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No.7197の一覧
[0] 異世界の混沌 [三月十二日完結][榊 燕](2009/03/12 00:10)
[1] 異世界の混沌 プロローグ[榊 燕](2009/03/08 01:07)
[2] 異世界の混沌 第一話[榊 燕](2009/03/08 01:55)
[3] 異世界の混沌 第二話[榊 燕](2009/03/09 20:32)
[4] 異世界の混沌 第三話[榊 燕](2009/03/08 15:22)
[5] 異世界の混沌 第四話[榊 燕](2009/03/09 20:34)
[6] 異世界の混沌 第五話[榊 燕](2009/03/12 00:06)
[7] 異世界の混沌 第六話[榊 燕](2009/03/12 00:04)
[8] 異世界の混沌 エピローグ[榊 燕](2009/03/12 00:05)
[9] 異世界の混沌 感謝の言葉。[榊 燕](2009/03/12 00:09)
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[7197] 異世界の混沌 プロローグ
Name: 榊 燕◆972593f7 ID:e298aa1b 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/03/08 01:07
    プロローグ~僕は今かの都市伝説にもなった地に立っている!~





 突然ですがピンチです。
 えっ?
 突然何の事だか解らないって?
 あっはっは。
 そりゃそうだよね~、実際ピンチな僕でも何がどうなってこうなってんのか解らないんだしさ。
 さて……そろそろ今の状況を説明しようか?
 目の前に壁があるんだ……。
 うん、でっかい……だけどとてもふさふさした感じのでっかい壁がね……。
 ……だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
 何でINした瞬間に目の前にばかでかいモンスター何かいんだよ!?
 つぅ訳です。
 はい、今の無駄にハイテンションがまごう事なき今の僕の心情です。
 ……誰か助けてくれないかなぁ?





 僕はとうとう手に入れた!
 かの伝説のある幻のゲームを……都市伝説として語り継がれている幻のゲームを!
 このゲーム……PCを媒介にしてオンライン上で遊ぶゲームなのだが……普通のネットの中にある訳ではない。
 ある会社が独自に作り上げたサーバーの中のみに存在し、それらは通常のネットでは接続不可能な状態になっている。
 どういった技術かなんて知らないが、そのゲーム本体を手に入れ、それに書かれている特別な条件を満たしたうえで、手続きをすればつなげるようになるのだ。
 ただ……PCを媒介にしているといったが……実際本当にこれはPCなのか?
 今僕の目の前に広がるのはよく昔の映画とかに良く出てきたコールドスリーピングとかしてる時に使うような大きな機械だ。
 ……うん、正直使うの怖いよね?
 他のゲームは大概PCとバイザーがあれば遊べるのに……このゲームはこれを使わないと遊べない……本当に規格外なゲームだ……。
 でも……僕は今までお伽噺や伝説、唯の都市伝説としてしか信じられていないあの話があるこのゲームにものすごく憧れをもっていた。
 そのお伽噺みたいな伝説というのが、ゲームの中にNPCじゃない現実世界の人間が暮らしている……そんな話だ。
 最初はそんなの誰か暇なプレイヤーがやっている事か、運営がやっている事だと思っていた。
 だけど……このゲームをまずはプレイヤー達が手放した。
 流石に……初期のこのゲームは身体にかかる負荷が強く、下手したら意識障害などを起こしてしまうほどだったらしい。
 それによって一度ゲームは回収され、その後懲りずにまた発売された。
 その次に放置したのが運営側だ。
 何と……半年もの間、責任を放棄しそのゲームから身を引いた。
 その後また何故か知らないけど普通に戻ってきて、未だに続いているんだけどね。
 そして……その間そのゲームの中で暮らしているという現実世界の人間はその場に存在し続けたらしい。
 最初にもたらされたのは運営側からの情報だった。
 違法に接続しているプレイヤーがいます……最初そんな話だったのだが、そのプレイヤーと思われる人物をいくら調べても何処からもログインをしていない事が解った。
 どうしようもないと思い、全てのネットから一度そのゲームを切り離したにもかかわらずその人間はその場に存在し続けたらしい。
 次に運営はそれが新しく生まれたNPCじゃないかと思った。
 このゲーム面白い事にNPCが自動的に増える。
 運営すら知らないうちに増えていくのだ。
 その上NPCは最初に作ったとき以外中身をいじる事が出来ないため、細かな事をさせる事が出来ない。
 つまり……何か問題が起こった際の世界のバグの修正と、モンスターたちの力バランスぐらいしか運営側にできることはないのだ。
 後は時々イベントを起こしたり位いかな。
 本当に何を考えて作ったんだか解らないゲームだよねぇ……。
 おっと、話がそれたな。
 それでその人間なんだけど、今度は運営側が放棄した後、ネット自体が残っていたので遊び続けているプレイヤー達がいた。
 その彼らが言うには、そのときにも常にその人間はその場に存在したという。
 つまりだ……そこでこのお伽噺みたいな伝説が生まれたってわけだ。
 そして僕はそれを信じ、憧れた。
 僕の夢は……正直他の人に言うのも憚れるが……剣や魔法があり、モンスターがいる異世界に行く事だ。
 ……解っているさ、房二願望だって……あり得ないオタク脳だってさ。
 実際そんな事がある訳ない。
 だからこそ憧れるくらいしたっていいじゃないか。
 ……また話がそれたなぁ……悪い癖だ直さないと。
 さてさて、それでもって今目の前にあるこのばかでかい機械がそのゲームをするためにPCというわけなんだなこれが。
 そんでもって今インストール中。
 って……ああいつの間にか終わってるじゃないか!?
 ……ビビってどうするよ僕。
 さぁ……覚悟を決めていくんだ!
 僕はそう自分に言い聞かせてその機会に横になり、開始と書かれているボタンを押した……。
 次の瞬間体のあちらこちらに変な機械が張り付けられ……意識を失ったんだ……。





 そして今目の前にモンスターがいるってわけさ☆
 あっはっはっは!
 余りにも素敵過ぎて泣けてくる……orz。
 入った瞬間情けないけどこれはもう駄目だと思ったね。
 こりゃ死んだ、僕なむ~ってね?
 眼を閉じて天に召されるのを待っていると、ドサッって音と共に目の前の壁がなくなった気配がした。
 恐る恐る眼を開けてみると、目の前にいたモンスターは後ろ向きに倒れている。
 うん、死んだのかな?
 解らないけどひとまず逃げよう!
 僕がそう思って立ち上がろうとしたんだけど……ははは、情けないけど腰が抜けてたてないや。
 そんな僕に声をかけてくれる人がいた。

  「大丈夫だったか?危なかったなぁ……偶々見まわっていたときだったから良かったものの……そんな装備ともいえない道具だけでこの変うろつくのは自殺行為だぞ?」

 そう声をかけてきた人は黒髪に黒い瞳の日本人と思われる人。
 身長も僕と同じくらいで恐らく175センチくらいだろう。
 僕は彼の手を借りながら何とか起き上がると事情を説明した。

  「ああ……プレイヤーなのかぁ。俺は一応この世界の人間だからなぁ……最初に来たやつらがどうするのかよく知らん……すまねぇな。」

 ……変わったNPCだな?
 ひとまず、助けてくれた事にお礼を言ってこれからどうしようかと迷っている僕に、彼はもしよかったらひとまず家に来るかと言ってくれた。
 だから僕は素直にうなづいたんだ。

  「はい、すいませんがお願いします。」

 そして僕は彼が住んでいるという、この世界の最果てに位置する小さな村へ向かったのだった。


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