、こんな話もあるんだな……という、ゆとりみたいな物を感じてくれたら嬉しく思う。この作品に飛んだシオン君は、以前の嘘予告とは違い、グローランサー世界から1〜2個位の世界しか飛んでいないんだ。だから、細かいことは言えないけど、まだラヴァーズが眷属に云々は知らない……だから、少しネガティブ色が強いんだよ。しかも、オリジナルフォームとかあるらしい。それでも良い……ネタバレを気にしない人は見てくれると嬉しい。それでは、ゆっくりしていってくれ……。*********俺はまた飛ぶんだな……。……アルシリアのその後は気になるが……エルト達がどうにかするだろう。全て終わった……。そう、全て……。これからは平和が続く……それを守れるかはアイツら次第だ。ならば、俺は潔く消えるだけ……元々、俺は転生したのでは無く……。けど、仲間……ダチ……愛した女……こんな俺を受け入れてくれた奴ら…………こんな別れかたは……辛いなぁ……。俺は涙を流していた……会いたい……アイツらに会いたい……。俺は思いを馳せる……『シオン』になって出来た初めてのダチ……商人を目指していた親友……共に戦った仲間達……俺なんかを愛し続けてくれた女達……。次の世界でも出来た掛け替えの無い仲間達……そして、愛した者……。けれど……これが俺の運命なら、大事な奴らを救えたなら……甘んじて受け入れると誓った……だから。「……そう言えば、宇宙意思が介入してこない……」今までは、いつの間にかそいつの前に居て、事情なんかを説明されたが……今回は、何やら歪んだ空間を漂うだけだ……もしかして、必要無いとでも思われたか?「見つけた……」「ん……アンタがこの世界の宇宙意思か?」俺の目の前にはなんか古臭い格好をした、インテリ風の眼鏡を掛けたオッサンが居た。「私はそんな大層な者では無いがね……私の名前は鳴滝という……君をここに招待した者だよ」鳴滝……?宇宙意思では無い……?このオッサンは一体…俺を招待しただと?鳴滝が言うことは突拍子も無いことだった。「君に折り入って頼みたいことがある……世界の破壊者を倒して欲しい」「世界の……破壊者?」「これを見てくれ……」俺が見せられたのは……。『仮面ライダー』……その中でも平成ライダー、という区切りで分けられるライダー達。俺もクウガから、キバの途中くらいまでは見ていたから分かる……大概は国彦の奴がDVDを無理矢理押し付けて来たりしたからなんだが……クウガからカブト迄はDVDで、そこから先はリアルタイムで見ていた……まぁ、キバは仕事の関係もあり、マチマチだったが。そんな平成ライダー達が戦っていた。……あれはカブト劇場版のコーカサスにケタロス……龍騎に出て来たゾルダ……劇場版のファムにリュウガまで……。仮面ライダー達が戦っていた……。これだけの連中、揃えば世界征服も夢じゃねぇぞ?そんな奴らを蹴散らしたのは――ただ一人の仮面ライダー……。「……なんだ……アイツは……」それは俺の知らないライダーだった。赤と、黒と、白……十字架を模したマークを着けた、シンメトリーな鎧……そいつが、まるで王の様に屍となったライダー達の上に君臨する。「待て……」立ち上がったのはクウガ……クウガはその身体を変化させた。クウガ最強の形態……アルティメットフォーム。その攻撃をあのライダーは軽くあしらっていきやがる……一説には攻撃力だけならライダー最強とも言われる、アルティメットクウガを相手にして……だ。そして、互いにエネルギーを宿したパンチを撃ち合い、光に包まれた。景色は再び、歪んだ空間に戻っていた。「あれが世界の破壊者……ディケイドだ」「ディケイド……」その後、鳴滝は俺に説明した……ディケイドが存在したら、あの様な世界になると。だから、倒して欲しいと……しかし、俺はこの男、鳴滝を信じられずにいた。俺の本能が告げる……こいつは信じられないと……だが。「ディケイドが存在すれば、君の居た世界も滅ぼされるかも知れないのだ……それでも良いのかね!?」「!?……俺の……居た世界……」それを聞いた時……俺の覚悟は決まってしまった……。「……良いだろう……ディケイドは、俺が殺す」*******こうして転生者は旅立つ……九つの世界を巡る破壊者を倒す為に。