仕掛けは上々。アスナに酒を飲ませたのは箍を外す為で…おじさんは若い子に発破を掛けるだけです。何だか、ネギ達もコッソリと見てるし? エヴァさん…暇なの?茶々丸もだけど…チャチャゼロの相手してやりなよ。あいつ、最近良く愚痴るんだから「帰ッテモ俺空気何ダゼ?」とか言われた日には涙が出そうになったよ?今、家で多分真名さんと一緒にゲームしてると思うけど…「中古ダカラ買ッテ貰ッタンダガ……テイ○ズ面白レェ」「忠告しとくけど…三週した上で特別な事しないと、彼の秘奥義使えないよ?」「マジデカ」僕は……過去を断ち切る!! レストランを出て、ゆっくりと歩く。夜の道は少し涼しい。「今日はどうだった?」「そうね~…楽しかった。うん、コレならいけそう」そうじゃないとねぇ。おじさんの努力がパァですよ?「それなら良し…それじゃあ、行くか」「何処によ?」「タカミチの所」「え? ……無理!! 一寸速いって!!」ダメですぅ。もう、連絡入れちゃったもんねぇ「いけるいける。いけそうなら、当って来い。」「砕けたらどうすんのよ?!」「馬鹿かお前? 砕けるのも当たり前だ。それが告白でしょ? 」「う…で、でも~」「良いから行くぞ? 大丈夫だって、タカミチは大人だ。お前が本気で好きだっていう事を伝えればちゃんと答えてくれるさ。」「……やっぱり、明日とかには…ダメ?」「ダメ。背中は押してやる。場所も整えた。後は、お前が一歩前に進めば良いだけよ? 根性だせや。」「…分かった。分かったわよ!! 告白してやろうじゃない!!」それで良いよ。振られるにしても、振られないにしても、答えは得た方が良い。命短し恋せよ乙女ってね。何やら隣で「やれるやれる絶対出来る出来るのよ私」とかブツブツ言ってるアスナにちょいと引いた。これも、恋する乙女の弊害?良いか…俺が凹む訳でも無いし。そのまま歩きながら待ち合わせの場所へ。少し早めに着いたけど、のおっさんなら五分ぐらい前には待機してるでしょ。階段を下りると、タバコを吸いながら佇んでいるタカミチを発見。取り合えず声を掛ける。「久しぶり、タカミチ」「アギ君? その姿は…」「幻術だよ、そんでもって用件はコイツ」幻術解いたアスナの背中を押して前にだす。「アスナ君?」「ちゃ-んと、聞いてやりな。コレも大人の仕事だよ? 俺からはそれだけ、じゃあねぇ」大人の対応を期待します。振るならちゃんと振りなさい。一抹の希望は人を殺すよ?改めて、僕は兄の事を凄いと思いました。此処まで準備してたなんて「兄さん凄い」「此処まで準備してたんかぁ…アスナ、ここぞって時に逃げそうやからなぁ」「お酒を飲ませたのもこの為だったんですね。気分を高揚させて大胆に…と」「フン。しかし、何故未だに見守って居るんだ? 私は帰るぞ」「私もご一緒します。マスター…アスナさんの告白の行方。気には成りますが…私達が見て良い物では有りません。」そうかも…僕もそう思いました。恥かしいですよね。改めて、宮崎さんは凄いと思います。僕だったら…出来ないかも…「僕達も帰りましょう」「そうやな。結果は帰ってからアスナを見れば分かるしなぁ」「そうですね。」アスナさん。頑張ってください!!「あの…高畑先生」「何だい? アスナ君」彼から連絡が来たので、待ち合わせ場所に少し早めに来て待っていた。現れた彼の少し驚いた物の、幻術だという事の方に驚いた。アスナ君に聞くと詐称薬を使っているとの事、彼の魔法では無いらしい。少しシドロモドロに成っているアスナ君が、可愛く見えた。僕からしてみれば彼女は証であり、家族であり、妹の様なものだ。最初は無愛想な子だったのを覚えている。無感動とも言って良いぐらいに、表情が動かない子だった。今の彼女とは正反対だ。ソレが嬉しい。既に亡くなってしまった師の言葉は、提案は正解だった。彼女は知るべきではない。過去の事など忘れて居て欲しい。ネギ君の従者に成ったのは知っている。これも何かの縁なのかと思ってしまう。アスナ君の記憶が戻ってしまうのでは? と悩みもしたが仲間達が掛けた魔法は草々の事では解けない。仲間の力量は知っているから安心している。彼の用件がアスナ君の事らしいが…一体何だろうか?正直な所、僕は未だに彼を…アギ君の事が分からない。コレを気に少しでも近づければと思っていたが彼は直ぐに帰ってしまった。仕方が無い。昔からだが、僕は彼に避けられている。何故かは分からない。魔法学校の方でも大人を避けていたらしいと報告が来ている。そんな事を考えながら、アスナ君を見る。最初は僕の方からネギ君の事など聞いた。お互い共通の話題が在った方が話しやすいと思ったからだ。すると、意外な事にアギ君の事が少し分かった。ネギ君のミスをフォローしているそうだ。何時もお世話に成っているらしい。御蔭で成績も上がったそうだ。素直に嬉しいと思う。