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No.7317の一覧
[0] グローランサー デュアルサーガ(旧題、異世界転生者の平穏)多重クロス(ネタ)[神仁](2013/12/29 20:56)
[1] プロローグ―ふわふわぴかぴか?―[神仁](2011/11/13 21:53)
[2] 第1話―チートボディなのに才能無いとか……イジメですか?―[神仁](2011/11/14 06:44)
[3] 第2話―友人・傲慢・前途多難―[神仁](2011/11/14 07:19)
[4] 第3話―ラーニングとその代償―[神仁](2011/11/20 13:11)
[5] 第4話―O・NI・I・SA・N・暴・走―[神仁](2011/11/20 20:37)
[6] 第5話―シオンVSゼノスin闘技場―[神仁](2011/11/29 18:56)
[7] 第6話―主人公補正=朴念仁?―[神仁](2011/11/29 18:51)
[8] 第7話―原作開始!―カーマインSide―[神仁](2011/11/29 19:01)
[9] 第8話―原作開始!―シオンSide―[神仁](2011/11/27 21:49)
[10] 第9話―原作開始!暗躍!!頭領、就任?―[神仁](2011/11/29 19:07)
[11] ―みにみにぐろ~らんさ~♪パーソナリティはティピと………このネタを知らない人はゲームをクリアしておまけを聞こう♪番外編です―[神仁](2009/03/18 19:49)
[12] 第10話―運命に導かれ出会いし者達―[神仁](2011/11/30 05:17)
[13] 第11話―強襲!盗賊団頭領!!―[神仁](2011/11/30 06:03)
[14] ―ラングレー兄妹の憂鬱―番外編2―[神仁](2011/12/01 17:16)
[15] 第12話―兄と妹と―[神仁](2011/12/01 17:49)
[16] 第13話―エンカウント、誤解されそうなシチュエーション―[神仁](2011/12/01 18:06)
[17] 第14話―光と光が出会う時―[神仁](2011/12/01 18:24)
[18] 第15話―影の掃討と再会―[神仁](2011/12/01 18:43)
[19] ―みにみにぐろ~らんさ~♪速報!作者はプロット変更を余儀なくされたようです。微妙にネタバレ注意―番外編3です―[神仁](2009/03/30 14:04)
[20] 第16話―それぞれの価値観と少年との出会い―[神仁](2011/12/01 19:51)
[21] ―みにみにぐろ~らんさ~♪これが出た時は作者はリアルで忙しいと思って下さいm(__)m―番外編4です。[神仁](2009/03/31 22:41)
[22] 第17話―デリス村の戦い―[神仁](2011/12/01 20:06)
[23] 第18話―宴の夜とそれぞれの想い―[神仁](2011/12/01 20:22)
[24] 第19話―邂逅…師弟で主従な二人―[神仁](2011/12/01 20:34)
[25] 第20話―闇の遣い、テレポート、ラーニング―[神仁](2011/12/01 20:56)
[26] 第21話―サンドラを救え!―[神仁](2011/12/01 21:06)
[27] ―みにみに!ぐろ~らんさ~♪パーソナリティはティピと…………アレ?―番外編5です―(楽屋裏ネタ注意)[神仁](2009/04/05 23:48)
[28] ―ジュリアン・ダグラスの憂鬱―番外編6―[神仁](2011/12/01 21:11)
[29] 第22話―魔法学院、寄り道、カレンを救え―[神仁](2011/12/03 17:14)
[30] 第23話―……慟哭……―[神仁](2011/12/03 18:36)
[31] 第24話―ラングレー家での優しい時間―[神仁](2011/12/03 22:15)
[32] ―カレンの彼への想いはマキシマム!最初からクライマックスです!―番外編7―[神仁](2011/12/03 22:23)
[33] 第25話―決意、新たに―[神仁](2011/12/04 22:16)
[34] 第26話―登場!妄想少女ミーシャ!―[神仁](2011/12/04 22:37)
[35] 第27話―ミーシャ大暴走!二人のお兄さま☆―[神仁](2011/12/04 22:51)
[36] 第28話―学院長(クソヒゲ)との邂逅―[神仁](2011/12/04 23:02)
[37] 第29話―南の遺跡、天才学者アリオストとの出会い―[神仁](2011/12/04 23:14)
[38] 第30話―いざ、フェザーランドへ!―[神仁](2011/12/04 23:27)
[39] 第31話―I Can Fly!!到着、フェザーランド!―[神仁](2011/12/04 23:37)
[40] 第32話―交渉人シオン・ウォルフマイヤー?―[神仁](2011/12/04 23:47)
[41] 第33話―ネゴシエイター・シオンの交渉内容―[神仁](2011/12/04 23:57)
[42] 第34話―妄想少女と手掛かりと闘技大会―[神仁](2011/12/05 00:07)
[43] 第35話―いざグランシル!アリオストの祖父と父親―[神仁](2011/12/05 00:21)
[44] ―ウォルフマイヤー夫妻の憂鬱……inジュリアン―番外編8―[神仁](2011/12/05 00:27)
[45] 第36話―開催!グランシル闘技大会!未然に防ごう影の企み―[神仁](2011/12/05 00:57)
[46] 第37話―準決勝……そして決勝!!激闘の果てに―[神仁](2011/12/05 04:07)
[47] 第38話―激闘!!決勝戦!!それぞれの想いと漢(おとこ)の誓い―[神仁](2011/12/05 22:33)
[48] 第39話―修羅場発生そして……魔王降臨!―[神仁](2011/12/06 19:46)
[49] 第40話―ジュリアンとの邂逅……決意と誓いと願い―[神仁](2011/12/06 19:56)
[50] 第41話―ジュリアの決意と想い―[神仁](2011/12/06 20:07)
[51] ―カレンの思考……同盟結成の巻―番外編9―[神仁](2011/12/06 20:18)
[52] 第42話―DOKI☆DOKI♪湯煙温泉紀行?―[神仁](2011/12/07 03:21)
[53] 第43話―ダニー・グレイズのフェザリアン講座―[神仁](2011/12/07 18:14)
[54] 第44話―過去の傷痕―[神仁](2011/12/07 18:37)
[55] 第45話―自覚と逃避―[神仁](2011/12/07 18:51)
[56] 第46話―歌と花とおじいさんと―[神仁](2011/12/07 19:01)
[57] 第47話―お見舞いと、情報収集と、男の約束―[神仁](2011/12/07 19:33)
