これは嘘予告である!この予告に出てくるシオンは今より未来のシオンである!故に随所にネタバレ満載である。また、この世界に飛ぶ可能性は殆ど無い!そういうのが耐えられない読者諸氏は、全力で逃走せよ!そして全力で見逃して欲しい!!覚悟は決まったか……?パンドラの箱を開ける覚悟が決まった諸君は心して観覧して欲しい……。何があっても私は謝らない!!********「暇ねぇ〜……魔法使いでも降ってこないかしら?」「また唐突だなお前は……」「ただの魔法使いじゃ駄目よ?魔法も使えて剣も使えて、変身出来てゴ○ラくらい軽く捻り倒せる様な奴が良いわね!」「何処の勇者だそれは!?っていうかそんなの来たら地球崩壊するわっ!!」「何よ、夢が無いわねキョンは……しょうがないじゃない暇なんだもの。あ〜あ……みくるちゃんが来たら着せ替えして遊ぶのに」「そういや、長門と古泉もまだだな……珍しいっちゃ珍しいよな」まぁ、平穏に過ごせるのはいいことだ……そう思ったが、俺は忘れていた。こいつが……ハルヒが突飛なことを言い出す時は、非日常が始まる合図なのだと……。*********同時刻、某所。「ん……ここは……」俺は眼を開け、周りを見渡す……周りは森林に囲まれている……どうやらまた飛ばされたらしい……いや、あの感覚は召喚されるそれに近いな。「ディケイド、起きてるか?」『YES、MASTER……ここは何処でしょうか?』「分からない……人の気は感じるから、未開の地ということは無いだろうが……霊力も魔力もさして感じないんだよな……悪いが、周囲のサーチを行ってくれないか?」『了解しましたマスター』俺の着けてる十字架を模したペンダント……その中央の宝石が明滅して答える。俺が直で調べても良いんだが、場所によっては空を飛んだりしたら怪し過ぎるし……ファンタジーな世界なのか、現実な世界なのか……それが分からんことにはな。とりあえず、俺はグロラン世界から愛着していたスプリガンガードを着け、下は黒いシャツに黒ズボンという出で立つになる。カーマインルックのジャケ色違いだな。勿論、普通に着てるけどな。……しっかし、参ったなぁ……今回はどうも宇宙意思は関与してないみたいだし、鳴滝の馬鹿みたいな勧誘もなかった……カレン達とも逸れちまったし……俺だけ召喚されたというオチはないだろうな?『マスター、探査が終わりました』「おう、どうだった?」『近くに街があります。文明的には私が存在した地球と大差はありません……どうしましょう?』「そうだな……なら様子を見に行くか……走って行っても良いんだが」俺は聖騎装……というには見た目は飾り気の無いポーチを腰から外す。名前はインフィニットポーチ……という大仰な名前なんだが。そしてジッパーを開け、ポーチの口を前に向けて、更にマナを込める……すると、大きな次元の穴が開き……そこから赤を基調にしたオフロードバイク……レッドランバスが現れる。俺はポーチを腰に戻し、レッドランバスに跨がり、エンジンを起動させる。「さて……俺がこの世界に呼ばれたと言うことは、成すべきことがあるってことか……今度こそ平穏に過ごせると良いんだがな」俺はその場を後にした……後に、ここが涼宮ハルヒ『ちゃん』の世界であり、一人の少女に暇つぶしで呼ばれたと知り、怒りや憤慨を通り越して、大いに脱力してしまったのであった。あ、カレンを始め、皆はしっかり見つかったのは明記しておく……まぁ、一応眷属ということだから、世界間を置いていけなくなってるワケなんだが……大変安心した。あと、あちゃくらは非常に可愛かった。小動物的意味で。「誰が小動物かっ!!」……うん、何でか長門さんの家にお世話になることになりました。まぁ、身分証明書を偽造するのはワケ無いのだが……そういうの無しで真っ当に生活する場合、俺みたいなのが世話になるには、長門の所か古泉の所で世話になるしか無いワケで……。「なぁ、本当に良いのか?幾ら俺が得体の知れない奴とは言え……いや、だからこそ女の子の家に居候してさ?」「構わない」さいですか……。「どうも初めまして、私のことは気軽にきみどりさん……とでも呼んで下さい」風船犬にさん付けを要求された!?……と、あちゃくらなら驚愕のリアクションを取るだろうが、俺は別段気にしないので……。「よろしくな、きみどりさん」俺の右手を差し出したら、快く右前足を差し出してくれた。「あっさり受け入れた!?っていうかお手?」「まあ、今までが今までだったからねぇ……風船犬が喋ってるくらいじゃ驚かないよ、俺は」あと、お手じゃなくて握手だからな、あちゃくらさん?にしても、この世界の長門は人生を謳歌しているなぁ……。ピンク色のギャルゲーをプレイしてるとは……というか、そういうのは野郎である俺がいない場所でやって欲しい……。原作では面白かったが、目のやり場に困る……。「………やる?」いや、やらないから……やったことが無いとは言わないが。「……何て言うか、君も大変なんだな?」「分かりますか!分かって戴けますか!?」こうして転生者は平穏に過ごし……。「ねぇ!魔法使ってみせて魔法!!」「構わないが……俺の使える魔法は攻撃、回復、戦闘補助とかだからな……夢溢れる魔法とかは使えないぞ?」「望む所よ!!」「望むなぁぁ!!!」「これが噂に名高いキョンのツッコミかぁ……勉強になるなぁ……」……時々騒動に巻き込まれながら生活していくことになったのである。「どうでもいいのですが……僕達の出番がありませんでしたねぇ」「え〜っと……その〜……」「みくる達はまだ良いっさ。アタシなんか名前も出てないよ?その辺どうにょろ?」いやぁ……嘘予告ですから♪……うわなにをするやめry********後書きという名の言い訳。神仁です。まず初めに謝っておきます。すみませんm(__)mグロラン編の生き抜き(誤字にあらず)に書きたくなって書いてしまいました……m(__)m 色々突っ込み所満載でしょうがスルーでお願いします。m(__)m