アスナ君の成績向上は僕も知っている。彼女が頑張っている証拠だ。ネギ君の頑張りを見て頑張らなきゃと思ったらしい。彼女は優しく、強く育っている。時々、ネギ君の発言に困る時が在るそうだが。彼はまだまだコレからだ。だから、アスナ君の言葉は以外だった。「あの…好きです!! 高畑先生の事が一人の異性として好きです!!」まさか…告白されるとは思っていなかった。僕にとってアスナ君は託された子でも有った。それに、彼女は僕の家族で妹の様な子だ。家族愛は持っている。兄弟愛の様なモノも持っている。でも、僕は彼女の気持ちに応えることが出来ない。年も関係しているのかも知れない。教師としての自分が関係しているのかも知れない。でも、僕自身が。何も持っていない素の高畑・T・タカミチが彼女に異性としての気持ちを…愛しさを持っていない。僕の中では完全に彼女は家族や妹の様な存在なのだ。(あぁ、そうか。だからアギ君は大人の仕事と言ったのか…)「アスナ君、僕は…」大人の仕事、ちゃんとさせて貰うよアギ君。コトっと音を立ててコップを置いた。今は超包子のカウンターで軽食をしている。だってさぁ、足りなかったんだもの。レストランだけじゃ。普段から良く食べるようにしてたのが悪かったのかなぁ?でも、食べないとダメだし…美味しいものは幾らでも入るんだよ。「だからと言って、閉店間際に来るのはどうかと思うネ」「良いじゃん。丁度、超が居たんだからさぁ…基本的にお互い不干渉何だから。今日はお客として来てるよ? お持ち帰りもお願い。真名さんに甘いもの二つ」「はぁ…なんで帰ろうかと思っていた所に来るか…」そう言いながら、手は動かしてるじゃん。この仕事人め「そう言えばさぁ…さっきまでアスナとデートしてたんだけど」「アレ? アギ先生は茶々丸狙いじゃ無かったのカ? 」いえ、嫁に欲しいです。その為にはエヴァさんを何とかしないと「そういうデートじゃなくて、練習だよ。アスナがタカミチに告白する為の」「アイヤー、アスナさんも茨の道を進んでるネ。高畑先生、しずな先生とデキてるって噂が在るヨ?」「だろうねぇ…だからね。ちょっとお酒飲まして発破掛けてタカミチ呼び出した」「先生…鬼ネ。恋する乙女は傷つき易いヨ?」「でも、何時までも引きずる訳にも行かないだろ? 命短し恋せよ乙女ってね。コレがダメなら、次を探せば良いのよ。ネギ辺りが有望」「宮崎さんが泣くヨ?!」「そん時はそん時。既に俺の問題じゃないもんねぇ」「外道ネ…外道が居るヨ。」それよりもさぁ…何で鍋振ってるのさ?「私の晩御飯ネ。先生も食べるカ?」「頂きます」さてさて、どうなってるかねぇ…言った、言い切った。恐い、とても恐い。でも、私は後悔しない。だって、本当の気持ちだから。「アスナ君、僕は…君の気持ちに答えられない」やっぱりかぁと思った。私にだって分かる。だって好きな人の事だもん。ずっと見ていた。何時も眼で追っていた。何時も気に成っていた。「そう…ですか」「君の事を嫌いという事じゃない。寧ろ、僕はアスナ君の事が好きだよ? でも、僕の好きは異性に対する好きではなく。家族として、妹の様な子としての好きなんだ」そっか…「小さい頃から君を知っている。だから…ゴメン。僕の中で、アスナ君は既に家族の様なモノなんだ。恋愛の対象では無い」「ありがとうごさいます。高畑先生…チャンと…振ってくれないと…私…」「アスナ君」「ありがとうございました!! おやすみなさい!!」私は駆け出した。あの場に居たくなかった。でも、モヤモヤした気持ちは無かった。正直な気持ちを、思いを伝えられた。それだけで満足だった。高畑先生は、私を子ども扱いせずにチャンと自分の気持ちを、考えを伝えてくれた。ソレが嬉しかった。でも悲しかった。でも、それ以上に…(スッキリした)目的も無く走る。今の状態で帰ったらネギやこのかを心配させてしまう。自分の事だ、泣き出してしまうのが分かる。今だって泣いているのかもしれない。走っているから息苦しいのか? 泣いているから息苦しいのか?ソレは分からない。ただ走る。走って走って辿り着いたのは超包子だった。明かりが灯っていたからだろうか?無意識に目指してしまったのかもしれない。聞きなれた二人の声が聞こえてくる。超さんとアギの声だ。私は、ゆっくりと近寄った。美味しそうな匂いが漂っている。二人の声がはっきりと聞こえてくる距離になると御腹が鳴った。「だから、タケノコは煮た方が美味しいんだって!!」「違うネ!! タケノコはその食感を生かせる炒め物が一番ヨ!!」下らない事を言っている。何だろうか? ちょっとムカっとした。「ちょっと、私にも何か食べさせてよ!!」少しぐらい我儘を言っても許されると思うんだ。今日だけは…帰り道は遠回り。現在、アスナを背負っています。原因は超。何が「飲んで騒いで泣いて、明日は新しい自分を始めるよろシ!!」