カーマイン組と別れた俺達は、テレポートでアジトへ飛ぶことにした。実際、ゼメキス村長の安否も気になっていたので、俺にとってはアルカディウス王の依頼は渡りに船だった訳だが。そんな訳で早速テレポートを使い……アジトに到着。「これがテレポートですか……初めて体験しましたが……正直、凄いものですね」今までに何度か聞いた台詞だが……元祖はサンドラなんだよな……原作では。そう考えると感慨深いような気がするな。「ようこそ我がアジトへ……って、サンドラ以外には今更だよな」ラルフとリビエラは言わずもがな、カレンもエリオットを連れて来た時に、一緒に此処へ来ている。「ここがそうなのですか……何と言うか、想像していたのと違って立派な屋敷ですね……それに」「それに?」どんな想像をしていたのか、小一時間程問い詰めたいが、続きがあるみたいなので先を促す。「賑やかと言うか……アジトという雰囲気じゃないような……」まぁ……隠れ家らしくは無いよな?現状を端的に説明するなら、保護しているグローシアンの皆様が庭でバーベキューをしていらっしゃるわけで。「確かに……これを見たらね……」そう思うわよね……。とは、リビエラの談。「そう言えばシルクちゃんは……あ、居た」シルクを探すラルフ……が、シルクは行ったり来たりしてウェイトレス的に立ち回っている。正にメイドの鏡。「あ!旦那様〜〜♪」お、こっちに気付いて……地響きを起こしながら走って来たな。ドドドドドドドドッ!!「お帰りなさいませ、旦那様♪」俺達の前でピタリと止まり、スゥ……っと綺麗に礼をする。完璧だ……完璧だぞシルク!!何が完璧かと聞かれたらryちなみに、もう旦那様というのは訂正しないことにした。正直、面倒臭くなった。「おう、ただいま。で、どうしてバーベキューをしているんだ?」「はい、たまには自然に触れながらのお食事も良いかなぁ?と、思いまして……そう言ったら皆さん賛成してくださったので♪」シルクは実に良い笑顔で告げてくれた。ふむ、やはりメイドの鏡だなシルクは……我が家のメイド達と比べても、その気配りに遜色は無い。あ、ちなみに我が家に勤めていたメイド、執事、料理人など……彼らもアジトに移って来ている。父上は、反逆者になりたくなければ国に残る様に言ったそうだ。勤め先も、他の信頼出来る貴族へ紹介するとか……だが、皆は父上に着いて来た。父上や母上の人徳……なんだろうな。まぁ、二人とも概ねフレンドリーな性格だしなぁ……。しかもしっかり責任感はあるし……。母上は普段はあんなだが、ちゃんと良妻なんだぞ?家庭的にも貴族的にも。まぁ、それはともかく。「成程なぁ……確かに気分転換には良いかもな」皆、事情を理解してくれているとは言え、本音は家へ帰り、家族に会いたい筈だ。しかしそう言った気負いは見せず、普通にバーベキューを楽しんでいる。これもシルクの心配りの賜物か。「皆さんもお帰りなさいませ♪」「ただいま」「アナタは相変わらずね」素直に返すラルフと、苦笑混じりに返すリビエラ。「大変そうですね……お手伝いしましょうか?」「ありがとうございます♪でも大丈夫です!私だけじゃありませんから」カレンは手伝いを申し出たが、シルクの言う通り我が家のメイドや執事達も働いているみたいなので、概ね問題はなさそうだ。「あの……彼女は……」「そういえば、サンドラとは初見だったな……彼女はこの屋敷の管理を任せている聖霊で、シルクって言うんだ」一応言っておくが、聖霊と言ってもピンクのアレではない。どちらかと言えば、某魔装機神のバッタモ……いや、パチモ……もとい!非常によく似たロボの方のイメージだ。……俺は誰に言っているんだ?「精霊……ですか?」「聖なる霊と書いて聖霊な?元は精神的な霊と書いて精霊……だったんだが、俺と契約を交わすことで聖霊になったのさ」これは以前にカレン達にもした説明だが、改めて説明する。