やぁ、俺の名前はリヒター!この世界にオリ主として転生した男だ!ん?リヒターはオルタのキャラ?ま、細かいことは気にしなーい。あの後、グランシルを去りコムスプリングスへ向かった。通行証?フフフ……俺がどこで育ったか忘れた訳ではあるまい?水晶鉱山のある街、ヴァルミエから来てるんだぜ?フハハハハ!温泉が、美女達とのフラグが俺を待っている!!ええーい!!チマチマ歩いていられるか!!光りの翼よ!!「キーーーンでございまーーーすっ!!」敢えてア○レちゃんではなく、オ○ッチャ○ン君をリスペクトする俺が素敵過ぎる!そこに痺れろ憧れろ!!俺は超速で、文字通りかっ飛んで行く!!フハハハハ、逃がさん!逃がさんぞ!!今度こそ俺は大人の階段を上るシンデレラとなるのだぁぁぁぁ!!で、コムスプリングスに到着!早速風呂じゃあ!!……と、思うか?甘いぞ明智君!!俺には飛行能力がある……そして温泉には天井が無い……意味が分かるか?そう!上から覗き放題になる訳だよ!!ではレッツゴーであります!!パライソへ!そこは正に全て遠き理想郷!!俺はそのまま上空を滑空し、現場に急行する!室○さん!事件は会議室で起きてるんじゃない!!露天風呂で起きてるんだ!!!ドヒューーーン!!そして、ポイントに到着……しかし。「ゆ、湯煙で見えんだとぉぉぅ!?」そう、湯煙が濃すぎて見えんのだ!!桃○か!?○鉄仕様なのか!!?チイィィ!!?これでは鷹の目でも見れんでは無いか!!(※そんなスキルをリヒターは覚えていません)どうする……近付くか!?いや、これ以上は感づかれる可能性がある!!くそ……手詰まりか……ん?「どちらにせよ、これではフラグは立てられんのと違うか?」しぃまったあああぁぁぁぁぁぁ!?駄目じゃん!駄目駄目じゃん!?あ……誰か入って来た。ルイセたん達とは違うみたいだが……。…………………。(゚Д゚;≡;゚Д゚)キョロキョロ。ま、まぁ……後学の為に見学するのは悪いことじゃないヨネ?問題ない。これも立派な社会科見学だ……。俺はすぅ〜〜……と、音を立てない様に女湯の裏側に回り込み、そこから覗き……もとい、心の潤いをリフレッシュするためのウォッチングを敢行する。ウホッ、あのうなじは色っぺぇですな〜♪(※ちなみにシオン達は既に風呂に入り、今はダニー・グレイズに話を聞きに行ってます)ヒュッ!?ヒュッ?バチコンッ!!「ブベッ!!」な、何だ!?突然横殴りに何かが……。そのあまりの威力に吹っ飛ばされた俺は、ちらりとそれを見るそこには……。『ダ〜〜メッ』という台詞と共に、バッテンマークを作っている銀髪の男の絵が描いてある看板が……。「……にょろ〜ん」と、吹っ飛ばされながら言った俺は間違ってはいなかった筈だ。って、あんなトラップ原作にあったっけか?それにあの看板の男、どこかで見た様な……。そうこう考える内に、俺は何かにぶつかり、その意識は遠退いて行った……。数時間後。「ハッ……ここは!?」俺は確か……フラグが理想郷で社会科見学……む、夕方になってる!!?いかああぁぁぁぁん!!?また出遅れたあああぁぁぁぁぁ!!?確か原作では……ラシェルか!?「くっ、待ってろよルイセたん、ミーシャたん、カレンたん!!」ドヒューーーン!!俺はラシェルに向かって爆進っ!!(※シオン達はこの日はラシェルの宿に泊まっています)しばらく飛んで……ふと、停止して考える。今の俺は完全に後手だ……ならば、追い掛けるのでは無く先回りをすれば良い!ふっ、正に大天才!そうと決まれば女王が捕まっている遺跡……は、グローシアンがいなきゃ入れんし……。