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No.7317の一覧
[0] グローランサー デュアルサーガ(旧題、異世界転生者の平穏)多重クロス(ネタ)[神仁](2013/12/29 20:56)
[1] プロローグ―ふわふわぴかぴか?―[神仁](2011/11/13 21:53)
[2] 第1話―チートボディなのに才能無いとか……イジメですか?―[神仁](2011/11/14 06:44)
[3] 第2話―友人・傲慢・前途多難―[神仁](2011/11/14 07:19)
[4] 第3話―ラーニングとその代償―[神仁](2011/11/20 13:11)
[5] 第4話―O・NI・I・SA・N・暴・走―[神仁](2011/11/20 20:37)
[6] 第5話―シオンVSゼノスin闘技場―[神仁](2011/11/29 18:56)
[7] 第6話―主人公補正=朴念仁?―[神仁](2011/11/29 18:51)
[8] 第7話―原作開始!―カーマインSide―[神仁](2011/11/29 19:01)
[9] 第8話―原作開始!―シオンSide―[神仁](2011/11/27 21:49)
[10] 第9話―原作開始!暗躍!!頭領、就任?―[神仁](2011/11/29 19:07)
[11] ―みにみにぐろ~らんさ~♪パーソナリティはティピと………このネタを知らない人はゲームをクリアしておまけを聞こう♪番外編です―[神仁](2009/03/18 19:49)
[12] 第10話―運命に導かれ出会いし者達―[神仁](2011/11/30 05:17)
[13] 第11話―強襲!盗賊団頭領!!―[神仁](2011/11/30 06:03)
[14] ―ラングレー兄妹の憂鬱―番外編2―[神仁](2011/12/01 17:16)
[15] 第12話―兄と妹と―[神仁](2011/12/01 17:49)
[16] 第13話―エンカウント、誤解されそうなシチュエーション―[神仁](2011/12/01 18:06)
[17] 第14話―光と光が出会う時―[神仁](2011/12/01 18:24)
[18] 第15話―影の掃討と再会―[神仁](2011/12/01 18:43)
[19] ―みにみにぐろ~らんさ~♪速報!作者はプロット変更を余儀なくされたようです。微妙にネタバレ注意―番外編3です―[神仁](2009/03/30 14:04)
[20] 第16話―それぞれの価値観と少年との出会い―[神仁](2011/12/01 19:51)
[21] ―みにみにぐろ~らんさ~♪これが出た時は作者はリアルで忙しいと思って下さいm(__)m―番外編4です。[神仁](2009/03/31 22:41)
[22] 第17話―デリス村の戦い―[神仁](2011/12/01 20:06)
[23] 第18話―宴の夜とそれぞれの想い―[神仁](2011/12/01 20:22)
[24] 第19話―邂逅…師弟で主従な二人―[神仁](2011/12/01 20:34)
[25] 第20話―闇の遣い、テレポート、ラーニング―[神仁](2011/12/01 20:56)
[26] 第21話―サンドラを救え!―[神仁](2011/12/01 21:06)
[27] ―みにみに!ぐろ~らんさ~♪パーソナリティはティピと…………アレ?―番外編5です―(楽屋裏ネタ注意)[神仁](2009/04/05 23:48)
[28] ―ジュリアン・ダグラスの憂鬱―番外編6―[神仁](2011/12/01 21:11)
[29] 第22話―魔法学院、寄り道、カレンを救え―[神仁](2011/12/03 17:14)
[30] 第23話―……慟哭……―[神仁](2011/12/03 18:36)
[31] 第24話―ラングレー家での優しい時間―[神仁](2011/12/03 22:15)
[32] ―カレンの彼への想いはマキシマム!最初からクライマックスです!―番外編7―[神仁](2011/12/03 22:23)
[33] 第25話―決意、新たに―[神仁](2011/12/04 22:16)
[34] 第26話―登場!妄想少女ミーシャ!―[神仁](2011/12/04 22:37)
[35] 第27話―ミーシャ大暴走!二人のお兄さま☆―[神仁](2011/12/04 22:51)
[36] 第28話―学院長(クソヒゲ)との邂逅―[神仁](2011/12/04 23:02)
[37] 第29話―南の遺跡、天才学者アリオストとの出会い―[神仁](2011/12/04 23:14)
[38] 第30話―いざ、フェザーランドへ!―[神仁](2011/12/04 23:27)
[39] 第31話―I Can Fly!!到着、フェザーランド!―[神仁](2011/12/04 23:37)
[40] 第32話―交渉人シオン・ウォルフマイヤー?―[神仁](2011/12/04 23:47)
[41] 第33話―ネゴシエイター・シオンの交渉内容―[神仁](2011/12/04 23:57)
[42] 第34話―妄想少女と手掛かりと闘技大会―[神仁](2011/12/05 00:07)
[43] 第35話―いざグランシル!アリオストの祖父と父親―[神仁](2011/12/05 00:21)
[44] ―ウォルフマイヤー夫妻の憂鬱……inジュリアン―番外編8―[神仁](2011/12/05 00:27)
[45] 第36話―開催!グランシル闘技大会!未然に防ごう影の企み―[神仁](2011/12/05 00:57)
[46] 第37話―準決勝……そして決勝!!激闘の果てに―[神仁](2011/12/05 04:07)
[47] 第38話―激闘!!決勝戦!!それぞれの想いと漢(おとこ)の誓い―[神仁](2011/12/05 22:33)
[48] 第39話―修羅場発生そして……魔王降臨!―[神仁](2011/12/06 19:46)
[49] 第40話―ジュリアンとの邂逅……決意と誓いと願い―[神仁](2011/12/06 19:56)
[50] 第41話―ジュリアの決意と想い―[神仁](2011/12/06 20:07)
[51] ―カレンの思考……同盟結成の巻―番外編9―[神仁](2011/12/06 20:18)
[52] 第42話―DOKI☆DOKI♪湯煙温泉紀行?―[神仁](2011/12/07 03:21)
[53] 第43話―ダニー・グレイズのフェザリアン講座―[神仁](2011/12/07 18:14)
[54] 第44話―過去の傷痕―[神仁](2011/12/07 18:37)
[55] 第45話―自覚と逃避―[神仁](2011/12/07 18:51)
[56] 第46話―歌と花とおじいさんと―[神仁](2011/12/07 19:01)
[57] 第47話―お見舞いと、情報収集と、男の約束―[神仁](2011/12/07 19:33)