「……お前がディケイドか?」「誰だお前?」出会う転生者と破壊者……。「お前に恨みは無いが……死んでもらうぞ……」「死んでもらうとは穏やかじゃないな……やれるものなら、やってみな!変身!!」『カメンライド……ディケイド!』終始破壊者を圧倒する転生者。「……化け物かよ……ライダーでも何でも無い相手に……有り得ないだろ?」「終わりだ……慈悲は無いぞ」「チッ……俺はやられる訳にはいかない……俺の世界を見つけるまでは!!」『ファイナルアタックライド……ディディディディケイド!!』「うおおおおぉぉぉっ!!!」「……終わりだ、破壊者……!」必殺の一撃も転生者には届かず……破壊者にトドメが刺されそうになった時に現れた一人の男……。「士ぁ!?……変身!!」「!?……クウガだと!?」間一髪、駆け付けた、破壊者と共に歩む戦士。しかし、彼も転生者に追い込まれていく……。「……もう止めろ……俺の狙いは破壊者だけだ」「だったら……益々引けないな……士はオレの、仲間だ!オレは今度こそ守るんだ……!超変身!!」その姿に、かつての友を思い出す転生者。「士君は、破壊者なんかじゃありません!私たちは世界を救う為に戦ってるんです!!」少女の訴えに、鳴滝への不信感を募らせて行く転生者。それは、鳴滝の行動を見て、次第に大きくなる……。そして……。「……一つ聞きたい。お前は何故、旅を続ける?」「……俺は、自分の世界を探している……俺がいるべき世界……まぁ、ついでに世界を救ってくれって頼まれたしな」転生者と破壊者は和解する……しかし、そこに現れる鳴滝……そして金色のライダー。「このコーカサスは最強のライダーだ……今度こそさよならだ……ディケイドォ!!」ハイパークロックアップの前に、成す術の無いディケイド……遂には変身が解けてしまう。そこを助けたのは……転生者だった。「誰かの運命を変える……滅ぶべき世界を救うのが破壊者だと言うなら……俺は破壊者で十分だ!コイツみたいにな!!」「く……どうやら私は更に厄介な者を呼び寄せてしまったらしいな……コーカサスッ!!!」金色のライダーはその時の流れに逆らった速さで転生者に迫る……しかし、転生者はそれを圧倒してしまう。「馬鹿な!?ハイパークロックアップに着いてくるなど……ありえない!!」「速く動いただけで騒いでくれるなよ……とは言え、確かに幾ら俺でも、時を行き来出来る程の速度には着いて行けない……だが、ZECTライダーへの対策を考えて無かったと思うか?ネタばらしはしてやらんがね……」転生者はハートのバックルを手に取る。「……必要は無いが、郷に入っては従えってな……変身!」『チェンジ』……こうして、転生者は破壊者と共に行く。そして様々な出会いを通して……彼らは成長していく。「このカードは……」「どうした士…………なんか、嫌な予感がするんだが、嫌だぞ俺は……ライダー変身時の変型もどうかと思うのに、今は生身だろ?オッサンはそれは止めた方が懸命だと……」『カメンライド……ディケイド…エクストリーム!!』「ちょっとくすぐったいぞ」「ちょ、待っ……!?」転生者は光となり、そこにライドプレートが吸い込まれ………光の球が破壊者に降り懸かる。そして、現れたのは……破壊者の鎧はアーマーコートに……顔に刺さっていたライドプレートは登頂部に……そして、長い銀髪が後ろに流れる。『って、どこの勇者王だよ!?』「成る程……お前の力が使える形態みたいだな。なら、試させてもらうぜ?」『アタックライド……コロナスラッシュ!!』『ば、馬鹿!!その技はぁ!!?』転生者の愛剣に似た形になったライドブッカーに、膨大過ぎる熱エネルギーが蓄積される………それをディケイドは放った。「……ち、ちょっと威力が強すぎたみたいだな……アタックライドでこれってどうなんだお前……?」『考え無しに使うからだ……お前、ガチで破壊者になる気かコラ?……ファイナルアタックライドだけは使うなよ?……地球破壊しても知らんぞ……で、どうするんだコレ?』「だいたい分かった……逃げよう」それはまるで、世界の終焉を告げるかの様な一撃だった……。草木を燃やし、岩を溶かしたのだ。周りに建築物や人がいなくて良かったと、二人は思ったそうな。そして直ぐさま別の世界に逃げようと。