まぁ、カーマインが助けるだろうから問題は無いだろうけど……。と、なると……何処で合流するか考えねば。しかもさりげなくだ……でなければ、幾らオリ主補正がある俺でも、敵と勘違いされる可能性大だ。そうなると、姫様護衛任務は控えたほうが良いか?タイミングを間違えたらライエル様とバトることにもなりかねん。原作では落とせない姫様をオリ主パワーで篭絡して、ラブラブ王国を作るという計画もあったが、見送りになりそうだな……無念だ……。その後、俺はブレーム火山の近くでテントを張って待つことにした。色々接点になりそうな場所はあるが、クリアノ草を取りに来たカーマインパーティーに合流するのが1番自然だ!少なくとも今の段階では……。計画としてはこうだ!ここでカーマイン達が来るのを待つ→来たら、カーマイン達より先にクリアノ草へ向かう!→カーマイン達より先にクリアノ草をゲット→途中で引き返し、カーマイン達と遭遇→クリアノ草が必要なんですとか聞かれる→事情を聞く→上手く交渉して仲間入り!!完璧だ……完璧過ぎる計画だ。ル○様とて、こんな計画は立てられまい!数日経過……。「合流したらルイセたんとフラグを立てて……いや、ミーシャたんも可愛いんだよな?あのドジっ子なのが堪らんよなぁ……しかしやっぱりカレンたんかなぁ?」2週間経過……。「おかしいなぁ……もう休暇イベントは終わった筈だからそろそろ……もしかしたら闘技場とかに寄り道してるのかも?うん、きっとそうだ……」約3週間経過…………。「な、何故だ……何故来ないんだ?クリアノ草が無ければ先には進めないのに……まさか、インビジビリティ(透明になれる魔法)で代用したとか、そんな落ち?」(※この作品を読んでいる奇特な読者の皆様はご存知だろうが、シオンはクリアノ草を取りに来ないで、力付くでどうにかしちゃいました)既に食料も尽きており、時期的にそろそろ戦争が始まるのを理解していたので、俺は泣く泣くその場を後にした……くそぅ。俺はローランディア方面に飛ぶ……ブレーム火山に来なかったのは疑問だが、やむを得まいな。俺はいつの間にか、湖らしき場所まで飛んで来ていた……グロランで湖と言えば。「……オリビエ湖か」確か近くに遺跡への隠し通路みたいのがあるんだよな?……ん?今一瞬、屋敷みたいな物が見えた様な……。しかしそこには森が広がるだけ……しかし気になる。こういう時は直感に従うのがオリ主という物。俺はそこへ近付いて行く……うん、何も無いな。「気のせいだったんかねぇ?」いや、何か変だ……まるで俺をこの場から引き離そうとしている様な……自慢じゃないが、リヒターになった俺は目が良い。鷹の目とは言わないが、見間違いをしたりはしない。「成る程、結界……か?」○ateやネ○ま……とかにも、認識阻害系の結界みたいのがあった筈だ。グロランにあってもおかしくはない。「そんな訳で特攻だ」とう!っと言って、先に進む……すると、何か言い知れぬ不快感を感じた……と思ったら、眼前の光景が変わったのだ。目の前には広大な整理された庭とデッカイ屋敷……やはり俺の勘は正しかった!!流石オリ主!!俺は着地して屋敷に向かい足を進めて行く。何か食べ物をご馳走になろうかと。オリ主の特権として、家捜しをしても文句は言われないという特徴があるのだ!!……まぁ、それはドラ○エなんかの話で、グロランには関係無い話だが。しかし、オリ主補正がある俺だ。何かしら食べ物くらいは恵んでくれるだろう。と、そこで俺は見た。何やら盗賊然とした連中が居たことを……その中のリーダー格の相手はバイキングみたいな兜と鎧を着けた髭面の男。