はい、予想通りにネギが失踪しました。行方不明だけどね。何処に居るかは知ってるけど「アギ先生!! ネギ先生が!!」「はいはい、取り合えずその事は話すから席に着いてねぇ」面倒臭い。英語も担当ですよ? 過剰労働ですよ? ボーナスでないんですよ?「皆さんも知っての通り、愚弟+α共が行方不明に成りました。英語も俺が担当する事に成りましたぁ…コレって過剰労働じゃね?」その前に労働基準法違反なんだよねぇ。タイーホされないかなぁ、学園長「それだけですか?! 心配じゃないんですのですか、アギ先生!!」黙れよショタ長。恐いよ。「特に心配はしていません。あのメンバーの戦闘能力は異常ですから、ついでに愚弟共は今勉強してるよ? 図書館島の地下で」「へ?」「朝一で図書館島の司書長から連絡が在りましたぁ、皆無事です。ついでに強化合宿をするそうです。」「もっと早く教えてください!!」「話しの腰を折ったのはだーれだ?」「「「「「委員長!!」」」」」「正解!! それでは授業始めまーす。超さん、英語は何処まで進んでますか?」簡単な受け答えをしながら、授業を進めます。プリント用意してないから、面倒臭い。俺は寝不足気味ですよ?昨夜、このちゃんジャンキー・辻斬り刹那☆ が爆誕しました。ハヤテ君と頑張りましたよ。私も行くと騒ぐデコをタツミーと二人で押さえ込みました。最終手段で、麻酔薬を使いました。朝から殺気はきつかったです。胃に穴が開くかと思いました。一・二時間目は俺の担当が重なりました。早く数学の授業に移りたいです。サボリてぇ英語の授業は前の復習をしました。ネギ達が心配なようで皆が集中しません。コッチが頑張ってるのに、そういう態度はいけないと思います。だからね、プチっと切れちゃったんだ「お前らさぁ、好い加減大概にしろや!! ヤル気でねぇよ。コッチだって好きでやってんじゃ無いんだよ!! 寝不足に加えて、普段はしない授業やってんだ!! 他人の心配する前にやる事ヤレや!! 餓鬼共が!!」「で、ですけど」「ですけど? だからなんだ。ソレがどうした。ネギがクビになるから頑張らなきゃ? ハイハイ、ワロスワロス。無理だね。少なくとも今は無理ですぅ」「………」「集中出来ない。考えられない。人の話も聞いてない。また、最下位だろうさ。全員ヤル気がないだろ?」この調子で数学もしました。雰囲気が悪かったです。反省してます。地が出過ぎました。2-Aは沈んでいた。アギの言った事が原因である。そもそも、バカレンジャーとネギが図書館島に向かったのは、噂が原因である。そんな事を言わなければ、教えなければ、信じなければと全員が後悔していた。そんな中で、雪広あやかは盛大に勘違いをしていたアギの言葉をである。寝不足とアギは言った。本当は刹那が恐くて中々寝れずに居たのが原因なのだが、そんな事をあやかが知るわけも無くアギが寝不足なのは、ネギが心配で寝付く事が出来なかったと勘違いした。アギが言った事に反感を持つ者は多い。そこで、あやかは言った「皆さん、アギ先生の言った事は正論です」「でも、酷いよ」「そうだよ…あんな言い方しなくても」コホンと一つ咳をしてあやかは続ける「確かに、言い方は酷かったと思います。しかし、皆さん。あんなに怒ったアギ先生を見た事は有りましたか?」クラスの答えはNOで有る。アギは授業中、生徒にテスト等をさせ、答え合わせには口を出して訂正と解説の補足ぐらいしかしない。後はヤル気が余り見られない態度で、緩く授業を進めている。内容も、基本を確りと押さえている。ただ、無駄を省いたように単純に進める。一々口には出さない。予め配るプリントに必要な事は書いて有るからだ。応用はソコソコにやる。テストは偶に、毎回宿題か残った授業時間に一問やるくらいだ。出来なくても怒る事は無い。苦笑を浮かべて、ゆっくりと訂正して生徒に説かせる。