この世界(正確にはグロランⅢでの話だが)の精霊にはたいした力は無い。精霊は言うなれば、自然界から零れるエネルギーみたいな物で、僅かな意思の様な物はあれど、明確な姿形は成されていない。それらは長い年月を得て集まり、集合体となる……それが妖精だ。Ⅲで主人公に着いて来ていたあの妖精――レミィが、正にそれだったりする。このことからすると、シルクは精霊では無いことになる。何しろ、俺がシルクと出会った時は既に今のサイズで、人の形をしていたのだから……半透明な身体ではあったが。では何故、俺がシルクを精霊と呼んだのか?……なんと言うか……某○神転生に出てくる精霊のイメージそのまんまだったからな……。ウンディーネとかシルフとか……。敢えて言うなら、シルクは精霊の突然変異だったらしい。妖精と成すにはお釣りが来る程に膨大な数の精霊達の集合体……それでいて妖精になりきれない者……それがシルクだった。俺達が出会ったのはこの屋敷……詳しい話はまた語ることもあるだろうから、今は語らない。とにかく、シルクと出会った俺は契約を交わす。シルクはその影響で、半透明な身体では無く、誰にでも見えて触れられる『肉体』を得た。某運命的に言うなら『受肉した』……とでも言うのかな?シルクが持っていた魔力も、莫大な物に変化しやがったし……。「と、こんな理由があって、シルクにはこの屋敷の管理や何やらを任せているんだ」○神転生云々や、シルクと出会った経緯を抜かして説明した。それを聞いてサンドラは勿論、カレンもしきりに頷いていた。「はじめまして、旦那様にお仕えしているシルクと申します」「これはご丁寧に……私はサンドラ・フォルスマイヤーです」と、二人の自己紹介も終わったことだし、早速お仕事を始めますか。俺は皆を促して歩き出す……歩きながらシルクに尋ねる。「そう言えばシルク……少し前だと思うが、ここにグローシアンの爺さんが来ただろう?」「はい、ゼメキス様ですね?ゼメキス様は浅くは無い傷を負っていたので、急いで治療を施して、今はお部屋で安静になさっています。快方に向かっていますよ♪」成程……確かに屋敷の方からゼメキス村長の気を感じる。……後で会っておかないとな。**********それから、俺達は集まっているグローシアンの人々に挨拶をして、詳しい事情を説明。預かっていた手紙を渡す。やはり、家族は恋しいらしく……中には手紙を読んで泣き出す人も居た。その後、手紙を読み終えた人達は返事を書くから届けてくれないか?そう頼んで来た。無論、最初からそのつもりだったので、二つ返事でOKした。ただ、家族からの手紙はローランディアに住む人々からの物なので、バーンシュタインの人達に渡す手紙は無かった。が、やはり家族が気掛かりだろうと思い、手紙を書いて貰えるなら、俺達の方で届けておくと伝えた。すると、皆は喜んで俺の提案に賛成してくれた。そして、俺達は皆が手紙を書くまで滞在していることを告げる。食事を摂った後、皆さんは部屋に篭り手紙を書き始めた。既に、手紙をしたためておいた人も居て、先に手紙を受け取ったりもしたが……。俺達にもそれぞれ部屋が割り当てられ、他の皆は思い思いに寛いでいるだろう……俺?俺は……。「お加減はどうです?」「お主か……おかげさまでこの通り、ピンピンしておるよ」ゼメキス村長と面会をしていた。言葉の通り、元気そうだな……良かった。「村の人達も心配していましたが、詳しく説明したので、なんとか納得してくれたみたいです」「そうか……では、早く怪我を治さなければのう……しかし、お主が無事じゃと言うことは、他の者たちも無事と言うことか……それはなによりじゃ」「そのことですが……」俺は事の顛末を告げる。滝の裏の洞窟では、怪物が飼育されていたこと。その怪物の餌が人間だったこと……そして。「捕らえられていた村人達で、無事な者は助け出しました……ですが」俺は村長の息子さんから預かっていたナイフを渡す。「!