今日も今日とて授業です。飽きてきました。職員室でもねぇ…書類纏めるのが面倒です。ネギは頑張ってます。そんな弟が眩しいです。四時間目の授業に向かう途中、しずな先生に手紙を渡されました。まだ開いていません。嫌な予感しかしないから。今日、職員室で新田先生に言われて思い出したんだけどさぁ…テストが近いだよねぇ。ネギが行方不明になるカウントダウンが始まりましたよ? 授業、適当にやっておけば良かったかなぁ……でもなぁ…お金貰ってるから、ちゃんと働かないとねぇ面倒臭い事に成らなければ良いなぁ…図書館島には行きません。ダメ、絶対。ネギと長時間居る事に慣れていません。飛行機の中でも三分の二は寝てました。「は~い、授業始めまーす。プリント配って、何時もどうりに十分テストー」「先生!!」またお前か、ショタ長「なんですか? ショ・・・雪広さん?」あっぶねぇ「あやかと御呼び下さい。っじゃなくて!! ネギ先生の事です!! 2-Aが学年最下位を脱出しないとクビと言うのはどういう事ですか!!」俺に言うなや…俺は寧ろ最下位で居て欲しいの!!「シラネ。意見を言いたいのなら学園長にねぇ」「弟君の事ですのよ?!」五月蝿いなぁ「俺に言っても無駄なの分かってるでしょ? 雪広さん。弟にそういうテストが来てるの。つまりは俺にも来てるの。OK? 俺は自分で一杯一杯ですぅ。」ピラピラと手紙を見せる。まだ見てないけどね。見る気も無いし。見習い扱いで結構。将来の夢は田舎で農業やりならが、ゆっくりと暮らす事よ? 俺「?! なんと書いて有ったのですか?!」「見てないよ? 見習いでもチャンとお給料出てるし? 非常勤講師として、偶に他の学年も教えてるし、高校の方にも借り出されたし? ソレに非常勤やるとお給金アップするから困ってる事もないしね」「先生!!」「何でしょうか朝倉さん」流れを変えるんだ!! 麻帆良のパパラッチ!!「アギ先生はチャンとした教師に成りたくないの?」がっかりだよ。お前には本当にがっかりだよ!!「結構どうでも良いです。成っても成らなくても副担任のままでしょうし。成っても成らなくても余り変わらないしねぇ」「アギ先生って楽観的だねぇ…それじゃあさ、その手紙見ても良い?」別に…いっか。俺の正体バレても皆の記憶が改竄されて、俺が居なくなるだけだし「良いよぉ~取りあえずはテスト終わってからね。」「了解!!」「わ、私は「授業妨害したらダメだよ。委員長?」ぐぅ…」ナイス朝倉!! お前の成績には色を付けておくからな!!「あっ、そうだ。椎名~」(小声)「何?アギ君」(小声)「当ったから、今度パフェ奢ってやる」(小声)「本当!! ラッキー」(小声)ええ、当りましたよロト6.キャリーオーバー含めて、ウハウハです。「お二人とも!!何をコソコソしてるんですか!!」「シャー芯落ちたから拾っただけだよ?」「そ、そうですか。私はてっきり」「テスト開始!!」勘弁してください何時も通りに窓を開けて、薬草に火を付ける。最近知ったんだけど、この薬草が生徒から人気が出てます。周りに気を使って、薬草が燃える時の臭いを爽やかな物にした苦労が良かったようです。他の先生からも言われました。市販のハーブ等を使って御香を造ってネット販売をしてみた所、売れてます。長谷川さんに協力して貰った甲斐が有りました。今では友達です。コスプレはしてません。逆にちうの写真を御香セットのパッケージにしています。収入は四・六です。勿論、六は俺。懐は暖かいぜ!! 様々なコスでパッケージ作ったからな!!そんな事考えながら、人の居ない机を見ました。相坂が寂しそうにプリントを覗いています。時期が来れば友達が出来るだろうが…その先は孤独が待っているだろう。可能性はかなり高い。学園長は外道だね。初恋の相手だったのか? 普通は迷いを払って成仏が常識だろうに。