[58] 第48話―女王の救出―[神仁](2011/12/07 19:48)
[59] 超・番外編……とある転生者の激闘―これで勝つる!―[神仁](2011/12/07 19:59)
[60] 第49話―シオン・ザ・ネゴシエイター再び―[神仁](2011/12/07 20:12)
[61] みにみに!ぐろ~らんさ~!微妙にネタバレ注意―番外編10―[神仁](2009/05/11 20:38)
[62] 第50話―サンドラ回復!忍び寄る影と仕官―[神仁](2011/12/07 20:34)
[63] 第51話―初任務とシオンの漫画日本昔話―[神仁](2011/12/07 20:45)
[64] 第52話―聖剣と魔剣のお話……そして新たなフラグの香り―[神仁](2011/12/07 20:56)
[65] 第53話―任務達成、初めての休暇―[神仁](2011/12/07 21:06)
[66] ―サンドラ・フォルスマイヤーの憂鬱―番外編11[神仁](2011/12/07 21:16)
[67] 第54話―シオン先生のマジカル講座!そして白々しいヒゲ―[神仁](2011/12/07 21:26)
[68] 第55話―水晶鉱山潜入……クリアノ草?いらないだろ?―[神仁](2011/12/07 21:36)
[69] 第56話―ウォレスの拳と巨人の人型―[神仁](2011/12/07 21:47)
[70] 第57話―休暇と秘書と心のしこり―[神仁](2011/12/07 21:56)
[71] 第58話―戦争勃発…忠誠と救出と月夜の晩に……―[神仁](2011/12/07 22:38)
[72] 第59話―シオンの葛藤、受け入れられた想い……―[神仁](2011/12/07 22:49)
[73] 第60話―過去との邂逅、未来への飛翔……そしてイチャラブ―[神仁](2011/12/07 23:01)
[74] 第61話―エリオット襲撃……って、何故に?計画が頓挫しそうな件―[神仁](2011/12/07 23:10)
[75] ―秘書イリスの感情―番外編12―[神仁](2011/12/07 23:15)
[76] 嘘予告!!超ネタバレ注意!『異世界転生者くんの憂鬱』[神仁](2011/12/07 23:21)
[77] 第62話―魔王再び、エリオットといけ好かないアイツ―[神仁](2011/12/07 23:33)
[78] 第63話―シオンとジュリア―[神仁](2011/12/08 18:21)
[79] 第64話―シオン先生の勉強会と、宮廷魔術師との契り―[神仁](2011/12/08 18:40)
[80] 第65話―イリスとの談話、アリオストの苦悩―[神仁](2011/12/08 19:21)
[81] 第66話―暴虐のコーネリウス―[神仁](2011/12/08 19:46)
[82] 第67話―動き出す時代……同盟と奪回―[神仁](2011/12/08 19:59)
[83] 第68話―リシャールごっことアンジェラ様と確かな証拠―[神仁](2011/12/08 20:09)
[84] ティピと!ラルフの!みにみに!ぐろ~らんさ~♪―番外編13―[神仁](2009/05/31 03:33)
[85] 第69話―暗躍するシオン……昔を思い出します―[神仁](2011/12/08 20:24)
[86] 第70話―アジト、メイド、父と母の愛と熱き血潮の漢(おとこ)達―[神仁](2011/12/08 20:47)
[87] 第71話―ジュリアのもとへ……と思いきやの四人目な件―[神仁](2011/12/08 22:24)
[88] 限りなく現実に近い嘘予告―封印されし異世界転生者―超ネタバレ注意[神仁](2011/12/08 22:36)
[89] 第72話―暗躍と説得とジュリアへの手紙―[神仁](2011/12/09 14:53)
[90] 第73話―ところ変わってカーマインSide―[神仁](2011/12/09 15:06)
[91] 第74話―情報収集、スニーキング、ティピちゃんは見た!―[神仁](2011/12/09 15:17)
[92] 第75話―対策、砦、合流―[神仁](2011/12/09 15:27)
[93] ―オズワルドの奮闘―番外編14―[神仁](2011/12/09 15:35)
[94] 超・番外編2……とある転生者の暴走―見せてやる!オリ主のチートぶりを!!―[神仁](2011/12/09 15:45)
[95] 限りなく真実に近い嘘予告―異世界転生者と並行世界の破壊者―超ネタバレ注意[神仁](2011/12/09 16:01)
[96] ティピとシオンの!みにみにぐろ~らんさ~!!―番外編15―ネタバレ注意―[神仁](2009/06/11 05:07)
[97] 第76話―戦争に策略は付き物です―[神仁](2011/12/09 16:10)
[98] 第77話―着替えと待機と死の商人―[神仁](2011/12/09 23:51)
[99] 第78話―無敵超人と策略―[神仁](2011/12/10 14:49)
[100] 第79話―同盟工作と死の商人再び―[神仁](2011/12/11 17:05)
[101] 第80話―同盟締結とGLチップス―[神仁](2011/12/11 17:23)
[102] 第81話―ベリーメロンと黒い円盤と常識の勉強―[神仁](2011/12/11 17:33)
[103] 第82話―観光地で語られる漢の挽歌と姫様との約束―[神仁](2011/12/11 17:43)
[104] 第83話―いざ、クレイン村へ―[神仁](2011/12/11 17:54)
[105] 第84話―村長との話し合いと小さなゲヴェル―[神仁](2011/12/11 18:05)
[106] 第85話―……鎮魂……―[神仁](2011/12/11 18:16)
[107] 第86話―鎮魂の祈りと信じること―[神仁](2011/12/11 18:27)
[108] 第87話―真実とシオンのお話―[神仁](2011/12/11 18:38)
[109] 第88話―レティシア姫の告白と勉強会―[神仁](2011/12/11 18:46)
[110] 第89話―カードの謎と地獄の鬼ごっこ開幕―[神仁](2011/12/11 18:54)
[111] 第90話―シオンVSグローランサーズin模擬戦―[神仁](2011/12/09 16:21)
[112] 第91話―イリスとケーキ―[神仁](2011/12/11 19:07)
[113] 限りなく実現しそうな嘘予告―異世界転生者と竜の騎士―激ネタバレ注意―[神仁](2011/12/11 19:24)
[114] 超・番外編3……とある転生者の破滅―オリ主は悪魔と手を結ぶ―[神仁](2011/12/11 19:39)
[115] 第92話―保護とチーム分け、アリオストの決意―カーマインSide―[神仁](2011/12/14 01:40)
