龍宮真名と桜咲刹那は、俗に言う『裏』の人間である。真名は近接も出来るガンナー刹那は刀を使う退魔師仕事柄、組む事が多い二人には仕事の後は各々の武器の整備をして寝るだけであった。昔はそうだった。今は、何故か夜食を作って待っていてくれる同居人が居る。お帰りという言葉が自分達を迎えてくれる。ソレは大変、変な気分にさせられる。だが、それが楽しみに成った。故に二人は仕事を早く片付ける。今日の夜食は何だろうと考えて。だから二人は少しぐらい協力してやろうと気に成る。暖かい寝床を造ってくれる同居人に対して。でも、コレは無いだろうと二人は口を開いた。水の張って有るボールから野菜が飛び出る。不思議なことに、綺麗に皮が剥かれた状態だ。飛び出した野菜は少し大きいが、一口大に切られ鍋に音を立てて入る。「カレーは一晩寝かせた方が美味い」俺はそう思うね!!約一日前まで不安で不安でしょうが無かった事が解決して良かったです。俺はまだまだ刹那さんを誤解していました。刹那さんは優しい辻斬りではなく、心優しい辻斬りだったんだですね!!!簡単に説明するとこう。「友人紹介するから、落ち着いてねぇ」 ↓「新しい精霊かい?」「次はどんな形をしているんですか?」 ↓俺がリリアさんとギアンを召喚。 ↓タツミー達が呆然、ギアン達が吃驚 ↓ 親睦会最後のはね、俺もオカシイと思う。でも、何だかんだ言ってもタツミー達も2-Aだからね。それで納得しておいた。考えすぎると禿げそうだしね。ついでに言えば、図書館島から借りてきた本は返しました。悪い物は全部祓いました。寧ろ封印しました。ギアンが家に持って帰りました。今日はご馳走らしいです。ギアン達、悪魔が住んでる世界は便宜上『魔界』と呼んでいます。無茶苦茶広いらしいです。魔法世界ですら小さいらしいです。余り信じては居ません。他の『仲魔』もギアンと一緒に居るらしいので、皆が喜んでくれると良いなぁ…戦いは殆ど皆任せだからねぇ。痛いの嫌だし、恐いの嫌いだし、戦うと死ぬ可能性が有るから嫌いです。そういうのはやりたい奴がやれば良いのよ。そう言えばだけど、二人とも喜んでくれるかなぁ…洗礼加工に浄化術式を刻み込んだBB弾と祝福した後、特殊な薬液に付けた小太刀。本当なら俺の専門外なんだけどね。頑張りました。あの二人に何か有るとネギが大変じゃん? 主に修学旅行。俺は行く気ないしねぇ。手段も考えてるし。それにしても、圧力鍋を使うと早いねぇ…もう一回野菜を足して、チョコと濃く入れたコーヒー入れないとね。後は弱火でジックリコトコト煮込みます。その間に、ろ過作業をします。用意するものは、結界を強化する為の聖水封印する為の器具。精霊さん達と、リリアとクロとの共同作品さ!!ろ過した魔力を溜める入れ物。精霊さん達もクロも器用だしね。リリアは悪魔の癖に人間の使う魔法に興味を持つ変わった悪魔だからね。俺と違っていろんな事を知っているのさ。その代わりに、学園の書庫に有った魔導書を夜中に忍び込んで読むハメに成りました。勿論、リリアを連れてです。隠匿するのに苦労しました。あの学校の警備は案外脆いです。 魔法に頼りすぎ。何度かネギと遭遇しそうに成ったのは、今や懐かしい思い出です。今吸ってる薬草の調合も、書庫にあった物を参考にしています。魔法薬と封印術以外には余り、興味はないんだよね。戦闘できると前線に出されかねない。同級の奴等は馬鹿かと思いたくなりました。どれだけ、人が死んで。どれだけ、正義を免罪符にして殺しているのかを理解していなさ過ぎる。十年後にどれだけ生きてるかが見物です。前線に出たがる奴が多かったしね。考えても見ればさ、殆どのマギステル・マギってさ。戦闘力が無駄に高いんだよ。力こそ正義と誤解されても仕方が無いくらいにね。しかも、大衆の正義が免罪符に成ってるから。自分達が本当に正義だと思ってるのも少なくは無いそうですよ?ハヤテとアンちゃんとシニィに情報収集して貰った時に複数有ったからね。略確実。ソレにさぁ、この学校。麻帆良の事だよ? 普通に危ない。普通の人間がじゃなくて、それ以外が。主に学園長少しさ、不思議になって相坂さんの事調べたの。学園長の同級でした。余りの存在の薄さが気に成って更に調べてみたらさ、学園長が助けてやがった。つまりは学園都市に括ってるの。性質が悪い事に、何十年も授業を受ける事によって未練が溜まる。すると存在する力が強くなる。そうすれば見えやすく成るとかは関係ないけど、内包する力は強くなる。つまりは成仏しなくなる。未練が溜まってるからねぇ…性質が悪いのその術式、精霊さんに調べて貰って、リリアさんにも意見を聞きました。自分でも魔導書捲って調べました。あの術式、相坂さんが自力で存在できるように成ると勝手に消えます。証拠隠滅です。あのジジイ死なないかなぁ…相坂さんの後の事を考えたら哀しくなりました。本当に孤独に成っちゃうんじゃないかなぁ…あの子後で二人に、弾と小太刀の使い心地を聞いておこう。タツミーに至っては、お金を払えば高飛びの準備と護衛もしてくれそうだし、大切にしないとね?アギは知らない。普通なら龍宮真名が使っていたBB弾と同じくらいの威力しか無かった筈の物が、精霊さん達が協力して造った事により、倍以上の威力を出すことなど。アギは知らない。BB弾と同じで、嘘の様に気や魔力が通りやすく頑強な小太刀の事などアギは知らない。自分が作る薬品類の効力の差が市販の物とは比べ物に成らない事をアギは知らない。ソレが精霊さんや悪魔達の恩返しで有ることなど。彼は知らない。仕事が終わる。今日の仕事は余りにも速く終わった。互いに苦笑が漏れた。「…本当に、トンでも先生だな、彼は」「確かに、肉体年齢が私達と同じ年とも思わなかったしな」笑いが漏れる。「退屈しないな。今年は」「お互いにな?」彼女達は歩く家に向かって。ただいまが言える家に「所で刹那、今日は何だと思う?」「個人的には・・・鍋だと嬉しいが…ん?」スンスンと寮の自分達の部屋から仄かに香る匂いに気付き、足を速める。今夜はカレーだ!!追記、彼と彼女達の朝「何故居る楓」「私も聞きたい。」「カレーの匂いが…」「僕達にも!!」「食べさせてほしいですー!!」皆、カレーが大好物です。