「十分経ったよ。先生?」「うぃ、それじゃあ、近衛さん、鳴滝姉妹に時間を教えてくれた佐々木ぃ、黒板に何時も通りにねぇ」「アギ君。このかでええよ?」プライベートでねぇ「「ちゃんと名前で呼べぇー!!(ですぅー!!)」」イタズラ止めたらなぁ「うぅ、酷いよアギ君」数学は成績上がってるから、自信もてや。そんなこんなで答え合わせ。間違いは鳴滝姉のみ。解説も指摘も終り。慣れてきたのか、時間が余ります。「それじゃあ、先生。」「はい、どーぞ。」手紙を朝倉に渡す。「さてさて中身は何だ!!」「ネギ君と同じに食券五枚!!」「学校全部の掃除に三枚!!」「私達にご馳走をするに三枚!!」その中で、一人。全く違う事を言う奴がいた。「う~ん…誰かを助けるに食券十枚」ギャンブラー椎名桜子・爆誕「それじゃあ、気に成る結果は!! 嘘?! 椎名正解!!」「「「「マジで!!」」」」「ほら」ピラっと手紙を皆に見せる朝倉。それにしても、テンション高いねぇホント「それじゃあ、アギ先生」「なんだぁ、朝倉」「私のインタビューに!!」「断る」「何でよー。いいじゃんチョットくらい。インタビュー受けてくれたらクリアじゃん」面倒臭いので嫌ですぅ「ちょっと、手紙見せて」「…はい」手紙にはこう書いて有りました。『2-Aの生徒を誰でも良いから助けてあげる事。無理やりはダメじゃぞい? ネギ君を助けてもOK』舐めてやがるあのジジィ…マジで死なないかなぁ「おーい。アギ先生、どうしたの?」少し、相坂の事を思い出しました。あの子を助けても俺は責任を持てません。ソレこそ地獄なのでは無いのだろうか?ソコまで考えて気付きました精霊さん達紹介したらよくね? エヴァンジェリンに押し付けるのも可。代価はこの間使わなかった血液。チャンと保存して有るから。鮮度も抜群よ?もう良いよね? コレで。 どうせエヴァンジェリン以外には見えてないんだから、秘密裏に処理するのも良いし。死霊術を使うクロに預けるの良いよね?「それじゃあ、朝倉」「何々? その気になった?!」コイツは…やっぱ辞めようかなぁ…「ハァ…ヤル気なくすわぁ」「ちょ?! 焦らすの禁止!!」「ハァ……俺は普通じゃ見えないモノが見えます。」クラスに響き渡ったその言葉に、全員が暖かい眼になった。本当に止めようなぁ「まぁ、皆も知っている通りに俺は体が弱い(嘘)簡単に言えば臨死体験は二桁有ります。そしたらね、急に見えるように成ったの。普段はピントをズラしてるから見えないけどね」「へ~ソレで? 本当の所は?」「朝倉、お前は自重しような。はい、そこで問題です!! 朝倉の隣の席の相坂さよと言う生徒は何で居ないのでしょうか!! 正解者には、俺特製の栄養剤をプレゼント!!」「病気で入院してるから!!」「身体が弱くて学校に来てないだけ!!」「単純に不登校!!」「ネトゲ廃人!!」やはり、此処で煌く女が言葉を放つ「既に亡くなってる?」「椎名正解!!」「「「また?!」」」「ちょっと待った!!」五月蝿いよ朝倉。ジジィへの嫌がらせの種にするんだから、空気読めよ。俺の「あの…もしかして…居るの?」「何震えているのかなぁ朝倉。信じてないんだろ? だったら良いじゃん」『私の事が分かるんですか?!』「相坂、そんなに大きな声出さなくても良いから」「ちょっと、止めてよ先生!!」おもしれぇ…「はい、皆には見えてませんが此処に居ます。可愛い女の子ですよ? 家庭的そうで」『お料理は好きです!!』「あっ、そうなの」『煮物は得意です!!』「煮物が得意らしいぞぉ」皆ドン引き。引いてないのはタツミー、刹那、茶々丸、エヴァンジェリンのみです。「先生、悪霊とかじゃないんですか?」『違います!! お友達が欲しいだけの幽霊です!!』「違うぞ? お友達が欲しいだけらしいし。悪霊なら、朝倉はもう死んでると思うぞ?」