楽しい。闘いとは我が一族、種族にとって最高のモノだ。毒を盛られ、力が弱り、酒に酔いつぶれ寝首を掻かれた遥か昔。奉納され、崇められた今まで。無理やりで不手際も多く嫌な召喚をされた事も多々在る。この人間は違う鬼を恐れない。鬼神を大明神を悪鬼を恐れない。稀有な存在であり、真名を抑えるという事にかけては、この人間以上の術者を知らない。我を御する事の出来る術者は居た。それでも、我等は、我等の一族は戦いの為に駒として呼ばれ、還る。不毛だ。我等は鬼。誇り高き闘いに生きる妖也。誰もが我等を見ない。呼んでも其処に感謝も敬意もない。ソレが悪いとは言わない。しかし、気分は悪くなる。だが、この人間は我等を見る。酒を共に飲む。気に入らない術者から逃れる為に契約した人間は、我が望んだ人間だった。鬼と呼ばれ、鬼神と崇められ、悪鬼と恐れられる我を知って尚、杯を交わす事の出来る。人間が居るだろうか?我をただの鬼。酒呑として見る人間が居るだろうか?我は知った。人を喰らって居た時よりも、攫った女を犯して居た時よりも、名だたる鬼を従え、その上で酒を飲んでいた時よりも楽しいと、嬉しいと思える『生』が在るという事を(アギよ、汝が望むのならこの異形も飲み干して見せよう)完全な形で出れなかった事が残念だが、相手も同じ。位の在るモノなのだろうなれど(負けてはやらんよ!!)戦いは同等と言って良い肉弾戦に入った。互いが殴れば大気が揺れる。アスモダイの吐く火炎を酒呑の吐く火炎が防ぐ。逆もまた然り「ハハ、俺の炎を防ぐとはな!!」「カカカ、我は酒呑み、神酒、霊酒の類も飲み干していてな!! 我の火炎は悪鬼を燃やす炎にも負けんよ!!」精霊達も、刹那、チャチャゼロも介入する事が出来ない。出来てもしない。彼、彼女達の司令塔は今だ命令を出していない。ならばどうする?力を溜める。刹那は、精霊刀に有りったけの気を流し込み他の精霊達も何かを溜めている。唯一違うのはチャチャゼロ。彼女は、大量の魔法薬を飲み、ばら撒き、一心不乱に準備をしている(ケケケケ、良イナコノ感ジ…昔ヲ思イ出スゼ)彼女が思い浮かべるは、中世の世。魔女狩りの火が今だ残っていた時代の事(俺ハ御主人ノ守護人形デ戦イノ戦闘ヲ突ッ切ル、切リ込ミ人形ニシテ殺戮人形)血が通う筈も無い人形が、過去を思い出して笑う(良イ、良イゼ。御主人様ヨォ。先陣突ッキッテ、血ノ雨ヲ降ラセヨウゼ!!)全てが整う。人形は一枚のカードを取り出して、口を開く「アデアット」現れたのは、分厚く無骨な片刃の鉄塊。ソレを握り人形は笑う「俺ニ打ッテ付ケジャネェカ」名を「集力の剣(シュウリョクノツルギ)」この名を見て当たりを付けたアギを心強く思う。「マダダ。マダ合図ハ来テネェ。落チ着コウゼ相棒」そして、全てを動かす号令が下る「全軍、一斉攻撃!! 足を止めろ!!」「シャァ!!!」チャチャゼロは勢い良く飛び出したside アスモダイ鬼の一撃で、飛ばされる。ダメージは少ないが、防いだ腕が痺れる。互いに枷を着けられている身。本気で戦ってみたい相手だ「シャァ!!」人形の一撃を蹴りで逸らそうとして、止める。全力で、横に避ける「ケケ、流石ニ避ケルシカネェヨナァ」(何だ、あの異常な魔力量と集束率は?!)横に避けたのが間違いだと気付いたのは、顎をかち上げられてからだった(しまった?! )空中で停滞する。空を飛ぶなど児戯に等しい。「グルアァァァ!!」「グッ!!」更に上空に吹き飛ばされる。圧縮された風の塊が身体を押しつぶし、切り裂こうとする。防いだ腕はボロボロに成って居た。力の殆どをこの一撃に込めたのだろう。出なければこんな事にはならない(神の加護も無く多種多様の精霊から愛されているとは!!)「神鳴流決戦奥義!!」「上?!」火炎を吐こうと口を広げたが遅かった。周囲に居る風の精霊が、一挙に顎目掛けて衝突してくる(あの精霊の指示か!!)「真・雷光剣!!」「その程度!!」ハーフ故に気や魔力の潜在的総量は人間よりは上だろうが、防ぎきれるそう考えたが、違った(雷精?! 風で呼んだのか!! 忌々しい精霊がぁ!!)気と魔力の融合技が在るのは知っている。しかし、攻撃の瞬間に外部から手を加えて発現させるとは!!(最初の雷精の指示か!!)「グォォォォォォォ!!」思い、力を抑えられ、枷を着けられようとも公爵級程度の力は出せる筈が!!