[58] 第48話―女王の救出―[神仁](2011/12/07 19:48)
[59] 超・番外編……とある転生者の激闘―これで勝つる!―[神仁](2011/12/07 19:59)
[60] 第49話―シオン・ザ・ネゴシエイター再び―[神仁](2011/12/07 20:12)
[61] みにみに!ぐろ~らんさ~!微妙にネタバレ注意―番外編10―[神仁](2009/05/11 20:38)
[62] 第50話―サンドラ回復!忍び寄る影と仕官―[神仁](2011/12/07 20:34)
[63] 第51話―初任務とシオンの漫画日本昔話―[神仁](2011/12/07 20:45)
[64] 第52話―聖剣と魔剣のお話……そして新たなフラグの香り―[神仁](2011/12/07 20:56)
[65] 第53話―任務達成、初めての休暇―[神仁](2011/12/07 21:06)
[66] ―サンドラ・フォルスマイヤーの憂鬱―番外編11[神仁](2011/12/07 21:16)
[67] 第54話―シオン先生のマジカル講座!そして白々しいヒゲ―[神仁](2011/12/07 21:26)
[68] 第55話―水晶鉱山潜入……クリアノ草?いらないだろ?―[神仁](2011/12/07 21:36)
[69] 第56話―ウォレスの拳と巨人の人型―[神仁](2011/12/07 21:47)
[70] 第57話―休暇と秘書と心のしこり―[神仁](2011/12/07 21:56)
[71] 第58話―戦争勃発…忠誠と救出と月夜の晩に……―[神仁](2011/12/07 22:38)
[72] 第59話―シオンの葛藤、受け入れられた想い……―[神仁](2011/12/07 22:49)
[73] 第60話―過去との邂逅、未来への飛翔……そしてイチャラブ―[神仁](2011/12/07 23:01)
[74] 第61話―エリオット襲撃……って、何故に?計画が頓挫しそうな件―[神仁](2011/12/07 23:10)
[75] ―秘書イリスの感情―番外編12―[神仁](2011/12/07 23:15)
[76] 嘘予告!!超ネタバレ注意!『異世界転生者くんの憂鬱』[神仁](2011/12/07 23:21)
[77] 第62話―魔王再び、エリオットといけ好かないアイツ―[神仁](2011/12/07 23:33)
[78] 第63話―シオンとジュリア―[神仁](2011/12/08 18:21)
[79] 第64話―シオン先生の勉強会と、宮廷魔術師との契り―[神仁](2011/12/08 18:40)
[80] 第65話―イリスとの談話、アリオストの苦悩―[神仁](2011/12/08 19:21)
[81] 第66話―暴虐のコーネリウス―[神仁](2011/12/08 19:46)
[82] 第67話―動き出す時代……同盟と奪回―[神仁](2011/12/08 19:59)
[83] 第68話―リシャールごっことアンジェラ様と確かな証拠―[神仁](2011/12/08 20:09)
[84] ティピと!ラルフの!みにみに!ぐろ~らんさ~♪―番外編13―[神仁](2009/05/31 03:33)
[85] 第69話―暗躍するシオン……昔を思い出します―[神仁](2011/12/08 20:24)
[86] 第70話―アジト、メイド、父と母の愛と熱き血潮の漢(おとこ)達―[神仁](2011/12/08 20:47)
[87] 第71話―ジュリアのもとへ……と思いきやの四人目な件―[神仁](2011/12/08 22:24)
[88] 限りなく現実に近い嘘予告―封印されし異世界転生者―超ネタバレ注意[神仁](2011/12/08 22:36)
[89] 第72話―暗躍と説得とジュリアへの手紙―[神仁](2011/12/09 14:53)
[90] 第73話―ところ変わってカーマインSide―[神仁](2011/12/09 15:06)
[91] 第74話―情報収集、スニーキング、ティピちゃんは見た!―[神仁](2011/12/09 15:17)
[92] 第75話―対策、砦、合流―[神仁](2011/12/09 15:27)
[93] ―オズワルドの奮闘―番外編14―[神仁](2011/12/09 15:35)
[94] 超・番外編2……とある転生者の暴走―見せてやる!オリ主のチートぶりを!!―[神仁](2011/12/09 15:45)
[95] 限りなく真実に近い嘘予告―異世界転生者と並行世界の破壊者―超ネタバレ注意[神仁](2011/12/09 16:01)
[96] ティピとシオンの!みにみにぐろ~らんさ~!!―番外編15―ネタバレ注意―[神仁](2009/06/11 05:07)
[97] 第76話―戦争に策略は付き物です―[神仁](2011/12/09 16:10)
[98] 第77話―着替えと待機と死の商人―[神仁](2011/12/09 23:51)
[99] 第78話―無敵超人と策略―[神仁](2011/12/10 14:49)
[100] 第79話―同盟工作と死の商人再び―[神仁](2011/12/11 17:05)
[101] 第80話―同盟締結とGLチップス―[神仁](2011/12/11 17:23)
[102] 第81話―ベリーメロンと黒い円盤と常識の勉強―[神仁](2011/12/11 17:33)
[103] 第82話―観光地で語られる漢の挽歌と姫様との約束―[神仁](2011/12/11 17:43)
[104] 第83話―いざ、クレイン村へ―[神仁](2011/12/11 17:54)
[105] 第84話―村長との話し合いと小さなゲヴェル―[神仁](2011/12/11 18:05)
[106] 第85話―……鎮魂……―[神仁](2011/12/11 18:16)
[107] 第86話―鎮魂の祈りと信じること―[神仁](2011/12/11 18:27)
[108] 第87話―真実とシオンのお話―[神仁](2011/12/11 18:38)
[109] 第88話―レティシア姫の告白と勉強会―[神仁](2011/12/11 18:46)
[110] 第89話―カードの謎と地獄の鬼ごっこ開幕―[神仁](2011/12/11 18:54)
[111] 第90話―シオンVSグローランサーズin模擬戦―[神仁](2011/12/09 16:21)
[112] 第91話―イリスとケーキ―[神仁](2011/12/11 19:07)
[113] 限りなく実現しそうな嘘予告―異世界転生者と竜の騎士―激ネタバレ注意―[神仁](2011/12/11 19:24)
[114] 超・番外編3……とある転生者の破滅―オリ主は悪魔と手を結ぶ―[神仁](2011/12/11 19:39)
[115] 第92話―保護とチーム分け、アリオストの決意―カーマインSide―[神仁](2011/12/14 01:40)
