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No.6943の一覧
[0] 俺はドワーフ(VRMMO)習作[のなめ](2009/03/15 22:46)
[1] 俺はドワーフ 第二話[のなめ](2009/03/08 13:54)
[2] 俺はドワーフ 第三話 【修正と追加】[のなめ](2009/03/15 22:48)
[3] 俺はドワーフ 第四話[のなめ](2009/03/13 07:06)
[4] 俺はドワーフ第五話[のなめ](2009/03/15 22:44)
[5] 俺はドワーフ 第六話[のなめ](2009/03/27 00:03)
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[6943] 俺はドワーフ第五話
Name: のなめ◆ae0415db ID:98911a80 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/03/15 22:44
『邪神像の影光石』
なんか如何にもアレな名前だ。
きっと製作者は邪鬼眼持ちに違いない。
まぁそんなことはどうでも良い。
問題は、全員に聞いてみたところ、アイテムドロップ表示が、俺にしか出てなかったことだ。
なんでだ?



俺はドワーフ






さてさて、戻ってきました神殿前。
俺とレン、それに先ほどのPTのメンバーも全員一緒だ。
どうも、このアイテムが全員気になっている様子。
まぁ、レアアイテム、しかもボス戦で取得したものだからなぁ。
俺も逆の立場なら、気になって仕方が無いだろうし。

野営の火を囲んで、全員が向かい合って座っている。
先ほどのシスターが、どうぞといって飲み物を配ってくれた。
おおっシナモン味のお茶か、俺好みだ。
調理スキルをあげているんですよーとのこと。
もう一杯下さいというと、わかりましたーと笑顔で注いでくれた。
料理+お色気+気配り担当か、レベルが高いなこのシスター。
さて、おいしいお茶を飲みながら、意見を出し合いますか。


話し合いを始めてすぐに騎士は、
「それって限定アイテムなんじゃないのか?」
そう言ってきた。

騎士曰く、これは、どうやら取得条件付アイテム?らしい
ほかのVRMMOに、そういうものがあったそうな。
ある特定のモンスター(主にボス)を倒したときに、特定の条件を備えたキャラがそのPTに存在した場合、取得出るとの事。

なるほど、俺がその特定の条件を備えていたというわけか。
それなら、俺だけに表示されていた理由に説明がつくしな。
他のメンバーもその答えに、頷きながら賛同している。

なら、その条件は?
そう俺が尋ねると、騎士は、
「考えられるのは四つある」
ふむふむ
「一つ目は、種族がドワーフ。
 二つ目は、職業が鍛冶屋。
 三つ目は、ボスを攻撃しない。
 四つ目は、ボスのいる場所でアイテム修理を行う。
 この四つが考えられる可能性かな」
ふむ、確かに、そのどれかがキーになってる可能性があるな。
「まぁ三つ目の、ボスを攻撃しないというのは除外してもいいと思うけどね」
何で?そう俺が聞くと、シスターのほうを見ながら
「ルナリスも攻撃してなかったからな。」
なるほどね。

「まぁ、あれこれいっても結論は出ないだろうさ」
まぁ今回が、このゲームが始まって初のボス撃破だからなぁ。
これから徐々にわかっていくだろうさ。
俺がそういうと、騎士が真剣な顔でこちらを向きながら
「今回が初撃破だ。」
そう言った。


「気がついてないようだけど、俺のMVPアイテムとそのアイテムは、現在このゲームには一つしかない」
確かにそうだが、それがどうかしたのか?