「落ちろ!!」圧力に負け落ちる。ダメージはそれほどでもない。大地に激突する前に身体を浮遊させる瞬間大気が悲鳴を挙げた「絶対零度…氷精か、だが、我が炎は全てを燃やし尽くすぞ!!」氷結した身体事炙る。中々に厄介だ。「溶かしている間は隙だらけだがな!!」豪腕が俺の腹を撃つ。コレが狙いか!!足に力が入らない、この鬼とは互角。効かない筈が無い「残念だ。我も布石よ」振り下ろされた爪を避けるも、足を軽く切られる大地に手を付けば、既に俺は囚われていた。大地を突き破り四肢を縛る大樹の根。力任せに千切り、拳に力を込めると。体から力放出されている事に気付いた「吸魔、吸力が目的だと? 今更」体が動かない何故だ?「ケケケ、種ダヨ。悪魔ノ身体ヲ栄養ニスル植物ノ種ダ」「聞いた事も無いな」「創ッタンダロウ? 上位精霊ガ」それだけ言うと、人形は崩れ落ちた。アレだけの魔力量を集めた剣を振るったのだ、当たり前の結果だ「それで? 俺を従える事が出来るのか?」眼前に、足を引きづりながら現れ。紅い左腕を俺に向ける小僧に問うたside エヴァンジェリン開いた口が塞がらないとはこの事だ。チャチャゼロの攻撃は、あのアーティファクトの効果と、大量の魔法薬のお蔭なのだろう後で、調整してやらなければな(ソレよりも…あの威力だ)風の咆哮を見た様な気にさせる「エヴァちゃん、さっきの何? 何が起こったの?」「台風があったとしよう。大型のモノだ。ソレを圧縮したのがアレになるのだろう。間違いなく、広域殲滅魔法を更に圧縮した対個人殲滅魔法だ。有り得ん名前だがな」人では無理だ。上位精霊だからこそ出来る荒業だ。使役者よりも強すぎる精霊に悪魔、鬼神を従えるアギも、十分化物だ。「せっちゃんのは?」「感卦法と言う究極技法だ、外部から精霊が助力したから刹那でも使えたのだろう、刹那自身分かって居ないだろうがな。相反するエネルギーを纏め合致させる技法だ。習得には才能がある者でもツライ修行が必要だ。」「そして、あの氷結魔法は私が以前使った魔法を圧縮し、範囲を設定したものだ。略ではなく、確実に絶対零度だよ。丁寧に回りに空気の断層作って味方への被害を最小に留めたようだ。最後のは解からん。想像は出来るがな、精霊の本領発揮という所だろうさ」さぁ、後はお前のターンしか残っていないぞ? 私に何を見せる? この争いで、泥臭く、暑苦しくも爽快で美しい戦いの最後に貴様は私に何を見せる何処まで私の胸を高鳴らせる?我が盟友よ。友よ。愛しい協力者よ。この闇の福音、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルに何を見せてくれるアギ・スプリングフィールド!!一日一話。簡単に質問を返そうかと思った!!エクスカリパー?さんの質問>>スクナと酒呑童子って全力で遣り合ったらどっちが強えの?酒呑童子は、最強の鬼とされています。しかも、鬼神として土地神としても信仰されていた事も在るそうです。私、独自の考えですが。酒呑童子のが強いと思いますスクナに関しては、ネギまで現れたのは、荒御霊だと思っています。ぶっちゃけ、アレで完全体のスクナの四分の一かと…少なくとも神として崇められた過去を持ち、未だに信仰が残っている鬼神にして守り神ですので、だからタカが人間が勝てたのではないかと…神は色んな側面を持っていますし。一神教のだいとうで多くの神々が悪魔として描写されてますから。そういった存在を完全に召喚するには神の加護…この場合ソロモン王ですね。見たいに特殊な道具と与えられた知恵等が必要かと思われますついでですが、アギ君も悪魔召喚(確実に無理な者)をしたり格が違いすぎる者を召喚した場合、多大なリスクがついたりします。ソレを軽減する為の指輪であり、魔法薬や術具なんですけどねこんなトコかな?プロット作らなくても書いている内に個人設定出てくる私は、絶対に病気だと思う。以下略『ニコチンパッチですら匙を投げた』『BIN氏は2人いるか偏在が使える』「BIN氏が有頂天に逝くようです」「BIN氏が魔王様(T・N)をフルボっ子にしたようです」ついでに、>>『たばこ止めればよくね?』>無理wwww>>【私の限界突破率は53万ですbyBIN様】>ノン。私のアブノーマル値数は、五十八万です。因みに、相手によって大幅に変動しますwww