[116] 第93話―手紙、約束、全員集合―シオンSide―[神仁](2011/12/14 17:59)
[117] ―ルイセ・フォルスマイヤーの視点―番外編16―[神仁](2011/12/14 18:05)
[118] 第94話―リビエラとカレンとサンドラと……おまけでハゲ―[神仁](2011/12/14 18:29)
[119] 第95話―甘々地獄と魔物使いのケジメ―[神仁](2011/12/14 18:58)
[120] ホップ・ステップ・嘘予告―異世界転生者とはぐれ悪魔―激烈ネタバレ注意―[神仁](2011/12/14 19:09)
[121] 第96話―最終兵器ミーシャと狂人シオンとデートな休日―[神仁](2011/12/14 20:48)
[122] 第97話―イリスの葛藤とカレンの夢と不安の影―[神仁](2011/12/14 21:10)
[123] ―イリス爆誕。シリアス&毒舌イリスさん―番外編17―[神仁](2011/12/15 01:40)
[124] 第98話―護衛とオリビエ湖と悪意の影―[神仁](2011/12/15 13:31)
[125] 第99話―ルイセの誕生日パーティー―[神仁](2011/12/16 06:41)
[126] 第100話―シオン・ウォルフマイヤー氏の極めて平穏な日常―[神仁](2011/12/16 07:06)
[127] 第101話―シオン先生の説明会と、カレンさんとの約束―[神仁](2011/12/16 13:00)
[128] ―ウォー・オブ・バーンシュタイン―番外編18―[神仁](2011/12/16 13:28)
[129] 〜if〜もしもシオンとリヒターの中身が逆だったら〜※BADEND注意[神仁](2009/11/08 23:04)
[130] 超絶嘘予告―異世界転生者と……戦国乙女?―ネタバレ注意―[神仁](2011/12/16 18:56)
[131] 第102話―暗躍する者、縛られた者―[神仁](2011/12/16 19:22)
[132] 第103話―疑惑と隠された真実―[神仁](2011/12/16 20:42)
[133] 第104話―真実と仲間―[神仁](2011/12/16 21:08)
[134] 第105話―断罪と陰り―[神仁](2011/12/16 21:39)
[135] キャラクター紹介〜第105話時点〜シオン&ラルフ[神仁](2010/01/12 16:28)
[136] 第106話―姉妹の絆―[神仁](2011/12/16 21:57)
[137] 第107話―考察、キス魔、ガチンコ訓練―[神仁](2011/12/17 02:56)
[138] 第108話―サンドラの師と触れた真実―カーマインSide―[神仁](2011/12/17 03:28)
[139] 第109話―最悪の襲来とグレンガルの最後と愛する騎士と―お触りもあるよ!―シオンSide―[神仁](2011/12/17 07:17)
[140] 第110話―闘争、脅迫、母の愛―[神仁](2011/12/17 19:10)
[141] 第111話―影の終焉、つかの間の休息―[神仁](2011/12/17 19:36)
[142] キラリと輝く嘘予告―異世界転生者のぱすちゃこんてぃにゅ〜+α放浪記―絶ネタバレ警告―[神仁](2011/12/17 19:56)
[143] 超・番外編4……とある転生者の死闘―オリ主の軌跡は自伝に残る―[神仁](2011/12/17 20:12)
[144] 第112話―決戦・バーンシュタイン―[神仁](2011/12/18 02:05)
[145] 第113話―ラルフに語られた真実と、陰謀に嵌められたシオン―[神仁](2011/12/18 15:42)
[146] 第114話―ジュリアの誓いとルイセの気持ち―[神仁](2011/12/18 18:02)
[147] 第115話―食い止められなかった凶行―[神仁](2011/12/19 16:25)
[148] 第116話―襲撃、復活、覚醒―[神仁](2010/03/04 05:17)
[149] 第117話―ペンダントと覚醒と決着へ向けて―[神仁](2011/12/19 17:46)
[150] 第118話―激突、決着、フライシェベルグ―[神仁](2011/12/20 07:12)
[151] 第119話―受けた褒美と、御前試合と、動き出すシオン―[神仁](2011/12/20 07:56)
[152] 第120話―シオンが行く!―[神仁](2011/12/20 11:53)
[153] 細部と展開が微妙に違うだけの嘘予告―異世界転生者と不屈の魔法少女―[神仁](2011/12/20 12:14)
[154] 第121話―銀の紅と銀の蒼―【15禁?】[神仁](2011/12/20 15:54)
[155] 第122話―問題児部隊とエリートと心酔する少女―[神仁](2010/05/19 23:50)
[156] 第123話―酒と休暇と触れ合う絆―【15禁?】[神仁](2011/12/21 17:52)
[157] 第124話―様々な邂逅―【15禁?】[神仁](2011/12/21 18:31)
[158] ―ジュリア・ダグラスの昔語り―番外編19―[神仁](2011/12/01 21:41)
[159] 第125話―同盟会談と新メンバーと……研修生?―[神仁](2010/09/17 00:37)
[172] 第126話―少女の願いと約束と成金―【15禁?】[神仁](2011/12/21 20:17)
[173] 第127話―シオンVS蒼天騎士団―[神仁](2011/12/22 16:25)
[174] 第128話―遅すぎた再会―[神仁](2011/12/22 17:10)
[175] なんちゃって嘘予告―異世界転生者と天体戦士―&異世界転生者と剣立つ大地―どちらもネタバレ注意―[神仁](2011/12/22 17:29)
[176] 第129話―胎動―【15禁?】[神仁](2011/12/22 17:51)
[177] 生存報告!みにみにぐろ〜らんさ〜♪―番外編20―[神仁](2013/01/02 07:42)
[178] 第130話―光と闇―束の間の祝賀会―[神仁](2013/02/17 03:00)
[179] 鋼鉄と杖の嘘予告―獣を宿した狩人と虚無の魔法使い―ネタバレ微注意―[神仁](2013/03/28 10:16)
[180] 第131話―介入―[神仁](2014/11/07 15:24)
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[7317] 第106話―姉妹の絆―
Name: 神仁◆ea4a46c3 ID:1e293af2 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/12/16 21:57