「今回戦ったボス、『ロプトの邪神像』は、どうやらゲーム内の満月の日にしか現れない敵。
 今までの出現時期から、俺たちはそう予測して、今日に絞り込んでここに現れたんだ」
ふむふむ、なるほど

「次に、このボスが現れるのは、ゲーム内で30日後、それまでこのアイテム二つが増えることは無いんだ」
なるほど、激レアも激レアというわけか
「俺のMVPアイテムはともかく、その素材アイテムは、作り手しだいでどんな武具にもなる」
まぁ、製作条件とかあるから、どんなものとまでは言わないけど、それに近い物はあるな

「あなたは、またそのアイテムを取得できると思う?」
無理だろうな。今回は偶然が偶然を重なって感じで、たまたま居合わせただけだからな。
それに、今回倒されたことによって、このボス退治の競争は必ず起きるだろうし。
「そう、、あなた自身がその素材を使って武具製作を二度行うことは限りなくゼロ。
 つまり、その素材使ってあなたのデザインで作られるアイテムは、俺のMVPアイテムと違って、文字通り、唯一無二の存在となるだろうね」
そう言われるとすごいな。

「後悔しないように、相当考えて作ったほうがいいと思う。」
了解、変なものを作らないようにしよう。 
ところで、作ったアイテムって俺の自由にしてもいいのか?

「確かにそいつを使って作られたアイテムが、欲しくないと言えば、嘘になる。
 けど、限定アイテムは、それをもらう資格がプレイヤーが貰うべきだ。
 というか、それ以外の人物が貰おうとすれば、必ず争いの元になる」
そういうと全員がうなづいた。
良い人たちでよかった、みんなありがとう。

「いいって、こっちもアイテム一つでもめたくはないからね。
 だから、そいつはそっちのPTで話し合ってみるべきだと思うよ」
そう言って、騎士はレンのほうを指差した。

するとレンは、
「お前の好きにしてくれ」
そう言ってきた。
いいのかレン?
「凡庸の中の最良を見つけることが、俺の目標だからな」
なるほど、だから大量に同じ剣を買ってったのか。
俺がそう聞くと、レンが頷き
「俺は出来上がったものを、一度見せてもらえれば十分だ。
 そのかわり、今回手に入れた魔法石で付与した、バスタードソードを何本か頼む」
了解!そん時は安くしとくぜ
そう答えると、サンキューという答えが返ってきた。


『邪神像の影光石』が完全に俺のものになった。
こいつの使い道は後で考えるとして、とりあえず今は、日本刀を見せてもらうのとハンマーの交渉をしないと。
あ、その前にルナリスさんお茶もう一杯下さいなー。



今回知り合ったプレイヤー達に、商品のPRをしつつフレンド交換を行った後、俺たちは、ルナリスさんのワープポータルで町に帰ることにした。
町に着いた後、広場で解散し、レンにアイテムは後日とのやりとりをしてから、皆と別れた俺は工房に一人戻ってきた。

今回はいろいろ会ったなぁ、お金も経験値もだいぶ溜まったし。
そんなことを考えつつ、武具を修理。
そういえば、このアイテムについて親方に聞いてみるかな。
おーい親方、このアイテム知ってるか?
「ん?どうした・・ってそれは『邪神像の影光石』!」
おおー、知っているのか親方

そいつは『ロプトの邪神像』が落としたんだが、何か知ってる?
「『ロプトの邪神像』は、かつて世界を滅ぼそうとした邪神を祭った石像だ。
 その石像は『影光石』という、邪神の加護を得た鉱物から出来ていると言われている。
 人が作り出したものとは言え、邪神の力の欠片を宿した物だったはずだが、よく倒せたな」
俺が倒したんじゃないがな。
そんなことはともかく、こいつはいったい何が作れるんだい。
「そいつは言わば邪神の欠片の欠片だ。
 そんな代物、うちの工房では加工することは無理だ。
 どうしても加工したいのなら、腕を磨いて『自分の店』を持てるようになってから、『自分の工房』で作るんだな。」
了解、ありがとう親方ー。
そう言って、親方の下から俺は離れた。


こいつを加工するのは当分先ってことかぁ。
自分の店とか作る気はあまり無かったんだけど、いい機会だからそれを目標にしてみますか。
まぁ、何を作るかとか、考えるのも楽しみってことで、とりあえず今日は落ちますか。


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後書き
フラグ立ての回。
皆誤字脱字チェックってどうやってるんだろうか?
何回読み直しても出てくるorz


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