「ないでしょう? そのアギ先生が怒りました。私達が不甲斐無い所為です。考えてもみて下さい、ネギ先生はアギ先生の弟ですよ? 肉親が一時とはいえ、行方不明になったんです。イライラしているのも当たり前です。それでも、何時も通りに授業をしようとしたアギ先生を…私達は…」「そう…だよね」「私達が、悪いよね」「と、言うわけで。今日から私達も強化合宿しますわよ!!」「「「「賛成!!」」」」「ネギ君が居なくなったら嫌だもんね!!」「そうそう、寂しいよね!!」どんなに怒られても、最後はポジティブシンキング。それが2-Aである(馬鹿共め、アレがそんな玉か。)ただ一人、エヴァンジェリンは思う。勘違いも甚だしいと。アレは自分の弟を迷いも無く切り捨てる男だという事を、エヴァンジェリンは知っている今思い出してもゾクリとする。自分の為に家族を当たり前の様に犠牲に出来るあの男の瞳。アレはソレが正しいと理解している。ソレが正しく間違っているという事も理解している。原初の考えだ。単純明快に、己が生きる道を選んでいる。普段はヤル気の無い、発言や態度で見えないが、あの男の本質は『悪』だ己が生きる為には何人でも犠牲にするであろう『悪』だ。奴に誇りなど感じない。信念や狭義も感じない。ただ、死ぬのが嫌だから生きる。その為には手段は選ばない。獣の本能に近いモノだ。心の何処かで安堵している自分が居る事を、エヴァンジェリンは自覚している(協定を結んだのは正解だったな…あの狸爺に一泡吹かせるような奴だ…)そこで、エヴァンジェリンはフト思いついた。(奴を鍛え上げたらどうなるか…面白そうだ)吸血鬼・不死者。滅ぼされない限り永遠を生きる化物にとって、一番の大敵は退屈である。(鍛えてみるのも一興…か)だが、一言言わせて貰いたい全員、勘違いも甚だしい。放課後、学園長室に殴りこみに行きました。もう、我慢がならんとです。限界です。授業の準備が面倒臭すぎるとです時間が倍掛るとです。普通は、他の英語担当の教師がするのが当たり前です。ソレをあのジジィ…俺に回しやがった。後で、パパラッチに情報をリークします。明日の学級新聞で後悔するがいい。初恋の相手を暴露される恥かしさを!!ついでに、エヴァさんの家に居る相坂にこう言って貰う「ごめんなさい。後頭部が長い人はちょっと」となぁ!! このかにも、お見合いを企んでいるとちくってやる!!孫娘と初恋相手から、冷たい視線を浴びればいいさ!!「それで? 学園長、言い訳は?」「いや、コレは必要な事であって」「生徒は関係ないですよね?」「いや、あの子達も成績悪いし…集中して勉強させるには丁度良いかなぁと」「明日の職員会議が楽しみですね学園長? PTAの方々にも出席して貰いましょうか?」「正直、スマンかった!!」爺の土下座は気持ち悪かったです。気分が悪くなったので、帰ることにしました新田先生にもちくって居ます。今回の騒ぎの原因は学園長の悪ふざけと言いました。他の先生にも言いました。ついでに、タカミチにも愚痴りました。アレは本当に教師なのかと、人間なのかと、組織の長なのかと。タカミチは答えませんでした。冷や汗が出てたので、心の中ではそう思っていると思います。精霊さん達が一生懸命慰めてくれました。涙が出そうでした。帰ると、玄関で刹那さんが土下座してました昨夜の事で反省していたらしいです。夕食も豪華でした。怒ってないと言いました。寝ようと思ったら、クラスの人間が入れ替わりで謝罪に来ました。心が痛かったです。ソレよりも睡眠時間が削られるのが痛かったです。別荘に逃げようと思いましたが辞めました。最近、監視が付いているようです。精霊さん達が教えてくれました。コッソリとタツミー達に聞いた所、あのジジイの仕業らしいです。アレでは懲りなかったらしい。良い度胸だ。疲れない。眠いだけ。次はループか・・・その前に寝よ