俺達はテレポートでローランディアへ跳び、今はローランディア王城へ向かっている所だ。


城門を抜けて城へと続く通路の途中で……ミーシャが立ち止まった。

「……どうしたの、ミーシャ?」

「……やっぱりアタシ、帰る……」

「帰るって……ミーシャ?」

「心配しないで、ルイセちゃん。ちょっと1人になって、気持ちの整理をつけたいだけだから……」

そう言い残して、ミーシャは走り去って行った。
……仕方のないことだと思う。
今まで慕っていた相手に裏切られたのだ……。
最初こそ、自身を奮い立たせてヒゲに立ち向かいはしたが、そのヒゲを倒した今……ミーシャの心は果てしなく空虚なモノになっている筈……。

皆もそう思っているのだろう……ただ、走り去るミーシャを見送るしか出来なかった。

「……………」

そしてイリスは、そんなミーシャを誰よりも複雑そうな表情で見つめていた……。

*********

ローランディア王城・謁見の間

「おお、戻ったか。サンドラから話は聞いた。まさか魔法学院の学院長がグローシアンを……未だに信じられん」

「研究者としては、非常に優秀な人だったのですが……」

サンドラは学院生時代、ヒゲから教えを受けたこともあるらしい……だから余計に残念な想いがあるんだろう。

「詳しくは私が説明致します」

「その方は?」

自ら名乗り出たイリス。
王は見知らぬ人物の申し出に首を傾げている。

「彼女の名はイリス……学院長の元秘書だった者です」

「なんと……」

カーマインの説明に、驚嘆を表すアルカディウス王。
それもその筈……黒幕たる学院長……その共犯者が現れたのだから。
いや、単純にびっくりしてるだけかもしれないが……。

そう、イリスが俺達に着いて来たのは、知り得る限りの真実を告げるため。
その結果、処断されることをも覚悟に……いや、イリスはむしろそれを望んでいる節がある……か?