……これは……」「すみません……俺達が駆け付けた時には、もう手の施し様が無く……これを貴方に渡してくれ……と」「そう……か……息子は逝ったのか……」涙……。涙を流す……。泣き叫ぶことは無く、ただ静かに。「老い先短いわしより早く……逝ってどうするんじゃ……親不孝者が……」ただ…ただ…深い悲しみに包まれた村長は――涙を流す。俺はその独白を、聞いているしか無かった……いや、聞かなければならない。それは、俺が救えなかった……救おうとしなかった命。だから、その言葉を聞き逃さない。一字一句たりとも。それが命を見捨てた俺への『罰』なのだから。それからしばらくして……。俺は村長に犠牲者達の墓……そして、息子さんの墓……この二つの場所を教えた。もし村に戻ったら、墓参りをしてやってくれと。それと、問題が解決するまで、村長にもしばらくここに滞在してもらうことになった。とりあえず、滝の裏にあった元凶を潰したという理由もあり、説得は比較的容易だった。村長さんが、村人の為に身体を張る必要がなくなったのだから。「それと、今、皆さんに手紙を書いてもらっていまして……」「ほほぅ……手紙とな?それは良い……ではわしも手紙をしたためておくかの?」「大丈夫なんですか?」「なんのなんの、手紙を書くくらいならお安いご用じゃよ」笑顔で答えた村長に、俺も笑顔で返す。それから軽く雑談をした後、その場を後にした。――約束は……果たしたぜ――。*********僕は割り当てられた部屋……とは言っても、以前から使っている部屋のベットで横になっていた。外は夕焼けの光に包まれている――。「…………」こうして一人で居ると考えてしまう……。異形の怪物……ゲヴェル。それに従う仮面の騎士……そして……その素顔。かつて、僕はウォレスさんが仮面騎士に襲われ、利き腕と眼を失った時の夢を見た。仮面騎士の一人が、その仮面を外し、その顔をさらけ出したのも……。「偶然……?」僕やカーマインと同じ顔をした彼……僕達以外にも兄弟が居た……?「いや……」そんな単純なことじゃない様な気がする……何か、大事な何かを見落としている様な……いや、気付こうとしてないだけなのかもしれない。そして……僕は――ある可能性を思い付いてしまった。ただ、その可能性は酷く曖昧な物で、正しくその通り……とは言い切れ無いのだけど。「我ながら馬鹿馬鹿しい考えだね……」僕かカーマイン……あるいはその両方が……。「いや、答えが出ない考えはよそう……」何が真実であれ、僕が僕であることは変わらないのだから……。「さて、夕食まで時間があるし……読書でもしていようかな?」僕が取り出したのは、シオン・ウォルフマイヤー著……『今日から君も大英雄』『今日から君も大魔導師』の、弩級編、応用編。こういうのは、日々の研鑽が物を言うからね。ちゃんと学んで、修練を重ねないと……。「え〜と……魔力と気は相反する物である………」**********「シオンさん!」「ん?カレンか……どうした?」俺が庭先で、とある魔法を完成させた時、カレンがやって来た。一体どうしたんだか……。「窓からシオンさんが何かをしているのが見えたから……それで」「成程な……で、何をしていたのか尋ねに来た、と?」ハイ、とカレンが頷く。ふむ……まぁ、知られて困ることじゃないし、良いか。「俺は新しい魔法を開発していたんだよ」「新しい魔法……ですか?」「そう、新しい魔法。まぁ、アレンジとも言うけどな」実際、全く新機軸の魔法では無く、既存の魔法を改良した魔法……だからな。これも、俺のラーニングスキルに次ぐ能力、アレンジスキルの賜物なんだが。マジックガトリングなんかも、これによって生み出された……なんて説明は今更だが。「へぇ、そうなんですか……どんな魔法なんです?」「テレポートの改良版だよ……その名も『瞬転』!!」「しゅん……てん?」「『瞬転』……瞬間転移の略だよ」俺は『本気』の魔法には漢字で手短に名前を付ける。