[116] 第93話―手紙、約束、全員集合―シオンSide―[神仁](2011/12/14 17:59)
[117] ―ルイセ・フォルスマイヤーの視点―番外編16―[神仁](2011/12/14 18:05)
[118] 第94話―リビエラとカレンとサンドラと……おまけでハゲ―[神仁](2011/12/14 18:29)
[119] 第95話―甘々地獄と魔物使いのケジメ―[神仁](2011/12/14 18:58)
[120] ホップ・ステップ・嘘予告―異世界転生者とはぐれ悪魔―激烈ネタバレ注意―[神仁](2011/12/14 19:09)
[121] 第96話―最終兵器ミーシャと狂人シオンとデートな休日―[神仁](2011/12/14 20:48)
[122] 第97話―イリスの葛藤とカレンの夢と不安の影―[神仁](2011/12/14 21:10)
[123] ―イリス爆誕。シリアス&毒舌イリスさん―番外編17―[神仁](2011/12/15 01:40)
[124] 第98話―護衛とオリビエ湖と悪意の影―[神仁](2011/12/15 13:31)
[125] 第99話―ルイセの誕生日パーティー―[神仁](2011/12/16 06:41)
[126] 第100話―シオン・ウォルフマイヤー氏の極めて平穏な日常―[神仁](2011/12/16 07:06)
[127] 第101話―シオン先生の説明会と、カレンさんとの約束―[神仁](2011/12/16 13:00)
[128] ―ウォー・オブ・バーンシュタイン―番外編18―[神仁](2011/12/16 13:28)
[129] 〜if〜もしもシオンとリヒターの中身が逆だったら〜※BADEND注意[神仁](2009/11/08 23:04)
[130] 超絶嘘予告―異世界転生者と……戦国乙女?―ネタバレ注意―[神仁](2011/12/16 18:56)
[131] 第102話―暗躍する者、縛られた者―[神仁](2011/12/16 19:22)
[132] 第103話―疑惑と隠された真実―[神仁](2011/12/16 20:42)
[133] 第104話―真実と仲間―[神仁](2011/12/16 21:08)
[134] 第105話―断罪と陰り―[神仁](2011/12/16 21:39)
[135] キャラクター紹介〜第105話時点〜シオン&ラルフ[神仁](2010/01/12 16:28)
[136] 第106話―姉妹の絆―[神仁](2011/12/16 21:57)
[137] 第107話―考察、キス魔、ガチンコ訓練―[神仁](2011/12/17 02:56)
[138] 第108話―サンドラの師と触れた真実―カーマインSide―[神仁](2011/12/17 03:28)
[139] 第109話―最悪の襲来とグレンガルの最後と愛する騎士と―お触りもあるよ!―シオンSide―[神仁](2011/12/17 07:17)
[140] 第110話―闘争、脅迫、母の愛―[神仁](2011/12/17 19:10)
[141] 第111話―影の終焉、つかの間の休息―[神仁](2011/12/17 19:36)
[142] キラリと輝く嘘予告―異世界転生者のぱすちゃこんてぃにゅ〜+α放浪記―絶ネタバレ警告―[神仁](2011/12/17 19:56)
[143] 超・番外編4……とある転生者の死闘―オリ主の軌跡は自伝に残る―[神仁](2011/12/17 20:12)
[144] 第112話―決戦・バーンシュタイン―[神仁](2011/12/18 02:05)
[145] 第113話―ラルフに語られた真実と、陰謀に嵌められたシオン―[神仁](2011/12/18 15:42)
[146] 第114話―ジュリアの誓いとルイセの気持ち―[神仁](2011/12/18 18:02)
[147] 第115話―食い止められなかった凶行―[神仁](2011/12/19 16:25)
[148] 第116話―襲撃、復活、覚醒―[神仁](2010/03/04 05:17)
[149] 第117話―ペンダントと覚醒と決着へ向けて―[神仁](2011/12/19 17:46)
[150] 第118話―激突、決着、フライシェベルグ―[神仁](2011/12/20 07:12)
[151] 第119話―受けた褒美と、御前試合と、動き出すシオン―[神仁](2011/12/20 07:56)
[152] 第120話―シオンが行く!―[神仁](2011/12/20 11:53)
[153] 細部と展開が微妙に違うだけの嘘予告―異世界転生者と不屈の魔法少女―[神仁](2011/12/20 12:14)
[154] 第121話―銀の紅と銀の蒼―【15禁?】[神仁](2011/12/20 15:54)
[155] 第122話―問題児部隊とエリートと心酔する少女―[神仁](2010/05/19 23:50)
[156] 第123話―酒と休暇と触れ合う絆―【15禁?】[神仁](2011/12/21 17:52)
[157] 第124話―様々な邂逅―【15禁?】[神仁](2011/12/21 18:31)
[158] ―ジュリア・ダグラスの昔語り―番外編19―[神仁](2011/12/01 21:41)
[159] 第125話―同盟会談と新メンバーと……研修生?―[神仁](2010/09/17 00:37)
[172] 第126話―少女の願いと約束と成金―【15禁?】[神仁](2011/12/21 20:17)
[173] 第127話―シオンVS蒼天騎士団―[神仁](2011/12/22 16:25)
[174] 第128話―遅すぎた再会―[神仁](2011/12/22 17:10)
[175] なんちゃって嘘予告―異世界転生者と天体戦士―&異世界転生者と剣立つ大地―どちらもネタバレ注意―[神仁](2011/12/22 17:29)
[176] 第129話―胎動―【15禁?】[神仁](2011/12/22 17:51)
[177] 生存報告!みにみにぐろ〜らんさ〜♪―番外編20―[神仁](2013/01/02 07:42)
[178] 第130話―光と闇―束の間の祝賀会―[神仁](2013/02/17 03:00)
[179] 鋼鉄と杖の嘘予告―獣を宿した狩人と虚無の魔法使い―ネタバレ微注意―[神仁](2013/03/28 10:16)
[180] 第131話―介入―[神仁](2014/11/07 15:24)
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[7317] 第94話―リビエラとカレンとサンドラと……おまけでハゲ―
Name: 神仁◆ea4a46c3 ID:99adae9e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/12/14 18:29