イリスは知る限りの真実を話す。

ヒゲがグローシアン王族の末裔であること、この計画はグローシアン失踪事件を利用して偶発的に思い立ったこと、ヒゲの目的、自身がグローシアンになるために、グローシアンからグローシュを抜き取っていたこと……そして、自身の出生。

ミーシャについては言わなかった……イリスなりに思うところがあるのかも知れない。

「成る程……そんなことになっていたとはな……」

結果、イリスが処断されることは無かった。
何故なら、俺達がフォローしたからに外ならない。
イリスがどういう奴なのか……とか、イリスはグローシアンを救おうとした……とかな。

それらを説明した結果のお咎め無し。

まぁ、アルカディウス王が『いいひと』だったのも理由の一つだろうが……。
何より、イリスが真実を(ミーシャのことを除いて)語っていたのが大きな理由だろう。
ティピを通じ、サンドラから話は聞いていた筈なのだから……。

「……私を罰しないのですか?私のしたことは……」

「確かに、その方がしたことは罪深いことだろう……もし、それが事実ならばな」

「?どういうことでしょうか?」

王の言い分はこうだ。
イリスは操られていた……そして操られていた時の記憶が無い。
よって、操られていた時に非道な行いをしていた……という証拠も無いと。

ぶっちゃけ詭弁であり、証拠や証言を捜そうと思えば幾らでも捜せるだろう……が、この場にいる全員にその意思は無く、王の意見を肯定する形となった。

皆、どれだけお人よしなのか……まぁ、俺も人の事は言えない……か。

「とにかく、もうこのような事件は起きずに済みそうだな」

「そうですね…」

グローシアン失踪事件そのものが解決したワケでは無いが……その一端が解決したのは事実だ。
全員と言うワケにはいかなかったが、保護したグローシアンは生き残ったしな。

「それよりあのマジックジャマーとかいう奴、さっさと返しちゃってよ〜!あれが近くにあると頭が痛いんだから〜!!」

「そうだったな……母さん」

半泣き状態のティピに懇願され、カーマインは苦笑しながらマジックジャマーをサンドラに返した。

「ではいつも通り、休暇を取ってゆっくり休んでくれ」

こうして、三日の休暇を賜った俺達は、初日の休暇先を指定してから帰路に着いた。

帰宅後……夕食を取って就寝した……皆の間に会話が少なかったのは仕方ないと言えよう。

皆、それぞれに想いを馳せる……明日の休暇先を……そこに居るであろう少女の姿を。

休暇先は魔法学院―――行く宛ての無いミーシャが『帰った』と思われる場所であった。

**********

休暇一日目・魔法学院

「お前らがどうするか知らんが……しっかりやれよ」

そう言ってウォレスが先に行き……。

「私が力になれれば良いのですが……」

「どうも俺は慰めるってのは苦手でな……だから、頼むぜお前ら」

カレン、ゼノスのラングレー兄妹が続き……。

「私も力になってあげたいけど……ね」

「ミーシャ君……」

リビエラ、アリオストが続き……。

「ミーシャ……大丈夫かな?」

「お前らがどういう答えを選ぶかは分からないが……ここが一つの分岐点だ。それは胆に命じておけよ?」

「…………」

ルイセと俺……そしてイリスが続いた。
残されたのはカーマインとティピ……それとラルフだけだった。

**********


「皆、ミーシャちゃんを探しに行っちゃったね……」

「アタシたちもミーシャを探そうよ」

「そうだな……」

俺達はミーシャを探しに行く……。
何故、俺達なのか……幾ら俺でも何と無く分かる……。

「人間じゃなかったなんて……」

ん……?

俺達が中央広場に来た時、二人の女生徒が話している内容が聞こえて来た……。

「じゃあみんな、ずっと学院長に監視されていたの?」

「なんでまだ学院にいるんだろ……」

「怖いよね?何喰わぬ顔してさ……」

……こういう奴らが出てくるのは分かっていた。
彼女たちの気持ちも分からないワケじゃない……だが、お前たちにアイツの悲しみが理解出来るのか?
憤りを理解出来るのか!?
そう考えたら……。

「あっ!」

「やばい、行こう!」

こちらに気付いたらしく、女生徒たちは走り去って行った。
……俺に彼女たちをどうこう言う資格は無い。
俺が本当にミーシャのことを理解しているか……そう聞かれれば、NOとしか言えないのだから。