「「「それもそうだ!!」」」「えっ?!」日ごろの行いだな、朝倉。「この中で相坂と友人に成りたい奴。手を挙げろぉ!! 」「私は良いよ!!」意外に勇気が有るね。佐々木「僕も!! 面白そう!!」「私もですぅ」意外だ…鳴滝姉妹「私も良いかな…私の魔眼にも写らないとはぁ」最後にポソリというな、恐いだろうが「だ、そうだが。相坂はソレで良いか?」『は…い…グシュ嬉しいですぅ…』何だかなぁ……肉が有ったら嫁に欲しい子だなぁ…昔の子なら田舎暮らしにも付いてきてくれそうだけどねぇやったら、狙われる事確実なんだよなぁ数十年前に死んだ筈の人間が、特殊な条件下では甦る。ソレの実例になっちゃうからねぇ。少し、サービスするか(シニィ、姿を投射してあげて)仕方なさそうに、だけど優しく微笑む、金髪ショートの女性。光りのシニィ。「え?」「嘘?」「「「「可愛い!!」」」」(ハヤテ、俺の聞いた声を元に空気を震わせて。)相坂が喋った様に、俺が喋る。声は勝手に変わるからね。『皆さん、私が』「見えるよ~」「うちにも見えるえ?」「僕にも見えるよ!!」「私もですぅ!!」「嘘…本当に見える」『せ、先生』「ちゃんと、お礼を言わないとな」『はい。皆さん、ありがとう』(皆、ストップ)光りが弾ける様に、相坂の姿が消えた。「成仏したみたいだな」「そっか…私、隣の席なのに、何も言ってあげれなかった…」「寂しいね…」空気がシンミリした。本当は成仏してないけどね!!「朝倉」「先生…悔しいよぉ…一年以上一緒だった筈なのに…何も言えなかったよぉ」まぁ、修学旅行で魔法を知ってから会う筈だったからね。耐性が無けりゃこんなもんでしょ。「もし、次が有るなら頑張れば良いさ。今回は可能性低いけどな。恐がるのが普通だ。ジャーナリスト目指すなら。現実を見て、ソレを受け入れろ。そして、ソレを正しく報道して見せろ。それが正しい、姿だろ?」「うん、うん。私、頑張るよ」「それじゃあ、授業終り。マクダウェルさんは、話が有るので付いてきて。」「む? 面倒だな」そして、やってきました。寒い屋上「それにしても、中々だな。アギ先生?」「まぁな。学園長の糞ジジィへの嫌がらせの一環だ。本格的には放課後だ。」「ほぅ…あの狸をどうするつもりだ?」「そこで、一つ旨味の有る話が有るんだがどう?」「言ってみろ。ソレで決めてやる」簡単に説明するとこうだ相坂縛ってるのは学園長。(術式紙に書いて見せたらエヴァさんも認めた)あのまま、見えるように成っても。最後はこうなるんじゃね?とエヴァさんに言ってみるエヴァさんもその可能性が高いと同意じゃあ、責任取らせようや。エヴァさんが相坂を預かって、学園長に貸し一つ。ついでに、俺もこの間の情報に一つ色を加えます。エヴァさんも納得してくれました。学園長に復讐できました。ついでに、初恋の相手とカマ掻けたら的中でした弱みを一つ握りました。エヴァさんと笑いました。気分が良いという事で夕飯に招待されました。ワインがとても美味しかったです。料理のレシピが増えました。相坂人形をエヴァさんが製作中です。とある夜のエヴァさん「ほれ、コレに入ってみろ」『は、はい』人形がトコトコ動く『動けます!! 私、動けます!!』「ふむ…もう少し、改良してみるか? 魔力の篭った宝石でも有れば等身大の人形が作れるんだが…まだ、有ったか?」『あ、あの。なんで、此処までしてくれるんですか?』「ん? 気紛れと言いたい所だが…一つはあの狸爺への嫌がらせ。二つ目は私が欲しかった情報の為。最後のは…」『最後のは?』同じ境遇のお前が放って置けなかった…か。私も老いたか? 同情など、煩わしいだけなのになぁ「お前が私の従者だからだよ。さよ」『あの…頑張ります!!』「期待してるよ。煮物は好物だしな」『任せてください!!』夜は更ける。救急車を呼んでー