あれは確か……オズワルド!!そう、カレンたんや姫たまを襲って来た悪党!!「兄貴……そろそろ……休み…ましょうぜ……」「おう、そうだな…………ん?」!!悪党どもがこっちに来た!!「よう、見掛けない面だな?レイナードの旦那の所の兵士さんかい?」兵士!?兵士がいるのか!!……フフフ、わかったぞ?ここはこいつらの秘密基地で、何か企んでやがるんだな!?「フッ……どうやら、お前達の悪事もこれまでの様だな……」「あ?何言ってんだ……!?テメェ、まさか……バーンシュタインの追っ手か!?どうやって潜り込みやがった……!?」ふん、白々しい……お前らこそ手先だろうに。こいつらは放っておくとロクなことはしないからな……オリ主としてコイツらを成敗せねば。「そんなんじゃない……俺はお前らに恨みを持つ者だ!(カレンたんや姫たまを殺したりさらったりしようとするから悪いのだよ!!)」「な……に……!?(コイツ……俺が悪事を働いてた時に殺しちまった奴の家族か何かか!?)」俺は双剣を抜き放ち、連中に宣言する。「オリ主の俺が成敗してやるぜ小悪党!覚悟するんだな!!」「……よくわからねぇが、マジみてぇだな……」オズワルドが双斧を抜き放つ。「兄貴!俺達も!!」「一人で戦うよりはマシでしょう」「そうっすよ!全員の力を合わせるっす!!」「……力を貸すぞ、兄貴……」手下ABCDもそれぞれ武器を抜く。それからの戦いは一方的な物だった。まぁ、オリ主である俺に勝てると思うなよ雑魚ども。しかし、致命傷は防いだんだから、たいした物だ。全員辛うじて生きてる。しかし、後々の為にもトドメは刺さねばならん。まずはオズワルド!俺の経験値になれ!!「くそ……俺様が、こんな所で……すまねぇ……頭……」「くたばれ悪党!!」ガキィィィィン!!!?何!?トドメを刺そうとした俺の剣を、誰かの剣が防いだ!?「誰だ!?」「この様な所業をする様な輩に名乗る名は、持ち合わせておらんのでな」大剣の先にいたのは、口髭を蓄えた茶髪の男……その瞳は蒼く輝いている。「グローヒーリング!!」!……銀髪のカワイコちゃんがオズワルド達を回復した!?……つまりコイツらがボスか!?「リースは下がってろ……この賊の相手は私がする」ゾワァッ!!?な、なんだこの威圧感は……まるで、コイツが俺より格上だとでも言うかの様に……。「行くぞ!」「くっ!オリ主の力を見せてやる!!」それからの戦いは……一方的だった。俺の攻撃がことごとく弾かれるのだ……かすり傷位は与えられても、致命傷にはならず……。「ほう……この力、リーヴスと同等か?だが……温い!!」ガキィィィィン!!チィィ!!埒が開かない……なら、喰らわせてやる!俺の全力全開を!!俺は双剣に紫のエネルギーを宿らせ……それを放った。「くたばれ!『アビス』!!」俺の最強の一撃は男を捕らえた……筈だった。が。ブゥン!「分身……いや、残像か!?」奴は……?「飛竜……」「後ろか!?」「翼斬っ!!」俺は咄嗟に防ぐ……が、剣は砕け俺は、無様に、斬り捨てられた……。***********筈、だったのだが……。「生きてる……」気付いたら街道に出ていた……夢だったのか?しかし、剣が無いのと鎧のドデカい切り傷から考えたら、夢ではなく現実なんだろうな。……何故、殺さなかったんだ?オリ主の特性――ご都合主義かしら?どのみち今のままでは勝てん。装備を整えて再起してやる!オリ主の名に掛けて!……にしても、あの銀髪のカワイコちゃんはナイスだったなぁ……。これはオリ主である俺が改心させてイチャイチャフラグですね分かry