「あの子たち……」

「……仕方ないね。カーマインはミーシャちゃんを探してくれ……僕はあの子達に一言いわなきゃいけないから」

後は任せたよ?
そう言い残してラルフは女生徒の後を追った。

そして……。

「お兄ちゃん!」

「ルイセ……」

俺を見つけたルイセがこちらにやってきた。

「お願い、お兄ちゃん。ミーシャを元気づけて……」

「俺が……か?」

ルイセはこくりと頷いた。

「わたし、なぐさめようと思ってミーシャのところに行ったの。でもミーシャ、わたしを見るとどこかへ逃げて行っちゃって……」

恐らく、ミーシャは引きずってるんだろうな……自分が生み出された意味を……だからルイセを避ける。
そう、ルイセだから……。

「ミーシャはお兄ちゃんの事が好きなんだよ。お兄ちゃんじゃなくちゃダメなの……」

そう、だからこその俺とラルフ……なんだろう。
だが、ルイセにそう言われた俺は、何故か胸がチクリと痛んだ……。

「だからお兄ちゃん、お願い。ミーシャを……ミーシャを助けて!」

「あっ、ルイセちゃん!」

ルイセは言うだけ言って走り去ってしまった……。

「ったく……こっちの答えも聞かずに……大体、ミーシャの好意が向いているのは、俺だけじゃないだろうに……」

「アンタ……」

俺は頭を掻きながら溜め息を一つ……。
ままならないモノだな……本当。

「行くぞ……ミーシャを探さないとな」

俺はティピを連れて先に進んだ……すると、今度は。

「アリオスト……」

「……ミーシャ君は屋上にいる。しかし、僕にはミーシャ君にかける言葉がないよ……自分の好きな女性をなぐさめる事もできないなんて………君なら、ミーシャ君をなぐさめる事が出来るんじゃないかな?」

俺はアリオストの言葉を聞いて……改めて思ったことを口にする。

「いや……俺より、アリオストが傍に居てやるべきだ」

「僕が……?」

「そうだよ。ミーシャの事、好きなんでしょ?アリオストさんがやらなきゃ!」

ティピの言う通り、これはミーシャのことが好きな、アリオストがやるべきことだ。
勿論、俺もミーシャのことは好きだが、それは女性としてでは無く仲間として……何より俺には……。

『ミーシャはお兄ちゃんの事が好きなんだよ。お兄ちゃんじゃなくちゃダメなの……』

そうルイセに言われた時……俺の心はざわついた。
……ルイセにだけは、そう言われたくは無かった……と。

こんな時に気付くなんて、皮肉な話だがな……俺には……だから、俺よりはアリオストが適任なんだ。

「そうか……そうだね。自分がしっかりしないとね。……僕が行くよ。ありがとう、カーマイン君」

そう言ってアリオストはエレベーターに乗り込み……。

「実はさっき、ラルフ君にも同じ様なことを言われたよ」

「ラルフが……?」

「ああ。やっぱり君たちは兄弟なんだね……うん、だから僕が頑張らなきゃって思えたんだ……」

「アリオストさん……」

アリオストは向かった……ミーシャの元へ。
俺は自分の気持ちに気付いた……だからアリオストに任せた。
それが相応しいと思ったから……。
だが、ラルフはどうだったんだ?
アイツは、どう思っていたんだろうか――?

「……これで、良かったんだよな?」

「うん……これで良かったんだよ」

ティピからの優しい答えに、俺はホッと胸を撫で下ろしたのだった……。

*********


僕はあの子達を追って、二階の講義室までやってきた。
道中、アリオストさんに会った。
アリオストさんは僕かカーマインにミーシャちゃんを任せたかったみたいだけど……僕はアリオストさんがなぐさめるべきだと告げた。

……僕はミーシャちゃんを好きだったんだと思う。
それがライクなのかラブなのか……分からなかったけれど。
だから、ハッキリ好きだと言えたアリオストさんの方が相応しいと思った。
多分、アリオストさんならミーシャちゃんを幸せにしてくれる……と。

だから、せめて僕は出来ることをしよう。

「あら?あなたはルイセのお兄さん?」

「あのローランディアの騎士だっていう……」

「いや、それは僕の弟の方だよ。だから僕は、ルイセちゃんのお兄さんのお兄さんだよ」

どうやら彼女達はカーマインと僕を勘違いしたらしい……まぁ、双子だから仕方ないんだけど。

「あの、なんであのホムンクルスを放っておくんですか?」

「学院長が悪いことするのに使われていたんでしょ?わたし、怖いです」

「私も……」

彼女達の気持ちは分かる……ケド。

「二人とも、ミーシャちゃんに謝ってくれないかな……?」

僕は彼女達の言い方が……気に入らなかった。
ミーシャちゃんは『人』なのに……まるで化け物みたいに言う彼女達の言い方が……。

「なんで謝らなきゃいけないんです?」

「ミーシャって学院長の手下だったんでしょ?」

「事情があったんだよ……」

僕は荒れる気持ちを抑えながら、事情を説明した。
ミーシャちゃんが、学院長にされた仕打ちを……。

「!……そうだったんですか」

「でも、私たちだって怖かったんです。学校であんな事が起こっていたなんて……」

「なんだか、取り乱してみんなにもいろいろ言っちゃった……どうすればいいんだろう……?」

彼女達は後悔してる……自分達のしたことを、自分達が言葉にしたことを……。

後悔出来るだけの優しさを持っているのだろう……。

彼女達は怖かっただけなんだと思う……だから、ミーシャちゃんを、ホムンクルスだから……という見下した色メガネで見ているワケじゃあないんだ。

「私たちがミーシャと仲良くして、みんなにも分かってもらうしかないよね」

「そうね!」

「うん!」

彼女達の様な仲間が居れば、ミーシャちゃんは大丈夫だろう……。
……人間かそうじゃないか……なんて、ちっぽけなことに思えてくるよ。

「あ、僕が事情を話したのは秘密でね?」

僕は彼女達に微笑んだ。
和やかな雰囲気を作りたかったんだけど……。

「は、はい!(〃A〃)」

「わ、わかりました(〃д〃)」

……何故か二人とも真っ赤になりながら走り去ってしまった……なんでだろう?