夕食が終わった後、皆はそれぞれの部屋に戻った。
夜の帳が降りる頃……多分、それぞれの時間を過ごすのだろう。
手紙を書く人も居れば、早めに休む人も居るわけで。

まだ寝れなくて、時間を潰す人も当然居る。

私?

私はお風呂に入って、それから着替えて……。
今はシオンの部屋に向かってる。
……カレン達に言ったことを実行に移すつもりだったりする。

つまり、夜這い。

……無理矢理、肉体関係を迫ったりはしないわよ?
シオンの想いを尊重したいって気持ちは私にもあるもの。
他の皆は気付いてるか分からない……ケド、私には分かる。

シオンが……その……凄く我慢しているってことを……。
本当は私達とおもいっきり愛し合いたいって……私の自惚れかも知れないケド、私はそう感じた……。
多分だけど、本気で私が……私達が懇願したら、受け入れてくれると思う……。

「けど、そんないやらしいこと…………っ!」

私はその光景を想像して、思わず身もだえしてしまう。
こんなことを考えるなんて……欲求不満なのかな……?
でも、大好きな人と一つになりたいと思うことは、自然なことだと思う。

けれど、シオンも我慢しているのに、私が暴走するわけにはいかないから……。

「でも、これだけ私達を想わせてるんだから……少しくらい我が儘を言っても良いわよね?」

うん……せめて、抱きしめながら寝るくらい良い筈だ。
シオンの暖かさと匂いに包まれて眠りたい……それくらい考えても罰は当たらない筈だ。

……仮に、仮によ?

その時にシオンが狼になったとしても、私は一向に構わないわけだし……。
いや、その可能性はかなり低いとは、思ってるんだけどね……けれど可能性が無いわけじゃないじゃない?

だから、お風呂に入って身体を隅々まで洗って、歯磨きして……あ、あくまで覚悟の問題であって、き、期待しているわけじゃないんだからね!?

……と、そうこうしている内にシオンの寝室にたどり着く。
カレン達も誘ったケド……来るかな?