他にも幾つか漢字で名付けた魔法がある。………どれがどれとは言わないが。多分、使う機会も無いだろうしな……威力が桁違いなのが多いし。ちなみに、『瞬間移動』というネーミング案もあったが、却下した。某DBZと被る。効果に大差は無いが……流石にな?「普通のテレポートとは違うんですか?」「普通のテレポートは場所を記憶して、その場所を明確にイメージして瞬間移動をするんだが……これは場所では無く、対象の気や魔力を探知してその場に瞬間移動をする魔法なんだ」それにノーマルテレポートは、魔力で形成された光の玉で全員を包み、その後に宙へ浮かび、次元の壁を通り抜けて移動する。一方、この瞬転は自身や仲間を魔力の光で包み、そのまま次元の壁を通り抜けて転移する。つまり、テレポートにあった僅かなタイムラグを、この瞬転は短縮している訳だ。余談だが、ルイセは目印を決めてテレポートをしている為、場所のイメージもしやすいが、決まった場所にしか行けないという弊害に陥っている。つまり、この瞬転は某瞬間移動とほぼ同じ……違いはこれが魔法だということ……位か?テレポートは、グローシアン並の魔力を持つ者限定だが、詠唱時間がほとんど掛からない魔法だ……そのテレポートをアレンジしているので詠唱時間は同じく掛からない。仮に詠唱時間が掛かったとしても、『詠唱時間短縮』と『高速詠唱』のスキルを併用すれば一瞬だったりするが。「まぁ、欠点はかなりの魔力を喰うこと位か……皆既日食グローシアン並の魔力と精神力が無ければ使えないだろうし、皆既日食グローシアン……例えばルイセを例に挙げるが……例えルイセでもあまり多くの回数は使えないだろうな」気や魔力を察知して瞬間移動する為、気や魔力を探知する感覚を物にしなければならないし、明確な目印が無い上に、テレポート以上に詠唱時間を削っている為、魔力消費量も多くなっている。実質、俺専用の魔法と言っても良いだろう。「まぁ、ちゃんとテストもしたから分かるけど、かなり使い勝手は良いな」「そうなんですか?」実は先程、試しでラルフの部屋に飛んでみた。ラルフは本を読んでいたらしく、いきなり現れた俺を見て唖然としていた。何故ラルフの所に……だと?もし仮に、女性陣の所へ飛び……入浴中だったりしたら……マズイっしょ色々。「まあね……普通のテレポートより良い感じかな?これなら戦闘でも、応用が効き易いし――」とは言え、移動自体は普通のテレポートで充分なので、余程切羽詰まった時でもなければ使わないかも知れないがな。「さて、皆の手紙が書き上がるのは恐らく明日……その間は何をしているか……」恐らくカーマイン達は今日中には任務を達成するだろう……。そうなると、一緒に休暇という訳にはいかないだろうな……。一応アレを渡しているから、何かあれば来るとは思うが……。「あの……また、お話を聞かせてくれますか?シオンさんのお話は楽しいですし……」それは俺の話が面白いのでは無く、元ネタが面白いんだよな……まぁ、語り部としては嬉しいけどさ。「そうだな……じゃあ、夕飯まで話でもしようか?……何が良いかな……」その後、俺はカレンとお話をする。内容はレティシアにも話した、ラングリのⅢ……その続きだ。基本、レティシアと同じ内容なので、詳しくは省くが……。とりあえず、ダークナイトの正体が分かる辺りまで話した。「それから、どうなったんですか?」「それは、また今度な?とりあえず夕食を食べなきゃ」そろそろ夕食時なので、この話は一旦お開きにした。「さて……それじゃあ早速……ん?」「どうしました?……あ、アレは……」俺達が見た先には、小さな光の玉がフワフワと飛来し、一気にそれが大きくなる。分かる人は分かるだろうが、テレポートしてきた誰かなのだろう。その誰かとは……。「ふぅ、到着!」「ルイセちゃん!?それに、皆も……」そう、やって来たのはカーマインパーティーだ。