運命は加速する……。「シオンさん、帰って来てくれないから……私が来ちゃいました……」「カレン…なのか…?」転生者は時空を越え、最愛の女性の一人と再会する……。「許しませんよ士君!!」「毎度毎度、同じ手にやられるかよ夏みかん!バリアー!!」「何!?」ドスッ!!「「「あ………」」」「……プク、クハハハハハハ!!?こ、これはぁ!?ハハハハハハ!!?」「ご、ゴメンなさいシオンさん!!」「究極チート男にも効くとは……恐るべし夏みかんの笑いのツボ」「ハァ……ハァ……つぅ〜〜かぁ〜〜さぁ〜〜……」ヒュン!!「!?消え……」「喰らえ」ドスッ!!「!?くはははは!!な、何でハハハハハ!!?」「な、夏美ちゃんの笑いのツボ……」彼らは旅に出る……次元を駆ける旅に。その先に何があるかは分からない……それでも立ち止まらずに。「し、シオンさん!?は、箱の中に人が居ますよ!?ティピちゃんみたいに妖精……いえ、小人でしょうか!?」「あ〜〜、カレン……それはテレビと言ってだな……」……時には平穏な空気に浸りながら。だが、彼らにも終焉の時は訪れる……。「全ての原因は大ショッカーにあるのでは無い……」「剣崎……ブレイド…!?」全ては破壊者のせいだと言う剣の王。「貴方は全てのライダーを破壊しなければならなかった……」襲い掛かるのは紅の牙を持ちし皇帝……。そして……。「お前達は……邪魔なんだよ……」「黒い……ディケイドだと……!?」事態は思わぬ方に転がり出す……。……絆を紡ぐ破壊者……全てを盗む者……そして破壊者達と絆を紡いだマスクドライダー達……。「…………」凄絶なる戦士として覚醒させられたクウガ……。闇に堕ちたクウガ……だが、自身の闇を超えた時……決して古代に記されなかった戦士……。凄絶なる戦士を超えた、金色の戦士が舞い降りる……。そして、転生者は立ち塞がる……友を……大切な者達を守るために……。「今日の俺は……手加減出来んぞ?」転生者と破壊者……紡がれた絆は運命を覆すのか……。全てを破壊し、全てを繋ぐべく……。『異世界転生者と並行世界の破壊者』掲載日未定。********嘘予告の更に嘘予告――ある世界に、一人の戦士が居た。彼は当初、何の力も無い普通の青年だった……。それが、ある時……とある男の導きにより、力を手に入れることになる。「ディケイド……それが君の本当の敵の名だ」青年はその男の言葉を、心の片隅に置いておき……その力を奮った。最初は咄嗟だった……現れた化け物と戦う為に、その力を発現させた。後に、彼は一人の女性に自身の力の存在を知られる……そして女性に好意を抱き始めた頃から、彼の戦う理由はその女性に褒めてもらうため……彼女に良い所を見せるために奮われた……。全体を見れば、それはちっぽけな理由なのかも知れない……。しかし、彼は戦い続けた……。やがて、化け物と戦って行く内に、彼は一人の青年と出会う……。その青年こそ、自分を導いた男が言っていた……悪魔と呼ばれた者だった……。彼は最初こそ、男に言われた通りに彼を倒そうと躍起になったが……。彼らは和解した……皮肉にも、好意を持った女性の命は失われることになってしまったが……。新たな目的が出来た――皆の笑顔のために戦うという目的が。「知ってるか?――コイツの笑顔、悪くない」そして、新たな仲間が――絆が生まれた。彼、小野寺 ユウスケは世界の破壊者と呼ばれる青年――門矢 士達と共に文字通り世界を駆けていくことになる。その道中、様々な出会いがあった……世界を駆ける怪盗――海東 大樹。そして、本来なら出会う筈の無かった……世界の代行者足る男。この男――シオン・ウォルフマイヤーとの出会いが、小野寺ユウスケの運命を更に加速させることになる。「君は私が呼び込んだバグだ……ならば、私自らが取り払う!!」「チッ……此処までかよ……夏美ちゃん、ユウスケ――士の奴を支えてやってくれ……アイツ結構ナイーブだし」最初は敵だった――しかし今は、心強い仲間だった男から託された想い――それが士達の――ユウスケの運命を僅かに後押しした。シオンと、彼の支えだった女性は世界から排泄された……それでも、その絆は消えはしなかった。ユウスケは、世界の守護者とも言える男の一人と対立した。