だ。 中学生が飲むんじゃ有りません。人の事は言えないけどね。アスナはバクバク食べてガバガバ飲んで落ちました。落ち方が物凄く面白かったです。頭からカウンターにゴン!!っとね。食べてる最中は俺に文句言い撒くって、飲み始めたら号泣して大変でした。イロイロ吹っ切れた様です。俺のスーツ、涙と鼻水と涎でベトベトですよ。クリーニングに出さないと…「なぁ、超」「なんネ?」「何でアスナに構った? お前はそういう奴じゃないだろ?」「まぁ…同じ女の子として励まして上げたくなっただけヨ。私も女ネ…先生の行動が外道過ぎたのも在るヨ」「俺は背中を押しただけですぅ」「ソレが駄目ヨ!! もっとデリケートに扱うネ!! 茶々丸を任せられないヨ!!」「バッカ、茶々丸の時は対応が違うんだよ!!」そんな事言い合いながら女子寮に向かう途中です。このかさんとネギには連絡してるから大丈夫。ついでに、このかさんとGティガ行って来ます。このかさん、笛使いだからサポートに期待。「ウッ!!」「どうした?」「どうしたヨ?」「……吐きそう」「超パス!!」「うぇ!! チョット待つヨ?! ア、アスナさん、下を向くヨ!! コッチは駄目アル!!」「もう…無理」「「あ!!」」今日も頑張る一日一話。何処とは言わないが○が痛い。パネっす。皆、気を付けろ? 奴等は何所にでも居る。正直座るのも痛いです。さてさて、アスナ振られました。超とアギの関係が仲が良いように見える。中立どうしならこんなもん?まぁ、良いか。久しぶりにモンハンヤッタ。訓練所が制覇できない。フルフルに負けた。orz遣りたい人とか居る? 決めてないけども。もう一回クック先生の授業を受けてくる。つか、恋愛かかなアkンのや!! と思いました。計画性がないからですね。認めます。恋とは、傷つけ傷つけられるモノ。持論っす。以下略「超進化人類エヴォリュダーBIN」『神にも魔王にもなれるBIN』 『読者の語彙力に挑む作者』『もう感想とタグ考えるのすら億劫な位の話数と更新速度なんですがorz』『絶対更新者』『異常BIN域』それじゃ、オマケだぁぁぁ!!今日のエヴァさん。「確か…此処をこうして…出来た」『それと、マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』プチっと何かが切れる音がした後、エヴァンジェリンはプルプルと振るえだした。ご立腹である。怒髪天である。が、次の記録を見て動きが止まる『何でアイツはあんなにオヤジの姿が似合っているんだ? 本当にナギとガトーを足して二で割った様な姿じゃないか? もうアギを屈服させるか? いやいやいや、落ち着け私。無理やりは詰まらん。茶々丸絶対に嫁にはやらん。大体アイツは私と対等だ。ソレは出来ん。しかし…噛むか? そのまま…外に出て悠久の時を…アイツなら笑ってるだろ? 薬も作り終わってるんだ。別に構わんだろ? 奴とは互いが無理やり…してるんだし? 茶々丸絶対に嫁にはやらん。いや寧ろアギを私の婿「マスター自重してください」ヘブ!!』(私がこんな事を?!)「いやいやいや、待て。コレは何かの間違いだ。茶々丸は絶対に嫁にはやらん。しかし、コイツは本当に私の従者か? 殴るか普通? いや、確かにこんな醜態を晒した私を止めたの良いが…」ブツブツと言葉を続けていると、エヴァンジェリンの中で何かが繋がった『それと、マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』『マスターではアギ様を満足させられないかと…身体的に』『満足させられない…身体的に』「…成長する薬を作ってみるか? そうだ、そうしよう!! 私がアギを貰えば茶々丸を嫁に出さなくても良いじゃないか!!」流石私だ!! と夜も遅くに叫ぶエヴァンジェリン。「マスター………早く何とかしないと…」さよセル!!「それで? 今度の休みに?」「はい、私がお世話に成ってる人達に紹介したくて…ダメですか?」「良いよ? 僕もチャンと挨拶したいしね。さよちゃんの親代わりの人なんでしょ?」「はい…一人は何処かヤル気が無いんですけど…ちゃんと要点を抑えてて何かと頼りになる人で…」(アレ? 何処かで会った事が在るような…)「もう一人は、厳しいんですけど優しくて…私が高校に通えるのもその人のお蔭なんです」(優しいひとなんだなぁ)「もう一人は、私のお姉さんみたいな人で…お料理も教えてくれるんです」(さよちゃん…僕は君に出会えて良かったよ…)「優しい人達なんだね」「はい。エヴァンジェリンさんも、アギ先生も、茶々丸さんも良い人です」「え? えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」瀬流彦の明日はどっちだ!!!!