実は事前に、ルイセへ『転移の腕輪』を渡していたのだ。いざという時に合流出来る様に、な?「アタシたちの任務は終わったから、シオンさんたちの様子を見に来たんだ!」ティピが簡潔に説明する。アイリーンは無事に魔法学院に送り届けた……と。……魔法学院って時点で、無事とは言えないが……腕輪まで捨てた奴まで面倒見切れない……と、言いたいが……腕輪を捨てたのはニックだしなぁ……。なんとかしてやりたいよなぁ……。成程、律義に様子を見に来てくれたのか……って、アリオストがいるし。「よっ!結局、一緒に行くことにしたんだな?」「ああ、この戦争を早く終わらせたくてね?」でなければ、フェザリアンを真に認めさせるなんて出来ないからね……と、付け加えて。「成程……それは確かに」俺はそう返答する……争いに加担することを嫌っていたアリオストが、争いを無くす為に立ち上がったか。やっぱり中々に熱い奴だな……。「で?そっちの任務はどうなんだ?」「ああ、それなんだが……」ウォレスの質問に答える俺。グローシアンの皆に知らせて手紙を渡し、今現在、返事の手紙を書いている最中で、少なくとも明日まで掛かるだろうことを……。「だから、俺達はここに滞在しなきゃならなくてさ」「成る程……そういうことか」カーマインは納得した様に頷いている。「それじゃあ俺たちも一泊した方が良いのか?」「それは皆次第だな。一応部屋は余ってるから、泊まることは出来るが」ゼノスの問いに答える俺。一泊して行くか、任務報告しに行くか……その判断は皆が下すことだ。「アタシは泊まって行きたいなぁ……だって、こんな凄いお屋敷だもん!フカフカのベット……美味しいご飯……♪」等と言っているのがミーシャ。ミーシャを通じてクソヒゲが覗いてる可能性があるが……だからどうした?という話だ。覗いていても何も出来ないだろうし……。ミーシャを操ることは出来るだろうが、仮にミーシャを操っても、グローシアンの誰かを連れ出そうものなら、一気に怪しまれる。クソヒゲがミーシャを俺達に同行させている理由は唯一つ。最高のグローシュを持つルイセを見張る為……。まぁ、そこに俺も含まれている可能性は――あるのかも知れないが……。クソヒゲにとっては、俺やルイセの様な皆既日食グローシアンは、貴重な実験材料な筈。つまり、この段階で無茶をして他のグローシアンへ手を出すより、油断させておいて隙を突き、優れたグローシアンを手に入れるべきだ……とか、考えているのだろうな。実験材料に関しても、俺達の申し出を蹴ったグローシアン達がクソヒゲに保護されている筈だ…。それで充分と考えるか、物足りないと考えるかは分からないが、少なくともミーシャを動かすことは無いだろう……。自身が動くのも論外……なら、グレンガルとか辺りに依頼するのが無難な手だろうな……。もっとも、グレンガルだろうが誰だろうが、敵意や害意を持つ相手は結界に阻まれ、ここまで辿り着けないだろうが。仮に忍び込めても、そいつらは地獄を見ることになるだろう。……というか、ミーシャ……よだれが。「ミーシャ、よだれよだれ!」「はっ!?つ、つい……」ルイセに指摘され、慌ててよだれを拭うミーシャ。まぁ、年頃の乙女にあるまじき顔だったが……見なかったことにしてやろう。「うわ〜い♪ご馳走ご馳走♪」と、騒いでいるのはティピだ。結局、皆で一泊することになった。皆にそれぞれ部屋を割り当て、簡単な荷物の整理をして、夕食の為に食堂に集うことになった。とにかく、人数が多いので立ち食形式になったが。皆それぞれに楽しんで居る様で、何より何より♪*********後書きという名の言い訳。お久しぶりです、神仁でございます。リアルに仕事が忙しいので、中々更新出来ず、今回やっと更新出来ました。待っていた方(果たしているのだろうか?)は、お待たせいたしました!……忘れ去られていないか激しく不安です。(-.-;)それではm(__)m