全てはディケイドのせいだ……そう言う男の言葉を真っ向から否定した。そして、彼は最後まで仲間を――友を信じて戦った。だが―――。「士ぁっ!?」「ユウスケ!?」彼は破壊者を憎む男の策から友を庇い、世界から排泄されてしまう……世界の代行者である彼と同じ様に……。だが、一つだけ違ったのが―――。「……此処は……俺の世界……?」そこは彼の……クウガの世界『だった場所』。だが、彼が居た頃から幾らかの年月が経った世界……。彼が戦っていた化け物……グロンギが滅んだ世界。よく似た世界と言う可能性もあったが……。好意を持った女性の墓、行きつけだった喫茶店……その喫茶店のマスター。残っていたのはそれくらいだったが、それだけで確証を得るには十分だった……。***********「行くのか?」「はい、あちこち廻ってみようと思います。ありがとうございました、おやっさん!」俺は、お世話になった喫茶店のマスターに礼を言う。こっちの世界に戻って来て、随分と時間が経っていたからか、俺の住んでいたアパートの部屋が無くなっていた……。途方に暮れていた俺を拾ってくれたのが、以前によく通った喫茶店のマスター……おやっさんだった。―――写真館だった場所にあった、本来あるべき場所。士と一緒にグロンギの親玉――究極の闇を倒して、グロンギ達は居なくなった。新聞にもグロンギは滅んだ……と書かれていたんだから、間違いは無いんだと思う。……俺があちこち見て廻りたいのには理由がある。――士達の所に戻る……その為の手掛かりを捜す。それが理由。……そんな手段なんて、無いのかも知れない。以前はキバーラに導かれて、世界を越えることが出来たけど……俺自身にはそんな力なんて無い。だけど、ジッとなんかしてられない。こうして俺は旅立った……そして、思い知ることになる。確かにグロンギは滅んだ……けれど、それ以上の驚異が――この世界に襲い掛かっていたことに……。***********帰って来た戦士が旅先で出会ったのは、かつて自身も身に纏ったシステム……。「G3−X……じゃない?って、言ってる場合じゃない!!変身っ!!」対未確認生物用パワードスーツ『G3システム』を纏った男が異形……アンノウンと戦っていた。咄嗟に助けに入った戦士……クウガ。「未確認4号……まさか……?」「(アレは……アギト?いや――違うっ!?」G3が赤の戦士の姿に驚愕している頃……金色の戦士もまた、その存在に驚愕していたのだった……。『クウガの世界だった』……『アギトの世界』。限りなく原点に近かったその世界は、一人の戦士の帰還により、新たな道を作り出す。「どうですか小野寺さん?このトマト……良い色艶でしょう?勿論!味も良いんですよ〜?食べてみて下さい!あっ、それからこのキュウリもですねぇ……」「もう……しょーいち君ったら……」数々の出会いによる繋がり……。「北條さん!本気なんですか!?」「当然でしょう?アギトを捕獲出来ないなら、未確認4号を捕獲すれば良い……何故、再び4号が現れたのかは分かりませんが……先のアンノウンとの戦いから見ても、4号は確実に戦力になってくれる……少なくとも、貴方たちの欠陥だらけのG3(システム)よりはね?」巡らされる陰謀……。様々な想いが交差する中、戦士は成長し、進化していく……。皆の笑顔を守る為に……約束を果たす為に……そして、再び仲間の元へ戻る為に……。「俺は……俺は逃げない!!この力から、自分自身からっ!!―――変身っ!!」究極の闇を纏いし者……その力を持って闇の神に挑まん――。光の後継者……その力を持って闇の神に挑まん――。やがて、その二つが重なり合い――闇の神を脅かす。――仮面ライダーAGITΩ――ブレイブ オブ 空我――掲載日――未定。***********後書き的な言い訳。本当、色々スミマセン。m(__)m舌の根が渇かぬ内から書いてしまいました。仕事の気分転換と、改めて色々再確認するために……。次々回からはしばらく本編で行きますので、どうか見逃して下さい。m(__)mちなみにシオンはディケイドに関しては原作知識ゼロです。※嘘予告の嘘予告アギトのDVDを見ていたら、書きたくなりますた……。だが、私は謝る。ごめんなさいm(__)m