私は扉を前に深呼吸……すー…はー…すー…はー……よし、大丈夫。

私はノックをする。

コン、コン。

控えめにした筈のソレの音は、思いの外響き渡り、私はびっくりしてしまったが、ここで止まる訳にはいかない。

「……シオン?私だけど、今……良いかな?」

私は中に居るであろうシオンへ、扉越しに声を掛ける。

すると、部屋の中から足音が近付いて来る。

そしてゆっくり扉が開かれ、中から現れたのは……。



「カ、カレン…!?」

「こ、こんばんはリビエラさん……」

そう……中から現れたのはシオンでは無く、申し訳なさそうな顔をしながらこちらを伺うカレンだった。
ま、まさか一番乗りを取られるなんて……ううん!
今、一番重要なことはソレじゃないわ!

カレンが申し訳なさそうな顔をしている……ということは……。
ま、まさか……。

「カ、カレン……貴女まさか抜け駆けを……っ!?」

「!?ち、違います!!なんでそうなるんですかぁ!?」

……違うの?

ジト目を向ける私に、カレンは赤くなりながらも説明する。
カレンが言うにはこういうことらしい。

カレンは私に夜這いへ誘われたことで、自分もシオンの寝所に向かうことを決意。
私より早くたどり着いたカレンは、部屋の扉をノック……しかし中から返事は無かった。
少し疑問に感じ、寝ていたら悪いとは思いながらも軽くドアノブを捻ると……。

「ドアが開いてしまい、中の様子を伺ったけど、肝心のシオンがいなかった……ってわけね?」

「はい……」

カレンが申し訳なさそうにしていたのは、シオンの部屋に無断で入ってしまったから……らしい。

「けど、なんでまた部屋の中に?」

「いえ、その……つい……(言えない……シオンさんのベットに横になっていたなんて……ついさっきまで、シオンさんが横になってたのかな?シオンさんの温もりと匂いが……嫌だ、私ったら……はしたない……)」



カレンは真っ赤になりながら俯いている。
……うん、深くは聞かないであげよう。
何かをしていたのだろうけど、それを指摘するのは野暮だろう。
……もしかしたら、私も何かしていたかも知れないし。
今はそんなことより、シオンが何処に行ったのか……よね?

「シオン……まさかこんな時間に外出……?」

「それは無いんじゃあ……?剣が置いてありましたし、ベットも暖かかったので、さっきまで横になっていたみたいですから……」

成る程……じゃあ、トイレにでも行ってるのかな?

「そっか……ところでカレン?一つ聞きたいんだけど」

「?ハイ、何でしょうか?」

「何でベットが暖かかったって知ってるの?」


……………。


「!!?いや、それはその……少し触ってみたら……!?」

真っ赤になったカレンが何か言ってるケド……まさか?

「まさか……シオンのベットの上で……」

「し、してません!匂いを嗅いでなんか……あ……」

そこまで聞いてないのに……墓穴を掘ったわね、カレン?

まぁ、そこを突っ込むつもりは無いけど、ね?
私も同じことをしたかも知れないし……今はそれよりもシオンだ。

「仕方ないわね……部屋の中で待たせてもらいましょう」

「えっと……部屋で、ですか?」

「ええ、部屋で待っていれば行き違いにはならないだろうし、何よりシオンを驚かせられるでしょう?」

我ながらナイスアイディア♪
そう思ったのだけど……。

「あの……シオンさん、人の気配とか読めるらしいから、それは無理じゃないかなぁ……と」

「……………」

……そういえば。
待ってよ、そうなると……。

「事前に私達の気配に気付いて逃げた……なんてことは……」

「………………」

カレンは無言の肯定を示す。
ひ、否定出来ないのが悲しいわよね……。
人の気も知らないで……と言うことは無いんでしょうけどね。
シオンの場合、私達の気持ちを知ってて逃げたり……シオンの気持ちは分からなくはないケド……。

「……うん、やっぱり待ってましょう。幾らなんでも、ずっと部屋に戻らないなんてことは無いだろうし」

シオンの性格上、ずっと逃げ続けたりはしない筈。
……多分。

「そうですね……待ちましょう」

カレンもそれで納得した様だ。
それから私達は部屋の中で、談笑をしながらシオンを待つことに。

早く戻って来ないかなぁ……。

********


俺は今、外に出ている。
位置的には結界の外だ。

何故かって?

(と、まぁ……こういうことがあってな?)

『そうだったのですか……』

(そっちはどうだ、順調なのかジュリア?)

『ハイ、エリオット陛下が同行して下さっているのもあるのでしょう……兵の士気が高まっています。お陰で我が軍が優勢です』

そう、ジュリアに渡した腕輪を通して、テレパシーで話していたのだ。
定期報告……と言うより、近況報告に近いが。
……決してカレン達から逃げて来たわけじゃあ無い……本当だぞ?

(それは何より……だが、アチラさんにはインペリアル・ナイトが三人も控えているからな……まぁ、リシャール辺りは前線に出て来たりはしないだろうが……)

『えぇ、他の二人……アーネスト・ライエル将軍とオスカー・リーヴス将軍は違います……現に、彼らの指揮する部隊には何度か苦汁を飲まされているのも――事実です』

あの二人……特にライエルは原作でも最強クラスだからな……引退した筈なのに、そのライエルと互角にやり合える実力を持つ我が父上は何なんだ……現役時代はどれだけだったのかと……しかし、リシャールには負けたんだよな……丁度リシャールとライエルの間くらいの実力か?