*********


「ありがとう、アリオスト先輩」

「いいんだよ。僕はいつも元気なミーシャ君を見ていたいんだ」

私は物影からミーシャたちを伺っていましたが……ミーシャは元気になったみたいですね……良かった。

私はその場を去って行きました……もう大丈夫ですね。

「これで、心残りはありません……」

私は数少ない私物を整理し、学院から出ようと……。

「どこへ行くつもりだ?」

「シオン……」

そんな私を待ち構えていたのが、彼だった……。

「何故……」

「な〜に、勘って奴かな?昨日もそうだったが、複雑そうな面してたからな……何か良からぬことを考えていたんじゃなかろうかと……例えば」

彼は私に近付いてきて……。

「自身の命を断つ……とかな」

真剣な表情でそう告げたのだった。
私は、何も言えなかった……何故分かったのだろう?
私はそんなに分かりやすいのだろうか……?

「……………」

「図星…か?」

私は……。

「私は……罪を犯しました。本来なら、極刑を受けても文句は言えません」

「まぁ、な。でも、イリスは操られていたんだし、その間の記憶は無かったんだろう?」

「……ですが、私はミーシャと違い、自分の意思でマスターに加担していました」

そう、私はシオンと出会い、心というモノを知った……だが、それ以前は間違い無く……マスターの道具でしかなかったのだ。

「そんな私が……生き恥を晒すなど許されないことです」

本来なら、罰せられるべき私が……。

「違うな……間違っているぞイリス」

「……?」

「確かに、お前は罪を犯したかもしれない……だが、お前はそれを悔い、自分の運命に抗おうとした……それは、決して間違いでは無い筈だ」

シオンの言いたいことは理解出来る……しかし、納得は出来ない。
私は確かに運命に抗おうとしたが……抗い切れなかったのだから。

「……と、これは建前としての意見」

「え……?」

「本音を言えば、間違いだろうが何だろうが、俺は知ったことじゃねぇ。だが、俺はイリスに幸せになって欲しい。人としての幸せを謳歌して欲しい……それだけさね」

「それは……そんなことは……」

それは酷く我が儘で、自己中心的な考えで……けれど。

「お前が誰かの命を犠牲にした……とか考えてるなら、お前は生きなきゃならねぇ……誰よりも、何よりも一生懸命に生きなきゃならねぇ。その命を捨てるってことは、それは今まで奪った命に対する冒涜でしかねぇ……だから、陳腐な台詞だが、今までのことを罪だと思うなら、生きてそれを償いやがれ!……その上で幸せになるなら、罰も当たりゃしねぇだろうさ」

照れながら、頭を掻いてそう言う彼は……私には輝いて見えた……。

「まぁ、少なくとも悲しむ人間が居るうちは死んじゃあならねぇって……命を自分で捨てちゃならねぇ」

「私には……悲しんでくれる者など……」

「俺が悲しむ」

「!?」

「俺が悲しむ……だから――死ぬな」

「あ………っ」

悲しむ……?
シオンが……悲しむ?
私が居なくなると……悲しむ?

「まっ、俺だけじゃなく……ミーシャも悲しむかも知れないがな?何しろ、姉妹みたいなモンだろう?」

「……ミーシャは、そう思ってはくれないでしょう。私は……ミーシャを傷付けたマスターの、片棒を担いでいたのですから……」

そう、ミーシャは許しはしないだろう……そこまで望んではいけない……だから私は……。

「なら、直接本人に聞いてみたらどうだ?」

「え……?」

シオンが示す視線の先には……。

「ミー…シャ」

ミーシャや他の者達がこちらを伺っていました……。

「…………」

ミーシャがこちらに歩いてくる……。
その顔は真剣そのものだ……屋上で見た、温かい笑顔では無い。

「あの……!」

「はい…なんでしょうか?」

……ならば、私は甘んじて受け入れよう。
彼女が私を罰するというのなら……。
それを受け止めようと………。

「お姉さまって、呼んでも良いですか!?」

「はい……………ハイ?」

受け止めようと…………は、え?

「ほら、アタシ達同じ人に造られたじゃないですか?だから、姉妹みたいなモノでしょ?だから……あ、まさか私が先じゃないよね?そしたら私が姉?それも捨て難いけど……ホラ、見た目的にどうかな〜?とか……やっぱり私としてはお姉さまって呼びたいワケで……その辺どうなんだろう?」

「た、確かに生み出されたのは私が先なのですが……いえ、そうでは無く」

「……ん?」

いえ、そんな『何か可笑しいの?』的に首を傾げられても……。

「アナタは良いのですか……?私を……その、私なんかを姉と呼んで……私はアナタを騙していたんですよ?」

「ん〜……アタシは難しいことは分からないケド……ソレはソレ、コレはコレかな〜って♪」

「え?」

「確かに……アタシは騙されてたんだと思う。でも、最初はともかく、イリスさんも辛かったんだな……って、分かっちゃったから。だから、アタシにはイリスさんを憎むなんて……出来ないよ♪」