……と、考えても答えは分からないが。

(気をつけろよ……恐らく、リーヴス卿相手なら互角にやり合えるかも知れないが……ライエル卿が相手だと、今のお前でも辛いかも知れない)

仮に……だが、何かの流れで一騎打ちをすることになるかも知れない……そうなると、今のジュリアの実力ならリーヴス相手でも互角以上に戦えるだろう。
だが、ライエルを相手にして勝てるかと聞かれたら……残念だが否と答えるしかない。

実力的にも差はあるが、何よりライエルには甘さが無い。
いや、これは正確じゃないな……。
実戦に置いて甘さが無いという意味では、リーヴスやジュリアも同様だ。

だが、リーヴスやジュリアは騎士道精神という物を掲げて戦っている。
勿論、ライエルもそうだが……ライエルはリシャールの為ならば、その騎士道精神を捨て去り、非情に徹することが出来る……故に強い。

『お気遣い、痛み入ります……ですが、ご心配は無用です!私は必ず勝利を掴みます!』

(いや、俺が言いたいのは……)

『その上で、必ず無事に戻ります……貴方の元へ……』

(…………!?)

『貴方の為ならば……私はもっともっと強くなれます……マイ・マスター。ですから、信じて下さい……私を……必ず無事に戻り、勝利を貴方へ…』

成程……ジュリアは俺の言葉が力になると……想いが力になると。


参ったな……。


そこまで想われていることに……そこまで言わせてしまっていることに。

なら、俺が言うべきは一つ。

(分かった信じよう……勝って帰って来い、我が騎士ジュリア)

『ハイ!我が剣に誓って……マイ・マスター!!』

嬉しそうに言うジュリアの声に、苦笑してしまう俺。

(だが、自分の大切な女のことを心配するのは仕方ないだろ?)

『!?マ、マイ・マスター!?お戯れを……』

(戯れじゃない……俺は本気だ。だから、危なくなったら俺を呼べよ?直ぐに駆け付けるからさ)

『そんな……そこまで甘える訳には……』

いや、ジュリアはあまり甘えたりしないだろ?

(むしろ甘えが足りないっての……俺で良ければ容赦無く甘えると良い。しっかりと受け止めてやる)

『……はい♪ありがとうございます、マイ・マスター……凄く嬉しいです♪』

益々やる気が湧いて来ました!
とはジュリアの談。

それからしばらく、ジュリアと談笑をするが、明日も早いとのことなので、お開きにした。

『それではお休みなさい、マイ・マスター……その、愛しています……』

(ああ、お休みジュリア……俺も愛してるぜ)

互いに触れ合うことは出来ないが、ならばと言葉を伝え合う。
そこに確かな温もりがあることを信じて。

「……っと、丁度来たみたいだな……」

俺は気配を感じてソコへ向かう……俺が結界の外に出ていた理由……そいつがやってきたからだ。

********


マクスウェルの野郎に依頼され、俺様はオリビエ湖付近までやってきた……。
何でも、この近くにグローシアンを囲っている場所があるとか……。

しかし、それらしい建物は何処にも無い。
マクスウェルが言うには結界が張ってあるらしいが……。

まぁ、マクスウェルには優先的に品物(ブツ)を廻して貰っているからな……今は言うことを聞いておいてやるさ……今はな?