凄く暖かい……まるでタンポポの花の様な温かい笑みを浮かべるミーシャ……。
私は……。

「それで……お姉さまって呼んじゃ、ダメかな?」

「……私などで良ければ……喜んで……」

ミーシャは私に抱き着いて来た……私は戸惑いながらも、抱き返した。

「ありがとう!お姉さま♪」

「それは……私の……台詞です……ありがとう……ミー、シャ……」

私は、恐らく……生まれて初めて『泣いた』……嬉しくて、『泣いた』……。
私は、生きていて良いと言ってくれる人がいる……姉と呼んでくれる人がいる……こんなに嬉しいことは……ないのですから……。

**********


まぁ、何は無くとも上手く纏まってくれたみたいで何よりだ……。
今のミーシャとイリスなら大丈夫……互いに支え合って生きていけるだろうさ……。

「良かったわね……」

「そうですね」

リビエラとカレンが温かい視線を向けている。

「まぁ、最初の形はどうあれ、家族が出来たんだ……今までの分も幸せにならなきゃな」

「良かったね、ミーシャ……」

それはウォレスとルイセも同じ様だ……いや、正確には俺ら全員が同じ想いなんだろうけどな。
だって、皆の視線が優しいモンな。

「みんな、心配かけてごめんなさい。アタシはもう大丈夫!アタシでお役に立てるならいつでも言って下さいね」

「私も、あなた方にはお世話になりました……この恩は必ず返します。お声を掛けて下されば、微力ながら力になります」

そう言って、見送りに来てくれた二人の姉妹。
二人とも、今日は姉妹でゆっくり語り合いたいとのこと。
ミーシャはしばらくの間、今まで通り学院生として寮に住み、イリスは教員として残ることにしたらしい。

この辺は副学院長の計らいによるモノだ。
イリスは学院を去るつもりだったらしいが、行く宛は無く、そこを指摘されたので教員として再採用されたのだとか……。
しばらくは二人とも風当たりは強いかも知れないが、頑張って欲しいものだな……。

「良かった、良かった。じゃあ、戻ろうか」

「そうだな……」

ティピとカーマインが締めようとして……。

「シオン……」

「ん?」

イリスが俺に話し掛けて来た。

「貴方には特にお世話になりました……この恩は中々返し切れないでしょうが……」

「気にすんなって、結局…俺は自己満足の為にやったに過ぎないんだから」

「それでは私の気が済みません……なので、少しづつ返していきます……コレは」

イリスは俺に近付き………。

チュッ♪

「うむぅ!?」

「「!!!!??」」

唇を重ねて来た……いや、ちょ、舌は…………………………………。

*********

しばらくお待ち下さい。

*********

「……はふ……コレが……最初のお返しです」

「おま、ちょ……はぁ!?」

不意打ち……不意打ちだぜJK?
幾らキス魔とか言われた俺でも動揺するっつーの!!
しかもぴちゃぴちゃと音が鳴るくらいディープで……って、イカン!イカンぞ息子よ!?
鎮まってえええぇぇぇぇ!!?

「私は自分の心に従うことにしましたから……だから、コレが素直な私の気持ちです」

そう言って綺麗な微笑みを向けるイリス………って、皆の視線が痛いぃぃぃぃ!!?
ルイセやミーシャにティピは顔を真っ赤にしているし、ウォレスとラルフとアリオストは苦笑しているし……。
カーマインはヤレヤレと肩を竦めている……って、ゼノスは複雑そうな表情で見てるし……って、カレンとリビエラから不穏な空気がああぁぁぁぁ!!?

カオスな空気を残したまま、俺達はローランディアへと帰って行ったのだった。
休暇先を申請した後に帰宅……昨日とは違い、賑やかな夕食と相成った。

「シオンさん……」

「シオン……」

「おまえら、時におちつけ!?今回は俺が悪かった!この際、理不尽な仕置きも甘んじて受けよう!!だから…な?」

「それくらいじゃあ、シオンは堪えないでしょう?だから、私たちはもっと大胆になることにしたの……その方がシオンにとっては堪えるだろうし♪」

「シオンさんの気持ちに従うって決めましたから、シオンさんが誰かと好き合っても文句は言いません……けど、嫉妬の気持ちが無いワケじゃないんです。私たちも構ってくれないと……寂しいです」

「なんか大きな誤解がある様だが……俺は見境無しでは無いんだから!?いや、ちょ、待っ、アッ―――――――!!!??」

その後、何とか貞操は守り抜いた俺……危なかったケド……。
……何でこんな思いまでして貞操守ってんだろう……俺。

何か物悲しくなりつつ、俺は就寝したのだった……。

**********

おまけ

イリスとミーシャのお話。

「お姉さま大胆だったね〜〜」

「あれくらいはしないと、想いは伝わらないかも知れませんでしたから……資料にも書いてあったし」

「資料?」

「いえ、こちらの話です」

「ケドお姉さま?シオンさんにはもう……」

「知っていますよ……私はその輪の中に入る覚悟(つもり)ですから」

「ええええぇぇぇぇ!?」

「こういうのをハーレム物と言って、男性なら喜ばしい状況らしいですから……資料に書いてありましたし」

「資料?」

「いえ、こちらの話でry」

**********

後書き

ハイ、まずはごめんなさいです。
m(__)m

今回、内容が薄い上、更新まで時間が掛かりまして……年末で仕事が忙しかったのもあり、中々……色んな意味で申し訳ありません。

m(__)m

そんなわけでようやく106話更新です。



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