「それにしても……敵意と害意のある者を通さない結界……か、どうやら眉唾では無いらしいな……」

「グレンガル様、どうしましょう?」

連れて来た手下の一人が、俺に聞いてくる。

「バァカ……だからこそコイツの出番なんじゃねぇか」

俺が取り出したのは、小さな宝珠。

「フィールド中和装置……コイツがあれば大概の結界を中和することが出来る」

強固なマジックロックですら、コイツで解けちまうって話だ。
どんなに強固な結界でも……だ。

「良いか?結界を解いたら、直ぐさま侵入してグローシアンを掻っ攫うぞ……その後は予定の場所で落ち合う……良いな」

俺が手下どもに指示を出している時……。

「やってみると良い……やれるモノならな」

その声は響いた……。

「だ、誰だ!?」

手下達が動揺を現にしながら、周囲を警戒する……忘れもしねぇ……この声は……。

森の奥から現れたのは、銀髪の男……以前、俺達の邪魔をした男だ。

「テメェは……やってみろとはどういう意味だ?」

「何、言葉通りの意味さ……俺の直ぐ後ろに結界がある……その中和装置とやらで、結界を解くことが出来るのか……やってみろって意味だよ」

そう言い放つ男……随分と自信満々じゃねぇか……。

「フンッ……良いのか?結界を解いた後で……後悔しても知らんぞ」

そう警告しても、奴は表情を変えず、好きにしろと言わんばかりだ……上等じゃねぇか。

「なら、解いてやる……後悔するなよっ!!」

俺は奴に目掛けて宝珠……中和装置を投げ付ける。
奴は首を軽く動かしてそれをかわし、中和装置は直ぐ後ろにて炸裂する。

瞬間、光が周囲を包み込んだ……。

光が晴れたソコには、変わらずに奴が佇んでいた。

「残念だったな?何も変化は無いみたいだぜ?」

「何……馬鹿な!?」

「嘘だと思うなら突き進んでみな……俺は止めないぜ?」

奴がそう言って目の前から立ち退いた……つまり、本当に変化が無い……?
い、いや……ハッタリかも知れん。

「行くぞお前ら!!」

俺達は奴を素通りし、突き進んで行った。


……数分後。


「お帰り……満足したかな?」


目の前に奴が現れ、皮肉げな笑みを浮かべながらその言葉を告げる………ば、馬鹿な……。

「そんなことがあるか……あの中和装置は、マジックロックですら解除出来るんだぞ……それを」

「我が魔力にて編まれた結界……そこいらのマジックロックと同一に捕らえてくれるな……例え世界中のグローシアンが集まったところで、この結界は破れんよ」

クックックッ……と、愉快そうに笑う奴を前に、俺様は戦慄する。

「貴様……一体、何者だ……?」

「只の――皆既日食グローシアンさ……まぁ、普通のグローシアンより、魔力は有り余っているがな?」

俺様が問い掛けると、この男はサラっと告げた。
ふざけるなよ!!
只のグローシアンが……俺様を虚仮にしやがったってのか!?

俺は頭に血が上りそうになるのを抑え、冷静に考える。
何も、結界の中に無理矢理踏み込むことはねぇ……目の前にはグローシアンが居るじゃねぇか。

「……クックックッ、ならテメェを連れて行きゃあ良い。大人しくしてりゃあ手荒な真似はしないぜ?」

皆既日食グローシアンなら、マクスウェルも文句は無ぇだろうよ!!

俺の言葉を受け、手下どもが奴を取り囲む……俺様も含めて20人近く……これだけの人数だ……幾らコイツでも……。

「……どうやら、俺の力をよく理解していないらしいな……」

「何……っ!!?」

ブワッ!!!

「「「ウヒィィィ!!!?」」」

瞬間、奴から放たれる夥しい殺気……こ、これはあの時よりも……。
何人か気を失いやがった……使える奴らを選んで来たってのにだ……!!

「……この身には、唯の一度も敗走は無い」

奴が構えを取る……武器は構えていない、素手だ。
その筈なのに……。

「……化け物がぁ!!」

殺気の波を耐え切った手下の一人が、奴に切り掛かった。
だが……。

「化け物……?違うな……」

「ば、馬鹿な……!?」

指一本で……剣閃を止めやがった……。

ドゴンッ!!!!

「ゲハァ!?」

切り掛かった手下を、裏拳一発で吹っ飛ばした。
手下は木に衝突し、気を失っちまった……。

「俺は悪魔だ……少なくともお前達にとっては……な?」

「くっ……!?」

考えたくないが……コイツは想像以上にヤバイ……!?

*********


「俺は悪魔だ……少なくともお前達にとっては……な?」

俺は某伝説の野菜人の台詞を、アレンジして言い放った。
下っ端を派手にぶっ飛ばしたのもあり、全員腰が引けている。
加減したとは言え、俺の気当たりに耐えた奴らなんだが……。
某紅い弓兵の台詞も効いているのかも知れないな……。

さて、コイツらをどうするか……。

「お前ら!後は任せるぞ!!」

グレンガルが逃げ出そうとする……全くパターンだなぁ。

……逃がすわけないだろうが。

俺は瞬時にグレンガルの進路に先回りし、逃げ道を塞ぐ。
普通の奴には瞬間移動した様に見えるだろうな。

「なっ…!?」

「逃がすと思うか……?」

世の中、どうやっても食えない奴と言うのは居る……クソヒゲ然別、ボスヒゲ然別だ。
そして、このハゲも……。
ぶっ殺した方が世の為、人の為だろう……。

だが……まだ、その時では無い。

「この場でお前をぶっ殺すのは簡単なんだがな……今回は見逃してやるよ。誰が黒幕かは知らないが……帰ってソイツに伝えな……俺の周りをうろちょろして、俺の仲間達を傷付ける様なら……必ずぶっ殺す。例え逃げようが、地の果てまで追い掛けて後悔を許さない程無惨に、無様に殺してやる……」

俺はその台詞と共に、先程以上の殺気をプレゼントしてやる。

バタバタバタバタ!!!

グレンガル以外の連中が、次々に気絶していく。
それどころか、お休み中だった鳥や動物達まで怯えて逃げ出して行く。

「が……あぁ……テメェ……」

「どうした……?逃げないのか……?」

俺が見下しながらそう言うと、フラフラしながらもグレンガルは去って行く……まぁ、あれだけ脅しておいたんだ……。
俺達に対して余計なちょっかいは出さないだろう。

仮にちょっかいを出して来たら、さっき言った通りにしてやる。
……俺はクズ野郎には容赦はしない。

まぁ、奴も金が大好きなだけの商人なので、もしかしたら改心してくれるかも――なんて、チラッとは考えたりしたが――。

多分、無理だろう――あの野郎は死の間際にすら金を求めた――自身の命より、金の方が大切と言う……文字通り筋金入りの守銭奴だからな。


「さて……残ったコイツらだが……」

俺は気絶しているグレンガルの手下達を見遣る……。

「……剥くか」

俺は全員の衣服や所持品を剥ぎ取り、パンツ一丁にして転がしておく。
そのまま結界の中に戻って行った。


「で、さっきから何をしてるんだサンドラ?」

ビクッ!!

俺は隠れている気配の持ち主に声を掛けてやる。
すると、気配がビクつき……恐る恐るという風に、木の影からサンドラが現れる。

「あ……あの、貴方が部屋から出ていくのが見えて……それで……」

「分かってるよ」

そう、俺がジュリアと念話をする為……そして、グレンガル達の襲撃に対処する為に結界の外へ向かった時……最初に俺の部屋に訪れようとしていたのはサンドラなのだ。

「で、気になって後を尾けて来たと?」

「そ、そんな……尾けて来たなんて……」

困惑顔を浮かべるサンドラ……イカンなぁ……何かドキドキする。

「悪い、サンドラのその反応が可愛いから、ついイヂめたくなった」

普段、クールなサンドラだから余計にそう思うのか?
こういうのがギャップ萌えという奴なんだろうか……?

「か、可愛いって……あまりからかわないで下さい……」

私なんかが可愛いわけ無いではないですか……。
サンドラはそう言う。
顔を真っ赤にしながら言っているので、照れているのが丸分かりだ。

「からかっているわけじゃないんだがな……」

俺はサンドラをスッと抱きしめる……。

「ッ!!シオン……さん……」

「サンドラは最高に綺麗で可愛いさ……カレン達になんら劣る所なんか無い……俺の大切な女だ……」

「あ……私……」

サンドラもしっかりと俺を抱きしめ返してくれる。
うん、凄く温かで……優しい気持ちになれる。
嬉しそうに微笑むサンドラを見ると尚更、な。

「さて、そろそろ部屋に戻るか?」

「あの……貴方の部屋へ行っても良いですか…?」

「ああ……構わないぜ?ただし、我慢はして貰うが……」

俺はサンドラに告げる。
所謂、一線を越えるのは無し……これは俺なりのケジメでもあるからな。
実際、俺も我慢するんだし……おあいこってことで。

「分かっています……時が来る迄は、けれど……貴方の温もりが欲しいから……」

「ん、それくらいなら喜んで」

俺とサンドラはそのまま俺の部屋に向かうことにする……いつまでもカレンとリビエラを待たせる訳にはいかないし、な?

結局、俺は幸せ過ぎるんだと思う。
これがリア充って奴なんだろう。

こんな美女達に慕われて……此処で逃げたら男じゃないだろう?

……本音を言えば逃げ出したい気持ちもあるがな……だって、あんな美女達だぞ?
理性が保つ自信が無い……。
まぁ、言い出しっぺは俺だから、意地でも我慢するがね。

「そう言えば……先程の襲撃者が現れることを……」

「まぁね……何だか殺気だった気配が近付いてたのが分かったしな……放っておいても良かったんだが……一応、釘を刺しておけば懲りるかなぁ……ってね」

正直な話、グレンガルはどうにかしたかったが……もう少し泳がせておくのも悪くない手だと判断した。
エリオット側が優勢な今……グレンガルはその妨害に掛かる筈だ。
普通に考えれば、始末してしかるべき相手……だが、奴を泳がせておけば上手く利用出来るかも知れない……と、言うのは建前で、結局の所はサンドラに言った様に懲りてくれることを期待しているのかも知れない。

グレンガルは完全に打算で動く男だ……。
俺の考えが甘いことも理解している……だから、もし次に奴が立ちはだかる様なら……皆に危害を加える前に、俺がこの手で殺す。

もう、後悔はしたくないから――。

***********

で、サンドラを連れて部屋に戻って来た訳なんだが……。

「……何してるんだお前ら」

「あっ!?シ、シオン!?違うの……これは……!」

「そ、そうです!これはその……」

あ、ありのまま起こったことを話すぜ!?
部屋に入ったらリビエラとカレンが俺のベットに横になって頬擦りをしていた。

頭がどうにかなりそうだ……。

眠っていたとか、ただ横になっていたとかでは断じて無い……もっと恐ろしい物の片鱗を味わったぜ……。

……と、ジョ○ョネタは置いておいて……。
本当に何をやってるんだよ君らは……。

「その……シオンを待っている間、部屋の中でカレンと話していたんだけど……」

「その……シオンさんが恋しくて……あの……」

成程……大体は理解した。
正直、この二人をイヂめたくなってしまい、ウズウズしちまったが。
そうなると、間違いなく止まることが出来なくなるので……自重する。

「……分かった、深くは追求しない。今日は少し疲れたから、もう寝ようぜ?」

「う、うん……」

「ハイ……」

「分かりました……」

そんな訳でお休みタイムに突入した訳で……その際に誰がどういう位置で寝るか……ということで議論になった。

まぁ、三人だしなぁ……俺の使ってるベットはそれなりにデカいタイプだが、結構ギュウギュウ詰めだったことを明記しておく。
誰がどの位置で寝たかは、各自で想像してくれ……って、俺は誰に言っているんだろう……?

明日には手紙も書き上がっているだろうし、明日はローランディアに戻って、アルカディウス王に報告だな……。

しかし……俺は果たして眠れるんだろうか……?

幸せながらも、生殺しな状態のまま、俺は考えるのだった……どうか、俺の理性が保ちます様に……。



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